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歴代FE主人公が兄弟だったら 58章

172 :助けて!名無しさん!:2016/11/14(月) 05:47:47.56 ID:Om0BnCvJ.net
>>170
いっそ実際に触ってもらえばいいじゃないということで考えたが
違うものが出来上がった、許しは請わぬ


「……じゃあ、始めるぞ」
「う、うん」
 襦袢姿のキヌが胡坐をかいたエフラムと向かい合って密着するかのような距離で座っている。
 なぜこのような状況になったのかは10分ほど前に遡る。
 いつものように遊びに来たキヌが胸、というよりも大胸筋のマッサージをして欲しいと言い出したのだ。
「大胸筋をマッサージすると胸がおっきくなるんだって、自分じゃ上手くできないし……だ、だからお願い」
 と、しどもどろになりながらも妙に真剣な様子で頼んできたのだ。
 基本的に年下の女の子の頼みは断れないエフラムはマッサージなら、と自分を納得させて了承した。

「あっ……ん……ん……」
 脇を中心に肩の付け根、そして胸の周辺を親指の付け根で挟み込み、押すようにマッサージしていく。
 流石に胸そのものにマッサージするのは躊躇われたため、周辺をマッサージするにとどまったのだが、それでも
 手の甲や指先がキヌの胸に触れてしまう度にキヌが何かを噛み殺したかのような声を上げる。

「はっ……はっ……はっ……ん!」
 しばらく続けているとキヌの息が荒くなり、呼吸の間隔も短くなってきた。
 触れているエフラムが一番よく分かっていたが、心拍数も跳ね上がっている。
 一度中断するかと思い手を放したが、その際に指先がキヌの胸の先端に触れてしまった。
「! ……ひぅ! んん!」

「……ごめん、大丈夫?」
「あ、ああ……大丈夫だ」
 あの後、電撃が走ったかのような様子で体を反らせたキヌが、次の瞬間にはエフラムに思い切りしがみついた後に首筋に
 嚙みついてきたのだ。
 我に返ったキヌが何度も涙目で謝りながら噛んだ傷を舐めてくるので、エフラムはキヌを落ち着かせるのに必死だった。
「あーもう……アタシなにやってんだろ……」
「それはもういいから、気にするな」
 いつもの、膝上で後ろからキヌを抱える体勢で頭を撫でてやると、くすぐったそうにしているが何とか落ち着いたようだ。
「はふ……今日はもう……わわ!?」
 動こうとしたキヌだったが、先程の影響か上手く体に力が入らなかったのか、前方に倒れこんでしまう。
 その恰好は、ちょうどうつ伏せから腰だけを高く上げたかのような体勢に見えた。
「あぅ……やっちゃった……」
 狙ったのか天然か、その体勢から顔だけをこちらに向けて恥ずかしそうにするキヌは、エフラムからはどこか物欲しそうに
 見えてしまったのかもしれない。
 心臓を鷲掴みにされたかのような感覚がエフラムを襲った。
「……そういえば、まだ終わっていなかったな」
「ふぇ? ……あ! や! あ!」
 そのままキヌの上を取るような形で背後からマッサージを再開する。
 ただし先ほどと同じではない、片方の手はマッサージだが、もう片方の手でキヌの尻尾を掴んでいた。
「ん! んん! あ……は……くぅ!」
 尻尾の付け根を押したり撫でたりして重点的に刺激していく、当然マッサージも忘れてはいない。
「〜〜〜〜〜っ!」

「……悪かった」
 しばらくして、脱力したキヌを見て我に返ったエフラムが何度も平謝りしていた。
「いや……いーよ……アタシも悪かったし、お互いさまってことで……」
「そ、そうか……」
「あのさ……」
 蕩けた瞳でエフラムを見るキヌが心なしか濡れた唇で呟く。
「また、やってね……」
 エフラムは、次の機会に己を保てるかの自己への問いに即答することはできなかった。

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