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ノゾミ「あいどる?」桂「μ'sだよ♪」
- 1 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:05:06.93 ID:wS50hpRE.net
- ※『ラブライブ!』×『アカイイト』
【八月丗一日】
ノゾミ「ガッコウ?」
桂「うん。夏休みも終わりだし、明日からね。だからノゾミちゃん、昼間はおとなしくしててね?」
ノゾミ「躾の悪い犬みたいに言わないで欲しいわ。そもそも私、太陽は嫌いよ」
桂「そうだったね。…でも、前よりは昼間も元気そうだけど…」
ノゾミ「だって、夜しか桂と話せなくてはつまらないもの。折角、桂が私だけのものになったのだから」
桂「いつ私がノゾミちゃんだけのものになったの?」
ノゾミ「出会った時から。そうでしょう?」
桂「…あのときは、同じ顔の誰かさんがいたよね?」
ノゾミ「それで?…どこの薬師寺へ仏像を見に行くのかしら?」
桂(スルーされた…ミカゲちゃんのことは話したくもないみたい)
『姉さまは、もう要りません』
『このっ…ミカゲぇー!!』
桂「いや、月光菩薩じゃなくて学校。私が通ってる高校だよ」
ノゾミ「よくわからないけれど、桂が行く場所なら私も興味はあるわね」
桂「授業中に電話するわけにいかないから、返事しないときは我慢してね?」
ノゾミ「普通に話せばいいのではなくって?」
桂「だめだよ。普通の人にはノゾミちゃんは見えないんだから…私が一人で喋ってても授業中は怒られるし」
ノゾミ「じゃあ、喋りたくない時は文字でも書いて返事なさいな」
桂「ん。そうする」
【九月】
ノゾミ「あいどる?」
桂「うん。私たちの学校にもいるんだ。スクールアイドル…」
\ダイスキ♪/
ノゾミ「何やら奇妙な歌と珍妙な舞ね…こういうのが桂は好みなの?」
桂「私だけが好きってわけじゃ…流行ってるし、人気もあるんだよ。…μ'sは、ラブライブには出られなくて残念だったけど」
ノゾミ「油売り?」
桂「ラブライブ。…説明が難しいから、家に帰ってから教えるよ」
ノゾミ「別に、私はどちらでも構わないけれど…」
- 2 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:06:29.83 ID:gpSyCOND.net
- まつらいさん…
- 3 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:06:51.96 ID:EY93uj7j.net
- ラ ブ ラ イ ブ 要 素 は ?
- 4 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:07:56.84 ID:wS50hpRE.net
- 「のぞみ!」
「任せといてー♪」
ノゾミ「…?」
「うわぁー!?…のぞみちゃん!」
桂ノゾ「えっ」
希「ぼんやりしてたら、次はアグレッシブなのいくよー?」
穂乃果「い、いえ…結構です…」
ノゾミ「…私のことではなかったようね」
桂「アハハ…当たり前だけど、私も一瞬焦ったよ…東條希先輩だね。μ'sの」
ノゾミ「みうず…さっき見た、あいどる…とかの九人?」
桂「そう。名前呼んでたのが、高坂穂乃果先輩」
ノゾミ「皆、桂より年嵩なの?」
桂「年嵩ってほどじゃ…私より一つか二つ上の人がいるだけだよ。音ノ木坂は一年…私と同い年の人は少ないんだ」
ノゾミ「ふーん…」
希「…?」
絵里「希?…どうかした?」
にこ「あんたまで穂乃果のボケがうつったの?」
希「い、いや…そんなことないけど」
希(なんやろ…ものすごくスピリチュアルな気配を感じた気がする…)
ノゾミ「それで?…桂は、九人の中で誰が好みなの」
桂「えっ。…私は、園田海未先輩かなぁ…あと、同じクラスの西木野さんと星空さんと小泉さんは、やっぱり応援したくなるよね」
ノゾミ「ずいぶん欲張りなのね」
桂「欲張りって…でも、九人みんな好きだよ♪」
ノゾミ「…」
桂「ため息つかないでよ…」
「はとちゃん。おはよ!」バシッ
桂「ひゃあ!?…よ、陽子ちゃん…おはよう…」
- 5 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:11:47.63 ID:wS50hpRE.net
- 陽子「浮気相手と朝から堂々と電話なんて…そんな子に育てた覚えはないわよ?」
桂「浮気じゃないよ」
陽子「なにー?…まさか私のほうが浮気相手だったってオチ!?」
桂「私、陽子ちゃんとは何もないし…」
陽子「あっ、さりげなく電話の相手とは関係があったって認めた!?」
桂「はいはい」
ノゾミ「ふふふ」
【一年教室】
凛「羽藤さん、聞いた!?」
桂「おはよう星空さん。…何を?」
凛「なくなったんだよー♪」
桂「誰が亡くなったの?」
真姫「…いや、そのテンションで訃報はおかしいでしょ…廃校の件よ」
桂「じゃあ、やっぱり廃校になっちゃうんだ…」
花陽「ち、違うよぉ…なくなるのは学校じゃなくて…」
陽子「廃校が撤回されたってことね」
桂「そうなんだ。よかったね♪」
陽子「これもひとえにμ'sの活躍のおかげです。ありがたやー」
真姫「別に私たちだけってわけじゃ…」
花陽「応援してくれたみんなのおかげだよね♪」
ノゾミ「…何か善い事?」
桂「うん」
ノゾミ「そ」
真姫「…?」
花陽「みんなにも教えてあげよう」
凛「いっくにゃー♪」
真姫「…ねえ」
花陽「どうしたの? 真姫ちゃん」
真姫「…あんな子いたっけ?」
りんぱな「えっ」
- 6 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:14:16.48 ID:wS50hpRE.net
- 【屋上】
のぞえりにこ「憑いてる!?」
穂乃果「廃校を回避できてラッキー!っていう…」
真姫「そうじゃなくて、霊みたいなものが憑いてるって意味」
凛「でも、ホントに幽霊!?」
花陽「悪そうな感じはしなかったけど…」
にこ「つーか、そんなのいるわけないじゃない。バカバカしい…」
絵里「で、でも凛たちは三人とも見たのよね?…その、憑いてるっていう人を…」
希「じゃあ…もしかして、さっきのスピリチュアルな気配は…」
穂乃果「希ちゃん、何か感じたの?」
希「うん。明らかに人のものではない気配…でも、ウチは姿までは見えなかったのに、なんで凛ちゃんたちには見えたんやろ?」
にこ「だから、凛たちが見たのは霊とかじゃないってことでしょ。そんなのが本当にいるっていうなら連れて来なさいよ」
穂乃果「海未ちゃんはどう思う?」
海未「…」
のぞほのえりにこまきりんぱな「?」
穂乃果「海未ちゃん?」
海未「え。…あ、はい。何でしょう?」
穂乃果「…あれ、そういえば…ことりちゃんは?」
海未「ことりなら、さっき電話をかけに行くと言って…」
【中庭】
ノゾミ「不思議な樹ね。…柱の樹ほどではないけど、力を感じる…」
桂「そうなんだ?…かなり古い木なのかな?…何かいるの?」
ノゾミ「少なくとも悪いものは居ないわね。鬼とか、そういった類のものは」
ことり「…?」
桂「ノゾミちゃんみたいに、いい子だったらいるかもしれないってこと?」
ことり(…のぞみちゃん?)
ノゾミ「いい子って…つい数日前まで私を見てはあんなに怯えて、泣きわめいていたのは誰だったかしら?」
桂「うぐっ…数日じゃないでしょ。経観塚から帰ってきて、もう二週間くらいだよ」
- 7 :名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:16:55.17 ID:5YWtq/dn.net
- アカイイトとか最高かよ
- 8 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:19:49.17 ID:wS50hpRE.net
- ノゾミ「そんなに信じきってしまっていいの?…私が桂の血を狙っていることに変わりはないのだけれど?」
ことり(あの女の子…着物?…茶道部かなぁ?)
桂「…いいよ。ノゾミちゃんなら…」
ことり(…これって、もしかして…お取り込み中?///)
【一年教室】
陽子「はとちゃん?」
凛「うん」
花陽「イエニカエッチャッタノ?」
陽子「まだ帰ってないと思うけど…たぶん、外じゃない?」
真姫「外?」
陽子「中庭の大きな木、お気に入りみたいだから」
【アルパカ小屋】
桂「な、なにこれ!?」
ノゾミ「いや、私が訊きたいんだけど。…子馬…にしては奇妙な姿だし…いったい何なの?」
桂「たぶん、アルパカさん…のはずだけど、ものすごく痩せた?」
ノゾミ「ある墓?」
花陽「アルパカさんは毎年一回、毛刈りをしないといけないの。そのままだと夏は暑すぎて体調をくずしちゃうから…」
桂「じゃあ、毛を刈ったからこんなに細くなっちゃったんだ?」
アルパカ「メ゙ェ♪」ドヤァ
花陽「ふふふ。涼しそうでしょ?」
りんまき「…」ジーッ
ノゾミ「…ん?」
凛「透けてるにゃ」ヒソヒソ
真姫「しかも着物って…」ヒソヒソ
ノゾミ「…ねえ、桂」
桂(いまダメ)
ノゾミ「あの子たち…私が見えてるんじゃない?」
桂「え…うそ!?」
まきりんぱな「…」ジーッ
桂「あ、アハハ…毛が短くなったアルパカさんも可愛いね…」
- 9 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:26:29.15 ID:wS50hpRE.net
- 【屋上】
凛「連れて来たよー」
桂「こ、こんにちは…羽藤桂です」
真姫「…で、どうなの?希」
ノゾミ「?」
桂「…」フルフル
希「えーと…」
穂乃果「私、高坂穂乃果。…って、もう知ってるよね…あなたは?」
ノゾミ「…私?」
穂乃果「うん」
希「…えらい普通に話してるね」
絵里「は、ハラショー」
ノゾミ「私はノゾミ」
穂乃果「希ちゃん?…と、同じ名前?」
ノゾミ「ええ。望月の望」
にこ「あ、あれでしょ?…その着物に何か仕掛けがあって、透けてるみたいに見えるっていう…」
ノゾミ「!…桂、下がって」
桂「えっ」
ノゾミ「こんなところまで追ってくるなんて…それとも、この地に隠れ棲む鬼かしら?」
九人「おに?」
桂「ど、どういうこと?」
ノゾミ「私と同じ…赤い瞳」
穂乃果「にこちゃんのこと?」
ノゾミ「私に気取られず、ここまで近付いた…どれほどの手練か知らないけれど、桂には指一本触れさせない」
にこ「は、はぁ?」
桂「ちょ、ちょっと待って。矢澤先輩はμ'sのメンバーだよ?」
ノゾミ「みうず…人にまぎれて暮らしているの? あの観月の出来損ないの娘のように…」
桂「っていうか、普通の人間だと思うよ…矢澤先輩の姿は、誰にでも見えるし」
ノゾミ「…確かに、それらしき力は感じないけれど…」
海未「いったい何の話ですか?」
- 10 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:30:18.37 ID:wS50hpRE.net
- 桂「え、えーと…(どうしよう)」ヒヤアセ
ことり「悪い霊とかじゃないと思うよ」
希「そやね。穂乃果ちゃんと普通に話したりしてるし…羽藤さんを護る守護霊みたいな感じなんかな?」
絵里「でも、どうして希だけじゃなく、私たち全員見えるの…?」
希「んー。ウチと一緒に行動してるせいか…あるいは」
海未「あるいは?」
希「ウチのわしわしでスピリチュアルパワーを注入したから!?」
真姫「バカなこと言ってないで…どうするの?」
ノゾミ「…ほら、みんな私が見えるみたいよ。みうずって鬼切りとかの一族なの?」
桂「う、うーん…?」
海未「混乱を招いてもいけませんし、私たちだけの秘密にしておきましょうか」
桂「あ、はい。できればそうしていただけると…助かります」
にこ「…にしても、いまだに信じられないわね」ジーッ
ノゾミ「別に、信じていただかなくても結構よ。私は桂さえいればいいの」
桂「の、ノゾミちゃん…」
花陽「大好きなんだね。羽藤さんのこと…」クス
凛「二人だけの世界にゃ♪」
桂「…///」
希「カードも、悪いものやないって言ってるみたいや」スッ
海未「ことり。今なら…」
ことり「で、でも…」
海未「皆、もう多少の事には驚かないと思いますよ」
ことり「確かに私のほうが現実的な話ではあるけど…」
- 11 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:33:51.30 ID:wS50hpRE.net
- 【中庭】
桂「留学…ですか?」
ことり「うん…羽藤さん…と、ノゾミさんは、どう思う?」
ノゾミ「私に訊かれても…龍楽ってどんな芸なの?」
桂「何か違う気がする…南先輩、海外…えっと、異国へ渡るんだって」
ノゾミ「遣唐使みたいなもの?」
海未「いつの時代ですか…」
桂「ノゾミちゃん、平安時代くらいの人なんです」
海未「はあ」
桂「みんなで行くわけじゃないから、離ればなれになっちゃうってこと…ですよね?」
ことり「…うん」
ノゾミ「成る程ね。私なら、意地でも桂を一人で異国へやったりしないけれど」
桂「まあ、私が行くとしたらノゾミちゃんもついて来るもんね」
海未「やっぱり、ことりが行きたくないならやめるべきじゃないですか?…少なくとも、穂乃果に黙ったままというのは…」
ことり「うん…でも、どうやって話せばいいか…」
ノゾミ「…混乱を招いてもいけないし」
ことうみ桂「えっ」
ノゾミ「…なら、人数は少ない程いいのではなくて?」
ことり「それって、つまり…」
ノゾミ「一番伝えたい相手と、一対一で話しなさいな」
ことり「穂乃果ちゃんと…」
海未「そうですね。私も賛成です」
桂「うん。私も、それがいいと思います」
【正門】
穂乃果「買い物?」
ことり「うん」
穂乃果「いいよ。一緒に行こっ♪」
- 12 :名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:38:10.12 ID:ClPuOsdh.net
- >>3
・レズ
・続編の主人公が理事長
- 13 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:40:49.62 ID:wS50hpRE.net
- 【翌日・廊下】
桂「お祝い?」
凛「そう。祝・音ノ木坂存続決定♪」
桂「でも、μ'sの打ち上げに私が行っていいの…?」
真姫「ええ。あなた…たちさえよければ」チラ
ノゾミ「いいじゃない。行きましょうよ」
花陽「うん。是非来てほしいな♪」
桂「じゃあ…お言葉に甘えて」
【アイドル研究部・部室】
\カンパーイ!/
凛「こうだよ。できるー?」
ノゾミ「それくらい簡単よ」
花陽「へみづか?」
桂「うん。すごい田舎で、自然以外は何もないって感じなんだけど…」
希「きっとロマンチックな出会いやったんやね♪」
桂「どうかなぁ…最近まで忘れてたんですよ。小さい頃、お屋敷の蔵で鏡を見つけて…」
真姫「わかるわ。ダメって言われると、余計気になるのよね…」
ノゾミ「何か違って?」
凛「基礎ができてないから動きにムラが出るのよ」ドヤァ
絵里「凛…それ、誰の真似?」プルプル
ノゾミ「…ねえ、桂」
桂「どうしたの?」
ノゾミ「ことりと穂乃果…何かあったわね」
桂「そうなの?」
ノゾミ「仲がいいはずなのに、あんなに離れて座って…目も合わせないし」
希「でも昨日、二人で買い物に行ったみたいやったよ」
絵里「ケンカでもしたのかしら?」
海未「…話したのですね」
ことり「うん…」
海未「行かない、と…言わなかったのですか?」
- 14 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:44:03.96 ID:wS50hpRE.net
- 穂乃果「これ美味しいよー♪ノゾミちゃんも食べる?」
希「どっちの?」
穂乃果「えーと、小さい方のノゾミちゃん」
ノゾミ「…どこを見て言っているのかしら?」
穂乃果「ち、違うよ。誤解だよ!?」
桂「ふふふ」
ことり「…話してみて、それから決めるつもりだったの…でも」
『なんか海未ちゃんとコソコソしてたの、それだったんだね』
海未「私にだけ、ずいぶん前に話していたと…気づいたんですね」
ことり「…うん」
海未「まさか…行くつもりなのですか?」
ことり「やっぱり…ちょっと遅かったみたい。…エヘヘ」
海未「ことり…」
桂「んー。私がノゾミちゃんに内緒で、サクヤさんと一緒に暮らす相談するような感じ?」
ノゾミ「…桂?」
桂「たとえばの話だよ。そんなことないから…」
ノゾミ「紛らわしい事云わないで頂戴。全く…」
桂「でも、あの二人が…もし、ノゾミちゃんと私くらいお互いのことが好きで、それでも離れることになったら…」
ノゾミ「…ただでは済まないわね」
【翌日・屋上】
絵里「ことりはもっと凄いのよ」ペタン
ノゾミ「ふーん…本当かしら?」
希「エリちも怖がらなくなったみたいやね?」
絵里「こ、怖がってないわよ。最初から…」
桂ノゾまきぱな「ふふふ」
のぞにこりん「あははっ」
ほのうみ「…」
- 15 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:47:34.19 ID:wS50hpRE.net
- 絵里「そ、そうだ…九人で最後にライブをやろうと思ってるんだけど」
花陽「よかったら羽藤さんも見に来てくれる…?」
桂「私も…ってことは」
真姫「もれなくノゾミがついて来るわね」
ノゾミ「騒がしくなりそうね…」
希「そういうの嫌い?」
ノゾミ「いいえ。…悪くはないわ」
桂(…でも)
にこ「あんた…それ本気で言ってる?」
穂乃果「辞めます」
ノゾミ(…ひび割れた鏡は、元には戻らない…)
海未「最低です!」
ノゾミ「…脆いものね。人と人の繋がりなんて…」
桂「そんなこと…」
ノゾミ「あんなに仲良く、楽しそうに踊っていた九人が…こんなことになるなんて。桂には想像できて?」
桂「それは…でも、このまま終わりなんてこと…」
ノゾミ「血の繋がりも契りもなく、何ら縛るものはない…ただそこに居合わせただけの他人。だから簡単に別れられる。風に舞う砂粒のように」
桂「…」
【音楽室】
真姫「…穂乃果?」
ノゾミ「はずれ」
真姫「羽藤さん…と、ノゾミ」
桂「小泉さんと星空さん、練習してるよ。矢澤先輩と…神田の明神さまで」
真姫「…そう」
桂「西木野さんは行かないの?」
真姫「私が行っても…」
ノゾミ「穂乃果って言ってたわね。ここで逢い引き?」
真姫「そんなんじゃ…来ないわよ穂乃果は。ここには…いえ、ここにも」
桂「じゃあ、どうして…?」
- 16 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:51:08.06 ID:wS50hpRE.net
- 真姫「ここで初めて会ったの。私と穂乃果は…私がピアノを弾いて歌ってたら、向こうから勝手にやって来て」
『すごいすごいすごい!感動しちゃったよー♪』
真姫「アイドルなんて興味ない。作曲もやりたくない。断っても断っても、しつこく穂乃果が来て…結局、一ヶ月後には私も一緒に神田の石段を走ってた」
桂「穂乃果先輩じゃなきゃダメなの?」
真姫「どうなのかしら…ただ、少なくともμ'sには、穂乃果が必要だった」
ノゾミ「…ややこしい関係だこと」
桂「アハハ…恋愛かどうかはわからないけど、きっと西木野さんも穂乃果先輩が好きなんだと思うよ…」
ノゾミ「そうね…来ないとわかってて、名前を呼ぶくらいには」
桂「なんとかして穂乃果先輩を連れ戻せないかな…」
ノゾミ「もう私たちがどうにかできる問題ではないんじゃなくて?」
桂「そうかもしれないけど…経観塚でも私じゃ太刀打ちできない鬼とかが現れても、何か行動しないと気が済まなかったし…やっぱり今も、じっとしていられないっていうか」
ノゾミ「…ま、鬼に喰われる心配がないだけ、今は幾らか嵩張らないかもね」
桂「嵩張らないって…私、そこまでお荷物扱い!?」
ノゾミ「冗談よ。守るものを傍に置いていたほうが、やる気が出るわ」チュ
桂「ノゾミちゃん…えへへ///」
【正門】
桂「音ノ木坂のため?」
亜里沙「はい。お姉ちゃんもそうだけど…音ノ木坂の廃校を阻止したくて頑張ってきたから…」
ノゾミ「守りたかったものは、守る必要がなくなったと…」
桂「…そっか」
絵里「亜里沙」
亜里沙「お姉ちゃん!」
絵里「あら、羽藤さんにノゾミちゃん…」
桂「こんにちは」
亜里沙「希さん?」
絵里「い、いえ…(亜里沙には見えないのね)」
桂(それから…μ'sのメンバーに会って話したりしたけど、解決には至らないまま…ことり先輩の出発の日が近づいて…)
- 17 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 19:58:20.28 ID:wS50hpRE.net
- 【後日】
桂「きゃ!?」
穂乃果「わわっ…ごめん羽藤さん!急ぐから!」ダッ
ノゾミ「どこへ行く気?」
穂乃果「空港!」
\ススーメ トゥモーロー♪/
桂「ま、間に合うのかなぁ…」
ノゾミ「昨日のうちに言えば済んだ話なのに…全く」ハァ
キッ
「桂!」
桂「あっ、あの車…サクヤさん!?」
サクヤ「大丈夫かい?…現身をもたないそいつが見える人間が九人もいるって聞いたけど…」
ノゾミ「今、その一人…いや、二人を追っているのよ」
サクヤ「そういうことなら…乗りな。桂」
桂「う、うん」
\ターシーカーメーターイチーカーラー♪/
ノゾミ「穂乃果ー!」
桂「穂乃果せんぱーい!」
穂乃果「!?」
サクヤ「鬼…には見えないねえ」
穂乃果「…お、鬼?」
桂「とにかく乗って!」
穂乃果「う、うん…すみません」
サクヤ「いいよ。…で、もう一人はどこだい?」
【空港】
穂乃果「もう時間が…!」
サクヤ「走るしかないねえ…」
穂乃果「ありがとうございました!」バタン
桂「大丈夫かな…」
ノゾミ「心配ならついて行く?」
- 18 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 20:02:29.58 ID:wS50hpRE.net
- サクヤ「しょうがないから、待っててあげるよ…」
桂「ありがとうサクヤさん!帰りもお願い!」バタン
サクヤ「はいはい」
ドタッ
桂「穂乃果先輩!?」
ノゾミ「何やってるのよ…」
穂乃果「いたたた…もう間に合わない…」グス
ノゾミ「まったく…桂。針」
桂「うん…」プス
桂「っ…どうぞ。ノゾミちゃん…」
穂乃果「な、何してるの…!?///」
ノゾミ「…ごちそうさま。行くわよ!」
桂「あっちだよ」
穂乃果「…消えた!?」
桂「ノゾミちゃん、私の血を飲むとパワーアップするんです♪」
穂乃果「パワーアップ?」
ことり「わぁ!?…ノゾミちゃん?」
ノゾミ「穂乃果が怪我して大変なの。すぐ来て」
ことり「えっ…で、でも」
ノゾミ「二度と会えなくなってもいいの?」
【外】
ことり「穂乃果ちゃん!…ケガしたって」
穂乃果「あ、うん。そこで転んじゃって…」
ことり「…」
ノゾミ「嘘は言っていないわよ」
桂「あはは…」
穂乃果「ことりちゃん!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん…」
穂乃果「行かないで!」ギュー
ことり「うん…間に合わないし」
- 19 :名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 20:02:55.48 ID:8u1RX9Oe.net
- >>1
死ね
- 20 :名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/:2016/09/02(金) 20:03:47.24 ID:wS50hpRE.net
- パシャ
ことほの「!」
サクヤ「こっちはまだ間に合うんだろ?」
穂乃果「そうだった…ライブ!」
【車内】
桂「血の繋がりも、何もない…」
ノゾミ「え?」
桂「他人だからこそ…出会って、集まって…一緒に居ることが、奇跡なんじゃないかな?」
『この学校だから、このメンバーと出会い…この九人が揃ったんだと思います!』
ことり「…」ギュ
穂乃果「そうだね♪」
【音ノ木坂】
ことり「ありがとうございました」ペコ
サクヤ「写真は後で送っとくよ」
穂乃果「ことりちゃん、早く!」
桂「客席で待ってます」
ことり「ありがとう。羽藤さん、ノゾミちゃんも」
ノゾミ「ま、精々頑張りなさいな」
【講堂】
\アイセー!/
サクヤ「恩人に特等席くらい用意する気はないのかい?」
桂「遅れて来たから仕方ないよ…遠いけど、ちゃんとわかるよ」
ノゾミ「そうね。…皆、いい笑顔に戻ってる」
陽子「ヘイ!ヘイ!」ブンブン
桂「最前列の席に陽子ちゃんがいる…」
ノゾミ「…納得いかないわ」
\ヘイスターダッ♪/
おわり
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