【転載禁止】百年の恋も冷めた瞬間！★168年目

おさかなくわえた名無しさん＠＼(^o^)／

昔の冷め。ごめん長い。
自分は映画好き。特にホラー映画が好きで、心霊ものからスプラッター、ちょっとコメディっぽい奴まで色々見ていた。
ただ人によってはあんまりいい顔されない趣味だとは理解していたので、吹聴はしなかった。
大学に入って映画サークルに入り、そこで彼氏が出来た（Aとする）。
Aはホラー映画が苦手で一切観ない人だったので、彼にはホラー映画の話は振らなかった（ホラー映画好きということは事前に伝えていたけど）。
ホラー以外の映画の趣味は合ったので、話題にはこと欠かなかったし問題はないと思っていた。
付き合い始めて結構経ったころ、初めて部屋にAを呼んだ。
私が料理を作っている間に私のおすすめの映画が観たいと言うので、
テレビ近くの棚（DVDが入っている）にある中から好きな奴観ていいよ、と言った。
出来上がった料理を持って行くと、Aは何やら不機嫌そうな様子だった。どうしたのと聞いても何も言わない。
不思議に思いながらもご飯を食べようと言うと、食欲が無いと言い出す。
体調が悪いのかと心配すると「君のせいで気分が悪いんだよ」とDVDの入った棚を指さしながら言われた。
どうやら棚の一角を占拠しているホラー映画が嫌だったらしい。
確かに知らない人は手に取って裏面見るまでホラー映画ってわからないよなと気づき、配慮が足らなかったことを謝ると、
Aは調子に乗ったらしく何故かホラー映画を罵倒し始めた。
・ホラーなんて低俗なジャンル。
・作る奴も観る奴も気持ち悪い犯罪者予備軍の精神異常者。
・全部駄作だしあんなもんを映画と呼びたくない
↑みたいなことを言われた。
流石にむっとして「観たこともないのによくそこまで言えるね」と言うと、
気に障ったのかAは棚からホラー映画のDVDを数枚引き抜いて床に叩きつけた。
その姿を見てびっくりするくらい冷めた。
後日別れを切り出すと別れたくないと言っていたが「物に当たる人は無理」と言って無理矢理別れた。
その後もサークル内で「あの程度で別れるとか」と他のサークルメンバーに愚痴っていたらしいが、Aの話を詳しく聞いた人は皆どん引き。
居づらくなったのかAはしばらくしてサークルから消えた。
あんなにホラー嫌いのAが何故ホラー好きの私と付き合おうと思ったのかは未だに謎。