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真姫「八月二十日は」にこ「蚊!?蚊がいるわ!」こころ「ぶたさん?」ここあ「ぐるぐるで、もくもくなの♪」

1 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 01:39:48.05 ID:VeMAh51IK.net
【矢澤家】

ここあ「おねえちゃーん。はやく花火やろーよ!」

にこ「はいはい。これ片付けたら行くわよ」

ここあ「ここあもおてつだいする!」

にこ「ありがと。じゃあ、これでテーブルでも拭いといて」

ここあ「はーい!」パタパタ

『今日は花火の日だよー!みんなでやるにゃ♪』

にこ(凛もここあと変わらないわね)クス

こころ「バケツに水を汲んでおきました」

にこ「ありがと。こころ」ナデナデ

こころ「…///」

ここあ「ここあ、これとーった!」

にこ(持ち手が厚紙になってるやつね。花火本体は他のと大差ないけど一個しか入ってなくて目立つから、私も小さい頃欲しがったっけ…)

こころ「どれが一番きれいでしょうか…?」

にこ「やってみればわかるわよ」

カチ シュボッ

ここあ「いくよー!」シュワー

こころ「ここあ。花火を人に向けたりしてはダメですよ?」

ここあ「わかってるもーん」

ゴーッ パチパチ

ここあ「きれいだねー♪」

にこ「そーね」

プーン…

にこ「うわっ><」

こころ「お姉さま?」

にこ「な、なんでもないわよ。次はどれにする?」

にこ(蚊がいるわね…顔に向かって飛んできた。花火で逃げないのかしら…厄介ね)
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2 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 01:43:11.84 ID:VeMAh51IK.net
にこ「二人とも、虫除けスプレーはしてきた?」

こころ「はい」
ここあ「うん」

にこ(直前まで片付けしてたから私だけ忘れた…とりあえずこころとここあは安心ね)

ここあ「大きいのやろうよ!下におくやつ!」

にこ(これなら蚊も逃げるわよね…ここあ、ナイス♪)

シュゴーッ

ここあ「ふふふーん♪ふんふんふーん♪」キュキュッ

こころ「ここあ?危ないですよ。何をしてるんですか?」

ここあ「あのね、あいどる!」

にこ「あー、アイドルのステージで花火使うやつの真似?」

ここあ「そう!こころとおねえちゃんもいっしょにやろうよ♪」

にこ「いいけど、気をつけてよ?なるべく花火から離れて」

ここあ「はーい」

にこ「なんどーでーも、あきらめーずーに♪」

こころ「さーがす、こーとが♪」
ここあ「ぼくーらーのちょーせん♪」

にこ(ここあにつられてついやってしまった///)

こころ「次は線香花火にしませんか?」

ここあ「よーし!ここあ、まけないよ!」

にこ「勝負しなくていいから、じっくりやりましょ」

パチパチ…

ここあ「きれーい♪」

プーン…

にこ(げ…まだ蚊がいる。しつこいわね)

3 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 01:46:00.01 ID:VeMAh51IK.net
にこ(花火を持ったまま片手で退治できるかしら?)

プーン…

にこ(来た…とまったら刺される前に…)

にこ「っ!」ペチッ

ポトッ

ここあ「あー!おねえちゃんの、もうおちちゃった…」

にこ(しかも蚊には逃げられて…腕に叩いたあとがついた)イラッ

ここあ「たのしかったねー♪」

こころ「花火も夏休みもまだ残っていますから、またできますね♪」

ここあ「うん♪」

にこ(二人が楽しそうでよかったけど…私は結局いつの間にか蚊に刺されてた)ガクッ

にこ(ぐぬぬぬぬ…常にケアを怠らない努力の成果が水の泡に…この自慢の柔肌に汚点を刻んだ罪、許すまじ!)

【翌日・神田明神】

希「なるほどなあ…」

にこ「希はどうよ?蚊に刺されたりしてない?」

希「いや、ウチもあるよ。都会とはいえ蚊なんて割とどこにでも飛んでくるもんやし」

にこ「そうよね…で、対策は?」

希「一応いろいろやってるよ。明神さんのお手伝いのときは虫除け必須やな」

にこ「その服って隙だらけだもんね」

希「うん。あと浴衣とかも素足だったりすると狙われやすいよね」

にこ「あの忌々しい羽音が聴こえるだけでもイラッとするわよね。絶滅しろ!」

希「アハハ。まあ、ここに明神さんができて千年以上もの間、同じことを願った人が必ず一人はいたはずやけど、残念ながら叶うことは無かったわけやし…神様でもできないことはあるんよ」

にこ「蚊ごときがねぇ…塵も積もれば何とかってやつ?」

希「そんなところかな」

にこ(けど、やられっぱなしじゃシャクだし。蚊に報復…いや、もう刺されないように対策を強化しなくちゃ!)

4 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 01:48:10.09 ID:VeMAh51IK.net
【矢澤家】

ここあ「ぶたさん!」

にこ「はぁ?…豚肉が食べたいの?」

ここあ「ちがうよー。あのね、ぐるぐるで、もくもくなの!」

にこ「ぐるぐるで、もくもく?…もしかして、蚊取り線香?」

ここあ「そう!ぶたさんの口から、けむりがでるの♪」

こころ「あれって鼻じゃないんですか?」

ここあ「えー?…はなのあなは、ふたつだよ。あれは口だもん」

にこ「どっちでもいいけど…蚊遣り豚なんてうちにはないわよ」

ここあ「ぶたさん、いないんだ…ざんねん」シュン

こころ「ブタさんじゃなくても蚊取り線香は使えるじゃないですか」

カタカタ カチ

にこ(えーと、ばんこ焼の蚊遣り豚…高っ!?たかが蚊取り線香入れとくだけの置物みたいなブタが、こんなにするもんなの?)

にこ(はぁ…しょうがない。ブタはあきらめて中身だけ買いに行こっと)

【都内某ドラッグストア】

ここあ「フフフフフフンフフらいおんハー♪」

こころ「SMAPですか?」

ここあ「うん!」

にこ「もしかして、蚊取りだから香取?」

ここあ「おねえちゃん、せいかーい♪」ピョン

にこ「なに?」

ここあ「しゃがんでよー><」

にこ「…こう?」

ここあ「えらい、えらい♪」ナデナデ

にこ「アハハ…ありがと」

こころ「ありましたよ。蚊取り線香」

にこ(結構高いわね…でも安いの買って効かなくても困るし、多少は仕方ない…)

ここあ「ぶたさんはー?」

にこ(…いや、あえて蚊取り線香にする必要ある?もっと効くやつがあればそっちのほうがいいわよね)

5 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 01:50:58.66 ID:VeMAh51IK.net
にこ「よし。これにしよう」

こころ「蚊がいなくなるスプレーですね」

ここあ「ホントにいなくなるのー?」

こころ「たぶん…」

にこ(これも高い…けど、毎日家の中の要所で噴射するだけで本当に蚊がいなくなるなら、これが一番よね)

ここあ「アイスたべたい!」

こころ「まだ家にありますよ」

にこ「ほら、帰るわよ」

ここあ「ここあがもってあげる!」

にこ「ありがと」ナデナデ

ここあ「えへー♪」キャッキャ

にこ「落っことしたりしないでよ?」

ここあ「だいじょーぶ!」

にこ(最近、何でも自分でやりたがるのよね)クス

ここあ「蚊ぁなっしぃーあさーや、ねむれっなーいーよる♪ しぃずっ蚊ぁにーめをーとじ、おもぉってーいーます♪」

にこ「そ、それ…蚊取りだから、カトリ?」

ここあ「うん♪」

にこ「つーか、なんでそんな古いの知ってんのよ…三十年以上も前よ?」

ここあ「おかあさんが、おふろでうたってたの。それなに?ってきいたら、カトリってゆってた」

にこ(やっぱりママか…私も教えてもらった覚えがあるわ)

にこころあ「らーゔぃじゅーだれもみーんな♪はじめひとりぼぉっちー」

【矢澤家】

シュッ

ここあ「ここあもやりたいー!」

にこ「いいけど、一回だけよ。そのあとはこころの番だからね」

ここあ「はーい♪」

ここあ「うーてよ、はーしーれーよー。たた蚊ーいーはこれ蚊らー♪」

にこころあ「ゴーゴー!」シュッ

にこ「わかりにくいけど、鹿取だから西武?」

ここあ「うん。はい、こころの番だよー」

6 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 01:55:48.49 ID:VeMAh51IK.net
こころ「えーと、次は向こうですよね」

にこ「そーね。お願い」

こころ「こ・こーろにーうずもれたー♪やさしさのほしたちーが、ほーのーおあげーよびあうー♪」

にこ「えーと…あれだ。落ちろ、蚊トンボ!」

こころ「はい♪」シュッ

にこ「けど、蚊トンボはガガンボっていう別の虫よ」

こころ「そうなんですか…私としたことが」ガクッ

ここあ「ががんぼってなにー?」

にこ(毎日忘れずに使えば、きっと蚊が居なくなるわよね…?)

こころあ「どーこっ蚊ぁにーわたーし、まつひっとーがーいる♪」

にこ「こーのっそーらーのしーたで、いきをっしーてーいる♪」

【翌日・音ノ木坂】

絵里「わかるわ。ロシアでも日本でも、蚊は厄介な存在よね…最近はデング熱やジカ熱なんかが流行ったり、たかが蚊とも言ってられないし」

にこ「そーね。…つーか、ロシアにも蚊なんているのね」

絵里「当たり前よ。蚊が生きられない国は世界で唯一アイスランドだけと言われてるんだから…」

にこ「へー。アイスランド…そうなんだ?」

絵里「ええ。…ほら、真姫の家は病院でしょ。きっと衛生的にも考えて避暑地にアイスランドを選んだんじゃないかしら?」

にこ(…そう、μ'sの夏合宿ではアイスランドにある真姫の別荘に行ってきたおかげで、その間は蚊に悩まされることもなく…すっかり蚊のことなんて忘れてた)
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1501599752/4-5

にこ「絵里も蚊に刺されたりしたの?」

絵里「亜里沙が刺されやすいみたいだから、結構念入りに対策してるのよ。それでも…ほら」

にこ(私も肌は白いほうだけど、絵里は何といってもロシア出身のクォーターだし…虫さされがあると目立つわね)

にこ「具体的にどういう対策してるの?」

絵里「外出時の虫除けとか、寝室にも電子蚊取りを置いたりしてるわ」

にこ「電池で動くやつ?」

絵里「いえ、うちで使ってるのは直接コンセントに差し込んで使うリキッドタイプの蚊取りよ」

にこ「へー。それって電池のやつより効くの?」

絵里「うーん…正直よくわからないけど、使ってなかったときよりは蚊に刺されることは少なくなった気がするわ」

にこ「ふーん…」

にこ(まだスプレーの効果を実感してないけど、電子蚊取りも併用したほうがいいのかしら?)

7 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:01:07.03 ID:VeMAh51IK.net
絵里「ふふふ。…でも、蚊の気持ちもわからなくはないわね」

にこ「はぁ?…何がわかるっていうのよ?」

絵里「にこを見てたら、美味しそうで血を吸いたくなるんじゃないかしら?」

にこ「や、やめてよ。エリーチ蚊って呼ぶわよ!」

絵里「え?」

にこ(変換が伝わってない…当たり前だけど)

絵里「にこなら誰を吸ってみたい?」

にこ「そんなのないわよ。バカバカしい…」

絵里「でも好きな人くらいはいるんじゃないの?」

にこ「そりゃ、まあ…それなりに」

絵里「ふーん。誰?…希とか?」

にこ「なんで希なのよ」

絵里「違うの?」

にこ「どうでもいいでしょ。…じゃあね」タタッ

絵里「あっ、にこ!…行っちゃった」

にこ(吸ってみたい人ねえ…好きだからって人の血を吸いたいなんて思わないわよ。蚊じゃないんだから)

にこ(でも…肌がきれいで触りたくなる人、とかだったら…やっぱり絵里かしらね///)

【矢澤家】

にこ「ただいまー」

ここあ「おねえちゃーん!」パタパタ

にこ「おっと…ただいま。ここあ」ナデナデ

ここあ「えへへ。おかえりなさい♪」

こころ「おかえりなさいませ。お姉さま」

にこ「ん?…それ、何持ってるの?」

こころ「新しい帽子を作っていたところです♪」

にこ「ああ、夏休みの自由研究…まだやってたのね」

8 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:04:37.60 ID:VeMAh51IK.net
第三回SS祭りスレ
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1502420293/
※終了

9 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:05:33.51 ID:VeMAh51IK.net
ここあ「みてみて!すごいんだよー♪」グイグイ

こころ「まだできていませんよ。ここあ」

ここあ「いいの。おねえちゃんだけ、とくべつだよ♪」

こころ「お母さまは?」

ここあ「えーと…じゃあ、おねえちゃんとおかあさんだけ、とくべつ!」

にこ「まあ、私は別に完成してから見るんでも構わないけど…」

ここあ「えー!いまみてよー><」

にこ「ふふふ。わかったわよ。見せてくれる?」

ガチャ

ここあ「じゃーん!」

にこ「うわ、なにこれ…白い何かの部品?…同じ物がたくさんあるわね」

こころ「これ、使う前は青いんですよ。表に文字が印刷されていて…」

にこ「あ。これって確か…昔の電子蚊取り!?」

ここあ「あたりー!さすが、おねえちゃん♪」ナデナデ

にこ「こんなの、よく手に入れたわね…いつの間に使ってたの?」

こころ「もらってきたんです。何か帽子の材料に使える物はないかって…」

にこ「もしかして、星空先生?」

ここあ「ううん。ようちえんの、こいずみせんせい♪」

にこ「へー。小泉先生の家ってこんなの使ってんの?」

こころ「はい。小泉先生は、電池式の物より効くとおっしゃってましたよ」

にこ(小泉先生が言うなら、そうなのかも…後で花陽に訊いてみるか)

ここあ「かとりマットのぼうしをかぶったら、かがこなくなったりしないかなー?」

こころ「白くなったマットは使い終わった物ですから、もう効き目はないと思いますよ」

ここあ「そっかー。ざんねん…」

にこ(でも不思議ね…液体や蚊取り線香は減っていくから何となくわかるんだけど、マットはどういう仕組みで蚊をやっつけるのかしら?)

ここあ「らーゔぃじゅーそしていーつ蚊♪あいーするーひとに」シュッ

こころ「つっつーまーれてほっしのーな蚊♪よーりっそっいーあい」シュッ

にこ「しあわせつむいでゆくの♪」シュッ

にこ(今のところ家の中に蚊は出ないわね。スプレーが効いてるのかしら?)

10 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:10:50.35 ID:VeMAh51IK.net
【翌日・アルパカ小屋】

にこ「花陽ー?」

アルパカ「メ゙ェ?」
凛「にゃ?」

にこ「あれっ、凛だけか…花陽は?」

凛「さあ?…かよちんに用事?」

にこ「ちょっと訊きたいことがあったのよ。まあいいか…凛、あんたは蚊に刺されたりしてない?」

凛「よく刺されるよ。キンカン塗ってるにゃ」

にこ「いまどきキンカン?」

凛「真姫ちゃんがキンカンがいいって言ってたんだよねー」

にこ「マジ?…医者の娘が言うなら本当にキンカンが効くのか…」

凛「でも太陽だから直視しちゃダメなんだって。目に悪いって言ってたにゃ」

にこ「それって…キンカンじゃなくて、金環日蝕じゃないの?」

凛「そうだよー。虫さされなんて放っとけば治るし凛は気にしてなかったんだけど、あんまり真姫ちゃんがキンカンキンカンって言うから、家にキンカンあるの思い出して塗ってみたんだー♪」

にこ「つまり真姫は虫さされに何が効くとは言ってなかったってこと?」

凛「うん。だって真姫ちゃんと虫さされの話なんてしないし。真姫ちゃんは天体観測が趣味なんだって」

にこ(予防のことしか考えてなかったけど…防ぎきれなかったときのケアの仕方も考えたほうが良さそうね。より早くきれいに治るなら助かるし)

にこ「凛は何か対策はしてないの?蚊に刺されないように」

凛「んー。いろいろあるけどにゃ」

にこ「ある?」

凛「家にね。まず虫除けでしょ。蚊取り線香に、蚊がいなくなるスプレー。電池で動く携帯用蚊取りとか、液体の電子蚊取りとか、ぶら下げておくやつもあるよ」

にこ「そ、そこまでやってて蚊に刺されるの?どんだけ刺されやすいのよ…」

凛「だって刺されるのはだいたいお外だもん。うっかり虫除け忘れたり、汗とかで効果がなくなったときにやられるにゃ」

にこ「電池のやつは持って行かないの?」

凛「んー。あれって練習とか運動するときは結構邪魔になる割にあんまり効かないんだよにゃ」
※個人の感想です

にこ「家では蚊に刺されない?」

凛「たまにやられるよ。いなくなるスプレーはうっかり何日も忘れてたり、蚊取り線香は煙たくて消しちゃったり、液体も電源入れ忘れて寝ちゃったり逆につけっ放しで空っぽになってるの放置してたり、ぶら下げてるやつもとっくに効果が切れてたりするでしょ?」

にこ「でしょって…杜撰すぎるわよ。どうなってんのよあんたん家は」

11 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:14:29.86 ID:VeMAh51IK.net
凛「凛もお母さんも飽きっぽいんだよねー。蚊がいるから仕方なくやってるだけで、好きでやってるんじゃないからつい面倒くさくなっちゃうにゃ」

にこ「わからなくもないけど…せっかくいろいろ揃えてんのに使いこなせてないじゃない。もったいない…」

凛「まあ、どうせ刺されるのはほとんどお外だし…虫除けだけしっかりしてればいいかなって」

にこ(凛らしいけど、参考にはならないわね…私はしっかり予防した上で刺されたらケアもしなくちゃ)

【矢澤家】

にこ「キンカン、キンカン…なかったっけ?」ガタ

ここあ「きんこんかんこん♪」

にこ「違うわよ。キンカン…」

ここあ「まいおんりーふぃーりんはー♪」

にこ「またえらく古い歌ね…」

ここあ「あのね、おねえちゃんがおふろでうたってたの!」

にこ「アハハ…よく覚えてたわね」

こころ「お姉さま。のど飴ならありますよ」

にこ「いや、その“きんかん”じゃなくてね…」

こころ「貴重な防具ですから、返さずにそのまま使ったほうが…」

にこ「それは“きんのかんむり”ね」

こころ「カンダタ一味に捕まった二人は地下牢に…」

にこ「それは監禁」

ここあ「かんきんってなにー?」

にこ「品物を売ってお金に換えること」

ここあ「てづくりのぼうしだよ!ぜいこみ100円です♪」

にこ「こらこら、夏休みの宿題を売っちゃダメでしょ?」

ここあ「えへへ」

にこ(ムヒがあったわ。これでいいか…)

ここあ「おねえちゃん、かゆいの?ここあがぬってあげる!」

にこ「え?…いや、自分でやるわよ。これくらい」

ここあ「こーこーあーがーやーるーのー!><」

にこ「はいはい…わかったわよ。じゃあお願い」

ここあ「えへへ。おきゃくさん、かゆいところはないですかー?」

にこ「どこの美容院よ。ふふふ…」

12 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:18:33.85 ID:VeMAh51IK.net
ヌリヌリ

ここあ「おねえちゃん。きもちいー?」

にこ「ん。ありがと、ここあ」ナデナデ

こころ「…」ジーッ

にこ「こころ?」

こころ「は、はい?」

にこ「えいっ」ギュー

こころ「お姉さま?///」

にこ「こころは何してくれるの?」

こころ「えっ。…お姉さまに?」

にこ「うん」

こころ「えーと…じゃあ、耳掃除はいかがでしょう?」

にこ「いいわね。頼むわ」

こころ「はい♪…では、私のひざでよろしければ…」チョコン

にこ「ん。ありがと♪」ゴロン

にこ(あー、幸せ♪)

にこ「…」ウトウト

ここあ「…」スー

こころ(ここあも寝てる…)

こころ(お姉さま…)ナデナデ

にこ「…」Zzz

こころ「…///」ドキドキ

チュッ

【翌日・音ノ木坂】

海未「…ど、どうでしょう?」

真姫「いいと思うわ。…っていうか、このパターンもありなのね」

海未「ええ。せっかく早い段階で曲ができたのですから。真姫に直接イメージを聞いて共有すれば、それに寄せた作詞がしやすくなりますし」

真姫「逆に曲だけ聴いて海未の思ったイメージで作詞するのも面白そうよ。予想外の歌詞になりそうだし…」

にこ「…」ジーッ

13 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:22:01.77 ID:VeMAh51IK.net
完結したSSをあげたりするスレ16
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1502113263/

14 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:23:36.23 ID:VeMAh51IK.net
真姫「…で、そこの部長さんは何してるわけ?」

にこ「いや、今入ったら邪魔になるかと思って…」

海未「そんなことはありませんよ。曲も詞もできたのですから」

真姫「そうそう。誰かいたほうがちょうどいいわ」

にこ「それも気になるんだけど、あえて関係ない話していい?」

海未「何です?」

にこ「ムヒって何なの?」

真姫「は?…ムヒって、虫さされに塗るあれのこと?」

にこ「そう。それ」

真姫「かゆみを抑えるジフェンヒドラミン塩酸塩と、炎症を抑えるデキサメタゾン酢酸エステル。この二つが主成分よ。そこに清涼感を得ry」
にこ「い、いや。そういうことじゃなくて」

真姫「なによ?」

海未「もしかして…ムヒという名前の由来を知りたいのですか?」

にこ「そうそう。そっちよ」

海未「比類なき、という意味の“無比”だと聞いたことがあります」

にこ「ヒルなんかいないわよ」

真姫「いや、強力無比とかの無比ってことでしょ。有無の無に比べると書いて」

海未「ええ。おそらく虫さされに最も効く薬として無比、ムヒと名付けられたのだと思います」

にこ「へー。じゃあ、やっぱりムヒが一番効くの?」

真姫「どうかしら…名付けられた当初はそうだったかもしれないけど、薬品も昔より遥かに進歩してるし、他社製品も含めてそれぞれ長所があるはずよ」

海未「ムヒと並び三大虫さされ薬といわれるキンカンやウナも普及していますからね。実績があればこその信頼だと思います」

にこ「なるほど。使ってみて確かめろってとこかしら」

真姫「でも、どうして急にムヒなのよ?蚊でもいた?」

にこ「まあね…油断したっていうか、警戒したけど遅かったっていうか」

真姫「蚊に刺されたのね?」

にこ「不本意だけどその通りよ」

海未「刺されたくて刺される人もそうそう居ないと思いますが…」

真姫「そ。…じゃあ、ちょっとここに座ってくれる?」

にこ「は?…なんでよ?」

真姫「いいから。座って」

にこ「わかったわよ…」チョコン

15 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:24:29.86 ID:VeMAh51IK.net
真姫「…」ペタ

にこ「わ」

真姫「熱はないみたいね。ほかに何か症状は?蚊に刺されたあと体調が悪くなったりしてない?」

にこ「大袈裟ね。かゆくて見た目でもわかる虫さされのあとがちょっとできただけよ」

真姫「何もないならいいけど、蚊を甘く見ないほうがいいわ。私たちが住んでるすぐ近くまで、デング熱を媒介するヒトスジシマカなんかが発生したこともあったでしょ」

海未「確かに以前ニュースになっていましたね…公園を封鎖したり大規模な駆除が行われて…」

真姫「そうよ。蚊に刺されたからといって一般人にはその種類まで把握するのは困難だし、蚊が媒介する病気も様々。ニュースになるような病原が今や身近なものになっている以上、常に警戒する必要があるわ」

にこ「私は今のところ何ともないわよ。…心配してくれるの?」

真姫「当たり前よ。身近な人の症状にも気づかないで医者になんかなれっこないわ」

にこ「…それだけ?」

海未「まだ医者ではなくても守りたい人がいるということですよ。…そうでしょう?」

真姫「ヴェ、別に…///」

にこ「ありがと。頼りにしてるわ」ギュ

真姫「ま、まあ…何かあったら言って!」ナデナデ

にこ「うん♪」

にこ(守りたい人か…私だけってわけじゃないんだろうけど、そう思ってもらえるのは悪くないわね///)

にこ「そういえば…二人は蚊に刺されたりしてない?」

海未「私は今のところ大丈夫ですよ」

真姫「私もないわね」

にこ「へー。さすがね…どんな対策してるの?」

真姫「まずは蚊の発生源を作らないこと。デング熱やジカ熱騒動のとき厚生労働省も言ってたけど、水たまりを作らない、近付かない。そういう場所へ行くなら必ず虫除けを使う」

にこ「ふむふむ」

海未「人が多く集まるところでは水たまりを埋めたりしますよね」

真姫「屋外だけじゃないわよ。たとえば花瓶の水を替えずに放置したりすると蚊が発生する原因になるわ。部屋で簡単にできる野菜などの水栽培も要注意」

海未「小さな虫を捕食しない水棲生物を飼う場合もそうですよね」

にこ「なるほど」

真姫「あとは蚊の発生期間に窓を開けっぱなしにしない。窓を開けるなら蚊を駆除する薬品等を使う」

にこ「蚊がいなくなるスプレーとか?」

真姫「ええ。蚊の侵入を防ぎ、侵入した可能性があれば速やかに駆除するべきね」

16 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:31:13.30 ID:MK49P8i3M.net
ねんまつ

17 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:31:18.33 ID:VeMAh51IK.net
(・8・)

18 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:33:02.08 ID:VeMAh51IK.net
にこ「海未は?あんたん家って閉めきってるイメージないし、庭に池もあるわよね?」

海未「昔から寝るときは蚊帳を使っていますよ」

真姫「蚊帳って…蚊帳の外とかの蚊帳?」

海未「ええ。比喩ではなく本当に蚊などの侵入を防ぐ網のような物です」

にこ「あれって効果あるの?」

海未「もちろんですよ。破れたりして穴があかない限り、ちゃんと役に立ってくれます」

にこ「うーん…寝るときはそれでいいかもしれないけど、起きてるときは?」

海未「母や私は大丈夫ですよ」

にこ「大丈夫って…刺されにくい体質なの?」

海未「いえ、気です」

真姫「胃液?」

海未「違います。全身に“気”をまとって蚊などを寄せ付けないことで、虫さされを防ぐのですよ」

にこ「はぁ?木なんかあったら余計に虫が寄ってくるじゃない」

真姫「もしかして…気功の気?」

海未「ええ。鍛練によって培われた技です。蚊を寄せ付けず、また触れただけで滅することができますよ!」

にこまき「…」

にこ「いや、無理にボケなくていいわよ」

真姫「ありえないでしょ?」

海未「なに言ってるんですか。鍛えればあなたたちにもできますよ。母は蚊の大群のそばで踊りながら扇子や素手で全て駆除していき一切刺されないという達人ですし」

真姫「いや、冗談でしょ?」

にこ「人間じゃない…」

真姫「まあ…とにかく、虫さされがかゆくても掻くのは論外。薬の塗布や洗うとき以外は触らないほうがいいわね。触る必要があるときは手や患部を洗ったり消毒して清潔に」

にこ「わかってるって。気をつけるわ」

19 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:34:36.68 ID:VeMAh51IK.net
【矢澤家】

にこ「蚊帳…っと」カタカタ

にこ「高っ!?蚊遣り豚より値が張るじゃない!」

にこ(安物を買って穴があいたりしたら意味ないし、これはちょっと厳しいわね…)

にこ(虫除けと蚊がいなくなるスプレーで予防。もし刺されたらムヒがある…でも、あと一つくらいは何か用意したほうがいいかしら)

にこ(蚊取り線香に電子蚊取り、あとは吊しておくタイプの虫除けか…でも、あの吊すやつって効くの?)

チョキチョキ ペタッ

にこ「ん、また新しい帽子作ってるの?」

ここあ「ううん。ぶたさん」カキカキ

にこ「ブタ?」

こころ「ここあがブタさんが欲しいみたいなので…今度はいろんな素材でブタさんを作ってみることにしたんです」

ここあ「みてみて!ぎゅうにゅうパックのブタさん♪」

にこ「可愛いけど、どうやって使うの?」

ここあ「えーと…まだかんがえてないよ」

こころ「紙ですから、蚊取り線香を置くのはちょっと危ないかもしれません…」

ここあ「そっか。…うーん、かとりせんこうをつかうんだったら、なにでつくればいいのかなー」

こころ「空き缶やビンはどうですか?燃えない素材で作れば…」

にこ(本物の蚊遣り豚は高すぎるし…でも、二人のために何とかしてあげたいわね)

【翌日・穂むら】

穂乃果「あー、バポナとかだよね。あれって五年くらい前まで劇薬指定だったらしいから」

にこ「劇薬?」

雪穂「本当は食べ物を扱ったり食事をする場所で使っちゃいけないんです。あと寝室や子供が長時間いる場所もよくないらしいですよ」

穂乃果「そ。だからうちのお店では使えないんだ」

にこ「それって…ほとんど使える場所なくない?」

雪穂「うちでは蔵というか物置専用です。もちろん食べ物は置かないし…ペットとか動物にも本当は良くないんだったかな」

穂乃果「まあ、使用上の注意をちゃんと守ったらホントに全然使いどころがなくなっちゃうよね」

雪穂「食べない花とか育てるところで使うくらい?」

にこ(こころとここあのこと考えたら、吊す殺虫剤はやめたほうがいいかしら…)

20 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:36:32.66 ID:VeMAh51IK.net
にこ「そういえば…掃除機みたいに蚊を吸い込むやつあるわよね?業務用の…」

穂乃果「あー、うん。効きそうな感じはするけど…蚊がいっぱい溜まったのを処分することを考えると…」

雪穂「まあ、そこまでたくさん蚊がいるわけじゃない…はずだけど」

にこ(あれも蚊帳とか蚊遣り豚と同等かそれ以上に高いわよね…)

にこ「穂乃果たちは蚊に刺されたりしてない?」

穂乃果「いやー、今年もだいぶやられたよ。ほら、こことか…」

雪穂「お姉ちゃん、窓開けっ放しで虫除けも使わないで電子蚊取りもセットしないまま寝ちゃったりするもんね」

にこ(凛と変わらないわねー)

穂乃果「アハハ…まあハエやゴキブリと違って蚊が入ってきてもそんなに困らないし」

雪穂「でも変な病気になったら困るじゃん。デングやジカ熱とかさ」

穂乃果「そ、それは確かに怖いけどさ…」

にこ「バポナ吊ってんのはあれ?囲炉裏の魚木だか置いてあった場所よね?」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1501514102/17

穂乃果「そうだよ。魚木さんは食卓に移動したけどね♪」

にこ「おおぎさんっていうと昔いたパ・リーグの監督みたいね」

雪穂「へ?」

にこ「いや、こっちの話」

【蔵】

にこ「まだ珍しい物がいろいろありそうね」ワクワク

穂乃果「一応言っておくけどアイドル関連の物はないよ?」

にこ「わかってるって。それでもなんか楽しいじゃない。江戸時代の物とかあるんでしょ?」

雪穂「まあ、探せば出てくると思いますけど…」

にこ「これは何?」

穂乃果「私が小学生の頃、陶芸体験で作った焼き物」

にこ「へー。なんでこんなところにしまってんの?」

穂乃果「うっかり落っことして割っちゃったの。一応接着剤でくっつけたんだけどヒビ入ってるでしょ?」

にこ「あ、ホントだ。あんた昔っからそそっかしいのねー」

21 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:38:46.47 ID:VeMAh51IK.net
『ぅ…』フルフル

『私のために作ってくれたのよね?…ありがと穂乃果』ナデナデ

『おかあさーん!><』

『ほら、お父さんが直してくれたわよ』

『わー!すごーい!これでつかえるの?』

『…完全には塞がらなかったみたい』ビショビショ

『こぼれちゃってる…ごめんなさい』グス

『穂乃果のせいじゃないから、泣かないで』ナデナデ

穂乃果「今となっては、いい思い出だよね…」シミジミ

雪穂「陶器といえば、こんなのもあるけど」

にこ「!」

穂乃果「ああ、益子焼のブタさんだね♪」

雪穂「そう。蚊遣り豚」

にこ「本物の蚊遣り豚…それって、お高いんでしょう?」

穂乃果「いや、これは確か四千円くらいだよね?」

雪穂「うん」

にこ(私がネットで見たのより千円以上高い…何が違うのかサッパリわからないわ)

穂乃果「いいよねぇ…このデザイン。無機質なアレと違って可愛いしさ。うちがお店じゃなかったら使いたいんだけどなー」

にこ「なんで使わなくなったの?」

雪穂「蚊取り線香って煙たいじゃないですか。換気のために窓開けたら余計蚊が入ってくるし…」

穂乃果「そうそう。バポナほどの劇薬じゃないにしても殺虫剤であることに変わりはないから、やっぱりお店では使いづらいよね」

にこ「これ…使わないんだったら借りてもいい!?」

ほのゆき「えっ」

穂乃果「にこちゃん…このブタさんは食べられないよ?」

にこ「いや、見ればわかるわよ!益子焼だって言ってたじゃない」

雪穂「どら焼きとか人形焼は小麦粉で作るんですけど、益子焼の材料は土で…」

にこ「だから知ってるっつーの!食べないわよ。借りたいって言ってるでしょ!?」プンプン

穂乃果「にこちゃん!」ギュ

にこ「なによ?」

22 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:45:39.32 ID:VeMAh51IK.net
穂乃果「話し相手なら私がいるじゃない!私たち友達だよね?もの言わぬ冷たい陶器のブタさんだけが友達なんて悲しすぎるよ><」

にこ「ケンカ売ってる?」プルプル

穂乃果「まあ冗談は置いといて…おうちで蚊取り線香使うの?」

にこ「うん。だから問題なければ借りたいと思ったんだけど…ダメ?」

雪穂「えーと…蚊の季節が終わるまででいいですか?」

にこ「いいの?」

穂乃果「じゃあ私、お母さんに言ってくるね」

穂乃果「お母さーん!」パタパタ

雪穂「これ、余ってるんで…よかったら」

にこ「中身までくれるの?…悪いわね」

雪穂「まあ使ってないし…いつまでもしまっておくより誰かが使ってくれたほうがいいですから」

【矢澤家】

ここあ「わあー!ぶたさん♪かわいい!」

にこママ「あら。蚊遣り豚?なつかしいわねー」

こころ「どこにあったんですか?」

にこ「ちょっとね。借りてきたのよ。蚊の季節が終わったら返すから、壊したりしないでよ?」

ここあ「ぐるぐるのもくもくは!?」

にこ「ちゃんとあるわよ。ほら♪」

ここあ「わー!早くやろうよー♪」キャッキャ

にこママ「ふふふ…ここあ。蚊取り線香は花火じゃないのよ?」

ここあ「しってるもん。かをやっつけるんでしょ?」

にこママ「やっつけるというか、追い払うって感じだけど…じゃあ、火つけるわね。危ないから中は触っちゃダメよ?」

こころ「はい」
ここあ「はーい」

カチ ジリジリ…

ここあ「けむり!」

にこママ「あまり吸い込まないでね。これも殺虫剤だから」

にこ「まあ、蚊がいなくなるスプレーだけで充分って気がしなくもないけど…」

ここあ「ぶたさんのほうがかわいいよー♪」

にこママ「牛乳パックのブタさんも可愛いわよ。こころと二人で作ったの?」

ここあ「うん。あのね、こうやって立てると、花びんにもなるの!」

23 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:47:35.20 ID:VeMAh51IK.net
こころ「まだ何を入れておくかは決めてないんですけど…」

ここあ「お花じゃないのー?」

にこママ「ここあはお花がいいの?」

ここあ「うん!あのね、お花にはちょうちょと、はなもぐ…はまぐり?」

にこ「もしかして…ハナムグリ?」

ここあ「そう!ハナムグリがくるんだって♪」

こころ「東京にいるんですか…?」

にこ「千代田区にはいるかどうか…」

にこママ「いや、いるわよ」

ここあ「いるんだ!?早くこないかなー♪」

こころ「まだお花がありませんよ」

にこ(蚊がいなくなるスプレーに蚊取り線香まで使ってたら、たぶん虫は来ないと思うけどね…)

にこママ「なるほどね。吊すタイプは安全な物だと効果があまり期待できないって聞いたことがあるから…」

にこ「じゃあ、やっぱり蚊がいなくなるスプレーが最強?」

にこママ「たぶん…高いけど、電子蚊取りと違って電池や電気代はかからないし」

【翌日・神田明神】

にこ(新曲もできたし、音ノ木坂の屋上は死ぬほど暑いから神田明神に集まって練習することにしたわ)

にこ「花陽!」

花陽「はい?」

にこ「あんたん家、昔の電子蚊取り使ってるって聞いたけど本当なの?」

花陽「あ、うん。なんかリキッドや電池式のより効き目があるっぽくて…」

にこ「確かなの?…でも、じゃあどうして廃れたのよ?」

花陽「蚊取りマットは長持ちしないでしょ?コスパが悪いし使い続ければ大量のゴミが出る。だから、より簡単で長持ちするリキッドや、持ち運べる電池タイプに取って代わられたんじゃないかなぁ」

にこ「それって、リキッドや電池のやつは長持ちする代わりに威力を落とした可能性があるってこと?」

花陽「マット以外が弱いっていうよりは、リキッドの登場でみんながマットを使わなくなってから、密かにマットも進化してたんじゃないかな?…だって、それだけ長い年月が経ってるんだし…」

にこ(長持ちしないかわりに強力か。辻褄の合う話ではあるけど…)

絵里「今日中に新曲のダンスを完璧にするわよ!」

にこ(絵里の指導のもと、私たちは夕方まで練習した。虫除けスプレーもしてきたし、凛が持ってきた電池式の蚊取りも置いて守りも万全!)

24 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:50:54.12 ID:VeMAh51IK.net
(・8・)

25 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 02:52:41.63 ID:VeMAh51IK.net
【夕方】

海未「今日はここまでにします。余裕があれば各自、家で復習してください」

穂乃果「疲れたぁ…」ドサ

凛「帰るにゃー」

花陽「凛ちゃん。これ忘れないで」

凛「あ、そうだったにゃ。エヘヘ」

チクッ

にこ「っ!?」

希「にこっち?」

にこ(今の、刺さるような感触…まさか)

にこ「…やられた!」バシッ

真姫「蚊でもいた?」

にこ「…」ガクッ

にこ(ぐぬぬぬぬ…またしても…)プルプル

【翌日・音ノ木坂】

にこ(屋外での攻防において人類の技術は蚊に勝てるとは言い難い…進化し続ける室内向け蚊取りに比べて、無数に襲来する蚊に対してあまりにも貧弱)

にこ「かとり!」

ことり「ことりだよぉ…いきなり何?」

にこ「世界とか日本とか言うつもりはないわ。私の周りだけでも蚊がいなくなる物を作ってよ!」

ことり「えーと…つまり、蚊に刺されなければいいの?」

にこ「そうよ。できる!?」

ことり「まだやってみたことがないから、わからないけど…」

にこ(夏休みも残りわずか。…だけど、蚊との戦いはまだまだ続く…)



おわり

26 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 03:42:11.67 ID:VeMAh51IK.net
※関連スレ

こころ「八月十日は帽子」ここあ「しゅくだい!」にこ「はぁ?自由研究?」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1503051046/1-31

27 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 07:09:48.85 ID:/6u5ea7U0.net
虎太郎出せや

28 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 08:45:18.53 ID:rkQ5H5kFM.net
王都は立派に保守荒らしとして定着したな

29 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 09:57:31.10 ID:VeMAh51IK.net
※関連スレ

絵里「7月22日は」にこ「ナッツの日?」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1500649690/1-27

30 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 10:18:14.12 ID:jhsPP0kN0.net
毎日なんかの日なんだから毎日たてろ

31 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 10:18:47.50 ID:jhsPP0kN0.net
このSSが最後の砦

32 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 15:47:28.12 ID:VeMAh51IK.net
※関連スレ

ここあ「7がつ」にこ「22日は」ツバサ「下駄の日!」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1500664359/1-14

33 :名無しで叶える物語:2017/08/20(日) 20:44:40.96 ID:VeMAh51IK.net
※関連スレ

こころ「6月28日はパフェの日」ここあ「えーと、あとは…なんか、いろいろ!」
http://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1498749704/1-26

34 :名無しで叶える物語:2017/08/21(月) 00:20:05.54 ID:v85KtLqWK.net
※関連スレ

ここあ「4がつ23にち」こころ「は」にこ「子ども読書の日?」
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1492873460/1-9

35 :名無しで叶える物語:2017/08/21(月) 07:33:07.91 ID:G1HW1VSD0.net
おまえが虎太郎出さない限り読まずにずっと催促レスしてやる

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