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凛「大雪の降った日」
- 1 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 15:56:34.67 ID:KPOsK1lp.net
- 今日の大雪を、昨日書いたかよちんの誕生日ssの続編として書いてみました。即興なので短めです。
前作
花陽「なわとびをした日」
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1453022708?v=pc
それ以外の作品
絵里「大切なあなたへ」
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1451052932/l50?v=pc
- 2 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 15:57:18.31 ID:KPOsK1lp.net
- 凛「うわー!すっごい雪!」
窓を開けると、一面銀世界。しんしんと雪が降る中、私、星空凛は窓を開けてみる。朝の空気が気持ちよく・・・
凛「んにゃ〜!寒いっ!」
すぐに窓を閉め、思わず凛はお布団に飛び込んだ。は〜、ぽかぽか暖かいにゃ〜・・・
凛、起きなさい!学校に行くにゃ!
いいよ今日ぐらい!休んじゃえ休んじゃえ!
凛の中で、えんじぇーな凛と、デビルな凛が争っている。学校行きたくないかな〜・・・
「花陽ちゃん来たわよ〜!」
お母さんの声だ!にゃにゃ、かよちんが来たの!?どど、どうしよう、お布団から出ないと!
・・・ダメだ、気持ちよすぎて出られない・・・
- 3 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 15:58:06.64 ID:KPOsK1lp.net
- 凛「・・・ダ、ダレカタスケテー!!」
いつもならかよちんが言ってるこの台詞、凛が言うことになるなんて思ってなかったよ。でも今は本当にやばい。このままじゃあ本当に寝ちゃう!
「凛ちゃん」
こ、この声は・・・
花陽「一緒に学校行こ♪」
か、かよちん・・・来てくれたの?
花陽「凛ちゃん、お布団も暖かいけど寝たままはメッ!だよ。こんな雪の日だからこそ、一緒に・・・」
かよちんまで小言言わないでほしいにゃ〜!こういう時は・・・えいっ!
花陽「わわ!凛ちゃ〜ん!」ガバッ
かよちんもお布団に引きずりこむにゃ!・・・あっ、かよちん暖かい・・・抱き締めたいにゃ〜・・・ぎゅーっ。
花陽「ううう凛ちゃ〜ん!学校いかないと〜」
凛「かよちん、お布団暖かいでしょ?」
花陽「あ、暖かいけど、学校・・・」
凛「かーよちん♪」
花陽「・・・ふふっ♪」
- 4 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 15:58:41.97 ID:KPOsK1lp.net
- 〜〜〜〜〜〜
「行ってきまーーす!!」
遅刻遅刻!!あの後お母さんに見つかった凛はこっぴどく叱られて無理矢理外に出されたにゃ。でも、朝食と昼食の二つをお弁当箱に詰めてくれたあたり、優しさを感じるね。
花陽「うわわ、足がおぼつかない・・・」
凛「かよちん、凛の手をとって。誘導するから。それに、手を繋げば寒くないよ」
凛はかよちんに手を伸ばした。この前の、あの大なわとびの時みたいに。
花陽「うん!よいしょっ」
かよちんが、手袋をはめた手を凛に伸ばす。凛はそれをしっかりと繋いだ。
- 5 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 15:59:33.44 ID:KPOsK1lp.net
- 凛「よーし、学校までダーッシュ・・・はできないよねこれは。ゆっくり歩こう」
花陽「凛ちゃんも足下気を付けてね」
雪道を歩く。途中小学生の子供たちが、小さな雪山で雪合戦をしてるのが見えた。うわー寒そう・・・
花陽「昔さ、あそこで大きな雪だるま作ったのを覚えてる?」
凛「・・・ああ!懐かしい!確かあの時は、今日みたいな大雪で学校がお休みだったんだっけ。それを使って、二人で作ったね」
思い出話をしながら、凛たちは歩いた。その途中、
凛「くしゅん!ぶるぶる・・・」
花陽「凛ちゃん大丈夫?」
あまりの寒さに、凛の体が震えだした。かよちんが心配そうに見ている。
- 6 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 16:00:18.92 ID:KPOsK1lp.net
- 凛「大丈夫だよかよちん、少しぶるっとしただけ。学校につけば、暖かい教室でごはんも・・・くしゅん!」
花陽「凛ちゃん、無理しないで。何か暖かくしないと。でもどうすれば・・・あ」
かよちんは、自分のマフラーをとると、それを伸ばし始めた。このマフラーは、かよちんの誕生日に希ちゃんが送ってくれたお手製のマフラーなんだにゃ。一人で使うには少し長すぎるんだけど、かよちんはしっかり使ってくれてるみたいだね。・・・でもいきなりどうしたの?
花陽「凛ちゃん、これで暖かくならないかな?」
かよちんはマフラーを自分と凛の首に巻き始めた。まさか・・・
- 7 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 16:01:07.17 ID:KPOsK1lp.net
- 花陽「希ちゃんに感謝をしないとね。凛ちゃん、もっと近くによって」
凛「う、うん」
凛とかよちんの首に巻かれたマフラーは、モコモコしててとっても暖かい。微かにかよちんの温もりも感じる。
花陽「よーし!これでいいかな。凛ちゃん、寒くない?」
かよちんは凛と立つ。・・・寒くはないけど、むしろ今暑いぐらいだよ・・・かよちんをこんなに近くに感じるなんて・・・ドキドキしてきちゃった。
凛「よ、よーし、か、かよちん行こっか」
花陽「凛ちゃん?・・・うん、行こう!」
- 8 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 16:01:46.08 ID:KPOsK1lp.net
- 凛たちは再び歩きだした。マフラーのおかげで、今はぴったりと身を寄せあってる。手も繋いでるから、かよちんをすっごく近くに感じる・・・
・・・んにゃあ、何だか変な気持ち・・・
凛「・・・かよちん」
花陽「ん?」
凛「相合い傘しようか」
かよちんは何も言わず、笑顔で自分の傘を閉じて凛の傘に入ってきた。凛の傘とかよちんのマフラー。これでおあいこだね。
凛「じゃあかよちん、学校行こう」
花陽「うん」
残り少しの通学路を、凛たちはぴったりとくっついて歩きだした。
- 9 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 16:03:00.84 ID:KPOsK1lp.net
- 〜〜〜〜〜〜
絵里「ふああ・・・あっ、おはよう希!」
希「あっ、おはようえりち。今日は荒れてる天気やなあ」
絵里「ロシアでは一般的なんだけどね・・・おや、あれは」
希「・・・花陽ちゃんと凛ちゃんやね。朝からお熱いものを見てる気がするのはうちだけ?」
絵里「ええっ?何を言ってるの?」
希「とりあえず声をかけてみよか」
絵里「そうね」
〜〜〜〜〜〜
「おーい!花陽!凛!」
誰かが凛たちを呼んでる。この声は・・・
凛「か、かよちん左を向いて。そうしないと凛向けないよ」
花陽「あ、ごめん。・・・絵里ちゃんと希ちゃんだ!」
凛「おはよーっ!」
絵里ちゃんたちに声をかけると、絵里ちゃんはびっくりした顔を、希ちゃんはにやにやした顔を向けた。
- 10 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 16:03:48.49 ID:KPOsK1lp.net
- 絵里「ど、どうしたの?朝から相合い傘と・・・マフラーして」
花陽「凛ちゃんが寒いみたいだったから、希ちゃんのマフラーを二人で巻いて、凛ちゃんの傘を相合い傘してるんだ」
希「嬉しいなあ、うちのプレゼントをそんな風に使ってくれて。有効的に使ってるやん」
凛「凛知ってるよ、希ちゃんはわざと長くこのマフラーを作ったんだよね」
希「えっ?」
凛「凛とかよちんのために」
絵里「んん?」
凛「・・・って、何を言ってるの凛は!?も、もう!ああっ!時間がもうない遅刻しちゃうよ皆!早くしないと!かよちん急ぐよ!」
花陽「えええっ!!」
凛はかよちんを引っ張って先に校門を通った。後ろから、二人の笑いが聞こえた気もするけど気にしないにゃ!
- 11 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 16:04:29.98 ID:KPOsK1lp.net
- 〜〜〜〜〜〜
希「ほっこりするなあ、あの二人」
絵里「そうね・・・私たちも行きましょう」
希「うん!」
〜〜〜〜〜〜
全部雪のせいにゃ。凛を惑わせて、変な気持ちにさせて!・・・でもこの気持ち、悪くないにゃ。
今日はいいことありそう!
凛「かよちん」
花陽「なあに?」
凛「今日も一日、頑張ろうね!」
凛は満面の笑みをかよちんに向けた。するとかよちんは、
花陽「頑張ろう!じゃあ、ファイトおーしようか!」
凛「いいよ!」
凛はかよちんと手を組んだ。いくよ。
ファイトーー、おーー!!
- 12 :名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 16:05:24.84 ID:KPOsK1lp.net
- 終わりです。短くてすみません。
自分の方は雪ではなくて雨でした(笑)
- 13 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2016/01/18(月) 16:10:49.65 ID:yU0TXZZX.net
- あぁ……浄化されていく……
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