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ようよしまる「世界一意味のない会話」

1 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:08:35.79
最低の続き
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2 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:09:56.82
〜沼津行きのバスの車内にて〜


善子「はぁ〜…今日は大変な目にあった…マリーったらいらんことして……」

花丸「ダイヤさんもダイヤさんでいい加減怒りの感情を周りに巻き散らす癖どうにかしたほうがいいずら」

曜「今日は特にすごかったね…私たちはちゃんと謝ったら許してもらったけど、鞠莉ちゃんはずっと怒られっぱなしだったし」

花丸「いつもはダイヤさんに怒られてもケロッとしてる鞠莉ちゃんも今回ばかりはちょっと反省してるみたいだったね」

善子「流石にマリーも落ち込んでるだろうし後でラインしとこっかな」

花丸「善子ちゃん優しいんだねぇ」

善子「まあ、マリーには日頃から色々お世話になってるし…音楽のこととかも色々教えてくれるから」

花丸「鞠莉ちゃん、音楽詳しいの?」

3 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:10:53.66
善子「うん、といってもメタル系が中心だから、リリーとはまた違った分野だけどね」

曜「鞠莉ちゃん前からメタルが好きだって公言してたもんね」

花丸「梨子さんと鞠莉さん…こうして考えるとGuilty Kissはすごい音楽に特化したユニットなんだね」

善子「マリーとリリーだけじゃなく私もいるしね」

曜「梨子ちゃんだけでも音楽的素養が凄いっていうのに、それに加え梨子ちゃんが知らないような激しいジャンルに詳しい鞠莉ちゃんがいる…確かに言われてみれば凄いユニットだよね、ギルキスは」

善子「それに私もいるしね」

花丸「二人の歌声を聴くたびにいつも歌上手だなって思うずら」

4 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:12:08.66
善子「…さっきからなんで私だけハブるのよ!」

曜「あははっごめんごめん」

花丸「許してほしいずらw」

善子「しょうがないわね〜。いいでしょうこのヨハネが赦しましょう!」

曜「おおっwヨハネ様は随分寛大だね〜」

善子「ま、正直この流れはもう慣れたからね」

花丸「それはそれで悲しいねw」

善子「悲しいって何よw」

花丸「まあ、ちょっといじり過ぎちゃったけど善子ちゃんも実際凄いと思うよ」

曜「善子ちゃんはカッコつけて歌っても変な感じにならずにちゃんとカッコいいから良いんだよね」」

5 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:13:04.02
善子「ま、まあ?ヨハネの堕天力をもってすれば当然のことよ

花丸「善子ちゃんってばそんなに照れなくてもいいのに〜」

曜「面と向かって褒められるのに慣れてないんだねw」

善子「うっさい!怒るわよ」

曜「いや怒り過ぎでしょww」

花丸「どうしてそんなに怒ってるの?バスが壊れちゃうよ?w

善子「クッwあんたらのせいでしょうがよ」

曜「なるほど」

花丸「そういう見解もある」

善子「そういう見解しかないわよ!www」

6 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:13:56.22
曜「フフッw…ところでさ、やっぱりギルキスでは音楽の話よくするの?」

善子「突然ね…。うーん、音楽の話をするっていうよりは、メンバー間でオススメの曲を教えあうってことのほうが多いかな」

花丸「おらがルビィちゃんや善子ちゃんに教えてもらってるみたいに?」

善子「それとはまたちょっと違うわね。ずら丸はそもそもほとんど音楽を聴かないけど、ギルキスの面子は割と聴くほうだから、とにかく他の二人が知らない曲を教えあうって感じではないんだよね」

曜「というと、具体的にはどんな感じ?」

善子「それぞれの好きな曲とか興味持ちそうな曲はある程度メンバー間で分かってるから、そういう曲が好きならこんな曲も気に入るんじゃない?ってな感じで紹介しあってるわね」

7 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:15:19.23
曜「あ〜なるほどね」

善子「これが意外と作曲の時に役に立って、曲のイメージを伝えたい時にあの曲のあの旋律みたいなのがイイって誰かが言うと皆分かるから話し合いがしやすいのよね」

曜「へ〜ギルキスの曲作りってそういう風に進めてるんだ」

花丸「AZALEAでは基本的に皆で大体の方針を決めて、歌詞のイメージに沿って最終的に果南さんが曲調を決めたり、ダイヤさんの要望に応えて果南ちゃんが曲調を決めたりとか、結局果南ちゃんに頼ってる部分が多いんだよね」

善子「えっそうだったの!?」

曜「あの果南ちゃんが!?」

花丸「もちろん、全部を果南ちゃんに任してるわけじゃなくて、おらやダイヤさんもこういう旋律はどうかって提案して作ってるよ?でも、最後の仕上げっていうか…編曲っていうのかなぁ?それは果南ちゃんがほとんどやってるずら」

曜「……果南ちゃんとはもう随分長い間一緒にいるけど、そんなことが出来るなんて知らなかったな」

善子「まあ、どのユニットも最終的にはリリーに仕上げをしてもらってるから、全部が全部果南のやったことではないと思うけど」

8 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:16:00.67
曜「う〜ん、少しであったとしても果南ちゃんが音楽的な話を出来ることが割と本当に信じられないんだよね…」

善子「いやいやその言い草は酷すぎない?w」

曜「だって果南ちゃん、音楽聴いてるイメージ全くないし…何の参考もなく曲調を考えるなんて出来ないと思うんだけど」

花丸「それなんだけど、果南ちゃん実は一人でいるときは色々な曲を聞いてるらしいずら」

曜「えっ初耳なんだけど」

花丸「おらも前になんで果南さんが色んな曲調を考え出せるのが気になって聞いてみたことがあって、その時教えてもらったんだ」

善子「へぇ〜、どんな曲を聴いてるんだって?」

花丸「おらには分からなかったんだけど…確か、カギ?とかその辺の曲をよく聞いてるとか言ってたずら」

9 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:17:34.13
曜「カギ?どういうことだろ」

善子「……」

花丸「なんかのメーカー?のことらしいよ。果南ちゃんはおらには分からないと思うけどって言いながら教えてくれたんだけど、やっぱりおら以外でもよく分からないよね」

善子「もしかしてだけど……それってkeyのことなんじゃ…」

曜「ん?善子ちゃん何か知ってるの?」

善子「い、いや、なんでもない!なんでもないのよオホホ…」

花丸「相変わらず変なヒト…いや、変な堕天使ずらね」

善子(果南って多分key作品みたいなジャンルが好きなのね……。そういえばAZALEAの曲って全体的にそういうゲームの主題歌みたいな雰囲気があったような…)

10 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:18:11.50
曜「善子ちゃん?もしかして心当たりあるの?」

善子(別に二人にエロゲ云々の話をすることは構わないんだけど、果南のイメージを崩しちゃうからな……特に幼馴染の曜にとっては衝撃だと思うし…)

善子(う〜ん、ここは一先ずお茶を濁しておいて、徐々に教えていった方がショックは少ないわよね…)

善子「まあ…なくはないというか……」

曜「ホント!?じゃあ教えてよ!」

花丸「おらも知りたいずら〜!」

善子「え、えっとぉ〜(……とりあえずCLANNAD辺りから教えるぐらいならイイかな…?)近い内に、教えるよ〜…」

曜「ホント!?約束だからね!」

花丸「今すぐは教えてくれないの?」

善子「い、いや結構歴史のあるコンテンツと言うか、一言で説明しづらいから、今度じっくり教えるよ・・・」

11 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:19:29.46
善子(keyだけならエロゲってところを伏せて教えても問題ないんだけど、果南がどこまで手を出してるかによるんだよね…今度探っとこうかしら)

花丸「善子ちゃん、さっきからボーっとしてるけどどうしたの?」

善子「な、なんでもないわ。そ、それより二人はユニットのメンバー間で音楽の教え合いみたいなことはないの!?」

花丸「雑な話の振り方ずらね…まあ大丈夫そうならいいや。おら達はダイヤさんがアイドルの曲を布教してるぐらいかな」

善子「想像通りね…曜たちは?」

曜「う〜ん、私達はそれぞれ好みが違ってるからなぁ…千歌ちゃんとルビィちゃんはμ‘s関連で共通してるみたいだし、私もμ’sの曲は聴いてるけど、二人ほど詳しくはないし…基本私から二人に曲の話をすることはないんだよね」

12 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:20:25.67
善子「ええ?今朝はEARTH SHAKERの話までしてた曜が、二人には音楽の話をしないの?」

曜「うん……流石にハードロックは二人の趣味とかけ離れすぎてるしね」

花丸「?…二人共、何の話をしているの?」

曜「あ、そういえば花丸ちゃんには話してなかったんだけど、今朝学校に着くまでバスの中で親に影響された音楽の話をしてたんだ」

善子「それで、曜が親の影響で日本のハードロック界の草分け的存在の曲を聴いてるって話になったんだよね」

花丸「へぇ〜…結構意外だね」

曜「そうかなぁ?」

花丸「うん。ロックとか聴くんだ〜ってビックリしたよ」

善子「…それにそもそも、果南の話もそうだけど、活発で運動神経抜群な人に対して音楽だとか芸術的なことを好む趣味があるとはイメージしづらいのは確かなのよね」

曜「えぇ〜酷いよぉ!私だって音楽くらい聴くよ!」

13 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:21:34.46
善子「だったらさっきの果南への発言は撤回したほうがいいわよ。曜だって果南に対してそういうイメージを持ってたんだから、他の人があなたに同じイメージを持つのも理解できるでしょ?」

曜「ああ、いや、まぁ……そうだね」

花丸「……ところで、さっき親の趣味から影響を受けて聴くようになった音楽の話をしてたってことだったけど…」

善子「…?それが何よ?」

花丸「善子ちゃんはどんな影響を受けたの?」

善子「え、ええ!?」

曜「あ、善子ちゃんは、お母さんが聖飢魔Uの信z…ファンだったから、その曲を聴くようになったんだって!」

善子「ちょ、曜!?」

14 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:22:30.10
花丸「せいきまつ?…聞いたことないずら」

曜「あはは、聖飢魔Uは1999年の終わりに解散してるからね……。花丸ちゃんは、デーモン小暮閣下って知ってる?」

花丸「あ、その人は知ってるずら!すごくお相撲さんに詳しい人でしょ?」

曜「うーん、やっぱそういう風な感じか。でも、本当は違うんだよ?」

花丸「へ?」

善子「……聖飢魔Uは地球を征服した悪魔教団なのよ。音楽、特にヘヴィメタルを奏で、地球の人々を洗脳し、最後に地獄へ帰っていった悪魔たちなの」

花丸「ほへぇ〜。よくはわからないけど、善子ちゃんのお母さんはそのせいきまつってグループが好きだったんだね」

善子「…ま、そうね」

15 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:23:52.01
曜「今朝聞きそびれたけど、善子ちゃん自身はどうなの?」

善子「…今更隠しても仕方ないから白状するけど、私もママと同じで聖飢魔Uは好きだよ。とはいえ、単に悪魔の先輩だから好きだってわけじゃないんだからね?」

曜「音楽的にも好きってこと?」

善子「そうそう」

曜「そっかぁ。私も今度聴いてみようかな」

善子「それならSAVE YOUR SOUL 〜美しきクリシェに背を向けて〜とかお勧めよ。いい曲だし、曜にピッタリだから」

花丸「長い曲名だね」

曜「私にピッタリってどういうこと?」

16 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:25:07.35
善子「Save your soulって歌詞がサビにあるんだけど、その部分が若干「セイ!ヨーソロー」って聞こえるのよw」

曜「なにそれwww」

花丸「確かにそれは曜ちゃんにピッタリだねww」

善子「まぁ、曲自体は割とホントにいい曲だからヨーソローネタに関係なく一度は聴いてみてほしいな」

曜「オッケーw今日帰ったらすぐに聴くよ」

花丸「おらも聴いてみたいな」

善子「ずら丸は今度ウチ来た時にね」

17 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:25:45.75
曜「…ところでさ、聖飢魔Uのメンバーって全員『デーモン小暮閣下』みたいな名前なの?」

善子「ん?どういうこと?」

曜「えっと、メンバーの名前は皆カタカナ、苗字、役職って順番なの?ってことなんだけど」

善子「ああ、そういうことね。その通り、ほとんど皆そういう名前だよ」

花丸「へ〜。例えばなんて名前なの?」

善子「エース清水長官とか、ゼノン石川和尚とか、ジェイル大橋代官とか、そんな感じの名前ね」

花丸「なるほど、面白いね」

曜「ほとんどっていうことは例外もあるの?」

善子「そうね。過去在籍してた構成員の中にはこのパターンに当てはまらない名前もあったみたい」

18 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:26:18.12
花丸「役職は変わったりしないの?」

善子「基本ないけど……あ、でも聖飢魔Uの創始者であるダミアン浜田殿下はダミアン浜田陛下に変わったわね」

曜「へ〜それはまたどうして」

善子「ダミアン陛下は元々サタン45世だったの。で、聖飢魔Uが地球制服を完了したところで王位についたって話らしいわよ」

曜「ほえ〜なんか凄い世界観だね」

花丸「サタンってつまり堕天使ルシファーのことだよね。善子ちゃんとしてはそこら辺どう思ってるの?」

善子「へ?どうって言われても…特には思うことないけど」

花丸「善子ちゃん、そこは聖飢魔Uという先輩を見習ってしっかり練ったほうがいいと思うよ」

善子「ちょ、余計なお世話よ!」

19 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:28:04.41
花丸「余計ではないずら。たとえば、初代サタンの系譜は確かに浜田さんかもしれなけど、自分は実はその初代サタンがヨハネとして転生した姿だ、とか言えるとアクマとしてハクがつくずら。…ぷっw」

善子「何最後笑ってんのよww」

花丸「いや、おらがこんなこと言ってるなんてと思ったら自分でおかしくなっちゃってw」

曜「いやわかるけどw普段の自分とギャップがあること言うと自分でおかしくなることはあるけどww」

善子「捉えようによっては私を笑ったみたいだったわよw」

花丸「ごめんごめんw…とにかく、そうやって自身が堕天使の頂点だということをアピールできれば善子ちゃんの人気も今以上になるはずずら!

善子「いやいやそんなこと出来るわけないじゃない!ww最悪敵に回しちゃうでしょw」

花丸「度胸がないねぇ。もっとカチ込んでいこうよ」

善子「なんなのカチ込んでいくってww」

曜「花丸ちゃん絶好調だねw」

20 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:29:42.14
花丸「何はともあれ、善子ちゃんがもしアクマ界最強を目指すんならもっと徹底的にやるべきずら」

善子「いつも私が堕天使の話しても軽くいなすクセになんで今日はそんなにグイグイ来るのよww」

曜「あははwwじゃあせっかくだし善子ちゃんがどうやったらアクマ界最強になれるか考えてみようよw」

善子「ちょw何なのこの流れww」

花丸「善子ちゃんとしてはどういう方針を取るつもりなの?w」

善子「ええ?w急に言われても……」

曜「なんでもいいから言ってみなよw」

善子「それ教師の質問に誰も手を上げなくて適当に当てられた人が言われるやつじゃないw」

花丸「いいから早く言ってみるずらw」

善子「ええっと〜」

21 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:30:12.96
曜「あ、やっぱ先輩を真似てみるっていうのがいいんじゃない?ww」

善子「ちょっとw私に聞いてたんじゃないの?ww」

曜「ごめんごめんw」

花丸「でもいいアイデアずら。やっぱりこういうのは先達を真似て、そこに追いつくところからやっていかないとね」

善子「真似るって言っても、具体的にはどうするつもり?」

曜「聖飢魔U流の名前を考えてみるとか?w」

善子「何よそれwww」

花丸「面白そうずらww」

曜「でしょ?w」

22 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:31:10.23
善子「全くしょうがないわねーこのヨハネに相応しい名前を考えるわよww」

花丸「善子ちゃんも結構ノリ気だねw」

善子「うっさいわよww」

曜「で、どんな名前にしよっか?」

善子「そうね……元々ヨハネだし、ヨハネ津島までは決まるのよね」

花丸「ということは役職さえ考えればいいんだよね」

曜「う〜ん、何かいいのはないかなぁ…ちょっとスマホで調べてみるね

善子「なるべく私のイメージっぽいやつがいいわよね」

花丸「善子ちゃん…というかヨハネのイメージっていうと、どういうのかなぁ」

曜「リトルデーモンを束ねたりアクマの軍団とか言ってるところからすると、元帥とか総帥とか?」

23 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:32:07.98
善子「うーん、リトルデーモンって私に魅了されて堕天した者たちのことだから、そういう軍隊っぽいのはちょっと違うかな」

花丸「ジャンヌダルクみたいなイメージかな?」

善子「それだと聖人になっちゃうわね」

曜「アクマかつ、象徴的なアイドル的存在でもある、と…」

善子「そういうことになるのかな」

花丸「アイドル…もとの語源はイデアからで、崇拝の対象みたいな意味があったみたいだね」

曜「そっか、じゃあ崇拝関係でえらい役職でいけばいいんじゃないかな?」

善子「それって例えば教皇とか?でもそうすると聖人みたいな意味合いになってアクマには似つかわしくないんじゃないの?」

24 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:33:21.32
花丸「でも和尚もアリだったんでしょ?東洋系ならいいんじゃないかな」

曜「それだったらいいの見つけたよ!」

善子「ホント!?」

曜「うん!猊下ってどうかな?」

善子「げいか…?どういう意味?」

花丸「宗教における最高指導者の意味だった覚えがあるずら」

善子「なるほど…ヨハネ津島猊下……かっこいいかも…」

曜「思いの外気に入ってるね

善子「閣下や殿下みたいに最後が「か」で終わるのもいいわね…。あ、そうだ」

25 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:34:07.02
曜「ん?善子ちゃんツイッターなんて開いてどうしたの…ってちょw」

花丸「どうしたの?」

曜「善子ちゃん自分のアカウント名ヨハネ津島猊下にしてるwww」

花丸「どんだけ気に入ったずらwww」

善子「これでよし、と」

曜「いやそれでいいのww」

善子「せっかくだから皆のも考えてみようよ

花丸「善子ちゃんが振り切れちゃったww」

善子「じゃあまずは曜からね」

曜「ええwいいよ〜私はw」

26 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:35:31.07
善子「最初に聖飢魔U流の名前つけようって提案したの曜なんだから、曜だけは逃れることは出来ないわよ」

曜「おっと墓穴を掘っちゃったかww」

花丸「曜ちゃんとしてはどんな名前がイイの?w」

曜「いや〜私はリトルデーモン渡辺船長とかでいいよwww」

善子「しっかり考えてんじゃないww」

花丸「自分からリトルデーモンと認めていくんだww」

曜「まあ本家リスペクトも含むってことでw」

善子「いやいや流石にリトルデーモンのオウソライゼーションは私にあるからダメだってww」

曜「オウソライゼーションってどういうことなのww」

27 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:36:40.11
善子「曜なんてヨーソロー渡辺船長で充分よw」

花丸「それはあまりにも安易すぎるよw」

曜「でも船長は採用してくれるんだねww」

花丸「え?wそこ重要なの?ww」

曜「ほらw私夢が船長だからww結構うれしいwww」

善子「じゃあ渡辺船長は確定としてカタカナはどうする?」

曜「うーんやっぱ海のイメージがほしいな」

花丸「海っぽいカタカナってなんだろうね?」

善子「……海と船で思い出したんだけど、ラプラスとかどう?」

28 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:37:47.15
曜「まさかのポケモン!?w」

花丸「確かに船っぽいし海っぽいけどw」

善子「それに、ラプラスの悪魔っていう科学で有名な言葉があって、それにもかけられるし」

曜「ラプラスの悪魔?」

花丸「なんずらソレ?」

善子「ラプラスっていうのは昔の数学者の名前ね。で、その人の提唱した説が後世になって象徴的に『悪魔』と表現されたのよ」

曜「…?どういうことなんだろう」

花丸「どういう主張だったか善子ちゃんは知ってるの?」

善子「もちろん。…順を追って説明していくね。ある瞬間の、世界中のありとあらゆる全ての状態を正確に知ることができる知性をもった存在があったとする」

花丸「ふむ……」

29 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:38:54.97
善子「さて、もしそんなことが出来るとすれば、それらの状態はどのようにしてその状態となったか、あるいはこれからどんな状態になるか、原理的には完全に把握出来ることになる」

曜「え?なんで?」

善子「因果関係のためよ。ある原因が必ずある結果を生じさせるなら、原因が分かりさえすれば結果は必ず分かることになる。その逆もまた同じことになる」

曜「ま、まあそういうことになるね」

善子「更に、因果は常に繋がっているなら、ある原因がある結果を生み、今度はその結果がある原因となってある結果を生み出していく…ということになるわけ」

曜「全てに因果関係があって、しかも一つの原因は一つの結果しか生まないとなると…」

花丸「一つの出来事が完璧に分かってしまえば、何もかも分かるってことになっちゃうずら!?」

善子「その通り。要するに、どんなに短い瞬間であったとしても、世界全てを見通せる者にとっては未来や過去の状態をうかがい知るには十分ってことね。……そして、そんなことが出来る存在がいるとして、その名前は…」

30 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:39:31.21
花丸「悪魔、ってわけずらか…」

曜「…なんか鳥肌たっちゃった」

花丸「でも、そんなことが出来るのは悪魔だけってわけじゃないよね?むしろ神様が最初に連想されると思うんだけど」

善子「それはその通りだと思う。だからここからは推測の話になっちゃうけど……もし今の話がすべて正しかったとしたら、ある意味で私達には自由なんてものがないことになるわよね?」

曜「え、そう?」

善子「そう。なぜなら一つの原因から多数の結果が生まれることはないし、原因から結果が生まれるということに限りはないから」

花丸「…まだちょっとよくわからないずら」

善子「簡単よ。私が何かしたとして、それはある一つの結果を必ず生じさせる。そしたら、その結果からまた別の結果が生まれる。そしてある一つの出来事はある一つの出来事しか生じさせることは出来ない。となると…」

曜「…そっか。そうなると、どこまでいっても私たちの行為は決まっていることになるんだね」

善子「そういうことね。一つの原因が決まると一つの結果が必ず決まる。そしてその連鎖は途切れることはない。なら、この世で起こる全てのことは、最初に原因となる出来事が生じた時点で決まっていることになる」

31 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:41:17.32
花丸「…ちょっと信じ難いね」

善子「でも、どれも私たちが普通に信じていることから導き出された主張よ?どんなことにも原因と結果があるっていうのは皆普通に受け入れているよね」

曜「そりゃ、まあそうだ」

善子「手に持っているモノは手放せば必ず落ちるように、ある行為をしたら必ず別のある結果を生み出すってことも受け入れている」

花丸「…確かに」

善子「もちろん現実的にはいつも細かい条件は違ってくる。けど、全く同じ条件である出来事を起こしたらその結果起こる出来事は必ず同じはずだと言われて、疑うことは無いわよね。……ほら、全部皆が当たり前だと思っていることよ」

曜「確かに普通じゃありえないけど、もし全く同じ体調で、全く同じ会場のコンディションで飛び込みやったら、全く同じ結果になるかも……」

花丸「なるほど…そう考えると否定することは難しいね」

曜「でも、そうなるとこの世には原因と結果だけしかないってことになるよね?」

花丸「そうずら。もっと言えばおら達は普通自分の意志で何かを成し遂げたって考えるけど、実は意志に関係なくあらゆることが決まっている、ということになるんだね」

32 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:41:57.96
善子「そ。自由って色々な考えを含んでる言葉だから一概には言えないけど、少なくとも一般的なイメージはずら丸の言った通りのものだと思う」

曜「そして、そういう一般的な意味での自由はラプラスの主張の中では否定されてしまうわけだね」

善子「そうね。いわばラプラスの説は人間の自由を脅かすもので…自由を奪う存在として、イメージ的に悪魔が連想されたんじゃないかな」

花丸「なるほど……」

善子「あとは、道徳とか倫理の問題もあるわね」

曜「え?どうして?」

善子「全部決まってるんだから、自身の行為に責任はないって主張が出来ちゃうからよ」

花丸「……そっか。「責任』って自分が原因になって何かすることと結びついてるから…」

曜「…もし悪いことをしちゃっても、自分が選んでしたことじゃない、だから責任を問われる覚えはないって言えちゃうわけだね」

33 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:42:58.70
善子「そう。正しく悪魔の世界でしょ?」

曜「う〜頭がこんがらがってきた」

花丸「それじゃ実はこの世に責任なんてないってこと?」

善子「正直、それはわからない。あくまでラプラスの悪魔のような主張が成り立つとしたら、責任は虚構になるかもしれないってだけだから」

曜「要するに実際のところはやっぱりわからないってこと?」

善子「そうそう。それに、もしかしたら全部決まってることと責任を問うことって別の問題かもしれないし」

花丸「難しいね…」

善子「自由に関しても、すべてが因果関係に支配されているってことと、未来の複数の可能性のうちどれが決定するかってこととか、そもそも自由をどう考えるかってことに関しては議論の余地があると思うし、私も全然分かってないんだけどね」

34 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:43:33.49
曜「でも、ここまで聞くとなんかすごく感じるね」

花丸「凄い名ネーミングな気がしてきたずら」

曜「でもなんで善子ちゃんはそんなに詳しいの?」

善子「あぁ…ちょっとゲームでね…」

花丸「またゲーム?ゲームってそんなことも知れるんだねぇ」

善子「ま、まぁね…(果南はNever7はやったことあるのかな…?)」

曜「何はともあれ、この名前ありがたく頂戴させていただきます!」

善子「よし、じゃあこれから曜はラプラス渡辺船長よ!」

曜「了解でありますwwツイッターの名前変えとくねwww」

35 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:45:32.18
善子「じゃあ次はずら丸ねww」

花丸「仕方ないずらwおらも考えるずらww」

善子「ずら丸は…お寺の子だし、そこから発想を広げていけばいいよね

花丸「うーん、だったら比丘尼とかがいいのかな?」

善子「びくに?あの八百比丘尼の?」

花丸「え?なんで善子ちゃんはそのこと知ってるの?」

善子「いや、まぁ……ゲームで出てきたことがあるから…」

花丸「またゲーム?未来ずらねゲームは…普通、女子高生はあまり知らないことだからビックリしたよ」

善子「ま、まぁ私はヨハネだしね」

花丸「まぁ、善子ちゃんなら変じゃないか」

36 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:47:52.73
善子「そうね…(私だけじゃなくて果南も知ってると思うけど…AIRやってると思うし…)」

曜「変更し終えたよ」

花丸「あっ曜ちゃんおかえり」

曜「ただいまwさっきから気になってたんだけど、比丘尼ってどういうものなの?」

花丸「比丘尼っていうのは女性の修行僧のことを指す言葉だよ」

曜「なるほど、そのままだね。で、八百比丘尼っていうのは?」

花丸「一般的には人魚の肉を食べて不死になった比丘尼のことだね。八百比丘尼伝説といって、日本では有名な伝説上の人物だよ

曜「へぇ〜……初めて聞いたな」

善子「結構有名で、創作の題材にもなったりするのよ?」

曜「ああ、だからゲームで知ったって言ってたのか」

37 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:48:26.68
花丸「でも八百比丘尼のことまで考えると、Aqoursも人魚のモチーフを取り入れたりもしてるし、ちょっと良くないかな」

善子「共食いしてるってわけ?」

曜「そこまで考えなくていいんじゃないかな?」

花丸「確かにそうなんだけど…こういうところはこだわりたいんだよね」

善子「うーん、じゃあ僧正とかは?聞いたことあるけど」

花丸「僧正はすごく偉い階級だから、流石に冗談でもつけたくないかなぁ」

曜「あくまで二つ名程度の意味合いだし、それなりに偉くてもいいんじゃない?」

花丸「う〜ん……じゃあ、僧都とかかな?僧正は偉すぎて恐れ多いけど、僧都ならまだ大丈夫かなって思うし」

38 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:49:43.01
善子「じゃあそれで決定!今日からあんたはズーラ国木田僧都よ!」

花丸「ええ?ww」

曜「なんでズーラなのwww安直すぎるよww」

善子「いや、語感もいいしいいかなってww」

花丸「流石にもうちょっとちゃんとしてる名前がいいずらww」

善子「じゃあシーラカンスから取ってシーラ国木田僧都ならどう!?w」

曜「いやそれも適当じゃない?w」

花丸「それならいいずらwww」

曜「いいのそれで!?ww」

39 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:50:59.19
花丸「シーラカンスから取ってもらえるのは名誉ずらw」

善子「私達一年生組としてもねww」

曜「どんだけ一年生はシーラカンス好きなのwww」

善子「よし、この調子で他のメンバーの名前を決めていくわよw」

花丸「猊下ちゃん、次は誰にするの?ww」

善子「ちょっとwwいくらなんでもその呼び方は度を越しているでしょwww」

花丸「いいから早く次の犠牲者を決めるずらww」

曜「犠牲者って言っちゃってるしw」

善子「こうなったずら丸は手に負えないわねw」

40 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:51:51.67
花丸「おら、次はこの三人と共演出来そうな鞠莉ちゃんがいいと思うんだよね」

善子「遂に自分で話を進め始めたわねw」

曜「でも確かに鞠莉ちゃんなら付けやすそうだしいいかもね」

花丸「猊下ちゃん、何か候補はある?」

善子「だから猊下ちゃんって…しかも発案者なのになのに自分からは考えないのね…」

花丸「善子ちゃんはなんだかんだ言ってさっきから色々アイデアを出してるし、一先ず善子ちゃんから始めるのがいいかなと思って」

善子「なんだかんだって…まぁいいけどね。……といっても、マリーは既に理事長だし、名前もカタカナに出来るし…」

曜「その線でいくと、マリー小原理事長になるけど、なんというか…」

善子「そう、微妙というか、安直なんだよね」

41 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:52:33.46
花丸「さっきと同じように鞠莉ちゃんのイメージとか好きなものから違う名前を考えたらどうずらか?」

曜「鞠莉ちゃんというと、やっぱりホテルとかハーフとかかな?」

善子「好きなものでいくと、メタルとか?あと乗馬をやったりシャワーをよく浴びたりだとかするって話だったわね」

花丸「じゃあその中から鞠莉ちゃんっぽい要素を抽出してみるのはどうかな」

善子「そうね…。あ、そういえばマリーはメタルの中でも特にインダストリアルメタルが好きだったかな」

曜「インダストリアルメタルというと、NINとかだっけ?」

善子「他に有名どころでいうとマリリン・マンソンも一応インダストリアルに分類されるわね」

42 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:54:40.46
曜「なるほど、マリリン・マンソンか……小原マリリン・マンソン」

善子「はい?w」

曜「小原マリリン・マンソン」

花丸「急に何を言い出すずらw」

曜「もうね、鞠莉ちゃんは聖飢魔U関係なく小原マリリン・マンソンでいいんじゃないかな?」

善子「出たわね曜の世界一テキトーな発言www」

43 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:55:50.77
曜「いいじゃん小原マリリン・マンソン」

花丸「いやいや、趣旨からずれて…」曜「小原・マリリン・マンソン」




善子&花丸「・・・・・・」






曜「マンソン・オハラ・マリリン」

善子「ブフォッwww」

44 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:56:50.02
花丸「真顔で言うのやめてよwwww」

善子「マンソンオハラは流石にどうかと思うww」

曜「ごめんごめんw後で鞠莉ちゃんに謝っといてww」

善子「謝りようがないでしょwwというか人のことはネタにしないってさっき話したばかりなのに何やってるのw」

曜「その点に関しては本当に申し訳なかったです」

花丸「もうしないって誓いなおさないとねw」

善子「ホントよw…って話し込んでたらもうずぐ沼津じゃない」

曜「うわっホントだっ降りる準備しないと」




〜三人、下車へ〜

45 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:57:53.70
善子「ふぅ〜ようやく着いたわね」

曜「ようやくと言っても、意味のない会話してただけで一瞬で着いたけどねw」

花丸「一瞬は言い過ぎすらww」

運転手「○○円で〜す」

善子「あ、はい… 駅前の大学生「ウオォおおぉォー!!」善子「……」



善子「・・・・・・」

曜「……とりあえず降りよっか」

花丸「そうだね…」

善子「……とりあえず移動しよっか」

46 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 20:59:17.29
曜「花丸ちゃんが本屋に用事あるし、先に本屋に向かおっか…」

花丸「……さっきの、楽しそうだったね」

曜「そうだね…」

善子「楽しそうなのは結構なことだけど、もっと私の統合に責任をもってほしいわ…」

曜「私達の気持ちも考えてほしいよね」

花丸「……まぁ、仕方ないずら。大学生は人間じゃないし」

善子「…はぁ?w」

花丸「大学生っていうのは理性を失ってるから人間じゃないずら」

曜「いや、急すぎてわけがわからないよw」

47 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:00:05.45
花丸「大学生はいつだってわけがわからないことをするもんずら。言い換えれば大学生とは理性が欠けている人間を指す言葉ずら」

曜「理性が欠けているから人間じゃないとw」

花丸「その通りずら。だから、大学生は霊長類であっても人間ではないずら」

善子「wwじゃあ大学って理性のない動物を飼う場所ってことになっちゃうじゃないwww」

花丸「その通り。よく気付いたね猊下ちゃん」

善子「じゃあ大学って何なのよww」

花丸「そもそもの呼称が間違ってるずら。大学っていうのは世間を惑わすカモフラージュに過ぎないずら」

曜「じゃあなんだっていうのw」

花丸「大学という言葉は世間を惑わすための隠れ蓑に過ぎないずら。本当は大学っていうのは建前で、霊長類研究所っていうのが真の姿ずら!」

48 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:01:26.10
善子「どういう意味www」

花丸「大学っていうのは何かを研究してる機関でしょ?大学生っていうのはそこに属する人間のことでしょ?」

曜「まあそういうことになるかな…?」

花丸「でも、大学生って理性がないと考えられるよね」

善子「そう…なのかな?」

花丸「だったら結論は単純明快ずら。理性なき人間は霊長類であっても人間ではないずら。そんなものどもが研究なんてできるはずがない。でも教授は研究している」

花丸「スゥ〜、ということは、本当は大学は理性をなくした人間を研究している機関だって考えられるずら!!」

曜「なんて暴論www」

善子「ていうか一息タメ入れるのやめてよww」

49 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:07:25.82
ヨハネ津島猊下「お前もリトルデーモンにしてやろうか!」

50 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:11:37.90
花丸「大学というのはしょせん「霊長類研究所」に過ぎないずら。さっきのモンキー達もきっと沼津に近い三島の研究所……三島霊長類研究所から脱走してきた連中ずら」

曜「三島霊長類研究所ってwww」

善子「そんなこと言ったら「大学」と名の付く機関は全部霊長類研究所になっちゃうじゃないwwww」

花丸「その通りずら!」

曜「行きたくないww大学行きたくなくなったよwww」

花丸「そんなに怖がらなくても、大学行っても理性を持っていれば大丈夫。ただ、同じ大学生の仲間にはならないから、何も考えないイキったキャンパスライフは送れなくなるけどね」

善子「要するにリア充になれないってことねw」

花丸「でもそんなものになる必要はないよ。理性を持たないことで充実してることが良いことだという社会通念があったとして、そんなものに従う理由はないずら」

曜「なんという反骨精神w」

花丸「むしろそんな常識を押し付けられたら余計反抗心が磨かれるずら」

51 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:14:45.87
善子「正に「やすり」ってわけねww」

花丸「そうずら。…って、なんで善子ちゃんがそのこと知ってるの?」

曜「今朝私が話したからね」

花丸「ああ、なるほど」

善子「そういえば、今朝の話で思い出したんだけどずら丸に聞きたいことがあって」

花丸「なあに?」

善子「時間の空間化ってフレーズ、誰が言ってたんだっけ?

曜「あ、それ私も聞きたかった」

花丸「アンリ・ベルクソンだね。フランスの哲学者の人ずら」

善子「ああ、そうそうそんな名前だった!」

52 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:15:24.06
曜「善子ちゃん、ティンカーベルとは似ても似つかないんだけど」

善子「いやほら、ベルはあってたでしょ!?」

曜「そうだけど、そういう問題じゃないでしょw」

善子「いいのよ名前なんて!そもそも本を読む上で重要なのは著者の名前を覚えることじゃなくてそこに何が書かれているかよ!

花丸「おらもそうだとは思うけど、今のは流石に擁護不能だよ、げ・い・かちゃん」

善子「クッw悪かったからその呼び方はやめてよww」

曜「それにしてもなんでそんな人の本を読んでたの?」

花丸「おらが前読んでた小説…『失われた時を求めて』って作品があったんだけど、そのお話がベルクソンの影響を受けたって聞いて、参考に手に取ってみたんだ」

曜「そうだったんだ……難しそうだけど」

花丸「実際難しくて、読むというよりは目をすべらせているだけって感じになっちゃったよ」

53 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:16:11.74
善子「どういうこと?」

花丸「おら、表面だけ読んで、本の表層的な知識を得てもそれは本当に理解したってことにはならないと思うんだ。でも、その本は難しくてそういう読み方しかできなかったずら」

曜「なるほど、それで滑らせてるだけっていうことだね」

善子「その本の本質が掴めなかったってわけね」

花丸「善子ちゃん流に言うとそういうことだね」

曜「善子ちゃんが常日頃から言ってることだねww」

花丸「そういえば、前に千歌ちゃんも本を読むことについて似たことを言ってたずら」

曜「似たこと?」

54 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:17:24.24
花丸「本を読むっていうことは、単に文字を追って、そこに書いてあることを文字通りに理解することじゃない」

花丸「文章の中で本当に言おうとしていること、あるいは言おうとしたけど失敗したことをも取り出して、自分の力で完成させなきゃならない」

花丸「つまり、本質を理解しなくちゃ本を真に読んだことにはならない、って」

善子「……流石千歌。私が認めるだけあって本質が見えてる」

花丸「とはいえ、本当に今みたいなことを言ったわけじゃなくて、あくまでこういうニュアンスのことを言ったってだけで、おらや善子ちゃん流にアレンジしたんだけどね」

善子「ああ、どうりで表現が私達のボキャブラリーと似てると思った」

曜「でも実際、千歌ちゃんはいつだって物事の本質を取り逃さないよね


善子「そうね。一見急いで結論を出さなきゃいけないような場面だけど、実は立ち止まって考えなきゃならないような皆が取り逃しがちな問題にもちゃんと気付いて、本当に大事なことは何なのか考え抜くことが出来る人。それが千歌なのよね」

55 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:18:42.22
曜「千歌ちゃんは正に『心の目で見なければものごとはよく見えない、肝心なことはいつも目で見えないんだ』ってことを教えてくれるんだよね」

花丸「『星の王子様』ずらね」

善子「そしてその中でもリリーが好きな言葉ね」

曜「そうだね。…こうやって考えると、梨子ちゃんが千歌ちゃんに特別な何かを見出したのも、千歌ちゃんがどんなに断られても梨子ちゃんをスクールアイドルに誘い続けたのも、根本のところで二人が繋がってたからなのかもって気がしてくるね」

花丸「確かに…」

善子「そうかも……」

56 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:21:02.48
曜「……そんな二人が、わたし、は…」


花丸「…よ、曜ちゃん?」


曜「私…は……」


善子「ちょ、ちょっと曜……?」

57 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:21:37.55
曜「・・・・・・」















曜「そんな二人が私は大好きなんだよねwww」
花丸「だよねーww」
善子「あの二人を好きにならない存在なんてありえないわよww」

58 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:22:48.62
曜「いやーしかしこうして話してると千歌ちゃんがいかに凄いのかがよく分かるね!

花丸「千歌ちゃんはいつだって皆が心の奥で願ってることを一緒に探してくれるずら」

善子「千歌は全てを赦すことが出来る、本質の見える人よ

曜「そうだね。……トゥルーなヒューマンチカ・タカミだね」

花丸「は?w」

善子「え?w」

曜「トゥルーアブソリュートヒューマン高海千歌」

花丸「…」

善子「…」

59 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:23:55.33
曜「トゥルーアブソリュートヒューマンチカ・タカミ」ドヤァ

花丸「wwwwww」

善子「いい加減ドヤ顔してゴリ押しするパターンやめてよwww」

曜「だって事実なんだもーんw」

花丸「この人もうどうしようもないずらww」

善子「というかもういい加減本屋の用事済ませようよw」

曜「ちょうど本屋に着いたしねw」

花丸「そうだねww早くお目当ての代物を買っちゃうずらw」

善子「ずら丸は沼津の本屋に何を買いに来たわけ?」

曜「花丸ちゃんのことだから、最近有名な文学作品とか?」

60 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:24:59.31
花丸「それはねぇ…あっ、これだよ」

曜「あれっ、これってμ’sを特集した雑誌?」

花丸「うん」

善子「どうしてこれを?」

花丸「今度千歌ちゃんとダイヤさん主催でμ’sの勉強会が開かれるでしょ?」

曜「……そうだっけ?」

善子「聞いたような聞かないような…」

花丸「言ってたよ。…で、少しでも話についていくために今のうちに予習しとこうかなーと思って」

曜「なるほどね」

61 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:26:25.31
善子「うーん…せっかくだし私ももっと本格的にμ’sに浸かってみようかな」

曜「私もCYaRon!で二人の話に付いていけるようにμ’sのこと知ってみたいね」

花丸「じゃあいい機会だし勉強会の前に三人でμ’s研究会やる?」

善子「それもいいかも」

曜「賛成であります!じゃあ私達もその雑誌の代金出すよ〜」

花丸「あっ、ありがとうずら」

善子「どうせ皆で見ることになるんだし、むしろお互い様でしょっ」

曜「そうそう。…ところで、μ’s特集ってことだけど、具体的にはどんな特集なの?」

花丸「九人全員にそれぞれ個別のページが割かれているのと、結成してからのヒストリーや編集部一押しの名ライブなんかが紹介されてるずら」

善子「おお…特集と言いつつ、初心者にもわかりやすい構成なわけね」

62 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:27:25.08
花丸「もちろん、九人の項目の中には今までのファンが知らなかったことも書いてあって、初心者から上級生まで楽しめる内容になっているんだよ」

曜「ファンには良い雑誌だね」

花丸「それ以外にも、今回みたいな状況があった時手っ取り早く推しが決められるのもいいところずら。……失礼なことだけど」

善子「推しを手っ取り早く決めるってとりあえず表面上の話題にだけついていくためのやつだからね…すぐに化けの皮が剥がれるけど」

曜「まあでも、何も知らないよりはマシだし、ガチの推しを決めるんじゃなくて、なんとなく好きかな〜って思うぐらいだったらいいんじゃない?」

花丸「そうだね。でも、二人はμ’sのメンバー自体はみんな知ってるんでしょ?」

曜「一応は知ってるけど…」

善子「誰が推しと言えるまでのレベルではないわね…」

花丸「そうなの?」

63 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:28:30.58
曜「Printempsの曲は好きでよく聞くけど、メンバーとなるとね…」

善子「私もBiBiの曲は世界一カッコいいと思うけど、そのうちの誰かっていうとね…」

花丸「へぇ〜…二人ともユニットが好きなんだね。……ってアレ?リリホワは?」

曜&善子「「リリホワを好きじゃないやつは人間じゃない」

花丸「そ、そういう見解もある…」


曜「花丸ちゃんは、凛ちゃん推しなんだよね?」

花丸「そうだよ。凛ちゃんは本当にかわいいずら〜」

善子「ずら丸がこんな煩悩全開の発言をするとはw」

花丸「これに関しては仕方ないずら。凛ちゃんは生きる意味をおらに見付けさせてくれたから」

64 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:29:32.14
曜「生きる意味レベルなのwww」

善子「よっぽどぞっこんなのねw」

花丸「おらもし自分に子供が生まれたら男女関係なく絶対「星空凛」って名前付けるからね!」

曜「フフハハwww」

善子「名前に?苗字そのままで!?ww」

花丸「そう、名前にずら」

善子「それじゃ子供の名前「国木田星空凛」になっちゃうじゃないwwww」

曜「お嫁に行って苗字が変わってもその名前にするの?w」

65 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:30:53.89
花丸「愚問ずら当然ずら」

曜「アハハハハwww」

善子「早口で言わないでよwww」



花丸「……さて、じゃあ買いに行ってくるね」

善子「待ってせっかくだから私も買うw」

花丸「善子ちゃんも?」

曜「私も買うよw」

花丸「ええ?ww曜ちゃんも?w」

66 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:32:15.89
善子「ずら丸の話聞いてたらなんか自分で読みたくなっちゃったw」

曜「私もw」

花丸「ええww」

曜「私と善子ちゃんの分のお金も渡すから一緒に買ってきてw」

花丸「ここにきておらパシリにされたずらw」

善子「後で埋め合わせするからお願いw」

花丸「しょうがないずらね〜w行ってくるずらw」

67 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:33:10.07
花丸、レジへ






曜「……このあとどうしよっか?」

善子「テキトーにどっかで遊んでく?」

曜「そうしよっかw」



最低の続編 完

68 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:34:13.43
後日談
〜部室にて〜


果南「おつかれ〜」ガチャ

曜「あ、果南ちゃん」

善子「果南、お疲れさま」

花丸「果南ちゃん…!待ってたずら……!」

果南「え?待ってたって?というか、今日まだこれだけ?」

曜「そうだよ」

善子「ずっとこの三人で地獄の会合…ヘル・コミュニケーションに勤しんでたのよ

果南「ヘル……。要するに、駄弁ってたわけだね…」

69 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:35:01.07
善子「そういう見解もある」

花丸「今ちょうど何パンが好きかって話してたんだ」

果南「ホントにどうでもいいこと喋ってたんだね…」

善子「果南は何パンが好き?私は漆黒の魔力が詰まってそうなあんぱんっ!かな」

果南「ええ……味じゃないの…?」

曜「私はカツサンドッ!」

果南「え、曜ってカツサンド好きだったっけ…曜「それと便座カバー!」

果南「…………え……!?」

70 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:35:41.62
花丸「おらは…ちょっと趣旨から外れるけど、やっぱりのっぽの塩キャラメルが一番好きかな」

果南「ちょ、ちょっと外れるってどういうk花丸「それと便座カバー!」…は?」

善子「それで、果南は何パンが好きなの」

果南「は、え、な、な、な、何パンって言われても…!?」

曜「やっぱり果南のことだから、普通のパンじゃ物足りないのかなぁ?」

花丸「普通じゃないパン……せんべいが入ったパンとかずら!?

果南「はえぇぇ!?」

曜「もしかして、せんべいじゃ足りないとか!?」

果南「あ、え、いやちょっと」

71 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:36:05.62
善子「二つの要素を備えても足りない……なら、三つも四つも同じ…。でも、それが七色だったら話は別!」

花丸「そうか……そうだったんずらね!」

曜「果南ちゃんは…果南ちゃんは……」

三人「レインボーパンが好きだったんだね!!」

果南「うえええええええええ!!?」

72 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:36:53.97
三人「果南(ちゃん)」



果南「は、はい?」



最低の三人「お前に、レインボー」ドヤァ







果南「う、う、うわあああああああああ!!!」

73 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:37:53.43
果南(バレた!?バレた!!?)

果南(私が隠れオタクだってことが……特にギャルゲーばかりやってるオタクだってことがバレた…!?)

果南(なんでバレたの?偽装工作は完璧だったはず…!)

果南(千歌が遊びに来るときも、曜がアニメの話してる時も…)

果南(ソフトは全部隠したし、アニメなんて興味ない風に徹底して会話を逸らしてたのに…!)

74 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:38:29.22
果南(……誰が、気付けた?どこで気付かれた?)


果南(……そういえば、鞠莉から聞いたことがある…よっちゃんが色んな音楽に詳しくて、その中でも特にゲームの音楽に特化してるってことを…)


果南(よっちゃんなら、もしかしたらAZALEAの曲調から推測が出来たかもしれない…)


果南(そういえば私はマルちゃんにAZALEAの曲について鍵がどうのって話したことがある…)


果南(この三人の仲が最近妙にイイことは周知の事実……ということはマルちゃんがよっちゃんに私のことを話して、よっちゃんがそれと曲調から推測した…?)


果南(ということは……元凶は…)

75 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:39:08.63
果南「ヨーシーコー……!」

善子「ヒィッ!?」

善子(な、なんか果南さんから私にすごい殺気が向けられている…!?)

善子「ちょ、ちょっとまって果南さん!!私は別にあなたを貶めるつもりでは…!

善子(怖すぎて無意識にさん付けしちゃったんだけど!)

果南「問答無用……私の秘密を知った者は、全て例外なく…」

曜「なに恥ずかしがってるのさ果南ちゃん」

果南「あ?」

花丸「むしろ、果南ちゃんこそなんで秘密にしてたずら。……あんなに素晴らしい作品なのに」

果南「……どういうこと?」

76 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:39:56.17
曜「果南ちゃん、CLAANADが好きだったんだよね?」

花丸「おらと曜ちゃんは善子ちゃんに教えられて初めて知ったけど…こんなに感動できる作品があったなんてって思って、それを隠してた果南ちゃんがずるいなって思っちゃったよ」

善子「そうそう!二人にCLANNADのアニメを観せたら、思いの外はまっちゃってね〜……」

果南「……アニメ?CLANNADの?」

花丸「そうだよ?」

曜「なんで今まで隠してたの?」

果南「え、いや〜なんというか…」

花丸「もしかして恥ずかしかったとか?」

果南「ま、まあそうかな…私ってそういうの見ないって思われてそうだったし…」

曜「えー別に気にしなかったのに!オタクに偏見があったころならともかく、今時女子高生がアニメ観るくらいフツウだよ!」

77 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:42:03.25
果南「ま、まあそうなんだけど…それだけじゃないっていうか…」

花丸「もしかして、他にも隠してることがあるの?」

果南「いや、隠してるというか……あはは…」

果南「……ちょっとよっちゃん借りてもいいかな?」

善子「!?」

曜「?」

花丸「別にいいけど、どうして?」

果南「ちょっとCLANNADの件で話がしたくてさ〜…」

曜「あ〜それ?確かに善子ちゃんは私たちに果南ちゃんの秘密を教えてくれたけど…」

花丸「でも、気になって善子ちゃんに迫ったのはおら達だし…」

78 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:42:48.61
果南「別に怒ってるわけじゃないよ?もし二人に他の作品を教えるとしても、よっちゃんとの打ち合わせが必要だと思ってさ」

善子「私との打ち合わせ!?」

曜「あ〜なるほど」

花丸「おら達にCLANNADを教えてくれた善子ちゃんだからこそ、今度おら達に別のものを教えるなら、二人でおら達にとって最適な作品というか、おら達にあったものを吟味して教えたいってことずらね?」

善子「えっえっ」

果南「そういうこと♪…で、やっぱり二人にはネタバレしたくないからさ、二人に内緒で作戦会議したいと思ったんだ」

曜「わかった!じゃあ私達は部室の中で待ってるね!」

79 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:43:33.75
花丸「後でやればいいんじゃないの?」

果南「二人とも気に入ってくれたしせっかくだから今すぐ教えたいしさ」

花丸「それなら仕方ないずら」

善子「ちょっ」

果南「じゃ、二人には悪いけどちょっとよっちゃん連れてくね〜

善子「え、あの、私承諾してないんだけど!?」





〜善子&果南 退出〜

80 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:44:06.67
〜内浦重須無料喫煙所(校舎裏)にて〜


善子「…」

果南「・・・」

善子「……」

果南「・・・・・・」

善子(私これから何されるの)

81 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:45:37.32
果南「……あのさ」

善子「は、はいぃっ!」

果南「二人には、どこまで話した?」

善子「ど、どこまでとは…」

果南「・・・流石に私が単にCLANNADのアニメが好きなだけじゃないってわかってるでしょ」

善子「…まぁ、そりゃねぇ」

果南「私の趣味がどこまで及んでるか、話したかってことだよ」

善子「いや、そもそも果南の趣味の領域までは流石に分からないわよ……

果南「それじゃ、本当にアニメの話をしただけってこと?」

善子「…まぁ、そうね……他にはkeyの話もしたけど…もちろん18禁的な要素は伏せてね…」

82 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:46:27.06
果南「そ、そっか…」

善子「……一応言っとくけど、多分二人はそういう話でも引かないと思うよ?」

果南「他人に引かれるとかじゃなくて私のイメージの問題なんだよ!」

善子「それはまぁ、わかるケド…」

果南「四六時中海に潜ってトレーニングして体育会系の発言を繰り返す女の子が実はギャルゲー・エロゲー大好きだっただなんて言えると思う!!?」

善子「いや、だからそれは分かってるから一応伏せて教えたのよ…」

果南「…そ、そっか……それもそうか…」

果南「……ありがとよっちゃん…」

83 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:46:54.28
善子「そんな、お礼を言われるようなことはしてないって」

果南「いや、でも気遣ってくれたことはホントだし…」

善子「だからいいって。……その代わりと言っては何だけど、今度お勧めのゲームとかあったら貸してよ」

果南「よっちゃん…うん、わかった。よっちゃんも何かお勧めがあったら教えてよ」

善子「そうね…。そのためにはお互い何をプレイしてきたか知らないとね」

果南「それもそうだ!じゃあ今夜にでもラインするよ!」

善子「オッケー。じゃあそろそろ戻りましょっか?」

果南「そうだね。二人も待ってるし……」

84 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:47:57.07
善子「あ、そういえば二人に教える作品何にする?」

果南「あ〜…。二人にはCLANNAD以外のkey作品ってまだ教えてない?」

善子「そうね。CLANNAD自体が長かったし、あんまりたくさん教えるのもどうかと思って」

果南「そっか。そういうことなら、無難にAIRでいこうかな?」

善子「いいわね。海辺で育った果南らしいチョイスだとも思われるし」

果南「翼人とかの設定もあるし、よっちゃんっぽくもあるしね」

善子「何か微妙に引っ掛かるけど、まいいわ」

果南「よし!じゃあ部室に戻ろう!」

善子「うん!」


この日、善子と果南の間に新たな友情が芽生えたのであった

85 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:48:36.00
蛇足も含めて今度こそ
最低の文章 完

86 :名無しで叶える物語:2017/04/25(火) 21:51:32.45
ヨハネ津島猊下とオタク果南が書きたかっただけです

87 :すばる:2017/04/25(火) 22:37:40.49
書き込むべきところがわかりません
中2病ってなんだろう?

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