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ルビィ「夜空はなんでも知ってるの?」
- 1 :名無しで叶える物語:2019/03/21(木) 15:40:05.76
- 花丸ちゃんと初めて喧嘩をした。
モヤモヤして、なんだか眠れない。
ルビィ「……」
ベッドで寝返りうってばかり。
ふと、窓の方を見てみた。
気づかなかった。今日は一段と夜空がキレイだ。
ベッドから出てベランダへと向かう。
ルビィ「花丸ちゃん、ごめんね……」
明日、素直に謝れるといいな。
- 2 :名無しで叶える物語:2019/03/21(木) 15:41:05.18
- 〜〜〜〜〜〜〜〜
ダイヤ「ルビィ、朝ですわよ!いつまで寝てますの?」
お姉ちゃんの声で目が覚めた。
時計を見ると、7時を過ぎた頃だった。
急がなくちゃ。
着替えたり、ご飯を食べたり、一通りのことを済ませるともう8時。
お姉ちゃんと一緒に学校へ行く。
- 3 :名無しで叶える物語:2019/03/21(木) 15:42:50.81
- 〜〜〜〜〜〜〜〜
学校に着いて、教室へ向かうと花丸ちゃんがいた。
席が隣だから気まずい。
花丸「……」プイッ
席に座って花丸ちゃんの方を見ると目があった。
すぐに逸らされてしまった。
まだ、怒ってる。
どうしよう、どうしようと頭の中をグルグルさせて混乱しそうになる。
そうだ、こんな時はあの子にーー。
- 4 :名無しで叶える物語:2019/03/21(木) 15:43:23.74
- 〜〜〜〜〜〜〜〜
善子「ずら丸と喧嘩したぁ?」
放課後になって、善子ちゃんに相談することにした。
ルビィ「うん……」
善子「それで、なんで喧嘩したのよ?」
ルビィ「えっとね、ルビィが花丸ちゃんの家に遊びに行った時、花丸ちゃんの部屋に置いてあったお饅頭を食べちゃったの」
善子「はあ」
- 5 :名無しで叶える物語:2019/03/21(木) 15:43:49.66
- ルビィ「そのお饅頭、すごく美味しくて、全部食べちゃったの。そしたら花丸ちゃん、怒っちゃって」
善子ちゃんに喧嘩したワケを話す。
善子「そりゃ誰でも怒るわよ」
ルビィ「だよね……」
ルビィ「ど、どうすればいいかな」
善子「謝るしかないでしょ。頑張りなさい」
ルビィ「そうだよね……善子ちゃん、ありがとう!」
〜〜〜〜〜〜〜〜
- 6 :名無しで叶える物語:2019/03/21(木) 15:44:27.79
- ルビィ「……」
善子ちゃんと別れて図書室へ向う。
放課後、花丸ちゃんがいる場所といえばここしかない。
しっかり謝れるだろうか。
そんなことを考えて、図書室の前のドアを開ける。
花丸「……ルビィちゃん」
やっぱり花丸ちゃんはいた。
- 7 :名無しで叶える物語:2019/03/21(木) 15:45:34.65
- ルビィ「花丸ちゃん」
勇気を出して。
ルビィ「あのね」
大丈夫、だいじょうぶ。
今ならちゃんと、謝れる。
ルビィ「えっと」
がんばれ、わたし。
- 8 :名無しで叶える物語:2019/03/21(木) 15:46:05.80
- ルビィ「昨日は、ごめんなさい!」
ルビィ「本当に、ごめんね。今更後悔しても遅いよね」
自然と涙が溢れてくる。
花丸「オラも……」
花丸「ちょっぴり意地悪だったよね、怒鳴ったりして、言い方もキツかった」
- 9 :名無しで叶える物語:2019/03/21(木) 15:46:36.17
- 花丸「お饅頭ぐらいで怒っちゃって、ごめんね」
〜〜〜〜〜〜〜〜
そのあと、2人で泣きじゃくった。
だいじな友達と涙を半分っこして分けあったら、帰り道は笑顔で。
花丸ちゃんと、もっと仲良くなれた。
- 10 :名無しで叶える物語:2019/03/21(木) 15:47:03.54
- 〜〜〜〜〜〜〜〜
あれから数日経った。
今思えば、とてもくだらない喧嘩だけどお陰で距離が縮まったような気がする。
今日も、夜空が一段とキレイだ。
ルビィ「仲直り、できたよ」
なんとなく呟いてみる。
するとお月様が光って、おめでとう、とでも言っているようだった。
夜空はなんでも知ってるみたい、そう思った。
- 11 :名無しで叶える物語:2019/03/21(木) 15:47:27.64
- 終わりです。
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