海未(今日は9人になって初めての練習です！気合いを入れないと……)

1 ：名無しで叶える物語：2019/06/20(木) 22:55:29.76 ID:6Sbaln7N.net

絵里「はいじゃあみんな2人組作って〜」

海未「ほ」

ことり「穂乃果ちゃん、一緒にやろ〜」

穂乃果「うん、いいよ！」

海未「え……」

凛「かよち〜ん」

花陽「頑張ろうね、凛ちゃん」

にこ「真姫ちゃんこういうの苦手でしょ？組んであげるわ」

真姫「それにこちゃんが言う？」


海未「え、絵里……」

絵里「希、お願いね」

希「任せといて！」

海未「…………」

2 ：名無しで叶える物語：2019/06/20(木) 22:59:06.34 ID:jntaqElC.net

かわいそう

3 ：名無しで叶える物語：2019/06/20(木) 22:59:33.61 ID:6Sbaln7N.net

何事も、最初の一歩が重要なのです。

絵里「今日も二人組で練習するわよ〜」

海未「あ……」

一度固まってしまったものを崩すことは基本的にはできません。

海未「……｣ﾎﾟﾂﾝ

私は、一人になってしまいました。

4 ：名無しで叶える物語：2019/06/20(木) 22:59:36.74 ID:LIzcXg0e.net

理事鳥「しょうがないわね」

5 ：名無しで叶える物語：2019/06/20(木) 23:00:35.66 ID:tFdip9Yb.net

それでは次の曲、聞いてください
「WILD STARS」

6 ：名無しで叶える物語：2019/06/20(木) 23:04:50.12 ID:6Sbaln7N.net

二人組はどんどん仲良くなっていきます。

友情を超えた親密な関係になっていたのかもしれません。

関係を深め合う相手のいない私にはわからないことなのですが。

7 ：名無しで叶える物語：2019/06/20(木) 23:12:13.62 ID:6Sbaln7N.net

ある日、μ'sに危機が訪れました。

高水準な衣装、撮影機材、遠征費……そういったものを揃えるうちに活動が経済的に厳しくなっていたのです。

真姫「実は……」

真姫「知り合いに熱狂的なファンのおじさんがいて、よければパトロンになりたいって申し出てきたんだけど」

真姫「メンバーの一人を誰でもいいから個人撮影会として連れてきてくれって言われてるの……」

真姫の言い草から、その真意は読み取れました。

お金は欲しい。でも、そんなことはとてもできません。

8 ：名無しで叶える物語：2019/06/20(木) 23:17:05.32 ID:6Sbaln7N.net

真姫「……この話を持ち込んだ私が行くべきよね」

にこ「駄目よ」

真姫「！」

にこ「真姫ちゃんをそんな危ない目に合わせられない」

今までの練習で親密な関係になったにこは、真姫を制止します。

他のメンバーも「私の大事な人だけは」と互いが互いを守るように気を遣いあっています。

でも私にはわかりました。互いの大事な人を気遣っていても、矛先は私に向いていて

『ひとりぼっちの、お前がやれ』

海未「あ、あの……よろしければ」

海未「私が行きましょうか」

9 ：名無しで叶える物語：2019/06/20(木) 23:22:52.97 ID:6Sbaln7N.net

海未「はっ……はっ……」

帰ってきた私は、ボロボロでした。

何度も体に触れられ、汚され……

こびりついた臭いもひどく、それを察したメンバーからは距離を取られ……

そして私は、じきにアイドル部を退部しました。

私の調達した資金は、μ'sの成功に大いに役立っているようです。

私は……


おわり