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???「あれ…ここは…?」

1 :名無しで叶える物語:2015/10/04(日) 20:00:01.90
ここはどこだろう?私は確か…仕事がひと段落ついたから久しぶりに実家に顔出して…
懐かしいものを見つけたから開けようとしたら気づいたらここにいた。
人通りの多い街、もう夕方見たい。それよりも問題なのは周りが外人ばかりな事。

???「私…日本にいたはずなんだけどなぁ…」

もう一度周りを見渡してみる。見覚えのない街、どう考えても日本では無いみたい。いや、ちょっと違うな。この街には何か見覚えがある。仕事で海外に行ったりとかも最近あったけどそんな最近の話じゃなくてもっと前に…。

???「うーん…なんだったっけ?思い出せそうで思い出せない…」

悩んでたって仕方ない!まずは情報収集だ!

???「Excuse me.」

ーーー
ーー


2 :名無しで叶える物語:2015/10/04(日) 20:01:32.24
どうやらここはアメリカのタイムズスクェアだったみたい。アメリカかぁ…前にみんなで来たっけ。楽しかったなぁ…。

???「あっ…暗くなって来ちゃった…」

どうしようか…手元にあるのはこのマイクセットだけ。お金も無しにこんなところで夜は越せないなぁ。

???「……?」

ふと、耳をすませて見ると歌声と演奏が聞こえる。どこからだろう?
声のする方に行ってみると路上で歌っている2人組がいた。

???「ストリートミュージシャンかな?」

しばらくその場で歌に耳を傾ける。少し拙い感じだけど耳にすって入ってきていい感じ?なんだか私まで元気を貰っちゃった!

???「なんだか私も歌いたくなって来ちゃった!」

ちょうどマイクセットもここにあるし!
おっと、ここで歌っちゃったら邪魔になっちゃうよね!移動しよっと!

3 :名無しで叶える物語:2015/10/04(日) 20:02:13.29
ここなら大丈夫かな?
少し人の少ない通りを見つけてマイクセットのセットをする。ここなら他の人も居ないし歌うには持ってこいだね!

マイクのセットをしてると人が集まってくる。
色々な人が見てくれるとそれだけで張り切っちゃうよね!よーしっ!

???「Please listen!As time goes by!」

ーーー
ーー


観客「Fooo!」パチパチパチ

???「Thank you!Everyone we for be you today all youd raxus be you oh my live performance to!Bye!!」

やっぱり歌うのって楽しい!見てくれた人たちにも楽しんで貰えて良かった!

4 :名無しで叶える物語:2015/10/04(日) 20:04:52.11
???「…ん?」

観客の中に少女がいた。ちょっと場違いな感じの明るい茶髪のその少女は…とても嬉しそうに、こっちを見て拍手をしていた。私はその子に、この光景に…見覚えがあった。

???(あぁ…なるほど。そういう事だったんだね。)

私はその子に近づいて声をかける。

???「こんにちわ。君は1人かな?」

ーーー
ーー


電車内

???「ふうーん…ま、たまにいるよ?あなたみたいに迷子になっちゃう人!でもまさかホテルの名前すらわからないとは…」

自分で言ってて胸にグサグサくる。私はあくまで目の前の少女に言ってるのであって私の事は何も関係ない…うん、大丈夫!

5 :名無しで叶える物語:2015/10/04(日) 20:06:44.43
少女「すみません…でもお姉さん!大きな駅ってだけで解るなんて!」

???「うっふふふ…」

少女「え?」

???「あなた、いちいち動きがオーバーねっ」

私も周りから見るとこんな感じなのかな?もう少し気をつけようかな。

少女「ぅ……」

少女は顔を赤くして黙ってしまう。ちょっとからかいすぎたかな?

???「大丈夫よ!場所はだいたいわかってるから!大きな駅がある所の、大きなホテルなんでしょ?」

少女「はいっ!」

6 :名無しで叶える物語:2015/10/04(日) 20:07:18.03
???「大きなシャンデリアもあるでしょ?」

少女「あります!」

???「ふふっじゃあ間違いなくあそこね!…あっ!」

しまった。想定外の出来事で頭がいっぱいになってマイクセット片付けるの忘れた!どうしよう!あれ大切なやつなのに!

少女「どうしたんですか?」

???「マイク…忘れた…」

少女「ええっ!?…って、あ、あの…もしかしてそれじゃあ…」

???「あ…」

あ…

???「………てへっ?」

7 :名無しで叶える物語:2015/10/04(日) 20:07:58.70
少女「びっくりさせないでくださいよー!」

???「ごめんごめん!まぁ、あったんだからいいじゃない!」

少女「こっちでずっと歌ってるんですか?」

???「まぁね」

まぁ…仕事で何回か来てるし…嘘ではないよね!

???「これでも、昔は仲間と一緒にみんなで歌ってたのよ、日本で。」

少女「そうなんですか?」

???「うん、でも…いろいろあってね、結局、グループも終わりになって…」

そう…いろいろあって…

8 :名無しで叶える物語:2015/10/04(日) 20:08:35.65
???「当時はどうしたらいいかよくわからなかったし、次のステップに進めるいい機会かなーとか考えたりしたわね。」

立ち止まる少女。わかってる。わかってるけど、わざと聞いてみる。

???「どうしたの?」

少女「それで…それで!どうしたんですか?」

???「簡単だったよ」

少女「…え?」

???「とっても簡単だった。」

9 :名無しで叶える物語:2015/10/04(日) 20:10:06.63
???「今まで自分たちがなぜ歌って来たのか、どうありたくて、何が好きだったのか…それを考えたら、答えはとても簡単だったよ。」

この私の言葉は、将来的にこの少女にとても大きく影響を与える。それは勘とかそういうのではなくて確信に近いもの。だってこの子は…

少女「あのー、解るような解らないようななんですけど…」

???「今はそれでいいの!」

少女「えー!」

???「それでいいの!」

少女「やですー!」

???「いーのっ!」

少女「えー!」

10 :名無しで叶える物語:2015/10/04(日) 20:10:32.33
???「すぐにわかるよ」

少女「…?」

会話が無くなる。ふと、自分の身体が薄くなってきてるのがわかる。もう私の役目は終わりって事かな?これじゃあ遠くから見たらもう見えないんだろうなぁ…。隣の少女は気づいてないみたいだけど!

「穂乃果っ!」

少女「! みんな!」
声の主の元へ走っていく少女。そっか、穂乃果ちゃんって言うんだね。まぁ、知ってたけどね♪
μ'sのみんな…懐かしいなぁ…。

穂乃果「みんなー!」

穂乃果、これから君はきっととても大切な選択を迫られるでしょう。その時君は…ちゃんと答えを見つけられるかな?もし…行き詰まったら、後もう一度だけ、手を貸してあげられるかもしれないから…。

ファイトだよっ!私!

〜終わり〜

11 :名無しで叶える物語:2015/10/04(日) 20:11:46.36
映画の女性シンガーについて個人的な見解で書いてみました。
読んでくださった方々、ありがとうございました!

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