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【SAGA・武雄】記録的豪雨から半年 「命を守れ」全世帯に防災行政無線受信機設置へ

1 :ひよこ ★ :2020/02/28(金) 08:15:58.90 ID:CAP_USER9.net
https://mainichi.jp/articles/20200227/k00/00m/040/342000c
毎日新聞2020年2月28日 06時45分(最終更新 2月28日 06時45分)

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佐賀県武雄市が全世帯への設置を進める防災行政無線の戸別受信機=武雄市で2020年2月25日午後3時5分、竹林静撮影


 佐賀県などを襲った2019年8月末の記録的豪雨災害から、28日で半年がたった。同県武雄市など各地で大規模な冠水被害が発生。未明から「記録的短時間大雨情報」や避難指示などが相次いで発令されたが、自宅が一時孤立して避難が遅れた人も少なくなかった。どうしたら命を守る避難行動につなげられるのか。市は、住民に危機感を持ってもらうための対策に乗り出した。【竹林静】

 避難情報の発信手段の一つに、屋外にスピーカーのある防災行政無線が挙げられる。しかし、大雨時に音が聞き取れない▽山沿いなど地形により電波が届かない「難聴」の地区がある▽聴力の弱い高齢者らに情報が伝わりにくい――といった弱点がある。小松政市長も「一番の課題は市民への情報発信だった」と振り返る。

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昨夏の豪雨により、佐賀県武雄市内では水没した車も多く見られた=松江さん提供

 そこで市は、防災行政無線の戸別受信機を市内の全戸約1万5000世帯に設置することを決めた。市は20年度当初予算案に6億8690万円を計上し、21年度までの2年間で全戸設置を終えたい考えだ。災害時には、避難指示や勧告の発令、避難所の開設といった情報をリアルタイムで発信する。

 「山陰で防災無線が聞こえにくい。大雨ではなおのこと聞こえないので、受信機は必要だと思う」。武雄市北方町の松江重文さん(71)の自宅には、市が09年度に区長宅などに配備した戸別受信機がある。19年8月の豪雨の際も、市から早めの避難を呼びかける無線が届いていた。

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2019年8月28日朝、国道34号で消防団のボートで救助される住民=松江さん提供

 地元の区長を務める松江さんは、同月28日午前5時から地区を巡回。消防団のボートで住民が次々と救助される中、取り残された人がいないか高齢者の家々を回った。自宅前の国道34号は冠水し、自宅は床上50センチの浸水被害に遭った。

 隣接する地区では、足腰の弱い1人暮らしの90代女性が亡くなった。28日午前には、地区一帯は胸付近まで水につかる状態だった。松江さんは「私の地区にも1人暮らしの高齢者は多い。携帯電話を持っていない人も多く、戸別受信機があった方が迅速な避難につながる」と強調する。

 こうした取り組みは佐賀県内の他の自治体でも始まっている。鹿島市では16年度中に、白石町では17年度中に戸別受信機の全戸設置が完了。同町の受信機には録音機能が付いており、聞き直すこともできる。同町の担当者は「スマートフォンなどを持っていない高齢者にも確実に情報を届けられる」と効果を実感する。昨夏の豪雨で大きな被害を受けた大町町も全戸設置を決めており、20年3月上旬から町内2800世帯への設置を始める。

 佐賀大理工学部の三島伸雄教授(都市工学)は「テレビなどの生活音だけで防災無線が聞こえなかったという例も聞く。生活形態を調べ、行政は確実に機能するよう検討するべきだ。聴覚障害者らにも分かる伝え方は何か、十分な調査と整理も始めたほうがいい」と指摘する。

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