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もし目が覚めたらそこがDQ世界の宿屋だったら19泊目
- 139 :109:2014/07/23(水) 01:41:00.14 ID:jBNjq4Qy0.net
- >>138
「オノレー!コロシテヤル!」ハーレムは怒り狂った。
魔王はオレに向かって、腕を振り回してきた。
「勇者さま!勇者の呪文を!」エルフは胸元を自分の長い緑の髪で隠しながら叫んだ。
そう言われても奴の攻撃を避けるのが精一杯だった。それに、勇者の呪文って?ハーレムに呪文が効くのか?
集中力が切れた一瞬、ハーレムの強烈な打撃がオレを襲った。「くそ!なんていう馬鹿力・・・・・・・くぅ、た、立ち上がれない!」
その時、ハーレムの腕に小石が当たった。
「ン?」ハーレムが振り返る。小石を投げたのは、ひょろりだった。賢者の石を片手に上げながら、
ハーレムの気を引いた。「こうるさいやつめ!」ひょろり目掛けてハーレムは頭の角を振り回した。
その一本が当たり、一面が血の海になった。
「逃げろ!ひょろり!」オレは地面に腹這いのまま叫んだ!
だが、ひょろりは静かに十字を切ると呪文を唱えた。青白い光がオレを包み体の痛みが消えた。どういうことだ?
ひょろりがこちらを見て微笑んだ。ハーレムはよろめくひょろりにメラゾーマを食らわした。
炎でひょろりの体は灰となって消えた。だが、その地面には賢者の石と例の羊皮紙、
それに銀の十字架のネックレスだけが残っていた。
ハーレムは満足げにその太い首をオレに向けると、その牙の間からどす黒い声を吐き出した。
「オマエモコロス!」
「勇者さま早く!今のうちに呪文を!」エルフが絶叫した!「早く!!」
動揺している暇はなかった。回復したオレはエルフの言葉に従い、心を集中し天を仰ぐと勇者の呪文を唱えた。
頼むぞオレ!
「ギガデイン!」
その声に呼応するかのように洞窟の中が暗さを増し、巨大な稲妻が走る。
稲妻は、魔王ハーレムの鼻の下に刺さっている鉄の槍に吸い込まれるように落ちた。
轟音と共に巨大な火柱があがる。己の灼熱のミスリルに包まれた魔王ハーレムは、
その醜い体をよじりながら悶絶し、ついには息絶えた。
本日は完(あとはエンディングだけかも)
>>130
どうしてわかったんです?(笑)
>>131
楽しんでいただければ(嬉)
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