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鞠莉が社長
- 1 :名無しで叶える物語:2018/06/22(金) 12:22:56.02 ID:IUk4GCXo.net
- ダイヤが秘書というシチュエーション
- 746 :社長 :2018/07/02(月) 18:58:36.54 ID:Acpx00UH.net
- 千歌「最初のバトル内容はこちら!」
『>>747』フリップ ドン!
自己プレゼン、料理バトル、善子からお題を貰う…のいずれかから。
- 747 :名無しで叶える物語:2018/07/02(月) 18:59:59.53 ID:hUI+duNp.net
- 料理バトル!
- 748 :社長 :2018/07/02(月) 19:03:28.60 ID:Acpx00UH.net
- 千歌「これだーっ!」
『作ってラブラブ! 食べてモグモグ! 善子ちゃんの胃袋ハンターバトル!』フリップ ドン!
花丸「作ってラブラブ…」
鞠莉「食べてモグモグ…」
まるまり「「善子ちゃんの胃袋ハンターバトルぅ?!」」
善子(語呂も悪いし語感もダサくて言うことなしだ…っ!!)
- 749 :社長 :2018/07/02(月) 19:05:54.78 ID:Acpx00UH.net
- 千歌「それではただ今からルールを説明するよ…心して聞くように」ゴゴゴゴ…
鞠莉「要は料理バトル?」
千歌「あ、うん」
花丸「善子ちゃんにより美味しいと思わせたほうが勝ち?」
千歌「うん、そう」
善子(ルール説明の必要皆無じゃない…)
- 750 :社長 :2018/07/02(月) 19:07:09.32 ID:Acpx00UH.net
- 善子「ってか、なによそのフリップは」
千歌「こんなこともあろうかと、」
善子「預言者か」
- 751 :社長 :2018/07/02(月) 19:08:18.72 ID:Acpx00UH.net
- 料理のお題 >>753
鞠莉の料理レベル >>755
花丸の料理レベル >>757
※レベルが高いほうが必ず勝つわけではない
- 752 :名無しで叶える物語:2018/07/02(月) 19:13:13.34 ID:w1ivd9fY.net
- かそく
- 753 :名無しで叶える物語:2018/07/02(月) 19:14:42.77 ID:te/T2b5G.net
- ハンバーグ
- 754 :名無しで叶える物語:2018/07/02(月) 19:17:33.93 ID:m1UzSb9v.net
- 正直下手くそ
- 755 :名無しで叶える物語:2018/07/02(月) 19:19:50.46 ID:lZK4DmdI.net
- あんまり上手くはない
- 756 :名無しで叶える物語:2018/07/02(月) 19:23:48.27 ID:EV+o8AwR.net
- kskst
- 757 :名無しで叶える物語:2018/07/02(月) 19:24:45.51 ID:D45wEylf.net
- 魚料理だけ得意
- 758 :社長 :2018/07/03(火) 07:09:24.05 ID:AMdb4VTa.net
- 鞠莉「んじゃ、さっそく料理に取り掛かるわよ〜☆」
花丸「…」
鞠莉「ハナマル? どうしたの? ぼーっと立ってても料理は完成しないのよ」
花丸「料理勝負なのにお題はないのかなって」
千歌「あ」
鞠莉「あ」
千歌「…あるよ?」
善子(決めてたことにした!)
千歌「善子ちゃんから発表されるよ」ススイ
善子(しかも振ってきたァ!!)
善子「えー…」
善子「…じゃ、ハンバーグ」
花丸「応ッ!!」
鞠莉「オッケ〜イ!」
- 759 :社長 :2018/07/03(火) 07:11:32.00 ID:AMdb4VTa.net
- 鞠莉「食材はなんやかんやでこの魔法の冷蔵庫に入ってるから好きに使っていいわよ」
花丸「まほうの れいぞうこ!」
千歌「昔のゲームかな?」
- 760 :社長 :2018/07/03(火) 07:14:11.56 ID:AMdb4VTa.net
- 鞠莉「なんのお肉にしようかしらね〜」ゴソゴソ
花丸「ししとう…あるずら! ムール貝……あるずら! ズッキーニ………ふおおおおっ、あるずらぁ〜〜!」
千歌「…」
千歌「料理勝負は食材選びから。」
千歌「この勝負をどう見ますか? 解説の善子さん」
善子「思ったよりひまになることに気付いたんでしょ」
- 761 :名無しで叶える物語:2018/07/03(火) 07:16:00.45 ID:+Fn//67X.net
- 下手くそと魚料理しか作れない2人にハンバーグ...
大丈夫か?
- 762 :社長 :2018/07/03(火) 07:18:45.23 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「そうねえ」
善子「あの二人が料理してるとこって、私あんまり見たことないのよね…それこそ出会った頃から数えても」
千歌「チカは、………まあ、見たことないかも」
善子「でもずら丸もいい年齢なんだし、少しはできるんでしょ。だからどっちかといえば未知数なのは、鞠莉のほうね」
千歌「一緒に住んでても知らないの?」
善子「だって炊事は私の仕事なんだもの。…最近はポニ子ちゃんがやってるけど、どっちにしたって鞠莉が台所に立つことはこの家ではほとんどないに等しいわ」
- 763 :社長 :2018/07/03(火) 07:21:43.70 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「そっかー」
善子「ええ。だから、誰でも作りやすいハンバーグを指定したつもりなんだけど」
千歌「善子ちゃんが食べるんだもんね…」
善子「え」
千歌「え?」
善子「私が食べるの?」
千歌「そりゃそーだよ。ルールは『善子ちゃんに美味しいと思わせたほうが勝ち』なんだから」
善子「ちょっと二人ともォ! 絶対変なもの持ってくるんじゃないわよ!」
千歌「それはフラグというのでは」
- 764 :社長 :2018/07/03(火) 07:24:14.57 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「もし料理の腕が同じくらいなんだとすれば、有利なのは鞠莉ちゃんかもね」
善子「それはどうして?」
千歌「んー? ふふ…だって、」
鞠莉「ただ美味しいハンバーグを作るわけじゃない…善子に食べてもらうのよ…」ブツブツ
千歌「ずっと近くにいた鞠莉ちゃんは、善子ちゃんの好みをよくわかってるだろうからね」
善子「…なるほどね」
- 765 :社長 :2018/07/03(火) 07:27:25.87 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「お、二人とも食材は選び終わったみたいだね」
善子「さて、私達はどうしましょうか」
千歌「どうって?」
善子「まさか、二人が料理する様子をただ眺めてるつもり? レシピによっては一時間くらい掛かるわよ、ハンバーグって」
千歌「………っ!」
千歌「…松月でも、行く?」
善子「ひまならあなたも作ってくれば? 私は食べないけど」
千歌「食べてくれないなら作らないよ!」
- 766 :社長 :2018/07/03(火) 07:30:18.57 ID:AMdb4VTa.net
- 〜数十分後〜
鞠莉「もうできるわよー」
花丸「こっちもー」
ガラリ
善子「んん、なかなかいい匂いね」スンスン
花丸「善子ちゃん、いいから早くお皿出して」
善子「すげー使われるんだけど」カチャカチャ
- 767 :社長 :2018/07/03(火) 07:32:34.56 ID:AMdb4VTa.net
- 鞠莉「あら、ちかっちは?」
善子「千歌さんなら向こうよ」
鞠莉「寝てるの?」
花丸「勝負には関係ないから別にいいけどね」
ガラッ
千歌「寝てないしひどくない?!」
花丸「食卓に遅れるほうが悪いずら」
善子「Maru's kitchen かな?」
- 768 :社長 :2018/07/03(火) 07:34:25.44 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「さて、二人の料理が出揃ったよ!」
鞠莉「ちかっちなんだかやつれてるわ」
千歌「善子ちゃんゲーム強すぎてあんまり楽しくなかった」ボソ
千歌「せっかくだからそれぞれメインの食材と簡単な紹介をしてもらおうかな!」
- 769 :社長 :2018/07/03(火) 07:38:32.73 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「まずは鞠莉ちゃん」
鞠莉「OK」
鞠莉「なんといってもこの勝負の point は、審査員が善子であることよ。ただ美味しいハンバーグを作ればいいわけじゃない」
鞠莉「そういう意味じゃ、ハナマルには少し不利だったわね」
花丸「ずら?」
鞠莉「毎日善子のごはんを食べてきたんですもの。善子の好きな味も、好きな食材も、まるで自分のことのように知っているのよ」
花丸「…なるほどね」
- 770 :社長 :2018/07/03(火) 07:42:27.20 ID:AMdb4VTa.net
- 鞠莉「そんなマリーはもちろん知ってるわ…善子がどのお肉を一番好きであるかもね!」
千歌「そうだね。料理バトルにおいて、審査員に対するアドバンテージはなかなか覆せるものじゃないよ…」
千歌「かの天才的審査員であるピエロだって、人間であるがゆえに電子レンジに嫌悪感があるという穴を持っていた…」
善子「何たてじゃパンの話よ」
- 771 :社長 :2018/07/03(火) 07:46:28.03 ID:AMdb4VTa.net
- 鞠莉「それでは発表するわよ」
鞠莉「マリーがメインのお肉に選んだのは…これよ!!」
『おうちでサイコロステーキ』ドン!!!
花丸「………………」
千歌「………………」
善子「………………は?」
- 772 :社長 :2018/07/03(火) 07:49:07.59 ID:AMdb4VTa.net
- 鞠莉「善子はまじめだけど出不精だからねー、買い物に行かないで通販に頼ることが多いのだけど」
鞠莉「昔っからこの冷凍のサイコロステーキがお気に入りよね。月に一回はこれだもんね」
鞠莉「だからマリーも今回、善子のイチオシお肉をメインに使ってみました☆」
善子「りょ…料理経験のなさが浮き出てるわ!!」ガーンッ
- 773 :社長 :2018/07/03(火) 07:53:47.99 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「い、いやいや…いくら出来合いのサイコロステーキとは言え、美味しいお肉であることには違いがないんだから。ちゃんと工程を踏めば、なかなか間違いのない味に…」
花丸「…ぷぷっ」
千歌「ちょっと! 花丸ちゃんなんで笑ったの?! チカのことバカにしたでしょ!」プンスコ
花丸「ご、ごめんなさい…千歌ちゃんをばかにしたわけじゃなくて、その…おらは調理過程を隣で見てたから…」
千歌「チカがバカにされたんじゃないならいいや」
善子「よくないわよ。つまりそれって、」
鞠莉「出でよ! 善子に捧ぐ、マリーのハンバーグ!」
- 774 :社長 :2018/07/03(火) 07:55:41.43 ID:AMdb4VTa.net
- マリーの ハンバーグが あらわれた!
マリーの ハンバーグは いびつなかたちを している! ▼
鞠莉「まずはサイコロステーキを焼いて、そのあとハンバーグを作るようにこねたわ」←手真っ赤
善子(こういうことだァーーーーーん!!!)
- 775 :社長 :2018/07/03(火) 08:05:12.87 ID:AMdb4VTa.net
- さ、仕事に行ってくる
- 776 :名無しで叶える物語:2018/07/03(火) 12:51:46.91 ID:ooYdbuav.net
- おつおつ、面白い
- 777 :社長 :2018/07/03(火) 18:42:05.23 ID:AMdb4VTa.net
- マリーのハンバーグ試食中…
善子「形が凄い…」
鞠莉「形は味に関与しないわ」
善子「味覚には関与すると思うのよ」
善子「とは言え、火はちゃんと通ってそうだし、ぱっと見て変な部分はないわね…」クンクン
鞠莉「なんだか失礼ねえ」
善子「えーい、ままよっ!」パクッ
- 778 :社長 :2018/07/03(火) 18:44:28.09 ID:AMdb4VTa.net
- 善子 モグモグ…
花丸「…」
千歌「…」
鞠莉 ドキドキ…
善子「…うん」
善子 ヒョイ パク
花丸「二口目に行った…」
千歌「ってことは!」
善子「美味しいわ」
鞠莉「ぃやったあーーーーっ!!」フゥーッ
花丸「ばかなァっ!」
- 779 :社長 :2018/07/03(火) 18:45:53.53 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「普通に美味しい」モグモグ
善子「でもまあ当然の結果ね」
鞠莉「そうよね。マリーの善子を想う気持ちさえあれば、美味しくないなんてことは」
善子「そういうんじゃなくて、もっと現実的に」
- 780 :名無しで叶える物語:2018/07/03(火) 18:47:10.42 ID:B8pyfvFd.net
- 鞠莉ちゃんの腕が>>755ってのを考えると結果的には大健闘か
- 781 :社長 :2018/07/03(火) 18:49:13.36 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「あらかじめ考察されてた通り、そもそもこのお肉は出来合いなんだから、下処理も味付けもきちんとされてる。鞠莉がやったことは焼いて揉んだだけなんだもの」
鞠莉「揉んでない。マリーはこねたのよ」
善子「割と期待してなかっただけに、なかなか満足したわ」
花丸「くっ…」
千歌「これは想定してなかったね…あの流れからまさか鞠莉ちゃんが持ち直すなんて」
鞠莉「ふふんっ。さあ、あなたの番よ…ハナマル」ニイッ
- 782 :社長 :2018/07/03(火) 18:53:24.81 ID:AMdb4VTa.net
- 花丸「…」ウツムキ
千歌「花丸ちゃん?」
鞠莉「怖じ気付いちゃったのかしら? ハナマル」
花丸「ふふ…甘い」ニイイッ…
鞠莉「っ?!」
- 783 :社長 :2018/07/03(火) 18:57:23.11 ID:AMdb4VTa.net
- 花丸「調理の手際を横で見てたおらからすれば、正直この一回戦は圧勝…勝負にもならないと思ってたよ。でもまさか、結果的に大健闘してくれるとは…予想外だったな」
花丸「でも…甘い」
鞠莉「…どういうことかしら」
花丸「善子ちゃんは言わなかったけど、鞠莉ちゃんのハンバーグには致命的な欠点があるんだよ」
千歌「致命的な…」
鞠莉「欠点…ですって?」
花丸「ね、善子ちゃん」
善子「………」
花丸「まあ、論より証拠。百聞は一口に如かず。勝負の結果はこのコに見せてもらうから」
花丸「来て! 勝利を導く…おらのハンバーグ!!」バッ
- 784 :名無しで叶える物語:2018/07/03(火) 19:00:48.41 ID:UKsn8ldE.net
- ハンバーグ二つも食べれない
- 785 :社長 :2018/07/03(火) 19:02:06.41 ID:AMdb4VTa.net
- はなまるの ハンバーグが あらわれた!
鞠莉「…普通ね」
千歌「…普通だね。見た目におかしなところはない…あえて言うなら、焼き色が薄いくらいかな?」
鞠莉「そうね。両面はそれほどじゃないにしても、側面なんかほとんど焼き色がないと言っても過言ではないくらいよ」
善子「…そういうこと」
花丸「うふふ。言葉はいらないよ。善子ちゃん、準備ができたらいつでも食べて」
善子「ええ」
- 786 :社長 :2018/07/03(火) 19:05:02.98 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「頂きます」スッ パク
鞠莉「マリーの食べるときとえらい違いだわ」
千歌「仕方ないよ。チカでもそうなるよ」
善子 モグモグ…
花丸「お味はどうかな。お口に合ったなら、二口でも三口でも全部でも食べちゃっていいよ」
善子 モグモグ…ゴクン
善子「お言葉に甘えて」ヒョイ パク モグモグ
鞠莉「………っ!」
花丸「ずら♡」
- 787 :社長 :2018/07/03(火) 19:07:44.14 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「ごちそうさま」
鞠莉「そんな…」
千歌「完、食…」
花丸「おそまつさまでした」ニコッ
千歌「…判定はついてる?」
善子「そうね…いいわよ」
千歌「それじゃ、お願い」
まるまり ゴクリ…
善子「一回戦、料理勝負は…」
- 788 :社長 :2018/07/03(火) 19:08:36.70 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「ずら丸の、勝ちよ」
鞠莉「…………!!!」
花丸「うふふ、嬉しいずら♡」
- 789 :社長 :2018/07/03(火) 19:11:18.12 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「勝利の決め手は?」
善子「決め手ね…その前に、ずら丸」
花丸「ん?」
善子「あなた、メイン食材の発表をしなかったでしょ」
千歌「あ、そういえば」
善子「勝者の義務よ。済ませなさい」
花丸「わかった」
- 790 :社長 :2018/07/03(火) 19:12:34.69 ID:AMdb4VTa.net
- 花丸「おらのハンバーグのメインはこれだよ」スッ
アジの切り身 ドン!
千歌「お…お魚?!」
鞠莉「そんな…お肉じゃなかったの?!」
- 791 :社長 :2018/07/03(火) 19:15:54.23 ID:AMdb4VTa.net
- 花丸「千歌ちゃん達も気付いてたように、おらのハンバーグは普通のハンバーグに比べると茶色よりも白に近かったよね。もちろん、鞠莉ちゃんのハンバーグと比べても」
花丸「その理由はこれだよ。みんな知っての通り、魚肉は加熱すると白くなる」
鞠莉「魚肉…ハンバーグ」
花丸「そう。ハンバーグとして両面にある程度の焼き色はつけたけど、見た目を考えなければ魚肉ハンバーグの加熱は白くなる程度で充分なんだよ」
- 792 :名無しで叶える物語:2018/07/03(火) 19:18:09.08 ID:MYsij9x2.net
- すげぇ
- 793 :社長 :2018/07/03(火) 19:20:07.17 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「思い出したわ。確か、アンタ料理は結構苦手なほうだったわね」
花丸「うん」
千歌「え? でも、とてもそんな風には…」
善子「魚料理を除いて…ね」
鞠莉「魚料理を除いて?!」
花丸「高校を卒業してからも、たまに果南ちゃんに釣りに釣れていってもらったりしててね。お魚の処理だけがどんどん上手になって、引き換えにお肉の扱い方はよくわかんなくなっちゃったんだ」
花丸「お題がハンバーグだったから食材にお肉しか用意されなかったらどうしようと思ったけど、助かっちゃった…まほうのれいぞうこのおかげでね♡」
鞠莉「っ!」
鞠莉「私は自分で自分の首を…」
- 794 :社長 :2018/07/03(火) 19:24:42.69 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「お魚のハンバーグで乗り切ってみせるなんて…とんだ策士だったね…」
千歌「つまり、勝負の決め手は意外性だったってことかな」
鞠莉「うう…マリーの想いが、小手先の料理技術と発想に負けるなんて…」ガクッ
花丸「魚肉を活かせないお題だったら、きっといい勝負になってたはずだよ。健闘にエールを送るずら」スッ
鞠莉「ハナマル………次は負けないんだから!」ガシッ
花丸「次もおらが勝ってストレート決めちゃうよ!」ニカッ
千歌「勝敗を超えて結ばれる友情…いい話だねえっ」ウルウル
- 795 :社長 :2018/07/03(火) 19:26:12.96 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「ちょっと待ちなさい」
鞠莉「え?」
花丸「善子ちゃん、今おら達青春で忙しいから…」
善子「勝敗は沙汰の通り。でも、判定の決め手は意外性なんかじゃないわ」
千歌「ほえ?」
- 796 :社長 :2018/07/03(火) 19:30:50.72 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「鞠莉」
鞠莉「は、はいっ」
善子「あなたのことだから、おどけてはいるけど傷付いてるんでしょ。どうせ自分は料理が下手なんだとか、わけのわかんない自責をしてみたりして」
鞠莉「そ、そんなこと…」
善子 ジッ
マリーの ハンバーグ(たべのこし)は ひえきっている! ▼
- 797 :社長 :2018/07/03(火) 19:34:10.53 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「きちんと言ったはずよ。鞠莉のハンバーグも、ずら丸のハンバーグも、どっちも『美味しい』って」
鞠莉「でも…」チラ
善子「そうね。私はあなたのハンバーグを食べ残した」
善子「それに判定はずら丸の勝ち。これじゃ、状況だけ見れば鞠莉が納得しないのもわかるわ」
善子「でもね、はっきり言うわ。私は鞠莉のハンバーグのほうが美味しいと思ったわよ」
花丸「…………っっ?!!」
鞠莉「な、慰めなんていらないわよ!」
善子「慰めなんかじゃない。本音よ」
- 798 :社長 :2018/07/03(火) 19:36:04.84 ID:AMdb4VTa.net
- 鞠莉「だったらどうして…」
善子「花丸が言ったでしょ、鞠莉のハンバーグには致命的な欠点があるって」
鞠莉「あ…」
千歌「そういえば…」
善子「判定の決め手はそれ。致命的な欠点が、味の評価を超えられなかった――それだけよ」
- 799 :社長 :2018/07/03(火) 19:36:43.59 ID:AMdb4VTa.net
- >>798
× 善子「花丸が言ったでしょ」
○ 善子「ずら丸が言ったでしょ」
- 800 :名無しで叶える物語:2018/07/03(火) 19:37:13.45 ID:lW24sqtV.net
- お茶番
- 801 :社長 :2018/07/03(火) 19:38:49.61 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「そ、その欠点って、いったい…」
善子 クルッ スタスタスタ
マリーの ハンバーグ(たべのこし)は ひえきっている!
鞠莉「だ…だめよ善子。それはもう冷え切ってて美味しくないから、」
善子「美味しいわよ。冷えてても」ヒョイ
善子 パクパクパク…
善子「…うん。やっぱりこっちのほうが好き」
- 802 :社長 :2018/07/03(火) 19:41:34.21 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「勘違いしないでね、ずら丸。アンタの魚肉ハンバーグだって美味しかったのよ。でも、やっぱりハンバーグは動物のお肉で食べたいかも」
花丸「…」
善子「鞠莉のハンバーグの欠点、それはね」
鞠莉 ゴク…
善子「どこまでいってもステーキであって、どう味わってもハンバーグじゃないってことよ!」
鞠莉「………!!」
千歌「………!! な、」
ちかまり((なんだとォ―――――っ!))
- 803 :社長 :2018/07/03(火) 19:42:54.96 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「あなたのハンバーグを食べ残したのは、ただずら丸のハンバーグも控えてたからってだけの理由」
善子「美味しかったわよ、鞠莉。ずら丸」
善子「ごちそうさまでした」
カンカンカンカァーーーーーン!!
- 804 :社長 :2018/07/03(火) 19:47:28.15 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「い…以上で第一回戦は終了ォ!」
千歌「勝敗判定こそ花丸ちゃんに寄ったものの、その実情は苦い結果となったようであります!」
千歌「試合に勝って勝負に負けるとは――いえ、これは無粋な物言いでしょう」
千歌「花丸ちゃんの一勝勝ち越し!」
千歌「続いて二回戦に移りま―――す!!」
二回戦のバトル内容 >>807
働き者バトル、想い出バトル、善子に任せる…のいずれか
- 805 :名無しで叶える物語:2018/07/03(火) 19:50:05.04 ID:B8pyfvFd.net
- 想い出バトル
- 806 :名無しで叶える物語:2018/07/03(火) 19:52:56.98 ID:t8HzqTmY.net
- 善子にまかせる
- 807 :名無しで叶える物語:2018/07/03(火) 19:53:00.49 ID:bUhnspFq.net
- 善子に任せる
- 808 :名無しで叶える物語:2018/07/03(火) 19:54:35.23 ID:ZYkZC2/v.net
- ちかっちいる意味なかったな
- 809 :社長 :2018/07/03(火) 20:19:37.03 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌のいる意味は見出だせないかもしれない
頑張るけども
いつも保守とかレスありがとう
無駄レスしてるひまあったら1レスでも更新しろって思われるだろうと思って返事せずにいるけど励みになってる
- 810 :名無しで叶える物語:2018/07/03(火) 20:30:49.65 ID:NVhMLrBd.net
- >>809
普段なら話の途中でもこういう感謝の気持ちを表してくれるのは嬉しいけど、1000が近づいてる、かつ後2戦も残してる今の状況では
話を進めることに専念した方がいいと思う
偉そうで申し訳ありません
- 811 :>>810ありがとう :2018/07/03(火) 20:45:00.49 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「それでは二回戦に進むよ…ん?」
花丸 ムム…
鞠莉 グヌ…
ギス…
善子「ちょっと…二人の仲がやや険悪になりつつあるんだけど…」
千歌「これにはさすがの私も驚きだよ…」
- 812 :社長 :2018/07/03(火) 20:48:13.87 ID:AMdb4VTa.net
- 千歌「ほらほら、ちょっとちょっと!」パンパン
千歌「思うところがあるならバトルの中で取り返すことだよ! そんな態度でいいの?! 善子ちゃんが見てるんだよ!」モーッ
まるまり ハッ!
花丸「りょ、料理の腕を補正するほどの善子ちゃん知識は見事だったずら〜」ニコォ…
鞠莉「ハナマルこそ、お題の穴を突くような発想には感服しちゃったわよ〜」ニコォ…
千歌「よしよし、元の仲良しさんだね」
善子「そう? ほんとにそう?」
- 813 :社長 :2018/07/03(火) 20:50:25.61 ID:AMdb4VTa.net
- 鞠莉「次のバトルに行きましょう、ちかっち!」
花丸「さあ、早くお題を!」
千歌「おっ。やる気だね二人とも」
善子「陰湿な闘いが行われそうな内容はやめてよね」
千歌「うん、大丈夫!」
善子 ホッ
千歌「二回戦の内容は善子ちゃんに決めてもらうからね!」
善子「なんでよ!!」
- 814 :社長 :2018/07/03(火) 20:54:14.64 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「さっきみたいにフリップ出せばいいじゃない!」
千歌「フリップ一つしか用意してないし…」
善子「なんなのよその中途半端な段取りの悪さは!」
千歌「ささ、善子ちゃん。時間も限られてるから! 早く決めて!」
善子「は、腹立つわね…」
善子「…」
善子「座談」
花丸「え?」
善子「二回戦の内容は『座談』よ。みんな、席に着きなさい」
千歌「ええ…」
鞠莉「地味な battle になりそうね…」
善子「文句があるなら不戦敗でも結構よ」
鞠莉「ハァイやるやる! マリー小学生の頃から座談だーいスキ!」ガタッ
花丸「それは普通に引く…」ガタ
- 815 :社長 :2018/07/03(火) 22:28:15.28 ID:AMdb4VTa.net
- 〜座談開始〜
千歌「こうして四人座ってはみたけど」
花丸「これでなにするの?」
善子「手札と目的を晒し合うのよ」
鞠莉「マリー、あなたのそういう中二な言い回しは結構好きよ」
善子「中二言うな!」
- 816 :社長 :2018/07/03(火) 22:31:25.71 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「まず、鞠莉。ずら丸。あなた達の目的があまりに不明瞭よ」
善子「なし崩し的にオークションが始まっちゃったけど、そもそもあなた達の目的はなに? それをはっきりさせないことには、たとえ勝者が決まったとしても、私にはなにも決められないわ」
鞠莉「それはその通りね」
善子「…」
善子(オークション要素どこ行ったのかしら)
善子「続いて手札」
- 817 :社長 :2018/07/03(火) 22:39:46.50 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「例えばあなた達の目的が、………家政婦の取得または維持だったとして」
花丸「異議あり! 異議あり!」
鞠莉「その認識には異議を申し立てるわ!」
善子「だああああっうるさい!! 例えばの話をしてるんだから静かにしてなさい!」
善子「だったとして! 目的がはっきりになったところで、そこに賛同したいと思わせるための手札がどれだけあるのかを知らないことには、これもやっぱり私になにかを決めることはできない」
鞠莉「ハイハイハイ! マリーは善子のことを守り続けられるわ!」
花丸「おらは善子ちゃんと共に成長できる存在でいるずら!」
善子「だああああから早いって言ってんでしょーが!!」
- 818 :社長 :2018/07/03(火) 22:47:32.74 ID:AMdb4VTa.net
- 善子「…ま、そういうことで。本当に私を占有しようという意思があるのなら、あなた達の手札と目的を隠さずに晒しなさい。正々堂々とね」
善子「言うまでもないと思うけど、最終的な私の意思決定に大きく関与するわ」
鞠莉「…ま、当然よね」
花丸「異議なし。早く始めよう」
善子「じゃ、司会進行は頼むわよ。リーダー」
千歌「え?! チカがやるの?!」
善子「じゃなきゃあなたなんのためにここにいるのよ。一番公正な立場にいるんだから、円滑かつ実りのある座談にしてね」
千歌「ヴェェェ…」
- 819 :おはよう :2018/07/04(水) 06:05:10.43 ID:MSPMkATo.net
- 千歌「じゃ、じゃあ…いささか役者不足感が否めないのは事実でありますが、僭越ながら不肖この私めが司会進行を…」
善子「さっきと同じこと言ってるのになんでそんな恐縮してんのよ」
千歌「だあって! チカの一挙手一投足が善子ちゃんのこれからの進退を決めると思うと――」
善子「それなら最初から遊び半分でこんなの催すんじゃないわよ」
- 820 :社長 :2018/07/04(水) 06:10:14.30 ID:MSPMkATo.net
- 千歌「とは言え、聞かなきゃいけないことのいくつかははっきりしてるもんね。まずはその辺りを話してもらおっか」
千歌「初めは目的! 花嫁とか結婚とかって言葉が飛び交ってたけど、結局自分の目的はなんなのか…このオークションに勝って、明日から善子ちゃんとどんな関係でいたいのか」
千歌「今回は花丸ちゃんから、お願い」
花丸 コク
花丸「えー…」
花丸「おら、わたし、えー、国木田花丸と申します。ここにいる人達には改めて自己紹介するまでもないかと思うけど、えー」ガチガチ
善子「アンタまで引きずられてんじゃないわよ! ほんとにするまでもないから先に進みなさい先に!」
- 821 :社長 :2018/07/04(水) 06:12:40.12 ID:MSPMkATo.net
- 花丸「…おらは、また善子ちゃんと楽しく過ごす時間が欲しいずら」
花丸「みんな知ってると思うけど、高校の頃はおらと善子ちゃんは一番の親友で、」
鞠莉「ルビィは?」ヒソ
千歌「後半は果南ちゃんとも結構仲良しだったよね」ヒソ
鞠莉「ハナマル側からはそうでも、善子側も同じ認識とは」ヒソ
花丸「外野黙っててください」
- 822 :社長 :2018/07/04(水) 07:25:17.06 ID:MSPMkATo.net
- 花丸「それなのにここ数年はすっかり没交渉になっちゃって…」
花丸「空いちゃった期間を埋められるくらい、また善子ちゃんと楽しく過ごしたい。これがおらの目的です!」
善子「…伝わったわ。でもそれなら、別に誘ってくれれば済む話で」
花丸「あ、言い忘れた。今度こそラブラブの恋人さん同士でいたいかも♡♡♡」キャッ///
善子「…………伝わったわ…」
- 823 :社長 :2018/07/04(水) 07:32:33.31 ID:MSPMkATo.net
- 千歌「花丸ちゃんは善子ちゃんのことが好きなんだね」
花丸「大好きだよ」
善子「恥ずかしげもなく…」
鞠莉「マリーも! マリーも大好きよ善子!」
善子「わかったわかった知ってるから」
善子「じゃ、次は二人の手札を」
千歌「あれ? 鞠莉ちゃんの目的は?」
善子「だいたいずら丸と同じ感じでしょ。聞かなくていい聞かなくていい」
鞠莉「やー! マリーにも言わせてー!」ギャピー
善子「うっさいわね…リーダー」
千歌「あはは…うん、じゃあ鞠莉ちゃんお願い」
- 824 :社長 :2018/07/04(水) 07:36:37.11 ID:MSPMkATo.net
- 鞠莉「my turn を獲得するだけでこうも大変とは…善子は相変わらず意地悪さんねえ」ヤレヤレ
花丸「おらにはあんまり意地悪しないよ、善子ちゃん」
鞠莉「いいの! これがマリー達の付き合い方なの!」
千歌「ほらそこ野次を飛ばさなーい」
花丸「はーい」
- 825 :社長 :2018/07/04(水) 07:42:42.14 ID:MSPMkATo.net
- 鞠莉「私は、今の日常にずっと続いてほしいのよ」
鞠莉「ダイヤがいて、果南がいて、そして善子がいて。もちろんちかっちやハナマル、せらりー達みんながいて、ね」
鞠莉「もう昔みたいに誰かがいなくなっちゃうのはイヤなの…それだけよ」
善子「そこに私が家政婦であり続ける必要性はあるの?」
鞠莉「マリーは欲張りだからね。誰もが自分の一番近くにいてほしいのよ♪」
善子「あなたはそうよね、昔っから」
鞠莉「きちんと言葉にするようになったんだから成長でしょ」
善子「ま、そりゃそうだ」
- 826 :社長 :2018/07/04(水) 07:47:05.13 ID:MSPMkATo.net
- 千歌「これで二人の目的は出揃ったね」
千歌「よければ手札に移るけど、誰か質問とか確認したいことはある?」
>>828
質問者(千歌含めた四人から)、質問相手(千歌除いた三人から)、質問内容
なしならなしでいい 先に進む
- 827 :名無しで叶える物語:2018/07/04(水) 08:06:57.54 ID:bXz8RDOO.net
- なし
- 828 :名無しで叶える物語:2018/07/04(水) 08:10:23.34 ID:bKbSX/cp.net
- 次に進む
- 829 :社長 :2018/07/04(水) 12:40:33.76 ID:MSPMkATo.net
- 花丸「ないよ」
鞠莉「なーし!」
千歌「善子ちゃんもいい?」
善子「………ええ、いいわよ」
千歌「じゃあ次! さくさく進もうね!」
千歌「次は手札!」
- 830 :社長 :2018/07/04(水) 12:48:09.35 ID:MSPMkATo.net
- 千歌「目的は花丸ちゃんからだったから、手札は鞠莉ちゃんからでいいかな」
鞠莉「それはいいんだけど、手札って具体的になんのことを言うの?」
千歌「なんのことを言うの?」
善子「いよいよ本格的に千歌さんの必要性が…」
千歌「ちっ、違うよ! これはチカのせいじゃない! 善子ちゃんが中二なのがよくないと思う!!」
鞠莉「保身で友達に責任転嫁したわよ…」
花丸「ひどい…」
千歌「うわーっ! チカの評価が右肩下がりだーっ!」
- 831 :社長 :2018/07/04(水) 12:50:11.28 ID:MSPMkATo.net
- 善子「鞠莉もずら丸も、その…私と一緒にいたいってことよね? 要は」
花丸「そうだよ」
鞠莉「マリーはもうちょっと情熱的な nuance で捉えてほしいわ」
花丸「はっ! おらもおらも!」
鞠莉「ダメ〜、後出しは認められないわァ」
花丸「うぎぃぃぃぃっ!」
善子「話を進めていい?」
- 832 :社長 :2018/07/04(水) 12:57:40.56 ID:MSPMkATo.net
- 善子「手札とは、その目的を達するために自分が切れるカードのこと」
花丸「目的を達するために切れるカード…」
千歌「あ、わかった」
花丸「どういうこと?」
千歌「自分を売り込めってことだね!」
千歌「簡単に言えば、善子ちゃんに一緒にいたいと思わせるアピールをしろってことだよ」
善子「そ。友達から奪ってまで私と一緒にいようとするくらいなんだから、強い思い、賭けられるものがあるはずでしょ」
- 833 :社長 :2018/07/04(水) 13:00:25.65 ID:MSPMkATo.net
- 鞠莉「…」ムム…
花丸「強い思い、賭けられるものが…」
鞠莉「善子」
善子「なに?」
鞠莉「来月からお給料を」
善子「お金は禁止! お金は禁止よ!!」
千歌「パワーバランスが保てないからね…」
花丸「今もう詰んだって思った」
善子「もっと健全で魅力的なものがいいわ」
千歌「善子ちゃんの独裁ゲームみたいになってきた…」
善子「景品に祭り上げられた腹いせも兼ねてるわ」
- 834 :社長 :2018/07/04(水) 13:12:07.39 ID:MSPMkATo.net
- 善子「手札ってのがなにであるかは理解できたわね? それじゃ、鞠莉……じゃないや。千歌さん、進行を」
千歌「もう気を遣ってくれなくていいよ。チカいなくてもつつがない進行が保たれるよこの座談」
花丸「そう腐らないで…」
千歌「鞠莉ちゃんどーぞ」
鞠莉「投げやりにしないで!」
- 835 :社長 :2018/07/04(水) 18:38:56.90 ID:MSPMkATo.net
- 鞠莉「マリーの手札はなんと言ってもお金よ!」
善子「だから、」
鞠莉「待って。聞いてちょうだい」
鞠莉「なにも、圧倒的なお金であなたを買うとか、ハナマルに差を付けるとか、そういうことを言いたいんじゃないの」
鞠莉「お給料は現行と変わりない金額で、そのまま家政婦としてマリーの傍にいてほしいと思ってる」
千歌「じゃあ、お金っていうのは?」
鞠莉「善子の身を守れるということよ」
- 836 :社長 :2018/07/04(水) 18:42:01.22 ID:MSPMkATo.net
- 鞠莉「明日なにが起こるかわからないこんな時代でしょう? どこにいたって、明日も元気に生きていける保証なんかない」
鞠莉「それでも、私にはいざと言うときに使えるお金がある。いやらしい話に聞こえるかもしれないけど、現実的なことよ。明日起こるかもしれない『なにか』に対抗できる力」
鞠莉「それがあるのとないのとじゃ、心持ちだって大きく変わるわ」
善子「それはわかるけど」
鞠莉「わかってない様子ね」
- 837 :社長 :2018/07/04(水) 18:45:27.13 ID:MSPMkATo.net
- 鞠莉「私は万が一のときにあなたを守れるし、あなただけじゃないみんなを守れるのよ」
善子「みんな…」
鞠莉「ダイヤに果南にせらりーに、梨子にちかっちにハナマルも曜もルビィも、みんな」
鞠莉「それは、たとえなにかが起こっても『みんながいる日常』を守れるということよ。私達が大好きな日常を、ね」
善子「…わかった」
千歌「以上でいい?」
鞠莉「いいわよ。細かいことならもっとたくさん挙げられるけど、それはわざわざ言わなくたって伝わるでしょうからね♪」
- 838 :社長 :2018/07/04(水) 18:58:45.51 ID:MSPMkATo.net
- 善子「一つ、いいかしら」
鞠莉「いいわよ」
善子「仮に私が鞠莉のもとを離れてずら丸を選んだとしたら、もう私達の日常を守る気はないってこと?」
鞠莉「…umm. さすがね善子」
善子「どうなの?」
鞠莉「…………ふふ。そんなわけないじゃない」
鞠莉「たとえあなたが私のもとを離れたって、善子が大切な相手じゃなくなるわけじゃないし、ましてハナマルが友人でなくなるわけでもないもの」
鞠莉「マリーがマリーである以上、私達の日常はなんとしてでも守り抜くつもりよ」
- 839 :社長 :2018/07/04(水) 19:01:47.26 ID:MSPMkATo.net
- 善子「それじゃ、結果的に私への手札になり得ないんじゃない? それ」
鞠莉「そう言われちゃあ形無しね。その通りよ」
善子「あなたらしいというか…バカが付くほどバカね」
鞠莉「ただばかにしてない?」
千歌「じゃー、続いて花丸ちゃん!」
花丸「ずら!」
鞠莉「こんなときだけ空気読んで! もーっ!」
- 840 :名無しで叶える物語:2018/07/04(水) 20:07:21.78 ID:LPGGu0VQ.net
- マリーが良い子過ぎる…
- 841 :名無しで叶える物語:2018/07/05(木) 06:44:21.09 ID:V0f7Kw+M.net
- ほ
良い
- 842 :社長 :2018/07/05(木) 08:12:18.88 ID:NFEhXxZ3.net
- 花丸「さっきも言ったけど、おらは善子ちゃんと共に成長できる存在でいるよ」
善子「成長ねえ」
花丸「うん。おらには鞠莉ちゃんみたいにみんなを、善子ちゃん一人だって必ず守れる力なんてないけど…どんな苦難だって一緒に乗り越えていく強い意志があるから」
花丸「人は誰しも、一生鍛練」
花丸「振り返ったときに、『実りがあった』って笑えるような日常にするよ」
善子「…こう言うのもなんだけど、私は今かなりぬるま湯の中にいる自覚があるわ。その平穏を捨てて、わざわざ鍛練しにアンタのもとに行くかしらね」
善子「一般的、そう聞こえたけど?」
花丸「ふふ。もちろん、こんな口上だけで善子ちゃんを頷かせられるとは最初から思ってないよ。本当の手札があるから」
善子「へえ」
- 843 :社長 :2018/07/05(木) 08:21:11.91 ID:NFEhXxZ3.net
- 花丸「善子ちゃんには実りと共に、刺激ある日常も提供できるよ」
善子「刺激?」
花丸「うん。言ってなかったと思うけど、今おら雑誌の記者さんやってるんだ」
千歌「記者?!」
花丸「えっへんずら。ちょっと縁があってね、前の仕事をやめて出版社に入ったんだよ」
善子「知らなかった…」
- 844 :社長 :2018/07/05(木) 08:24:24.05 ID:NFEhXxZ3.net
- 花丸「面白そうな話があれば、ゴシップ・怪奇・都市伝説まで、なんでもござれで日本中だよ」
鞠莉「そうだったの…」
善子「ここしばらく連絡を取ってなかったのって、」
花丸「おら自身が毎日忙しかったからでもあるね、本当は」
善子「なによ! 私のせいみたいに言って!」
花丸「えへ♡」
- 845 :社長 :2018/07/05(木) 08:30:36.37 ID:NFEhXxZ3.net
- 花丸「善子ちゃんには、そんなおらと津々浦々を共にしてほしいんだ。お仕事のためとは言っても、旅行が一人ぼっちなのはやっぱり寂しいからね」
花丸「それに、どこに行くにしても『取材』って名目で経費で落とせるよ」ニコッ
千歌「うわー、いいなー! チカね、沖縄に行きたい!」
花丸「綺麗な海だったずら…」
千歌「いーいーな―――っ!!」
花丸「善子ちゃんは昔から目の付け所が人と違って、おら感心してたんだよ。そのレーダーを、ぜひめいっぱい発揮してほしいな」
善子「ふうん…なかなか想定外の手札を切ってくるじゃない」
花丸「善子ちゃんを迎えにくるなら、これくらいは用意しとかないとね!」
千歌「さて、二人ともの手札も出揃ったわけだけど。ここでも質問がある人はいないかな?」
>>847
質問者(千歌含めた四人から)、質問相手(千歌除いた三人から)、質問内容
なしならなしでいい 先に進む
- 846 :名無しで叶える物語:2018/07/05(木) 08:32:36.87 ID:NXiyqOhZ.net
- なし
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