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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら19泊目

119 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2014/07/01(火) 02:29:19.31 ID:pjcH3UJR0.net
>>118
オレたち二人と一匹はとりあえず荷物をまとめ、ぞろぞろと部屋から出た。とり
あえず、というのは、このエルフに夕べ訊きそびれたことがいろいろあったからだ。

オレは6ゴールドを支払いながらエルフに声をかけた。
「ちょっと訊きたいことがあるんだけど・・・・・・」
「なにかしら?」エルフは小首をかしげた。

「この街の宿屋のことなんだけど」
「私のお店がなにか?」
「いや、君の店ではなくて、上にある宿屋のことなんだが」オレは人差し指で上を指した。

「何を言っているのかよくわからないけど、この街にある宿屋はここだけよ。」
「え?」
「この街にある宿屋は私のお店だけよ。」
「いや、上にもあるよ。道具屋の隣に・・・・・・」
「違うわ。道具屋の隣は酒場よ。正確には昔はルイーダさんの酒場だった。
今は空家だけどね。」

「なんだって?」

やられた!どうやらオレはあの偽宿のオヤジにまんまと金を詐取されていたようだ。
その悔しさを晴らすかのように、オレは今までの経緯をあらいざらい彼女に話した。
彼女は表情ひとつ変えずにオレの話を黙って聞いていた。話終えると、しばしの沈黙が続いた。
が、それを破ったのは彼女だった。

「あなたなら、助けられるかもしれない・・・・・・」

そうつぶやくと、彼女はカウンターの奥にあった鍵をひょいとつかみ、
うねうねの後ろにすばやく並んだ。

思わぬ展開にポカンとしているオレの頭上で、ファンファーレが高らかに鳴り響く。

「さあ、行きましょう!」
エルフの娘が仲間に加わった!


・・・今日はここまでで完結
チラ裏かな?

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