あなたの知っているまったく役立たない雑学87

おさかなくわえた名無しさん

かつて広島県に地元の人ならみんな知っている有名な企業A社があった
戦後に開業した食品メーカーでお惣菜をメインに周辺の小売店に卸し、
A社の商品はどれも美味しいと大評判であった

先代はお固い人でバブル景気の頃も決して無理な背伸びはせず
それが功を奏しバブル崩壊後も安定した数字をはじき出す優良企業でもあった
よくも悪くも保守的な社風であったと推察される

ところが00年代頃から業績が悪化する
A社は特に派手な事業展開をしたでもなく従来通り堅実な商売を続けていたのに、
年を追うごとにジワジワとしかし確実に売り上げは減る一方であった

銀行の融資担当ははっきりと宣告した
「A社の業績悪化の理由は明確です。社名が悪い。
　今回は融資するけど今のままの社名だと次の融資はありませんからね！」

原因は明らかなのに二代目がボンクラで
「先代が築き上げたA社のブランドを俺の代で変えてしまってもいいのだろうか・・・」
とのらりくらりと何の対策もとらない内にA社はついに倒産してしまった

広島に存在した“中国食品”という企業の話

（追記：広島出身の芸能人は「A社のお惣菜をまた食べたい」と今でも復刻を願っているとか）