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百年の恋も冷めた瞬間!195年目

202 :おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/:2017/05/30(火) 09:49:33.29 ID:czJuN4ia.net
大学の同級生だった彼氏。
怒ったことがないと思われるくらい温厚で、いつも冷静で朴訥として淡々と論理的に話すところとかが好きだった。
出身は中部地方の山の方で進学のため東京に出てきていた。
ある連休の時、彼の地元のお祭りに誘われた。
新幹線と電車を乗り継ぎ、彼の地元近くの駅に着くと彼の従兄弟が迎えに来ていた。
歳下の従兄弟ということもあるせいか終始彼氏には敬語を使っていた。
その時はそういうものなのかなぁくらいにしか思っていなかった。

彼の家に付いた時の驚きは、声にならない驚きとはこういうことか、というくらい驚いた。
その町のまあまあ長い大通りの突き当りに大きな門の家があった。
どれくらい大きな門かというと門の中の左右にお店が2軒ずつ入ってる大きな門。
その門からずーーと続く屏。
大通りからその門を潜って彼の家の前に車を停める。
正直言うと、もうその瞬間逃げ出したくなっていた。
もう、そこからは殆ど覚えてない。
晩ご飯は広間でに長い食卓を4,5個まっすぐにつなげて、正面には彼氏と私。
卓の両脇に親戚郎党がずらーーと座り、一人ずつ彼と私にお酌に来る。
「殿様」と呼ばれてご満悦の彼。
台所と広間を行ったり来たりする女衆。
私は飲まされすぎて倒れるように寝てしまった。

次の日、朝起きると着物を来て馬に乗ってる彼を見て、「もうむり。具合が悪いから帰る」と言って帰ってきてしまった。
殿様とお付き合いできる器は私にはなかった。
悪い人ではないのはわかってるつもりだが、結婚したら苦労するのは目に見えていた。

あれから10年以上経ったわけだが、今の普通のサラリーマン家庭で育った旦那で満足してる。

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