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泳げない海水魚ハンドフィッシュが公式に「絶滅認定」される [きつねうどん★]

1 :きつねうどん ★:2020/07/06(月) 12:25:38 ID:CAP_USER.net
https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/07/30366816-8488509-image-a-2_1593810369298.jpg
絶滅認定されて「smooth handfish」の唯一現存する標本

オーストラリア南東部原産の海水魚「スムース・ハンドフィッシュ」が、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストにて、公式に「絶滅」認定されました。

現代における海水魚の絶滅認定は、これが初となったようです。

スムース・ハンドフィッシュは、全部で14種知られているハンドフィッシュの1種であり、1800年代初めに発見されました。

しかしそれ以降、乱獲、海水汚染、生息地の減少により姿を消し、残っているのは初発見時に採取された標本(上記画像)のみとなっています。

「ハンドフィッシュ」は泳げない
ハンドフィッシュの大きな特徴は、独自に発達した前ビレを使って、海底を這うように移動することです。

彼らは、浮力をコントロールするための「浮き袋(swim bladder)」を持っていないので、水中を泳ぐことができません。

そのため、手のようなヒレを用いて、ほふく前進するように歩き回ります。

泳いで採餌ができないので、頭に生えた派手なトサカを使って、エサをおびき寄せます。

残りの13種も同じオーストラリア海域に生息していますが、サイズや見た目はさまざまです。

残りの13種も絶滅の危機に
研究を行った西オーストラリア大学のジェシカ・ミーウィグ教授は、今回の絶滅について、「過剰な漁業が主な原因」と指摘します。

ハンドフィッシュの生息地では、20世紀に入ってから1967年まで、大規模なホタテ漁が行われていました。その際の混獲(漁獲対象とは別の種が意図せず捕獲されること)が、ハンドフィッシュの減少を促進したというのです。

また、海洋汚染や土地開発による生息地の減少も原因のひとつです。

ミーウィグ教授は「海洋生物の絶滅を宣言するには海はあまりにも広すぎると主張する研究者もいます。しかし、漁業や石油・ガス採掘、海運、インフラ開発といった海洋産業は今や、陸上産業の規模に追いつき、海洋生物の絶滅を十分に招きうる」と述べています。

海洋・南極研究所のスチュアート・スミス氏は「ハンドフィッシュに関しては、生態的な役割がよく分かっておらず、彼らの絶滅が同地の生態系にどのような影響を及ぼすか分からない」と話します。

もしハンドフィッシュが重要なサイクルの一翼を担っていたとしたら、海洋生態系の歯車が狂うかもしれません。

さらに、残り13種のハンドフィッシュのうち、過去20年間で姿が確認されたのはわずか4種のみです。このままでは地球上からハンドフィッシュ自体がいなくなることもありえます。

今後の漁業や土地開発の見直しが、ハンドフィッシュ保護の鍵を握るでしょう。

また、絶滅したと思われた生物が再発見されることもあるので、どこかで生きていることを祈りたいですね。

reference: digitaltariq, phys.org / written by くらのすけ
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https://nazology.net/archives/63935

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