2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

(-д-)本当にあったずうずうしい話 第196話

429 :おさかなくわえた名無しさん:2018/03/01(木) 11:00:43.63 ID:30W05Ypa.net
俺は昔、ゲームのプログラマだったんだが、その頃あった実話。

あるアクションゲームを開発し、発売日を迎えた。発売前の雑誌のレビューが悪くなかったせいか、
受注は順調だったし、店頭での勢いも悪くないとの事で、一安心。

数週間後、汚い字で書かれたアンケート葉書が届き、渉外から開発に持ち込まれた。「ご意見」欄に、
「自分は身障者で上手く操作ができない、どうしてもラスボスまでクリアしたいので、無敵コマンドを
教えろ」と書いてあった。事情が事情なのでもしあったら教えただろうが、残念ながらデバッグ終了後
削除された機能だった。

渉外に事情を説明し、渉外によるとできるだけ丁寧な返答の手紙を返したと言う。だが2、3日後から
悪夢が始まった。

一日おき、酷い時には毎日、「お前たちは自分が障害者だから差別して教えないんだろう」という
被害妄想も甚だしい抗議の葉書と電話が続いた。直接開発に上がって来ることはないが、渉外は
仕事にならない。「本当に無敵機能はない」と何度丁寧に説明しても、決して納得しなかった。
時にそれは脅迫や恫喝に近いものもあった。

「開発でなんとか対応してもらえないだろうか?」と渉外から悲鳴が上がった。俺達は全てのソース
とデータをプリントアウトして(用紙A4フォントサイズ小でびっしり)送りつけた。厚さ5センチほど。
「本当に無敵機能はありません、プログラムを送りますのでご自分でご確認下さい」

素人が全てチェックできたとは思えないが、とりあえずそれで恫喝は止まった。今は昔の思い出。

総レス数 1004
280 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★