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希「眠り凛ちゃん」 [地の文]

1 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 21:57:11.90
初投稿です、ルール違反してたら申し訳ございません。
地の文入ってます。

2 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:01:43.75
「みんな遅いなぁ…」 呟きながら部室のドアを眺める。
もう放課後だというのに誰も来ない。
えりちとにこっちが進路面談で遅くなるいうのは聞いてたけど、他の6人は何してるんやろ。

ガチャッ

凛「あれ、希ちゃんだけ?」

希「そうやでー、えりちとにこっちはちょっと遅れるって」

凛「そうなんだ、かよちんと真姫ちゃんも遅れるって言ってたにゃー」

希「2年生は生徒会かなぁ、ちょっとの間暇やね」

凛「早く練習したいのに退屈にゃー!」

希「ふふ、凛ちゃんは元気やね」

この子はほんま活力がみなぎってるなぁ。
なんて思ってたら、ウチの前の席に座って何やら普段とは似合わぬ雑誌を取り出し読み始めた。

3 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:07:15.65
希「凛ちゃん、その雑誌どうしたん?」

凛「あぁ、これ?かよちんに読めって押し付けられたにゃ」

希「なるほどな、花陽ちゃんのアイドル愛はすごいなぁ」

凛「昔からずっとアイドルが大好きだからねー♪」

本人は気づいてないかもしれんけど、花陽ちゃんのことを話す凛ちゃんはいつも楽しげ。
ほんまに仲良いんやなぁ、そのうち結婚するって言っても冗談に聞こえんなぁ。

希「…」

凛「…」ペラペラ

 暇やなぁ… そうだ、良いこと思いついちゃった♪

希「凛ちゃんおいでー♪」チョイチョイ

言いながら自分の膝を指差す。

4 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:09:38.00
凛「なになにー希ちゃん今日は甘えんぼさん?」ストン

こういう時凛ちゃんは恥ずかしがらず来てくれるからかわええなぁ…。
凛ちゃんの背中から体温が伝わり、心がやすらぐ。

希「たまにはねー♪」ギュッ

凛ちゃんのお腹と頭に手を回す。
ちっさくてかわええ…癒されるわぁ。

凛「♪」ペラペラ

希「♪」なでなで

凛ちゃんはそのまま雑誌を読み出す。
さっきより機嫌良さげに見えるのはウチの見間違いじゃないはずや。

5 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:10:30.23
………


パタン スクッ
 それから10分ほど経ち、凛ちゃんがアイドル雑誌を全部読み終わったみたいでウチの膝から旅立つ。
あぁ…ウチの子猫ちゃんが親離れしてまう…。

希「行かないでー!」

凛「行かないよー♪」クルッ ストン

! 立ち上がった凛ちゃんは振り返って抱きつく形で座ってきた!
アカン、突然のことに考えが追いつかん。脳は理解しているようで、どんどん顔が赤くなる。

6 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:11:06.20
希「ど、どどどうしたん凛ちゃん!?」

凛「ちょっと眠くなっちゃったにゃあ…。みんなが来たらおこし、て…」

言い切るかどうかで凛ちゃんはウチの肩に頭を預けて寝息を立てる。
あぁ…可愛い匂いがする…凛ちゃんこんなちっさかったっけなぁ…。

心臓のバクバクが止まらない、この鼓動で凛ちゃんを起こしてしまわないか不安になるが、その心配もいらなさそうだ。

凛「…♪」スヤスヤ

希「…ふふ、おやすみ」

凛ちゃんの寝顔を見たら、さっきまでの自分の焦りがばからしくなる。
ウチにも妹がいたらこんな感じなんかなぁ…幸せやなぁ…。

この寝顔を壊さないためにも、手は打っとかんとな。

7 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:11:39.54
LINE:μ's(9)

のぞみん:部室に入る時は静かに! 子猫が寝ています♪


送信したのを確認してスマホをしまう。
さぁ、もうしばらくこの寝顔を眺めようか。

凛「んーにゃふぅ…」スヤスヤ

あかんんんん可愛すぎるううううううはぁはぁまた心臓が止まらへん。
ウチもう死んでもええかもな…。

8 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:12:20.40
………


 それから少しして、廊下で話し声が聞こえる。
この声は穂乃果ちゃんたちやな。LINE見てくれてるかなぁ…。


カチャ

そーっと穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃんが顔を覗かせる。
よかった、見てくれてたみたいや。

穂乃果「ふふ」
海未「まぁ」
ことり「かわいい♪」

3人はウチを見て…、正しくはウチの膝上を見て状況を察してくれたのか、小声でそんなことを呟いてニコニコしている。

9 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:12:48.92
そして誰が言うでもなく、3人は静かにそれぞれの仕事をし始める。
穂乃果ちゃんは凛ちゃんが持ってきたアイドル雑誌を読み、海未ちゃんは作詞を進め、ことりちゃんはファッション誌を取り出しアイディアを膨らませている。

もう少し、この膝上の寝顔は守れそうや。

………

カチャッ

 次に入ってきたのは花陽ちゃんと真姫ちゃん。
2人は元からわかっていたようで、ニコニコしながら部室に入ってきた。
その後穂乃果ちゃんたちを見てこの空間のルールを理解したのか、2人もそれぞれ時間を潰す。

みんな優しくてよかったなぁ…と小声で呟きながら凛ちゃんの頭を撫でる。

10 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:13:17.83
………

ガチャ

にこ「なによ希、子猫ってんんむぐぅ」

 勢い良く入ってきたにこっちを必死に穂乃果ちゃんと花陽ちゃんが抑える。
あはは、元気があるってのもこんな時は困りものやなぁ。

絵里「ハラショー♪ほんとに子猫ちゃんが寝てるわ」ヒソヒソ

凛「ふにゃぁ…」スヤスヤ

奥からえりちも出てきた、進路面談は無事終わったみたいやね。
さすがにもう、起こさなまずいかもなぁ…。

海未「希、そろそろ凛を…」

希「せやね…」

11 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:14:22.58
こんな可愛く寝てる子を起こしたらバチあたりそうで嫌やなぁ…。
でもウチが起こさなアカンよなぁ…。

希「りーんーちゃん?みんな来たよーおきてー!」ユサユサ

凛「んー?んー…」

凛「もうちょ、っと…」ボスン

凛ちゃんは寝ぼけ目のままウチの胸に顔をうずめる。
また、この子はそういうことを…!

穂乃果「ふふ、希ちゃん顔真っ赤だよ♪」

にこ「余裕のないあんたも新鮮ね」ニヤニヤ

12 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:15:04.80
希「…!///」

希「凛ちゃん!はよ起きなきゃワシワシMAXするでー!」

凛「にゃー!それはだめー!」パッ

さっきまで心地よく寝てたのが嘘のように素早く離れる。
そんなに恐れられてたか、ワシワシMAX…。

花陽「凛ちゃんおはよう♪」

凛「あれ、かよちん、それにみんなも」

真姫「凛、あなたずっと寝てたのよ」

ことり「寝顔とっても可愛かったよー♪」

13 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:15:38.73
凛「あ!は、恥ずかしいにゃあ…///」

凛ちゃんはことりちゃんに言われて自分がどれほど視線を浴びていたか気づいたのか、顔が真っ赤なゆでだこさんみたいになる。
ウチもさっきあんな感じだったんかぁ…なんかまた恥ずかしなってきたなぁ…。

海未「さて、全員揃ったところで屋上へ移動しましょうか」

「「「はーい」」」ゾロゾロ

海未ちゃんの号令でみんなは移動を始める。
あたたっ、さすがにちょっと痺れたか。

凛「希ちゃん!」

希「んー?どうしたん凛ちゃん」

14 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:16:24.36
凛「お膝ありがとうね!ふかふかでとっても気持ちよかったにゃー♪」

希「あはは、ええんやでー さ、ウチらも移動しようか」

凛「うん!たっぷり寝たし練習頑張るにゃー!」ダダダ

ふふ、凛ちゃんを見ると、本当に疲れとか悩みが吹っ飛ぶなぁ。
さぁ、今日はウチもがんばるでー!


おわり

15 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:18:17.74
書きだめていたからか、あっという間に終わってしまいました。
ルール違反などしていたらごめんなさい。
何か違反していたら指摘してください。

とりあえず終わったので、HTML化依頼とやらをしてきます。
見てくれた人がいたかはわかりませんが、ありがとうございました。

16 :名無しで叶える物語:2016/06/01(水) 22:33:48.25
調べたところ、HTML依頼とやらはこの掲示板では必要ないみたいですね。
かなり調べましたがこの後どうすれば良いかわからないので、無責任ながら放置します。

問題ありましたらこのスレに書き込みお願いします。

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