胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい！(136)

209 ：２＠＼(^o^)／：2016/01/21(木) 23:44:17.66 ID:Qn70TnEV.net

それでも店長からのおはようコールで目を覚まして出勤。
しばらくして、ふと見たら昨日の高校生達がまた入店してきました。
しかもなんか10人以上引き連れて。
めっちゃ嫌な予感がしましたが、どうやら的中のようで、
彼らはレジにいる私を見るなり、にやにや笑いながら直行してきたんです。
そして、１人辺り面倒な複数注文×10人以上分の注文を、
故意に他の人の注文に被せる感じで次々と口にしました。
まるで輪唱のよう。完全に意図的だと思いました。
どうやら前日の事で、彼らの嗜虐心に火を点けちゃったらしい。

ただ、その時、どういうわけか私の脳味噌が瞬間的に覚醒したというか、
ﾃﾞﾑﾊﾟな表現をあえて使うと、聖徳太子が降りて来た感じで、
全員の注文を復唱する事もなく、てきぱきと全員分を処理。
品物を渡す相手も間違えませんでした(普段は人の顔を覚えるのは苦手)。

完全に意図が外れた形になった高校生達でしたが、にやにや顔を改めたばかりか、
「すごい…」「やれば出来るじゃん…」と呟いて、目を丸くしてた。
で、他の子達も「え、今の凄くね？」「別に鈍臭くないじゃん」と不思議そうに口々に言いながら退店していきました。

朝は弱いけど、じゃあ昼や夜は強いのかというとそんな事もなく、
基本的にいつもぼんやりしたタイプなので、
あの時の聖徳太子状態の私はどう考えても自分の実力ではなかったです。
朝バイト１日目の私の仕事ぶりが鈍臭くて高校生達に嘲笑されたのは私自身の咎ですが、
何も大勢引き連れてからかいに来る事ないやんかと思っていたので、なんだかやり遂げた感がありました。