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真姫「4月」海未「26日は」あんじゅ「よい風呂の日♪」

1 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:03:55.00 ID:hzyIkxgP.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1493046229/の続き

【4月23日・夜】

あんじゅ「!?…な、なにこれ」

あんじゅ「お母さーん!お風呂が水よ!?」

あんじゅ(故障みたいね…お湯も出ないし、困ったわ)

あんじゅ(業者が修理に来るのは次の日曜ですって…そんなにお風呂に入れなかったら死んじゃう!)

あんじゅ(ツバサか英玲奈の家…いや、あの二人に借りをつくるのもシャクだし)

『祖母がロシア人なの』
『穂乃果と一番親しいのは私ですから!』
『UTXの人だったんだ…』

あんじゅ(新しい友達がたくさんできたことだし、あの子たちに頼んでみようかな♪)

【絢瀬家】

絵里「え?…お風呂?」

『ええ。…ダメかしら?』

絵里「私は構わないけど…」

『いいの?助かるわ♪ありがとう!』

亜里沙「お姉ちゃんのお友達?」

絵里「ええ。まあ…他校の人なんだけどね」

亜里沙「たこの人?」

絵里「タコじゃなくて他校…音ノ木坂以外の学校ってこと。UTX高校の子なの」

亜里沙「あ…ユキホが言ってたアキハバラの学校ね」

絵里「そうよ。その友達が明日、うちに泊まりに来るんだけど…」

亜里沙「Хорошо…じゃあユキホをよろしくって、あいさつしなきゃ」

絵里「いや、優木さんは私と同じ三年生だから…もし来年、雪穂さんがUTXに入ったとしても、優木さんはもう卒業しちゃってるわ」

亜里沙「そっか。…エヘヘ」

絵里(雪穂さんをよろしくってことは、やっぱり亜里沙は音ノ木坂に入るつもりでいるのね)

絵里(亜里沙のためにも、絶対に廃校を阻止しなくちゃ!)

2 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:04:57.59 ID:hzyIkxgP.net
亜里沙「お風呂入ろう。お姉ちゃん♪」

絵里「そうね。今日は“温泉の素”を使ってみましょうか…」

亜里沙「温泉!どこの温泉へ行くの?」ワクワク

絵里「いや、行かないわよ。バスソルトみたいな物なんだけど、これを使うと家のお風呂が温泉みたいになるんですって。南さんがくれたのよ」

亜里沙「Хорошо!亜里沙、ロテン風呂っていうのに入ってみたいわ♪」

絵里「いや、そうじゃなくて…温泉の素で変わるのはお風呂のお湯だけよ。外側は家のお風呂のままなんだけど…」

亜里沙「お湯だけが温泉のお湯になるの…?」

絵里「まあ、使ってみればわかると思うわ」

亜里沙「うん♪ゆっくり浸かってみよう」

絵里(…亜里沙はまだまだ日本語の勉強が必要ね)

サラサラ…ドバー

絵里「これでいいのよね…?」

亜里沙「わあ、お湯の色が変わったよ!?お姉ちゃん!」

絵里「すごい色ね…確か南さんの話だと…」

『最近、昼間は暑くて夜はまだ冷えたりするでしょ?…だから汗はしっかり流しつつ、適度な保温効果がある温泉の素を作りました♪』

『バスソルトも自分で調合してるの?…南さんって何でも作れるのね…』

『ただのバスソルトじゃないですよ。温泉の素です♪』

トプン ザバー

えりあり「ふー」

絵里「あったまりそうな感じがするわね」

亜里沙「うん♪」

【4月24日】

亜里沙「こんにちは!えっと…アライズさん?」

あんじゅ「こんにちは。お邪魔します♪優木あんじゅよ。よろしくね」

亜里沙「ユーキアンジュさん?」

絵里「亜里沙、お茶いれてくれる?」

亜里沙「はーい!」パタパタ

あんじゅ「かわいい♪…あの子が妹さん?」

絵里「ええ。亜里沙はまだちょっと日本に慣れてなくて…」

3 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:05:34.46 ID:hzyIkxgP.net
あんじゅ「クォーターって言ってたけど…もしかしてロシアに住んでたの?」

絵里「私は日本に来てからのほうが長いんだけど、亜里沙は去年までロシアにいたの」

あんじゅ「へー。いいわね♪いろいろ面白い話が聞けそう」

絵里「でも、お風呂に入れないって大変でしょう?これから暑くなる季節だし…」

あんじゅ「そーね。私たちは練習もあるから、どうしても汗かいちゃうし…」

絵里「…実は、私も始めたんだけど」

あんじゅ「え?」

絵里「高坂さんたちと…スクールアイドル」

あんじゅ「そうなの!?…へえ、あなたが…」ジーッ

絵里「まあ、まだ始めたばかりだし…それこそ練習以外何もしてないけど」

あんじゅ「でも、あなたなら一番人気になっちゃうんじゃないかしら?生徒会長だし、可愛いし♪」

絵里「そんなことないわよ///…まだわからないことだらけだから…あなたにいろいろ教えてもらいたいわ」

あんじゅ「んー。そうね…じゃあ私から早速ひとつダメ出し」

絵里「え。…な、なに?」

あんじゅ「メンバーはこれから苦楽を共にする仲間でしょ?苗字に“さん”づけなんて…私でも穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃんって呼ぶのに」

絵里「それは…でもいきなり名前で呼ぶのも不自然な気がしない?」

あんじゅ「じゃあ、高坂さんの妹のことは何て呼ぶの?」

絵里「雪穂さん」

あんじゅ「どうして同じグループのメンバーの穂乃果ちゃんが苗字で、その妹さんは名前なのよ…そっちのほうが不自然でしょ?」

絵里「あ…言われてみれば、そうかも…」

あんじゅ「かもじゃなくて、そうなの。穂乃果ちゃんって呼んであげたら?あの子の性格なら嫌がったりしないわよ」

絵里「…前向きに検討します」

あんじゅ「ほかの子とはどうなの?」

絵里「えーと…フミコさんとミカさんは名前で呼んでるわ」

あんじゅ「その二人と特に仲がいいの?」

絵里「いえ、別にそういうわけじゃ…私と付き合いが比較的長いのは同級生の矢澤さんだけだし」

あんじゅ「付き合いが長い同級生でも苗字にさんづけなの?」

絵里「矢澤さんとはあまり仲が良くなかったのよ。メンバーじゃないけど生徒会で副会長の希のことは呼び捨てだし…」

あんじゅ「希ちゃんだけ特別扱い…もしかして?」ジーッ

絵里「え?」

4 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:06:43.72 ID:hzyIkxgP.net
亜里沙「ユーキアンジュさん!お茶どうぞ♪」

あんじゅ「ありがと、亜里沙ちゃん♪…あんじゅ、でいいわよ」

亜里沙「はい。アンジュさん♪」コト

あんじゅ「これは…もしかして自家製ジャム?」

絵里「вареньеよ。ロシアでは、これを食べながら紅茶を飲んだり、紅茶にвареньеを入れたりするの」

亜里沙「亜里沙はблиныに、いちごのвареньеをのせて食べるのが好き♪」

あんじゅ「本格的なロシア流のティータイムって感じかしら…(カロリーがちょっと気になるけど、美味しそう♪)」

絵里「じゃあ、お風呂…今日は優木さんが先に入ってくれる?」

あんじゅ「ちょっと待って。…私だけ一人で入るの?」

絵里「え?…だってお客さんだし…私は後で亜里沙と入るから」

あんじゅ(…まあ、姉妹水入らずの時間を邪魔しちゃ悪いような気はするけど)

チャプ…

あんじゅ「んー。やっぱりお風呂は最高ね♪」

あんじゅ(シャワーだけなら学校で使えるけど…日本で生まれて日本に住んでるのに、お風呂に浸からないなんて考えられないわ)

あんじゅ「ねえ、絵里ちゃん?」

『…“絵里ちゃん”?』

あんじゅ「そう呼んでもいいでしょ?」

『…呼ばれ慣れてないから、ちょっと気恥ずかしいっていうか…』

あんじゅ「じゃあ…お姉ちゃん♪」

『…わ、私はあなたのお姉ちゃんじゃないわよ…』

あんじゅ「いいじゃない。亜里沙ちゃんと同じ呼び方なら、呼ばれ慣れてるでしょ?」

『そういう問題じゃないような…』

あんじゅ「もう。いいでしょ?今日くらい…ホントは一緒に入りたいけど我慢してるんだから」

『どうして一緒に入りたいのか、よくわからないけど…温泉の素はどう?』

あんじゅ「香りもいいし、すごく温まりそうね。どこで買ったの?」

『南さんがくれたのよ。自分で調合した物なんですって』

あんじゅ「へー。すごいわね…」

5 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:11:16.81 ID:hzyIkxgP.net
あんじゅ「お姉ちゃん♪」ギュ

絵里「…ゆ、優木さん///」

亜里沙「アンジュさんもお姉ちゃんの妹なの?」

あんじゅ「そ。今日だけ妹♪」

絵里「じゃあ、私たちはお風呂に…」

あんじゅ「待って、お姉ちゃん。名前で呼んでくれないの?」

絵里「あんじゅ…さん」

あんじゅ「妹をさんづけ?」

絵里「…あんじゅ」ナデナデ

あんじゅ「よろしい。ふふふ…じゃあ、あったまってきて♪」

あんじゅ(絵里さんは素敵だし、居心地もいいけど…やっぱり一緒にお風呂に入れないのが心残りだわ)

あんじゅ(まだうちのお風呂は直らないし、明日は…)

『あんじゅ…どうしたん?』

あんじゅ「こんばんは、希ちゃん。私ね、今絵里さんちにいるの♪」

『えりさん…って、エリち?』

あんじゅ「そう、絢瀬絵里さん♪」

『へー。…いつの間に仲良くなったん?』

あんじゅ「この間、絵里さんたちが穂乃果ちゃんを探してUTXに来たの」

『ああ…穂乃果ちゃんがいなくなったって、ちょっと騒ぎになった日やったね』

あんじゅ「そうそう。そのとき音ノ木坂のみんなとお友達になったの♪」

『なるほどなあ…』

あんじゅ「まあ、泊まりに来たきっかけは、私んちのお風呂がしばらく使えないからなんだけどね」

『故障?』

あんじゅ「そうなの。修理に来るのは次の日曜ですって…そんなにお風呂に入れなかったらカビが生えちゃうわ」

『アハハ…それは災難やね。…でもUTXやったらシャワーくらいあるんやない?』

あんじゅ「シャワーだけじゃダメなの。お風呂に入らないと一日が終わらないのよ」

『もしかして、ウチに電話してきたんは…』

あんじゅ「うん。明日は希ちゃんちに行くからね♪」

『行くからねって…決定なん?』

あんじゅ「…ダメ?」

6 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:13:05.42 ID:hzyIkxgP.net
【4月25日・朝】

あんじゅ「楽しかったわ。またね、お姉ちゃん♪…亜里沙ちゃんも」

亜里沙「はい。また来てください♪」

絵里「“お姉ちゃん”は昨日だけじゃなかったの?」

あんじゅ「いいじゃない。学校も違うし、いつも会えるわけじゃないんだから…」

絵里「そうね…(高校を卒業したら、今以上に会わなくなりそうだけど)」

あんじゅ「また会えたときは、思いっきり甘えさせてもらうから♪」ギュ

絵里「アハハ…お手柔らかに///」

あんじゅ「μ'sだっけ?…スクールアイドルも頑張って。困ったときは、先輩の私が何でも相談に乗ってあげる♪」

絵里「ありがとう…ふふふ。頼りにしてるわ♪」ナデナデ

絵里(UTXは、音ノ木坂の生徒が減った原因でもあるけど…でも、あんじゅはいい子だし。きっとほかの人たちも…)

『神田の古い和菓子屋だ』
『あんじゅの彼女を紹介してよ♪』

【夕方・神田明神】

あんじゅ「のぞみちゃん♪」フリフリ

希「あんじゅ。…後ろ姿でウチやってわかったん?」

あんじゅ「え?…だってその衣装、目立つし…」

希「そうだけど、巫女さんのカッコしたら誰だかわからんことない?」

あんじゅ「ほかの巫女さんもいるの?」

希「いる時はいるんやないかな?」

あんじゅ「でも希ちゃんはわかるわよ。色気があるし♪」

希「そ、そんなことないよ。巫女さんは色気があったらアカンやろ?」

あんじゅ「あるものはあるんだからいいの」

希「じゃあ、着替えてくるから…ちょっと待っててー」

あんじゅ「手伝いましょうか?」

希「へ?…もう今日はこれで終わりやけど」

あんじゅ「希ちゃんの着替えのお手伝い♪」

希「いや、結構です///」

7 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:14:01.92 ID:hzyIkxgP.net
【東條家】

あんじゅ「希ちゃんちは落ち着くわ♪」ゴロゴロ

希「まあ、普段は誰もいないし…ちょっと寂しいくらいやけど」

あんじゅ「何なら私、お嫁に来てあげましょうか?」

希「A-RISEはどうするん?」

あんじゅ「家がここに替わるだけでしょ?」

希「既婚のスクールアイドルって…ありなん?」

あんじゅ「バレたら希ちゃんに迷惑かけちゃうかしら?」

希「あんじゅの家族が寂しい思いをするんと違う?」

あんじゅ「だって、いつかはお嫁に行くのが普通でしょ?」

希「まあ…でも早すぎるやろ?」

あんじゅ「そーね…やっぱり、少なくともどちらか片方はちゃんとお仕事して、安定した収入がないとダメかしら」

希「そこまで本気で考えてるん?」

あんじゅ「もちろんよ。希ちゃんが私をお嫁に貰ってくれるんだったら、私は喜んで嫁ぐし♪」

希「…あんじゅ///」

あんじゅ「でも希ちゃんって手が早そうな感じがするのよね…ほかに好きな女の子がいるんじゃないのー?」

希「ちょっと気になる子くらいやったら…でも全然、恋愛関係とかそんなんやないよ」

あんじゅ「本当にー?」

希「っていうか、あんじゅはどうなん?…エリちと仲いいみたいやし」

あんじゅ「絵里さんはね、理想のお姉ちゃん♪」

希「お姉ちゃん?…あんじゅとエリち、同い年やんな」

あんじゅ「そうだけど…亜里沙ちゃんがいて、二人きりで暮らしてるでしょ。だから絵里さんって、すごくお姉ちゃんって感じがするのよ」

希「まあ…そういうところはあるかも」

あんじゅ「妹みたいに甘えたいし、可愛がってほしいけど…恋愛とはちょっと違うかな」

希「へー」

あんじゅ「希ちゃんも一人っ子ならわかるでしょ?…お姉ちゃんが欲しいって思ったことない?」

希「ウチは…お姉ちゃんより妹が欲しいかな」

あんじゅ「お姉ちゃーん♪」スリスリ

希「いや、あんじゅは同い年やし…もうちょっと妹らしい妹がいいんよ」

あんじゅ「…希ちゃんは年下の女の子のほうが好みなの?」

8 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:19:57.41 ID:hzyIkxgP.net
(・8・)

9 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:20:34.00 ID:hzyIkxgP.net
希「恋愛とかやなくて…いや、絶対に恋愛対象にならないとは言い切れないけど、あくまで妹やったら幾らか年下がええね」

あんじゅ「ふーん…でも今日は私しか居ないんだから、私でいいでしょ?」ギュ

希「まあ妹とか関係なく、あんじゅのことは好きやし」

あんじゅ「じゃあ、お風呂一緒に入ろっか?」

希「いや、狭いやろ?」

あんじゅ「狭くてもいいの。一緒に入りたくて来たんだから」

希「あ、そういえば南さんが温泉の素をくれたんよ」

あんじゅ「希ちゃんも持ってるんだ?」

希「も?」

あんじゅ「絵里さんちでも使ってたのよ。南さんがくれたって」

希「そか。南さん、みんなに配ってるんかな?」

あんじゅ「あったまるし、いいわよね。自分で調合しちゃうなんて素敵♪」

サラサラ…ドバー

あんじゅ「あら?…香りと色が、絵里さんの温泉の素とは違うのね」

希「そうなん?」

あんじゅ「ええ。絵里さんちで使ったのは水色だったし…水の色じゃなくて、いわゆる水色ね」

希「それはまた…パンチのきいた色やなぁ」

あんじゅ「この紫色もすごいけど…匂いは花の香り?」

希「うん。南さんのおすすめで、季節の花シリーズやって」

トプン ザバー

のぞあん「ふー」

希「…ほら、やっぱり狭いやん?」

あんじゅ「密着しないと入れないわね。ふふふ」ムギュ

希(くっつき過ぎ///)ドキドキ

希「そ、そういえば…ほら、A-RISEの二人いるやん?」

あんじゅ「ツバサと英玲奈のこと?」

希「そう。…お風呂借りるんやったら、あの子たちのほうが家も近いんやない?」

あんじゅ「二人の家には別にお風呂が故障しなくても行くし、つまんないじゃない?」

希「そうなん?」

あんじゅ「そうよ。ピンチはチャンスなんだから…普段できないことをしてみたいでしょ?」

10 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:22:09.02 ID:hzyIkxgP.net
希「なるほどなぁ…それでエリちとウチのところに来たと」

あんじゅ「家のお風呂が使えなくて残念な気持ちも吹っ飛ぶくらい、楽しめそうだし♪」

希「大したおもてなしもできないけどね…」

あんじゅ「今日は希ちゃんとお風呂に入りたかったから満足よ♪」

希「そか///」

パタン

あんじゅ(さて…明日はどうしようかしら。ずっと希ちゃんに頼りきりっていうのも悪いし…)

『ゆーきほー♪』

あんじゅ(穂乃果ちゃんは、妹の雪穂ちゃんと仲良しだから…たぶん二人でお風呂入るわよね)

【高坂家】

クシュン

雪穂「え、お姉ちゃん…まさか花粉」
穂乃果「ち、違うよっ。絶対そんなことないもん!」

雪穂「そう?」

穂乃果「いいから早く入ろうよー」ギュ

雪穂「…うん///」

トプン ザバー

ほのゆき「ふー」

穂乃果「ことりちゃんの温泉の素って、いろんな種類があるんだよー」チャプ

雪穂「そうなんだ…このオレンジ色ってすごいよね。ジュースみたい」

穂乃果「飲めるかな!?」

雪穂「飲めないよ。香りと色はそれっぽいけど…」

穂乃果「い、色っぽい?///」ポ

雪穂「言ってない。…まあ、お姉ちゃんも意外と」ジーッ

穂乃果「もう。雪穂のエッチ!」バシャ

雪穂「わぷっ><」

11 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:23:15.46 ID:hzyIkxgP.net
【園田家】

『え、いいの?』

海未「まあ、お困りでしょうし…構いませんよ」

『やった♪ありがとう園田さん』

海未「いえ、別に私個人の物ではありませんし…」

『そういえば…お母さん、日舞の先生なのよね?…高くついたりする?』

海未「お風呂を借りるだけですよね?…稽古もつけて欲しいのですか?」

『ううん。だって有料でしょ?』

海未「初めてでしたら無料体験入門ができますよ。道具も無料で借りられます」

『あ、そうなんだ…どうしようかな』

海未「個人的には、スクールアイドルにも日舞の経験が役に立つと考えていますが」

『そっか。じゃあやりたい♪』

海未「では、そのように伝えておきます。明日、お待ちしています」

『はーい。よろしくね♪』

【再び東條家】

希「へー。日舞の体験入門かぁ…」

あんじゅ「うん。希ちゃんも一緒に行ってみない?」

希「いや、日舞の先生って厳しそうやない?…軽い気持ちで行くんはちょっと…」

あんじゅ「厳しいのかしら?…まあ私はスクールアイドルの練習で日々鍛えてるから平気よ♪」

希「そか。ウチは行かないけど、頑張って」

【4月26日・園田家】

海未母「優木さん、立つ姿勢はとても良いですね」

あんじゅ「ありがとうございます」

海未母「では、その姿勢を崩さないように座り、立ち、お辞儀までやってみましょうか」

あんじゅ「はい」

海未母「お辞儀のタイミングは呼吸で覚えてください。息を吐きながらお辞儀をして、息を吸いながら上体を起こすイメージで──」

12 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:23:58.24 ID:hzyIkxgP.net
海未「どうでした?」

あんじゅ「緊張したぁ…園田さんは毎日お稽古するの?」

海未「今はμ'sの練習もありますし、毎日というわけには…ただ、小さい頃は今日の優木さんよりずっと厳しく仕込まれたものです」

あんじゅ「そっか。昔からやってるんだもんね…完璧に踊れるまで毎日練習って考えたら、気が遠くなりそう…」

海未「優木さんもアイドルとしては長い間、練習を積み重ねてきたのでしょう?」

あんじゅ「そうね…本格的にレッスンするようになったのは小学生の頃だったかな」

海未「初心者とは思えないほど基礎が身についていると…母が言っていましたよ」

あんじゅ「ふふふ。指をそろえて、背筋をぴんと伸ばして…とかはアイドルにも必要だし」

海未「ええ。ですから私の日舞の経験もスクールアイドルをやる上で役に立っています」

あんじゅ「なるほどね。…それじゃ、μ'sの中で一番上手いのは園田さんかしら?」

海未「そんなことはありませんよ。…生徒会長も何かの経験があるようですし、あの人にはかないません」

あんじゅ「へー。…絵里さんも私みたいに昔からアイドル目指してたとか?」

海未「どうでしょう…ちょっと想像がつきませんね」

あんじゅ「でも園田さんも素敵よ♪大和撫子って感じで…女の子にもモテるんじゃない?」

海未「そ、そんなことは///…それこそ優木さんのほうが…」

あんじゅ「…うーん」

海未「な、何ですか?」

『海未ちゃーん♪』

あんじゅ「海未ちゃん♪」

海未「えっ」

あんじゅ「そう呼んでもいい?」

海未「…生徒会長には“さん”づけで、私は“ちゃん”ですか?」

あんじゅ「いや、実は絵里さんのことはお姉ちゃんって呼んでるの」

海未「へ?…えーと、同い年ですよね?」

あんじゅ「そうだけど、絵里さんって妹さんがいて、お姉ちゃんって感じだから」

海未「妹がいて…ですか」

『雪穂ー!お茶ー!』

海未「…そういうものでしょうか?」

あんじゅ「そうよ。お姉ちゃんでしょ?」

13 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:25:08.03 ID:hzyIkxgP.net
あんじゅ「わー、すごい!広ーい♪」

海未「そうですか?…今日は、ことりが作った“温泉の素”を使ってみたのですが」

あんじゅ「木のお風呂なんて素敵♪本物の温泉みたい…」

海未「ふふ…お気に召したようで何よりです。では、ごゆっくり…」

あんじゅ「ちょっと待って。一緒に入らないの?」

海未「え。…私ですか!?」

あんじゅ「そーよ。こんなに広いんだから二人くらい余裕でしょ?」

海未「で、ですが…優木さんはお客様ですし…」

あんじゅ「お友達でしょ。私のことも名前で呼んでよ」

海未「は、はあ。では…あんじゅ?」

あんじゅ「うん。…じゃ、一緒に入りましょ。海未ちゃん♪」

トプン…

あんじゅ「うーん、広いお風呂って最高ね♪いいなー」

海未「この温泉の素は海水や海藻の成分を配合しているそうです…」

あんじゅ「へー。…じゃあ、昆布ダシに塩味みたいな感じ?」

海未「ええ、たぶん…」

あんじゅ「どうしてそんな隅っこでそっぽ向いてるの?もっとくっついて入りましょうよー♪」ムギュ

海未「ふ、二人しかいないのですから、くっつかなくても…///」

あんじゅ「むーっ。私じゃ不満?」

海未「わ、私には穂乃果がいるのですから。他の方とは…」

あんじゅ「ふーん。穂乃果ちゃんとは一緒にお風呂に入ったりするの?」

海未「昔はよく一緒に入りましたが、最近は…」

あんじゅ「ここのお風呂広いし、穂乃果ちゃんも喜びそうじゃない?」

海未「昔から入っていますし、もう慣れたんじゃないでしょうか…お風呂の広さより、穂乃果の場合…」

『雪穂!一緒に入ろっ♪』

あんじゅ「まあ…家のお風呂が使えない間に、もっと広いお風呂にタダで入れるだけでも得した気分だけど♪」

海未「明日はどうします?」

あんじゅ「どうしよっかなー。…家に露天風呂があるお友達とかいない?」

海未「露天風呂ですか…あいにく温泉旅館に友人はいませんね」

14 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:31:50.43 ID:hzyIkxgP.net
(・8・)

15 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:32:28.00 ID:hzyIkxgP.net
【高坂家】

穂乃果「海未ちゃんちより広いお風呂なんて…銭湯や温泉くらいしか思いつかないよ」

『やっぱり?』

穂乃果「あ…でも、見たことはないけど…」

『心当たりはあるの?』

【4月27日】

真姫(…ホントに来た)

あんじゅ「西木野真姫さん。こんにちは♪」

真姫「どうも。…とりあえず上がって」

パタン

あんじゅ「μ'sの作曲担当って聞いたけど…」

真姫「別に担当ってわけじゃ…曲は作ったけど、それをどうするかはあの人たちの勝手よ」

あんじゅ「今後も協力するとは限らないってこと?」

真姫「…そうですね」カミノケクルクル

あんじゅ(ものすごく広いお屋敷…海未ちゃんちより凄いわね)

あんじゅ「ヘタに歩き回ったら迷子になっちゃいそう…真姫さん、案内してくれたりしない?」

真姫「…」

あんじゅ「…あれ、ダメ?」

真姫「もうお風呂に入るんですか?」

あんじゅ「ううん、お風呂は急がないけど…せっかくだからお屋敷の中をいろいろ見てみたいなーって」

真姫「…まあいいけど。別に面白いものじゃないですよ」

あんじゅ「そんなことないわよ。私から見ればまるで異世界だもの」

真姫「大袈裟ね。…じゃあ行きましょ。優木先輩」

あんじゅ「(さすがに距離を感じるわね。初対面だし)…真姫さん、でいい?」

真姫「ご自由に」

真姫ママ「あら、あら、まあ。初めてのお友達ね。いらっしゃい♪」

あんじゅ「はじめまして。優木あんじゅです」ペコ

真姫「別に友達ってわけじゃ…」

真姫ママ「そんなこと言わないの。真姫ちゃんったら…気にしないで、ゆっくりしていってくださいね♪」

あんじゅ「はい。ありがとうございます。お世話になります」

16 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:34:58.05 ID:hzyIkxgP.net
あんじゅ「お母さんも美人さんね♪」

真姫「…も?」

あんじゅ「真姫さんもお母さんに似て♪」

真姫「ヴェ、別に…」

あんじゅ「で、ここはキッチン?…やっぱり凄いわね」

真姫「普通でしょ?…飲み物、何にします?」

あんじゅ「紅茶とかある?」

真姫「ありますよ。…じゃあ、適当に選んで」パタ

あんじゅ「え。…このリスト、全部ここにあるってこと?」

真姫「まあ…今から買い出しに行く気はないし、ある物だけです」

あんじゅ(名前しか聞いたことないような茶葉がいろいろあるわね…)

あんじゅ「えっと…ウダ…プッセラワ?これにしようかな」

真姫「ウダプッセラワ。セイロンの紅茶ね」コト

カポ

あんじゅ「ミントみたいな香りがするわね」

真姫「そう。基本的にはウバとヌワラエリヤの中間って感じだけど、最大の特徴はこの香りね。茶園の周りの植物の匂いがうつるとか何とか…」

あんじゅ「へー」クンクン

真姫「それと、ウダプッセラワは比較的新しい地域区分だから…同じウダプッセラワでも、旧ウバと旧ヌワラエリヤでクオリティーシーズンが違うの」

あんじゅ「統廃合みたいな感じ?」

真姫「そんなところね。たとえば高校野球の強豪校に地元出身とそれ以外の選手がいるみたいな」

あんじゅ「ふむふむ…真姫さんて野球とか好きなの?」

真姫「別に。ただ父が…」

シュシュシュ ピーッ

真姫「あ、お湯沸いたわね」

真姫「…どうぞ」

あんじゅ「ありがとう♪」

あんじゅ(茶葉もそうだけど、カップまで高級そうな感じ…趣味のいいティーセットよね)

あんじゅ「おいしい。…こういう茶葉ってどこで買ってるの?」

真姫「さあ…」

あんじゅ「えっ」

17 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:37:34.85 ID:hzyIkxgP.net
真姫「…いや、私がお金払ってるわけじゃないし」

あんじゅ(典型的お嬢様なのね…)

真姫「お風呂は何時頃入るんですか?」

あんじゅ「真姫さんと一緒で♪」

真姫「…は?」

あんじゅ「真姫さんが入る時に一緒に入るわ♪」

真姫「いや、そんな気を遣わなくていいですよ。常に入れる状態になってるから…先輩が入りたい時間に入ってください」

あんじゅ「時間っていうより、真姫さんと一緒に入りたいの♪」

真姫「…なんでよ」

あんじゅ「だって、お風呂も広いでしょ?広いところに一人だと落ち着かないでしょ?」

真姫「別に…私は毎日一人で入るし」

あんじゅ「じゃあ、今日は特別に私と一緒♪」

真姫「(変な人)…勝手にすれば」

ドバババ

あんじゅ「何これ!?映画のセット?」

真姫「家のお風呂ですけど…」

あんじゅ「何か変なのいる…これ何!?」

真姫「たぶん、グリフォン?」

あんじゅ「彫像の口からお湯が滝のように…こんなお風呂に入ってる人が現実にいるのね」

真姫「…そんなに変ですか?」

あんじゅ「変っていうか、ただただ圧倒されるわ…ものすごく広いし」

真姫「はあ。…でも、このお湯」

あんじゅ「バスソルトが入ってるの?」

真姫「ええ。南先輩の…温泉の素?」

あんじゅ「これも南さんのなんだ…この香りって、もしかして」

真姫「紅茶が入ってるって聞いたわよ」

あんじゅ「やっぱり。…お風呂に渋がついたりしない?体にも…」

真姫「さあ?…大丈夫でしょ。たぶん…」

18 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:39:26.61 ID:hzyIkxgP.net
あんじゅ「広ーい!泳げちゃうわね」

真姫「…泳ぎたいんですか?」

あんじゅ「いや、さすがにやめとく…」

真姫「それが賢明ね。…ふふふ」

あんじゅ(あ、笑顔…かわいい♪)キュン

パタン

あんじゅ「こ、こひつじ!?」

真姫「…苦手なの?」

あんじゅ「いや、そんなことないけど…(言うほど食べたことないし)」

あんじゅ(家庭料理の域じゃないわよね…どこのレストラン?って感じ)モグモグ

あんじゅ「あ、あの…お代金はいかほど」ドキドキ

真姫「いや、お金取るわけないでしょ…お店じゃないんだから」

あんじゅ「でも、急にお邪魔しちゃってごめんなさい」

真姫「まあ、面識どころか全く接点が無かった他校の先輩が家に来るって…正直ちょっと戸惑ったけど」

あんじゅ「アハハ…そうよね」

真姫「UTXの人も…案外普通っていうか、音ノ木坂とそんなに変わらないですね」

あんじゅ「私がUTX代表なの?」

真姫「ほかの人は知らないけど。優木先輩はそんな感じかなって」

あんじゅ「じゃあ私たち、もう仲良しね♪」

真姫「いや、今日だけのお客さんでしょ?」

あんじゅ「えー」ブー

真姫「私より南先輩とか高坂先輩のところへ行ったらいいのに」

あんじゅ「μ'sの皆とはもうお友達よ。だから、もっとお友達を増やしたいし♪」

真姫「ふーん…」

あんじゅ「というわけで、お風呂を貸してくれそうなお友達を紹介してくれないかしら?」

真姫「そう言われても…じゃあ」

19 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:41:32.91 ID:hzyIkxgP.net
【小泉家】

花陽「え!?…う、嘘…ほ、本当に…?」フルフル

『本当に本人よ。…って、電話の声だけじゃわからないか…』

花陽「い、いえ。信じます…でも、どうして…?」

『今、西木野真姫さんの家にいるの。真姫さんから小泉さんのことを聞いて、それから穂乃果ちゃんにも確認したんだけど』

花陽「は、はあ。…二人とは、どういう…」

『もちろん、お友達よ♪…といっても、真姫さんには今日初めて会ったんだけど』

花陽(穂乃果先輩って、あんじゅと友達だったんだ…あ、あのA-RISEと…)

花陽(スクールアイドル同士、仲がいいのかな…もしスクールアイドルになったら、私も…)ドキドキ

【4月28日】

花陽(なんと…!あのA-RISEの…)

ピンポーン

花陽(優木あんじゅが!…い、今!…私の家に…!)

花陽ママ「花陽ー!」

花陽「は、はいっ!」パタパタ

花陽ママ「穂むらの和菓子が届いたわ♪」

花陽(…来ませんでしたー)ガクッ

花陽ママ「あら?…あの車って…」

花陽「!」

あんじゅ「すみません。送ってもらっちゃって…はい。真姫さんにも…」

花陽「キター!」

花陽ママ「?…花陽のお友達?」

花陽「え、えーと…お友達って言っていいのかな」ドキドキ

あんじゅ「こんにちは。お邪魔します♪」

花陽ママ「まあ。花陽の好きなアイドルの…何ていったかしら?あの子に似てるわね♪」

花陽「似てるっていうか、たぶん本人…」

あんじゅ「はい。A-RISEの優木あんじゅです♪」

花陽ママ「あらあら、大変。カメラさんが入るんだったら、もっと念入りにお掃除しておけばよかったわー」

花陽「いや、昼めし旅とかじゃないから…」

あんじゅ「うふふ。今日はプライベートです♪お世話になります」ペコ

20 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:50:31.77 ID:hzyIkxgP.net
(・8・)

21 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:51:07.47 ID:hzyIkxgP.net
あんじゅ「可愛いお母さんね♪」クス

花陽「あ、アハハ…」

あんじゅ「今日はよろしくね。小泉花陽さん♪」

花陽「は、はい。こちらこそ…」ドキドキ

あんじゅ(わりと普通の家ね。…真姫さんちが極端すぎたから、こっちのほうが落ち着くかも)

花陽「あ、あのぉ…」

あんじゅ「なあに?花陽さん」

花陽「は、はい。えっと…高坂先輩とか、西木野さんとお友達…なんですよね?」

あんじゅ「ええ。あと希ちゃんに絵里さんでしょ。それから海未ちゃん♪」

花陽「音ノ木坂にお友達がたくさんいるんですね…私より多い…」

あんじゅ「花陽さんも私とお友達になってくれたら嬉しいな♪」

花陽「えっ。…わ、私も…?」

あんじゅ「ええ。…花陽ちゃんって呼んでもいいかしら?」

花陽「は、はい!」ウルウル

あんじゅ「じゃあ、私のことも…あんじゅ、って呼んでくれる?」

花陽「あ、あんじゅ…」ドキドキ

あんじゅ「ありがとう。花陽ちゃん♪」

花陽(な、何だろう…これ、夢じゃないよね!?)

花陽「…っていうか…ど、どうして私のところへ…?」

あんじゅ「しばらく家のお風呂が使えなくて、修理が次の日曜で…」

花陽「そ、それはわかるんですけど。…高坂先輩や南先輩じゃなくて、どうして私に…」

あんじゅ「だって、お友達が増えたら嬉しいじゃない?…ひとつ困った事があったおかげで何倍も得したって思えたほうが素敵でしょ?」

花陽(やっぱり、アイドルとして輝いてる人はポジティブだよね…高坂先輩たちも…)

あんじゅ「可愛い女の子と一緒にお風呂に入ると、一人で入るより癒されるし、いつもよりあったまる気がするの♪」

花陽「はあ。…確かに西木野さんも高坂先輩も可愛いですよね…」

あんじゅ「あら。私は花陽ちゃんのことを言ったつもりだけど♪」

花陽「え?」

あんじゅ「花陽ちゃんもお母さんに似て、とっても可愛い♪」ギュ

花陽「そ、そんなこと…っていうか、まさか…お、お風呂…」

あんじゅ「ええ。一緒に入ってくれるでしょ?」

22 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:53:47.11 ID:hzyIkxgP.net
花陽「わ、私!?」

あんじゅ「もちろんよ。…なあに、花陽ちゃんはお母さんと一緒に入りたいの?」

花陽「い、いえ。そういうわけじゃ…で、でも…あんじゅと、私が…そんなこと///」

あんじゅ「別にイケナイことしようってわけじゃないのよ。一緒にお風呂に入って全身をきれいに磨いて、二人で仲良くおしゃべりしながら、ゆっくりあったまって…そういうの、良くない?」

花陽「は、はい。…私でよければ///」

花陽(そうだよね…二人でお風呂に入ろうってだけで、ヨコシマなことなんて…)チラ

あんじゅ「ふふふふんふんふん♪」ヌギヌギ

花陽(あ、あんじゅが目の前で脱いでる…///)ドキドキ

あんじゅ「さ、早く入りましょ♪」

花陽「は、はい///」

あんじゅ「洗ってほしいの?」

花陽「え!?」

あんじゅ「いや、花陽ちゃん何もしないで私を見てるから…待ってるのかなって」

花陽「そ、それは…つい見とれて…というか///」モジモジ

あんじゅ「うふふ…ありがと。花陽ちゃんも、とっても魅力的よ♪」ムギュ

花陽「ピャァア!?///…た、タスケテ」プシュー

あんじゅ「え!?…ちょっ、花陽ちゃん?まだお湯に浸かってないのに、のぼせちゃったの?」

花陽「だ、大丈夫です…ちょっと刺激が強すぎて…」クラクラ

あんじゅ「そう?…じゃあ、まずは花陽ちゃんの髪を洗ってあげる♪」

ワシャワシャ

花陽(ああっ、あんじゅの指が私の髪を…///)ドキドキ

トプン ザバー

あんぱな「ふー」

あんじゅ「私も花陽ちゃんに洗ってもらって、ちょっとドキドキしちゃった♪」

花陽「そ、そうですか…?」

あんじゅ「だって花陽ちゃんったら、手つきがちょっとエッチなんだもん…」ジトー

花陽「ご、ごめんなさい。そんなつもりじゃ…(全く無いとは言い切れないけど)」

あんじゅ「うふふ。でも気持ちよかった…ありがと、花陽ちゃん♪」

花陽「は、はい。こちらこそ…」

23 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 04:55:50.68 ID:hzyIkxgP.net
あんじゅ「さて、明日はどうしようかなー」

花陽「あ…まだお風呂、使えないんですよね」

あんじゅ「そうなの。誰か、ほかにお風呂貸してくれそうなお友達とかいない?」

花陽「え、えーと…」

【4月29日】

凛「…」ジーッ

あんじゅ「星空凛さん。よろしくね♪」

凛(この人、かよちんとどういう関係なの!?…昨日は家に泊まったって…)

あんじゅ「はい、これおみやげ。お家の人と」
凛「わあー!喜多方ラーメン♪もらっちゃっていいんですかー?」

あんじゅ「もちろんよ。そのつもりで持ってきたんだから…」

『えーと…念のため、これ…持っていってください』

『…ラーメン?』

凛「お母さーん!ラーメンが来たよー♪」

あんじゅ(私はラーメンのついでなのね…)クス

凛ママ「へー。UTXの三年生…凛のお友達なの?」

凛「ううん。全然知らない人」

凛ママ「えぇ…」

あんじゅ「アハハ…まあ、複雑な事情がありまして」

凛「あ…でも、かよちんが好きなアイドルの人にちょっと似てるにゃ」

『UTX高校へようこそ!』

あんじゅ「ちょっとっていうか、たぶん本人だけど…」

凛ママ「まあいいわ。せっかくだから凛と仲良くしてくれる?」

あんじゅ「はい。お世話になります」ペコ

凛「よろしくにゃ。えーと…」

あんじゅ「優木あんじゅよ」

凛「ゆーき先輩ですね。ラーメン、ありがとうございます♪」

あんじゅ(よっぽどラーメンが好きなのね…まあ、喜多方ラーメンなら私も結構好きだけど)

24 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 05:01:08.56 ID:hzyIkxgP.net
凛「お風呂に入りに来たんですかー?」

あんじゅ「うん。家のお風呂、明日修理なの。今日はまだ使えないから…」

凛「そっか。ラーメンみたいにお鍋で…ってわけにはいかないもんにゃ」

あんじゅ「そうね。…ふふふ」

凛「じゃあ凛と一緒に入ろっ♪」

あんじゅ「凛ちゃん…って呼んでもいいかしら?」

凛「いいよー。喜多方先輩♪」

あんじゅ「いや、私は優木あんじゅ…」

凛「あ、あれっ?…ごめんなさいにゃ。ゆーき先輩!」

あんじゅ(ラーメンの情報優先で私の名前がスッポリ抜け落ちてる…)クスン

凛「お風呂に入る前に、ひと汗かいてきませんかー?」

あんじゅ「何かの練習でもするの?」

凛「神田明神まで凛と競走しませんか。先輩が勝ったら、今度凛のおすすめのラーメンおごりますよ♪」

あんじゅ「ふーん…いいわ。その勝負、乗った!」

ビューン

あんじゅ「…り、凛ちゃん…速すぎ」ゼーハー

凛「いっちばーん♪」スタッ

あんじゅ「に、にばーん…」ドタバタ

凛「えへへ。でも先輩もなかなかやるにゃ♪」

あんじゅ「凛ちゃんについて行くのが精一杯だけどね…」ハァ

凛「じゃあ帰りも競走!先輩が勝ったら今度こそ凛のおすすめのラーメンをおごってあげるにゃ」

あんじゅ「ま、まだ走るの?…勝てる気がしないけど」

凛「あきらめちゃダメだよ。絶対ラーメン食べたいって強い思いがあれば、頑張れるはずだよ♪」

あんじゅ(それは凛ちゃんだけじゃないかしら…)

ドタバタ

25 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 05:03:51.38 ID:hzyIkxgP.net
【星空家付近】

あんじゅ(…ほら、やっぱり負け──)

凛「ゆーき先輩っ!」

あんじゅ「え」パシッ

グイ

凛「はい、二人同時にゴール!だから先輩も同率1位で優勝だよ♪」

あんじゅ「…凛ちゃん」

凛「えへへ。今度、おいしいラーメン食べに行こっ♪」

あんじゅ「そうね。ありがと凛ちゃん…楽しみにしてるわ♪」

ガチャ

凛「ただいまー。お母さーん!」

凛ママ「はい、喜多方ラーメン三人前ね」

凛「いただきまーす♪」
あんじゅ「いただきます…って、私も食べちゃっていいの?」

凛「だって、ちょうど三人分あるし…みんなで食べたほうが美味しいでしょ?」

あんじゅ(…たまにはいいわね。こういうのも)trtr

凛「ごちそうさま!…じゃあ、次はお風呂いっくにゃー♪」

パタン

あんじゅ(ツバサと…いい勝負かしら)ジーッ

凛「にゃ?…なにー?」

あんじゅ「凛ちゃん、お肌きれいね♪」

凛「そ、そうかにゃ?…ゆーき先輩のほうが…」チラ

凛「…///」

トプン ザバー

りんあん「ふー」

あんじゅ「凛ちゃんって部活は何やってるの?陸上部とか?」

凛「ううん。まだ何も…これから決めるんです」

あんじゅ「え。…もう四月も終わっちゃうわよ?」

凛「ですよね…でも、かよちんが…」

あんじゅ「カヨチン?…ああ、花陽ちゃんね」

凛「うん。凛は、かよちんと一緒の部活がいいなって…でも、なかなか決まらなくて」

26 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 05:09:04.22 ID:hzyIkxgP.net
(・8・)

27 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 05:10:09.00 ID:hzyIkxgP.net
あんじゅ「花陽ちゃんが悩んでるってこと?」

凛「はい。…凛が決めていいんだったら、やっぱり陸上部かなって思うんですけど」

あんじゅ(二人は体つきも全然違う…こう言っては何だけど、花陽ちゃんは陸上部ってタイプではないわよね)

凛「先輩は?まだ部活やってますかー?」

あんじゅ「部活動って言っていいのか…スクールアイドルはずっと続けてるけどね」

凛「そっか。…生徒会長さんたちみたいな感じなのかにゃ」

あんじゅ「凛ちゃんもやってみたら?…スクールアイドル」

凛「えぇ!?…む、無理無理無理!凛は先輩みたいに可愛くないし…」

あんじゅ「そんなことないわよ。凛ちゃんはとっても可愛いわ♪」

凛「そんなことないですよ…アイドルなんて、凛には絶対無理だよ…」

あんじゅ「諦めちゃダメよ。絶対ラーメン食べたいっていう強い思いがあれば、頑張れるでしょ?」

凛「ラーメンとスクールアイドルって、何か関係あるんですかー?」

あんじゅ「じゃあ、こういうのはどうかしら?凛ちゃんがスクールアイドル始めて、ライブ一回やるごとに私がラーメンをおごってあげる♪」

凛「う…ラーメンで釣るなんてずるいにゃ><」

あんじゅ「ふふふ…まあ考えてみてよ。私は凛ちゃんとラーメン食べに行くの、楽しみにしてるから♪」

28 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 05:10:37.77 ID:hzyIkxgP.net
【矢澤家】

にこ「わっ、こら。ここあ」

こころ「お湯がなくなってしまいます…」

ここあ「えへへ。せまーい♪」ギュ

にこ(二人が大きくなったら…いずれ三人では入れなくなるのかな)

にこ「こころ。ここあ」ギュ

こころ「お、お姉さま?///」

ここあ「きゃー。おねえちゃんのえっちー♪」

【南家】

理事長「みんなに配ったの?」

ことり「うん。…いいことがあっても、なくても…いつもお風呂は欠かせないでしょ?」

理事長「そうね…」

ことり(幾つもの色や香り、効能…それぞれ違う魅力。お風呂を温泉に変える魔法みたいに…)

『だから無くならない!』

ことり「ふー。…うん、今日もいいお湯♪」チャプ

絵里(“お姉ちゃん”…か)クス

希(やっぱり、一人で居るよりは…)

海未(頑張りましょう。お互い…)

真姫(スクールアイドルって変な人ばっかり。…でも、楽しい♪)

花陽(あんじゅ…エヘヘ///)

凛(スクールアイドルかあ…)



おわり

29 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 06:17:57.07 ID:hzyIkxgP.net
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英玲奈「コトリのアトリエ?」あんじゅ「十一月」希「二十六日は」ツバサ「いいチームの日?」ことり「いい風呂の日♪」
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30 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 06:40:00.92 ID:hzyIkxgP.net
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にこ「コトリのアトリエ?」絵里「音ノ木坂の錬金術士」
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31 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 08:07:20.92 ID:SFpe0l3v.net
乙 えりは加入してるのに一年はマダナノか

32 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 19:03:34.80 ID:hzyIkxgP.net
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http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1442841326/13-194

33 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 19:46:35.62 ID:hzyIkxgP.net
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http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1441549211/6-228

34 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 20:09:44.40 ID:hzyIkxgP.net
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にこ「十一月」絵里「九日は」穂乃果「換気の日!」
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35 :名無しで叶える物語:2017/04/26(水) 23:08:32.64 ID:hzyIkxgP.net
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36 :名無しで叶える物語:2017/04/27(木) 00:04:09.76 ID:iw+gSEwG.net
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http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1444541709/19-233

37 :名無しで叶える物語:2017/04/27(木) 01:10:42.21 ID:iw+gSEwG.net
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38 :名無しで叶える物語:2017/04/27(木) 02:01:52.71 ID:iw+gSEwG.net
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http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1440654518/18-22

39 :名無しで叶える物語:2017/04/27(木) 02:32:16.96 ID:IJuntC8M.net
今日はだめなやつ

40 :名無しで叶える物語:2017/04/27(木) 02:57:42.46 ID:iw+gSEwG.net
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亜里沙「一月二十日は」絵里「玉の輿の日?」
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41 :名無しで叶える物語:2017/04/27(木) 04:56:02.45 ID:iw+gSEwG.net
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http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1444921237/

42 :名無しで叶える物語:2017/04/27(木) 06:08:14.76 ID:iw+gSEwG.net
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http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1444103047/17-88

43 :名無しで叶える物語:2017/04/27(木) 08:56:31.22 ID:f/SKutH7.net
10人ね…わたしも入れて

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