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怪盗エリーチカ vol.1

1 :名無しで叶える物語:2018/01/30(火) 00:27:57.81 ID:r2yyjTqc.net
絵里「ふんふんふ〜ん♪」

ゴゴゴゴゴ...

絵里「冷たく強く守らなきゃ〜♪」

絵里「大切なモノ達〜♪」

絵里「今日日こーんな貧相なセキュリティないわよ」

絵里「どうぞもらってくださいと言ってるようなものね!」

絵里「ではでは遠慮なくいただきま…

ことり「そこまでですっ!」

絵里「あら、御機嫌よう」

ことり「今日こそはお縄にかかってもらいますから!」

絵里「やれるもんならやってみなさいっ!」ダッ

ことり「待て〜!」

213 :名無しで叶える物語:2018/02/18(日) 03:37:58.67 ID:1+zQ4G1L.net
どきどきするな

214 :名無しで叶える物語:2018/02/18(日) 13:23:11.86 ID:r4N/POI/.net
保守

215 :名無しで叶える物語:2018/02/18(日) 19:34:47.49 ID:DxC01jef.net


216 :名無しで叶える物語:2018/02/18(日) 21:37:45.58 ID:wVcI19De.net
なんだなんだ

217 :名無しで叶える物語:2018/02/19(月) 00:19:59.37 ID:zfDEMP7D.net
気になるぞ

218 :名無しで叶える物語:2018/02/19(月) 07:19:32.73 ID:yudFRqmq.net


219 :名無しで叶える物語:2018/02/19(月) 14:57:51.02 ID:b0fMprBD.net


220 :名無しで叶える物語:2018/02/19(月) 15:14:48.45 ID:nTNx+KjD.net


221 :名無しで叶える物語:2018/02/19(月) 20:07:32.38 ID:Ef2oUF2f.net


222 :名無しで叶える物語:2018/02/19(月) 23:20:40.79 ID:Yki3aBGk.net


223 :名無しで叶える物語:2018/02/20(火) 06:44:03.48 ID:pA0chuEo.net


224 :名無しで叶える物語:2018/02/20(火) 06:52:23.60 ID:hBLatnBu.net


225 :名無しで叶える物語:2018/02/20(火) 08:02:31.32 ID:L/zhtrRm.net
凛ちゃんに何があったんだ…

226 :名無しで叶える物語:2018/02/20(火) 15:29:16.63 ID:VVpQTadY.net
ほしゅ

227 :名無しで叶える物語:2018/02/20(火) 21:20:05.03 ID:HA3gjfwf.net


228 :名無しで叶える物語:2018/02/21(水) 01:26:18.88 ID:GqngKmzK.net
気になるとこで止まってるなぁ…

229 :名無しで叶える物語:2018/02/21(水) 05:21:43.06 ID:8lZ4iyx+.net
ことり「凛ちゃーーん!どこーーーっ⁉」

ワ-ワ-

ことり「ん?何か騒ぎが…」

「はっ…はっ…!」

パン屋「姉ちゃん!泥棒だ!捕まえてくれーー!」ダッ!
 
ことり「っ⁉わ、わかりました!確保ー!」ガシッ

「うにゃっ⁉」ドテッ

ことり「よーし捕まえまし…⁉」

凛「ど、どいてよっ!」

ことり「どかないっ‼」グッ

パン屋「最近この辺でまた悪さしやがってこの泥棒猫め…次はないからな!」ペッ

ことり「約束したよね?もう悪さしないって…どうして?」

230 :名無しで叶える物語:2018/02/21(水) 05:25:45.67 ID:8lZ4iyx+.net
凛「関係ないでしょ?お姉ちゃんには…」

ことり「ふ〜ん?」

凛「な、何…?」

ことり「まだことりのことお姉ちゃんって思ってくれてるんだ?」

凛「あっ!しまっ…

バチ-ン!

凛「ぶっ⁉いったぁ…」ヒリヒリ

ことり「あなたはもう1人じゃないって言ったよね⁉」

ことり「それにね、凛ちゃん自身もどこかでもう1人じゃないって思ってるんだよ…」

凛「凛の中でも…」

ことり「あなたが悪いことしたら私は怒るし、あなたが辛い目にあったら私は悲しいよ。血は繋がっていなくても、あなたは私の妹だよ。そんな簡単に…私は凛ちゃんを捨てないよ」

凛「凛は、どうすればいいの…?」

ことり「迷惑かけた人達に謝りに行くんだよ。ことりも一緒に行きますから!」

凛「うん…うん!」ポロ...

ことり「私知ってるよ。本当は私の帰りが遅いから気を引くために悪さしてたことくらい」

凛「げげっ⁉な、なんで…?」

ことり「えへへ、姉は妹のことならなんでも知っていますから!」

凛「ごめんなさい」

ことり「今度は誓って!次はないって」

凛「絶対しないよ!絶対絶対‼」

ことり「本当ですかぁ〜?」

凛「本当にゃ!」

ことり「本当に本当ですか〜⁉」

凛「本当に本当にゃ!」

ことり「ふふっ!じゃあ帰ろ!」

絵里「ありゃあ…なんか丸く収まってるわね…ちょっと予想外」

絵里「これが愛の拳ってやつかしら…なーんて馬鹿らしいか」

絵里「凛はこれからどうなるかしらね…ふふっ」

231 :名無しで叶える物語:2018/02/21(水) 05:30:05.85 ID:8lZ4iyx+.net
おしまい
間違えたっぽいから次がvol.5になるんかな
ちょっと寄り道
vol.0エリーチカのために

232 :名無しで叶える物語:2018/02/21(水) 05:49:45.33 ID:8lZ4iyx+.net
海未「む…時間ですね」

海未「ことりはきっと来るはずです…」


ことり「遅れそうです〜!」

ことり「大変…駅までダッシュ!」

海未「全く何を言って…」

海未「駅からすぐでしょう。集合場所は…」

ことり「あっ…」

海未「遅いと思って少し歩いたら案の定…時間ほぼギリギリに来るのは昔から変わりませんね」

ことり「ねぇ、やっぱり本当に海未ちゃんなの?」

海未「少し昔の話をしましょうか。立ち話もアレですから…お茶でも飲みながら」

ことり「うん、気遣いありがとうね」


ことり「スタバ…」

海未「うっすみません。場所を変えましょう」

ことり「ううん!ちょっと意外だなぁって思っただけだよ!」

海未「そうですか。よかったです…注文してきますね」

海未「はい、すみません…えーと抹茶ラテ3つ…」

店員「かしこまりましたー」

ことり「えっ…‼」

海未「来ましたよ。どうぞ」

ことり「もう、みんな同じじゃないですか!」

海未「…だって!バラバラだと目移りしちゃうんだもん!」

ことり「だからといって全員同じもの注文することないでしょう!」

海未「まぁまぁ…私は好きだよ。3人で同じこと共有してるみたいだから!」

海未「…ふふふ」

ことり「ふふっ」

海未・ことり「あはははは!」

233 :名無しで叶える物語:2018/02/21(水) 06:27:23.70 ID:8lZ4iyx+.net
ことり「あはは…懐かしいね…なんだか涙が出てきちゃった」ゴシゴシ

海未「思い出してくれて何よりです」

ことり「嬉しいよ。やっぱり本当に海未ちゃんなんだ…」

海未「私は、確かにあの時は死を覚悟していました…しかし、偶然私が倒れた時に居合わせた人物によって、私の命は救われたのです」

ことり「そうだったんだ…なんて人なの?」

海未「あなたが今一番お熱な方ですよ」クス

ことり「ま、まさか…えりちゃん⁉」

海未「まだ怪盗エリーチカなんて名前も無い頃の絵里に助けられ、私はある闇医者へと運ばれました。そう、今は亡き真姫のお父様です」

ことり「うそ…!」

海未「今でこそ真姫は早撃ち赤姫だの呑んだくれだのと言われますが、彼女は元々医者を志していた者です」

海未「真姫も親の姿に憧れを抱き、必死に学びました。しかし、親の仕事が表向きに提示出来ない事で腕はあっても免許を取得することが出来ませんでした」

ことり「そんなぁ…」

海未「絶望した彼女は医師協会を恨み、今に至るのです。ですから彼女は今でも親と同じように闇医者としての一面もあるのですよ」

海未「まぁ真姫の話はこれくらいにして…。まぁ私を救ってくださったのは闇医者ですから、莫大な医療費が待っていました。それに当然私はもう表の世界には戻れません。そこで絵里が私に提案したのです」

海未「私のミッションの手助けをしてくれ。もしそれが成功したら治療代は全て代わりに払ってやる、と」

海未「二つ返事で了承し、私は闇医者の娘と泥棒の駆け出しと手を組み、なんとかミッションを成功させました。怪盗エリーチカのデビュー戦ですね」

海未「それから一切あなた達には連絡していませんでしたね…すみませんでした。ですが、仕方がなかったのです」

海未「今の私を知る人以外からは、私は死んだことになっているのですから」

ことり「正直、今は驚きのあまり何も言えないよ。ただ…」

ことり「どこへ行っても、どんな人になっても、私は海未ちゃんの友達だから!」

海未「ふふ、ありがとうございます、ことり」

海未「では、この1つ余った抹茶ラテ…どうしましょうか」

ことり「私はお腹いっぱいだよ」

海未「私もです」

ことり「えっじゃあこれ…どうするの?」

海未「渡すのですよ。その為に用意しましたから」

ことり「ねっねぇ、もしかして…」

海未「ええ、そうです」

「久しぶりだね、2人とも」

234 :名無しで叶える物語:2018/02/21(水) 06:39:24.48 ID:8lZ4iyx+.net
絵里「なーんて言うとでも思った?残念でした」

ことり「もう!あなたは最低です!」バシ-ン!

絵里「ゔっいててて…あなたの一撃は本当に痛いんだから…」

ことり「最低!本当に最低ですっ!」

海未「や、やめなさいことり…」

ことり「流石に冗談が過ぎるよ!」バシッバシッ!  
絵里「いたたた…悪かったって…でも、冗談ではないわよ」

海未「ええ、今日の本題はこれですから」

ことり「本当に…⁉」


海未「穂乃果の居場所を突き止めました。共に行くかはことり、あなたが決めてください」

絵里「私は他にやる事があるから行けないわ。ごめんね」

ことり「行くよ。行くに決まってる!」

海未「ふふっ聞くも野暮でしたね」

海未「親友奪取作戦、開始としましょうか」

235 :名無しで叶える物語:2018/02/21(水) 08:02:37.04 ID:R1zA/2jA.net
穂乃果生きてた 良かった

236 :名無しで叶える物語:2018/02/21(水) 12:57:53.80 ID:0GT8i2SM.net
凛ちゃんメイド喫茶の方と繋がりでもあったかと…
かわいい理由で良かった良かった

237 :名無しで叶える物語:2018/02/21(水) 19:29:50.25 ID:R1zA/2jA.net
保守

238 :名無しで叶える物語:2018/02/21(水) 23:33:46.72 ID:cXg/K7hp.net
ホッシュドビーフ

239 :名無しで叶える物語:2018/02/22(木) 07:42:06.71 ID:WetzIMQa.net
ほし

240 :名無しで叶える物語:2018/02/22(木) 08:06:12.31 ID:sKqcF7PI.net
穂乃果生きてたか…!

241 :名無しで叶える物語:2018/02/22(木) 16:21:51.64 ID:2DykqqXl.net
保守

242 :名無しで叶える物語:2018/02/22(木) 22:07:31.78 ID:8NAZb7ck.net
あくあく

243 :名無しで叶える物語:2018/02/23(金) 06:32:03.82 ID:/FycOLi0.net


244 :名無しで叶える物語:2018/02/23(金) 14:04:28.37 ID:xUCXfQJc.net
ほほ

245 :名無しで叶える物語:2018/02/24(土) 00:22:23.39 ID:XR94tLuH.net
保守

246 :名無しで叶える物語:2018/02/24(土) 00:31:16.12 ID:5OHjOiqT.net
ことり「もう見ることのないと思っていた親友の背中はなんだかいつのまにかすごく頼もしいなぁ」

海未「あなたも立派ですよ、ことり。自分の正義を貫いてください…そう、時には私にだって手錠をかけ銃を引く判断が必要ですから」

ことり「な、何のこと…?」

海未「すぐにわかりますよ」

ことり「ふぅん…あっねぇ、穂乃果ちゃんの居場所を突き止めたって言ったけど何処なの?教えて」

海未「…ことり、あなたは全てを捨てられる覚悟がありますか?」

ことり「あっあるよ…」

海未「本当か?二言はないな⁉」ドッ!

ことり「ひぃっ⁉ないです!ありません‼」

海未「わかった。ならば教えよう…ふぅ」

海未「すみません。私も本当はこんな俗なマネしたくはなかったのですが…なんとなく、本気かどうか見たいと思ったのです」

ことり「そっそっかぁ…よかった」ホッ

ことり「それで、穂乃果ちゃんの居場所は?」

海未「隔離病棟です」

ことり「はぇ?なんで?」

海未「………」

ことり「あれ?どうしたの…

海未「行きますよ!すぐに!」

ことり「どうしたのかな…」

247 :名無しで叶える物語:2018/02/24(土) 06:59:03.85 ID:wGpTD8ey.net
忙しいのか…

248 :名無しで叶える物語:2018/02/24(土) 17:37:41.55 ID:ziIFIrJE.net


249 :名無しで叶える物語:2018/02/25(日) 01:52:41.89 ID:AGP6bz8K.net
ことり「なんにもないね…」

海未「ええ…」

真姫「もう、なんで毎回私が運転するのよ」

海未「すみません」

真姫「いや、そう素直過ぎると逆にその…まぁいいわ、私は送るだけだからね」

海未「助かります、真姫」

真姫「なんだか、いつも以上に喋らないわね」

海未「はい…」

ことり「じゃ、じゃあしりとりでもしよっか!」

真姫「何よそんな餓鬼みたいなことを…じゃあしりとりのり…リンガーハット」

ことり「鳥貴族」

真姫「くら寿司」

ことり「幸せのパンケーキ」

真姫「き…き…ってなんで店名に拘るのよ」

真姫「キルケゴール」

ことり「ルソー」

真姫「ソクラテス」

ことり「ストア派」

真姫「はい、着いたわよ」

ことり「あ〜逃げた〜」

海未「ありがとうございます。今度一杯奢りますから」

真姫「そんな、別にいいのよ」

真姫「まぁ帰りも来てあげるわ。用が済んだら適当に呼びなさいよ」

海未「またよろしくお願いします、真姫」

真姫「友達は大事にしてよ」

海未「ええ、重々承知してますから」

250 :名無しで叶える物語:2018/02/25(日) 02:14:05.92 ID:AGP6bz8K.net
ことり「うわぁ…薄暗くてカビ臭いね…本当にここ?」

海未「ええ、ソースは信頼できます」

ことり「今度本格イタリアンのお店にでも行こうね」

海未「そういう冗談は、事を成してからにしてください…」

海未「怖くなるとすぐに冗談を言う癖…あなたにも移ったようですね」

ことり「別に癖じゃないもん。それに…」

海未「何ですか?」

ことり「この前みたいに、今度は3人でって意味だよ」

海未「また小粋なマネを…ふふ」

海未「さあ、入りますよ。此度攻め落とす城へ…」


ことり「本当に人がいるのかなぁ」

海未「いますよ。何しに来たと思っているのですか」

ことり「暗くて足元がよく見えないね…」コツン

ことり「ん?なんだろこれ…」

海未「それは…指の骨…!」

ことり「きゃぁっ⁉」ブンッ!  

海未「こらっ!投げない!」

ことり「ごめんなさい!でも…」

海未「気持ちはわからなくはないですが…持ち主の方に失礼ですよ」

ことり「持ち主?」

海未「そうですよ。指が落ちているという事は指を落とした方がいるのです…多分」

ことり「いやだよぉ〜そんなの」

251 :名無しで叶える物語:2018/02/25(日) 12:40:05.09 ID:gRI+YbgS.net
いいよね

252 :名無しで叶える物語:2018/02/25(日) 13:11:59.58 ID:WeiDp0ZX.net
隔離病棟に指…別の場所から行ってるのかな

253 :名無しで叶える物語:2018/02/25(日) 18:46:10.96 ID:UCBbQn/R.net


254 :名無しで叶える物語:2018/02/25(日) 23:39:55.03 ID:9ZY5e6GP.net


255 :名無しで叶える物語:2018/02/26(月) 08:39:11.65 ID:oOkj4lAE.net
別にいいよ

256 :名無しで叶える物語:2018/02/26(月) 16:26:13.51 ID:Q/nnMblK.net


257 :名無しで叶える物語:2018/02/26(月) 21:57:28.87 ID:DAp3QyTW.net


258 :名無しで叶える物語:2018/02/27(火) 01:54:35.38 ID:fuMfUt3G.net
海未「奥へ進みますよ…」

ことり「埃っぽいね…」

海未「むっ⁉」

海未「向こうから誰か来ます!」

ことり「誰…⁉」

穂乃果「………」

ことり「あっ‼穂乃果ちゃ…

海未「ことり!行かないでください‼」

穂乃果「ゔぁぁあああ‼」ザッ

ことり「えっ…?」

海未「ここは一旦引きましょう…」

ことり「えっ?何?これ?」

海未「早く!」スッ

ことり「わわっ…」ガシィ


海未「ふぅ…危なかったですね…」

ことり「さ、さささっきのは何?あんなの…まるでゾンビだよぅ…」

海未「しっかり間近で見たでしょう。あれが穂乃果です」

ことり「ふざけないで!あんなの…あんなの…!」

ことり「信じられないよ…」

259 :名無しで叶える物語:2018/02/27(火) 12:22:23.60 ID:BswIAI6y.net
なんてこった…

260 :名無しで叶える物語:2018/02/27(火) 19:35:04.36 ID:jEKwolpI.net


261 :名無しで叶える物語:2018/02/27(火) 23:49:59.50 ID:fuMfUt3G.net
海未「私も信じたくありませんよ。ですがあれは確かに穂乃果でした…」

ことり「嘘!嘘!絶対違うって!…ふふ、そうだよ!人違いだよ!あはは…」

海未「仮に人違いだとしても…この病院内に気味の悪い土気色の人間が徘徊していた事実はどう受け止めるのですか?」

ことり「………」

海未「あれはゾンビと言って差し支えないでしょう」

ことり「…どうして」

ことり「そんなの、認められないよ…」

海未「ことり…」

バン!バン!ガシャァアアアン!!

穂乃果「ゔぅ……」ズルズル...

海未「う、後ろへ逃げますよ!」

ことり「うんっ…」

海未「んなっ⁉」

ことり「どうしたの?」

海未「何故…こんな事が起こっていいのですか?」

ことり「暗くてよく見えないよ」


海未「穂乃果が…2人?」

ことり「あ…ああ…」

穂乃果「ぐぉおああああ‼」

262 :名無しで叶える物語:2018/02/27(火) 23:58:37.00 ID:fuMfUt3G.net
海未「とにかく奥へ!奥へ進みますよ!」

ことり「そんなこと言ったって…どっちの道もいるよぉ!」

海未「仕方ありませんよ…」チャキ...

海未「はぁーっ!」ザシュッ!

穂乃果「ぐぅ…」バタ...

ことり「ねぇ!海未ちゃん…」

海未「何です?」

ことり「そうは言っても…相手は穂乃果ちゃんだよ…」

海未「…甘えは捨てろと言ったはずですよ」ズバッ

ことり「で、でも…ううん、そうだよね。」

ことり「…やらなきゃ」

海未「御覧なさい、ことり」

ことり「…うっそぉ」

海未「大方予想通りですが…」

ワラワラ

穂乃果「ゔゔゔゔ…‼」

海未「こんな大勢を相手にするなんて到底不可能です!正面突破しますよ」

ことり「誰だ〜!こんな事始めた不届き者はーーーっ‼」

263 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 00:38:19.77 ID:hT2Nh9GB.net
ことり「マズイよ!すぐ後ろまで迫ってきてる!」

海未「いちいち立ち止まっていられません…こうなってしまったら…」

海未(絵里に借りたアレを使う時ですかね…)

海未「ことり!目を閉じてください!」

ことり「え?あっうん!」

海未「いけっ!」ブンッ 

カッ!

ボォオオオ...

穂乃果「ぐ………」オロオロ

海未「上手くいきましたね…」

ことり「何?今の」

海未「投擲すると、熱エネルギーを利用し閃光を放つと同時に球体を燃焼させる道具です」

海未「絵里がいざという時の為に、と持たせてくれたのです…助かりました」

ことり「自作なのかなぁ…あ!扉に着いたね」

海未「この扉の先に…」

ことり「行こう!」ギィィ...

「2人とも、久しぶりだね」

海未「穂乃果…」

穂乃果「どう?楽しかったかな?」

ことり「何なの…穂乃果ちゃん…?」

264 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 01:08:40.57 ID:hT2Nh9GB.net
穂乃果「えへへ、ちょっと作り過ぎちゃったけど、あれはみーんな穂乃果だよ!」

ことり「何?何でそんな事したの?」

穂乃果「ことりちゃんは、永遠の命って欲しいと思わない?」

ことり「それは…思わないと言ったら嘘になるけど…」

穂乃果「だよね⁉だから作ったんだ!沢山の穂乃果の予備をね!みんな可愛いでしょ?」

海未「そうは思いませんね」

穂乃果「え〜海未ちゃんわかってないなぁ」

海未「命とは意味のあるものに宿るのです。あなたの生み出したものは全て虚ろです。何の意味もない、いわばただの容れ物ですから」

海未「価値のない生を貪るのは人道から外れていますよ…穂乃果」

穂乃果「何でこの素晴らしさがわからないの?わからないのを穂乃果はわからないよ」

ことり「私も、あまりいい気はしないかな…」

穂乃果「なんでなんで⁉ことりちゃんまでどうしちゃったの?なんでそんなつまらない人間になっちゃったの⁉やっぱ公務員になったのがことりちゃんをダメにしちゃったんだぁ…」

ことり「…!」ピクッ

ことり「それは、違うよ!私は今までいろんな人に出会って笑って泣いて今があるの。今の自分に対して、決して後悔なんてしないよ!」

穂乃果「何さ…真っ先に穂乃果の事捨てたくせに…」

ヒュッ...ピタッ

海未「それ以上言ったら、あなたの首は宙に舞いますよ。是非慎重な行動を」

穂乃果「痛いよ…刃先当たってるよ?」ツ-

海未「失望しましたよあなたには…もう昔の大志を持った穂乃果は泡沫の夢となってしまったのですね。残念です…」

穂乃果「穂乃果もガッカリだよ。誰も穂乃果の事わかってくれなくて…」

265 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 01:23:12.79 ID:hT2Nh9GB.net
穂乃果「もう戻れないんだよ!あの電車の通る橋の下で…みんなで集まって笑い合っていたあの頃には‼」

海未「そうですよ。時計の針は元に戻すことなど出来ません…」

穂乃果「だったら!」

海未「しかし、先に進めることは出来ます。それが止まったままのものだとしても」

穂乃果「無理だよ!だから私は止まったままにするんだよ!永遠に‼」

穂乃果「…そんなにわかってくれないんだったら、2人もなればいいんだよ!あのゾンビ達みたいに…決して衰えない素晴らしさを身をもって体験してみれば…

海未「敬愛する泥棒はかく語りき…」

海未「曰く、さよならだけが人生、と…」ズバッ!

穂乃果「あはは、また会えるかな…」ブシュッ
...

ゴト...

ことり「いやああぁぁあああ‼」

 

266 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 01:40:45.12 ID:hT2Nh9GB.net
ことり「どうしてっ!殺すことなかったでしょ⁉」

海未「救いのない親友をあなたはいつまで見ていられるのです?あんなにも心も姿も酷く醜くなってしまった彼女を…どうしろと言うのですか?」

海未「せめてかつての思い出だけは美しくあってほしかった…ならば、自らの手で締めくくるしかないでしょう。穂乃果という存在を」

ことり「見損なったよ!人殺し‼」

海未「結構。何一つ間違っていませんから」

ことり「…鬼だね。わかったよ!あなたがそのつもりなら‼」

ことり「私だって鬼でも悪魔でもなってやる‼」

「ハイ!カーーーット!!!」バチン!

海未「…ふぅ」

ことり「ほぇ?」

穂乃果「いやぁー2人ともお疲れ様っ‼素晴らしい演技だったよ〜!」

海未「もうクタクタですよ…」グッタリ

穂乃果「ごめんね海未ちゃん無理言っちゃって!」

海未「いえ、私も楽しめましたよ」

穂乃果「そっか!ならよかったよ〜!」

ことり「ね、ねぇ…これ今どういう状況?」

穂乃果「んーとね!映画の収録‼」

ことり「えっ…?」

穂乃果「ひっさびさに休みが取れたからね〜!また3人で集まる事が出来るか海未ちゃんに聞いたんだ!そしたらことりちゃんをびっくりさせるために今回の企画をやろうってなったわけ!」

穂乃果「でも休みなのに結局映画一本撮っちゃうなんて…私もすっかり仕事の虫になっちゃったなぁ」エヘヘ

海未「それにしても、とんでもないクオリティですね」

穂乃果「そりゃ世界一の技術だもん!今回の為だけに作ったんだからね!まぁ委託だけど…」

ことり「じゃ、じゃあさっき飛んだ首は?」

穂乃果「作り物だよ!」

ことり「はぁぁああ…よかったぁぁああ」

穂乃果「えっへへ!良い顔してたよ〜!」

267 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 02:14:12.69 ID:hT2Nh9GB.net
穂乃果「大がかりだったんだよ?だってあのスタバのとこから全部仕組んで撮ったんだもん」

ことり「ええっ⁉ほとんど最初の方だよ⁉」

海未「普通事前に伝えない限り店員も2人客を4人テーブルへ案内しませんよ…」

ことり「あっ言われてみれば…」

穂乃果「まぁ上映会するから楽しみにしててよ!」

ことり「は、恥ずかしいよ〜!」

穂乃果「いいじゃんいいじゃん!どうせ一般公開しないんだから!」

海未「私も少し気恥ずかしいです…」

穂乃果「えぇ〜ノリノリだったじゃんか!」

ことり「もぉ〜2人とも公務執行妨害で逮捕するよ⁉」

海未「休日なのに、ですか?」

ことり「うっそれは…」

穂乃果「あははは!まあまあ…長い間付き合ってくれてありがとね!ことりちゃん」

ことり「あっあはは…どういたしまして」

海未「この後どうしましょうか?」

穂乃果「じゃあ改めて3人でスタバ行く?」

海未「もう別にスタバでなくていいでしょう。タリーズにしましょうか」

ことり「コーヒーに拘る必要あるのかな…」

穂乃果「うそうそ!今日は穂乃果の家で打ち上げだよーっ‼」

海未「羽目を外さないでくださいよ?」

穂乃果「わかってるって〜」

ことり「…ふふふ」ポロ...

穂乃果「えっどうしたの⁉どこか痛いの?それとも穂乃果のサプライズ無理矢理過ぎちゃったかなぁ…ごめんね‼」アセアセ

ことり「違うの!」

穂乃果「ほっ…でも大丈夫?」

ことり「ふふっ大丈夫だよ。いや、なんかね…またこうして3人でいられるのが本当に嬉しくて…私…正直諦めてたの…!」ポロポロ

穂乃果「ごめん、何も連絡せずにお別れしちゃって。でも、これからはなるべく一緒にいるよ!」

海未「またいつでも呼んでください。私は生きていますから」ニコ

268 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 02:15:17.65 ID:hT2Nh9GB.net
ことり「2人とも…‼」ダキッ

海未「こら、人前で恥ずかしいですよ…もう行きましょうか」

穂乃果「ふふっそうだね…あ、ねぇちょっといい?」

海未「何でしょう?」

穂乃果「私ね、今まで色んな映画撮ってきたけど…まだなんか物足りないんだ。だから、今度は演技なんかじゃない、本当のショーをフィルムに収めたい!」

穂乃果「誰か面白い人いない?本物のアクションを撮りたいんだ!」

海未「それなら…ふふ、私の恩人へ訪ねるのが一番でしょう」

穂乃果「えっ本当⁉誰?どんな人?」

海未「どんな人…ですか。それはですね…ふふふ」

海未「天下の大泥棒、怪盗エリーチカです」

269 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 02:17:27.30 ID:hT2Nh9GB.net
vol.0 おしまい
次でラストです
更新ない日が続いてすいませんね

270 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 03:30:32.86 ID:zltN58dj.net
なんつー心臓に悪いドッキリだよ
更新遅めでも良いから完結まで頼んます

271 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 08:12:08.73 ID:Xjq2P/lV.net
消息不明になってた幼馴染に映画撮られてたとかそら驚きますわ

272 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 12:07:15.60 ID:ds+OmWqX.net
保守

273 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 15:59:41.09 ID:zltN58dj.net


274 :名無しで叶える物語:2018/02/28(水) 23:25:18.00 ID:aWSgyOG6.net


275 :名無しで叶える物語:2018/03/01(木) 00:52:03.47 ID:XeU18OdI.net
ラスト トリックスター

コンコン

絵里「最近は家に訪ねてくる人が多いわね…」

絵里「誰?」

穂乃果「こんばんは!」

絵里「あら、また珍しいお客さん」

穂乃果「え〜穂乃果のこと知ってるの⁉」

絵里「知ってるわよ。だって今聞いてもないのに名乗ってきたじゃない」

穂乃果「あっ…えへへ」

絵里「ま、でもそんな冗談は無しにしても知ってるわ。ベネツィアで脚光を浴びた日本人は少ないものね」

穂乃果「お、物知りさんだね!」

絵里「にもかかわらず国内ではあなたについては一切報道されず…その異様な光景は最早報道規制以外に考えられないと言われたわね」

穂乃果「ごめんね。注目してくれてたのに…」

絵里「いいのよべつに!また面白いの作ってね♪」

穂乃果「でもなんで知ってるの?」

絵里「私もいたのよ。あの映画祭の中に」

穂乃果「えぇ〜本当⁉嬉しいなぁ!誰かのツテで?」

絵里「ううん、イタリアで一仕事した時に金持ちっぽいマダムからスッたの。元々興味あったからラッキーだったわ」

穂乃果「楽しかったよね〜」

絵里「で、今日は何の用?」

穂乃果「ここ数日の予定は?」

絵里「家でゴロゴロするだけよ」

穂乃果「えぇーっ!つまんないの」

絵里「大体何なの?あなたの目的は」

穂乃果「私は怪盗エリーチカの映画を撮りに来たんだよっ!」フンス

絵里「じゃあ撮りなさい。ローマの休日ならぬエリーの休日を」

穂乃果「わかったよ。三部構成ね。寝起きシーンと、シャワーシーンと、あとはトイレでこっそり…

絵里「馬鹿っ!それじゃいかがわしい映像になっちゃうでしょうが!」ビシッ

穂乃果「あうっ…」

276 :名無しで叶える物語:2018/03/01(木) 00:55:11.80 ID:HjSL8W4m.net
いかがわしい映像でも一向に構わん!!!

277 :名無しで叶える物語:2018/03/01(木) 01:05:13.00 ID:XeU18OdI.net
「ウチは観たかったけどな〜えりちのシャワーシーン」

絵里「げっ⁉なんで来たのよ」

希「おもろい事するんやろ?ウチも混ぜて〜」

絵里「わ〜かったわよ…」

穂乃果「ええっ⁉希ちゃん⁉やっほー!」

希「おー穂乃果ちゃん久しぶりやな!元気?」

絵里「ちょっと!そこ何の繋がり⁉」

希「ウチが穂乃果ちゃんを映画祭に招待してな」

穂乃果「そうそう!」

希「ほんで規制かけたのもウチ」

穂乃果「そーゆー事!」

絵里「はぁ…穂乃果はなんで規制を?」

穂乃果「…だってさ、国際映画祭で上映されたら日本中の人達が注目しちゃうでしょ?そうすると“みんなの期待に応える作品”を撮らなきゃいけなくなっちゃうよ」

穂乃果「私はもっと自由に、やりたいようにやるんだ。そうじゃないと本当に面白い作品にならないと思うんだよね」

絵里「ふふっ変な子。でも昔の私そっくり」

希「えりち、ジェットの用意は出来てるから」

穂乃果「お願い絵里ちゃん!私と一緒にイタリアで1発世界中をあっと言わせてみようよ!」

絵里「報酬は?泥棒の依頼は高くつくわよ」

穂乃果「お金とスリル!」

絵里「足りないわね」

穂乃果「ルネサンスの秘宝!」

絵里「乗った‼」

希「ほな行くで!」

ゴォォオオオ...

278 :名無しで叶える物語:2018/03/01(木) 09:05:13.41 ID:7dBNR71u.net
そうかも

279 :名無しで叶える物語:2018/03/01(木) 15:38:43.13 ID:SLVBGHBR.net


280 :名無しで叶える物語:2018/03/01(木) 22:06:05.71 ID:ySCmHeXb.net


281 :名無しで叶える物語:2018/03/02(金) 00:44:36.63 ID:ImRiLzw8.net
楽しみ

282 :名無しで叶える物語:2018/03/02(金) 01:30:15.30 ID:D4s9+pPk.net
穂乃果「着いたーっ!」

希「相変わらず綺麗な街並みやなぁ」

絵里「ほ〜…バカに人が多いわね」

穂乃果「お祭りかなぁ?」

希「ん〜おっ⁉あれやな!見てみ!」

穂乃果「どれどれ…おお、ヴェネツィアの雫だって。なになに…ルネサンスの秘宝?あっ本当にあるんだ〜」

絵里「えっ本物⁉」

希「今回はどうやらレプリカみたいやな。それでも地元民にとってはお祭り行事みたいややね」

絵里「なぁ〜んだ…」ガッカリ

穂乃果「そんなに欲しいの?」

絵里「当たり前よ。私が唯一手に入れられなかったモノなの」

希「ふふっまだ駆け出しの頃やったなぁ」

穂乃果「はい!絵里ちゃん、希ちゃん」スッ 

希「おっネックレス?ありがと!」

絵里「あら、ヴェネツィアの雫のレプリカじゃない…」

穂乃果「えへへ、でも、これ付けてるとこのお祭りに参加したみたいな気分になれるよ!」

絵里「そうね、それにこれ…すっごく可愛い♪」

希「綺麗な青で素敵やな!よっしゃウチこのままお祭りに参加しちゃお〜」

絵里「もうっ何しに来たのよ」

希「お祭りがウチを呼んでいるんや‼」

穂乃果「自由だね…」

絵里「私達も自由行動にしましょ。私はヴェネツィアの雫の情報を集めるわ」

穂乃果「じゃあ私は美味しいもの食べてくる〜!」

絵里「あ〜っずるいわよ!」

283 :名無しで叶える物語:2018/03/02(金) 02:02:01.14 ID:D4s9+pPk.net
絵里「図書館はなんかこう、人がいるのに静かな空間で苦手ね…」

絵里「ちょっといいかしら?」

司書「どうしましたか?」

絵里「ヴェネツィアの雫について調べたいんだけど…」

司書「それなら、この本はどうですか?」

絵里「へぇ〜いいわね。これ借りるわ」

司書「少々お待ちください…他にもオススメがありまして…はぁっ⁉すみません貸し出し中でした…」

絵里「あららそれは残念ね…まぁとりあえず一冊でいいわ!」

司書「かしこまりました。では、3日以内に返却でよろしいでしょうか?」

絵里「いや、今日中でいいわよ」

絵里「ここで全部頭に入れるからね…ふふ」

284 :名無しで叶える物語:2018/03/02(金) 02:22:12.36 ID:yZyQYvCs.net
かしこそう

285 :名無しで叶える物語:2018/03/02(金) 07:56:41.37 ID:VzoZFa/Z.net
かしこい

286 :名無しで叶える物語:2018/03/02(金) 09:26:55.60 ID:m6FPdaFl.net
かわいい

287 :名無しで叶える物語:2018/03/02(金) 15:10:31.98 ID:l63ZgqeG.net
エリーチカ!

288 :名無しで叶える物語:2018/03/02(金) 20:30:18.97 ID:OnfOMrT5.net
保守

289 :名無しで叶える物語:2018/03/03(土) 02:42:21.37 ID:44arrGNH.net


290 :名無しで叶える物語:2018/03/03(土) 12:10:26.12 ID:xZqSK1+T.net


291 :名無しで叶える物語:2018/03/03(土) 17:45:35.67 ID:PxD6bL+D.net


292 :名無しで叶える物語:2018/03/04(日) 00:21:19.58 ID:OmEDFEsl.net


293 :名無しで叶える物語:2018/03/04(日) 01:30:04.34 ID:GDSK4H1Q.net
絵里「ヴェネツィアの雫…偉大なる画家、ラファエロの魂が宿ると言われるイタリア幻の宝の一つ」

絵里「大きな雫の形をした青瑪瑙の中に含まれる金箔は偶然か意図的か…それはまるでこの美しいヴェネツィアの海に映る夜空のよう」

絵里「あら〜とっても素敵じゃない!是非ともこの目で確かめたいわね…

「貸せ!その本をよこせっ‼」バッ!

絵里「ああっ⁉ちょっと〜!何するのよ!人が読んでるものをいきなり盗るだなんて泥棒でもかなり悪い奴ね」

司書「館内ではお静かに…

「うるせぇ‼テメェは黙ってろ‼」ダッ

絵里「こら待ちなさい!」

294 :名無しで叶える物語:2018/03/04(日) 12:45:41.98 ID:V/K8anXM.net


295 :名無しで叶える物語:2018/03/04(日) 17:36:05.50 ID:Q3lZSKCR.net
え?

296 :名無しで叶える物語:2018/03/04(日) 20:11:14.76 ID:kChb60nc.net
ぱぉ

297 :名無しで叶える物語:2018/03/05(月) 02:01:37.38 ID:IG8JR6So.net


298 :名無しで叶える物語:2018/03/05(月) 13:17:38.36 ID:jbQ4OHaI.net


299 :名無しで叶える物語:2018/03/05(月) 20:10:39.46 ID:eNZgdzW9.net


300 :名無しで叶える物語:2018/03/06(火) 00:17:05.06 ID:r96NorjF.net
続き楽しみにしてるぞ

301 :名無しで叶える物語:2018/03/06(火) 00:47:30.51 ID:vYegjRYd.net
絵里「全く…図書館で走っちゃあダメよ?」シュパッ

ガシッ!

絵里「捕まえた♪」グググ...

「くそっ放せ‼」

絵里「本返してくれたら放してあげるわ」クッ

「いでっ!ちっ…わかった」ブンッ

絵里「もうっ手間かけさせるんだから」

絵里「そんなにこれが欲しかったの?というか誰?あなた」

公爵「私はシカノコ公爵、この著書を出版した人間だが…」

絵里「タケノコ?食物繊維が豊富だから胃痛の時は食べちゃダメよ」

公爵「タケノコではない‼」

絵里「まぁいいわ、公爵さんがどうしてこの本を必要としているのか教えて?」

公爵「その本はな…詳しく書き過ぎたのだ‼」

絵里「アホらし…帰りましょ」

公爵「ま、待ってくれ!この本には重大なミスがあってな…」

絵里「ミス?」

「その話、詳しく聞かせていただきたいですね」

絵里「うわっまたなんか来たわよ?誰?公爵さんの知り合い?」

公爵「知らん‼誰だ⁉」

ツバサ「ツバサです…はじめまして」

302 :名無しで叶える物語:2018/03/06(火) 00:49:24.36 ID:hFSAMFtv.net
更新キタ━(゚∀゚)━!

303 :名無しで叶える物語:2018/03/06(火) 01:00:53.51 ID:vYegjRYd.net
絵里「ちょっと賢そうよ、あなたと違って」

公爵「余計な事を言うなっ!」

絵里「うっさいわね…いちいち声でかいのよ」

ツバサ「ヴェネツィアの雫に関する内容、私も非常に興味がありましてね」

絵里「へぇ、ま〜この辺りじゃお祭り騒ぎだものね」

ツバサ「ヴェネツィアの雫は未だに謎の多いお宝です。一般に広まった説では瑪瑙と言われていますが、実物は伝説の鉱物…オリハルコンで構成されているという説もありますから」

絵里「あ〜早速本の内容に嘘発見ね」

公爵「い、いやそんな事は重要ではない‼」

絵里「じゃあ何よ?」

公爵「それは…秘密だ‼」

ツバサ「…残念な答えです。仕方ありませんね、無理矢理吐かせるしかないようですね」カチャリ...

公爵「なっ⁉や、やめ…」

絵里「あなた…場所をわきまえなさい」

ツバサ「それほど私は本気という事ですよ…さぁ」

穂乃果「お〜い絵里ちゃーーんっ‼」タタタ

ツバサ「邪魔が入りましたね…また今度会いましょう」ザッ

公爵「ふぃー助かった‼」

穂乃果「ねぇねぇ、今の誰〜?」

絵里「穂乃果、今は知らなくていいわ」

絵里「すぐ行くわ。どこかで待っててくれる?」

穂乃果「わかったよ〜!じゃあ地下の休憩室にいるからね」

絵里「ありがとう♪」

304 :名無しで叶える物語:2018/03/06(火) 01:15:39.67 ID:vYegjRYd.net
公爵「危ない娘っ子だったなぁ本当に‼」

絵里「気づいたの?」

公爵「ん?何がだ?」

絵里「あのツバサって子の目…あれは相当やばいわね」

絵里「私はこれまで色んなとこで無茶やってきて、色んな人を見てたけど…中には何人も人を殺めた奴なんかもいたわ」

絵里「あの子の雰囲気は…彼等のそれにかなり近かったわね…」カチッカチッ...

絵里「ありゃあ…火付かないわね」

公爵「私のを使え‼」チッ!

シュボ...
 
絵里「お、気がきくわね。ありがと」スゥ

フゥ-...

公爵「そういえばだな、お前さんは今まで何をしてきたんだね⁉」

絵里「怪盗エリーチカ…ご存知ないかしら?」

公爵「もちろん知っている!あの愉快犯がどうかしたか⁉」

絵里「私よ、私がエリーチカ」

公爵「何〜〜っ⁉」

絵里「思ったよりちんちくりんだったかしら」

公爵「ま、まぁなぁ‼だが今はそんなもんどうでもいい!さっきの話にも納得がつく‼」

公爵「そうか、お前さんはあの泥棒猫か…よし!」

公爵「あの本の秘密を教えよう…‼」

絵里「えっ?私に!」

公爵「ああ!今決めた事だ‼」

305 :名無しで叶える物語:2018/03/06(火) 01:27:57.12 ID:gzUqh5cA.net
意外とちっちゃいのが可愛いとこあるよね

306 :名無しで叶える物語:2018/03/06(火) 10:05:47.21 ID:iPT5qc16.net
ホシューチカ

307 :名無しで叶える物語:2018/03/06(火) 18:17:40.70 ID:SubRcv5F.net


308 :名無しで叶える物語:2018/03/06(火) 20:48:58.88 ID:1/iUzBzc.net
シカコ公爵?

309 :名無しで叶える物語:2018/03/07(水) 04:29:07.82 ID:silpKLtz.net


310 :名無しで叶える物語:2018/03/07(水) 09:35:05.30 ID:uFu2IwPn.net
何で

311 :名無しで叶える物語:2018/03/07(水) 13:19:57.83 ID:uFu2IwPn.net
エロい

312 :名無しで叶える物語:2018/03/07(水) 20:15:23.76 ID:epmfE1+A.net
保守

313 :名無しで叶える物語:2018/03/08(木) 13:14:47.62 ID:cRhW+v+r.net


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