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希「7つの大罪」曜「殺人事件」

1 :名無しで叶える物語:2019/02/28(木) 00:09:25.83 ID:JEXmkte6.net
───東京某所 アパートの一室
×月1日 月曜 雨

希「それで聞き込みの方は?」

いつき「二時間ほど夫婦喧嘩のようなやりとりが続いて、銃声が二発鳴ったらしいですね」

いつき「嫉妬からなんですかね、」

希「どうなんやろな…。それで子供がいるんやろ、」

いつき「…らしいですね」

希「その場面を見たん?」

いつき「それがどうかしたんですか?」

221 :名無しで叶える物語:2019/03/14(木) 01:22:25.26 ID:HfI2GBUj.net
───警察署 応対室


英玲奈「依頼人はあと二人、死体を隠しているそうだ」

英玲奈「曜刑事と希刑事の二人だけを、今日の4時にその現場へ案内するらしい」

曜「なんで?」

英玲奈「確か…、あなた達を尊敬していると彼女は言っていたな」

希「…間違いない、誘いや」

曜「…だよね」

英玲奈「二人が断れば永遠に死体は見つからないだろう」

222 :名無しで叶える物語:2019/03/14(木) 01:23:35.43 ID:HfI2GBUj.net
理事長「困ったものね」
理事長「…でも私達は取引をするつもりはないわ」

英玲奈「そうか、そうしたら彼女は精神病を主張するだろう」

希「ええで」

曜「…やってみてよ」

英玲奈「ああ。おそらくこの異常犯罪なら我々の主張が通るだろう」

理事長「絶対に無罪にはさせないわ」

英玲奈「どうだろうな」
英玲奈「…だが彼女のいう条件を受け入れれば、彼女は罪をすべて認める」

理事長「そう…。」

理事長「…あなた達が決めて」

曜「もちろん、本当に認めるならやるよ」

英玲奈「二人ともか?」

希「精神病を主張するならウチはこの会話を反証にする。これはウチらへの脅迫や」

英玲奈「そうしたら彼女も死体の話をするだろう。知ってて死体を放置すればマスコミは大騒ぎするだろうな」

希「死体は本当にあるんやろな?」

英玲奈「ああ、あるぞ」

理事長「一応情報だけ伝えると…彼女、ジェーンの手からは持ち主不明の血液が検出されたわ」

希「…」

理事長「…あなたに薦めている訳じゃないけど、彼女は今でも両手に手錠をしてるの。」

希「…。」チラ…

曜「…希ちゃん、……終わらせよう。」

希「…」
希「そう言われたらウチは逃れられんで…」

223 :名無しで叶える物語:2019/03/14(木) 04:02:58.22 ID:EZckyCFM.net
これは…

224 :名無しで叶える物語:2019/03/14(木) 09:17:53.93 ID:hP+GrWPC.net
クライマックス緊張する

225 :名無しで叶える物語:2019/03/15(金) 01:42:42.39 ID:zJ2o6wrH.net


226 :名無しで叶える物語:2019/03/15(金) 23:41:23.83 ID:VvTZ624j.net


227 :名無しで叶える物語:2019/03/15(金) 23:47:57.87 ID:hnddbizi.net


228 :名無しで叶える物語:2019/03/16(土) 01:42:08.97 ID:m1R+Z0ex.net


229 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:28:55.45 ID:X8zCPNAD.net


230 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:29:24.14 ID:X8zCPNAD.net
───警察署 署内


理事長「希刑事と曜刑事にはピンマイクとGPSをつけて貰いました。それであなた達には二人が犯人を護送している車を上空からヘリコプターで追ってもらいます」

果南「はいっ」
モブ警「「「はい!」」」

理事長「今の予想だと犯人はなにも出来ないと考えられます。…ですが、細心の注意を払って任務にあたってください」

果南「はいっ」
モブ警「「「はいっ」」」

理事長「それで現場の指揮はいつも通り、果南さん。あなたにお願いするわね」

果南「任せてください」

理事長「それでは健闘を祈ってるわ」

スピーカー『それで、あなたの本当の正体はなんなんや?』

231 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:31:15.48 ID:X8zCPNAD.net
───中型車 車内
運転席希、助手席曜、後部座席犯人


希「それで、あなたの本当の正体はなんなんや?」

ジェーン「本当の正体?」

曜「名前ってことでしょ」

希「今更言ったところで損はないやろ」

ジェーン「…私が誰かなんて意味はないわ」

232 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:31:49.42 ID:X8zCPNAD.net
希「別におしえてくれてもええやろ」

ジェーン「…まぁ、知りたいのならおしえてあげてもいいわ。あなたの言ったように損は無いわけだしね」

希「じゃあ、なんや?」

ジェーン「ツバサ」

曜「翼…?」

ツバサ「綺羅ツバサよ」

希「あんま聞かん名前やな。」

ツバサ「教えたんだからあなたは黙って左を走ってなさい」

希「はいはい」

233 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:32:29.18 ID:X8zCPNAD.net



曜「行き先はどこなの?」

ツバサ「ついてからのお楽しみよ」

曜「ただ死体の所に行く訳じゃないでしょ?マスコミだって注目してるんだしさ」

ツバサ「…人にものを聞かせたいなら、」
ツバサ「手で肩を叩いてもダメよ。ハンマーを使わないといけないの。」

ツバサ「そうしてやっと、人は本気で話を聞く」

曜「じゃあ貴方は人にものを聞かせるほどの人で、あなたは特別なの?」

ツバサ「特別?それは分からないわ。こうしている限り私は人と同じ…でも、私のしていることは特別」

234 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:33:14.43 ID:X8zCPNAD.net
希「していること?」

ツバサ「そうよ…」

曜「別になにも特別じゃないよ」

ツバサ「違うわ」

曜「そうかな?」
曜「…教えてあげるけど大体の人は2ヶ月も経つと、その時に話題になってた事なんて忘れるものなんだよ」

曜「…これもきっとそうだと思うよ、ツバサさん」

ツバサ「まだ全部終わってないわ。このすべてが終われば、その結末は」
ツバサ「……人には理解しにくいけれど、認めざるを得ないものになるわ。…きっとね」

曜「?…訳が分からないよ。こんなことやってて楽しい?」

ツバサ「早くあなたに見せてあげたいわね。この、すばらしい結末を」

曜「当たり前だけど私はあなたの横についてる。おおそれた事は出来ないよ」
曜「…でも、もしその計画が始まったらおしえてね。私が見逃さないように」

ツバサ「心配ないわ、見逃さないから……絶対にね。」

235 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:33:49.62 ID:X8zCPNAD.net
───


バラバラバラバラ

理事長『ヘリコプターから見た状況はどう?』

果南「今のところは犯人を乗せた護送車に異常はありません、順調に高速道路を北に走っています」バラバラバラバラ

理事長『良かったわ、引き続き監視を頼むわね』

果南「了解っ!」

236 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:34:30.83 ID:X8zCPNAD.net
───


希「…。」ブロロロロ

ツバサ「…」フフ

希「…」チラッ
希「…なんか嬉しそうやな」

ツバサ「もうすぐよ」

曜「…。」

曜「…前から気になってることがあるんだけどさ、あなたみたいな人達って自分が異常者って思ってたりする?」

ツバサ「私が異常者なら安心かしら」

曜「そうだよ」

237 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:35:19.57 ID:X8zCPNAD.net
ツバサ「どうせあなたには分からないわ。私は選ばれた者なの」

希「……あんたがそう思いたいだけやで」
希「ツバサさん、あなたは矛盾に気づいとらん」

ツバサ「どんな?」

希「…もし、あんたが何か偉大な力に選ばれてそうしてるなら、」

曜「…」

希「なんであんたが楽しんでるんや?」

ツバサ「…」

曜「確かにそうだね」

ツバサ「…あたりまえの事よ。仕事を楽しんでやるのは普通の事じゃない?」
ツバサ「現に私自身も喜んで罪人に罪を償わせたわ」

238 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:36:23.09 ID:X8zCPNAD.net
ツバサ「…アイドルだって、政治家だって、もちろん刑事のあなたも、仮初めの結果さえ恐れなければ各々の仕事を喜んでする…」

曜「…ふーん、じゃあそれがあってるとしてあげるよ」

曜「でも貴方は罪のない人を殺したんだよ、」

ツバサ「あなた、…本気で言ってる?」

ツバサ「…この腐った世の中で、誰が彼らを心の底から罪のない人々だと思えるのッ?」

曜「…」

希「ツバサさん、、落ち着きや」

ツバサ「私は落ち着いてる…でも実際の問題はもっとありふれてる人々の罪よ」
ツバサ「私達はそれを日常の中で許してる。」

ツバサ「些細なこと、あたりまえの事だって…だけど、もう許されないわ。私がもう見せしめをした」
ツバサ「私のしたことをこれから人々は考え、そこから学んで、従うの」

希「…。」

ツバサ「…永遠にね」

曜「それはどうかな、」

ツバサ「言っておくけど…私は憐れんだりしている訳じゃないわ。皆、神に滅ぼされたソドムの住人と一緒」

希「ほう…」

希「なら、あんたは神と同じ審判をあたえたつもりなん?」

ツバサ「…」

ツバサ「……神の行いなんてだれにも分からないものよ」

曜「話にならない…」

ツバサ「あなたの為に話してないわ」
ツバサ「先に見えるでしょ、あの発電所にある高圧線の鉄塔、あそこが行き先」

239 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:37:12.49 ID:X8zCPNAD.net
───


バラバラバラバラ…


『先に見えるでしょ、あの発電所にある高圧線の鉄塔、あそこが行き先』

果南「なるほどね」

果南「ヘリコプターであっちに旋回して、私達が先にそこに行くよ」

モブ子「了解です」

『ザザ.……ザザ…』

果南「ねぇ、車との通信が切れそうなんだけど。わかるかな?」

モブ子「…たぶん一時的な高圧線の影響ですね」

果南「わかった、じゃあこのままで行くしかないね。……上からみる限りでも発電所に待ち伏せとかはなさそうだし、このままいこう」

果南「…」バラバラバラバラ…

果南「でもあの目的地、ほんとに何もないね。周りにはなにもない…、あるのは広大なコンクリートの地面だけで」

果南「この様子だと車がここに来るのにはあと二分ってところかな、…上空で待機しといて」

240 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:39:17.35 ID:X8zCPNAD.net
───東京 郊外 発電所
×月7日 日曜  快晴
15:37


ブロロロロ…


希「ここや…」キキッ

曜「ツバサさん、あなたは車で待ってて」バタン

希「うちも外に出るで」

曜「…」
曜「なにもないね。障害物もないから良く見渡せる」

希「敷地内はあたり一帯コンクリートや、しいて言えば奥に発電所が見えるくらいで…」

曜「彼女、降ろす?」

希「ええで」

曜「わかった」
曜「ツバサさん、降りて。ゆっくりだよ」

ツバサ「…そうね」

ツバサ「…」ノソ

希「…ここになにがあるんや?」

ツバサ「今、何時かしら?」

希「なんでや?」

ツバサ「知りたいだけよ」

希「……4時前やな」

ツバサ「そう、…ならもうすぐね」

曜「ツバサさん。確か現場はこの近くなんだよね?案内して」

ツバサ「そうだったわね、ついてきて」テク…

曜「そうするよ」

希「…久しぶりの晴れやけど。この太陽もなんか嫌な感じやで、痛い」

曜「晴れたんだから雨よりはマシだよ」

241 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:39:26.37 ID:X8zCPNAD.net
ツバサ「ちゃんとついてきてるの?」

曜「大丈夫だよ、ついていってる」


ワンッワンッ…


希「なんやっ!」バッ

曜「…この声って、犬?」

希「あっちの方から走ってくるで、なにかデカい箱を口にくわえてるみたいや」

曜「何か危なそうだね。ツバサさん、そこに伏せて」チャキッ

ツバサ「…」フセ…

希「二人はそこで待ってるんや、ウチが見てくる」タッ


ツバサ「来たみたいね」

242 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:39:54.90 ID:X8zCPNAD.net
───



果南「なんか犬が彼女たちに走ってきてるみたいだよ。両目が毛で隠れてよく見えない白い犬、」

理事長『犬…?』

243 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:40:39.60 ID:X8zCPNAD.net
───



犬「ハッハッハッハッ…」タッタッタッ

希「こっちには来るんやないっそこで止まるんやっ!」

犬「ハッハッハッ」タッタッ

希「ちょっ止まって!」チャキッ

犬「ハッハッ…ハッ」タッ

希「…」
希「さすがに犬には効かんか」

犬「…」タッ……ピタ。

希「…なんや?犬」

犬「……」
犬「…」トスッ

希「箱を地面に落としてどうするんや」

犬「…ワンッ!」タッタッタ

244 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:41:07.77 ID:X8zCPNAD.net
───


バラバラバラバラ…

果南「あれは…」
果南「箱を置いていった?…。ッ早く爆弾処理班を呼んでっ」

モブ子「分かりました!」

245 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:42:28.22 ID:X8zCPNAD.net
───


希「犬は箱置いてもうどっかいったで、」

希「あれ?…落としてった段ボール箱の上になんか書いてある」


      “曜刑事へ”


希「…曜ちゃん宛て?」

希「ハァ……」
希「いかにもな段ボール箱や、。」


曜「…」ジーッ

曜「動かないでね」

ツバサ「…分かってるわ」


希「どうかな…。」
希「曜ちゃんは犯人に付きっきりやし、ウチがみとくか」

希「…。」


ツバサ「あなたには本当に感心しているわ、曜刑事」

曜「…」


希「開けてみるで……」


曜「…なにかな」チラッ


希「箱のヘリの隙間を閉じてるガムテープを剥がしてっと…」ペリペリペリ…

希(段ボール箱の一番上のフタを開けて…)ピラ…

希「これは……?、」(ん?、段ボールに赤黒いシミが付いてるで…)

希「…血や」

246 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:43:46.22 ID:X8zCPNAD.net
ツバサ「あなたは立派に生きているわ、自信を持っていいほどにね」

曜「うるさいよ、ツバサさん」


希(…血って、なんや?)
希(でも箱の中身を見ることには何も分からんのは当たり前…)

希(次の段ボールの両内蓋を開けたら…、中身や)

希「…」ゴクッ…

希「……。」
希「…」(中身は…)パッ…

希「…ッッッッッ!!!」ビクッ

希「……。」
希「…」ワナワナ


曜「どうかしたの?」


希「…駄目や」

希「…」pi
希「…ヘリは離れてるんや、ここに近づいたらダメやで」

247 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:44:30.05 ID:X8zCPNAD.net
───


『…ヘリは離れてるんや、ここに近づいたらダメやで』

果南「わかった、離れてッ」

モブ子「了解。」

248 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:45:38.53 ID:X8zCPNAD.net
───


希「…これはヤツの罠や」ダッ


ツバサ「こっちに来たわよ」

曜「どうしたの?」

ツバサ「あなたも私みたいに…

曜「黙ってて」

ツバサ「聞きなさいよ、」
ツバサ「私はあなたを誉めてるのよ?そして可愛らしい奥さんの事もね」

曜「そんな事、どうでもいいって…」

曜「…え?」

ツバサ「桜内梨子…」

曜「っなんでそれを」

ツバサ「…あなたの署の警官たちは警戒心が足りないわ」
ツバサ「今朝、前日に下調べもしてあったあなたの家にお邪魔したわ」

曜「…?」

ツバサ「なぜかって?平凡な夫婦の…生活を味わいたくて、よ」

希「曜ちゃん銃を捨てるんやっ!」

249 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:46:47.90 ID:X8zCPNAD.net
曜「…。。」

ツバサ「今日も私に反抗的な態度ばかり取って…。そこであなたにお土産を用意してあげたわ……」

ツバサ「あなたの婚約者の首よ」

希「…曜ちゃん」タ

曜「…」
曜「……?」

曜「…なにを言ってるのか分からないんだけど?」

希「とりあえず今持ってる銃を渡すんや」

曜「いや、あの箱はなんだったの?」

希「別にええやろ…ウチに銃を渡すんや」

曜「良くないッ、あの箱の中身はッ?」

ツバサ「実を言うとね。あなたの平凡な暮らしを妬んだ私も罪人になってしまたの」

250 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:47:54.93 ID:X8zCPNAD.net
曜「あの箱はッ?」

希「…いや、……」

曜「中身はなんなのッ???」

希「それはっ…」

曜「ねぇってばッ!!?!」ドン

ツバサ「さっき言ったでしょ?」

曜「それはウソだよっ、さっきから貴方が出任せばっかり言ってるの私は知ってるからねっ!!」ジャキッ

曜「本当のことを言ってッ」ツキツケ

ツバサ「…。」

251 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:48:30.54 ID:X8zCPNAD.net
希「ダメだよ曜ちゃん、彼女は撃たせたいんや」

曜「ッ言ってよ!ウソだって!!」

ツバサ「復讐は…」

曜「無事なんでしょ?本当は」

ツバサ「…怒りの罪よ」

252 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:49:29.53 ID:X8zCPNAD.net
曜「ッ何もしてないって言ってッッ!!!」ダンッ

希「…ッ…曜ちゃんが殺せば、ウチらの負けや……」

ツバサ「確か婚約者、梨子さんって言ったかしら?…彼女は命乞いをしたわ」

曜「ッ、」


ツバサ「お腹に子を身ごもってるってね…」


曜「え……。??…」
曜「…なにそれ……?」

希「…ッ」バチンッ

ツバサ「痛いわね、叩くことないじゃない」

曜「子を……?」

曜「……。そうだったんだ…」

253 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:50:22.83 ID:X8zCPNAD.net
曜「………」
曜「…」

曜「あぁ………そんな、……」ウロウロ…

ツバサ「…」

曜「ねぇ希ちゃん、ほんと……?」

ツバサ「あら、…まさか知らなかったの?」

希「……。」
希「…」ウツムキ(もうウチには…)

曜「イヤッそんな…、……希ちゃんっ…」

ツバサ「…さぁ」

曜「……こんな事ってないよ…」ジャキ…

曜「…………。」

ツバサ「それでいいわ、撃ちなさい」

254 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:52:06.52 ID:X8zCPNAD.net
曜「このっ…。」カマエ

曜「…」
曜「……」ウル…

曜「…」ウツムキ

曜「……」ポロ…ポロ……
曜「うぅっ…」

希「…、銃をウチに渡すんや」

ツバサ「…。」

曜「……でも私はっ」ポロ……

希「曜ちゃん、こいつを殺せば…こいつの勝ちや」

曜「イヤだよッ!なんでこんなことッ!!」

ツバサ「…さぁ」

255 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:54:02.43 ID:X8zCPNAD.net
曜「…。」

曜「ああ…もうっ!!…」カマエ…

希「…」

ツバサ「…」

曜「あなたを、殺す」
曜「……。引き金が……重いよ…」グ……

ツバサ「…」

曜「…、」
曜「………。」ポロ……

曜「……、梨子ちゃんッ…」

曜「…。」

曜「…」グッ

希「ダメやっ!」


─────パァンッ…


ツバサ「」パタ…

曜「そんな…なんでっ」

希「…。」

ツバサ「」

希「…」

曜「なんで希ちゃんがっ!」

希「ええんよ、これで」

曜「…良くないっ希ちゃんが撃つことなんてなかったっ」

曜「私が撃つはずだった…なのにッ……」

ツバサ「」

希(…これでええんや、)

256 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:54:53.43 ID:X8zCPNAD.net
───


バラバラバラバラ

果南「これは一体どういうことっ!?」

モブ子「全くわかりません、」

果南「…じゃあとりあえずあそこに着陸するよっ、なるべく急いで移動して」

モブ子「はい」

果南「総員、降下準備、始めっ!」

257 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 01:55:59.36 ID:X8zCPNAD.net
──────


ピーポーピーポーピーポー…


理事長「こんな事になるとは思ってもなかったわ」

曜「そうですね…」

理事長「あなたはもう休んでていいわ」

曜「でも」

理事長「休んでなさい、希さんの事は私が面倒を見るわ」

258 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 02:05:17.38 ID:X8zCPNAD.net
───
──────
───


パシャパシャ…パシャッ…



記者「今回の事件について、質問がいくつかあるのですが」

理事長「…私からは何もお答えすることはできませんっ」


“護送中の容疑者をベテラン刑事が射殺、謎に包まれた驚きの動機に迫る”

“連続殺人事件 衝撃の展開で幕を下ろす”

“最後に犯人に殺された被害者は刑事の妻?!”

259 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 02:11:51.91 ID:X8zCPNAD.net
……
………
……


───拘置所


曜「久しぶり、希ちゃん」

希「来てくれて感謝やで、えらいウチらのこと世間で話題になってるみたいやな」

曜「そうみたいだね、…ごめんね。希ちゃん」

希「なにがや?」

曜「私が撃つ直前に私の代わりに撃ってくれたんだよね」

希「それは違うで、ウチが自分からやったことや。この事は曜ちゃんとは一切関係ない」

希「…それよりや、曜ちゃんはかなり辛いんやない?、今日も無理してここに来たんか?」

曜「…たまたま近くに来たからね、どうしてるかなって」

希「…今も警察やってるんやろ、心の事もあるし休みとかとったらどうや?」

曜「…いや休みは要らない。でもずっと考えてたことがあるんだ」
曜「ねぇ…なんで犯人はあんなことをしたの?…なんで梨子ちゃんまでっ……ッ」
曜「殺るなら私をッ」

希「そういうことは言うもんやない」
希「……彼女は…神に失望してたんやろか。ウチには分からんで」

曜「…。」
曜「結局さ。この事件は犯人の思い通りだったって事だよね、力不足で捕まえられなかった……私達の負け…」

希「…そういうわけやない。」

希「あの時に曜ちゃんは撃たなかった、それだけで最後の罪は阻止された」

曜「でもそれは希ちゃんがっ…」

希「…実際そうなのかもしれん。でもな、これだけは言える……。うちらは阻止したんや」


希「彼女が仕組んだ、最後の罪を」



Bittersweet End

        

                  “六つの大罪”

260 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 02:12:27.67 ID:X8zCPNAD.net
>>259
訂正

261 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 02:12:35.83 ID:X8zCPNAD.net


262 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 02:13:10.49 ID:X8zCPNAD.net
……
………
……


───拘置所


曜「久しぶり、希ちゃん」

希「来てくれて感謝やで、えらいウチらのこと世間で話題になってるみたいやな」

曜「そうみたいだね、…ごめんね。希ちゃん」

希「なにがや?」

曜「私が撃つ直前に私の代わりに撃ってくれたんだよね」

希「それは違うで、ウチが自分からやったことや。この事は曜ちゃんとは一切関係ない」

希「…それよりや、曜ちゃんはかなり辛いんやない?、今日も無理してここに来たんか?」

曜「…たまたま近くに来たからね、どうしてるかなって」

希「…今も警察やってるんやろ、心の事もあるし休みとかとったらどうや?」

曜「…いや休みは要らない。でもずっと考えてたことがあるんだ」
曜「ねぇ…なんで犯人はあんなことをしたの?…なんで梨子ちゃんまでっ……ッ」
曜「殺るなら私をッ」

希「そういうことは言うもんやない」
希「……彼女は…神に失望してたんやろか。ウチには分からんで」

曜「…。」
曜「結局さ。この事件は犯人の思い通りだったって事だよね、力不足で捕まえられなかった……私達の負け…」

希「…そういうわけやない。」

希「あの時に曜ちゃんは撃たなかった、それだけで最後の罪は阻止された」

曜「でもそれは希ちゃんがっ…」

希「…実際そうなのかもしれん。でもな、これだけは言える……。うちらは阻止したんや」


希「彼女が仕組んだ、最後の罪を」



Bittersweet End
        

                  “六つの大罪”

263 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 02:15:42.98 ID:X8zCPNAD.net
─────────────────
       →Retake
─────────────────



───東京駅前 喫茶店
×月6日 金曜 雨 早朝


梨子「産んだんですか?」

希「そうや。いろいろ大変なこともある、でもあの決断に後悔してるなんてことはない」

希「正直曜ちゃんと梨子ちゃんがどうなのかは、ウチにはわからん」

梨子「…はい」

希「でもな…」
希「もし、────

希(ここはなんて梨子ちゃんに言ってやったほうがいいんやろなぁ…)

× 1.「子供を産むつもりなら、曜ちゃんに言ったほうがええ…。やけど、もし産まないつもりなら内緒にするんや。」

× 2.「子供を産むつもりでも…、子供を産まないつもりでも、危険や、曜ちゃんの仕事が落ち着くまでは内緒にしといたほうがええ」

3.「子供を産むつもりでも…、子供を産まないつもりでも、遠慮せず曜ちゃんに悩ませて負担をかけてやろうや。言っといたほうがええ」

安価↓1、番号で選択
×は選択不可。指定がなかった、又は無効のレスの場合は下にずれます 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)


264 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 02:20:32.51 ID:HVrgDqba.net
3

265 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 03:43:35.89 ID:zKszBBMb.net
3

266 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 08:43:31.28 ID:qXT//Y51.net
親切仕様好き

267 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 09:26:50.83 ID:cRaqEkZR.net
某key作品の篝火を思い出した

268 :名無しで叶える物語:2019/03/17(日) 11:01:30.60 ID:lfuei34Q.net
正解ルートか

269 :名無しで叶える物語:2019/03/18(月) 08:51:09.47 ID:fPzS2mhk.net


270 :名無しで叶える物語:2019/03/18(月) 20:42:36.97 ID:afVHbgFn.net
これもしかして梨子ちゃん生存ルートあるのか

総レス数 270
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