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BABYMETAL総合☆683【ベビーメタル】

499 :Anonymous (ワッチョイ 9fbc-kYqr):2016/10/16(日) 02:15:18.39 ID:8uy22hOH0.net
こんなお話が書きたい。もしくはこんなアニメを作ってほしい。
タイトルは「BABYMETALの大冒険」あたりで。


 ユイとモアはとっさに左右に飛び離れた。
 敵のアンドロイドがぶん投げたハイエースが、弾丸ライナーのように二人の間をぶち破
った。ワンボックスカーは轟音とともに後ろのビルに激突した。
「ひゃあ、すっごい力」とモア。
「らうちゃんくらい?」とユイ。
「まさか。らうちゃんならあのビル突き破ってる」
「じゃ、楽勝だね」
 二人はにっこりと顔を見合わせた。

 さくら学院の普段のレッスンが厳しいことや、公開授業というイベントがあることはよ
く知られている。しかし、「裏授業」のことは固く秘密にされており、アミューズ内部の
者でさえ知るものは少ない。そこでは、さくら学院の少女たちは様々な知識と技能を、人
間の潜在能力を限界まで引き出すような訓練とともに身につけるのだ。 世界の恒久平和
のため、と設立者でもある現校長の倉本は言うが、その実態は闇に包まれている。

「それはそうと、すぅちゃんは?」
「あっちでまだ靴紐結んでる」
「編み上げだからねー」
「すぅちゃんにはちょっとねー」
「じゃ行きますか」
 モアは正面からアンドロイドに向かって突進した。ユイは垂直に跳躍し、電柱の先端を
蹴って水平にコースを変え、上空からアンドロイドを襲った。ユイの蹴った電柱が倒れた。
「やっちゃったー!」
 ユイは叫びながら、縦回転しつつアンドロイドの脳天にブーツの踵を叩きつけた。 先
に動いていたモアはアンドロイドの背後に回り、ユイの一撃を避けられないように相手の
体を両腕ごとクラッチしていたが、ユイの蹴りがアンドロイドの首をめり込ませる勢いで
ヒットしたのを見ると、そのままブリッジして敵を頭から背後の地面に叩きつけた。 ア
ンドロイドは固く作られているせいか、胸のあたりまでアスファルトに埋まった。
「モアすごーい! きれいなジャーマン!」
 モアはぱんぱんと両手の埃を払いながら笑顔を返した。
「華に教えてもらった」

 さくら学院の卒業生のうちでも、突出して格闘技の天稟を示した者がいた。その二人は
「力の飯田、技の田口」と並び称されたが、それはまた別の話である。
 バチバチッ! アンドロイドの埋まった地中から火花が飛んだ。
「きゃっ」と驚いたのはユイ。
「爆発しちゃう?」 二人は駆け出した。
 駆け出した二人の背後で爆発音が轟いた。爆風と瓦礫が猛烈な弾幕のように二人を襲っ
た。爆速で飛ぶスイカ大のコンクリート片など、当たれば無事では済まない。
 その時二人を黒い影が覆った。
「すぅちゃん!」モアが叫んだ。
 スゥの広げたマントが三人を爆発から守った。
「よかった、間に合って」 微笑むスゥに、二人は声を揃えて顔の前で手を振った。
「間に合ってない、間に合ってない」
 遠くにパトカーのサイレンが聞こえた。三人は顔を見合わせた。
「帰ろっか」 スゥの言葉を合図に三人の姿はかき消えた。人間の目で追えるスピードで
はなかった。

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