善子「みんなにヨハネと呼んで欲しい」

1 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:04:37.19

善子「と思うんだけど」

ルビィ「急にどうしたの？」

善子「いや、そろそろ真面目に考えなきゃいけないかなって」

花丸「真面目も何も善子ちゃんは善子ちゃんずら」

善子「だからヨハネよ！」

2 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:05:42.80

善子「というわけで何かアイデアが欲しいの」

花丸「今朝読んだ法律の本には、改名には裁判所の許可がいるとか」

善子「そんなんじゃなくて！てか朝から何読んでんのよ！」

花丸「真面目な意見を言ったのに…」

ルビィ「……う〜ん。上級生に聞いてみたらどうかな？」

ルビィ「ルビィ達よりいろんな事も知ってるだろうし」

善子「そうね…。試してみる価値はあるかも」

花丸「でも誰に聞くずら？」

3 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:06:05.54

ルビィ「そ、それならお姉ちゃんに聞いてみたらどうかな？」

ルビィ「お姉ちゃんならきっと良いアイデアを出してくれるよ！」

善子「ダイヤか…。何だか真面目に取り合ってくれなさそうなんだけど」

ルビィ「そんな事無いよ！お姉ちゃん優しいから！」

花丸「ルビィちゃんがここまで言っているんだから、信じてみるずら」

善子「何だか不安だけど、ルビィがそこまで言うなら…」

4 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:06:33.11

そして放課後…

ダイヤ「で、何ですか？話とは」

善子「私、そろそろみんなにヨハネって呼んでもらいたいの」

ダイヤ「はい？」

ダイヤ「なぜその話を私に？」

善子「ルビィがダイヤなら良いアイデアがあるはずだって」

5 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:07:01.97

ダイヤ「い、いきなりそんな事言われましても…」

善子「お願い！ダイヤしか頼れる人がいないの！」ｳﾙｳﾙ

ダイヤ「！」

ダイヤ（そ、そんな目で見つめられては断れませんわ…）

ダイヤ「わ、わかりました。明日までに何か考えてみます。」

善子「さすがリトルデーモン！」

ダイヤ「誰がですか！」

6 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:07:27.21

その夜…

ルビィ「お姉ちゃん、チャンネル変えていい？」

ダイヤ「ええ、構いませんわ」

ダイヤ（さて、考えるとは言ってしまったもののどうすれば…）

ダイヤ（そうですわ、果南さんか鞠莉さんに相談を…）

ダイヤ（いや、善子さんは私を頼ってくれたのです）

ダイヤ（何とか良い案を考えなければ…）

7 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:07:55.14

ダイヤ（しかし、善子さんのあの表情は驚きました…）

ダイヤ（黙っていれば本当に美少女ですわね…）

ダイヤ「可愛い…」ﾎﾞｿｯ

ルビィ「お姉ちゃん何か言った？」

ダイヤ「な、何も言っていません！というかいつからそこに！？」

ルビィ「ﾋﾟｷﾞｨ！ずっと居たんだけど…でもそろそろ寝るね」

ダイヤ「そ、そう。おやすみなさい」

ルビィ「おやすみなさい、お姉ちゃん」ｽﾀｽﾀ

ダイヤ（何を言っているのでしょう、私は）

8 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:08:20.99

翌日…

善子「ダイヤー！お待たせ！」

ダイヤ「いえ、今来たところですわ」

ダイヤ（結局何も思いつきませんでしたわね…）

善子「それで昨日の話なんだけど」

ダイヤ（仕方ありません。素直に謝るしか…）

9 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:08:42.49

善子「その前に、ありがとうね！」

ダイヤ「え？」

善子「ほら、いきなり変なこと相談してさ、驚いたかなって」

善子「ダイヤは真面目だから、変に悩んだりさせたら良くないって思ったの」

ダイヤ「いえ、そんな…」

ダイヤ（善子さん…何だか今日は素直ですのね）

ダイヤ（そう言われるとますます何とかしてあげたくなります…）

ダイヤ（…こうなったら、当たって砕けろですわ！）

10 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:10:16.16

善子「で、何か良いアイデアは…」

ダイヤ「わかりましたわ！」

善子「！？」

ダイヤ「あなたはヨハネと呼ばれたいのですね？」

善子「え、ええ。そうよ」

ダイヤ「だったら呼んであげますわ、この私が！」

善子「…え？」

11 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:10:37.16

善子「あの〜そうじゃなくて、私はみんなに…」

ダイヤ「た、ただし！二人きりの時だけです！」

善子「ちょ、落ち着いて」

ダイヤ「別に照れている訳ではありません！他の方への示しがつきませんので！」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

善子（どうしよう、ダイヤが壊れた）

12 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:11:01.99

善子「え、えっと…ダイヤ…さん？」

ダイヤ「さん付けなんてよそよそしい！二人の時はダイヤちゃんと呼んでください！」

善子「ちょっと大丈夫！？熱でもあるんじゃないの！？」

ダイヤ「いいから！」

善子「はい！えっと…ダイヤ…ちゃん？」

ダイヤ「…ありがとう、ヨハネさん♪」ﾎﾟｯ

善子（あれ？思っていた展開と違うけど、これはこれで…）ﾎﾟｯ

13 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:11:24.48

それから…

ルビィ（善子ちゃんがお姉ちゃんに相談してから、二人の距離が一気に縮まりました）

ルビィ（二人は気付かれてないと思っているみたいだけど、他のみんなにはバレバレです）

14 ：名無しで叶える物語：2018/07/22(日) 01:12:01.45

善子「ダイヤー。そこの水取ってもらえる？」

ダイヤ「ヨハ…善子さん、自分で動いてください」

鞠莉「またダイヤが乙女な顔になってる」ﾆﾔﾆﾔ

果南「相変わらずわかりやすいなぁ」ﾆﾔﾆﾔ

ルビィ（お姉ちゃんも善子ちゃんも幸せそうで、ルビィも幸せです♪）

ルビィ「えへへ、上手くいったなぁ」ﾎﾞｿｯ

花丸「何か言ったずら？」

ルビィ「ううん、何でもないよ♪」

おわり

15 ：名無しさん：2018/07/23(月) 14:42:33.95

文学部って何だろ