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今までにあった修羅場を語れ 31話目
- 854 :おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/:2016/12/02(金) 07:27:55.60 ID:NIug7Z0N.net
- 今も思い出すと苦しい、心の修羅場。
22歳の時に癌になった。婚約していた彼氏とも別れ、仕事も辞め、2年近く入院していた。抗がん剤治療の合間合間に、たまに仮退院していた時の事。
夜自室で寝ていると、両親が大喧嘩している声が聞こえてきた。私の事で喧嘩しているようだった。
父には親友が2人いて、たまにうちの両親とそれぞれのご夫婦計6人で食事会をしている。その時もそのお誘いがあり、父が母にいつものように声をかけたらしい。母は泣きながら、行くわけ無いでしょ!!と怒鳴っていた。
「あちらのご夫婦はもうお孫さんまで居て幸せそうなのに、うちだけ惨めな思いしたくない!!○○(私)がこんな状態の時にあの人達の呑気な顔なんか見れるわけないでしょ!!!」
ショックだった。私が家に居る時も、母は余り病気の話はせず、深刻な空気を作らないよういつも通り接してくれていた。一緒にTV観て笑ってくだらない世間話をして、普通に過ごしていた。
当然だけど心の中では、物凄く心配してくれていたし、気を遣ってくれていたんだね。
でもあの言葉を聞いた時は、私が負担をかけてしまった、私が母を不幸にしてしまったと思い、独り布団の中で一晩中泣いた。
病気になってごめんなさい。幸せになれなくてごめんなさい。
それまで、結婚が無くなっても、髪の毛が無くなっても、4度の手術で体の外も中もズタズタになっても、ギリギリで保っていた心の糸が、プツリと切れてしまった。あれほど悲しい思いをした事はない。
幸い、現在は社会復帰をして、それなりに幸せに暮らしている。まだ完治はしていないので恋愛に踏み切る勇気は無いけど、早く両親に孫を抱かせてあげたいなぁ。
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