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穂乃果「百年経ったらまたおいでッッ」千歌「ライタイ祭?」 2回戦

1 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 21:31:33.34 ID:V7rtk4qC.net
作者ではないですが落ちていたので応援

前スレ
穂乃果「百年経ったらまたおいでッッ」千歌「ライタイ祭?」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1549115360/

2 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 21:34:32.12 ID:V7rtk4qC.net
観客の皆様におかれましては保守をお願い致しますッッッ

3 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 21:46:30.67 ID:ynAkZi6R.net


4 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 21:47:13.75 ID:V7rtk4qC.net
ほッッ

5 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 21:50:21.44 ID:UxRoyCU2.net
復活ッ刃牙スレ復活ッッ

6 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 21:54:53.60 ID:ynAkZi6R.net


7 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 21:58:58.51 ID:ynAkZi6R.net


8 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:02:09.86 ID:ynAkZi6R.net


9 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:03:21.34 ID:ynAkZi6R.net


10 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:03:53.72 ID:lN4vvEBR.net
立てるのはいいが25ぐらいまでいかんと落ちるぞ

11 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:04:34.24 ID:ynAkZi6R.net


12 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:05:10.21 ID:ynAkZi6R.net


13 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:05:46.18 ID:ynAkZi6R.net


14 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:06:25.52 ID:ynAkZi6R.net


15 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:07:16.76 ID:ynAkZi6R.net


16 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:08:04.66 ID:ynAkZi6R.net


17 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:08:35.27 ID:ynAkZi6R.net


18 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:09:09.74 ID:ynAkZi6R.net


19 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:09:42.93 ID:LZZDnX9f.net


20 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:09:47.26 ID:ynAkZi6R.net


21 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:10:21.27 ID:ynAkZi6R.net


22 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:10:57.16 ID:ynAkZi6R.net


23 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:11:29.64 ID:ynAkZi6R.net


24 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:12:02.07 ID:ynAkZi6R.net


25 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:17:00.52 ID:fAaKeuIc.net
守護終わり

26 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:29:33.11 ID:HKanIzR8.net
普通にエタった可能性もあるしこういうのは作者以外やらん方がいいんじゃねーの?

27 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:29:39.24 ID:Fs5B7mha.net
あらー 落ちてたのか

28 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 22:29:44.72 ID:h1TbjXrW.net
続き楽しみ

29 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:04:03.65 ID:NAU6iSbv.net
https://i.imgur.com/29kO13p.jpg
四十宮直樹(20)
住所 千葉県船橋市前貝塚町
昭和大学医学部2年

30 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:37:50.60 ID:BerkYIkp.net
>>1さん、皆さん、ありがとうございます
このスレを有難く使用わせて頂きます

31 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:40:40.38 ID:BerkYIkp.net
ライタイ祭トーナメント、二回戦組み合わせ。

Aブロック
果南――花丸
凛――聖良

Bブロック
梨子――曜
ツバサ――花陽

Cブロック
希――にこ
千歌――せつ菜

Dブロック
海未――真姫
絵里――穂乃果

32 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:41:40.18 ID:BerkYIkp.net
『二回戦第一試合!!内浦最強に文学少女が牙を向くッッ』
『松浦果南 対 国木田花丸ッッ』

花丸「よろしくね、果南ちゃん」

果南「うむ、よきにはからえ」

審判「開始めいッッッッ」ゴワアアアアンンン

果南「………」バッ

『!!これは………ッ』
『果南が棒立ちで両腕を大きく広げているッッ』
『バレバレですッッ花丸の攻撃をハグで迎え入れようという魂胆が見え見えだッッ』

果南「おいで、マル」ニコニコ

善子「こ…この………」グ…
ルビィ「ナメてる………ッ」ムッ

33 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:42:12.22 ID:BerkYIkp.net
ダイヤ「ナメてはいませんよ、果南さんは」
ダイヤ「いや……………正確にいうなら、花丸さんはナメてすらもらえない」

善子「それをナメてるっていうんでしょッ」

ダッ

『花丸行った――――ッッ』

ダイヤ「二人ともまだ十分にワカっていませんわね、果南さんの実力が」
ダイヤ「果南さんと花丸さん……いえ花丸さんに限らず―――――」
ダイヤ「果南さんとその他大勢の力関係は例えるなら」
ダイヤ「獅子と餌」

ハグウッ

花丸「ッッ」ピタッ…

果南「うん、良い体当たりだったよ」ニカッ

34 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:42:36.42 ID:BerkYIkp.net
ダイヤ「ナメられるというのも一つの権利です」
ダイヤ「果南さんはナメてはいません」
ダイヤ「私達が食卓に並ぶ肉や魚をナメてはいないのと同じように」

善子ルビィ「――――――」

『渾身のタックルもアッサリ受け止められてしまったッッ』
『国木田花丸、早くも大ピンチだ――――ッッ』

果南「強くなったね、マル」
果南「でも、私の前に立つのはまだ早い」

ルビィ「―――――違う」

ダイヤ「え?」

ルビィ「ワカってないのはお姉ちゃんだよ」

35 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:43:34.24 ID:BerkYIkp.net
果南「終わらせるね」ギュ……

花丸「―――」キラ…

ルビィ「もう一回言うよ」
ルビィ「そーゆーのをナメてるって言うんだよ」

ズキィッ

果南「ッッ!!?」

ブッシャアアアッッッ

『!!!』

ダイヤ「なっ」

『鮮血再び――――ッッ』
『果南の首元から謎の大出血だ――――ッッ』

36 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:44:13.92 ID:BerkYIkp.net
花丸「フンッッ」ゲシッ

果南「ッッ」ガッ…

ザザッ

『脱出!!花丸は恐怖のハグからなんとか逃れ出ましたッッ』

果南「……………ッ」ボタボタボタッ

花丸「………」ペロリ

『しかし不可解なのはこの出血ですッッ』
『花丸は一回戦でもルビィを相手に同様の深手を与えていますが…………』

審判「止めッ」
審判「ボディチェックをさせてもらう」

37 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:44:39.07 ID:BerkYIkp.net
『っとここで審判から中断の合図が入りました!身体検査ですッッ』
『花丸にとってはしつこく疑われる形になりますが、これはしょうがないッッ』
『この出血は鋭利な刃物でもなければ説明がつきませんッッ』

ヒデコ「両手を見せて」

花丸「………」パ-

フミコ「ちょっと触るよ………」サワ…

花丸「………」

『スタッフが念入りに調べていますが……まだ何も出てこないかッ』

ミカ「口を開けて」

花丸「………」アーン
花丸「虫歯はないずらよ」ニイッ

38 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:45:40.18 ID:BerkYIkp.net
ヒフミ「…………」コクリ

ササッ

『………………どうやらなにごともなかったようですッ』

審判「続行ッ」

果南「……………」

『既に筋肉で出血を止めている果南ッ流石にこの辺りルビィとはワケが違います』
『しかし謎は謎のままですッッ』

海未「鈍いのですね……」クスリ

『果南の表情も先程とうってかわって険しいものになっていますッッ』

花丸「そう、その目でいいずら」

39 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:46:37.65 ID:BerkYIkp.net
花丸「今、マルと果南ちゃんは、生き残りを懸けて闘ってるんだよ?」
花丸「あんまり嘗めないでほしいずら」フフン

果南「………」
果南「………」バッ

『おおーっと―――ッッ!?』

ツバサ「フフフフフフ」
ツバサ「なかなか面白い二人ね」

鞠莉「頑固オヤジ………」ハァ

『松浦果南、再び両手を広げたァッッ』

花丸「………」ムッ

『あくまでハグッッ』
『あくまで後輩に胸を貸すという態度だ――――ッッ』

40 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:47:10.34 ID:BerkYIkp.net
花丸「もういいずら」ダッ

『これは怒ったか花丸ッッ』
『さあまた突っ込むッッ』

ハグウッ

『そしてまた捕まった―――ッッ』

果南「よし………」
果南「!」

花丸「―――――」アーン…
花丸(食べちゃうずら………)

ガブウッッッ

41 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:47:59.30 ID:BerkYIkp.net
『かッ』
『かッ』
『噛みつきイイイッ』

曜「……………ッッ」
千歌「チョット……」
梨子「花丸ちゃん…」

『前代未聞の必殺技ッ』
『イヤッ』
『これを技と呼ぶべきでしょうかッッ』

果南「〜〜〜〜〜〜ッッ」

凛「痛いよ〜〜〜〜〜ッッ」
花陽「スゴイ………ッッ」ゴクリ
にこ「…………」ニイ…

42 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:48:59.81 ID:BerkYIkp.net
ガバッ
ゾブリッ

『はッ離れたッッ』
『今度は自ら花丸を離しました果南ッッ』
『しかしその右の肩口ッッ文字通り一口大に抉れてッッ………』

ブシャアアアアアッ………

果南「…………ッッ」
果南「マル………」キッ

花丸「モルトボーノずら〜〜〜」モグモグ

花陽「食べちゃったのォッッ!!?」
真姫「冗談でしょ……ッッ」
凛「もうやだ〜〜〜〜ッッ」ウワーン

43 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:50:11.80 ID:BerkYIkp.net
『これは全く予想だにしていなかった展開となりました………ッッ』
『身体のごくごく一部とはいえ――――』
『内浦最強の生物が、文学少女に食われたのですッッッッ』
『比喩でなく食われたのですッッッ』

ダイヤ「ナルホド………」
ダイヤ「確かに私が間違っていましたわね……ッッ」ゴクリ

シャアアアア……

果南「ハアッッッ」ミシッ

ピタッ

果南「………」ブンブンッ

聖良「筋肉で止血して、機能の確認………落ち着いてみせていますが」
聖良「ダメージは確かに大きいはずです」クス

44 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:51:55.41 ID:BerkYIkp.net
花丸「フフフ……」ペロリ

ズチャ…

『花丸が不気味に歩み寄りますッッ』
『この女に限って舌なめずりはハッタリではありませんッッ』

花丸「ん〜〜〜………」ジロジロ
果南「くッ………」

『果南の全身を舐め回すように見る花丸ッ』
『もはや気分は精肉店で品定めをしているに等しいかッッ』

花丸「脊髄ッ」ピタッ
花丸「いただきずらァッ」バッ

『とびかかった―――――ッッ』

45 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:52:26.02 ID:BerkYIkp.net
ダンッ

花丸「!!」
花丸「え………ッ」ブシャアアッ

『なッ』

果南「………」モグ…
果南「ペッ」

ベチャッ

果南「噛みつき(バイティング)なんて海中格闘技では基本の一つにすぎないよ」

花丸「………………………」ボタ…

果南「尚さかなを噛む際には鱗を吟味すべし――」
果南「急激に引き抜かれ前歯を根こそぎもってかれる例は珍しくない」

46 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:53:20.44 ID:BerkYIkp.net
『今度は果南が花丸の首元を噛みちぎったァ―――』
『この後輩にしてこの先輩ありッッッなんという意趣返しだッッ』

花丸「…………ッッ」クラ…

ダイヤ「決着ですね」
ダイヤ「それほど深くはありませんが、あのまま戦闘を続けるというのは花丸さんには……」

花丸「……」ドシャアッ

審判「勝負あ…………」
審判「!」

花丸(………マルは…)モゾ…
花丸(まるっと………)モゾモゾ…

『なななんだ!!?』
『倒れた花丸が――――――』

47 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:54:18.64 ID:BerkYIkp.net
花丸(丸くなるずらッッ)マルンッ

『球体……………!!!』
『背中を丸めてボール状にッアルマジロのようにまるまってしまったァァッッ』

ダイヤ「考えましたわね花丸さんッ」

善子「何よ、アレ……」

ダイヤ「丸まったアルマジロは拳銃の弾を跳ね返すほどの防御力を持ちます」
ダイヤ「花丸さんはまさにソレを再現しようとしているのですわ」

梨子「でも、アルマジロは固い鎧があるから身を守れるんであって………」

ダイヤ「柔よく剛を制す―――ということもあります」
ダイヤ「まあ、百聞は一見に如かずですわ」ピッ

48 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:55:04.44 ID:BerkYIkp.net
果南「……マル…」グ…

『!!』
『果南がッついに鋼鉄の拳を握ったッッ』

ことり「ええ〜〜ッッ」フフフ
海未「後輩を殺す気ですか?」

果南「ゲンコツだよッ」ブンッ

『裁きが下される――――ッッ』

ボムッ

果南「ッ!」

49 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:55:30.26 ID:BerkYIkp.net
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロッ

ドンッ

しん…

花丸「………」モゾ…

果南「!」

花丸「べー」

果南「〜〜〜〜〜ッッ」ムカーッ

花丸「ずらッ」スッ…
花丸「………」マルンッ

50 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:56:17.72 ID:BerkYIkp.net
『効いていないッッ!?』
『内浦最強の鉄拳が、あの花丸ボールには通じないのかッッ!?』

ダイヤ「あれが球体の力です」
ダイヤ「花丸さんの柔軟性との合わせ技で、ああやって派手に転がることで、衝撃を分散して受け流す」
ダイヤ「形は全く異なりますが、彼方さんの消力に近いものがありますわね」
ダイヤ「さらに具合の悪いことに、背中の耐久力(タフさ)は正面の約七倍ですわ」

花丸(普通にくらってたら今ので倒されていたずら)

護身開眼!!!

千歌「果南ちゃんは本気で殴ったのかな…」

ダイヤ「本気………限界…ポテンシャルという意味では、まだ上はあるでしょう」
ダイヤ「しかしAqoursの仲間―――後輩に向ける拳としては、アレ以上は無理というものですわ」

51 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:57:26.48 ID:BerkYIkp.net
『間の抜けた見た目に惑わされることなかれッまさに絶対防御ですッッ』
『どうする果南、無い知恵絞って打つ手はあるかッッ』

善子「…っていうか防御はいいんだけど………」
ルビィ「あれじゃ花丸ちゃんも何もできないんじゃ………」

ダイヤ「理想の世界ですわね」
ダイヤ「何もしてこない相手には何もする必要はなく――――」
ダイヤ「そこには争いが生まれようもなく―――」
ダイヤ「勝ちもなければ負けもない」

鞠莉「ただしこれは試合デース」
鞠莉「花丸の技と自分の力――――――」
鞠莉「どっちが上でも構わないというにはあの果南――――」

果南「ウンッッ」ダッ

ダイ鞠莉「若すぎる!!!」

52 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:57:57.84 ID:BerkYIkp.net
果南「フンッッ」ガッ

ググ…

善子「こじ開ける気だッッ」

鞠莉「良いんじゃない?」
鞠莉「一番単純だけど、一番効果的でしょ」

バッ

善子「ぬあッッ」
ルビィ「開いちゃったぁッッ」

果南「さあ、マル………」ニヤリ

ダイヤ「…………………」
ダイヤ(ブッブー………ッッ)

53 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:58:37.12 ID:BerkYIkp.net
花丸「………」スッ…

花丸の上半身と下半身が巨大な上あごと下あごのようにゆっくりと動く。

果南「………………え…?」

ばくんっ

『な』

果南「〜〜〜〜〜〜」バタバタバタ
果南「〜〜〜〜」バタバタ…
果南「〜〜」バタ…

花丸「………」マルンッ

しん…

千歌「……………」
千歌「…………パックマン…………?」

54 :名無しで叶える物語:2019/02/09(土) 23:59:24.06 ID:BerkYIkp.net
『まッ丸飲みだ――――ッッ』
『果南が花丸ボールに丸飲みにされてしまったアアッッ』

花丸果南「………」モゾモゾ

『中には果南が詰まってッッ外は花丸でコーティングッッ』
『あの一回り大きくなった肉団子の中で、一体何が行われているのかッッ』
『これは格闘(たたかい)なのか〜〜〜〜ッッ!?』

ダイヤ「閉じ込めるという行為がもたらす」
ダイヤ「生体へのストレス、生命への影響力は計り知れません」

梨子(ノクターンもケージから出してあげると、すごくはしゃいでたっけ………)

ダイヤ「まして全身を締め付けられながら」
ダイヤ「ろくに息もできずッ肌で感じる体温ッッ不快感ここに極まれりッッッ」
ダイヤ「これが攻撃でなくてなんでしょうッ!?これが格闘でなくてなんでしょうッ!?」

55 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 00:00:03.42 ID:RmeZZ3L4.net
花丸果南「………」モゾモゾ

『不気味に蠢く花丸ボールッいやかなまるボールッッ』
『さながら大型動物を腹の中で消化するアナコンダのようですッッ』

ダイヤ「ことによると、本当に中で食べているかもしれませんわね」

善子(ないとも言い切れないのが本気で怖いんだけど……)

ピタッ

『!!』
『止まったッッ動きが止まったぞッッ』

バッ

『ボールが開いて―――――』

56 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 00:01:08.68 ID:RmeZZ3L4.net
花丸「ぎいぃいいぃいやぁ〜〜!!何するずらァー!!!
やめてずら!!!
マルが何したって言うんずらぁー!!!!!!
痛いずらよぉー!!!!!!!
読書が出来なくなっちゃうずら・・・
ペンも握れなくなっちゃうずらよぉー!!
千歌ちゃーん!!!!助けるずらぁー!!!!!!!!」ジタバタ

千歌「え…」

鞠莉「ワオ」

審判「勝負ありッッ」

57 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 00:01:51.75 ID:RmeZZ3L4.net
『恐るべし松浦果南、手足を動かすことすら困難なあの体勢から』
『な…なんと生爪をむしり取る荒業ッッ』

果南「惜しかったねマル」フウ
果南「全身で丸まって抱きしめる………なかなかいい技だったけど」
果南「深海の水圧とストレスはこんなもんじゃない」

花丸「…………無念ずら…」シュン…

果南「それと………」スッ…

花丸「!」

ハグウッ

果南「マルのハグは、ちょっと愛が足りないよ」ニカッ

花丸「果南ちゃん………」

58 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 00:02:53.36 ID:RmeZZ3L4.net
グウ~~~ッッ

花丸「!」

果南「…アハハ………ちょっと疲れて、お腹すいちゃった………」カア…

花丸「マルもずら!」
花丸「いっしょにお昼食べにいこッ」

果南「私は、今はお肉の気分だね」

花丸「マルもずら!!それも焼いてるのじゃなくて、生のがいいずら!」

ワッハッハッハッハッハッハッハッハッハ

善子「いや笑えない笑えない」

二回戦Aブロック第一試合 果南〇 花丸×

59 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 00:03:34.80 ID:RmeZZ3L4.net
・青竜側入り口前。

聖良「見ましたか理亞」
聖良「あれが松浦果南です」

理亞「…ウン…………」

聖良「後輩の首元を噛みちぎり、生爪をむしり取る」
聖良「ひどい闘い……ひどい先輩です」

理亞「……………」

聖良「『強ければなんでもいいのか!』」キリッ

聖良「アホですか」

聖良「強ければいいんですよ」

60 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 00:05:11.54 ID:RmeZZ3L4.net
・白虎側入り口前。

花陽「スゴかったね、花丸ちゃんの闘いぶり……」

真姫「そうね、色々言いたいことはあるケド………」
真姫「花丸のあの必死さは、凛も見習った方が良いんじゃない?」

凛「………凛はあんな闘いいやだよ………」
凛「アルマジロはいいよ?アルマジロはいいけど……」
凛「噛みつきとか……ああいうのは凛は………」

にこ「ま〜た、何甘いこと言ってんのよ………」ハア

凛「だって…………凛は…………」

にこ「化け物揃いのこの大会、ヨゴれずに勝ち抜こうっていうのが………」

凛「凛はムリーーーーーッッッ」

真姫「…………」
花陽「凛ちゃん………」

61 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 00:05:56.59 ID:RmeZZ3L4.net
凛「凛は凛の闘い方で勝負するもんッッ」
凛「勝てばいいんでしょッッ」プイッ

にこ「凛ッッ!!」

凛「な……何………?」

にこ「…………………」
にこ「……………」
にこ「そう」ニイッ
にこ「分かってりゃいいのよ」

にこ「勝てばいいのよ勝てばッッ」
にこ「あんなメロン女に、死んでも負けるんじゃないわよッッ」セナカバチーンッ

凛「痛いにゃ〜〜〜〜〜ッッ」

62 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 00:17:44.81 ID:RmeZZ3L4.net
わざわざ立てて頂いたのに恐縮ですが、ちょっとリアルが忙しいので向こう一週間ぐらい二日に一試合または半試合の更新になります
また落ちてしまったらその時はある程度書き溜めてから自分でスレ立てて投下します

63 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 00:29:03.79 ID:tdZYr/iv.net
待つわ

64 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 00:48:55.50 ID:ay+y9+Om.net
正統派のパロ
期待してる

65 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 01:08:07.08 ID:Qm+cu1nf.net
つまんね

66 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 01:48:44.41 ID:2C21KR4t.net
>>56
散々攻撃してるでしょ

67 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 02:06:23.11 ID:jGdSfHpd.net
やはり爪やられたかw

68 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 03:18:44.57 ID:UV1l7nTj.net
乙ッ‼
1試合の密度が上がってきたな

69 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 10:07:36.10 ID:brLL75d/.net
乙!最後はギィ水で〆てくれて大満足やで!www

70 :名無しで叶える物語:2019/02/10(日) 21:40:16.04 ID:nu9ObCkj.net


71 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 11:57:49.21 ID:78UuKZKb.net
HOSYUッ

72 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 21:05:56.75 ID:x+hvpGvF.net
>>59
これ独歩の台詞だったのか
宿禰編見てなかったから知らんかったわ

73 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:19:52.40 ID:6Xt37HPr.net
『二回戦第二試合!!ここに異色の対決が実現しましたッ』
『白虎の方角ッ、μ'sが誇るデンジャラス・ライオン、星空凛ッッ』
『一回戦では健脚を生かした超タックルで桜坂しずくを打ち破っています』

『対しますは青竜の方角ッッ鹿角聖良!!』
『妹の理亞を無慈悲に下して勝ち上がってきました』
『相撲の技をいくつか使用いましたが、強さの底はまだ見せていないかッッ』

善子「っていうか、なんであの人は相撲なのよ………」

理亞「………」

――
―――
「あのsaint snow が負けるなんてね〜〜〜」ヒソヒソ…
「優勝候補だったのにね〜〜〜〜」ヒソヒソ…
「肝心なトコでずっこけるんだもんなァ〜〜〜〜」ヒソヒソ…

理亞「姉様………」ギュッ…
理亞「!」

聖良「…う……ッ……うう……ッッ」ツー…

74 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:20:37.93 ID:6Xt37HPr.net
・夜。理亞の部屋。

善丸ビィ「ZZZ」グーグー

理亞「…………」
理亞(眠れない………)

「―――イッッ」ズシンッ

理亞(なんか…さっきから………)

「―――ォイッッ」ズシンッ

理亞(姉様の部屋がうるさい………)

「――コオォイッッ」ズシンッ

理亞(…もう我慢できない………)スクッ

75 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:21:10.53 ID:6Xt37HPr.net
理亞「姉様ッッさっきから何を………」ガララッ
理亞「なッッッ」

聖良「………」スッ…
聖良「ドスコオォイッッ」ズシィンッ

理亞(これって……………相撲の………)
理亞(四股ッッッ!!?)

聖良「…………」スッ………
聖良「ドスコオ」
理亞「姉様ッッッ」

聖良「!」
聖良「理亞」ピタッ
聖良「どうしました?」カタアシアゲー

理亞(そこで止まるんかいッッ)

76 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:21:41.07 ID:6Xt37HPr.net
理亞「…うるさい………さっきから…………」

聖良「それは失礼しました」ピターン

理亞「………っていうか、何やってんの?」
理亞(足ッ早く下ろしてッッ)

聖良「見てわかりませんか」
聖良「四股ですよ」

理亞「それはワカるけど……なんで……………」
理亞(足ッッ)

聖良「なぜ………?」
聖良「理解らないのですか?」

理亞「え?」
理亞(足ッッッ)

77 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:22:11.76 ID:6Xt37HPr.net
聖良「私たちはどうしてラブライブ!に負けたのです?」
聖良「転倒(こ)けたからです」

理亞「………ッッ」

聖良「だったら私たちがすべきことは何か」
聖良「子供でも理解りますよね?」
聖良「二度と転倒けないようにすること―――――すなわち足腰を鍛えること」
聖良「そのためには、相撲の四股は持ってこいというわけです」

理亞「……………」

聖良「理亞、敗けることは恥ずかしいことではありません」
聖良「大事なのは敗北から何を得るか、です」

理亞「………姉様……ッ」プルプル…

聖良「あなたもあのルビィさん達と一緒に切磋琢磨して、いずれは私を…」ウンヌンカンヌン

理亞(足を下ろせ〜〜〜〜〜〜〜ッッッ)

78 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:22:49.66 ID:6Xt37HPr.net
―――
――

理亞「善子………………」スッ…

善子「わっ」
ルビィ「理亞ちゃんッ」

理亞「姉様が札幌でなんて呼ばれてるか教えてあげる」
理亞「“スク”ールアイドルの“姉”様……………」
理亞「スク姉…………すくねえ……………」

宿禰(スクネ)だよ…………………     

※野見宿禰…相撲(角力)の祖とされる人物。

審判「両者下がってッッ」

聖良「………」スッ……

ダイヤ「!」

『っとこれはッッ』

79 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:23:25.60 ID:6Xt37HPr.net
『両手を着いてッッ仕切りの構えです鹿角聖良!!』
『開始の合図から一気にカタをつける気か―――ッッ!?』

聖良「…………」フウーッ

凛「よーしッそれなら…」スッ…

『!!』

凛「凛もこれでいくにゃーッッ」

『凛も手を着いたァァッッ』
『四足歩行!!しずくを吹っ飛ばしたあの構えです!!!』
『はからずもお互い立ち合いの形になった―――ッッ』

にこ「どう見ても乗せられてるじゃないッッ」
花陽「………凛ちゃん……」ギュッ
真姫「…色々と心配ね………」

80 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:24:13.75 ID:6Xt37HPr.net
ダイヤ「ルビィ、善子さん」
ダイヤ「聖良さんの意図がわかりますか」

ルビィ「えッ?ええっと………」

善子「フンッ見え透いてるじゃない」
善子「自分の得意な相撲勝負に誘ったってだけの話よ」

審判「はっけよいッッ」

『っと審判も空気を読んだッッ』
『さあ時間いっぱいッッ待ったなしの大一番だ――――ッッ』

聖良「……………」クス

審判「残ったッッ」

『試合開始―――ッッ』

81 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:25:05.24 ID:6Xt37HPr.net
凛「―――」バシュッ
聖良「――――」ダァンッ

ぱそ…

凛「!」

ガチイッッ

『組み合った両雄ッッがっぷり四つだアアッッ』

しずく「組み合った、って――――ッッ」

善子「凛さんの超タックルを受け止めたッッ!?」
善子「トリケラトプス拳を真正面から吹っ飛ばしたアレを、どうやってッッ」

ダイヤ「腰です」

善子「腰ッ?」

82 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:26:05.37 ID:6Xt37HPr.net
ダイヤ「見えませんでしたか。今の聖良さんの動き」
ダイヤ「ぶつかる瞬間――このように………」クイッ
ダイヤ「瞬間的に腰を引いた」クイックイッ

ルビィ「その動き………どこかで………」
ルビィ「!」ハッ

『Believe again』の腰振りダンス!!

鞠莉「ぶつかる衝撃を吸収した、ってことかしら」
鞠莉「あの腰の使い方――乗馬の動きにも通じるものがあるわね」

ダイヤ「立ち合いというものは速ければいいという単純なものではありません」
ダイヤ「相手の勢いを殺すテクニックも重要な要素の一つ」
ダイヤ「聖良さん………底知れぬ “技量”ですわ……」

83 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:27:01.61 ID:6Xt37HPr.net
聖良「さて……ここからどうしましょうか……」フフ
聖良「投げてもよし……倒してもよし……吊っても………」

『これは凛にとっては厳しい体勢になりました』
『捕まってしまっては自慢のスピードも生かしようがありません』

海未「ワカっていませんねあのアナウンサーも……」

ググ…

聖良「ん?」

ズサ……

聖良「ん?お?」

『こッこれはッッ』
『寄っている!?凛が聖良を押しているぞッッ』

84 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:27:32.87 ID:6Xt37HPr.net
凛「凛に相撲がとれないとでも思ったの………ッッ!?」グググ…

海未「スピード自慢は捕まえてしまえばいい…………」
海未「そんなふうに考えていた時期が私にもありました」

グググググ………

聖良「…………ッ」ズサササ…
聖良「ッッ」シュザッ

『巻き替えた!!左を差しました聖良ッ』
『これで聖良はもろ差しッッ凛の上体がますます起きますッ』

凛「フヌヌヌヌ………」グ…ッグググ…

聖良「く」
聖良(こ…この猫………ッッ)ズササ…

85 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:29:05.21 ID:6Xt37HPr.net
善子「ありえない……ッッ凛さんは完全に腰が高いのに……ッッ」

聖良(ちッ…脚力(ちから)……ッッ)ブルブル
聖良(脚力だけで………ッッ)

海未「足が速いということは、大地を蹴る力が強い―――前に出る力が強いということです」
海未「組んだところでそれは変わりません」

ガッ

ルビィ「足が揃ったッッ」

凛「それーーーーッッ」ダアンッ

聖良「――――ッ」

ドシャアアッ

86 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:29:44.94 ID:6Xt37HPr.net
『倒した〜〜〜ッッ凛が聖良を寄り……イヤ全身で押し倒しましたッッ』

凛「やった……」ムク…

理亞「………ッッ」


聖良『だったら私たちがすべきことは何か』
聖良『二度と転倒けないようにすること―――――』


理亞(ありえないッッ星空凛の脚力がいくら強くたってッ)
理亞(姉様に限ってッ真正面から “倒される”なんてこと……)

聖良「………」モゾ…

理亞「!」ハッ
理亞「…フン」クスッ

87 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:30:20.18 ID:6Xt37HPr.net
凛「やったアアアアア」
凛「勝ったにゃァッ」ピョンピョンッ

『これは予想外ッッこの大相撲を制したのは――――』

花陽「凛ちゃん………ッ」
にこ「あのバッカ………」
真姫「やっぱり……」ハア

ブワンッ

凛「え――――」フリカエ…

グワシィッ

『あ〜〜〜〜〜っと!!』

凛「〜〜〜〜〜〜〜ッッ」

ドッシャアアアアッ

88 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:31:16.62 ID:6Xt37HPr.net
絵里「跳び起きざまに、胴廻し回転蹴り……」
希「お姉ちゃんの方も出来たんやね………」

『予期せぬ大技を決めました聖良ッッ』
『今のバク転蹴りは言うまでもなく相撲にはない技ですッッ』

凛「……………ッッ」ガクガク

聖良「不本意ながら、 “相撲”の勝ちは譲りましょう………」
聖良「しかしこの“勝負”の勝ちは頂きます」

ダイヤ「このライタイ祭究極ルールの決着はどちらかが戦闘不能に陥った時のみ」
ダイヤ「いかに“相撲対決”を煽ってもそれは変わりませんわ」

聖良「フフフ……“デンジャラス・ガール”星空凛さんともあろうお方が、甘いものですね」

理亞(姉様、ガールじゃない、ライオン)

聖良「ここは最強のスクールアイドルを決める場所ですよ……」ザッ…

89 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:32:06.77 ID:6Xt37HPr.net
ルビィ「じゃあ、聖良さんが相撲対決に持ち込んだのは……」
善子「最初からこれを狙って………」

ダイヤ「というより、二段構えでしょうね」
ダイヤ「得意の相撲で勝てればそれでよし、負けてもスキを作れればよし」
ダイヤ「凛さんが予想外に相撲に強かったのでさっさと負ける方に切り替えたと………」
ダイヤ「見上げた“人間力”………抜け目のない人ですわ」

ガシッ…

凛「………ッッ」

『凛を立たせました聖良』
『その凛は今の蹴りのダメージがかなり尾を引いているように見えますッッ眼が虚ろだぞッッ』

希「同じバク転蹴りでも理亞ちゃんとは体格も体重も違う」
希「ケタ違いの威力やろうね」

90 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:32:39.44 ID:6Xt37HPr.net
聖良「最後は大技でカッコ良く決めさせていただきますね」

凛「…………」ボーッ…

聖良「っと」ガッ

『足を掛けた聖良ッッ』

聖良「おっしょいッッ!!」

ガッ…

聖良が足をハネ上げるとともに、凛の身体が半回転する。
聖良は凛のアゴを抑えて、頭から地面に叩きつけようとする――――

91 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:33:23.91 ID:6Xt37HPr.net
花陽「凛ちゃんッッッ!!」

凛「!!」ハッ

ブワンッ…

凛(あれれ?何これ―――――)
凛(凛、投げられてる?―――――)
凛(このまま地面に思いっきりぶつけられて――――――)
凛(敗けちゃう―――――)

ガシッ………

凛(あ――――指――――)
凛(誰の?―――――敵のだよね―――――)

凛(―――届きそう―――――――)

92 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:34:32.13 ID:6Xt37HPr.net
カッ…

『花丸ちゃんは貴女に憧れて――――』
『本家も負けてられないってことだよね―――』
『凛はムリーーーーーッッッ――――――』
『死んでも負けるんじゃないわよッッ―――』
『ここは最強のスクールアイドルを決める場所ですよ―――』

凛(―――――たくない――――)

聖良「―――――!」

凛(敗けたくない!!!)

ガブウウッ

聖良「ッ」ピタッ…

にこ真姫花陽「!!!」

93 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:35:07.36 ID:6Xt37HPr.net
めき…

『かッッッ』
『噛みついた〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ』

花陽「凛ちゃん……」
にこ「やりゃできんじゃないのッッ」ガッツポ

凛「〜〜〜〜〜〜」ギリ…

『噛んでいるッッ』
『噛んでいる〜〜〜〜〜ッッ』

ペキ…

『闘いに牙を取り戻しましたデンジャラス・ライオンッッ』
『前の試合に続いて、この試合も凄惨な試合と―――――』

94 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:35:41.47 ID:6Xt37HPr.net
聖良「フンッ」バッ

にこ真姫花陽「えッ!!?」

にこ(噛みつきがッ)
真姫(効いてないッッ!?)
花陽(なんでッッ!?)

凛(――硬―――――――)

ドシャアッッ

凛「」

審判「勝負ありッッ」

95 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:36:20.61 ID:6Xt37HPr.net
ダイヤ「考えてみれば相撲は廻しをとるのも小指からなんですよね」
ダイヤ「小指が命綱なんですよね、力士って」
ダイヤ「横綱クラスならその小指で4分の1トンもある力士も転がせるんですよね…………」

梨子「……………………」
善子「……………………」
ルビィ「……………………」

にこ(にしても………にしてもでしょッッ)
真姫(いくらなんでも、歯が立たないワケ……………)
花陽(フツーの噛む力があれば………………・)

にこ真姫花陽「!!」ハッ

にこ真姫花陽「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ」グッ…

ラーメンばっか………食べてるから……………ッッ

二回戦Aブロック第二試合 聖良〇 凛×

96 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:37:27.20 ID:6Xt37HPr.net
・玄武側入り口前。

梨子「あら」
梨子「曜ちゃんとの闘いでも、私の方に来てくれたんだ」ウフフ

善子「…別に、私はどっちでも良かったんだけど」
善子「なんか、千歌が血相変えて曜の方に行ったから、一応………」

梨子「千歌ちゃんが?」

善子「そ」
善子「ちょっと前までは、『どっち応援しよ〜〜〜』って頭抱えてたんだけどね」

梨子「…そうなんだ………」
梨子(何かあったのかな…?)

97 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:38:24.39 ID:6Xt37HPr.net
梨子(………でも、対戦者(あいて)の曜ちゃんがどうであれ)
梨子(私のやることは変わらない)ピシャンッ

梨子(完成されたレズ格闘技を見せるだけのことよ)フフフ

・トイレ。曜と千歌。

千歌「どうすんの……………?」
千歌「ねぇ…」

千歌「こんなんなっちゃってェェッッ」

曜「…………………」

千歌の目の前の曜はいよいよ毒が回ってきたのか急激にやせ細っている………。

千歌「病院だよゥッッ!!!」

98 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:38:58.18 ID:6Xt37HPr.net
真姫「待って」

千歌「!」
曜「…真姫ちゃん……」

真姫「病院で解決する問題じゃないわ」
真姫「死ぬまでたらい回しにされるのが関の山よ」

千歌「どうすんの」
千歌「だったらどうすんの」

真姫「方法は一つしかないわ」
真姫「生還するための闘い――――」
真姫「このまま試合に出てもらって」
真姫「渡辺曜の、目覚めに賭ける」

99 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:39:39.25 ID:6Xt37HPr.net
千歌「……ぅ……いて………ゃ…ぇよ……」

真姫「え?」

千歌「ちょうしこいてんじゃねエよッッッ!!!」

千歌「目覚めに賭ける…ッて……………」

バチッ

千歌「させるかそんなことッッッ!!」

棒立ちで佇む真姫に、千歌は涙ながらに殴りかかる。

千歌「おまえらの好きになんか」

ベチッ ボスッ バチッ ガスッ

千歌「させるかッ」

100 :名無しで叶える物語:2019/02/11(月) 22:40:22.11 ID:6Xt37HPr.net
パシッ

千歌「!」
曜「もういい」

曜「もう……じゅうぶんだよ」

ハグウッ

千歌「ッ」

勇気を……もらった!!!

千歌「…バカ曜……ッ」ポロポロ

曜「未来の事に臆病にならなくて………いいんだよ……………」ギュッ

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