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オンライン二次小説雑談スレ4

44 :sage:2017/11/23(木) 23:13:31.47 ID:9vBpPjxA.net
>>43
文の順番を変えると印象がまた変わるよね

「おはよう。うわ、すげーうまそう」
 テーブルの上に並ぶ朝食。
 白い皿の上に盛り付けられている卵焼きの黄色がひときわ目をひいた。
「いただきます」
 俺は、おいしそうな焼き色をした、できたて熱々の卵焼きへと手を伸ばす。弾力のある柔らかい感触が箸を通して伝わってくる。甘くて香ばしい匂いの湯気が鼻をくすぐって、そのまま口に含んだ。
「熱っ」
 舌の上で、卵のまろやかさ、そしてダシを含んだ優しい味が広がる。
「どう? あんまり、卵焼きとか、得意じゃないんだけど」
 Aがはにかんだような表情を浮かべた。
「でも、Bは卵焼き、好きだったよね」
 俺は、驚いて顔をあげた。
「覚えていて、くれたんだ」
「もちろんだよ」
 Bが、白い花のように笑う。俺は、その言葉に頬が熱くなる。

 Aは急須を手にすると、湯のみへお茶を注いだ。
 差しだされた、白い陶製の湯のみ。爽やかな緑色の日本茶で満たされ、甘く涼しい香りが芳しい。
「今日は、どこか行くのか?」
 俺はAにたずねる。
「そうだよね。これからどうしようか」
 金色の卵焼きを、つくってくれたAは、やさしい笑顔のまま首をかしげている。
 どうして顔が熱くなってしまうのか、自分でもうまく説明できなかった。
 もう、じゅうぶんだと思った。

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