今までにあった修羅場を語れ 23話目

おさかなくわえた名無しさん＠＼(^o^)／

流れをぶった切って投下。凄くプチ。

高校の部活で部長に面と向かって「役立たずは来るな」と言われた。全部員の前で。

中学からずっとやっていた子達の中、自分は高校から全くの初心者としてその部活に入った。
最初は先輩も詳しく丁寧に教えてくれていたが、何故か急に他の子ばかり教えるようになったりしたので疑問には思っていた。
多分その子の方が上手いから才能の無い自分より優先すべきだと判断したのだと勝手に納得し、一人で真面目に練習していた。

実際には、部長が自分をのけ者にしろと言っていた。理由は自分が無愛想だから。
他の新入部員達は部長とよく雑談したりしていたが、自分は元々人と話すのが苦手だから必要な会話以外は話を振られない限りしなかった。それが気に入らなかったらしい。

他の部員ともほとんど会話した事が無かったので、当然庇うような人も居ない。むしろ皆一人で居る自分を見てクスクス笑っている始末。
確かに自分は下手で足を引っ張っていたが、初心者にまともに教えなかったのを棚に上げて役立たず呼ばわりされたのには腹が立った。なるべく足を引っ張らないように自分なりに努力していたのに。

結局部活は辞めなかった。むしろ3年間一度も休まなかった。先輩に教えてもらえない所は自分で調べて練習して、大会で優勝出来るレベルまで到達した。
他の部員も自分が上手くなってきた辺りでよく話しかけてくるようになったが、「役立たずに話しかける暇なんてあるの？」と聞いたらバツが悪そうな顔をしていた。
最後まで部長から謝罪は無かったし、自分も部長に話しかける事は無かった。

終わり