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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら19泊目
- 127 :109:2014/07/14(月) 21:25:06.93 ID:LY4P/Yqx0.net
- >>126
ルイーダの魂に名残を惜しみながら、オレたちは先へと急いだ。娘たちをなんとしても助けなければならない。
それがルイーダの意思であり、動機はどうあれオレがここに来た目的でもある。
じめじめとした洞窟は蒸し暑く不快だった。
すぐ後ろにいるエルフの肌も汗で濡れ、長い緑の髪がその白い首筋にねっとりと貼りついている。
途中で道が三本に分かれた。さてと、どっちへ行くか。
うねうねが左を指した。ひょろりが右を指した。迷わずオレは正面に進むことにした。
が、オレの足を抑える「うねうね」した手の感触がする。
「うるさいな!うねうね!いいんだよ、こっちで!」
オレはそう言い放ち振り返ると、うねうねは離れたところで笑ったまま顔を引きつらせ、首を懸命に横に振っている。
「あれ?うねじゃないのか?え?あっ!」
オレをつかんでいたのはマドハンドだった。
「やべぇ」
周囲を見渡すと、すっかりマドハンドに取り囲まれている。
「勇者さまは左側を片付けて!」
そういうなりエルフはしなやかに手を上げ、右側のマドハンドに向かってベギラマを放った。
閃光が炸裂する!まばゆい光が彼女の堀の深い顔に鮮やかな陰影を作った。もう一発!
オレだって負けてはいられない。足をつかんでいるマドハンドを一刀両断にすると、オレはすかさず左側のグループに斬りかかった。
「ひょろり!オマエもこっち手伝え!」
振り返りざま、オレは賢者の石をうねうねに放り投げた。うねうねはその触手を伸ばすとうまくキャッチした。
「頼んだぞ。うね!」
うねうねはうれしそうに何度もうなずくと、その聖なる道具を握り締めた。
マドハンドの気配に気がつくのが遅れたせいで、長期戦はやむおえなかった。やつらは、なんと自分たち以外の仲間も呼び始めた。
ゴーレムに、ドラゴンライダー!
まずいぞ!まずい!
エルフはマドハンドの増殖を抑えるのに手一杯だった。
間一髪!飛びのいたオレの地面に、ゴーレムの石拳がのめり込む。轟音と共に砂煙が上がる。
2体のドラゴンライダーが空で急旋回し、奴らの剣がオレの頭上をかすめる。ドラゴンが炎を吐いた。
うねうねがすかさず、賢者の石に祈りを込めた。
オレの鋼の剣が再び旋回してきたドラゴンの翼を運良く斬りおとし、モンスターはバランスを失って墜落した。
すかさずひょろりが鉄の槍でライダーの胴体を貫いた。ところが、ドラゴンライダーは何事もなかったかのように、
元通り空中に浮かんだ。
振り向くと、うねうねに似た赤いモンスターがこっちを嘲るようにニコニコしていた。ベホマスライムいつのまに!
ベホマスライムを切り倒すと、気を取り直して強敵に向かう。ここまできたら後には退けない。もう戦うしかないのだ!
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