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歴代FE主人公が兄弟だったら 60章

462 :溶けて崩れる「当たり前」:2017/04/21(金) 20:12:44.54 ID:Y1t37851.net
グレーだと言い張ります



 白いシーツの海に広がり漂う、艶やかな長い髪が、少女の肢体が跳ねるのに合わせて波打つ。
 覆い被さる男の首に両腕を回し、男の腰に脚を絡ませ、律動を自ら貪るように飲み干すように味わい、更に求める。
 物静かで、まだまだ幼さの残る少女とは思えない、艶姿。


 そのソフィーヤの姿を、カザハナは部屋の隅で、目を背けることもできずに見つめていた。
 余所を見ようにも、部屋の中は肌色だらけ。
 順番待ちの15人は既に一巡している。とっくに裸だ。
 そんな空間で彼女達の大半は、当然のように、彼女達にとっては自然に、談笑している。
 お菓子を摘まみつつ、笑い合っている。
 サクラやサラは、手持ち無沙汰だったのか、互いに互いを慰め合っている。
 どう考えても「普通」じゃないのに、ここではこれが「常識」だ。
 そもそも、普通って、常識って、何だろう。
 なんだっただろう。
 これが「あたりまえ」なんだったら、あたしはーー
「ふふ……我慢、できなくなっちゃいましたか? カザハナさん?」
 声をかけられて、ぼんやりと振り向いた瞬間、唇を奪われる。
 焦点が合わないくらい至近距離に、サクラの顔。
 サクラの誕生日の時にも見た、蕩けた笑顔。
 いつの間に近付かれたのか、サラ達との慰め合いを中断したのか、気付かなかった。
「無意識に一人遊びなんて、可愛いですね……」
 気配を読めず、周囲すら見えないくらいに、自失していた。
「ご自分で慰めるよりも、もっともっと、良くしてあげますよ」
 悪戯に微笑んで、再び迫るサクラを、押し返すことも、拒むこともできずに、そのままーー



続きは心眼にて

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