友達をやめるとき 113

おさかなくわえた名無しさん＠＼(^o^)／

「友達」と呼ぶには年齢が１０歳も上なのですが。

震災で失職した俺が１年半前までアルバイトしてた会社には、やはり震災で失職したというおっさんが不定期にアルバイトに来ていた。
俺が今の会社に採用され、その会社をやめたのだが、おっさんはたまに連絡を入れてきた。
疲れて帰宅して休んでいる時に電話がかかってきて、俺が「疲れてるから」と話を切り上げようとすると、
「大丈夫か？」としつこいのなんの。そして会社にいい女がいるかどうかなど、どうでもいいことを聞いてくる。
それだけならまだいいのだが、勤務中にも電話がかかってくる。

さらに俺の会社の近辺をうろうろして、会社の敷地の駐車場に停めてある車を見ていたらしい。
俺は会社から離れたところに駐車スペースを借りてもらっていたのでそこに俺の車があるはずもないが、
おっさんは俺の車がないので、早々にその会社を辞めたらしいと前の会社で話して回っていたそうだ。
これはその会社の人と、あとで偶然会った時に聞いたことだ。

正月には他人に煩わされたくないのでケータイの電源をずっと切っていたが、
電源を入れると、３０分おきにおっさんから電話が入っていたことが判明。
気持ち悪いからおっさんからの着信音をＯＦＦにして（拒否にすると１分おきにかけてくる）いた。
当然音が鳴らなきゃ俺は気づかないし、着信があってもかけ直すことはない。

そして一昨日、また前の会社の人と会った。
おっさんは、俺が死んだらしい、と会社で触れまわっていたそうだ。