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小説書き始めたから評価して

1 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 17:24:59.93 ID:5ThJnHCm.net
雨が降っていた。
大空の闇を支配した雲が、秋の夜をもう少し寒くさせる為に自分の重さと横風を蓄えて雨粒を次々に送り出している。

雨粒達は空を滑り、遥か下のアスファルトの駐車場にいる車の天井やガラスに勢いよく叩きつけられていた。

その駐車場の入り口から一番奥の暗闇。街頭の光が微かに届く車と車の狭い、狭い空間に、身を守るように小さく丸まり上ではなく正面に傘を小さく開いて体を隠している男がいた。

男は頭に雨粒を受けながら、目の前に突き出した半透明のビニール傘に雨粒がべたりと張り付き、なんの迷いもなく次から次に流れ落ちていく一連の動作をじっと見ていた。

目が異様である。

近所の住人であろう遅い帰宅者の車が、その駐車場に明かりと共に入って来たのに気付いた時、ふと男の目に生気が戻った。

目的を持った瞳で息を細めて、半透明の傘越しに明かりがこちらに来ない事を願いつつ男は時計を見た。

頃合いだといったふうに正面の傘を天へと掲げ、帰宅者が遠く離れたのを確認してから、駐車場を出て近くの公園へ向かった。

砂場と数本の樹が植えられただけの、芝生がまばらに生えた小さな公園に入ると、正面に傘をさした人影の塊が街頭のオレンジ色の光に照らされて見えた。
男は泥を跳ねながら小走りで近づくと 

雨音が飛び退く様な大声で人影に挨拶をした。

お疲れ様です。

遅かったな。で、どうだったんだ。

人影の中から男をねぎらうように声がかけられた

申し訳ありません、雨の中走り回ったのですが、結果はありません。

これは、ウソである。
男は夕方からずっと、あの人気のない月極駐車場の隅の隅に隠れていたのだ。

だがずぶ濡れの男を見て周囲の目は男を憐れんだ

まぁ、今日は早めに帰ってゆっくり休め

宵の深さも手伝ってか、普段は怒鳴り散らすリーダーも男をいたわっている。

先に戻ってきていたのだろう同僚達は乗ってきた車に向いながら男に優しい言葉を男にかけ、近況を伝えた。

風邪を引いちゃいけない。俺のタオルを使えよ

アイツは今日も一件、先に電車で帰ったよ。俺たちは全員タコさ、まあ明日も休日出勤になったからいつもの反省会も長くはやるまい。今夜は早めに帰れそうだな。

2 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 17:26:23.08 ID:5ThJnHCm.net
皆で営業用のバンに乗り込み、
後部座席に居るリーダーが電話で今日の成績を上司に伝えている。運転席で頭を拭きながら話を聞いている男は不甲斐なさそうな表情を崩さずに自分の体に溜まった雨粒を絞り、また拭いていた。

リーダーの電話が終わり、男はタオルを固く絞ると感謝の言葉とともに持ち主へ返してワイパーのスイッチを下げた。

後ろには四角い箱に詰められた浄水器が積まれている、今日はチームで1台の契約が出来たので来たときよりも1台減っていた。売上は1台で40万円だ。純利益ではそれでも赤字である。
彼らはこれを売るために会社から1時間程離れたこの地域に来ていた。

男はこの仕事を初めて1年半になる、
彼は学生時代から多くの若者と同じ様に、自分もいつかは選ばれた人達の様に振る舞う資格があるはずだと疑わなかった。
誰がいつ用意したのかは分からないが、若者が憧れ、目を輝かせて漠然とした夢を熱く語る時にそこにいる、顔も声も知らない選ばれた人達。時が来れば自分もそうなるのだと。 

その後大学を中退し職を転々としながらも次こそは、次こそはと自分を奮い立たせていた。やがて履歴書の職歴の行を増やすよりも短期間で失った仕事をまとめ上げて入力する方が手早くて利口だと気付いた頃には、男はもう若者では無くなっていた。

一年半前の、入社時に灯した燃える様な気持ちはロケット花火の様に打ち上がり、火薬を使い果たし落ちていくばかりである。
今ではちゃんと湿気っている。なんとか火をつけようと試みてはみたが、マッチが来ると水滴を伝播させて湿らすまで湿気っていた。



滲んだ赤い光を映すフロントガラスの水滴を、ワイパーがクリアにしていく。その直後に、ぬめり、ぬめりと雨粒が視界をぼやけさせるのを通して、男は信号が変わるのを待っていた。

 アマカワ、お前は今日の反省会は無しだ。部長に許可を貰ったから会社まで着いたらそのまま帰っていいぞ。

 それとわかっているだろうが明日は出勤だ。体調を整えておけよ。

風邪でも引かれたら面倒だ、と言う調子でルームミラー越しにリーダーが言った。

3 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 17:27:24.32 ID:5ThJnHCm.net
車が駐車場に着き、足元を気にしながら挨拶を交わすと、同僚達は商品の箱を抱えて大事そうに傘で守り会社へ戻って行った。

アマカワは申し訳なさそうにそれを見送り、黒く濡れたアスファルトが水を張って光っているのを見つめながらとぼとぼと歩いた。突然。小さな、小さな感情が。
遠いどこかから、かすかに。まっすぐに走って来るのを感じた。それはだんだんと大きくなりそこにあるのだと意識してしまった途端、思わず笑みがこぼれた。

アマカワは足早に道を曲がり、駅へと続く裏路地に入った。
入った。とたんに、仕事も、生活も、疲労も、明日も、寒さも、暑さも、濡れた下着を着ているのも、靴の中に残る水の不快さも、全てが今裏路地に入った一瞬に湧いた感情の炎によって焼き尽くされて灰すら残さずに消え去った。火だけがこうこうと残った。

ひとけのまばらな繁華街は初めて夜を明かした十代の頃の様に輝きを取り戻し、振り続ける雨は命を育てる神聖な使命を持って感謝と共に降り注ぐ。黒く光るアスファルトはそのステージを照らし音響までも見事につとめた。

アマカワは急に自信に満ち溢れ傘を投げ出したい衝動にかられながら、何かに急かされるように一秒でも早くといった動作で携帯を取り出し電話をかけた。

佐川急便 ドライバー 

もちろん偽名で登録してある

4 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 17:35:10.82 ID:5ThJnHCm.net
感想ください

VIPで晒して句読点と読みにくさ、チープさを指摘もらい訂正したんですがどうでしょうか

5 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 17:35:46.85 ID:aaoscR3h.net
なろうに投稿しろ

6 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 17:45:30.04 ID:foRtP19A.net
文章を評価してくれるスレが脳板にあるよ
http://itest.5ch.net/medaka/test/read.cgi/2chbook/1485440276

あと小説形態素とかロゴーンでぐぐると出てくるサイトとか利用したら
ここはVIPみたいなスレ主中心の板ではないよ

7 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 17:53:05.22 ID:5ThJnHCm.net
すみません。
板違い失礼致しました。

8 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 17:54:13.69 ID:5ThJnHCm.net
大変失礼しました
落としてください。

9 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 17:54:24.78 ID:5ThJnHCm.net
さげ

10 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 17:54:48.03 ID:5ThJnHCm.net
さげ

11 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 18:32:41.91 ID:5ThJnHCm.net
さげ

12 :名無しさん@どーでもいいことだが。:2018/04/16(月) 18:32:48.38 ID:5ThJnHCm.net
さげ

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