絵里「私達が？」真姫「高級クラブ？」海未「はまるわけないじゃないですか」

1 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/05(日) 00:50:48.01 ID:qCXCQeom.net

〜〜都内 某所〜〜


社員A「まあまあ、騙されたと思って！たまには良いじゃないか、こう言うことも。ボスからのねぎらいだぞ」


社員B「絢瀬さんや園田さん達は忙しくて日頃ストレスも溜まってることでしょうし…ってボスがね？」


絵里「…はぁ。それでここに連れてくる意味も分からないのだけど」ﾁﾗﾘ

海未「ほ、本気なのですか…そんな…ク、クラブ…ホステスだなんて、破廉恥です…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

真姫「諦めなさい、海未。うちじゃボスの命令は絶対よ」

海未「そんな、行ったこともないんですよ」

真姫「私だってそうよ」

344 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 02:33:59.13 ID:+HwxxKIy.net

お前のせいだろハゲ

345 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 07:26:05.52 ID:DDWKNFo4.net

真姫「…」ﾃｸﾃｸ

真姫 (なんで公園…？)


穂乃果「えへへ、デートしてるみたいだねっ♪」ﾆｺﾆｺ

真姫「…確かに学生やカップルが多いわね。ここは初めて来たけど」

穂乃果「大学がこの近くだったんだ〜。だからこの巨大な公園は私の庭と言っても過言ではないよ！！」

真姫「へえ、デートでよく使ってたのね」ﾆﾔ

穂乃果「あ、いや〜それが友達と散歩したりバドミントンしたり、デートとしては使ったことなくて」ｱﾊﾊ

真姫「そうなの？」

真姫 (大学生になっても公園で遊ぶものなのね…)

346 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 07:27:48.47 ID:DDWKNFo4.net

真姫「で、何をするの？」

穂乃果「そうだなぁ…具体的に何をすると言うか…のんびり過ごすと言うか」

穂乃果「あ、じゃあ真姫ちゃん！あの池のアヒルさんボート乗ろうよ！」

真姫「…え」ﾁﾗ

真姫 (なにあれ…足で漕ぐボートだなんて、このご時世にそんな乗り物の需要あるのかしら…)

真姫「……」

穂乃果「ちょっと〜文句言わないって約束だよー？！」

真姫「べ、別に言ってないじゃない」ｷﾞｸ

穂乃果「すっごい顔に出てるもん〜」ｷﾞｭｯ

穂乃果「ほらほら〜私がちゃんと漕ぐからさ♪楽しいよ！」ﾃｸﾃｸ


真姫「ヴェェ…」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

347 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 07:41:16.15 ID:DDWKNFo4.net

穂乃果「あ、ここは私だすよ」ｴﾍﾍ

真姫 「いいの？」

穂乃果「うんもちろん♪」

穂乃果 (たったの８００円だけどね〜情けな…)ﾊﾊ

真姫「いいのに」ｸｽ

真姫 「でも、結構こんな乗り物でも乗る人がいるのね…」

穂乃果「ちょ、ちょっと真姫ちゃん〜！」

真姫「ああ、ごめんなさい」ｸｽｸｽ

穂乃果「…！」

穂乃果「えへへ//」ﾆｺ

348 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 07:43:20.11 ID:DDWKNFo4.net

〜〜事務所〜〜


絵里「え」

絵里「ちょっと、何でこの人が事務所にいるのよ」

海未「絵里に話があるそうですよ。一応お客様ですからお通ししました」

あんじゅ「久しぶりね〜♥」ﾌﾘﾌﾘ

絵里「私は話すことないんだけど…」

あんじゅ「相変わらず連れないわねぇ〜。いつからそんな白状者になったの？絵里」ﾆｺﾘ

絵里「もう…何の用？」

あんじゅ「最近連絡取ってくれないからこっちから仕事探しに来ただけよ」

349 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 07:48:56.02 ID:DDWKNFo4.net

絵里 (…あんじゅとは大学時代に出会ったわけだけど)

絵里 (今彼女は表向きでジュエリー販売の会社社長をやりつつ、その裏で怪しい情報屋をやっている)

絵里 (胡散臭いけれど、依頼した調査は確かなもので、情報も事細かに調べてくれるのよね)


絵里「依頼ならこの間したじゃない」

あんじゅ「あんな簡単な仕事、私じゃなくても調べられたでしょう。便利屋じゃないのよ〜私」

あんじゅ「それより、ねぇ？その服去年も着てなかった？絵里〜だめよそんなんじゃ」ｽｯ

絵里「え。そ、そう？って、放っておいて」

350 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 07:52:25.31 ID:DDWKNFo4.net

あんじゅ「身なりを気にしなくなったら女性として終わりだと思うのよねぇ〜」ｸﾙｸﾙ

絵里「わ、分かってるわよ。最近買い物行けてないだけよ…」ｳｯ

海未 (絵里はお金の使い道が他に出来ましたからね)

あんじゅ「……」ｼﾞｰｯ

あんじゅ「もちろん海未ちゃんもね？」ｸﾙｯ

海未 「うっ…」ｷﾞｸﾘ

絵里「あ。そうだ、海未。暇そうなあんじゅに今度の服を見繕ってもらったらどう？」ｺｿ

海未「け、結構です！！！」

351 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 07:54:59.20 ID:DDWKNFo4.net

あんじゅ「えっ、海未ちゃんもしかしてデートとか行っちゃうのかしら♥♥恋人が出来たとか？♥♥」

絵里 (地獄耳…しかも察しが早いわね…)

海未「こ、こ、恋人だなんて違いますっ…///」

あんじゅ「ねえ、誰？誰？」ｽﾞｲｯ

海未「え、絵里！何とか言ってくださいっ」ﾁﾗ

絵里「あはは…ごめんなさい」

あんじゅ「さすが元恋人は物分かりが良くて助かるわ〜♥」ｷﾞｭｯ


絵里「あーもう、やめてやめて」ﾊﾟｯ

絵里「何十年前の話してるのよ」ﾊｧ

352 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 07:57:54.49 ID:DDWKNFo4.net

あんじゅ「失礼ね、何十年だなんて。それにこう見えて付き合っていた人との思い出は一つ一つ大切にしておく方なのよ」

絵里「はいはい。それより海未、もう日も落ちてきたし退社する気だったんでしょう？やっぱり買い物行きましょうよ、晩は奢るわよ」

あんじゅ「いいわね〜賛成♥」ﾆｺﾆｺ

絵里「あんじゅがね」ﾆｺ

あんじゅ「何でそうなるのよ」

海未「えええ…では絵里も一緒と言うことですか？」

絵里「ええ、私も久しぶりに買い物しようかなって」ｺｸ

海未「それなら…まあ」

353 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 08:03:02.95 ID:DDWKNFo4.net

海未「う、いえ…///」

あんじゅ 「ふうん…♥」

あんじゅ(海未ちゃんって案外面食いだったのね)


海未「も、もういいですから、行くなら早く行きましょう」ｱｾｱｾ

あんじゅ (それにしても本当だったのね、三人がクラブに出入りしてるって情報)

絵里「なら私が車を出すから、二人とも下で待機しててくれる？」

あんじゅ「はーい♥」

354 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 08:05:51.40 ID:DDWKNFo4.net

つづく
また夜に

355 ：名無しで叶える物語(もんじゃ)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 08:10:43.66 ID:6/6R0vlk.net

なんか抜けてない？

356 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 08:17:10.92 ID:gK6/stdv.net

乙
353の前少し抜けてる感じするな

357 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 08:19:51.85 ID:DDWKNFo4.net

あんじゅ「決定ね〜」

あんじゅ (それより絵里はさっきの服装の指摘、やっぱり気にしてたのかしら)ｸｽ

あんじゅ (それとも絵里にも身なりを気にしなきゃいけない相手が出来たとか？♥)

あんじゅ「それにしても海未ちゃんが真っ先に恋人を作っちゃうとはねぇ」

海未「…本当に恋人と言う間柄ではないんです…」

海未「ただ、その…最近仲良くなりまして、出掛ける約束をしたので」

絵里「希って言うんだけどめちゃくちゃ綺麗なのよ、話も上手でね」

あんじゅ「へぇ〜一目惚れ？」

358 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 08:20:30.96 ID:DDWKNFo4.net

すいません抜けてました
353の前の所です

359 ：名無しで叶える物語(茸)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 09:05:03.45 ID:PcxSfOBW.net

おお更新されてる
夜も楽しみ

360 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 09:50:42.43 ID:rOS89CWH.net

ほのまきの雰囲気良い…
えりあんは付き合ってた頃何かあったっぽいな〜

361 ：名無しで叶える物語(SB-iPhone)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 14:59:51.10 ID:T/yfEsfe.net

まさかのあんじゅ

362 ：名無しで叶える物語(プーアル茶)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 18:43:22.38 ID:j8fFN17I.net

あんじゅって前(?)のスレでもにこと関係持ってたけど、>>1の趣向なんかな？

363 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 20:50:41.52 ID:DDWKNFo4.net

〜

真姫「お待たせ」ｶﾞﾁｬ

穂乃果「あ、うん…おかえり！」ﾊﾟｯ



穂乃果 (ここって…裁判所？何だろう…真姫ちゃんの用事って)

穂乃果 (沢山の書類…もしかして裁判に関係してるの？それって…)ｼﾞｯ


真姫「…」ﾊｧ

穂乃果「……」ﾁﾗ

穂乃果 (溜め息……かぁ)

穂乃果 (私に、……私に何か出来ることはあるのかな。もしかしたら余計なお世話で、私に出来ることは何もないのかもしれない)

穂乃果 (でも、真姫ちゃんの為にって考える前に、ちゃんと真姫ちゃんのことを知らなきゃいけない気がする)


真姫「…さ、シートベルト閉めなさいよ。次はどこへいくの？」

穂乃果「あ、うん。…ねえ、…真姫ちゃん？」

真姫「？」

364 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 20:52:24.46 ID:DDWKNFo4.net

穂乃果「…ま…真姫ちゃん、何か事件に巻き込まれてるの？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

真姫「……ハァ？？」

穂乃果「だ、だって裁判所に用事だなんて…」ﾁﾗﾁﾗ

真姫「……」(ああ…そう言うことね)

真姫 (と言うか、私もエリー達も言ってなかったのかしら)

真姫「穂乃果、今更だけど私の名刺あげるわ」ｽｯ

穂乃果「へ…」(名刺？)

穂乃果 「にしきの…まき」

穂乃果「ほ、法律、相談事務所……？」ﾎﾟｶーﾝ

365 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 20:53:40.53 ID:DDWKNFo4.net

真姫 (ことりや希も聞いてこないから、誰も知らなかったのかしら…)

穂乃果「真姫ちゃんって…弁護士さんだったの？！」

真姫「ええ」

穂乃果「ほぇ〜！！！！…」

真姫「……そんなにおかしい？」

穂乃果「ううん、でも似合う！格好いい！真姫ちゃんって見た目通りとんでもなく賢かったんだねぇ…」ｷﾗｷﾗ

穂乃果 (凄いなあ…)

穂乃果 (うん…あと西木野って近所にあった大きな総合病院の名前だよね)

穂乃果 (その西木野もまさか真姫ちゃん？)ｳｰﾝ


真姫「別に大したことないわよ。って言うか…素性のわからない人とよく出掛けようと思えたわね」

366 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 20:55:24.33 ID:DDWKNFo4.net

穂乃果「いや、それは特に気にしてなかったかなぁ」ｴﾍﾍ

穂乃果 (そもそも職業はあんまり気にしてなかったと言うか…知ろうとしてなかったかな…)

穂乃果 (ダメだな、私…表面上とか、その場ばっかり良ければって。真姫ちゃんのこと何にも知ろうとしなかったんだ)ｼｭﾝ


真姫「ふうん」

真姫 (そこで何で耳の垂れた犬みたいになって落ち込むのよ…)

真姫「ま…まあ、それで、次はどこに行くの？」

穂乃果「え？ああ…そうだなぁ。うーん、もう晩ご飯の時間だよね」

真姫「そうね」

367 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 20:59:24.17 ID:DDWKNFo4.net

穂乃果「んー」ﾁﾗ

真姫「？」(携帯？)


穂乃果「んと、も、もし良かったらうちに食べにいかない？」

真姫「…え？」

穂乃果「今日妹が急に泊まりになっちゃったらしくてさ〜お母さんからさっき連絡来てたんだよね…」

穂乃果「もし良かったら今日遊んでるお友達を連れてきなさいって…」

穂乃果 (いつまで経っても子ども扱いなんだよね〜……恥ずかしいなぁもう)

真姫「ちょ、ちょっと、どういうこと？穂乃果のご実家に私がお邪魔するってこと？」

穂乃果「う、うん！」

穂乃果「あ！でも、真姫ちゃんが嫌だったら全然いいよ！いわゆる庶民の食卓、ってやつだし…」ﾊﾊ

368 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:04:48.41 ID:DDWKNFo4.net

真姫「ｳﾞｪ…別に、嫌とかじゃないけど…」

真姫「見知らぬ私なんかがお邪魔していいの？」

穂乃果「いいよいいよ！友達なんかアポなしで泊まりにきたりするからさ」

真姫「へえ…」

真姫 (いや、何かしら…この超展開)

穂乃果「ほんと？！良かった〜♪じゃあ、住所言うね。こっからだと少しかかるかもなんだけど…」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

真姫「ｳﾞｪｴ…」

真姫 (本当に予想外だわ…穂乃果は)

穂乃果「よおし！じゃーいこういこう♪」

穂乃果 「あ、お父さん少し無口だけど気にしないでね」

真姫「そう、なのね」

真姫「じゃ、じゃあどこかで手土産買うからちょっと待って」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

穂乃果 (真姫ちゃんが家に来るのかあ…なんか似合わなさすぎて新鮮…)

369 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:06:44.17 ID:DDWKNFo4.net

〜某ブランド店〜


海未「に、似合ってるのでしょうか…？」ﾊﾟｯ

絵里「あら、海未。さすがねぇ、よく似合ってるわ♪」ｳﾝｳﾝ

海未「そうでしょうか…//」

あんじゅ「鍛えてるだけあって細身のスタイルが映えるわねぇ」ｳﾝｳﾝ

絵里「あんじゅが買ってくれるらしいから、甘えておきなさい♪」ﾆｺ

あんじゅ「だから何でそうなるのよ〜まあいいけど」

絵里「いいじゃない、儲かってるって話聞いてるわよ」

あんじゅ「うふふ、絵里ほどじゃないわ♥」

370 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:09:09.74 ID:DDWKNFo4.net

海未「いえ、自分で買うので結構です。貴女方には貸しを作ると後が怖いので」ｽﾀｽﾀ


あんじゅ「もう〜…」

あんじゅ「つれないわねぇ」ｸｽ

あんじゅ「それより、絵里も何だかんだ今日は色々買ってるのね？」

絵里「だから、本当に最近買い物に行く時間もなければ行く気も起きてなかったのよ」

あんじゅ「ふうん…」ﾁﾗ

絵里「…な、なに」

あんじゅ「最近良いことあったでしょう？♥」ｷﾞｭｯ

絵里「そっ…そんなんじゃないわよ…腕絡めないで」

あんじゅ「私に隠し事をするのは意味ないって、絵里なら分かってると思うけど」ﾆｺ

絵里「ぅ…」

あんじゅ「でも良かった。絵里はもう恋人すら作らないと思ってたから」

371 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:12:07.76 ID:DDWKNFo4.net

絵里「…」

絵里「あのねえ」

あんじゅ「ねえ、じゃあ今度のはどんな子なの？」

絵里「だから本当にそう言うのではないんだってば」

あんじゅ「ちなみにクラブ通いしてるあなた達の話を耳にしたけど？♥」

絵里「…ちょっとそのお店の女の子と仲良くなったから食事に行ったりしてるだけよ…」

あんじゅ「えっ！！本当に水商売の女の子ってこと？」

絵里「そうよ、ちゃんと割り切ってるわよ？そこは」

あんじゅ「…大丈夫？」

絵里「なにが？」

あんじゅ「絵里ってそう言う子でも、頼られたり慕われたりしたら案外情が湧いちゃいそうじゃない」

372 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:14:28.20 ID:DDWKNFo4.net

絵里「だ、大丈夫だってば…そもそも私みたいな普通の女性客にそこまでしたところで、彼女に見返りも何もないでしょう」

あんじゅ「分からないわよ〜？あの世界のことだし」

絵里「ふうん、珍しく心配してくれてるのね？」

あんじゅ「当たり前じゃない、元は恋人だったんだから♥」ｷﾞｭｯ

絵里「あーもう、はいはい。こんなところで、離れて」

あんじゅ「孤高の女社長は孤独なのよ〜かまってよ〜」


ﾜｲﾜｲ



雪穂「え」

雪穂「あのお店のガラス張りの向こうにいるの、あれって…絵里さん？」

373 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:18:16.83 ID:DDWKNFo4.net

雪穂「あのお店にいるの、あれって…絵里さん？」

雪穂「恋人、かな…随分仲良さそうだし、めちゃくちゃ綺麗な人…って、イチャイチャと大胆だな…///」

雪穂「…」

雪穂 (恋人のいる人がクラブに通うことって、世間的にありなのかな…)

雪穂 (まあ、そんな事は各恋人たちとの間で決める話であって色々なんだろうけど)

雪穂(…なんとなく、絵里さんにはそう言うのはやって欲しくなかったかなあ…


雪穂「なんて、私の考えがまだまだお子さまなのかな」ﾊﾊ…

雪穂「はー…仕事いこ…っ」ﾀﾀ

374 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:21:27.77 ID:DDWKNFo4.net

〜

ボーイ「希さん」ｺｿ

希「ああ…」

希「すんません、お先に失礼します〜♥」ｶﾀ

客「あれー？希ちゃん今日ちょっと早いね？」

希「うん、夜更かしはお肌の天敵やから♪」

希「それに、あなたのお隣におるお姫様はまだおるんよ？」

ホステス「そうですよー？♪」

客「なに言ってんだよ〜しゃあねえなあ///」ﾊﾊﾊ

希「ふふ、うちはここらでドロンさせてもらいます♥」ﾆｯ

客「うん、じゃあまた！気を付けて〜」

希「はーい♪」ﾆｺﾘ

375 ：名無しで叶える物語(茸)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:22:10.64 ID:crJf6RNv.net

待ってた

376 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:24:09.39 ID:DDWKNFo4.net

希 (ほんま…気を付けな、やね…)

希 (ことりちゃんや店長には体調の都合って言ったけど)

希(……)ﾁﾗ

希 (毎回退勤と同時に空メールが届くようになって……気色悪いから、退勤時間少し早目にしてもらったんよね…)

希 (これって……明らかに、やん…な)


ｶﾂｶﾂ…


ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙｯ



希「っっ！！」ﾋﾞｸ


希「あ…」


着信: 海未ちゃん


希「う、海未ちゃん…？」ﾋﾟｯ


海未『も、もしもし！』

377 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:25:44.24 ID:DDWKNFo4.net

希「……」ﾎｯ

海未『……の、希？聞こえますか？』

希 (どうしよう……海未ちゃんの声聞いたら、めっちゃ安心する…)


海未『お、おかしいですね…かけ間違えたのでしょうか…』


『ちょっと海未ちゃん肝心なところで何してるのよ〜！貸してみなさい』

『こら、あんじゅ！後ろに乗り出さないでシートベルト締めなさい！この辺警察うろうろしてるんだからっ』


希「……なんや、後ろが騒がしいな」ｸｽ

海未『希！良かったです…かけ間違えたのかと』

378 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:27:53.61 ID:DDWKNFo4.net

希「ううん、ごめんな。どうしたん？」

海未『(希？…何故だか元気がない気が)』

海未『あ、いえ。用と言う話ではないのですが…その』

希「うん」

海未『週末の話なのですが、11時に待ち合わせという事で宜しいでしょうか…？』

希「？ ああ、うん。ええよ、ありがとう…わざわざ♪」

希 (そんなんだけならメールでも良かったのに)ｸｽ


海未『…良かったです。今希は仕事帰りですか？』

希「うん、そうやけど？」

海未『そうですか、お疲れ様です。いえ、その、少し疲れている様でしたので…』

379 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:29:26.36 ID:DDWKNFo4.net

希「…」

希「…んーん！ちょっと飲み過ぎただけ♥」

希「ありがとうなぁ海未ちゃん♪心配してくれるんや♥優しいなあ♥」

海未『なっ…//う、いえ、それなら良いのです』

海未『あまり飲み過ぎて体調を崩さないで下さいね』

希「はーい♥体調崩してデートがぱぁになったらあかんもんね♪」

海未『ま、まあ、そうですね//』


希「……海未ちゃん」

海未『？』

380 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:30:23.42 ID:DDWKNFo4.net

海未『？』

希「…ううん、ありがとうな。またえりち達にも宜しく言うといてね」

海未『わかりました』

海未『こちらこそ、今日は真姫が穂乃果にお世話になっているみたいなので』

希「みたいやね。土産話が今から楽しみやわ♪」

海未『ええ。では、夜分遅くすみませんでした。おやすみなさい』

希「あっ…うん。おやすみな♪」


…ｶﾞﾁｬ、
ﾂｰ ﾂｰ


希 (あ……気ついたら家着いてた)

希「ほんま……海未ちゃんのおかげやな…」ﾊﾊ

希(早く、週末にならんかな)

381 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:31:09.67 ID:DDWKNFo4.net

つづく
また明日書きます

382 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:38:21.43 ID:8EuH311T.net

乙
雪穂なら滅多なことは口外しなさそうだけど後々尾を引きそうだな

383 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:42:14.95 ID:acPojItS.net

面白いね
明日も楽しみ

384 ：名無しで叶える物語(茸)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:51:00.81 ID:euenrnSN.net

今日もおつおつ

ほのまきは真姫ちゃんの調べ物
のぞうみは希のストーカー
ことえりはえりちの元カノとことりのスカウト
三者三様の問題が出揃いましたなあ！

これからも楽しみです！

385 ：名無しで叶える物語(信濃國)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 21:53:46.62 ID:3nNQqCXJ.net

まじで希が心配

386 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 22:13:05.43 ID:gpebUUTH.net

乙
病ん病んなことりも観たいですね

387 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/21(火) 22:50:26.03 ID:fb6RVPSo.net

更新乙

希ちゃんの心配されたら隠しちゃう感じすごく良いね
えりあんはどっちも良い意味で派手な美女だから一緒にいるだけでも目立ちまくりだよなぁ

388 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 01:49:16.17 ID:mBnQh9P2.net

日に2回も更新してくれるとはありがたや

>>370で「貸しを作ると後が怖い」って言ってるけど「借り」だよね

389 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 13:47:28.45 ID:xUAV9AYQ.net

ほ

390 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 19:25:19.85 ID:zwZa0IHP.net

〜〜

ｷｷｰ、ｶﾞﾁｬ



海未「絵里、送って頂いてありがとうございました」ﾍﾟｺ

絵里「ええ。また明日」

海未「…あんじゅも…その、洋服の見立てありがとうございました」

あんじゅ「いえいえ♥その代わりまた仕事待ってるからね」

海未「はぁ…それはもし何かあった際は、ですかね」

あんじゅ「つれないわねぇ」

海未「では」


ﾊﾞﾀﾝ


絵里「じゃあ、あなたは最寄り駅まででいいわね？」

あんじゅ「ええ〜〜二人で飲み直さないの？」

391 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 19:27:04.31 ID:zwZa0IHP.net

絵里「あのねぇ、私はドライバーよ。さっきの店でもﾉﾝｱﾙｺｰﾙしか飲めてないのに」

あんじゅ「じゃあ車は家に止めておけば良いじゃない、タクシー代は出すわよ♥」

絵里「もう遅いからダーメ」

あんじゅ「もう…ケチねえ」

絵里「あんじゅと飲んだら朝までになるもの。酒癖悪いし」

あんじゅ「そう？いいじゃない、好きでしょうそう言うの♥」

絵里「なわけないじゃない……」ﾊｧ

あんじゅ「わかったわよ〜」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

絵里「そう言えば、仕事は順調なの？」

あんじゅ「そうねぇ、順調ではあるけれどありえないくらいに忙しくて」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

絵里 (そうは見えないけど……)ﾁﾗ

392 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 19:28:43.72 ID:zwZa0IHP.net

絵里「例のジュエリー？」

あんじゅ「そうそう、あと最近会社でフリマアプリを作って管理してるのよ。これが案外好評なの」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

絵里「フリマ？」

あんじゅ「一般の方からクリエイターが作るアクセサリーや洋服、それから鞄なんかを売買する為のアプリなんだけど、案外人気でね」

あんじゅ「ネットだから買いやすいし、海外のお客様にも見てもらえるから利用する人が多いのよ」

絵里「へぇ」(今いちいち確認してるのがそれかしら)

あんじゅ「その人たちの売上も中々侮っちゃいけないのよね」

あんじゅ「だからうちがスポンサーになって、その売れっ子クリエイター達の大々的なフリマイベントを考えててね…」

絵里「こう言うことに関しては手が早いと言うか、アンテナが広いと言うか、流石ね」

あんじゅ「あら、惚れ直した？♥」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

絵里「はいはい」ｸｽ

393 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 19:30:51.97 ID:zwZa0IHP.net

絵里 (何より、仕事の話をしてる時のあんじゅは楽しそうなのよね) ﾆｺ


絵里 (でも付き合ってた頃は、この子の話を私はあまり聞いてあげられなくて…)

絵里 (それで確か…)

絵里 (なんて、昔の話ね)


あんじゅ「〜♪」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

絵里「ほら、携帯いじくる前にシートベルト締めなさい。もう家の前まで送ってあげるから」

あんじゅ「はーい♥」ｶﾁｬ

あんじゅ「……」

あんじゅ (今朝会った時から薄々感じていたけれど…)

あんじゅ (何だか絵里、雰囲気が少し変わった…？)

〜

394 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 19:32:41.05 ID:zwZa0IHP.net

〜

穂乃果「ここだよ〜」

ｷｷーｯ、
ﾋﾟﾀﾘ

穂乃果「ありがとう。運転お疲れ様、真姫ちゃん♪ここだよ」ﾆｺﾆｺ

真姫「ええ」ｶﾞﾁｬ

真姫 (穂むら……確か前、和菓子やさんって言ってたかしら)

真姫 (下町の雰囲気に溶け込んだ味のある佇まいね…何となく、穂乃果らしい)

穂乃果「入り口の暖簾、まだしまってないみたいけど、お母さんまだ店頭にいるのかなぁ」ｽﾀｽﾀ

真姫「お店の入り口から家に入っていいの？」

穂乃果「いいのいいの〜どうせもう終わりの時間だしね」

395 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 19:34:40.74 ID:zwZa0IHP.net

ｶﾞﾗ


穂乃果「ただいま〜」

穂乃果「って…お母さん！なに口もごもごさせてるのっ」

高坂母「ごめんごめん。おかえり、穂乃果」ﾆｺ

穂乃果「また店頭で何か食べてたでしょ〜もう…お客さん来てるんだから！」

高坂母「え、そうなの？」

穂乃果「いや、お母さんが呼んだんじゃん！真姫ちゃんだよ！」

高坂母「あら、本当に連れてくるとは思ってなかったわ〜。すぐにご飯の支度するからお友達をあげておきなさい」ﾆｺﾆｺ

穂乃果「暖簾もしまうよ〜？」

穂乃果「あ！真姫ちゃん上がって上がって〜！」ﾋｮｺ

396 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 19:36:40.57 ID:zwZa0IHP.net

真姫 「…仲良いのね」

穂乃果「あ、ぁあ〜…聞こえてた？ごめんねぇ、呼んでおいてこんなんで…」ｴﾍﾍ

穂乃果「す、すぐにお茶入れるから二階の奥の部屋に上がっておいてくれる？」

真姫「ええ、お邪魔します」


真姫 (何だか家庭的な良い匂い…)

真姫 (まさか出会った時はこの子のご実家にお邪魔してご飯を頂くことになるとは…思っても見なかったわ)

ｶﾂｶﾂｶﾂ


高坂母「こんばんは」ﾋｮｺ

真姫「っ！」ﾋﾞｸｩｯ

真姫「すみません、お邪魔してます。こんばんは」ﾍﾟｺ

真姫 (穂乃果のお母様…柔らかく笑った顔が穂乃果によく似てる)

397 ：名無しで叶える物語(禿)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 19:43:41.93 ID:evSabn4A.net

すみません>>1ですが規制かかったみたいなので、また。

398 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 20:37:37.64 ID:b24KIR6Y.net

支援しとく

399 ：名無しで叶える物語(鮒寿司)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 20:44:25.18 ID:1DsTbBQF.net

乙

400 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 20:54:41.02 ID:/DRe1YM2.net

うーん、この寸止め感

401 ：名無しで叶える物語(家)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 22:10:51.89 ID:Zl/XVUna.net

乙

402 ：名無しで叶える物語(SB-iPhone)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 22:12:49.05 ID:8j6tW12d.net

ぱ

403 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 23:07:22.78 ID:7NTmhq2Z.net

ん

404 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/22(水) 23:48:36.17 ID:8cdcoSOQ.net

つ

405 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 00:17:24.25 ID:VGAjO3nj.net

高坂母「…はぁ〜！」

高坂母「えらい美人さんねぇ〜！！！」ｶﾞｯ

真姫「ｳﾞｪｪ……ｯ」ｱｾｱｾ

真姫 (こう言うところは穂乃果そっくり…なの…かしら？)

高坂母「あっ、ごめんねぇ。ついつい、あんまり美人な子だったから」ｸｽｸｽ

真姫「あ、ありがとうございます…//」

高坂母「もうご飯出来るから、荷物置いたら降りてきてね」ﾆｺ

真姫「はい」

ﾀﾀﾀｯ

真姫 (ま、まるで初めて穂乃果に会った時のようだった…)

真姫 (でも、不思議と嫌な感じはまったくしなくて……)

真姫(……)


〜〜

406 ：名無しで叶える物語(しうまい)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 00:31:14.46 ID:H0+0y4Tp.net

丸見えやんけ！

407 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 00:36:49.12 ID:VGAjO3nj.net

穂乃果「真姫ちゃん、遠慮しないで食べてね！」

高坂母「それにしても真姫さん凄くスレンダーねぇ…腕なんて穂乃果の半分くらいの細さじゃない？」

穂乃果「いやそれは言い過ぎだよ！まあ、真姫ちゃん凄い細いけどさっ」

真姫「そう、ですかね」

高坂母「ちゃんと食べなきゃだめよ？ほら、これもこれも、はいどうぞ」ﾆｺ

真姫「あ、ありがとうございます」(山盛り…)

高坂母「うんうん」

穂乃果「あのね、真姫ちゃんってねぇ、弁護士さんなんだよ〜凄いよねぇ」

408 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 00:39:51.00 ID:VGAjO3nj.net

高坂母「あら〜立派なお仕事されてるのねぇ…穂乃果、爪の垢を煎じてちゃんと飲んでおくのよ？」

穂乃果「あはは、ほんとにそうだよ〜。でも真姫ちゃんの爪の中に垢なんてなさそうだけどねっ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

高坂母 「例えでしょ」

真姫「そんな…別に」

真姫 (と言うか、穂乃果がホステスをしていることをお母様はご存知なのかしら…)

穂乃果「あっ、トイレ行ってくるけど、真姫ちゃんにお酒飲ませちゃダメだからね〜」

高坂母「はいはい」

ﾀﾀﾀｯ

409 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 00:41:00.46 ID:VGAjO3nj.net

真姫 「あの…」

高坂母「？」

真姫 「急にお邪魔してすみませんでした」

高坂母「いいのいいの、昔から慣れてるから」ﾆｺ

高坂母「それにあの子が今の仕事してる時点で心配なんて他にたくさんあるし、真姫さんみたいな子が来てくれるとは思わなかったわ」ｸｽｸｽ

真姫 (やっぱり今の仕事をしてることは知ってて…)

真姫 「…親として、娘さんの仕事は…心配ではないんですか…？」

高坂母「…」

高坂母「もちろんたくさん」ﾆｺ

高坂母「でも、昔から心配しかしてないからねぇ…それに、親バカかもしれないけどあの子は信頼してるのよ」

真姫「信頼…？」

410 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 00:44:33.64 ID:VGAjO3nj.net

高坂母「正しいことはちゃんと分かってて、人にしちゃいけないことだけは教えてきたつもりだから」ｸﾞﾋﾞ

真姫「…」

高坂母「無責任かもしれないけれど、親は結局子どもが幸せに、楽しそうに、笑顔でいてくれたらそれでいいの。あんな歳の子になったら余計にね」ﾆｺ

真姫「…穂乃果さんは、店でも凄く人気ですよ」

高坂母「良かった」ｸｽ

高坂母「人生は基本的に自分の為に生きるものよ。子どもを生んだ責任の分、親は自立するまで責任持ってしっかり育てるけどね」

真姫「…」

真姫「今日は本当に、ありがとうございました…」ﾆｺ

411 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 00:51:27.40 ID:VGAjO3nj.net

〜

ことり「…よしっ、今回の発注分は全て仕上がったかな」ｶﾁｬ

ことり (仕事上がりから頑張ったしもう良い時間だなぁ…今頃穂乃果ちゃんどうしてるんだろう)

ことり(今電話して真姫さんといたら申し訳ないし…)ﾁﾗ

連絡先: 絵里さん

ことり「連絡先はさん付けのままかぁ」ｸｽ

ことり「でも…この後お誘いがくるか、お店に来てくれるかしなきゃ…絵里ちゃんとの次はないんだよね…」

ことり「絵里ちゃん…今何してるのかな」

ことり (またねって言ってくれたけど…この間飲んだ時、ちゃんと約束しておけば良かったなぁ)

ことり「…」

ことり「明日…連絡してみようかな」

412 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 00:54:53.71 ID:VGAjO3nj.net

ことり (でもお誘いのメールって何て打てばいいんだろう……)

ことり(絵里ちゃんに営業みたいな誘いは……きっとばれちゃうし、私がしたくない…)


ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ことり「わっ」

ことり (メール…？)

ことり(あ、登録してるアプリのやつ…)

ことり「これって……？」

〜〜

413 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 00:59:24.72 ID:VGAjO3nj.net

〜〜都内某イベント会場広場〜〜



希「ん〜良い天気やし、昼間から飲むお酒は美味しいなぁ♥♥」

海未「はい、晴れて良かったです」

希 (…まさか海未ちゃんがオクトーバーフェストに連れていってくれるとは思わんかった…♪)

希 (こう言うイベントに慣れてない感じが全面に出てるけど、それ見てるのも楽しくてほんまに可愛いんよなぁ〜…♥)


海未「ご機嫌ですね。そんなに美味しいですか？」


希「んーー？いや、海未ちゃんがうちの好みのツボを突きすぎて、正直びっくりしてるんよ」ｸｽ

海未「あ、いえ…/// ことりから、希はビールが好きと伺っていたので…//」

希「そうなんや、ことりちゃんにも感謝やね♪」

海未「それにしても…凄い人の数ですね。賑やかしいと言いますか…」

414 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 01:01:43.90 ID:VGAjO3nj.net

希「やねぇ。ずっと行きたいなぁとは思ってたんよ」

海未「そうですか…とりあえず、はぐれないように気を付けなければいけませんね…」


希「…」ｸﾞﾋﾞ

希「うん♪ ほな、はぐれないように♥」ｷﾞｭｯ

海未「？！？！///」ﾋﾞｸｯ


希「〜♪」

海未「の、の、希？！」(手、手を…)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

希「だってはぐれたらあかん言うたやん〜！」ﾆﾔﾆﾔ

海未「お触りが、突然過ぎます！」

希「またそれぇ…そんな嫌がらんでもええやん」ﾑｽ

海未「うっ…嫌、と言うわけではありま、せん、が//」

希「ほんま？？良かった♥迷子にならんようしっかり繋いでおいてな♪」ﾆｺﾘ

海未「…は、はい///」ｷﾞｭ…

415 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 01:04:15.41 ID:VGAjO3nj.net

希「…」ﾃｸﾃｸ

希 (あかん…海未ちゃんの反応が初々し過ぎてこっちまでちょっと照れてきた…//)

海未「？」(希はもう酔ってるのでしょうか…顔が若干赤らんでる気が？)

希 (あかんあかん、海未ちゃん恐ろしや…)ﾊﾊ


希「よぉし、新しいビールとおつまみ探しにいこっ♥」

海未「は、はいっ」


〜


希「じゃーここで座って飲もっか」

海未「はい。場所が取れて良かったです…」ﾎｯ

希「取り合いやからなぁこう言うの、ちゃんと見とかないといつまで経っても座れへんよね」ｸｽ

海未「昔からこう言う場面で積極的に行くのが苦手でして…助かりました」

海未 (何だか情けないです…)ｼｭﾝ

416 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 01:06:33.79 ID:VGAjO3nj.net

希「そうなん？意外やねぇ。…まあうちも昔はそんなに得意じゃなかったけど」

海未「そうなんですか？そちらの方が意外です。何かコツはあるんですか？」

希「あはは…コツって言うか、おばちゃんなったら何も怖くなくなる現象…的な？」ﾆｺ

海未「まだ20代でおばちゃんはないのでは…」

希「え〜♪嬉しいこと言うてくれるなぁ海未ちゃんは♥」

希「じゃあ、改めて乾杯しよっか？♪」ｽｯ

希 (もう３杯目やけど)


海未「ええ」ｽｯ

417 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 01:10:56.61 ID:VGAjO3nj.net

『乾杯！』ｶﾞｯ

ーーー
ーﾊﾟｼｬｯ


海未「昔から混んだフードコート等でもいち早く席を取ったりするのは絵里が得意でした」

希「ああ、そんな感じするなぁ」ｸｽ

海未「真姫が周りをよく見ているので、席が空きそうな人達を見つけては絵里に伝えてあげるんです」

希「へぇ」

海未「そうすると絵里がその人達の元へ向かって、上手いこと席の確約を取ってくる流れでしたね」ｸﾞﾋﾞ

希「すごいなぁ。連携プレーってやつやね」ｸﾞﾋﾞ

418 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 01:15:08.88 ID:VGAjO3nj.net

海未「絵里の喋りもまた上手いので、相手も気持ち良く席を譲ってくれるんです」ｸｽ

希「うまいなぁ、えりち♪それにさすが三人は息が合うんやね」

海未「連携と言っても、私はいつも見ているだけでしたが…」ﾊﾊ

希「そんなことないよ」ﾆｺ

希「あ、でもオロオロしてる海未ちゃん想像したらめっちゃ可愛いわ♥」

海未「なっ、何ですかそれ…//」

希「でも、三人はほんまに昔から仲良しなんやねぇ。羨ましいわ」

海未「ええ、まさかこの歳になるまで一緒にいるとは思いませんでしたが」ｸｽｸｽ

希 (あ…海未ちゃん嬉しそう…)ﾄﾞｷ


希 (なんか…いつも可愛い可愛い思てたけど)

希 (真っ直ぐな目をした横顔は、海未ちゃん…凄く、優しくて格好いいんよな…)


〜

419 ：名無しで叶える物語(しうまい)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 01:15:18.66 ID:H0+0y4Tp.net

パパラッチかな？

420 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 01:16:28.11 ID:VGAjO3nj.net

つづく

421 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 01:21:01.38 ID:qWBJvERs.net

更新乙です

422 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 01:34:33.94 ID:uUjUxlQo.net

更新おつおつ

423 ：名無しで叶える物語(たこやき)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 01:37:41.40 ID:Dcz/h5Nk.net

おつおつ
続きも楽しみです

424 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 07:44:00.17 ID:OMHMFh88.net

おつ

425 ：名無しで叶える物語(SB-iPhone)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 12:58:15.93 ID:MIVEaFyq.net

ほ

426 ：名無しで叶える物語(家)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 15:05:15.34 ID:G6D6pPFH.net

ほ

427 ：名無しで叶える物語(庭)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 21:44:57.11 ID:xv0Uz2sC.net

ほ

428 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:04:22.19 ID:VGAjO3nj.net

絵里「今日はそれで海未が休みと言うわけね」

真姫「希とのデートでしょう」ｶﾀｶﾀ

絵里「見に行きたかったわねぇ…しかもオクトーバーフェストなら普通に私も参加したかったわ…」ﾊｧ

真姫「バレたらまた海未に言われるわよ？絵里の人としての倫理観を疑います、とか」

絵里「最近海未ってば私に厳しいのよねぇ」ｸｽ

真姫 「希のことで海未をからかうからでしょう」

真姫 (あの頃の絵里の雰囲気と違って私は良いと思うけどね) ｶﾀｶﾀ


絵里「それより昨日どうだったの？」

真姫「なにが？」

429 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:05:56.72 ID:VGAjO3nj.net

絵里「何がって、穂乃果よ。出掛けたんでしょう」

真姫「ああ」ｶﾀ…

真姫「ランチのあと、なぜか大きな公園に行ったわ」

絵里 (うわっ…穂乃果らしい)

真姫「そのあと…またなぜか、穂乃果の実家にお邪魔して」

絵里「？！」ｶﾞﾀｯ


ｶﾞﾀｶﾞﾀ、ﾄﾞｯ


真姫「…」

真姫「…大丈夫？」(なんで椅子からずり落ちてるのよ)

絵里「いや、真姫が初デートに実家だなんてビックリして…そ、それで？」ｶﾀ

430 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:07:36.49 ID:VGAjO3nj.net

真姫「ご飯をご馳走になって、普通に帰ったわよ」

絵里「クラブのホステスの実家に行ってご飯
を頂くことなんてあるの？」

真姫「そうね、世の中にはこう言うイレギュラーもあるってことをよく学んだわ」ｶﾀｶﾀ


絵里 (それでも真姫は冷静ねー…)

絵里 (穂乃果、外堀から攻めていくタイプなのかしら。意外…)

絵里「ご両親にも会ったの？あ、雪穂ちゃんはいた？」

真姫「会ったわよ。妹さんは買い物へ行ってそのまま仕事だったらしく、居なかったわね」

絵里「ふぅん…」

431 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:10:04.78 ID:VGAjO3nj.net

絵里 「真姫、ちゃんとご両親にご挨拶出来た？受け答えも気持ちの良い返事が大事なのよ？」ｽﾞｲ

真姫「ちょっ、いくつになったと思ってるのよ！」ｸﾜｯ

絵里「ご、ごめんなさい…だって真姫は勘違いされやすいじゃない…心配よ、私は」

真姫「大丈夫よ、…まったく」ﾊｧ

真姫 (私に対して高校生の時からこう言う所があるのよね…絵里は)


絵里「…ねぇ、それとひとつ聞いても良い？」

真姫「？」

絵里「真姫は穂乃果のこと…その、どう思ってるの？」

真姫「…」

真姫「どう言う意味？」

432 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:11:50.27 ID:VGAjO3nj.net

絵里「だって、真姫がわざわざ食事にまで連れていくなんて、珍しいどころの話じゃないもの」

真姫 (なによそれ…まあ、エリーの言いたいことなんて分かりきってるけど)

真姫「…強いて言えば、犬…かしら」

絵里「は？！」ｷﾞｮｯ

真姫「昔飼ってた犬によく似てて可愛いのよ……。それだけ」

絵里「そ、そう」

絵里 (それだけ…？)

真姫(そもそも穂乃果は、私とは生きてきた環境も性質だって、別次元の人間…なのよ)


真姫「…って、私のことは別によくて」ｸﾙｯ

433 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:14:30.46 ID:VGAjO3nj.net

真姫「あのねぇ、エリー。私達だって仲は良くても大人なんだから、エリーは心配が過ぎるのよ」ｸﾄﾞｸﾄﾞ

絵里「…分かってるわよ。でも海未のあの様子を見てもやっぱり心配だなって思うの…」

絵里 (それに…私は多分自分自身の感情にも混乱している)

真姫「気持ちは分かるけど、海未が誰にどう言う気持ちになろうとそもそも自由でしょう？」ﾊｧ

絵里「分かってる…私はただ、海未が傷付くような思いはして欲しくないの」

真姫「…」

真姫 (変わったと思っても、やっぱりエリーは引きずってる)

真姫 (面倒な人間が拗らせると、ここまで長引くものなのね…はあ)

絵里「あー……変なこと聞いちゃったわね、ごめんなさい」

434 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:17:20.68 ID:VGAjO3nj.net

絵里「私ももちろん希達と接するのはとても楽しいし、あの時間が好きなのよ」

真姫「ええ」

絵里「…」

真姫「切り替えてよ、エリー。自分にとって必要な人かをちゃんと見極める目くらい取り戻さなきゃ……この先エリーも幸せ逃すことなるわ」

絵里「…！」(真姫…)


絵里「あのね。私、最近変なのよ」

真姫「最近…？」

真姫 (変なのは大体いつものことなんじゃ…)ｼﾞーｯ

絵里 「？」

435 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:19:40.88 ID:VGAjO3nj.net

真姫「続けて？」

絵里 (ことりが寂しそうに笑ったあの時から……)

絵里「ふとした時にあの子のことを考えてることが多くて…」

絵里「今回はかわいいなってだけじゃなくて、気になるのよ。相手はまだ2回くらいしか会ったことのないホステスさんなのに…」

真姫「…」(エリーがことりを気にしていることなんて皆気付いてたけど)


真姫「エリーの心のことなんて、エリーにしか分からないわ」ﾌｲｯ

絵里「まあ、そうよ…ね」ｼｭﾝ

真姫「…」ﾁﾗ

真姫「だから、まあ……とりあえず、エリーから連絡してみることから始めてみれば？」

〜

436 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:23:26.63 ID:VGAjO3nj.net

〜〜

希「なぁ、ずぅ〜っと前から聞きたかってんけど」ｽﾞｲ

海未「は、はい」

希「海未ちゃんって何者なん？」

海未「はい？！」ｷﾞｮｯ

希「ああ、違う違う、うちが言いたいのは〜仕事なにしてる人なんかなぁってこと！」ｸｽ

海未「あ、なるほど…」ﾎｯ

海未 (突然なにを言うのかと思えば…驚きました)


希「あ！」

希「待って待って！うち当てるから、まだ言わんといてなっ♪」ﾆｯ

437 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:26:00.73 ID:VGAjO3nj.net

海未「…はあ、どうぞ」

海未 (言ってませんでしたっけ…？と言うより、絵里達が既に話したものだと思っていましたが)


希「ん〜…」

希「OL？」

海未 「ヒントがいるんですか？まあ、オフィスで働いていると言う点では合ってるのかもしれませんね」ﾌﾑ


希「区の公務員！」

海未「手堅くて良いですね。違います」


希「んー、警察…？」

海未「違いますね」(まあ無関係ではないですが)

438 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:28:13.40 ID:VGAjO3nj.net

希「ん〜…」

希「あっっ！じゃあ〜」


ーーー
ーﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙｯ


希 (え…携帯…？)ﾋﾞｸ


海未「希？」

希「っあ…いや、ごめんな。ちょっと、待って」ｺﾞｿｺﾞｿ

希「…」ﾁﾗ

希 (何…この、胸騒ぎ…)ﾄﾞｸ


《新着メール:３件》

439 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:31:56.95 ID:VGAjO3nj.net

『最近たのしそうだとおもったけど』

『のぞみちゃん、こいつのこと好きになっちゃったの？』

『どうしたらいい？こいつが消えたらまた戻ってきてくれる？』

添付データ:一件



希「っ…っ…！！！」ｿﾞﾜｯ


希 (うちと…海未ちゃんの…さっきの…写真…?!)ｿﾞｿﾞ

希 (な、なんで？なに？…誰？もう…わからん…っ)

希 (なに言うてるんこれ…消えたらって……こんなん、こんなん、うちだけならまだしも…う、海未ちゃんが…！！！！)


海未「…希？」ｼﾞｯ

440 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:33:55.72 ID:VGAjO3nj.net

海未 (携帯を見た途端、顔色が悪くなった気が…？)

希 (あかん…！うちとおったら…海未ちゃん、が…)ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

希 (なんで…なんで、いつも…こうなる、ん…っ ) ｼﾞﾜｯ


海未「の、希！」ﾄﾝ

希「！」ﾋﾞｸ

海未「どうしたのですっ？」ｷﾞｭ

希「う、海未ちゃん……ご、ごめん」(手、離さな…っ)

ﾊﾞｼｯ

海未「え…」ｽﾞｷ

海未 (振りほどかれ…)

441 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:35:38.23 ID:VGAjO3nj.net

希「うち、ちょっと…もう、今日は、一緒におれへん…わ」ﾌﾗ

海未「…え？」

希「え、えへへ。ごめんなぁ…」

海未「し、仕事ですか…？」

希「……」

希「そ、そうっ」

希「他の人と約束してたの…わすれてて…」

希 (ちがう…ちがう…)

海未「で、ですが…先週約束した時は」

希「ははは…ごめんなぁ」ﾆｺ…


海未「…」

海未「私がなにか、まずいことでもしたのでしょうか…？」ｸﾞｯ

442 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:38:42.86 ID:VGAjO3nj.net

希「…」

希 (早く逃げないと…海未ちゃんが、危ない)

希「そ、そやねん…大きな、お客さんで、どうしても優先せなあかん…くて」

海未「ーーー」

海未「ゆう、せん」

海未「…」

海未「ですか…」ｽｯ


希「…っ」ｽﾞｷｯ

希 (あかん、もう無理っ) ｳﾙｯ

希 (海未ちゃんの顔持てたら泣いてまう…！)

希「…っ」

443 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:41:46.69 ID:VGAjO3nj.net

希「…っ」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

海未「の、希！！！」ﾊｯ

海未「待ってください！！」ｶﾞﾀ

海未 (嘘です…こんな、唐突に)

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…

ｻﾞﾜｻﾞﾜ
ﾜｲﾜｲ


海未 (ひ、人混みで、追いかけれない…っ)

海未「……わかりません」ｸﾞｽｯ


海未「でも私も…所詮、彼女の指名客の、一人だったと…言うこと、なんですね…」

〜

444 ：名無しで叶える物語(やわらか銀行)＠＼(^o^)／：2017/03/23(木) 22:43:11.54 ID:VGAjO3nj.net

つづく