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海未「愛は太陽」

1 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 13:58:52.63 ID:l9qlhjbU.net
前作
穂乃果「キミのくせに!」
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1436619875/

こちらと世界観が繋がっています
前作を見ていなくても読めるようにはしていますが一部省略している部分もあります
ゆっくり更新予定なので暇なときにでもどうぞ

2 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:00:05.77 ID:l9qlhjbU.net
私園田海未には今、恋慕の情を抱く相手がいます

私はその人の笑顔が大好きで……

その人に幸せを、微笑みを与えてあげたい、そう思います

その人の名は……高坂穂乃果

私の幼なじみです


穂乃果の声を聞くと思うことがあります

心地よい穂乃果の声……

それが私のからだに流れてくるのを感じると

私がこの幼なじみにこんなにも惹かれるのは偶然なんかではなく必然だったのでは?と思うんです

3 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:03:20.42 ID:l9qlhjbU.net
初めて出会った時からずっと一緒にいた幼なじみ

この出会いからすべては運命だったんだ

なんて思ってしまいます

さすがにおかしいですかね?

でも、それだけ私には穂乃果のことが必要なんでしょう


毎日穂乃果に会うたびに強くなっていく想い

もう抑えるので精一杯です

最近では何とかこの気持ちを伝えたいと思うようになってきました

でも……

当然そんなことできるはずもなく

日に日にモヤモヤが溜まっていく一方です

4 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:07:48.39 ID:l9qlhjbU.net
毎日を悶々としながら過ごしていたそんなある日


穂乃果「海未ちゃん、どうかしたの?」


穂乃果が尋ねてきました

穂乃果に心配をかけてしまいましたかね?


海未「いえ、別に……」

穂乃果「むぅー」


頬を膨らます穂乃果


海未「穂乃果?」

5 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:12:12.50 ID:l9qlhjbU.net
穂乃果「嘘。絶対何かあったでしょ」

穂乃果「そうじゃなきゃ海未ちゃん、そんな顔しないでしょ」

穂乃果「最近様子が変なんだもん」

海未「えっ……」

穂乃果「ことりちゃんも心配してたよ?」


そんなに顔に出ていたんでしょうか

確かに少し気分が沈んではいましたが……


穂乃果「穂乃果は海未ちゃんに笑顔でいて欲しいの」

穂乃果「だから、何でも言って?」


穂乃果……

私のためにこんなに親身になってくれるなんて

でも……

6 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:16:16.77 ID:l9qlhjbU.net
海未「ええと、その……」


こんな急に言える訳ありません

あなたのことが好きです、だなんて


穂乃果「穂乃果には言いにくいことなの?」

海未「……はい。すいませんわざわざ気にかけてくれたのに」

穂乃果「そっか。じゃあ何に悩んでるかは分からないけど穂乃果からのアドバイス!」

穂乃果「悩んでる時は下ばっかり見てないで前を見よう?」

海未「前を、ですか?」

穂乃果「うん。今日はダメでも明日になれば……って明日を信じるの」

海未「明日を信じる……」

7 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:19:51.06 ID:l9qlhjbU.net
穂乃果「それで気分が落ち込まないように笑顔でいること!」

穂乃果「そうすればどんなことがあっても私は頑張れるから」

穂乃果「だから、ね?」ニコッ


そうして穂乃果はありったけの明るい笑顔を向けてくれます


海未「まったく、穂乃果らしいですね」


そうして私も穂乃果につられて笑いだす


穂乃果「海未ちゃんやっと笑ってくれた。これからもその笑顔を忘れないでね?」

穂乃果「私の大好きな笑顔を」

8 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:21:49.33 ID:l9qlhjbU.net
本当に穂乃果がいると元気になれます

と言っても今回は穂乃果のことで悩んでいたんですけどね

それでも穂乃果はそういうものを全部吹き飛ばしてくれるんです

周りを明るくしてくれる、そんな力を持っています

やはりこの気持ちを伝えたい……

一層強くそう思うようになってしまいます

9 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:25:12.54 ID:l9qlhjbU.net
─園田家


家に帰ってから考える

どうやってこの想いを伝えるかを

もう我慢も限界です


海未「直接言える勇気があればいいんですが……」


何かないでしょうか

想いを伝える勇気がもらえるきっかけになるような何か……


海未「私にできることは……」


何か私らしいことを……

10 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:30:05.33 ID:l9qlhjbU.net
海未「何か……」


私の得意なこと……?

書道などでしょうか?

いや、駄目ですね

確かに穂乃果やことりはかっこいいなどとは言ってくれますが

今時筆で描いた恋文など……


ピロン♪


そんな私の考えを遮るように鳴り響いた着信音


海未「メールですか、誰からでしょう?」


考えを中断して携帯を開く

11 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:35:02.67 ID:l9qlhjbU.net
海未「真姫からですか」

海未「……ふむ。新曲の打ち合わせですか」


新曲……

その言葉が脳内に響く


海未「そうです!それです!」


つい大声を出してしまいました///

でも閃きました

私には歌があるということを

歌で想いを届ける……それがアイドルとしてもピッタリです

そうと決まれば善は急げ、です!

早速真姫に返信をしましょう

12 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:40:11.89 ID:l9qlhjbU.net
─数分後


ピロン♪


海未「返事が返ってきましたね」


ええと、内容は……


=================

なるほどね

歌で穂乃果への気持ちを……

まあいいんじゃないかしら?

あなたたちらしいし

とりあえず協力はするわ

さっそく明日からでも始めましょう?

=================


海未「真姫……ありがとうございます」

13 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:40:15.49 ID:8P5SmIet.net
前作よんでたわ
期待

14 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:43:31.80 ID:l9qlhjbU.net
あれ?

何かおかしいような……

もう一度メールを読み返すと……


海未「はっ!真姫に私が穂乃果のことをゴニョゴニョ……と言ってしまったじゃないですか!」


浮かれていました

こんな失態をしてしまうとは……


海未「と、とりあえず真姫に電話を……」


何とか弁解をしなくては

言ってしまったことは嘘ではないですが……

15 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:48:01.15 ID:l9qlhjbU.net
真姫『もしもし、どうしたの海未?』

海未「ええと、その……」

真姫『待ちきれなくて今からでも曲の打ち合わせしたくなっちゃった?』

海未「その、さっきの……」

真姫『なに?』

海未「私が穂乃果のことを……というのはですね」

真姫『ああ、そのこと。別に誰にも言ったりはしないわよ』

海未「え?」

真姫『サプライズで驚かせたいんでしょ?それなら曲のことは秘密にしておきましょう?』

海未「そ、そうですか。ありがとうございます」

真姫『それより歌詞の方は大丈夫なの?』

海未「歌詞ですか?」

16 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:54:20.63 ID:l9qlhjbU.net
真姫『何かアイデアはあるの?』

海未「今回は笑顔をテーマにしたいと思っています」

真姫『なるほど、いいんじゃない?穂乃果らしいテーマで』

真姫『いっそのこと穂乃果に歌詞の相談でもしてみたら?』

海未「穂乃果にですか?」

真姫『相談に乗った歌詞が実は自分のための曲だったなんてきっと驚くと思うわよ』

海未「なるほど……」

真姫『まあそこらへんは海未に任せるけど。後は曲のイメージで何かあるなら言って?』

海未「いえ、今はまだ……」

真姫『じゃあまた今度ね』

海未「はい、わざわざすいません」


そうして電話を切る

あれ?何か大事なことを伝え忘れているような……

17 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 14:59:33.31 ID:l9qlhjbU.net
─翌日・放課後


真姫のアドバイス通り穂乃果に歌詞の相談をしてみることにしました

こうしていれば穂乃果と二人きりになれるという利点もあります

穂乃果と二人きり……///

だ、駄目です!意識したら……///

今まではこんなこともなかったのですが……

余計なことは考えない……作詞に集中です……


穂乃果「ええと、穂乃果は何をすれば?」


そうでしたね

急に呼んでも普段穂乃果はこういうことをしないですからね

18 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:04:23.81 ID:l9qlhjbU.net
海未「とりあえず私が色々書いてみるので意見があったらお願いします」

穂乃果「うん、分かった。でも穂乃果なんかでいいのかな?」

海未「いいんですよ。それに今回は穂乃果を参考にしたいんです」

穂乃果「穂乃果を?」

海未「今回のテーマは聞いた人が笑顔になれるような曲を作りたいと思いまして」


ちょっと口が滑ってしまいましたが大丈夫ですかね

穂乃果に知られたら元も子もないんですから


穂乃果「聞いてる人が笑顔に、か……」


大丈夫そうですね

真剣に考えてくれているみたいです

19 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:05:43.77 ID:lPyYkN2a.net
支援

20 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:10:19.68 ID:l9qlhjbU.net
海未「では……」


そう言って集中する

穂乃果のための曲……

穂乃果らしい曲に……


海未「笑顔、笑顔……」


穂乃果と言えば笑顔……

穂乃果の笑顔と言えば……


海未「太陽?」ムムム


太陽……

穂乃果は太陽のような笑顔をみんなに向けてくれます

それが穂乃果なりの愛なのでしょうか?

そして私はその太陽を愛する……

愛は太陽……

なんだかいいフレーズですね

そしてその大きな太陽を追いかける私はさながらひまわりですかね?




21 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:15:19.37 ID:l9qlhjbU.net
───


海未「できました。とりあえず前半部分だけですがどうでしょうか?」


なんだかぐんぐん筆が進んでしまいあっという間にできてしまいました


穂乃果「お〜、さっすが海未ちゃん仕事が早い!」


こうやって無邪気に褒めてくれるということが私にとっては本当に嬉しいです

私の家柄上厳しく指導されることの方が多かったのでなかなか褒められたりすることはなかったもので……


海未「もう慣れですからね」

穂乃果「そっかー、いつもありがとう」

海未「いえ、それより何か意見があれば……」

穂乃果「ちょっと待ってね。ふむふむ……」


真剣に見てくれています

嬉しいんですがなんだかとても緊張します

22 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:20:27.58 ID:l9qlhjbU.net
穂乃果「うん、とってもいいと思う!」

穂乃果「ただ……」

海未「?」

穂乃果「太陽が”導いて”より”照らし続けて”みたいな方がいいかなぁって」

穂乃果「別にダメってわけじゃないよ?せっかく海未ちゃんが書いてくれたんだもん」

穂乃果「でも穂乃果はその方が太陽への気持ちが伝わる気がして」

海未「なるほど……照らし続ける、ですか……」


穂乃果の考えたフレーズを吟味する

確かにいつも私は照らされているのかもしれません

23 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:25:11.88 ID:l9qlhjbU.net
海未「確かにその方がいいかもしれませんね」

海未「ありがとうございます」

穂乃果「うん。穂乃果も海未ちゃんの役に立ててうれしいよ」

穂乃果「それとその後はとってもいいと思う!」

穂乃果「みんな幸せになれって本当にいいと思うよ!」

海未「そうですか?実は私もそこが気に入っていまして」


みんなを等しく照らし続ける太陽

そんな太陽にピッタリじゃないですか?


穂乃果「じゃあ海未ちゃんと一緒だね!」

海未「一緒、ですか」

穂乃果「うん、一緒」


そう言って大輪のひまわりのような笑顔を浮かべる穂乃果

24 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:30:09.84 ID:l9qlhjbU.net
海未「ふふっ」

穂乃果「どうしたの?」

海未「なんだか子供っぽいなーと思いまして」

穂乃果「もー、そうやって穂乃果のことバカにして」

海未「そんなことないですって」


本当に穂乃果と居ると楽しいです

ずっと自然なままいられるんです

そんな不思議な力を持っている彼女

ますます好きという気持ちが溢れてきます

こうもはしゃいで見せてくれる優しい瞳が大好きなんです

25 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:33:58.90 ID:8P5SmIet.net
> 穂乃果「別にダメってわけじゃないよ?せっかく海未ちゃんが書いてくれたんだもん」

このセルラ言葉だけで穂乃果がいいこだとわかる

26 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:34:28.05 ID:8P5SmIet.net
>>25
この言葉だけで

27 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:35:19.73 ID:l9qlhjbU.net
穂乃果「そうだ、今更言うのもなんだけど朝はごめんね」

海未「本当に今更ですね。それはもういいと言ったじゃないですか」

穂乃果「いやぁ、急に泣き出しちゃってびっくりしたでしょ?自分でもびっくりしたもん」

海未「ま、まあ……ですがあれは私も少し強く言い過ぎてしまいましたし……」


今朝穂乃果が寝坊をして待ち合わせの時間を過ぎてしまいました

毎日ではないにしろそんなことが多かったので少しきつく怒ってしまいまして……

その……泣かせてしまったんです。穂乃果を

穂乃果の反省の気持ちは伝わってきましたし私も言い過ぎたと反省しています


穂乃果「海未ちゃん、いつも叱ってくれてありがとう。それだけ穂乃果のこと見てくれてるってことだよね」

海未「一人では危なっかしいですからね」


なんて

本当は自分が穂乃果に釘付けなだけです

いつも気付いたら穂乃果のことを見ていましたから

28 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:40:36.62 ID:l9qlhjbU.net
穂乃果「そっかー」

海未「なんだかまた涙目になっていませんか?」


涙がこぼれる一歩前という感じです


穂乃果「なんだかうれしくて」

穂乃果「ずっと気にかけてくれてたなんてさ」

海未「そうですか?」

穂乃果「エヘヘ、これからもよろしくね」

海未「ええ、こちらこそ」

穂乃果「うん!」


元気よくうなずいてくれました

そんな穂乃果の素敵な仕草にこちらまで嬉しくなってしまいます


穂乃果「じゃあ頑張ってね海未ちゃん」

海未「はい」


傾いてきた陽の光に照らされ輝く笑顔

なんだか幻想的で一瞬がとても長く感じるぐらい見入ってしまいました

29 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:41:54.06 ID:Y73s9mXf.net
美しい

30 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 15:48:31.18 ID:8A9Muz7i.net
しまむらはやれる奴だと思ってた

31 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 17:19:47.89 ID:xLjZoZaZ.net
>>25
取り敢えずおちけつ

32 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 18:12:25.12 ID:76sSBq0v.net
地の文入りもいいな

33 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 22:08:20.31 ID:Gi71kApr.net
まってるぞしまむら

34 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/07/30(木) 23:32:46.52 ID:1Nny9fw1.net
歌の撮影オチはやめてね

35 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 15:11:23.88 ID:bHqBcY/5.net
─数日後・放課後


海未「なかなかいい感じです。イメージに近くなってきました」

真姫「そう?じゃあこの感じで進めていくわね」

海未「お願いします」


真姫と一緒に音楽室で例の曲の打ち合わせです

今日はみんなそれぞれの役割に分かれて作業をしていこうということになりまして

私たちはいつも通りですかね

二人で音楽室で曲合わせ

ただし今作っている曲は私情とはいえとても大事な曲なんです

つい気合が入ってしまいます

36 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 15:16:39.15 ID:bHqBcY/5.net
真姫「それにしても随分気合が入ってるわね」

海未「まぁ……」

真姫「そんなに一途に思われて穂乃果も幸せね」

海未「そ、そんな」

真姫「まあわざわざこんなまどろっこしいことする必要もないような気もするけど……」

真姫「ロマンティックで嫌いじゃないわよ」

海未「いえ、これも真姫のおかげです」

海未「さあ、早く続きをやってしまいましょう」

真姫「ふふっ、ほんとやる気満々ね」


さて、もう一頑張りです

再び気合いを入れたところで


穂乃果「う〜みちゃん」


聞き慣れた声とともに背中を軽くたたかれる

37 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 15:20:56.10 ID:bHqBcY/5.net
海未「ああ、穂乃果ですか」


振り返って声を掛けつつも少しタイミングが悪いななどと考えていて……

何せ穂乃果のための曲を作っているんですからね

まだ秘密にしておきたいんです


海未「その、今は少し集中したいので急用でもないなら少し待っててもらえますか?」


今は少し離れていて欲しくて


穂乃果「え?あぁ、うん。そっか、そうだよね……」

穂乃果「い、忙しいのにごめんね?」

海未「いえ」


こういう聞き分けはいいんですよね

今は本当にそういったところがありがたいです

38 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 15:26:53.26 ID:bHqBcY/5.net
穂乃果「……」

真姫「ちょっと海未、そんな言い方しなくてもいいんじゃない?」

海未「ですが今は……」


今は、穂乃果の前でそれ以上は言えませんけど


穂乃果「ううん、いいの。ごめんね、邪魔しちゃったよね?」

穂乃果「じゃ、じゃあ穂乃果、別のところに行ってくるから二人とも頑張ってね」

真姫「穂乃果……」

39 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 15:32:27.72 ID:bHqBcY/5.net
真姫「海未、さすがに今のはどうかと思うわよ」


穂乃果が音楽室を後にしてから真姫が口を開く


海未「え?」

真姫「さすがに穂乃果がかわいそうよ。曲を聞かれたくなかったのは分かるけど」

海未「ですが……」

真姫「穂乃果すごく寂しそうな顔してたじゃない。いつも見てるあなたが気付かなかったの?」

海未「えっ?」


そんな顔していたでしょうか?

思い出せません

ほとんど穂乃果の方に意識を向けていなかったのでしょう

新曲のことで頭がいっぱいで……

40 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 15:38:09.98 ID:bHqBcY/5.net
真姫「それに海未、仮にあなたが穂乃果に冷たくされたとして何とも思わないの?」

海未「それは……」

真姫「まったく、ほんと不器用なんだから」

真姫「ちょっと飲み物でも買ってくるから頭を冷やして反省してなさい」

海未「はい……」シュン


ガチャリと音をたてて扉が閉まる

そして真姫に言われたことを考える

……確かに少し冷たく当たってしまったかもしれません

急に穂乃果が来て気が動転してしまったんでしょうか

なんにせよそんなのは言い訳です

私は自分の言葉によって最愛の人を傷つけた

この事実は変わりません

詩を作るものとして、そして人間として最低です

41 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 15:44:07.80 ID:bHqBcY/5.net
何か穂乃果のためにしてあげられないでしょうか

せめて何か償いをしなくてはこちらの気が済みません

そもそもこんな私に歌を送り愛を伝える資格なんてあるんでしょうか?

どんどん暗い方へ考えがいってしまう

結構卑屈なところがあるんですよね、私


しばらくして真姫が戻ってきて


真姫「今日のところはもうおしまいにしましょう。続きはまた明日にでも」

真姫「今続けてもいい曲ができるとは思わないわ」

真姫「だからそれまでじっくり反省すること!いいわね?」

海未「は、はい!」

42 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 15:49:59.85 ID:bHqBcY/5.net
ここまで真姫に怒られてしまうとは……

本当に悪いことをしてしまったんだと改めて痛感します


真姫「まあ穂乃果のことだから明日にはケロッとしてるかもしれないけどね」

海未「そうですかね……」


本当は今すぐにでも頭を下げたいのですが私には反省する時間が欲しくて……

つい先延ばしにしてしまうんです

明日こそは、明日こそはと

駄目ですね

自分でも憂鬱になってしまいます

43 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 15:55:07.96 ID:bHqBcY/5.net
─翌日・朝


海未「お疲れ様でした」


ふぅ、と一息ついて弓道場を後にする

今日は朝からこちらに用事があったため穂乃果とことりとは別々です

少し寂しいです

昨日のこと、まだ謝れていません

それだけが気がかりで

教室に戻ったらすぐにでも謝りたいと思っています

昨日一日自分を律し反省しました

そうしてもう一度自分の気持ちを確かめていたところ


「あの、園田先輩」


声を掛けられました

44 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 16:00:08.27 ID:bHqBcY/5.net
先輩、ということは一年生ですね

胸元のリボンも青なので間違いないでしょう

自分の考えはいったん中断して目の前の子に意識を向ける


海未「どうかしましたか?」

「ええと、その……」


何やら言いよどんでいるようですが……

この空気、もしかして……


「私の気持ちです。受け取って下さい!」


そう言って彼女はピンク色の便箋を差し出してきました

やはりでしたか……

45 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 16:05:03.28 ID:bHqBcY/5.net
海未「ええと……」


やはり困りますよ

私のことを好いていてくれるのは嬉しいのですが

私にはすでに心に決めた人がいるんですから気持ちに応えてあげることはできません

ですが彼女の気持も無碍にはできません


海未「い、いつも応援ありがとうございます」


とりあえず手紙を受け取ります

彼女の気持ちも知らぬまま拒否することはできないので

46 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 16:09:11.10 ID:bHqBcY/5.net
「ありがとうございます。これからも応援してます」


そう言って走って立ち去ってしまいました

私の手元に一枚の手紙を残して……

とりあえず読ませてもらいましょうか

せっかく気持ちを文字にして伝えようとしてくれたんですからね

本当に勇気がいることだと今の私ならわかりますから

キョロキョロと周りを見回して誰もいないことを確認してからゆっくりと封を開ける

47 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 18:19:06.72 ID:BEQb6lWB.net
なんかどこかで見たことある流れだ
元ネタはそれかな?

48 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 18:29:25.50 ID:cteSjgrG.net
>>47
前作嫁

49 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 20:09:02.71 ID:BEQb6lWB.net
>>48
情弱でした

50 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 22:05:22.72 ID:bHqBcY/5.net
───


海未「う〜ん」


どうしたものでしょうか

こういうものを貰うことは何度かあったのですがどうしたらいいのかさっぱりで……

せっかくの気持ちなんです、何かしらの返事はしたいのですが……

などと考えているうちに教室に着いてしまったみたいです


穂乃果「海未ちゃんおかえり!」


穂乃果の元気な声が飛んできます

穂乃果に何か言わなければならないことがあったような気がするんですが……

なんだか上手く頭が回りません

51 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 22:09:03.78 ID:bHqBcY/5.net
ことり「海未ちゃんお疲れ様」


ことりにも声を掛けられる


海未「ありがとうございます……」

穂乃果「海未ちゃん?」

ことり「どうかしたの?」

海未「いえ何でもないです……」


二人が心配してくれています

ですが二人に迷惑はかけられません

俯いているとふと机の上のお菓子が目に入って……


海未「そのお菓子私も食べていいですか?」

ことり「え?う、うん。いいけど……」

海未「ありがとうございます……」パクリ

海未「おいしいです……」


とりあえず何でもいいから何かしていたかった

二人に心配を掛けたくなかったから

でも……

52 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 22:14:12.31 ID:bHqBcY/5.net
ことり「海未ちゃん本当に大丈夫?疲れてるんじゃ……」

海未「大丈夫ですよ」

穂乃果「いやいや、海未ちゃん様子が変だよ?」

海未「そんなこと……」

穂乃果「普段なら絶対こんな時間にお菓子なんて食べないでしょ」

穂乃果「そもそもこっそり食べてた穂乃果たちに何も言わないなんていつもの海未ちゃんじゃないよ」

海未「……」ウツムキ


結局心配されてしまいました


穂乃果「何かあったなら言ってよ。どんな相談にでも乗るからさ」

ことり「そうだよ海未ちゃん」


親身になって私の話を聞いてくれようとしています

本当に優しいです、二人とも

そんなことを言われたら話すしかないじゃないですか

でもこの二人にならなんだって話せるような気もします

あまり気乗りはしませんが聞いてもらいましょう

というより聞いてほしいのですが……

本当、素直になれませんね

53 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 22:18:43.25 ID:bHqBcY/5.net
海未「あまり人に話すようなことではないのですが……分かりました、話を聞いてくれますか?」

穂乃果「もちろんだよ」

ことり「話してみて?」

海未「実は……」


優しく受け入れてくれます

私も覚悟を決めて鞄から先ほど頂いた手紙を机上に置いて打ち明けます


海未「実はまたこのようなものを貰ってしまって……」

ことり「……海未ちゃんまたなの?」


少し思案気な顔をしていたことりでしたがすぐに中身を察して私に確認をとる

54 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 22:49:37.95 ID:bHqBcY/5.net
海未「はい……」

海未「私はその気はないのですがせっかくの気持ちを無碍にはできなくて……」

海未「なのでどうしたものかといつも迷ってしまって……」


思っていたことをすべて吐露する

きっと他の人の意見を聞きたかったのでしょう

それに対してことりは少し呆れ顔で、でもいつも通りの声色で


ことり「もう、海未ちゃんは優しすぎるんだよ。相手を傷つけないようにって中途半端な断り方するから」


いつもなら言わないようなことを口にする

ことり、どうしたんでしょうか

55 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 22:53:41.66 ID:bHqBcY/5.net
ことり「自分にその気がないならきっぱり断る!厳しい言い方かもしれないけどそうしないと来年からはもっと大変かもよ?」

海未「来年から、ですか?」

ことり「来年になれば新入生も入ってくるし今海未ちゃんに負けないぐらい人気の絵里ちゃんだって卒業しちゃうんだよ?」

ことり「そうなったら後輩からの支持が全部海未ちゃんに集中しちゃうんじゃないかな?」

海未「でも……」


でも、人の気持ちを簡単に否定することなんて私にはできません


ことり「……もう、鈍感なんだから」

海未「?」


鈍感、ですか

確かに何度か言われたことはありますが……


ことり「あのね、一番いいのは特定の相手を見つけることだよ」

海未「特定の相手って……」

56 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 22:58:29.77 ID:bHqBcY/5.net
ことり「うん。海未ちゃんが誰かと交際してますってみんなに伝わればそういうのは減ると思うよ」

ことり「海未ちゃんが選んだ相手なら、ってみんな認めて諦めてくれるよ」


そ、それってつまり……

ほ、ほほ、穂乃果のことが好きだと全校に知れ渡るということですよね!?


海未「そそそ、そんな相手は私にはいないですって!///」


ついそんなことを口にしてしまう

私には確かに想い人がいるんですが……


ことり「ふ〜ん」ジー

海未「な、何ですか」

57 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 23:03:08.91 ID:bHqBcY/5.net
ことり「いや、そうだよね〜って思って」

海未「本当ですか?」

ことり「ほんとだよ〜」


ことりはすべてを見通しているかのように見つめてきます

まさかそんなこと……

で、でも目が怖いです

そんなことりから逃れるために目線を逸らそうとする

そしてその目線は穂乃果の方へ


穂乃果「……」ムスゥー


静かだなと思い穂乃果を見るとなんだかすごく機嫌が悪そうな……

58 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 23:07:50.74 ID:bHqBcY/5.net
海未「ん?穂乃果?どうかしましたか?」

穂乃果「何でもないよ」プイッ


何でもないということはなさそうな……

というよりこれは相当な気が……

あの穂乃果がここまで機嫌が悪いなんてなかなかないですよ


海未「そうは思えないのですが……」

ことり「も〜、海未ちゃんのせいだよ」タメイキ

海未「え!?私何かしてしまったんでしょうか?」アセアセ

ことり「海未ちゃん、それは自分で考えてください」ビシッ


ことりにきっぱりと言われてしまう

59 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 23:12:59.96 ID:bHqBcY/5.net
海未「そ、そんなぁ」

穂乃果「もう朝のホームルーム始まるから席に戻るね」

海未「穂乃果、私何かしてしまったんでしょうか。謝りますから教えてくださいってば」

穂乃果「知らない!」

海未「穂乃果〜」


自分の席に戻って行ってしまいました


海未「こ、ことり!私は一体どうすれば!?」

ことり「もう、少しは自分で何とかしようよ」

海未「そんなこと言われても頭が混乱していて何が何だか分からなくて……」

ことり「ほんと、鈍感なんだから」

ことり「穂乃果ちゃんの気持ちも考えなくちゃ」

海未「穂乃果の気持ちですか……」

ことり「とりあえず今日の放課後いっぱいまでは一人で頑張ってみて?それでもだめだったら手を貸すから」

海未「分かりました……」


穂乃果の気持ちと言われてもそれが分かれば苦労はしないですし……

それに穂乃果に何か言わなくてはいけないこともあった気がして……

ダメです、朝から頭が回らなくなっています

60 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 23:17:58.91 ID:bHqBcY/5.net
───


それから休み時間のたびに穂乃果に話しかけようとするのですがその度に逃げられてしまいます

これではどうすることもできません

今日は穂乃果とほとんど話せていないので寂しいです

喧嘩なんて昔からよくしていたのにいつまでたっても仲直りは上手くできませんね

今までどうしていたんでしょうか?

本当に今日は調子が悪いです……

ことりに言われたこともいくら考えても答えは出ず

穂乃果からは避けられ

言いたいことは言えず


海未「はぁ……」


思わず溜息が出てしまいます

61 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 23:30:22.00 ID:bHqBcY/5.net
>>1に挙げた前作の海未ちゃん視点バージョン+αっていう話なのでしばらくは前のと同じ感じが続きます
すいません

62 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/07/31(金) 23:52:44.88 ID:jPfZlZD0.net
面白いです

63 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 06:27:16.59 ID:PLXlgOHC.net
支援

64 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 10:05:20.17 ID:pdlJPqza.net
なるほど
乙乙

65 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 16:31:56.68 ID:XT+D6KCv.net
時は流れて放課後

ことりに与えられたタイムリミットまであと少し

チャンスは部活の後しかありません

今日は次のライブに関するミーティングを行うとのことでした

何とかそれまでに解決したいのですが……

ホームルームが終わると穂乃果は早々に教室を後にしてしまいましたし

何とかなるのでしょうか……?


ことり「海未ちゃん、調子はどう?」


ことりが声を掛けてくれます

66 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 16:35:50.91 ID:XT+D6KCv.net
海未「いえ、謝るどころかまともに話すらできず……」

ことり「こういう時の穂乃果ちゃんって頑固だからね」

ことり「でも案外すぐに元気になったりもするから」

ことり「でも穂乃果ちゃんがなんで怒ったのか、それが分からないんじゃただ謝ってもあんまり意味がないと思うよ?」

海未「ですが……」

ことり「穂乃果ちゃんも鈍感さんだから。海未ちゃんからガツンと言ってあげるのが一番だと思うな」


駄目です。やっぱりことりの言いたいことがよく分かりません


ことり「とりあえずそろそろ部室に行こう?」

海未「そうですね」


部室でなら何とか、と少しの期待を抱いて立ち上がる

逃げ場もないですし他のメンバーもいますし

とりあえず荷物をまとめて部室に向かいます

67 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 16:40:21.89 ID:XT+D6KCv.net
─部室


海未「みなさんお待たせしました」


少しことりと話していて遅くなってしまったのでそう声を掛けたのですが


にこ「全然待ってないわよ。これでやっと半分なんだから」


にこの言葉を聞いて部室を見渡す


海未「にこ、真姫、花陽、三人だけですか?」

ことり「絵里ちゃんと希ちゃんは生徒会の用事で少し遅くなるって言ってたよ」

海未「そういえばそうでしたね」

真姫「海未が忘れていたなんて珍しいわね」


真姫に指摘されてしまいました

68 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 16:46:12.12 ID:XT+D6KCv.net
海未「その、今日はちょっと色々ありまして……」

花陽「大丈夫?」

海未「ええ大丈夫ですよ。それより穂乃果は?先に部室に向かったはずですが」

花陽「えっ!?ええっと……」

真姫「凛と一緒ににこちゃんのところに行ったんだけど入れ違いになっちゃったみたいね」

真姫「それから戻ってこないけどそれ以上は知らないわ」

海未「そうですか」


先に部室に向かったというのに部室にいない

ここまで避けられているんでしょうか

胸が苦しいです……

普段決して怒ることのない穂乃果をそこまで怒らせてしまったなんて……

私は本当に一体何をやっているんでしょう

69 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 16:51:13.41 ID:XT+D6KCv.net
それから少しして絵里と希がやってきましたが二人はまだ帰ってきません


絵里「あの二人は一体何をやっているのかしら」

希「そうやね〜」


いくらなんでも遅すぎます

二人して一体何をやっているんですか

だんだんと怒りが込み上げてきます

そんな中ようやく


穂乃果「ただいま〜……あれ?」

凛「もうみんな揃ってたの?」


汗をかいた二人が帰ってきました

70 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 18:12:55.28 ID:XT+D6KCv.net
海未「やっと帰ってきましたか。二人してどこへ行っていたんですか?」


大方体を動かしに屋上にでも行っていたのでしょうけど

あえて尋ねてみます


穂乃果「ごめ〜ん、ちょーっとね」


穂乃果がうやむやな返答をする


海未「それでは説明になっていませんが」

絵里「もうみんな揃ってるわ。体を動かしたいって言うのも分かるけど約束の時間は守ってもらえるかしら?」

凛「にゃにゃっ、何でわかったの!?」

希「そりゃあそんな風に汗かいてたら誰でもわかるよ?」

凛「しまった!」


やはり、でしたか

まったく、この二人には困ったものです

71 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 18:17:56.44 ID:XT+D6KCv.net
海未「まったく、二人は本当に自由なんですから」

絵里「海未、今はそれくらいにしておきなさい。」

絵里「二人ともとりあえず座って。ミーティング、始めるわよ」

凛「はーい」

穂乃果「ごめんなさい」

希「まあまあ、次からは気い付けてな?」

穂乃果「うん」


あれ?

今一応穂乃果と話せていましたよね?

先程までと比べたらなんだかいい感じです

もうちょっとで謝れそうです

ミーティングが終わったら……などと考えていたのですが

72 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 18:22:25.07 ID:XT+D6KCv.net
凛「ことりちゃんってお菓子みたいな甘〜い匂いがして横にいるとなんだかおなかが空いてきちゃうにゃ〜」


凛の声を聞いて気付きました

いつも私とことりの横にいる穂乃果の代わりに凛が……

そして当の穂乃果はにこの隣にいます

なんだか心に突き刺さりました

やっぱりまだ怒っているんでしょうか?

胸がチクチクと痛みます


絵里「それじゃあさっそく始めるわよ」


おっとミーティングが始まるみたいです

正直集中できる気がしませんが何とかそちらに気を向けます

73 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 18:26:53.83 ID:XT+D6KCv.net
ミーティングの最中視線を感じたのでそちらに目を向けると


穂乃果「!」


穂乃果と目が合いました

ですがすぐに逸らされてしまいました

またです

こんなに少しのことで胸が苦しくなります

チクチクと何かに刺されるようなそんな気持ちに

それでもできる限り冷静に

そしてこの気持ちを誤魔化すために


海未「穂乃果、ちゃんと話を聞いていましたか?」


そんな風にもっともな理由を作って穂乃果に話しかけます

74 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 18:31:49.81 ID:XT+D6KCv.net
穂乃果「も、もちろんだよ」アセアセ

海未「では次のライブで一番最初に歌う曲は?」

穂乃果「えぇっと〜……」

海未「はぁ……歌う曲まではまだ決めていません。しっかり話を聞いていてください」

穂乃果「ごめんなさい」


普通にいつも通りに話せていますよね?

ですがまた怒ってしまいました

やはり私がいけないのでしょうか……

穂乃果は下を向いてしまいました

そのせいで顔はよく見えないのですがやはり怒っているのでしょうか?

またやってしまいました

なぜ私はこうも素直になれないんでしょうか

すぐにでも謝りたいのに

そしてこの気持ちを伝えたいのに

でも、それができない

臆病で素直じゃないから

75 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 22:35:38.75 ID:XT+D6KCv.net
───


何とかミーティングは終わりました

話も何とか頭に詰め込んで

自分も聞いてなかったなんて、それじゃあ穂乃果のことを言えなくなってしまいますからね

あとはタイミングを見て謝れれば……と思っていると


凛「海未ちゃん海未ちゃん!」


凛が声を掛けてきました


海未「どうかしましたか凛?」

凛「ちょっと両手をだしてほしいにゃ」


凛は一体何がしたいんでしょうか?

とりあえず言われた通りにします

76 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 22:40:27.54 ID:XT+D6KCv.net
海未「こうですか?」スッ

凛「今にゃ!」グルグル

海未「ちょっと凛!?」


急に両腕をタオルで縛られてしまいました

抵抗する間もなくあっという間に


凛「希隊長、今がチャンスにゃ!」

希「よくやった凛二等兵!」

希「海未ちゃん、覚悟はええ?」


なるほど

またこの二人ですか……

今度は一体何をするつもりなんでしょうか

少し身構えます

77 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 22:45:03.68 ID:XT+D6KCv.net
海未「な、何をする気ですか」

希「ふっふっふっ、それはもちろん……」

希「ワシワシMAX!、と見せかけてほっぺたプニプニMAX!〜」ツンツン

海未「ちょ、何ですかそれ」プニプニ


完全に不意を突かれました

振り払おうにも両腕は縛られてますし


希「やはり思った通り、海未ちゃんのほっぺたはすっごいプニプニや!」ツンツン

凛「凛も触るにゃ!」ツンツン

海未「凛まで……」

78 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 22:49:41.93 ID:XT+D6KCv.net
このままではまずいです

この二人がふざけだしたら止められなくなります

誰かに助けを……


海未「ことり、助けて下さい〜」プニプニ


近くにいたことりに助けを求めます


ことり「希ちゃん!」


良かった、助かりました

……と思ったものの

79 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 22:53:55.19 ID:XT+D6KCv.net
ことり「そこに気付くとはさすがだね!」

希「ウチを侮ってもらっちゃあ困るよ?」ツンツン

海未「ことり〜」プニプニ


ダメでした……


にこ「面白そうなことしてるじゃない」


今度はにこですか

にこは……

ダメですね

確実に混じってくる側です


希「にこっちも触ってみる?」ツンツン

にこ「それよりもにこは海未の髪に用がある!」


やっぱり……

80 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 22:58:13.57 ID:XT+D6KCv.net
海未「か、髪の毛ですか?」プニプニ

にこ「ええ、にこにも負けないぐらいのそのきれいな髪の秘密を探ってやるわ!」

にこ「丁度やってみたいヘアアレンジもあるし海未みたいなまっすぐで長い髪の毛はいい実験台ね!」

海未「にこまでそんなことを……」プニプニ


まあ分かってはいましたが……

ここは一番常識のある二人に助けを求めるのが一番ですね

最初からそうすべきでした


海未「え、絵里、真姫!希たちを止めてください」プニプニ

81 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 23:03:48.63 ID:XT+D6KCv.net
絵里「あら、楽しそうだしいいじゃない。私も触らせてもらおうかしら?」


絵里……

絵里までダメとは……

何とか真姫だけでもと目を向けますが


真姫「まあ、頑張って。絵里までそんなこと言いだしたらもう私の手には負えないわ」


真姫……

酷いですよ……


花陽「いいのかな〜?」


花陽は本当にいい子ですね

お願いします花陽

真姫に言ってやってください


真姫「いいのよ、だってもう止められそうにないし」

花陽「う、う〜ん」

海未「そ、そんな〜。……も、もう!本当にやめてください///」プニプニ

82 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 23:08:30.13 ID:XT+D6KCv.net
もうこうなったら一人しかいません

穂乃果に恥ずかしい所は見せたくなかったのですが……

それに朝のこともありましたし……

でもさっきも普通に話せていましたし大丈夫なはずです


海未「穂乃果、助けて下さい〜」プニプニ


穂乃果に視線を向ける

穂乃果……?

笑ってみていたのに急に下を向いてしまいました

やっぱりまだ怒っているんでしょうか……?

83 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 23:12:58.23 ID:XT+D6KCv.net
穂乃果「ごめん、穂乃果先に帰るね」

海未「穂乃果?」

ことり「どうかしたの?」

穂乃果「えーっと、お店のお手伝いがあって……」

ことり「そっか」

絵里「家の手伝いなんて偉いじゃない。よかったらまた今度寄らせてもらうわね」

穂乃果「うん、ありがとう」

穂乃果「じゃあねみんな、また明日!」


そう言って部室を走って出て行ってしまいました

やっぱりまだ怒っていたのでしょう

こう言っては失礼かもしれませんが穂乃果が自分から店の手伝いをするとは考えにくいですし……

84 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 23:17:35.92 ID:XT+D6KCv.net
ことり「穂乃果ちゃん……」

希「あちゃー、ちょっとやりすぎたかな」

凛「海未ちゃんごめんなさい」

海未「いえ、とんでもないです。これは私と穂乃果の問題ですから」

真姫「なんだか昨日から大変ね」


昨日……

はっ!

思い出しました!

穂乃果に言わなくてはならないことを

まずいです、昨日から穂乃果のことを……

85 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 23:22:05.04 ID:XT+D6KCv.net
絵里「穂乃果と何かあったの?」

花陽「部室に来た時から様子が変だったし……」

海未「ちょっと……」

にこ「ことりなら何か知ってるんじゃない?」

ことり「海未ちゃんが鈍感だから穂乃果ちゃんを怒らせちゃったんだけど……」コソコソ

にこ「なるほど……その上これってわけね」

ことり「うん……」

真姫「このままでいいの?」

ことり「そうだよ海未ちゃん!」

海未「ですが……」

ことり「はぁ……しょうがないな〜」

ことり「タイムアップだよ海未ちゃん。私も手伝ってあげるから」


結局ことりに頼ってしまうことに……

86 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 23:27:07.93 ID:XT+D6KCv.net
海未「すいません……」

ことり「ほら、行こう?穂乃果ちゃんのところに」

海未「はい」

絵里「ちょっと海未、その髪のまま行くつもり?」

海未「え?」

にこ「ごめんちょっとやりすぎたかも」


そう言ってにこが手鏡を見せてくれました


海未「なんですかこれは!?」


思わず大声を上げてしまいました

髪の毛で両側を輪っかにって……

87 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/01(土) 23:30:40.78 ID:XT+D6KCv.net
にこ「いや〜、この前見たアニメでそんな髪型の子がいたからつい……」

海未「なんでそんなことを……」

にこ「なんか海未に似合いそうだったから……」

海未「なんでですかーっ!」


というよりどうなっているんでしょうか?この髪型……


にこ「今直すからちょっと待ちなさい」

海未「早めにお願いしますよ」

88 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:01:26.49 ID:y+4NkjJa.net
───


海未「どうやって謝ったものか……」

ことり「そんなに固くならなくてもいいと思うけど」


ことりと二人で穂乃果の家へ向かう途中色々考えます

昨日のことも謝ってなかったんですから


ことり「そうだ!海未ちゃん、ちょっとコンビニに行ってきて?」

海未「コンビニですか?」

ことり「そこで何か穂乃果ちゃんが喜びそうなものを買ってきてあげて?」

海未「食べ物で機嫌を取るんですか?」

ことり「そういうわけじゃないけど……まぁきっかけ作りになるんじゃないかなぁって」

海未「なるほど……、分かりました」

89 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:04:43.68 ID:y+4NkjJa.net
ここはことりに従った方が良さそうです

何か考えがあるのかもしれませんし


ことり「じゃあことりは先に行って少し穂乃果ちゃんとお話ししてるから急がなくてもいいからね」

海未「はい」


そう言ってことりは穂乃果の家へ向かいました

私はことりに言われた通りコンビニへ向かいます

ここから一番近い所だと穂乃果の家と反対方向になってしまいますが仕方ないですね

穂乃果のためです

いや、自分のためなんでしょうか……?

90 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:07:33.45 ID:y+4NkjJa.net
─コンビニ


海未「とは言ったものの一体何を買えばいいんでしょうか?」

海未「穂乃果の好きなものと言えばいちごでしょうか」


でも今は夏

季節的にもいちごは売ってません

売っていたとしても甘みが少なく穂乃果が喜んでくれるかどうか……

他には……

やはり甘いものでしょうか?

でもそれだけじゃ漠然とし過ぎていてどれにしていいのか分かりません


海未「う〜ん」


小さく唸りながら店内を歩き回っていると


海未「アイスですか……」


確かに今日は暑いですしアイスなら喜んでくれるかもしれません

91 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:13:07.25 ID:y+4NkjJa.net
海未「ふむ」


アイスケースの中を覗いてみます

さまざまな色のパッケージに包まれたアイスが所狭しと並んでいて……

ふと目に留まったのは懐かしいパッケージでした


海未「パピコ……これなら分け合って食べることもできますね」

海未「穂乃果が好きだったのは……」


このアイスには私にとってとても大切な思い出が詰まっています

まだ私たちが幼かった頃よく穂乃果と一緒に遊んだ後一緒に食べたアイスです

おこずかいも少なかったのでこれなら二人で分け合えるとよく買っていました

私はブドウ味が好きで……

穂乃果はチョコレート味が好きだったんですよね

でもある日から穂乃果はブドウ味ばかり買うようになって……

最初は何があったのかとも思いましたがきっとそれは……

本当に穂乃果は昔から変わりませんね

そんな穂乃果の優しさに私も惹かれてしまったんでしょうか

などと考えつつ会計を済ませふと時計を見ると……


海未「思ったより時間がかかってしまいました。急がなくては」


小走りで穂乃果の家に向かいます

早くしないとアイスが溶けてしまいますし、ことりにも悪いですから

そしてなにより、早く穂乃果に会って謝りたいのです

それなのになぜ一歩がこんなにも重たいのでしょうか

92 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:16:32.14 ID:y+4NkjJa.net
─高坂家


穂乃果のお母様に声を掛け穂乃果の部屋に上がらせてもらう


海未「お邪魔します……」


穂乃果は部屋で座って待っていました


海未「ええっと、穂乃果?」


何と声を掛けたらいいのかすら分からなくなっていました

それでも穂乃果は


穂乃果「海未ちゃん、来てくれてありがとう」

穂乃果「いいから座ってよ」


いつもの優しい笑顔で私を迎えてくれました

93 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:17:44.39 ID:6XPg3v72.net
期待

94 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:20:04.03 ID:y+4NkjJa.net
そんな穂乃果を見てこちらのペースも完全に崩されてしまい何を言おうかと迷っているとことりがいないことに気付きました

先に穂乃果の家へ向かったはずなのですが……


海未「……そ、そうだ、ことりは?ことりも来ているはずですが」

穂乃果「ことりちゃんなら丁度ついさっき帰ったところだよ。入れ違いになっちゃったね」

海未「そ、そうでしたか……」


もう帰ってしまったんですか……

やはり遅くなってしまいましたね

そうして次の言葉を探していると……


穂乃果「今日はごめん」


突然穂乃果が頭を下げてきました

95 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:24:16.54 ID:KujQUP6b.net
支援

96 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:24:31.01 ID:y+4NkjJa.net
海未「そ、そんな!顔を上げてください」


突然のことに驚きます


穂乃果「でも海未ちゃんは何にも悪くないのに一人で勝手に怒ってへそ曲げちゃって」

穂乃果「心配や迷惑かけちゃったから」

穂乃果「だからこれが穂乃果からの精一杯の気持ち」


穂乃果……

悪いのは私なんです

穂乃果の気持ちも分からずに……

今も分かっていないなんて本当に私は駄目ですね

でもそんな穂乃果のお蔭で緊張も解けました

しっかり話し合おうという覚悟もできました

97 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:28:03.69 ID:y+4NkjJa.net
海未「本当、そういうところが頑固なんですから」

海未「もう分かりましたから顔を上げてください。私は穂乃果とお話がしたいです」


話し合うんです

穂乃果としっかり向き合って

昨日のこと、今日のこと、そして……

この気持ちも伝えられたら……


穂乃果「うん、穂乃果もだよ。ありがとう海未ちゃん」


そう言って顔を上げた穂乃果は……

いつもの笑顔のいつもの穂乃果でした。私の大好きな

窓から差し込む夕日に照らされたいつか見たあの笑顔

何度見てもやはり幻想的で引き込まれてしまいそうです

98 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:34:30.83 ID:y+4NkjJa.net
海未「よかったらほら、パピコ。買ってきたので一緒にどうですか?穂乃果の好きだったチョコレート味ですよ」


買ってきたアイスを差し出します


穂乃果「ありがとう。でも穂乃果が好きなのはブドウ味だよ?」

海未「昔はチョコばかりだったじゃないですか」

穂乃果「そうだったっけ?」


本当に穂乃果は……


海未「まったく、穂乃果らしいですよね」

穂乃果「え〜、なになに?」

海未「秘密です。これも大切な思い出ですからね」


こういうことを無自覚でやってのけるんですから


穂乃果「え〜、いいじゃん教えてよ〜」

海未「まったく、また今度にしましょう?」

海未「それよりもほら、溶けてしまいますよ?」

穂乃果「う〜ん、じゃあさ、ちょっと外に出ない?」

海未「外ですか?まあ穂乃果が言うのでしたら」


二人で立ち上がり外に出る

99 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:39:15.66 ID:y+4NkjJa.net
─公園


穂乃果に連れられてやってきたのは近所の公園でした

昔はよくここで遊んだりしました


海未「ここですか」

穂乃果「うん。昔もよくここで一緒に遊んでアイス食べたりしたよね」

海未「そうでしたね、懐かしいです」


昔まだ幼かった頃今のような夕焼け空になるまで遊び続けた公園

大切な思い出の詰まった大切な場所です


穂乃果「またこうしてベンチに並んで座ってアイスを食べる日が来るなんてね」

海未「ええ。変わりませんね、昔も今も」

穂乃果「そうだね。でもね、私は変わりたいな、海未ちゃんとの関係」

海未「私との関係、ですか?」

穂乃果「うん」


変わりたい、とは?

穂乃果は何が言いたいんでしょうか?

変わりたいとは一体……

100 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:39:35.80 ID:6XPg3v72.net


101 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:43:50.53 ID:y+4NkjJa.net
穂乃果「昔さ、この公園でこれからもずっと友達でいようねって言ったこと覚えてる?」

海未「ええ、覚えてますよ。ことりも含めて三人でそんなことを言いましたね」


忘れるはずがないです


海未「ですが私との関係を変えたいとは?」


穂乃果の言いたいことが分かりません


穂乃果「今は私たちって友だちで幼なじみで親友で、そんな関係でしょ」


親友……


海未「そうですね。親友と胸を張って言えるなんてとても幸せです」

穂乃果「私も。でも私ね、海未ちゃんと親友よりももっと大切な仲になりたいの」

海未「え?」


親友よりもって……


穂乃果「だから私の想い、聞いてほしい」


穂乃果の顔が赤くなっています

それははたして夕日のせいなのでしょうか?

102 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:49:18.68 ID:y+4NkjJa.net
穂乃果「すー、はー」


大きく深呼吸をして覚悟を決めたように口を開く


穂乃果「私、高坂穂乃果は、海未ちゃんのことが、好きです!!」

海未「っ!」

穂乃果「いつも好きって言ってる気もするけどそういうのとは違くて、その……」

穂乃果「えぇっと、だから、わ、私と恋人になって欲しいです///」

穂乃果「そういう好き、なの///」

103 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:54:42.34 ID:y+4NkjJa.net
え?

今一体何と?

今、好きって……こ、恋人になって欲しいって……

つ、つまり穂乃果は私のことを……

頭がパンクしそうです

でも穂乃果の方を見ると目を逸らすことなくまっすぐに私のことだけを見てくれています

その瞳に一切の嘘がないことが伝わってきます

そんな穂乃果を見て何とか心が落ち着きました

そして考えてみると……

これって……


海未「はぁ〜」


思わず溜息が出てしまいました


海未「……穂乃果に先を越されてしまいましたね」

104 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 22:59:14.32 ID:y+4NkjJa.net
穂乃果「それって……」


穂乃果の目がより一層大きく見開かれます


海未「ええ、私園田海未も穂乃果のことが、その……」

海未「す、すす、好きです///」


あぁ、ダメでした……

やっぱり恥ずかしいです

相手の気持ちも分かったうえでもここまでとは……

105 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:02:55.58 ID:y+4NkjJa.net
そんな私の言葉を聞いて穂乃果は


穂乃果「プフッ」


笑われた!?


穂乃果「あ〜あ、せっかくいい感じだったのに何でそこで恥ずかしがっちゃうの!」

海未「そ、そんなこと言われても///」


恥ずかしかったんですとは言えませんでした

穂乃果はきっともっと恥ずかしかったはずなんですから

106 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:06:10.03 ID:y+4NkjJa.net
穂乃果「でもこれってつまり……」

穂乃果「そういうこと、だよね?」

海未「はい」

海未「私も穂乃果とその……もっと親密な仲になりたいです///」


それを聞いた穂乃果の目には涙が浮かんできていて


穂乃果「うわ〜ん、ありがとう海未ちゃ〜ん」ダキッ

海未「こちらこそですよ」ギュー


穂乃果が泣きながら抱き着いてきました

だから私も負けじと穂乃果のことを抱きしめます

なんだかそれだけで穂乃果のいろんな想いが伝わってくるようでとても心地いいです

107 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:11:22.71 ID:y+4NkjJa.net
海未「本当はこちらから言いたかったんですけどね」


少しして落ち着いた穂乃果と話します


穂乃果「え〜、海未ちゃんが?」

海未「そうですよ。だから今も真姫と一緒に穂乃果のための曲を作っていて……」


はっ!口が滑りました

こんなこと恥ずかし過ぎます


海未「はっ!い、今のはやっぱり聞かなかったことにしてください///」

穂乃果「そんなこと言われても……」

穂乃果「ふふ、というより知ってたんだ、それ」


まさかの言葉です

108 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:15:51.12 ID:y+4NkjJa.net
海未「えっ?本当ですか?」

穂乃果「うん。真姫ちゃんから聞いちゃった」

海未「真姫ですか……。まあ真姫しか知らないはずですしそれしかありえませんか」

海未「言うなと言ったのに、あの真姫が約束を破るとは……」

穂乃果「待って海未ちゃん!真姫ちゃんは悪くないの!」

穂乃果「っていうより……そうだよ、海未ちゃんが悪いんじゃん!」

海未「私がですか?」

穂乃果「そうだよ!恥ずかしかったのは分かるけどさ、あの時あんなに冷たくされて穂乃果傷ついたんだからね!」

海未「す、すいません」


そうでした

そのことも謝らなくてはいけないんです

というより結局何も謝れていないような気もしますが……


穂乃果「じゃ、じゃあさ、キスしてほしいな///」


えっ!?

109 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:19:57.96 ID:y+4NkjJa.net
海未「き、キスですか!?」

穂乃果「してくれなきゃ許してあげないよ!」

海未「そんなのズルいですよ!」

穂乃果「海未ちゃんが悪いんだからね!」


確かにそのことを言われると何も言い返せません


穂乃果「それにさ、せっかくその……こ、恋人になったんだから、さ?///」

海未「くっ……」キュン


うるんだ瞳に紅潮した頬

上目づかいでそんな切なげな表情をされたら……


海未「うぅ〜、分かりました」

110 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:23:09.40 ID:y+4NkjJa.net
海未「い、いきますよ!///」

穂乃果「う、うん///」


緊張で心臓が破裂しそうです

穂乃果の両肩を掴みますが面と向かっているのは恥ずかしくて……

目を閉じてしまいます

もうこうなったら行くしかありません

穂乃果も待っているんですから

これくらいできないようじゃ穂乃果の恋人とは言えません

ゆっくり、ゆっくりと顔を近づけて……

穂乃果の匂い、息遣い、すべてを感じる距離

そこから更に近づいていき……

111 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:29:22.55 ID:y+4NkjJa.net
───


穂乃果「初めてのキスはチョコレート味だったね」

海未「それはアイスを食べていたからですよ」


恥ずかしくてついそんなことを言ってしまう


海未「そ、それよりその話はもうやめましょうよ///」


いつまでもこの話を続けていたら自分の身が持ちそうにありません

何でもいいので話題をそらさなくては


穂乃果「ふふ、海未ちゃん顔真っ赤だよ?」

海未「そ、それは……ゆ、夕日のせいです!」


こんな時にまで穂乃果はそんなことを……


穂乃果「本当にそんなこと言う人初めて見たよ」


そう言ってくすくすと笑う穂乃果

112 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:32:39.64 ID:y+4NkjJa.net
海未「そんなこと言う穂乃果だって顔が真っ赤ですよ!」


仕返しとばかりに私も穂乃果に同じことを言ってみる


穂乃果「それはだって……ねぇ?」


少し恥ずかしそうにこちらを窺います


海未「穂乃果はずるいです!」

穂乃果「変にごまかそうとするからだよ。恥ずかしいのなんて当たり前なんだから」

海未「うぅ」


まったくの正論です

なぜ自分はあんなことを言ってしまったのでしょうか

反対に穂乃果はこんなにも……


穂乃果「よしよ〜し」ナデナデ


ふと頭に暖かい感触が

下を向きつつも穂乃果の行動を察した私は


海未「ますます憐れですからやめてください」


恥ずかしさと自分の情けなさに両手で顔を覆う

113 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:35:44.56 ID:y+4NkjJa.net
穂乃果「もう、そんなことないって」

海未「も、もういいですから!ほら、もう帰りますよ!」

穂乃果「え〜もう?」

海未「もう時間も時間です」

穂乃果「拗ねないでよ〜」

海未「そんなのじゃないです!」フンッ


とは言いますがやはり拗ねているんでしょうね

それにこのまま穂乃果と一緒にいたら心臓が破裂してしまいそうなんです

114 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:39:00.59 ID:y+4NkjJa.net
穂乃果「穂乃果はもっと海未ちゃんと一緒にいたいのに……」モギュー


穂乃果が甘えた声で抱き着いてくる


海未「も、もう……」

海未「私ならいつでも、そしていつまでも穂乃果と一緒にいますから」ギュッ

穂乃果「海未ちゃん……」


当たり前じゃないですか

ずっと前から一緒にいた私の大切な人なんです

その人とこうして思いが通じ合ったんですから

これからもずっと一緒ですよ

その想いをこめて私も優しく抱きしめ返す

115 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:42:06.15 ID:y+4NkjJa.net
穂乃果「も、もう!海未ちゃんのくせにかっこつけちゃって!」ポカポカ

海未「くせにとはなんですか!」

穂乃果「ていうかなんで撫でたりそういうことはできるのにこれくらいで恥ずかしがってるのさ!」ポカポカ


そんなことを言いながら下を向いてポカポカと私の胸元を叩く穂乃果

耳まで真っ赤になっているような……


海未「痛いです、止めてください」

穂乃果「自分から告白もできなかったヘタレのくせに!」

海未「っ!」

海未「ほ〜の〜か〜!」

海未「そろそろ怒りますよ!」


さすがに今のは言い過ぎじゃないでしょうか

確かに間違ってはいないんですが……

116 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:45:01.46 ID:y+4NkjJa.net
穂乃果「うっ、ご、ごめ〜ん」

海未「私だって色々悩んでいたんですからね!」

穂乃果「ごめんなさ〜い」


まったく穂乃果は……

でもなんだか今まで通りですね

恋人同士になったからと言って私たちは特に変わることもないみたいです

嬉しいです

だって私は、今のありのままの穂乃果が大好きなんですから

117 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:47:32.64 ID:y+4NkjJa.net
───


帰る前にどうしても言っておかなければならないことがありました


海未「最後に、本当に申し訳ありませんでした」


深々と頭を下げます


穂乃果「いつまでそんなに謝るの?もういいって言ったよ?」

海未「ですが……」

穂乃果「キスしてくれたんだからそれで全部許すって言ったじゃん」

海未「ですが穂乃果を傷つけてしまいましたし……」

穂乃果「でもその傷も一発で治ったよ?」

海未「それでも穂乃果を傷つけてしまったのは消すことのできない事実です」

海未「しかもそれをすぐに謝らないまま更に穂乃果を傷つけてしまったんですから」

海未「それくらいじゃ償いきれません」


精一杯の誠意を見せるつもりです

穂乃果の頼みならなんだってします

それくらいの覚悟はできています

118 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:49:01.33 ID:y+4NkjJa.net
穂乃果「それくらいなんて言わないでよ。穂乃果にとっては大事なファーストキスだったんだからさ」

海未「す、すいません。穂乃果の気持ちも考えずに……」

穂乃果「さっきから謝ってばっかり」

穂乃果「海未ちゃんはそういう性格だって知ってるけどやっぱり謝られてばっかりじゃこっちも気分悪いよ」

海未「すいま……はっ!」

海未「うぅ……」シュン


私の口からはそれしか出てこないんでしょうか?

自分でも嫌になってしまいます


穂乃果「もう、海未ちゃんは可愛いなぁ〜」

穂乃果「もういいからね?海未ちゃんのおかげで心の傷も治ったしもう気にしてないから」

海未「分かりました。ではせめて家まで送らせて下さい。穂乃果に何かあっては私も困ります」

穂乃果「もう、分かったよ」

海未「他に何かしてあげられることはありませんか?」

119 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:50:15.23 ID:y+4NkjJa.net
穂乃果「う〜ん、それじゃあ……」


少し考えるような仕草をする穂乃果

そして満面の笑みで


穂乃果「これからもずっと一緒にいて?」

海未「!」

海未「もちろんです!」


そんなこと言われたらこういうしかありませんよ

まったく、やっぱり穂乃果はズルいですね

120 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:51:29.06 ID:y+4NkjJa.net
───


海未「ではまた明日」


穂乃果を家まで送って別れの言葉を掛けます


穂乃果「もうお別れ〜?」

海未「しょうがないでしょう。あまり帰るのが遅くなると両親も心配しますし」

穂乃果「じゃあさ、うちに泊まってかない?」

海未「さ、さすがにそこまでは……」

穂乃果「いいじゃん。せっかく恋人同士になったんだから一緒に寝ようよ〜」

海未「なっ!は、破廉恥です!」


きゅ、急に何を言い出すんですか!?


穂乃果「えっ、何が?」


えっ……

121 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:52:35.11 ID:y+4NkjJa.net
海未「///」


恥ずかしい

恥ずかしすぎます!

私としたことが変な早とちりを……

穂乃果はそんなつもりじゃなかったんですよね!?

こ、ここは冷静に……


海未「こほん。とにかく今日は勘弁してください。色々あって疲れているんです」

穂乃果「それもそうか、海未ちゃんがそういうなら……」

海未「ありがとうございます」


もちろん私だって寂しいのですが

今は少し一人になって落ち着きたいというか……

122 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/02(日) 23:54:12.33 ID:y+4NkjJa.net
穂乃果「わざわざ家まで送ってくれてありがとう」

海未「いえ、穂乃果に何かあっては大変ですから」

穂乃果「海未ちゃん///」

穂乃果「じゃ、じゃあまた明日ね」

海未「はい、失礼します」


一礼して穂乃果に背を向けて歩き出す

……のですが、なんだかいつまでも背中に視線を感じます

振り返ってみるとやっぱり穂乃果でした


海未「穂乃果、早く家に入りなさい」

穂乃果「うん……」

穂乃果「またね海未ちゃん!」


そう言ってブンブンと手を振る穂乃果

なんだか子供みたいですね

私も小さく手を振って穂乃果が自分の家に入るのを見届けます

そうしないと私の姿が見えなくなるまで立っていそうで……

そして今度こそ私も家に向かって歩き出します

なんだか足取りがとても軽くなった気がします

123 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:21:22.63 ID:r/ZVWICY.net
寝れないから少しだけ続きを
ここら辺からが+αの部分

見てる人いるのかな?いなくてもとりあえず最後までやるけど

124 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:22:24.52 ID:r/ZVWICY.net
─翌日


穂乃果「海未ちゃんおはよー!」


朝から元気な声です


海未「おはようございます。まさか穂乃果から迎えに来るとは」

穂乃果「海未ちゃんに早く会いたい〜って思ったら早く起きれたの」

海未「そ、そうでしたか」


穂乃果だって何の気なしにそんなことを言っているじゃないですか


穂乃果「ほらほら早く行こうよ〜」

海未「そんなに慌てなくても時間に余裕はありますよ」

穂乃果「じゃあゆっくり歩いてこ?」

125 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:25:16.01 ID:5nTu85a3.net
ずっと見てるよ〜支援

126 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:25:29.99 ID:r/ZVWICY.net
海未「ですがあまり遅いとことりを待たせてしまいます」

穂乃果「ことりちゃんなら用があるから先に行くってさ」

海未「そうなんですか」


ことりに気を遣わせてしまいましたかね

というよりもこのことをことりは知っているんでしょうか?


穂乃果「じゃあ気兼ねなくゆっくり行けるね」

海未「あまりそういうわけにも……」


などと言いつつ私も嬉しいんですけど

127 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:28:59.56 ID:r/ZVWICY.net
穂乃果と居るとあっという間に時間が流れていきます

気付けばもう学校についていました


ことり「あっ、二人ともおはよう」

海未「おはようございます、ことり」

穂乃果「おはよう、ことりちゃん」

希「おっ、やっと来たみたいやね」

穂乃果「希ちゃん、それにみんなも」

凛「おっはよー!」

花陽「おはよう、穂乃果ちゃん、海未ちゃん」


ついて早々にみんなに迎えられます

どうやらもうみんな私たちのことを知っているみたいです

あとで穂乃果に聞くとことりには報告をしていたみたいです

そこから広まったのでしょう

それよりにこが言うにはみんな私と穂乃果がお互いのことが好きだと気付いていたらしいですが……

だからですかね?

みんな冷やかしつつも祝福をしてくれました

128 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:32:58.33 ID:r/ZVWICY.net
真姫「そうだ海未、今作ってた曲はどうするの?」


真姫が私以外に聞こえないようにひそひそと話しかけてきます


海未「本来の目的は先に達成してしまいましたからね」

真姫「このまま没にするの?」

海未「それはなんだかもったいないです。せっかく穂乃果にも協力してもらって作ったんですから」

海未「私はあの歌を穂乃果に聞いてもらいたいです」

真姫「じゃあ普通にライブで披露する曲としてってことでいいの?」

海未「そうですね……」


そこで私は閃きました


海未「そうです、いいタイミングがあります!」

真姫「え?」


今日はもう七月も後半

もうすぐ穂乃果の……

129 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:37:45.92 ID:r/ZVWICY.net
海未「8月3日です」

真姫「……なるほど。そこで穂乃果に歌をプレゼントするってことね」

海未「ええ、今のペースなら十分間に合いますし」

真姫「分かったわ、じゃあそれで進めていくから」

海未「お願いします」


ふふっ、いいプレゼントが出来ました

やはり大切な人の大切な日ですからね

毎年何にしたものかと悩んでいましたが今年は今までで最高のプレゼントになりそうです

形には残らなくてもきっと思い出には残るはずです

大切な仲間たちに囲まれて、今までで一番楽しい日にして見せます

130 :名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:39:37.15 ID:3ZIcX7sv.net
誕生日に合わせて作ってたの?
何という策士や

131 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:41:10.29 ID:r/ZVWICY.net
───


それからは真姫と一緒に曲作りに集中しました

中途半端な出来では私が納得いかないからです

真姫もそのことは分かってくれたみたいで私のために遅くまで付き合ってくれたりもしました

ああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返し何とか七月中に完成させることが出来ました

でも、曲が出来たからと言って終わりではありません

この曲を私が穂乃果のために歌うんですからね

なので曲作りも佳境に差し掛かった時点でボイストレーニングにも力を入れるようにしました

これも真姫の指導の元ですね

本当に真姫には頭が上がりません

感謝しかないです

132 :名無しで叶える物語(聖火リレー)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:44:04.79 ID:v2f+vAZs.net
ずっと見てたよ

133 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:45:17.61 ID:r/ZVWICY.net
それと例の手紙をくれた一年生の方ですが

なんでも私が穂乃果のことを好きなのを知っていたらしくただ憧れているという思いを伝えたかっただけでもう満足だそうです

それ以上の関係になりたかったというわけではないそうです

にこも言っていましたが周りの人は気付いていたんでしょうか

一緒にいることの多いμ'sのメンバーならまだしも後輩にまで知られていたとは……

それに気付かなかった私たちってどれだけ鈍感だったんでしょうか?

そんなこともありましたがとうとうその日がやってきました

ついに待ちに待った日です

134 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 01:48:57.33 ID:r/ZVWICY.net
レスありがとうございます
レス乞食みたいになっちゃった、すまん
もうちょっとで終わるのでまた昼頃に

ガルパン見て寝る

135 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 02:13:27.29 ID:W9QpxPbG.net
おつ

136 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 06:58:07.12 ID:m9CQJv22.net
さいこう///

137 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 08:36:57.89 ID:ku6iQjM7.net
素晴らしい!

138 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 13:45:51.74 ID:r/ZVWICY.net
─8月3日

部室にて


海未「穂乃果、誕生日おめでとうございます」

ことり「おめでとう穂乃果ちゃん」


私を皮切りに他のみんなも次々とおめでとうを伝えていきます


穂乃果「みんなありがとう」

にこ「この前私も祝ってもらったばっかりだしそのお返しよ」

穂乃果「そっか、にこちゃんもついこの前だったもんね。みんな続けて大変だったでしょ?」

ことり「そんなことないよ、穂乃果ちゃんのためだもん」

絵里「その通りよ」

凛「またご馳走も食べられるし!」

花陽「凛ちゃん……」

希「まあ確かにおいしかったしなぁ」

139 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 13:50:21.50 ID:r/ZVWICY.net
にこ「今日はにこが腕によりをかけて作ったんだから期待してなさい」

ことり「ケーキは私が作ったよ」

穂乃果「ほんとに!?ありがとう二人とも!」

穂乃果「そうだ、次はことりちゃんだよね?期待しててね、絶対お返しするから」

真姫「それ、今言っちゃっていいの?ハードル上げてるだけじゃない?」

穂乃果「はっ!……ま、まあいいんじゃない?」

海未「まったく穂乃果は。あとのことも少しは考えてくださいよ」

穂乃果「海未ちゃんがいてくれるから大丈夫だよ」

海未「そういう問題ではありません」

にこ「また始まったわ……」

にこ「よくもまあ飽きもせずに毎日イチャイチャできるわね」

ことり「まあまあ、今日ぐらいは穂乃果ちゃんの好きにさせてあげようよ」

にこ「いつもああじゃないの」

絵里「ほらほら、早くパーティを始めましょう」

凛「おなか空いたにゃー!」

花陽「実は私も……」

穂乃果「ごめんごめん、じゃあ始めよっか!」

「「「おー!」」」

140 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 13:55:15.05 ID:r/ZVWICY.net
そうして穂乃果の誕生日会は始まり滞りなく進んでいきました

みんなでご馳走を食べたりと楽しい時間はあっという間に流れていきます

そしてついに一番のメインイベントの時間です


ことり「じゃあ次は私たちからのプレゼントだよ」

穂乃果「待ってました〜!」

ことり「まずは私から」

ことり「じゃじゃ〜ん、どうかな?自分で作ってみたんだ」


そう言ってカバンから洋服を取り出しました

手作りの服とはことりらしいですね

141 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 13:58:41.52 ID:r/ZVWICY.net
穂乃果「わ〜すごい!お店で売ってるのみたい。すっごくかわいいし」

穂乃果「ありがとう、ことりちゃん」

ことり「喜んでくれてなによりです」

絵里「私からはこのブレスレットを送るわ」

穂乃果「絵里ちゃんありがとう」


絵里は手作りのアクセサリーのようです


にこ「これってこの前私が貰ったやつの色違い?」

絵里「オレンジ色をあしらって穂乃果らしくしてみたの」

絵里「一年後にはみんなでお揃いになってるわよ。みんなも楽しみにしててね」


そうしてみんなが次々と誕生日プレゼントを渡していきます

最後は私です

142 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:03:58.27 ID:r/ZVWICY.net
穂乃果「海未ちゃんからは?」

海未「私からのプレゼントは歌です」

穂乃果「歌?」

海未「みんなの素敵なプレゼントの後では形に残らないものなど霞んでしまうかもしれませんが穂乃果のために作りました」

海未「最近あまり構ってあげられなくてすいません。どうしても最高の曲にしたかったので……」

穂乃果「そんなことない、嬉しいよ。穂乃果のためなんでしょ?」

海未「ええ」

海未「前に言っていた曲です。穂乃果への想いをすべて注ぎ込んだつもりです」

海未「受け取って貰えますか?」

穂乃果「もちろんだよ!」

真姫「じゃあ音楽室へ行きましょう。私の伴奏付きよ」

穂乃果「れっつごー!」

海未「みなさんも来てください」

ことり「いいの?」

海未「はい。私からのプレゼントは歌と大切な仲間たちの笑顔ですからね」

にこ「なかなかいいこと言うじゃない」

花陽「なんだかすごくアイドルって感じがします!」

絵里「じゃあ遠慮なく私たちも行きましょうか」

143 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:07:08.02 ID:r/ZVWICY.net
─音楽室


真姫がピアノに向かい私もみんなの前に立ちます

もちろんその真ん中には穂乃果が

少し緊張はしていますが不思議と怖さなどはありません


海未「これで穂乃果の誕生日を祝うのは一体何回目なんでしょうね」

海未「まだ十七回目の誕生日のはずなのに十回以上ことりと一緒に祝っている気がします」

穂乃果「確かにそうだね」

海未「ですが今までは友達としてでしたがこれからは恋人として祝っていくんです」

海未「十回、二十回と何回も……」

穂乃果「海未ちゃん……」

144 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:10:49.26 ID:r/ZVWICY.net
海未「そんな中の一回ですが一生で一番記憶に残るようなものにしたいと思っています」

海未「私の想い、聴いてください」


真姫の演奏によって曲が始まる

この曲に穂乃果に対する想いの全てを込めました

何回も作り直して、練習して……

全てこの瞬間のために

さあ、穂乃果に幸せを、微笑みを届けましょう……

145 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:16:14.57 ID:r/ZVWICY.net
───


パチパチとみんなが手を叩く音が聞こえてきます

何とか歌い切りました


ことり「海未ちゃん可愛かったよ〜」

絵里「ハラショー」

凛「やっぱり海未ちゃんは歌が上手いにゃー」

花陽「本当にすごいです。真姫ちゃんもお疲れ様」

海未「みなさんありがとうございます」

ことり「どうだった、穂乃果ちゃん?」


やはり穂乃果の反応が一番気になります

146 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:19:22.55 ID:r/ZVWICY.net
穂乃果「嬉しい……」

穂乃果「もう嬉しくてそれ以上言葉が出てこないよ。ごめんね?そんなことしか言えなくて」

穂乃果「でも本当によかった、嬉しかったよ」

海未「それで十分ですよ」


十分すぎます

穂乃果が喜んでくれて、記憶に残ってくれるならそれで……


穂乃果「それにこの歌詞って……」

海未「ええ、以前穂乃果に手伝ってもらったものです」

海未「おかげでより良い歌詞になりました。ありがとうございます」

147 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:22:50.55 ID:r/ZVWICY.net
穂乃果「うぅ……」

穂乃果「海未ちゃーん!」ダキッ

海未「穂乃果」ギュー

にこ「まーた始まった……」

希「ほんと仲良しやねぇ」

穂乃果「そうだ!この曲ライブでやらない?」

海未「え?」

穂乃果「私の大切な人がこんな素敵な曲を作ってくれたんだもん、みんなにも自慢したくなっちゃうよ」

海未「そんな……」

穂乃果「どうかな?」

絵里「でも急に言われても……」

真姫「いろいろ準備とかもあるだろうし……」

148 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:25:26.80 ID:r/ZVWICY.net
穂乃果「そっかあ……じゃあまたいつかかな?」


少ししょんぼりしています

何とかしてあげたいと思うのはやはり穂乃果に熱を上げているということなんでしょうか?

それでも何か手はないかと思案していると


にこ「一つ方法があるわ」

穂乃果「え?」


にこの言葉に穂乃果を含むみんなが注目します

149 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:28:20.45 ID:r/ZVWICY.net
にこ「μ'sのブログを見てみたらファンからお祝いのコメントがいっぱい届いてた」

にこ「だからそのお礼として歌うの」

にこ「直接見に来てもらうことはできないけど動画に撮ってそれをアップしてみんなに見てもらえばいいんじゃないかしら」

花陽「なるほど……確かにファンの人たちも喜んでくれるかもしれません」

穂乃果「おお、さすがにこちゃん」

絵里「でもそうなると今からでも準備しなくちゃいけないわよ?」

穂乃果「やろうよ!」

海未「まあ穂乃果がそういうのでしたら」

希「ウチらに止める権利はない、やね」

にこ「穂乃果ならそういうと思ってたわ」

凛「よーしっ、やるにゃー!」


本当に穂乃果はいつも唐突ですね

そんなところが穂乃果らしいんですけど

150 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:33:10.20 ID:r/ZVWICY.net
真姫「じゃあまずは穂乃果は歌詞を覚えるところからね」

絵里「それじゃあ穂乃果は真姫と海未と一緒に音楽室で練習、私と希は講堂の使用許可を取ってくるから」

ことり「じゃあ私たちはステージと撮影の準備だね」

にこ「今日が誕生日なんだからできれば明日か明後日までにはアップしたいわね」

花陽「そんなにすぐに!?」

希「海未ちゃんはどのくらい練習してたん?」

海未「本格的に始めたのは一週間ぐらい前からですね」

凛「それをたった一日でやるの?」

穂乃果「私頑張るよ!」


それからみんな慌ただしく動き回って準備を進めました

とにかく時間がありませんからね

せっかくの誕生日だというのにこれでよかったのかとは思いますが穂乃果がやるといったことですからね

151 :名無しで叶える物語(しまむら【14:30 震度1】)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:37:07.46 ID:r/ZVWICY.net
それにしてもよく直前に講堂の使用許可が下りましたね

何でも夏休みで使用者が少なかったらしいですが

そして私たちは歌の指導です

穂乃果も頑張ってついてきてくれました

一度目を通したことのある歌詞

だいぶ気に入ってくれていたようで歌詞はすぐに覚えられました

嬉しい限りです

そしてもともと歌も上手ですぐに歌えるようになって、本当にすごいですよね

わずか一日でほぼマスターしてしまうなんて驚きです

そして迎えた本番

と言っても動画なので撮り直しはできますが

とにかく穂乃果の頑張り、想いを見てあげてください

152 :名無しで叶える物語(しまむら【14:30 震度1】)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:41:26.84 ID:r/ZVWICY.net
───


穂乃果「みなさん、私の誕生日にたくさんのお祝いの言葉をありがとうございました」

穂乃果「そんな皆さんにお礼がしたくてライブをしたかったのですが急には無理ということで動画という形にさせていただきました」

穂乃果「今回歌わせていただく曲は私の大切な人が私のために作ってくれた曲です」

穂乃果「それが嬉しくてそれをみんなにも伝えたかったんです」

穂乃果「この曲を聞いた時すごく嬉しくて心が温まるようなそんな気持ちになって……」

穂乃果「だから、みんなもそんな気持ちになってくれると嬉しいです」

穂乃果「それでは聴いてください」

穂乃果『愛は太陽じゃない?』



Fin

153 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:45:38.40 ID:JtIWyQaB.net
乙でした!

154 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:52:40.45 ID:r/ZVWICY.net
希「カーット!」

希「みんなお疲れさん」

穂乃果「お疲れ様〜」

海未「……」

ことり「海未ちゃん?」

海未「もう何も言いませんよ。もういいです、はい」

凛「海未ちゃんどうしちゃったの?」

希「毎回恥ずかしいって言ってるのにどんどん出番が増えてついには主役になっちゃって拗ねてるってところかな?」

真姫「そんなこと言いつつ演技は完璧なのよね」

花陽「海未ちゃんのそういうところ尊敬しちゃうなぁ」

にこ「でも確かに海未ばっかりよね」

絵里「今回はほら、前回の続きみたいなものだから……」

にこ「キャスティングはすべて監督と脚本の二人の自由……」

にこ「つまり二人のお気に入りっていうことかしら?」

絵里「そういうわけじゃないのだけどいい演技をしてくれるからつい……」

にこ「つまりにこたちは大根役者ってわけ?」

絵里「違うわ!決してそういうわけじゃないの」

にこ「分かってるって、冗談よ」

155 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:54:00.71 ID:r/ZVWICY.net
ことり「でもあんな海未ちゃん、見てるだけでキュンキュンしちゃうよ〜」

海未「そういうのはやめてください。感想を貰うのが一番恥ずかしいんです……」

穂乃果「穂乃果はどんな海未ちゃんでも好きだけどな〜」

海未「///」

凛「海未ちゃん照れてるにゃ〜」

希「やっぱりこういう海未ちゃんが見たいのもあるかな〜」

穂乃果「穂乃果も可愛い海未ちゃんが見られて満足だよ!」

海未「からかうのはやめてくださいってば!」

海未「うぅ……」

希「まあ、宣伝用のドラマとしてはばっちりだったと思うよ?」

海未「そうですね……」

156 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:55:00.24 ID:r/ZVWICY.net
STAFF CREDIT


─原作(作詞)
 園田海未

─脚本
 絢瀬絵里

─演出
 東條希

─撮影
 星空凛
 東條希

─美術監督
 南ことり

─美術補助
 小泉花陽
 矢澤にこ

─音楽監督
 西木野真姫

─編集
 矢澤にこ

─キャスト
 園田海未

 高坂穂乃果

 西木野真姫
 南ことり
 絢瀬絵里
 星空凛
 小泉花陽
 東條希
 矢澤にこ


─撮影協力
音ノ木坂学院映画研究部
音ノ木坂学院生のみなさま

─製作
音ノ木坂学院アイドル研究部・映画研究部

楽曲ドラマ化プロジェクト


─監督
 東條希


「愛は太陽じゃない?」

    END

157 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 14:57:50.75 ID:r/ZVWICY.net
本当は海未の日に間に合わせる予定だったけど間に合わなかったから今日に照準を合わせてみました
穂乃果ちゃんお誕生日おめでとう!

158 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 15:02:01.01 ID:r/ZVWICY.net
そういえば前回の最後のクレジットのところに雪穂の名前入れ忘れてた、すいません
でもこれで限界行数ピッタリだから入れにくいの

159 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 15:41:31.25 ID:ZoyJ2AI0.net
乙ゥー

160 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 16:28:05.18 ID:5o2UAkA5.net
乙!

161 :名無しで叶える物語(聖火リレー)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 18:24:31.12 ID:0IpaZ4G/.net
乙 また頼む

162 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 22:46:44.54 ID:fWZA30lI.net
だからオチで台無しだと言ったじゃないですか〜乙

163 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/08/03(月) 23:17:44.51 ID:mfo+8mfF.net
脚本優秀すぎぃ!

164 :名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/:2015/08/04(火) 00:17:43.96 ID:Gr0XHYsj.net
ここまでやって撮影オチは自分でもどうかと思ったけど前回の続きっていうコンセプトだからしょうがないのよ
他のネタも考え中ではあるけど撮影オチにしちゃうのなんかもったいない
でもこういうシリーズみたいなものだからどうしようかと

165 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/08/04(火) 08:13:43.69 ID:oImjgi2f.net


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