【滋賀】近鉄百貨店草津店リニューアル　県と連携「しがみがき」

ひよこ ★

https://mainichi.jp/articles/20200221/k00/00m/020/263000c
毎日新聞2020年2月21日 20時51分(最終更新 2月21日 22時05分)

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リフレッシュオープンした近鉄百貨店草津店＝滋賀県草津市渋川1で2020年2月21日午前11時52分、礒野健一撮影

　関西のベッドタウン・滋賀県草津市の近鉄百貨店草津店（同市渋川1）が21日、全館リフレッシュオープンした。生活雑貨大手「東急ハンズ」が地場産品を発掘、発信する新事業店舗「Plugs　Market（プラグスマーケット）」も全国初出店し、店内は大勢の買い物客でにぎわった。

　同店は2018年から「日常使いできる百貨店」をテーマに店内を段階的にリニューアル。これまでに高級スーパー「成城石井」が滋賀県内初出店したほか、書店「TSUTAYA」、「スターバックスコーヒー」などがテナント出店。19年4月には木製品に触れる子育て「木育」をテーマとした「びわもくひろば」を開設し、従来の百貨店の主要顧客層よりも若い世代を狙った店舗作りを続けてきた。

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生産者と直接触れあうコーナー「アカリスポット」では、信楽焼のろくろ体験や近江茶の試飲ができる（24日まで）＝滋賀県草津市渋川1の近鉄百貨店草津店で2020年2月21日午前10時37分、礒野健一撮影

　今回オープンしたプラグスマーケットは、JR草津駅改札口から階段を使わず来店できる2階フロアに、約1300平方メートルの広さで展開。うち約120平方メートルのイベントスペースは、新たな商品との出合いが次々に生まれるよう、1～2週間ごとに出店企業を入れ替える。オープン時は「シガコレ」と題して滋賀各地の産品を紹介。女優・羽田美智子さんのオンラインセレクトショップ「羽田甚商店」のリアル店舗も関西初出店し、22日午後2時からは羽田さんのトークショーもある。

　21日は午前10時の開店を前に、正面玄関前に100人以上が列を作った。プラグスマーケットには「地域に電流（刺激）を与え、人を結ぶ店」をテーマに、電源プラグをデザインした装飾が床や壁に施され、来客者はそれをたどるように店内を歩き回り、商品を手に取っていた。友人2人と来た地元の女性会社員（28）は「東急ハンズが滋賀にできたのはうれしい。見て回るだけで楽しい」とご満悦。女子大学生（19）は「百貨店に気軽に入れるようになった。地元の知らない商品も並んでいて面白い」と話した。

　オープニングセレモニーに出席した近鉄百貨店の秋田拓士社長は「地域の持つ歴史、文化、人などの物語を掘り起こし、共感しながら商品を売る気持ちを大事にすれば、郊外型百貨店も伸びていく」と期待を語り、東急ハンズの木村成一社長は「地域創生につながる電流を、どんどん流していきたい」と意気込みを示した。

　開店に先立ち、同県と近鉄百貨店が、滋賀産品の販売促進や観光振興についての協定を締結した。三日月大造知事は「滋賀の産品が見やすく、手に取りやすく並んでいて、元気が出てくる百貨店。今後も協力して、一緒に『しがみがき』をしていきたい」と語った。【礒野健一】

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