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にこ「穂乃果…あのね」
- 1 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/04/11(土) 23:58:41.56 ID:ZkHu6Sys.net
- 穂乃果「なぁに?」
にこ「えっと…にこが入る前のμ'sの動画あるでしょ?」
穂乃果「うん」
にこ「それに批判のコメントしたの…私なの」
穂乃果「ふぇ?」
にこ「他にもあんたに色々しちゃったし…ポテト食べたりもしたし…」
穂乃果「……」
にこ「…ごめん!本当にごめんなさい!」ガバ
穂乃果「…いいよ、そんなこと気にしなくて!」
にこ「でも…」
穂乃果「態々自分でそんなこと言うなんて、にこちゃんっていい子だね♪」
にこ「い、いい子って…」
穂乃果「本当に気にしなくていいから!ね、にこちゃん」ギュ
にこ「ちょ…!?///」
穂乃果「いい子いい子〜♪」ナデナデ
にこ「〜〜〜!////」
にこ(やばい…好きかも…////)キュンキュン
続きバッチこぉい!
- 2 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2015/04/11(土) 23:59:21.82 ID:WHNRwuxf.net
- めんどくさいから早くしろ
他の子は出さなくていいよ
- 3 :名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/:2015/04/11(土) 23:59:28.24 ID:7UYzL1du.net
- どうぞ
- 4 :名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/:2015/04/11(土) 23:59:32.05 ID:BHMpAZEz.net
- なんでニコだけ不自然なまでに異常にキャラが立ってるんだろう
- 5 :名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 00:00:04.23 ID:gfbACGIi.net
- お前さっきdisスレちらちら見てただろ
続き頑張れ
- 6 :名無しで叶える物語(王城前大庭園)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 00:00:31.60 ID:SKLbb/8H.net
- >>1
お前が続きバッチいけぇい!
- 7 :名無しで叶える物語(神宮)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 00:03:57.99 ID:/c6Iaw/x.net
- 頑張れ
- 8 :名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 00:06:08.30 ID:1XI7njuo.net
- 超楽しみなんですけどぉぉぉ
- 9 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 00:13:53.89 ID:5ld7ygMI.net
- やばい………好きかも///でワロタ少女漫画かよ
でも好き
- 10 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 00:19:43.31 ID:v8dpX7+1.net
- 頑張って頑張って
- 11 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 00:24:38.49 ID:8JAcYaJS.net
- オラこいよ
- 12 :名無しで叶える物語(東日本)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 00:50:10.69 ID:n05lvmm/.net
- 続きはよ
- 13 :名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 00:51:38.11 ID:f2xFI7Ia.net
- http://i.imgur.com/Ijt7Ud2.jpg
- 14 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 00:53:29.54 ID:lTHA7Xs8.net
- ほのにこいいぞ〜
- 15 :名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 01:32:33.29 ID:/pPm6SG8.net
- 虎×穂父のオチにしていいなら書いてもいいけど、もう寝る時間だからな…
- 16 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 03:47:49.19 ID:tL0C2Xj0.net
- 私がμ'sというグループに加入して、メンバーの皆と打ち解けたころ。
私は、ふとやってくる罪悪感に苛まれるようになっていた。
原因は、μ'sというグループができて、私が加入するまでに取った私の行動。
動画に批判的な――ともすればいちゃもんにも見えるような――コメントを残したり、解散するように嫌がらせをしたり。
後は……そうμ'sメンバーがバーガーショップで話しているところで、ポテトを盗んだり。
あの時の私はどうにかしていたとしか思えなくて。嫌われていたとしても、おかしくはなかった。
そう、不思議なことに私は嫌われていない。自惚れかもしれないが、私と彼女たちは友人であると思っている。
それはひとえに穂乃果による影響だろう。
高坂穂乃果。μ'sのリーダー。
彼女には悪意というものが感じられなかった。僻み、嫉み、妬み、辛み。そういった、他者に向ける良くない感情が見受けられない。
自分にできないこと、自分にはないもの。それらを持っているものに、素直な賞賛をぶつける。他者を恨めるような性格もしていない。
いいやつなのだ、穂乃果は。こんな人間がいていいものかと思ってしまうほどに。
- 17 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 03:49:22.65 ID:tL0C2Xj0.net
- 「どうすればいいのかしら」
私は、過去の行いを謝罪するべき、なのだろう。動画のコメントはともかく、私が直接彼女たちに行ったことを、なあなあにしていてはいけないように思う。
これから、スクールアイドルとして活動していくためにも。
でも、どうやって謝ればいいのか。謝らなければと思った時には結構な時間が経っていて、今蒸し返すのは相当に勇気が必要だった。
もしあの時の行為を糾弾されたらと思うと、身が竦んでしまう。そんなことはありえないとわかっていても、可能性を否定しきれない。
私は、どうしようもなく臆病だった。自身が傷つくことを恐れている。
- 18 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 03:50:21.97 ID:tL0C2Xj0.net
- 「あれ? にこちゃんだけ?」
部室で黙々と思案していると、穂乃果がやってきた。いつもとなりにいる幼馴染たちはいない。珍しいこともあるものだ。
一年生たちもまだ来ていない。HRが遅れているのか、今日一番に部室へ来たのが私だった。
一人だった時間は五分か、十分か。それほど長い時間だったわけではない。
「海未とことりはどうしたのよ」
「海未ちゃんは弓道部に顔を出してから来るって。ことりちゃんは委員会だって」
そこで穂乃果はにへらっと笑う。穂乃果は、誰かと雑談するときほとんど笑顔でいる。
もともと感情が顔に出やすいタイプなのか、表情の変化は多彩で、話している最中にいろんな顔に変化する。
そしてその変化の合間に、穂乃果は楽しそうに笑みを浮かべるのだ。
以前、なにがそんなに楽しいのか尋ねてみたことがある。返答は、お話するのって楽しくない? とのことだった。
「……ねぇ」
「なぁに?」
「あんたはその、謝りたいこととかってある?」
「謝りたいこと?」
「例えば、友達に嫌なことしてしまったりだとか」
「んー……。特に思いつかないかなぁ。あっても、すぐに謝っちゃうし」
「相手が気にしていなかったとしても?」
「そんなの関係ないよ。穂乃果が嫌なことをして、穂乃果が謝りたいと思ったから、謝るんだもの」
「……そう」
- 19 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 03:51:50.81 ID:tL0C2Xj0.net
- 謝りたいから、謝る。実に単純な思考。謝罪にそれ以上の理由はいらないのだ。
穂乃果と話していると、自分の考えていたことが馬鹿らしくなってくる。うじうじとするより、思い切ったほうがいい。
それこそ、穂乃果のように。
「あのね、穂乃果」
「どうかしたの?」
「私、あなたに謝らなきゃいけないことがあるの」
ずっと言えなかったことがするりと口から流れていく。動画のこと、ポテトのこと、その他嫌がらせのこと。
穂乃果はじっと、私の話を聞いていた。ただただ真剣な様子で。
「だから、その、ごめんなさい!」
思いつくままに自身のμ'sに対しての悪行を露呈して、勢いで頭を下げる。
心のなかの重荷がなくなったのを感じるのと同時に、嫌われたらどうしようという恐怖が大きくなる。
「にこちゃん、顔を上げて?」
しばらくの沈黙の後、穂乃果はそういった。いわれるがままに顔をあげると、ふんわりと柔らかい感触と匂いに包まれる。
身体に感じる軽い圧迫感と温かみ。さらさらと、何かが髪の間をすり抜けていく。
抱きしめられて、頭をなでられている。泣きそうな子供をあやすように。
- 20 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 03:52:05.85 ID:lTHA7Xs8.net
- いいぞ
- 21 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 03:52:41.48 ID:tL0C2Xj0.net
- 「気にしなくていいよ、そんなこと」
「そんなことって……」
「だってにこちゃんは、私たちを思ってやったんでしょう?」
「それは」
そういう思いも、あったかもしれない。スクールアイドルは、厳しい世界だ。何もかもを自分でプロデュースしなければならないから、プロで活動するのとは違った厳しさが存在する。
かつて私は、私たちは。その厳しさに耐えられなかった。穂乃果たちに、あんな思いをして欲しくなかったというのは、嘘じゃない。
だけどやっぱり、嫉妬のほうが大きかった。何故今さらと、何故上手くいくのかと。私のときは失敗したのに、何故成功するのと。
「これじゃあ、だめ?」
「私の気がすまないのよ……」
「んー……。じゃあ今度ポテト奢ってよ。それで、この話は終わり」
「そんなのでいいの?」
「そんなのでいいの。ちょうどポテトが食べたい気分だったし、練習終わったら行こう?」
「……そうね」
これ以上は何を言っても意味はないだろう。この話は、穂乃果のなかでは終わってしまったのだ。私の中では一区切りといったところだけど。
ただ、随分と気持ちが楽になった。未だわだかまりは残っているけれど、それとも上手く付き合っていけるような気がする。
「もう少し強く、ぎゅっとして」
「ん」
「ありがと」
今はもう少しだけ、このぬくもりを感じていようとおもう。
- 22 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 03:53:28.46 ID:tL0C2Xj0.net
- おわり
投げやりで申し訳ない
- 23 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 04:21:27.45 ID:HlCbtrDy.net
- おつ
素晴らしい
- 24 :名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 04:23:12.30 ID:c/2GOy9G.net
- さくっと読めて良かったよ
また頼む
- 25 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 04:48:02.80 ID:XopIk32H.net
- いいね
- 26 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/04/12(日) 06:26:08.45 ID:hD+fDdio.net
- 素晴らしかった乙
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