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(ようよしSS) 「秘蜜の花」
- 1 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:23:41.88 ID:pH1vk/0T.net
- ようよしのふたなりss。
ようよし以外登場しません。
二人とも生えてます。
この物語は二次創作です。
実際のコンテンツや実在する地名、商品などとは一切関わりを持ちません。
書き溜め投稿します。
- 2 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:24:38.70 ID:pH1vk/0T.net
- 私たちにとって、ここはもう日常で
思えばここからの眺めが、私たちの1番の宝物だったのかもしれないと
彼女はそう呟いて私と手を絡ませた
善子「こっちよ」
放課後のありふれた情景。靴に靴下をガサツに突っ込んで、そこから続く裸足の足跡が2筋。並んで続いていた。
曜「へぇー、こんな所があったなんて」
- 3 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:25:06.57 ID:pH1vk/0T.net
- 毎日通るこの美しい浜辺の、ずっとずっと端の方。
浅瀬と岩肌が間見える入江に、その声は響いた
善子「ね?凄いでしょ!」
曜「うん…凄いね!」
- 4 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:25:28.85 ID:SMW7ETza.net
- 期待
仕事後に読むよ
- 5 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:25:46.57 ID:pH1vk/0T.net
- 入江の奥に見つけた、小さな洞
入口が海に面しているからか、岩場の隆起が危険だからか、滅多に人が来ないような所を、私達は見つけた。
善子「ここは、2人だけの秘密の場所。」
曜「…うん、私たち2人だけの」
善子「ふふっ」
曜「あははっ、約束だよっ!」
- 6 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:26:54.48 ID:pH1vk/0T.net
- いつだって、どこだって、私はあの9人でやってきた。
それでも私には、どうしてもここを教える訳にはいかなかった。
あなたと2人の、2人だけの世界が欲しかった。
裸足で行くには少し険しい、そんな世界が
- 7 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:28:04.18 ID:pH1vk/0T.net
- しばらくは、コソコソと自分たちの私物を持ち込んで、その洞を少しずつ快適なものにする期間だった。
みるみる特別な空間になって行く様に、私はワクワクと高まる足取りを抑えるのに必死だった。
そんな中、彼女はとある花を持ってきた。
善子「?なに、その花」
曜「へへー、綺麗でしょー!」
善子「きれ…い……うーん?」
- 8 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:28:42.97 ID:YJ8aqxEW.net
- 支援
- 9 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:30:04.30 ID:pH1vk/0T.net
- 深い緑色の茎、淡いピンクとグレーを混ぜた濃い緋色の花弁。歪な紫色の花瓶と相まって、その花は異彩を放っていた。
善子「不思議な色合いね。どこで見つけたの?なんて花?」
曜「んー、よくわかんない!」
考えるのがめんどくさかったのか、そもそも考えてなかったのか。彼女は一瞬だけ首を傾げる素振りをみせ、すぐに明るく答えた。
善子「……そう」
- 10 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:30:52.22 ID:pH1vk/0T.net
- それでも私は、その笑顔の奥を探らずにはいられなかった。
なんて花かわからない、のはいい。
しかしどこで手に入れたかも分からないとは─
- 11 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:33:45.13 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「今度の休み、空いてる?」
ポツリと呟いた。
私物をあらかた持ち込み、完成へと向かっていた帰り道だった。
善子「…あなたの誘いよ?何よりも優先するわ」
澄ました笑みに、少し重い感情が乗った。
曜「…良かった!じゃあさ……」
彼女に似合わない、少したどたどしい言葉遣い
私はその時、不思議なくらいその誘いが嬉しかった。
曜「見せたいものがあるの。あの場所に、2人で泊まらない?」
- 12 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:36:23.08 ID:pH1vk/0T.net
- 夕刻。まだまだ強い日差しが、その火照りを海に沈めようと赤く染まり始める頃
ソワソワと落ち着かない様子で、私はそこにいた。
なんてことない簡単な着替え、適当な食べ物、飲み物。キャンプみたいなもの、と勝手に想像したがゆえの 質素な準備。
善子「曜…凄い大荷物だったらどうしよう」
なにせ、何をするかなど聞かされていない以上、どう準備すればいいものか
- 13 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:38:59.53 ID:pH1vk/0T.net
- 伝えられたのは1つ。
「この日、太陽が沈もうと傾いた頃、いつもの場所の入口で」
曖昧だ。彼女らしいと言えばそうなのだが
善子「それより…もうだいぶ沈んでるわよ…まだ来ないの?」
曜「あ、居たんだ。いいよー入ってー」
善子「・・・」
不意に背後から響く声に
心臓が張り裂けそうなほど
驚いた
- 14 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:40:52.32 ID:LHtdXfv6.net
- ホモでは?
- 15 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:41:09.42 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「・・・はぁ…いつから・・・そこに?」
曜「あの太陽がサンサンと輝いてる頃からっ!」
善子「…なんなのよ、もう・・・はぁ…」
驚いた心臓を抑えるため、深く深呼吸をした。
─なんだかいつもより治まりが悪く、苦しい時間が続いていた
- 16 :ホモです:2019/03/04(月) 16:42:48.35 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「はぁ…ふぅ…で。見せたいものって何?わざわざお泊まりまでして」
曜「まあまあ、とりあえずさ、呼吸整えなよ。ほら荷物置いて」
善子「ん」
しばらく外にいたから…日差しに当てられてふらついている…
彼女に手を取られ…シートに腰掛けた…
- 17 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:44:21.67 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「・・・暑い……はぁ……はぁ…」
暑い。外はもう黄昏色に染まっているだろうか…そんな時間なのに…
善子「よ…う……私の…カバンから…ジュース………」
曜「大丈夫……?」スッ
善子「ん……っ」
重い頭が、曜の腕に連れられて、彼女の肩に乗った
- 18 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:44:54.18 ID:p2TXrYqw.net
- 名前欄で草
- 19 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:46:45.40 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「はぁ……はぁ………みず…よぉ……水ぅ……」ギュッ
曜「……うん…」
善子「はぁ……はぁ……・・・」
善子「…なに………?それ……_」
曜「うん…どう?凄いでしょ…」
それはあの時見た花。
善子「…なに……?光って る……?」
以前見た姿のまま、しかし日の沈む直前の暗がりでもハッキリ見えるくらい、鈍く、妖艶な光を放っていた
- 20 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:49:22.91 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「もともと海辺に咲く花でね…、潮風と海水混じりの水で育つ植物なんだって」
善子「…見せたいものって……」
曜「うん……そう。これ。でもさ、もうどうでもいいんだ。そんなこと」
善子「…ハッ……ハッ……っふぅっ……うぅ….」
苦しい…苦しい……
曜「辛いよね…苦しいよね……」ナデ
いつの間にか、曜の膝の上に頭を預ける姿勢になっていた
身体が言うことを聞かない。今更になって、その異常に気づいた
ぼやける視界は、ただ力なく曜の顔を見るしかなかった
- 21 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:51:05.38 ID:YJ8aqxEW.net
- どういう系なの
- 22 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:51:07.60 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「水……今………あげるから…」
曜はおもむろにその花を花瓶ごと手に取り、花を乱暴に抜き取ると
花瓶の水を自らの口に含んだ
そして
- 23 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:53:14.01 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「…な、なにし……っ!……んっ!」ビクッ
曜「…んっ……ちゅっ……」
善子「んぅっ……んっ……んくっ」ゴクッ
普通の飲み物なら、私が持ってきた。手を伸ばせば届く距離に、それがあった。あったから。
身体が水分を得ることを、拒否しなかった。
- 24 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:54:13.85 ID:pH1vk/0T.net
- …ゴクッ…ゴクッ…ゴクッ…
甘い……苦い………
……怖い………
暴れないようにと押さえつけていた曜の手を、握り返す力がみるみる抜けていった
- 25 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:58:01.88 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「…んっ……はぁ……」
善子「…ふっ……ぅっ……ふぅ………っは………」ビクッ…
ふるふると身体が強張り、視界が真っ白になった
善子「ゃ………ぁ……曜…よおぉ………」
- 26 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 16:58:54.83 ID:pH1vk/0T.net
- ドクンッと心臓が跳ねた
じわじわと、体が熱に侵されていく……
善子「はぁぁ……っ!……んんぅぅっ!!……あ ついぃぃぃ……」
時折 ビクンッと身体がはねる。やがて熱が全身にゆきわたる
苦しい……苦しい……苦しい……
- 27 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:00:33.52 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「…ごめんね……ごめんね…苦しいよね……」ギュッ
善子「…ヒッグ…ぅう……ふぅぅ……っ!」ギュウ……
いつの間に脱いだのか、曜は下着姿で善子を抱き寄せた
曜「……ここ……辛そう…」スッ
善子「っ!…やっ!だめっ!…そこっだめぇ……」
身体がまだ火照る程度だった頃から、既にそこは限界までいきりたっていた
誤魔化すつもりだった。しかし今となってはもう遅かった。
- 28 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:02:30.33 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「苦しい…?脱がそうか?」
善子「・・・っ・・・ぅ…ん…」
シュルッ…シュッ…ジィ…カチャッ…
半ば作業的な、無機質な音がしばし響いた
スルスルと手際よくシャツのボタンを外していく
襟元からひとつずつ。少しずつ。
- 29 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:03:56.12 ID:pH1vk/0T.net
- 露わになる白い首筋。汗ばんだその柔肌に、曜の唇が当てがられる
チュッ……チュルッ…レロッ……
汗の雫ひとつひとつを丁寧に舐めとるように、ゆっくりと味わう
善子「ふっ……ぅ…ん……」
柔らかな唇になぞられる感触に、思わず声が漏れ出す
- 30 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:06:45.20 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「ん…ちゅむっ……っぷは……はぁっ……はあっ…善子ちゃん……綺麗……」
善子「……っ」
唇に意識を取られ、シャツのボタンが全て外されていたことに気づかなかった
善子「よ ぅ……なんで……」
今更聞いてもしようがない、もう引き返せない。
それでも、この切ない感情の答えを知りたかった
- 31 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:10:37.57 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「なんで……かな」
曜「…あの花…あれを見つけた時…から…この気持ちが止まらない…」
曜「ここに持ってくる前…とりあえず家にあった花瓶に挿した。なんてことない普通の水道水を入れて」
「そして、私の部屋に置いてた。」
- 32 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:11:14.03 ID:pH1vk/0T.net
- そしたら、今の善子ちゃんみたいになった…
身体が熱くて熱くて
溺れたように苦しくて
そして
頭の中が
善子ちゃんでいっぱいになった
- 33 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:11:45.66 ID:pH1vk/0T.net
- 這いつくばって、のたうち回って
善子ちゃんを求めた
いないのに。いるはずないのに
求めて求めて求めて求めて
頭がおかしくなりそうで
すぐに鎮めなきゃって
- 34 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:12:38.84 ID:pH1vk/0T.net
- 結局、1人で済ませた…
今までにないくらい、それは心地よくて、
でも、それも代替でしかなくて
身体は疲れ切ってるのに、こころが収まらなかった
会いたい。会いたい。会いたい会いたい
今ここにいたら
どうなっていたかな
気になって
気になって気になって気になって
- 35 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:13:47.16 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「…ここに連れてきた…」
善子「………っ………ふっ………」
冷静に冷静にと、曜の話を聞こうと努め、理解しようとして
それは逆に、自分の身体の異常を確かなものにするだけだった
身体を理解する度に、自分の頭の中にある黒い感情が露わになる
- 36 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:15:15.20 ID:pH1vk/0T.net
- 曜、曜…
視界に映る彼女が、私を狂わせるなら
それがこの感情の答えだった
曜「・・・」
鼻と鼻がふれあいそうな程近く、じっと見つめあう
- 37 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:17:13.09 ID:pH1vk/0T.net
- 彼女は何も言わない。言わなくても分かる。
彼女も同じ。私と同じなのだ。
ただひと言、この言葉を引き金にすれば
感情の撃鉄が欲望を叩くのだ
善子「───私も」
- 38 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:18:22.53 ID:pH1vk/0T.net
- ほんの僅かに射し込む月明かりと
依然妖しく光る花の
あまりに頼りない灯りでは、曜の顔を窺うことは出来なかった
それでも
吹きかかる吐息の熱と、肌の触れそうな距離のピリピリする感覚で
彼女のことがわかった
- 39 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:22:53.81 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「・・・っん」
善子「っ」
これが私たちの初めてのキス
お互いにそれは理解していた
- 40 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:32:40.47 ID:pH1vk/0T.net
- 唇が重なる度、お互いの感情が口移しされる
最初は小さく、触れ合うだけ
少しずつ少しずつ。
何度も何度も─
- 41 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:34:02.58 ID:pH1vk/0T.net
- 狭い洞に水音が木霊する
ちゅ……っちゅぅ…っん……くちゅ……っふ……ん………
唇を、歯を、互いの舌をなぞりながら、その愛が深まっていく
- 42 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:34:59.77 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「・・・っん・・・ふぅ…」チュプ…
口から名残惜しそうに繋がる蜜も、いっそう荒く悶える吐息も、時折漏れ出す甘い声色も
全てを愛おしく思えた
曜「……起こすよ」
蜜を含んだ甘い声が、耳元で囁いた
- 43 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:36:36.69 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「…ん…」
脇下から背中へ回された腕と、顔の横で支えられたもうひとつの腕が、私の身体を起こしていく。
はだけたシャツ姿で、曜の身体に絡みつく。
曜の両足に跨るように密着して。自分の足は彼女の後ろで結んで。
長い長いキスの後、しばらくこのままでいた
暖かい。気持ちいい。
- 44 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:37:15.03 ID:pH1vk/0T.net
- クチュッ…
善子「ぁ……ん…」ピクッ
首筋を犯されながら、熱い吐息が零れる
曜「…脱がせて─」
曜の熱い手のひらが私の背中を伝い、汗で張り付いたシャツを、進みづらそうに登っていく
曜の頬、首筋に、のぼせるような顔を押し当てて、少し汗ばんだ髪の匂いに溺れながら
曜の背中に手を伸ばす
- 45 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:42:46.41 ID:pH1vk/0T.net
- ……プツッ
プチッ……
つかの間に互いの身体と別れ、どちらのともつかない汗が、隙間を埋める風を冷やす
身体が離れ、交錯していた唇がまた愛し合う。
舌が蜜を混ぜ合わせ口から零れ落ちる
肩から腕へ、這い進む手によってシャツが脱がされ、交差する腕が互いの胸元をさらけ出していく
風で少し冷えた身体が重なり合う温もりで癒される
- 46 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:44:24.37 ID:jKsu4Yz7.net
- >>16
なんだァ?てめえ
- 47 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:45:53.31 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「はっ……ふっ…ん……」モゾッ
曜「っ……んっ…」ピクン
抑圧していた感情が溢れでる
もう自分の意思ではどうしようもなくなったそれを、己の欲が擦り合わせる
シュッ……グリュ……グニッ……クリュッ……
善子「曜……曜ぉ………」
曜「はぁっ………はっ………んっ………」
頭に、背中に、乱暴に腕を回し、互いの温度をゼロ距離で感じ、少しも隙間を作らず愛した。
- 48 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:47:13.68 ID:pH1vk/0T.net
- それでも、今擦れ合うそれは、依然布を2枚隔てたままで
そのもどかしさが、愛しくて、切なくて
曜「…っ!」グッ
善子「…っあ……」ドサッ
またさっきみたいに、曜が覆い被さる。
さっきとは違う…少し怖い顔で
- 49 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:50:06.05 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「ご…ごめ……ん……ちょっと…もう……」ズルッ
潤んだ瞳、火が出そうなほどに染まった頬に、まるで苦痛のように歪めた表情が乗っていた。
善子「…っ…それ…曜の……」
曜「…いれたい……」グイッ
善子「…んぅっ?!……ゃ……ちょっ………やぁ……!」
我を忘れて、とはまた違う。恐らくこれが今の本当の曜。嘘偽りない、何も隠さない。
腰骨を持ち上げるように掴んで、乱暴に最後の1枚が剥ぎ取られる。
- 50 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 17:55:37.31 ID:pH1vk/0T.net
- 襲われているようで、少し怖くなって漏れた声が、どうやらより一層の魔性を引き出してしまったようだった
曜「…はっ…はぁっ……ぁ……善子ちゃん……善子ちゃん……」
善子「よ…ぅ……んんっ!…ゃあっ…!?…」
剥いだ布を乱暴に放ると、曜は己のモノを私の窄みに当てがった
- 51 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 18:02:40.39 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「……ぁ…だめ……入らない…からぁ…」
涙ぐみながらの訴えも、もう彼女の耳には入らない
反射的に抵抗するその口を、グリグリと押し進めようとしていた
曜「はぁっ…はぁっ、善子ちゃんっ……力……抜いてよ……」
善子「曜……待って……無理だってぇ……」
- 52 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 18:13:54.14 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「…もぅ…我慢できない……」グッ
グ…グリュ……グププ…─
善子「ーーっ!…いっ…!………う"ぅ……」
力負けした口が開き、曜のソレが掻き分けていく
お腹全体を潰されているような、内臓が掻き出されているような、おぞましい感覚
善子「……っう……うぅ……!」
シーツの端を握りしめ、歯を食いしばり
彼女の歪な愛を受け止めようと努めた
- 53 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 18:20:44.69 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「ふぅ……ふぅ……」
こじ開けられた狭い入口に、ようやく先端がはいりきった
……痛い……苦しい………
自身の感情が負に染まっていき、やがて
…ポロポロ……
曜「……ぁ……ょしこ…ちゃ…」
善子「うぅ……ヒッグ……うぁぁ………」
溢れ出した
- 54 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 18:30:31.37 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「あ……ぁあ…わたし……」
頭まで入っていたソレをゆっくり引き抜くと、曜は恐る恐る手を伸ばし、私の頬を撫でた
身体の強張りが少しずつ解け、じわじわと鈍く続く痛みが滲み出た
善子「……うぅ……うぁぁぁぁ……!」ボロボロ
曜「っ」
善子「……いだがっだぁぁ……!!」
曜「…っ…ごめ…ん……ごめんね……痛かったね……ごめん……」ギュッ
年甲斐も無く喚く私を抱きしめて、彼女は優しく謝った
- 55 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 18:36:53.38 ID:pH1vk/0T.net
- ───
善子「・・・」
曜「・・・」ナデナデ
長い間、気まずい沈黙が続いた。お互い抱き合ったまま、相手の顔も見ずに
実際のところ、私は自身の真っ赤になった顔を見られたくなかった。
確かに不意の痛みであれ、赤子のように泣き叫ぶなど
そして何より…
- 56 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 18:52:38.75 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「・・・ごめんなさい…」
曜「…え」
善子「途中で…怖くなったの…あなたの想いを受け止める自信が、無くなっていくの」
曜「・・・_」
善子「でも、この気持ちを無下にしたくない…私のわがままで、終わりにしたくない…」
曜「でも…善子ちゃんが……」
善子「…だから」グイッ
曜「っわ?!」ドサッ
- 57 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 19:00:25.38 ID:pH1vk/0T.net
- 肩に手をかけ、体重をかけて押し倒す。
先程の罪悪感からか、曜の瞳は潤んだまま困惑の表情を浮かべていた
善子「ちゃんと…愛して…」
…チュ…
浅めのキスを交わす
曜「……ぁんっ……!」ビクッ
彼女のモノを手探りし、優しくにぎる
- 58 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 19:10:45.34 ID:pH1vk/0T.net
- 指先だけで摘んだり、くりくりと先端をなぞったりする度、曜は可愛らしい反応で応えてくれた
クリュッ…ニチュ……クチュッ……
曜「…ぁ……ゃあ……ぁん……」
善子「…曜…気持ちいい…?」
耳元でささやく。手の中でぴくりとはねる。
可愛くて可愛くて、愛しくて愛しくて
真っ赤になった耳を唇ではみ、舌で弄んだ
- 59 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 19:21:56.11 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「……ん……ひぅ……ゃ…っ」ビクッ
クチュッ……ニチュ……ニチュ……
先から滲む透明な蜜が、いやらしい水音を響かせる
クチュックチュックチュッニチュッニチュ…
曜「……ぁ……っん……善子ちゃ……_だめ……もう………」
善子「……ん…」ニィ….
ニチュッ……
曜「っはっ……ぁ……なん……で……」
- 60 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 19:30:59.76 ID:pH1vk/0T.net
- 手にまみれた蜜を舐め取り、不敵な笑みを浮かべる。
善子「……さっきの仕返し」ニッ
曜「…ん……うぅぅ…」
目には涙を浮かべ、暴発寸前で浮いた腰がガクガクと痙攣する
善子「…曜…辛そう……ふふっ…」
少しだけ爪を立てて、先端をいじったり、ふぅ、と息を吹きかけて反応を愉しむ。
曜「ゃぁ……っ…よしこちゃん……もう….我慢できないよぉ・・・」
うるうると見つめる瞳に、ゾクリと背中が震えた
- 61 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 19:42:15.25 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「…うん…我慢しなくていいわよ…でも」
善子「1回じゃ済まないからね…?」
曜「ふぇ…?」
善子「あー、ん」チュプッ
真っ赤に充血したそれを、躊躇い無く咥え込む
曜「っん!…ひっ……はぁっ!!……ゃっ!」ビクッビクッ
ジュルッ……レロッ……ジュプ….
曜「いっ……くぅ……っ!! 」ビクンッ
ドクッ…ビュッ…ビュル……ビュク……グビュ…_
善子「…っ!……んぶ….んっ…ふっ…」
- 62 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 19:51:44.29 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「っはぁぁ……あぁぁ…」
善子「……ん……コクッ.…」
ジュルル……コクッ…コクッ……
ジュプ……
善子「ん……はぁ……だしすぎ………」
曜「はっ…はっ……ごめ……」
善子「んー?謝る必要はないわよ?」
善子「だって…まだこれからでしょ…?」
曜「ぁ….…」
- 63 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 19:55:25.01 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「でもぉ…わたしもずっと我慢してるのよねぇ……」
理性は保っていたつもりだったが…それでも暴走は抑えられず、
曜の眼前に、自身のモノを突き付けた
善子「曜……舐めて…」
曜「……はぃ…」
- 64 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 20:13:25.88 ID:pH1vk/0T.net
- 曜「…んむ……ジュルッ…」
善子「っん…」ピクッ
曜の温かな舌が、私のを優しく愛撫し
ジュプジュプと音を立てて、濡らしていく
善子「んっ…ふぅっ…」
じわじわと、溢れ出そうな欲を感じ始める
曜の頬に手を添え、口を離させた。
曜「ん……ふ……善子ちゃん…?」
善子「……最後は…一緒に….気持ちよくなろ……?」
- 65 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 20:24:35.05 ID:pH1vk/0T.net
- 曜のそれは既に回復していた。
私は唾液を含ませながらソレを咥え、グチュグチュと全体を舐めつけて濡らし、
そのまま自分のと一緒に握りこんだ
曜「…んっ……!」ピクッ
善子「……ふっ……! 」ゾクッ
ズリュ……ズリュ……グリュ……
善子「っあっ……はぅ……んっ」
曜「あっ……よ、しこちゃ……これ……すご……」
裏筋が擦れる感覚が、味わったことの無い刺激を作り出した
- 66 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 20:32:13.23 ID:OyV6TKKo.net
- いいぞ
- 67 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 20:33:36.31 ID:pH1vk/0T.net
- 善子「あっ……あぁっ……はぁっ……」
曜「……んんっ……はぁっ……ゃあっ……」
にゅるにゅると滑り良く擦れ合わされる快楽に、お互い我を忘れて腰を振った
善子「…ゃ……いっ…いくっ……いくっ……!!」
曜「いくっ……またいくぅ……っ…!!」
ビュク!ビュル!ドビュルッ!!ドクッ!ドクッ……
- 68 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 20:36:52.36 ID:pH1vk/0T.net
- ────
東の空が白いできた頃、目を覚ました。
ただのマットでは、そう深い眠りには付けないのだろう
この腰の痛みは、その寝心地の悪さのせいだと
お互いで納得し合った。
- 69 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 20:42:18.05 ID:pH1vk/0T.net
- 2人肩を並べて浜辺に座り込む。
朝焼けの空に見とれながら
曜「・・・ごめんね」
善子「・・・」
曜「…勇気が…なかったの…想いを伝える勇気が…」
曜「あの花を見つけたのは本当に偶然。」
曜「でも、それを利用しようとしたのは、私の卑怯な逃げの気持ち…」
善子「…なら、あの花に感謝しなきゃね」
善子「私も…この気持ちに気づけたんだから」
- 70 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 20:47:56.48 ID:pH1vk/0T.net
- 朝焼けに染まる灰色の髪が美しくて
眠気を覚ます彼女の笑顔が眩しくて
ここからの景色を2人だけの宝物にしよう、と
差し出された手が嬉しくて
そっと重ねた手に落ちた
ひとつの雫を乾かした
夏の日の些細な思い出
2人だけの些細な秘密
- 71 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 20:48:44.32 ID:pH1vk/0T.net
- おしまい
- 72 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 20:50:15.95 ID:OyV6TKKo.net
- おつおつ
- 73 :名無しで叶える物語:2019/03/04(月) 20:50:21.21 ID:pH1vk/0T.net
- 途中エロ描写グダリました。申し訳ありません。
書き溜めてたのに、途中から手を加えまくって、完全に別ルートに行きました
キングダムハーツのソラリクホモssを参考にしました
ありがとうございました
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