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にこ「にこりじDaily」

1 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 15:59:12.54 ID:APu0Za03.net
放課後、理事長室


トントン。はぁい。

返事を聞いて、扉を開ける。


にこ「すみません、遅くなりました」

理事長「練習、お疲れ様♪」


待ってましたと笑う理事長。


にこ「………あはは」


ここに通い始めて1ヶ月、この人には未だに慣れない…!

2 : 【かん吉】 【411円】 (家)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 16:00:13.32 ID:doebmev6.net
ほう

3 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 16:01:36.46 ID:APu0Za03.net
理事長「くつろいでて、今コーヒー淹れてくるから」


パタパタとスリッパを鳴らして、理事長は隣の部屋に移動した。

にこは備え付けの真っ黒いソファに、ぽふっとお尻を落とす。


にこ「はふぅ…」


ちりちりと、頬が熱くなる。

部屋の窓はすっかり曇っていて、外の雪もよく見えなかった。

4 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 16:05:00.86 ID:swUeClDa.net
ほう…

5 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 16:08:09.63 ID:APu0Za03.net
練習疲れで体が重い。


今日はダンス練習だったから、明日は歌の練習ね。

あ、この前発売した人気アイドルの新曲、まだ聞いてないや。


天井を見上げながらそんなことを考えて、目を閉じた。


どうしてにこは、この部屋に通うようになったんだろう。

どうしてにこは、理事長のお世話になっているんだろう。


この一年間は、本当に本当に、いろんな事があったの。

6 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 16:41:25.50 ID:swUeClDa.net
うむ

7 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 16:42:14.12 ID:APu0Za03.net
───────

─────

───



「────さん、矢澤さんっ」

にこ「………」

理事長「あ、起きたわね」


肩の揺れを感じて、にこは目を覚ました。


にこ「……あ」

理事長「練習で疲れてたのよね。
    コーヒーが冷めてしまったから、淹れ直したところなの」


いっけない。つい眠ってしまった。

首をプルプル振って、眠気を飛ばす。

目の前のガラステーブルには、湯気の立つコーヒーが置いてあった。

8 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 16:44:31.78 ID:APu0Za03.net
ちらりと見た壁掛け時計は、げっ!

なな、なんと6時を回っていたの!


にこ「さ、30分も寝てたんだ…」

理事長「砂糖とミルクは、好きに入れてね。
     あ、何なら…そうね、あと1時間くらいなら、まだ寝ていても構わないから」


自分の机に座った理事長は、手元の資料に目を配りながら喋ってる。

器用だなぁ、なんてそれをぼーっと眺めて………………


って、感心してる場合じゃない!

にこは急いでコーヒーを飲み干して(にがーい!)、立ち上がった。

9 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 16:50:20.56 ID:APu0Za03.net
にこ「すみません!じゃあ私はこ、これで!」

理事長「え、もう帰るの?」

にこ「その、妹たちの夜ご飯つくらなきゃいけないので!
    失礼します!」


にこは学生鞄を取って、マフラーを首にぐるぐる巻いて、早足に理事長室を出た。

廊下はもう真っ暗で、ちょっぴり怖い。

窓がガタガタと揺れてる。


にこ「はぁ〜」


握った手に息を吐いて、身を震わせる。


にこ「寒い…」

10 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 16:55:03.81 ID:IKnFjdqD.net
期待

11 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 17:05:28.53 ID:APu0Za03.net
そして帰宅後、とはならず……



にこ「うわ…やばい」


昇降口に着いたにこは、玄関扉の向こうを見て絶望!

何と、さっき見たときより一層激しくなった雪が、ごうごうと舞っていたの…!


にこ「ど、どうしよぉ〜…」


ポケットの携帯を取り出して見ると、圏外。

ああ、うう〜…!どうしよう。

こころたち、お腹空かせてるよね…

数分、昇降口でウロウロした後。


結局、にこは理事長室に戻ることに……

12 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 17:10:01.32 ID:APu0Za03.net
───────




理事長「あ、ちょうど良かった。今追いかけようと思ったの」


にこの顔を見た理事長は立ち上がって、言った。


理事長「警報が出たの。矢澤さんを止めに行こうと思って」

にこ「警報?」

理事長「東京にも、こんなに雪が降るのねぇ…」

にこ「え、いや…ちょ、ちょっとそれって…!」

理事長「今日はもう、家に帰れないかも」


えぇー!?ガーン!

ど、どうしよ〜!?

13 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 17:19:17.49 ID:D/Ake0pM.net
なんか可愛いパイセン

14 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 17:41:17.70 ID:APu0Za03.net
───────



小さな三和土で靴を脱ぎ、にこは畳敷きの部屋に入った。


にこ「………」


冷蔵庫と、ちゃぶ台、テレビ。小さな流し台だけがあるこじんまりとした部屋。

ここは、理事長室の横にある仮眠室。


理事長「今日はここで、寝てもらうことになるけど、良いかしら?」

にこ「あ、はい…」

理事長「ごめんなさいね、こんなことになって」

15 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 20:06:34.41 ID:68dAHcDq.net
きたい

16 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 20:33:30.11 ID:TOwyCoay.net
理事長の生徒食ってる感は異常

17 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 20:43:05.88 ID:APu0Za03.net
にこ「いえ。家族にも電話して貰いましたし、こ、こちらこそ何から何まで…!」


ああーん!にこってば、敬語使い慣れない!


理事長「こんなおばさんと夜を過ごすなんて、嫌じゃないかしら…」

にこ「いえ全然!それに理事長って、とーっても若くて綺麗だと思いますし!」


ん? 何か、今の理事長の言葉、ひっかかる言い方だったような…?


理事長「ありがとう♪」


ま、いっか!

18 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 20:44:26.28 ID:e9Y/CqeT.net
なんだろう、期待

19 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 20:56:37.69 ID:APu0Za03.net
───────


テレビ「〜♪」

理事長「あ、いけない」


しばらく二人でテレビなんか見てたにこ達。

理事長が立ち上がったかと思うと、コートを羽織った。


にこ「どこ行くんですか?」

理事長「そろそろ見回りの時間だったわ。
     危ない危ない」

にこ「え、にこも行っていいですか?」

理事長「?」


なぜ、って感じに理事長が首を傾げる。

だって、一人は寂しいの。


理事長「いいけど、外はとっても寒いわよ?」

にこ「はい、すぐ準備します!」

20 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 21:17:47.37 ID:APu0Za03.net
     





音ノ木坂学院はとても歴史のある学校なの。

にこが生まれるずっとずっと前からあって、きっと理事長が生まれる前からも。


にこ「ねぇ、理事長」

理事長「なぁに? 矢澤さん」


にこは理事長と肩を並べて、廊下を歩く。

真っ暗で非日常的な雰囲気の校舎。

けど隣に理事長がいると安心できるのは、何でかな。


にこ「理事長は、この学院をどれくらい好きですか?」

理事長「え? ふふふ♪ なぁに、その質問?」

にこ「な、何となく…ふと気になって」

21 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 21:19:21.64 ID:e9Y/CqeT.net
しえん

22 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 21:32:28.20 ID:APu0Za03.net
理事長は、そうねぇ…、と微笑んで、自動販売機の前で立ち止まる。


理事長「体、冷えてないかしら?
     温かい飲み物でも飲みましょう」


どれがいい?と尋ねられたので、にこはホットのいちごミルクを指差す。


にこ「ありがとうございます」

理事長「どういたしまして♪」


理事長はブラックのコーヒーをポチリ。

わぁ…、やっぱり理事長って大人〜!

にこも、コーヒーを美味しく飲めるようになりたいなぁ…

紙パックにストローを刺して、いちごミルクを飲む。


う〜ん……

やっぱりにこは、甘いのでいいかも

23 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 22:18:22.05 ID:APu0Za03.net
理事長「矢澤さんはこの学院、どれくらい好きなのかしら」

にこ「ん…」


コクリといちごミルクを一口飲む。


にこ「…………」

理事長「嫌い?」

にこ「い、いえ……違います」


ただ、何て言っていいか分からないだけなの……


音ノ木に入って、にこはずっと夢見てたアイドルになれた……


だから、それだけでにこはこの学校が好き。


けど………

24 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 22:30:40.01 ID:APu0Za03.net
理事長「私は、この学校が大好きよ」

にこ「………」チュー

理事長「できれば、生徒全員……ううん、この町のみなさんに愛される学院にしたいと思ってるわ」

にこ「………」チュー


真剣に語る理事長の横顔を、いちごミルクを飲みながら見つめる。

綺麗で、優しくて、大人っぽい。


まるで幼い頃テレビで見た、アイドルのよう………


理事長「行きましょうか」

にこ「………はっ!」


我に返ると、あ、あれ…顔が熱い?

も、もしかしてにこ、理事長に見惚れちゃってたの〜!?


空になった紙パックを自動販売機の横のゴミ箱に入れて、にこは理事長の後を追った。

25 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 22:42:05.31 ID:swUeClDa.net
南親子の妙なエロス

26 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 22:44:34.87 ID:EKZES1+k.net
ほうこれはまた珍しい

27 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 22:46:15.06 ID:APu0Za03.net
夜の校舎を歩きながら、にこと理事長は色んな話をした。


理事長「矢澤さんは、進路はどのように考えてるのかしら」

にこ「えーっと、あ…アー……」


何となく恥ずかしくて、言葉が途切れる。

そういえば、両親以外の大人に言うのは初めてだっけ。


にこ「あ、アイドルです!」

理事長「そう、なの……」


理事長は何かを考えるように、一瞬目を閉じて、


理事長「矢澤さんくらい可愛かったら、きっと大人気間違いなしね♪」


キュートな顔で、ウインクをした。

28 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 23:00:03.59 ID:APu0Za03.net
理事長「あ」

にこ「え?」

理事長「雪が少し、ましになってるみたい」


途中、窓の外を見て理事長が呟いた。


にこ「ほんと、ですね…」


いつの間にか、ごうごうと窓を揺らしていた風は止んでいて、灰色の空が見えていた。

雪に反射した光が、理事長の横顔をぼんやり灯す。


────ああ、本当に。理事長ってきれいね……


理事長「でもこれは、また直ぐに吹雪くかも」

にこ「あぅ…寒そう」

理事長「校舎の中でも十分に凍えそうなのに……
     この白銀の世界は一体、どれほど寒いのかしら」

29 :名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 23:19:32.09 ID:LFU3q/uP.net
いいっすねえ

30 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 23:50:48.71 ID:APu0Za03.net
それから校舎を二人で見て回って、


理事長「矢澤さん、そろそろ戻りましょうか」

にこ「え、あ………は、はい」


理事長は階段を上る。

にこは少しだけ、残念に思った。


もうちょっと、肩を並べて話したかったかも……なんてね。


理事長「帰ったらお夕飯を食べましょ。
    インスタントのおうどんだけど」

にこ「あ、はい!ありがとうございます」

理事長「それじゃ、早く戻りましょ。寒い寒い!」


パタパタとスリッパを鳴らして、理事長が小走りになる。

少しお茶目。

家では、こんな感じなのかしら?

31 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/01/01(木) 23:54:05.26 ID:0ooECVQ7.net
なんか(にがーい)ってどっかで見たことあるな

32 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 00:23:18.89 ID:lK9AN0cG.net
───────




理事長「それでは、手を合わせましょう。
     いただきます」

にこ「いただきます」


ずるずるー。インスタントのおうどんを啜る。

わかめとかもやしとかが加えられた、いかにもママさん!な感じのお手軽料理


にこ「美味しい〜♪」

理事長「ふふ♪ ありがとう」

33 :海未ちゃんは 【中吉】 (しまむら)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 00:56:37.54 ID:rckgCu0n.net
なんかいいな

34 :名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 02:53:40.10 ID:mvRFv7DH.net
結構好き

35 :名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 05:21:53.68 ID:Dx8V87n9.net
おい続けたまえ

36 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 05:44:02.11 ID:fjzuzW71.net
にこじゃなくてもよくないか?他のキャラに変えても成り立つし
もう少しにこらしさを出してくれ

37 :名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 06:14:18.23 ID:FJqhopW7.net
理事長は誰でも似合ってしまう

38 :名無しで叶える物語(泡盛)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 06:44:42.76 ID:IKU4q9Hq.net
生粋のマザコンだしなあ期待

39 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 07:47:59.61 ID:r2k5xSt2.net
いいね

40 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 08:31:00.40 ID:FxXYlMZO.net
にことり
にこりじ

南家に愛される系先輩にこ

41 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 09:22:35.15 ID:gTxMgES2.net
>>36
マザコンはただ一人やん?

42 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 11:39:26.61 ID:L4pHpriY.net
にこから見たらママの代わり程度の認識
だが向こうはそうでもないようで期待

43 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 16:24:59.62 ID:86xluFeQ.net
理事長のSS珍しすぎて楽しみ

44 :名無しで叶える物語(とうふ)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 16:39:15.24 ID:YXDHvfax.net
妖艶だよな

45 :名無しで叶える物語(とうふ)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 21:48:29.50 ID:YXDHvfax.net
そわそわ

46 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 22:13:07.99 ID:lK9AN0cG.net
テレビ「ワッチャードゥーワッチャードゥー」

理事長「……ふふっ」

にこ「!」

理事長「ふふふ、可愛らしい♪」

にこ「〜〜っ!」

理事長「ね、矢澤さん」

にこ「え! あ…そそそうですね♪」

理事長「こ、この子の前髪…ぷふふ」

にこ「………」


お夕飯を食べながらテレビを見て、ときおり笑って。

独り言かと思ったらにこに話し掛けてきたり。


理事長は意外と、うちのママみたい。

どこにでもいる、普通の大人の女性って感じ。


テレビ「キャンナイドゥーアテーキベイビッ」

理事長「んふっ…♪」

47 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 22:38:25.47 ID:lK9AN0cG.net
にこ「ずるずるー」

理事長「もぐもぐ」

にこ「ごっくん」

理事長「はふぅ…」

にこ「ふー……美味しかったぁ〜」

理事長「こんなお夕飯だったけど、満足してもらえたかしら」

にこ「は、はい!美味しかったです!」

理事長「それでは」

にこ「え?」

理事長「手を合わせましょう。ご馳走様でした」

にこ「あ、ご馳走様でした」

48 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 22:40:12.13 ID:rckgCu0n.net
理事長可愛い

49 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 23:04:05.60 ID:lK9AN0cG.net
にこ「食器はにこが洗います!」


立ち上がろうとした理事長より早く、にこは2人分の食器を片した。


理事長「え? いいのよ、気を使わなくて」

にこ「いえっ、お世話になってるんで!」


手早く洗剤をスポンジにつけて、泡を立てる。


理事長「そ、そう…ごめんなさいね。ありがとう」


水でゆすいだ食器の汚れを、丁寧に落とす。

これがにこの女子力。


やっぱり、世話になりっぱなしだと申し訳ないもんね。

50 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 23:33:23.05 ID:lK9AN0cG.net
理事長「家事、慣れてるのね」

にこ「あ、はい。その……うちって母子家庭なんです。
    にこがママの代わりに家事してて…だから…」

理事長「お母さんの帰りは、いつも遅いの?」

にこ「え? ええ、はい」

理事長「たまに寂しそうな顔するのも、そのせいかしら?」

にこ「うぇっ!?」


皿が手から滑り落ちる。


にこ「わっ!あ、あぶっ!」


キャッチ!

51 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 23:42:02.88 ID:cPL0Dk5i.net
支援

52 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 23:50:27.89 ID:lK9AN0cG.net
にこ「にゃっ、な、なな…!」

理事長「ふふふ♡」

にこ「……べ、別ににこは寂しくないにこ!
    素敵なママや妹たちに囲まれてるだけで幸せにこー!」

理事長「幸せにこ?」

にこ「あ! な、何でもないです!」

理事長「私で良かったら、いつでも相談に乗るから♪」

にこ「あぅぅ……はい…」


いろいろ恥ずかしいにこぉ〜!

53 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/02(金) 23:50:54.75 ID:4TLnQ8Vu.net
いいぞ

54 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/03(土) 00:34:27.57 ID:zKOoADEN.net
やっぱ理事長に可能性感じるよなあ

55 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/03(土) 00:52:09.46 ID:9EU+MjA7.net
というかにこが可愛すぎて狂いそう

56 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/01/03(土) 21:23:19.64 ID:FQs6FGUJ.net
はよ

57 :名無しで叶える物語(とうふ)@\(^o^)/:2015/01/03(土) 21:24:12.47 ID:b8vNGUjw.net
頼むよー

58 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 00:30:49.98 ID:JJ/WBROO.net
───────


理事長「さぁて、じゃあそろそろシャワー浴びに行きましょうか」

にこ「えっ、シャワーなんてあるんですか」


予想外の言葉に、にこはぴょんと跳ねる。


理事長「職員用のがね。小さいものだけど」

にこ「わ〜!」


びっくり!まさか学校でお風呂に入れるなんて!


理事長「それじゃあ、準備しましょうか」

にこ「はい!」

59 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 00:36:29.12 ID:JJ/WBROO.net
理事長「ん……」

にこ「あ、ここで脱いでいくんですね」

理事長「え?」


理事長にならって、にこもスカートを脱いだ。


理事長「そんなわけないでしょう…
     帰りの荷物を少なくしたいから、ストッキングだけ脱いだの」

にこ「えっ」

理事長「矢澤さんは、ここからシャワー室までどうやって移動するつもりだったの?」

にこ「……」


確かに。

にこはスカートを履いた。

60 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 00:43:59.67 ID:JJ/WBROO.net
───────

廊下



にこ「寒ぅっ!」

理事長「わっ、ホントに寒い!」


二人でパタパタとスリッパを鳴らして、深夜の校舎を行進。

外の雪はマシになってるかな?

どうだろう。

……うーん、いまいち、さっきと違いが分かんない。


理事長「て、手を繋ぎましょう」

にこ「ん?」


差し出される理事長の手。

細くて白くて、きれいな手。


少しだけ、震えてる?

61 :名無しで叶える物語(とうふ)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 00:46:01.71 ID:ojG6xD6a.net
あ^〜

62 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 00:48:09.70 ID:4H2+OEV7.net
ほんと理事長かわいい

63 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 00:52:44.38 ID:JJ/WBROO.net
にこ「寒いんですか?」

理事長「………………ちょっとだけ」

にこ「ストッキング、脱がない方が良かったんじゃないですか?」

理事長「い、いじわる言わないの…」


伏し目がちになって、照れる理事長。


にこ「それじゃあ………はい」


理事長の手をギュッと握って、にこは歩き出す。

寒い寒いわ、寒いとパタパタ震えて、パタパタスリッパを鳴らす理事長。

一ヶ月この人のところに通っているけど、こんな理事長初めて見たな。


理事長って、意外と天然なのね。

64 :名無しで叶える物語(大酒)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 00:53:46.52 ID:JTgK5XJu.net
そりゃこの親にしてあの子ありだからな
良い意味で

65 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 01:02:33.78 ID:JJ/WBROO.net
と、その時


「にっこにっこに〜♪」

にこ「ひぃぃ!!!!」


校舎に響く、にこの絶叫!


理事長「やっ、え…なに!?」

にこ「び…びっくりした……びっくりした……」


にこはスカートのポケットに入れてた携帯を手に取る。


にこ「あ……メール」


にこが驚いた音の正体は、なんとメールの着信音!


にこ「な〜んだ、ほっ」


ほっと胸を撫で下ろすにこ。


けど!


このすぐあとに、悲劇が待っていたの!

66 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 01:11:08.57 ID:JJ/WBROO.net
理事長「何だ、メールね。もう、びっくりさせないでよ…」

にこ「す、すみません…」

理事長「誰からなの?」

にこ「えーっと……」


ママ『こんばんは。

にこちゃんがいないと寂しい〜!ってこころちゃんとここあちゃんが泣いてるので、ママ困ってます。

そっちは何事も無いかしら?

一人でも寝られる?

ママはそばにいられないけど、良い夜を過ごしてね。

ママより。』


にこ「………あ」

理事長「これって…」

にこ「わあぁぁぁああァァああ!!!!!!!!」

67 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 01:21:18.70 ID:JJ/WBROO.net
理事長「矢澤さん…まさかその歳でお母さんと一緒に寝て…」


にこ「ああアアァぁぁああぁぁあアアアアああァ!!!!
    休みだけ!!!!休みの日だけだからああああ!!!!!」


理事長「そ、そう……」

にこ「ワアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」

理事長「ほ、ほら。大丈夫よ。落ち着いて」ギュッ

にこ「アアアああ、ァァあァ、ァ……あぅ…うう……」

理事長「よしよし。落ち着いてきた?」

にこ「………うん」

理事長「よしよし♪」

にこ「………」ギュッ

68 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 01:32:11.53 ID:JJ/WBROO.net
数分後


にこ「…………あ、あの理事長!」

理事長「ん?」ナーデナーデ

にこ「ももも、もう大丈夫、ですから…」

理事長「あら、そう?」


んふふ♪と笑う理事長。


理事長「……」


あ、今にこの顔見た。


あぁ…やっぱりまだ顔赤いかも…!


心臓がばくばく言ってるにこ〜!

69 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 02:08:00.92 ID:TJJWZ3MS.net
すっげーいい…

70 :名無しで叶える物語(こんにゃく)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 02:46:20.58 ID:R0wBpFVC.net
最高

71 :名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 09:47:05.32 ID:HN2SeDCB.net
なんだろう、このときめき...

72 :名無しで叶える物語(とうふ)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 16:56:14.46 ID:bXrnPuKY.net
ゆっくりでいいから早く書いてね

73 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 17:24:14.28 ID:4H2+OEV7.net
えげつない矛盾

74 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/04(日) 23:04:34.30 ID:SaEkhc4v.net
理事長やっぱいいなぁ

75 :名無しで叶える物語(四国地方)@\(^o^)/:2015/01/06(火) 17:20:25.12 ID:X2ak6jA6.net
いいっすね

76 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/07(水) 23:48:55.54 ID:4CYAC1LA.net


77 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/08(木) 21:19:23.31 ID:8nzS+eWm.net


78 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/:2015/01/08(木) 21:28:29.04 ID:OYEhsakc.net


79 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2015/01/08(木) 21:29:42.38 ID:3dhtC3K4.net


80 :名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/:2015/01/08(木) 21:52:49.67 ID:y1Og47C9.net


81 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/08(木) 23:21:26.97 ID:C+ha/ZYI.net


82 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/08(木) 23:26:28.84 ID:8nzS+eWm.net


83 :名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/:2015/01/08(木) 23:33:29.92 ID:2KwT531a.net


84 :名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/:2015/01/09(金) 16:55:18.81 ID:2HooJDPc.net


85 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2015/01/09(金) 17:43:27.72 ID:26HHGYa5.net
続きみたいほしゅ

86 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/01/10(土) 09:51:49.21 ID:jEvHYm8V.net
はよ

87 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/12(月) 13:23:36.20 ID:eK/O2bqU.net
まだかしら

88 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:24:59.23 ID:DIvTZeWO.net
〜〜〜〜〜〜〜
職員用更衣室



理事長「到着よ」

にこ「ほえ〜」

理事長「さて入りましょうか」ヌギヌギ

にこ「え、にこも?」

理事長「ええ」

にこ「え?」

理事長「あ〜寒いわね〜」ヌギヌギ

にこ「うわ…」ジー


ブラのホックに外そうとしてる理事長の、前に飛び出たおっぱいが凄い。


理事長「どうしたの?」

にこ「あ、あ、いえ…なんでも」

理事長「そう」ヌギヌギ

にこ「…」ジー

89 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:26:47.37 ID:DIvTZeWO.net
理事長「あら? 矢澤さん、まだ脱いでなかったの?」

にこ「いやあの、やっぱりにこ一人で入っ…」

理事長「ほら、手伝ってあげるから早く脱ぎましょ」ガバッ

にこ「わっぷ…!」バンザーイ


全裸の理事長に服を掴まれる。

どんな状況よこれ!


にこ「セーター伸びる!ひ、一人で脱ぎますからぁ〜!」ジタバタ

理事長「はいはい、足あげて〜♪」

にこ「!?」


いつの間にかスカートも脱がされてる!?

にこアイドルなのに!

裸を見せるのはNGなのに〜!

90 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:31:37.98 ID:DIvTZeWO.net
〜〜〜〜〜
シャワー室


にこ「って、狭いんですけど〜!」

理事長「あはは♪ なんだか娘と入ってるみたい♡」


わずか一畳ほどの、ほんとに狭いシャワー室!

理事長の肌がぷにぷに当たる!


理事長「矢澤さん、頭洗ってあげるわね」

にこ「え!? いや別に…!」

理事長「……抵抗したら、身体も洗っちゃうかも」

にこ「……………、はい」

理事長「♪」


頭を差し出すと、理事長は嬉しそうに笑ったにこ…

91 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:32:10.18 ID:myotiMuI.net
来たか

92 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:39:57.38 ID:DIvTZeWO.net
あれ、書き込みが反映されてない?

93 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:41:49.93 ID:DIvTZeWO.net
理事長「うふふのふ♡」ワシワシ

にこ「………んっ」

理事長「痒いところは無いかしら?」

にこ「にゃ……無いです」

理事長「〜♪」ワシワシ

にこ「あぅぅぅぅ…」

理事長「ねぇ、矢澤さん」

にこ「…何ですか〜」

理事長「矢澤さん、すっごく気持ち良さそうな顔してる♡」ワシワシ

にこ「……あぅ、えっと……はい」コクン

理事長「うふふのふ♡」ワシワシ

94 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:42:21.86 ID:DIvTZeWO.net
にこの頭を洗う、理事長の手の動きは確かに気持ちいい。

けど、何だか恥ずかしいにこ!

95 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:43:36.51 ID:DIvTZeWO.net
〜〜〜〜〜
更衣室




にこ「はふぁ…」


それから。

恥ずかしかったので、のぼせたと言ってにこは先に上がった。

実際少しのぼせてるかも。


にこ「………」


シャワーの音が、聴こえる。


にこ「………ふふ、何だろう」


とっても、不思議な気分。今さらかしら。

一生徒のにこと、学院の理事長が一緒にお風呂だなんてね。

釣り合わないっていうか、馴染まないっていうか。

ほんと、何だろう。




にこ「……………」

96 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:45:16.98 ID:DIvTZeWO.net
そう、確か……


にこが理事長と、ここまで仲良く?なれたのは、アイドル研究部の件があってから。

もう思い出したくもないけど、一ヶ月前のこと。


理事長『泣いてるの?』


今日みたいに寒い日だった、と思う。


理事長『泣いてない? そう、ごめんなさい』


放課後、一人で帰ろうとしたにこに、理事長が話しかけてきたのが始まり。


理事長『あなたがどんな状況か私には分からないけれど、話くらいなら聞けるわ』


理事長は、今と変わらないその優しい声色でにこに言ったの。


理事長『遠慮しないで、私の可愛い生徒だもの。
    理事長室に来てくれたら、コーヒーくらいなら、出せるから』

97 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:46:25.88 ID:DIvTZeWO.net
理事長「矢澤さん? 大丈夫?」トントン

にこ「はっ!」

理事長「ふふ、ほんとにのぼせてたのね」


にこはキョロキョロと周りを見渡す。

ああ、そっか。

にこ、少しぼーっとしてた。


理事長「戻りましょうか」


理事長からシャンプーの香りが漂ってくる。

にこと同じシャンプーを使ったはずなのに、凄く癒される感じがするのは何でかな。

ママに抱きついたときと同じ。

大人の女性の、不思議な香り。


にこ「はいっ」


にこは理事長に手を引かれ、更衣室を後にした。

98 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:46:42.80 ID:KfoRkZT9.net
同年代との青臭い青春もいいけど
歳上のお姉様ってのもまた違った味があっていい

99 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 00:48:37.88 ID:DIvTZeWO.net
〜〜〜〜〜〜
廊下


にこ「寒いぃ〜」

理事長「うぅ…はぁ〜」


握りこぶしに息を吐く理事長は、パタパタとスリッパを鳴らして急ぎ足。

手を繋いでるにこも、自然と早足になる。


にこ「はぁ〜………」


窓を見ると、廊下でもこんなに寒いのに、白く曇っていた。

今外に出たら、にこ死んじゃうかも!


理事長「ねぇ…矢澤さん。この風景を見てると、あの時を思い出さない?」

にこ「あの時?」

理事長「一ヶ月前。矢澤さんが、初めて理事長室に来たときのこと」


どきりと、胸が高鳴る。

100 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 08:12:56.10 ID:VwRgSlGp.net
ふむ

101 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 21:26:16.64 ID:DIvTZeWO.net
にこ「そう、ですか…?」

理事長「ええ。あの時も、こんな感じに、シンとした感じで」


手に汗がジワリと浮かぶ。


理事長「寒くて」


肩がビクリと震える。


理事長「雪が降ってた」



───────ああ、そうだったっけ。


あの時も、こんな感じに雪が降ってたんだっけ。


嫌な思い出が、雪のように頭の中に浮かんでは消える。


一ヶ月前。


もうすぐ冬休みだって、クラスのみんなが浮き足立ってた、あの日。

102 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 21:29:13.52 ID:DIvTZeWO.net
〜〜〜〜〜〜〜
一ヶ月前




その日も一番乗りに部室に着いたにこは、みんなを待っていたの。


この頃みんな、部室に来るの遅いよねって。

こうしてる間にも、他のアイドルは成長してるんだよって。


注意したばっかりなのに。


その日はいつにも増して、みんな来るのが遅かったの。


ガチャリ


にこ『おっそいにこー!』


ようやく来た二人の部員に、にこは怒ったような声をあげる。


『…………』

にこ『?』


二人の様子がおかしいなって、その時気付いた。

あれ?そういえば他の部員は?

鈍いにこは、本当に色々と、気がつくのが遅い。


おかしいよね。


ほんとは、もっと早くに気付くべきだったの。



『ごめんね、矢澤さん』

にこ『え?』

103 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 21:32:16.00 ID:DIvTZeWO.net
にこ『ごめん、って?』

『うちらも、その…色々考えることがあってさ』

『もう、付いていけないっていうか』


にこ『………』


どういうことだろう。


えっと……あれれ?


にこはそんな、言葉にもならないような呟きを、してたと思う。



『もう少しで冬休みだし、それが終わったら三学期が始まって、次は二年生になるし……』



要領の得ない言葉は、うまく理解出来ない。




『はっきり言うとね、もうついていけない』


『みんな、辞めたいって』




にこ『………………え?』

104 :名無しで叶える物語(豚)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 21:34:05.86 ID:DIvTZeWO.net
『早く行こうよ。こんなところ』


『うん。じゃあ…そういうことだから。ばいばい』


にこ『え、なに……?』



どういうこと?

辞めたいって?



にこ『待ってよ……』


『…………』


にこ『…っ!』



とても冷たい視線を向けられて、思わず怯む。


じわじわと、何かが胸に広がっていく。


さっき言われた言葉を、頭の中で反芻する。


『ま、頑張ってね』


にこ『………っ』



ああ、そっか。



本当にみんな、辞めちゃうんだ。

105 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 21:36:41.52 ID:DIvTZeWO.net
にこ『……ひっ』


目頭が熱くなる。


泣いちゃ駄目、泣いちゃ駄目。


こんなところで、泣いちゃいけない。



バタン。



部室の扉が閉まる。


にこしかいなくなった部室は、しんと静まり返っている。



『───────』



ふと、扉の向こう、廊下から声がした。


楽しそうな声。



にこ『……うぇ』



──────それが、さっきの二人と、部室に来なかった他の部員たちの声だと気付いた時、



にこ『うぇぇ…ひっく……グスッ……うぅぅぅ…!』



にこは涙を抑えることが出来なかった。



にこ『うぇぇぇん……うぇぇぇん……』



窓の外では、雪が降り始めてた。

106 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 21:59:29.25 ID:DIvTZeWO.net
〜〜〜〜〜〜
現在



理事長「どうしたの?」

にこ「え?」

理事長「………」

にこ「あ、すみません……またぼーっとしてて……って、うえっ!?」

理事長「少し、じっとしてて」

にこ「え、えと……」ドキドキ



にこの頬を、理事長のきれいな手が撫でる。



理事長「矢澤さん」

にこ「?」

理事長「あなた、泣きそうな顔してる」

107 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 22:34:11.06 ID:DIvTZeWO.net
にこ「えっと…」

理事長「ごめんね」


理事長がにこを抱き締める。


にこが今、泣きそうな顔をしてたってホント……?


そっと、自分の目元に触れる。

冷たいけど、濡れてない。


理事長「無神経だったわね」


理事長の囁きが、どこか遠くに聞こえる。

にこは泣きそうな顔なんて、してないにこ。

だから、謝られても、にこは……


理事長「頼りないかもしれないけれど、これだけは覚えておいて」


いっそう強く抱き寄せられる。


理事長「あなたは、私の可愛い生徒。いつでも、大切に想ってる」


あれ、なんだ……


泣きそうな顔してるのは、理事長の方じゃない。

108 :名無しで叶える物語(大酒)@\(^o^)/:2015/01/13(火) 22:48:29.11 ID:rW00hj1d.net
まだμ’sじゃない時だったのか

109 :名無しで叶える物語(鮒寿司)@\(^o^)/:2015/01/14(水) 00:42:48.60 ID:S7jpvlDC.net
まだかなー

110 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/14(水) 02:07:29.44 ID:dRLmtKEC.net
オトナ帝国3回目に見たときと同じくらい泣いた

111 :名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/:2015/01/14(水) 02:54:34.33 ID:IawvFy8V.net
にこの過去話は公式に語ってほしい気もするけど妄想の広がりのために語ってほしくなくもある

わかります

112 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/15(木) 20:13:36.77 ID:ntfJXMan.net
あげ

113 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/01/16(金) 19:14:07.15 ID:h64od2ao.net
待ってるで

114 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/18(日) 10:23:46.57 ID:rvNiMRLn.net
あいせーい

115 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/18(日) 10:27:50.40 ID:7QXb5kA6.net
へい

116 :名無しで叶える物語(とうふ)@\(^o^)/:2015/01/18(日) 10:38:28.58 ID:js8lsaK6.net
へい

117 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2015/01/18(日) 10:40:17.25 ID:pwnTXusX.net
支援

118 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/18(日) 12:29:22.87 ID:oUvOqTQx.net
フサフサ親鳥たちも

119 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 00:32:35.07 ID:8DB0f6aW.net
明日完結させます

120 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 07:28:08.92 ID:Z+nEbe85.net
期待

121 :名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 15:25:46.90 ID:mGTWjHxR.net
理事長ってすごい魅力的だよね

122 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:00:55.25 ID:8DB0f6aW.net
〜〜〜〜〜〜
理事長室



理事長「こ、コーヒーどうぞ」

にこ「あ、はい…アリガトウゴザイマス…」ゴクリ

理事長「………」

にこ「……あの」

理事長「っ!」ガタッ

理事長「どど、どうしたのっ?」

にこ「えと、さっきのこと、あんまり気にしないで下さい」

理事長「え。や、矢澤さん……でも」

にこ「にこ、昔のことはもう吹っ切れてるにこ。
   みんながいなきゃ出来ないこともあったし、
   悪いことばかりじゃ無かったから」

理事長「……」

にこ「それに、にこは一人でもアイドルやってくって決めたんです」

理事長「それは、つらいことじゃ無いの?」

にこ「……これからの高校生活、きっと一人きりで活動することになると思います。
   つらいこともあるかもしれません」

にこ「けど、それでも……にこはアイドルに全てを捧げたいんです」

にこ「それが、にこの夢だったから」

123 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:02:29.80 ID:8DB0f6aW.net
理事長「……」

にこ「出来れば、理事長には…」

理事長「ん?」

にこ「お、応援してほしい……です」

理事長「それは勿論、応援してるわ。
    当たり前じゃない♪」

にこ「……!」パアア

理事長「ところで、矢澤さんのファンっているのかしら」

にこ「え?」

理事長「矢澤さんもアイドルなんだし、ファンの一人や二人はいるのかしら?」


ぎ、ぎくっ!


にこ「こ、これから作ります!絶対!たぶん!お、おそらく…」

理事長「そう? ふふふ、大丈夫?」

にこ「は、はい!」

理事長「それなら、私が矢澤さんのファン一号になってもいいかしら」

にこ「……へ?」

理事長「あら、いけない?」

にこ「ぜ、全然!嬉しいにこ!」

124 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:03:46.63 ID:8DB0f6aW.net
理事長「えへへ♪ そう?嬉しい?♪」


あ、笑い方かわいい…!


にこ「は、はい!とっても!」

理事長「そっか。そう、うん。なら、これからも頑張ってね」

にこ「はい!」

理事長「矢澤さん、こっちに来て?」チョイョイ

にこ「へ? 何ですか?」トテトテ

理事長「よしよし♪」ナデナデ

にこ「うぇっ!?」

理事長「よしよし♪ がんばれがんばれ〜♪」ナデナデ

にこ「え、え〜? な、なんですか〜?」グワングワン

理事長「私、頑張ってる女の子が大好きなの♡」ナデナデ


そ、それ頭撫でる理由になってないにこぉ〜!!!!

125 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:06:07.83 ID:Z+nEbe85.net
☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ

126 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:15:20.58 ID:8DB0f6aW.net
〜〜〜〜〜〜
仮眠室



理事長「じゃあ、今日はもう寝ましょうか」

にこ「は〜い♪ って、ストップ!」


なぜか一つしか敷かれてないお布団!

そこに入って手招きしてる理事長!


にこ「え!? 一緒に寝るんですか?」

理事長「ダメなの?」

にこ「だ、だめだめだめ〜! アイドルにスキャンダルはNGにこぉ〜!」

理事長「女同士じゃない」

にこ「そ、そうだけど……恥かしいですし……」

理事長「お布団あったかいわよ?」ニコニコ

にこ「うぅ……」


確かに、すっごく温かそう……


お布団じゃなくて……そう…理事長が…


パジャマに着替えた理事長の、柔らかそうな体が…!


とっても温かそうなの…!!!

127 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:16:48.76 ID:8DB0f6aW.net
抱きつきたい!

ママにぎゅってしてもらうときみたいに、きっと気持ち良い!

で、でも…!

さすがに恥かしいにこ…!


理事長「私と一緒に寝るの、嫌かしら…」ショボン

にこ「いっ…」


嫌じゃない!嫌じゃないんです〜!


理事長「でも、お布団は一つしか無いし…」

にこ「…!」


そそそ、それなら仕方ないわよね!!!

理事長と一緒に寝るのが楽しみだってバレないように!

あくまで自然に!


理事長「それじゃあ、私は理事長室のソファで寝るわ」

にこ「えぇッ!?」ガーン!

128 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:19:51.05 ID:8DB0f6aW.net
理事長「じゃ、おやすみなさい」

にこ「ちょちょちょ!!!! 待って!引くの早い!」

理事長「えっ」

にこ「む〜〜〜………!い、一緒に寝たいです…!」

理事長「えっ!」

にこ「一緒に寝させてください…っ」

理事長「あらあらあら、あら〜」


うわ〜〜〜!

言っちゃったにこぉ〜!


理事長「それなら、早く寝ましょう。
    ふふ、ね?」


パタパタ。お布団の空いてるスペースを揺らす理事長。

にこは無言でそこに滑り込んだにこ!


理事長「もっと……ひっつきましょう?」ギュー

にこ「あぅ…」カアア


恥かしい恥かしい!

けど……!

ああ〜…!

理事長の胸、柔らかいにこ〜…!


にこ「ふわぁ…」

129 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:26:00.03 ID:8DB0f6aW.net
理事長「よしよし。ちゃんと眠れそう?」ナデナデ

にこ「うん……」ギュッ

理事長「クスクス。本当に娘みたい」

にこ「………そういえば、理事長にも子どもがいるんだよね?」

理事長「ん?」


理事長が、一瞬、可笑しそうに微笑む。

あ、やば。

にこ今、敬語じゃなかった?


にこ「前にそう言ってた」


でも、ま……いっか。

なんだか本当に、ママと喋ってる気がしてきたの。


理事長「ええ。あなたの一つ下よ。
    4月から、この学校に入るの」

にこ「ふぅん……そうなんだ」

理事長「そうだ。良かったら矢澤さんに、うちの娘を紹介しようかしら」

にこ「別にいい…」ムギュ

130 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:35:32.58 ID:8DB0f6aW.net
にこ「…………」

理事長「………」

にこ「……理事長」

理事長「なぁに? 矢澤さん」

にこ「理事長、あったかい」

理事長「……クス♪ 矢澤さんって、本当可愛いわね」

にこ「なっ…………………」

にこ「なにそれ……とつぜん」ドキドキ

理事長「ねぇ、矢澤さん。安心していいのよ」

にこ「へ?」

理事長「ずっと独りきりなんてことは無いの。あなたはまだ、一年生じゃない」

にこ「……」


さっき、にこが言ってたことを言ってるのね。


にこ「そうかな…」

理事長「そうなの。これから先、楽しいことはい〜っぱいあるの。
    きっと信頼できる友だちができるし、
    一緒に笑いあえる友だちができるわ」

にこ「………」


うそ。そんなの、信じられっこない。

131 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:42:10.29 ID:8DB0f6aW.net
にこ「でも……」

理事長「こんなに魅力的な女の子なんだもん。
    ねぇ、矢澤さん? 気付いてる?
    あなたって、とっても魅力的なの」

にこ「り、りじちょお〜……」


もう、は、恥ずかしいったらぁ…

思わず理事長の胸に顔を埋める。

そういうの、にこってば言われ慣れて無いの。


にこ「でもぉ…」

理事長「なぁに? お顔を上げてくれなきゃ聞こえないわ」

にこ「でも…っ」


顔を上げると、予想以上に近い距離で見つめあってしまって、びっくり。

ああ、もう。ほんと……


にこ「うぁ……」ドキドキ


何で、こんなに高鳴るの…?

132 :名無しで叶える物語(とうふ)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:46:43.21 ID:4jObzaDA.net
ああ^〜

133 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/:2015/01/19(月) 23:49:01.59 ID:85Qq+LxV.net
いかんでしょ(いかんでしょ)

134 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 00:48:37.09 ID:wJcjJr+/.net
堪らぬ

135 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 01:03:41.26 ID:B1N44i9k.net
これ今年ベストかもしれんな

136 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 01:56:52.77 ID:WsOI21d3.net
にこりじとかいう未開拓の地

137 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 02:30:29.62 ID:8ZOCmX4M.net
そりゃマザコンになりますわな!

138 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 02:35:31.33 ID:mstCYDkx.net
理事長「でも、何?」

にこ「で……でも、友だちなんて出来ないかもしれない…
   ずっと独りきりかもしれない…!」

理事長「そんなの、誰にも分かりっこないじゃない」

にこ「理事長も、そうでしょ…?」

理事長「…………不安なのね、矢澤さん」

にこ「うん……」


諭すような理事長の声は、にこに安心を与えてくれる。

頭を撫でてくれるこの手は、すごく温かくて、大好きなの。


理事長「でも、本当に大丈夫。自信を持って。
    いつもの矢澤さんみたいにね。よしよし」

にこ「駄目だったときは、にこを支えてくれる?」

理事長「ええ」

にこ「にこの頭、撫でてくれる?」

理事長「もちろん」

にこ「たくさん、泣いていい?」

理事長「一緒に、泣いてあげる」


───────ああ、理事長って。


本当に本当に、温かいの。

139 :名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 02:40:28.31 ID:xbxc2qLk.net
なんかことりにはこんなしてあげてないんやろなって

140 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 02:44:41.36 ID:mstCYDkx.net
にこ「うぐ……ぐすっ……うぇ…」

理事長「よしよし」


何だか無性に悲しくなって、気持ちが溢れて止まらなかった。


声を押し殺して泣くにこの頭を、やっぱり理事長は撫でてくれる。


理事長「安心して、眠りなさい」


にこの頭に、ぼーっと理事長の言葉が入り込んでくる。


理事長「私はずっと、そばにいるから」


背中に回されてる手に力が加えられる。

にこも、胸の前に置いた手を理事長の背中に回す。


理事長「おやすみなさい」


ほとんど重なったような、二人の距離。

心はもっと近くに。


にこ「おやすみ……」


今日はとっても、良い夢が見られそう。

141 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 03:02:04.01 ID:mstCYDkx.net
───────
二年後



にこ「みたいなことが、昔あってね…」

ことり「へぇ〜、お母さんとお泊まりかぁ。本当に本当だったんだぁ」

にこ「も、もういいかしら…」


ま、まさか理事長が二年前のこと、今更ことりに言うだなんて予想してなかったわ…!

恥ずかしいにこ〜!


ことり「うん! ありがとうにこちゃん!
    あ、引き止めちゃったお詫びに、何かジュース奢るね!
    どれがいい?」

にこ「え? あぁ、それじゃ遠慮なく」


せっかくのご厚意なのでにこはホットのコーヒーを指差す。


ことり「了解です♪ にこちゃん、ブラック飲めるんだね。
    さすが三年生♪」

にこ「当然でしょー。
   にこは大人なんだから、ブラックくらい飲めて当然よ」


あの頃から。

理事長に憧れて、にこは頻繁にブラックコーヒーを飲むようになっていた。

142 :名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 03:17:28.32 ID:mstCYDkx.net
ことり「あ、そうだ♡
    今度、にこちゃんの家にお泊まりに行ってもいいですか?」

にこ「ええ!? なんでよ?」

ことり「え、だってお母さんとだけお泊まりしてるのずるいなって…」

にこ「いや、それ全然関係ないじゃない…。
   びっくりするわ、あんた。何言ってんの」

ことり「……だめ?」

にこ「う……」

ことり「にこちゃん……おねがい!」

にこ「っ……はぁ。も〜」


にこは、仕方ないわねぇ…って感じに。

思いっきり渋い顔をする。


にこ「あんたの家でなら、お泊まり会してもいいわよ」

ことり「ほんと!?
    にこちゃんともっとお近づきになれるなら、ことりどこでもいいよ♪
    えへへ♡ やったぁ〜!」


ことりに表情を見られないようにしながら、コーヒーを一気飲み。

ああ!もう!我慢できない!

眉間にしわが寄っちゃう!

に、にがい〜〜〜!!!!

やっぱりこの味、まだ慣れないよぉ〜!!!!


ことり「じゃ、今度の土曜日でいい?」

にこ「ええ、了解」


この可愛い後輩と、素敵な理事長の待つお家に行く前に


にこ「た、楽しみにしてるわ!」


ブラックコーヒー、飲めるようにしとかなくっちゃ!



    お    わ    り

143 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 03:19:30.25 ID:WsOI21d3.net
完結おつ!
ママライブ!×マザコンパイセン最高でした

144 :名無しで叶える物語(大酒)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 03:20:07.78 ID:ttjigqdy.net
やはり血は受け継がれるんやな
乙!面白かった

145 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 03:30:34.17 ID:gcMSavQP.net

二人に抱っこされるパイセンが目に浮かぶわ

146 :名無しで叶える物語(かぶらずし)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 03:55:04.12 ID:TvKEO34N.net


147 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 07:27:27.81 ID:xSEv3ALu.net
おつつ

148 :名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 15:22:41.86 ID:atqPyjGE.net
乙 面白かった

お泊まり編もみたいなー

149 :名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/:2015/01/20(火) 22:07:12.97 ID:HejdWcbx.net
なんだこれ素晴らしい


できればお泊まり編も...

150 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/21(水) 08:57:26.09 ID:cMKz3+Pa.net
続きみたい

151 :名無しで叶える物語(とうふ)@\(^o^)/:2015/01/21(水) 17:20:52.15 ID:7gO/vrm7.net

お泊まりかあー楽しみだなあ(チラッチラッ

152 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/01/21(水) 19:27:09.67 ID:zdZW2mN2.net
おつんこ

153 :名無しで叶える物語(豚)@\(^o^)/:2015/01/22(木) 16:14:46.64 ID:6B0baxXw.net
乙!いいもの見させてもらいました

154 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/01/26(月) 18:00:24.16 ID:WC3K4nTv.net


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