【ﾏﾙｺﾘーﾆ】ゲイの宅飲みって...37【淫スタ釜】

1 ：陽気な名無しさん ：2017/09/17(日) 13:47:57.75 ID:KcZFqIeY0.net

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晒しも良いケド、経験談もよろしくよ〜

【ﾏﾙｺﾘーﾆ】ゲイの宅飲みって...36【淫スタ釜】
http://medaka.2ch.net/test/read.cgi/gaysaloon/1503081129/

952 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:34:25.17 ID:fVbJOQgB0.net

　妹は頬をあからめた。

953 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:34:33.77 ID:PxHs+S7a0.net

彼は現代の習慣からいうと結婚するにはあまり年が若過ぎた。

954 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:35:35.67 ID:PxHs+S7a0.net

それに肝心の当人が気に入らなかった。

955 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:35:36.82 ID:fVbJOQgB0.net

「うれしいか。綺麗な衣裳も買って来た。さあ、これから行って、村の人たちに知らせて来い。結婚式は、あすだと。」

956 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:36:37.13 ID:PxHs+S7a0.net

それで夏休みに当然帰るべきところを、わざと避けて東京の近くで遊んでいたのである。

957 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:36:48.05 ID:fVbJOQgB0.net

　メロスは、また、よろよろと歩き出し、家へ帰って神々の祭壇を飾り、祝宴の席を調え、間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。

958 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:37:38.82 ID:PxHs+S7a0.net

彼は電報を私に見せてどうしようと相談をした。

959 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:37:58.95 ID:fVbJOQgB0.net

　眼が覚めたのは夜だった。

960 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:38:39.85 ID:PxHs+S7a0.net

私にはどうしていいか分らなかった。

961 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:39:09.86 ID:fVbJOQgB0.net

メロスは起きてすぐ、花婿の家を訪れた。

962 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:39:41.04 ID:PxHs+S7a0.net

けれども実際彼の母が病気であるとすれば彼は固より帰るべきはずであった。

963 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:40:21.50 ID:fVbJOQgB0.net

そうして、少し事情があるから、結婚式を明日にしてくれ、と頼んだ。

964 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:40:34.95 ID:6Dwbyzhl0.net

何なの！？あぼーんばっかりだわ…。

965 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:40:44.23 ID:PxHs+S7a0.net

それで彼はとうとう帰る事になった。

966 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:41:32.53 ID:fVbJOQgB0.net

婿の牧人は驚き、それはいけない、こちらには未だ何の仕度も出来ていない、葡萄の季節まで待ってくれ、と答えた。

967 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:41:46.97 ID:PxHs+S7a0.net

せっかく来た私は一人取り残された。

968 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:42:44.06 ID:fVbJOQgB0.net

メロスは、待つことは出来ぬ、どうか明日にしてくれ給え、と更に押してたのんだ。

969 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:42:48.50 ID:PxHs+S7a0.net

　学校の授業が始まるにはまだ大分日数があるので鎌倉におってもよし、帰ってもよいという境遇にいた私は、当分元の宿に留まる覚悟をした。

970 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:43:49.86 ID:PxHs+S7a0.net

友達は中国のある資産家の息子で金に不自由のない男であったけれども、学校が学校なのと年が年なので、生活の程度は私とそう変りもしなかった。

971 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:43:55.60 ID:fVbJOQgB0.net

婿の牧人も頑強であった。

972 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:44:51.10 ID:PxHs+S7a0.net

したがって一人ぼっちになった私は別に恰好な宿を探す面倒ももたなかったのである。

973 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:45:06.51 ID:fVbJOQgB0.net

なかなか承諾してくれない。

974 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:45:52.21 ID:PxHs+S7a0.net

　宿は鎌倉でも辺鄙な方角にあった。

975 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:46:18.17 ID:fVbJOQgB0.net

夜明けまで議論をつづけて、やっと、どうにか婿をなだめ、すかして、説き伏せた。

976 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:46:53.64 ID:PxHs+S7a0.net

玉突きだのアイスクリームだのというハイカラなものには長い畷を一つ越さなければ手が届かなかった。

977 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:47:29.81 ID:fVbJOQgB0.net

結婚式は、真昼に行われた。

978 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:47:55.53 ID:PxHs+S7a0.net

車で行っても二十銭は取られた。

979 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:48:40.71 ID:fVbJOQgB0.net

新郎新婦の、神々への宣誓が済んだころ、黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。

980 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:48:56.55 ID:PxHs+S7a0.net

けれども個人の別荘はそこここにいくつでも建てられていた。

981 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:49:51.64 ID:fVbJOQgB0.net

祝宴に列席していた村人たちは、何か不吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を引きたて、狭い家の中で、むんむん蒸し暑いのも怺え、陽気に歌をうたい、手を拍った。

982 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:49:57.72 ID:PxHs+S7a0.net

それに海へはごく近いので海水浴をやるには至極便利な地位を占めていた。

983 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:50:59.01 ID:PxHs+S7a0.net

　私は毎日海へはいりに出掛けた。

984 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:51:02.48 ID:fVbJOQgB0.net

メロスも、満面に喜色を湛え、しばらくは、王とのあの約束をさえ忘れていた。

985 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:52:01.42 ID:PxHs+S7a0.net

古い燻ぶり返った藁葺の間を通り抜けて磯へ下りると、この辺にこれほどの都会人種が住んでいるかと思うほど、避暑に来た男や女で砂の上が動いていた。

986 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:52:13.32 ID:fVbJOQgB0.net

祝宴は、夜に入っていよいよ乱れ華やかになり、人々は、外の豪雨を全く気にしなくなった。

987 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:53:04.01 ID:PxHs+S7a0.net

ある時は海の中が銭湯のように黒い頭でごちゃごちゃしている事もあった。

988 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:53:24.87 ID:fVbJOQgB0.net

メロスは、一生このままここにいたい、と思った。

989 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:54:06.01 ID:PxHs+S7a0.net

その中に知った人を一人ももたない私も、こういう賑やかな景色の中に裹まれて、砂の上に寝そべってみたり、膝頭を波に打たしてそこいらを跳ね廻るのは愉快であった。

990 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:54:35.68 ID:fVbJOQgB0.net

この佳い人たちと生涯暮して行きたいと願ったが、いまは、自分のからだで、自分のものでは無い。

991 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:55:07.36 ID:PxHs+S7a0.net

　私は実に先生をこの雑沓の間に見付け出したのである。

992 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:55:47.21 ID:fVbJOQgB0.net

ままならぬ事である。

993 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:56:09.47 ID:PxHs+S7a0.net

その時海岸には掛茶屋が二軒あった。

994 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:56:58.12 ID:fVbJOQgB0.net

メロスは、わが身に鞭打ち、ついに出発を決意した。

995 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:57:12.40 ID:PxHs+S7a0.net

私はふとした機会からその一軒の方に行き慣れていた。

996 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:58:09.13 ID:fVbJOQgB0.net

あすの日没までには、まだ十分の時が在る。

997 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:58:13.79 ID:PxHs+S7a0.net

長谷辺に大きな別荘を構えている人と違って、各自に専有の着換場を拵えていないここいらの避暑客には、ぜひともこうした共同着換所といった風なものが必要なのであった。

998 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:59:15.73 ID:PxHs+S7a0.net

彼らはここで茶を飲み、ここで休息する外に、ここで海水着を洗濯させたり、ここで鹹はゆい身体を清めたり、ここへ帽子や傘を預けたりするのである。

999 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 00:59:20.03 ID:fVbJOQgB0.net

ちょっと一眠りして、それからすぐに出発しよう、と考えた。

1000 ：陽気な名無しさん：2017/10/22(日) 01:00:17.42 ID:PxHs+S7a0.net

海水着を持たない私にも持物を盗まれる恐れはあったので、私は海へはいるたびにその茶屋へ一切を脱ぎ棄てる事にしていた。

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