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花丸「雪山で遭難したずら」

1 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:47:18.14 ID:nCZ+PuYt.net
ゴォォォォォォォォ!!!!

花丸「吹雪で未動き取れないし、一寸先も見えないずら。もう終わりずら」

善子「諦めるんじゃないわよ!3人で固まって吹雪が収まるまで耐えるのよ!」

ルビィ「ぅゅ……ふんばルビィ……」

花丸「大好きなルビィちゃんと善子ちゃんと一緒に死ねてマルは幸せずら」

善子「ずら丸っ!!ルビィ!!諦めないで!!絶対生きて帰るわよ!!」

ルビィ「……ぅゅ!?2人とも!!あそこに小屋があるよぉ!!」

花丸「ずらっ!?」

2 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:48:05.83 ID:nCZ+PuYt.net
バタン

ルビィ「はぁ…はぁ…」

善子「なんとか助かったわね…」

花丸「本当に死んじゃうかと思ったずらぁぁ〜〜」ウワーン

善子「それにしてもルビィ、この吹雪の中よく見つけたわね」

ルビィ「予め山小屋の場所を覚えてたから、近くにあることはわかってたんだぁ」

ルビィ「それに、吹雪がちょっと弱くなって視界が広くなってたからね」

花丸「ルビィちゃんは命の恩人ずら…」

善子「さすが私のリトルデーモン4号ね」

3 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:48:52.26 ID:nCZ+PuYt.net
善子「とはいえ…」

ルビィ「暗いね」

花丸「寒いずら」

窓「ガタガタ」

善子「とりあえず吹雪が収まるまで待って…天候が回復したら下山しましょう」

花丸「備えの毛布があったから借りるずら」

善子「そうね、体を温めた方がいいわ」

ルビィ「他に何か役に立つものは無いかな」

4 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:49:54.04 ID:nCZ+PuYt.net
ルビィ「ランプが置いてあったよ。ちょっと暖かくなるかも」

パチッ

花丸「ん?ノートがあるずら」

善子「日記みたいね。昔ここに泊まった人が書いたのかしら」ペラッ

xxxx年xx月xx日
下山中に天候が悪化してしまい、この山小屋に避難した。
天候が回復するまでここで待つことにする。

善子「私達と同じように、ここに避難した人がいたのね」

花丸「もしかしたら役に立つ情報があるかもしれないずら」

5 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:50:53.34 ID:nCZ+PuYt.net
xx月xx日
相変わらず外は猛吹雪だ。
今日は動けそうにない。
毛布に包まって体力を温存する。

xx月xx日
天候が回復した。
が、嫁が体調を崩してしまい自力で下山できそうにない。
私がすぐに救助を呼んでくるので待っていろ。

ルビィ「ぅゅ…夫婦2人で山に登ってたのかな」

善子「ここから先は奥さんが書いてるのかしら」

xx月xx日
また天気が悪くなってきた。
早く戻ってきて。

xx月xx日
食料が底を尽きた。
あの人は無事だろうか。
下山中に何かあったのかもしれない。

6 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:51:51.49 ID:nCZ+PuYt.net
xx月xx日
まだ誰も来ない。
意識が遠くなってきた。

xx月xx日
どうやら助かりそうにない
もしこの日記を読んだ人がいたら
私を▲▲へ埋葬してほしい
私の名前は○○

日記はここで終わっている

ルビィ「……これって……」

善子「ル、ルビィ…ちょっと向こうをランプで照らしてみて……?」

花丸「ま…まさか…」

ルビィ「ぅゅ…」スッ

遺体「……」

3人「」

7 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:52:45.74 ID:nCZ+PuYt.net
ルビィ「どどどど、どうしよう!?」

善子「どうもこうも…どうしようもないわよ!!」

花丸「南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏ずら!」

遺体「……」

善子「……今の私達にできることは何も無いわ。そっとしておきましょう」

ルビィ「ぅゅ…」

花丸「ずら…」

善子「……」

8 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:53:20.52 ID:LQTiaRHT.net
こんなん漏らすわ

9 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:53:41.62 ID:nCZ+PuYt.net
花丸「この人…旦那さんは助かったのかな…」

善子「どうでしょうね……無事に下山できていたら助けが来るはずだから」

ルビィ「もしかしたら…旦那さんも…」

善子「……」

シーン

花丸「もしかして…私達も死んじゃうずら…?」ウルウル

善子「そっ、そんなわけないでしょ!絶対3人とも助かるわよ!」

ルビィ「ヘナメルチャアは絶対にルビィが守るよ!」

花丸「善子ちゃん…ルビィちゃん…」

10 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:55:41.07 ID:nCZ+PuYt.net
善子「無事に帰れたら…この人の事を誰かに知らせて、埋葬してもらいましょう」

ルビィ「そうだね…」

花丸「うん…」

窓「ガタン!!」

花丸「ん?」

ルビィ「どうしたの?ヘナメルチャ」

花丸「窓の外に誰かいたような…」

善子「はぁ?そんな訳ないでしょ…この吹雪の中」

ルビィ「雪男さんかな?」

花丸「うーん、多分気のせいだと思うずら……」

11 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:57:09.19 ID:nCZ+PuYt.net
花丸「でも、さっきから視線を感じるような」

花丸「誰かに見られてる気がするずら」

善子「やめてよ…さすがに冗談きついわよ」

ルビィ「善子ちゃん、実はルビィも…」

善子「ねぇ…私だって怖いんだからね…」

シーン






<●><●>

12 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 12:58:35.95 ID:nCZ+PuYt.net
………

………

(・8・)チュンチュン

善子「晴れたわね」

花丸「下山できるずら」

ルビィ「そうだね」

善子「足元に気を付けて、安全第一で行くわよ!」

3人「おー!」

13 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 13:00:11.43 ID:nCZ+PuYt.net
私達3人は無事に下山することができた

遺体のことを縁故の山岳会へ報告したところ、身元も判明し、回収作業が行われた…

その際、山小屋の近くで旦那さんとみられる遺体も発見されたらしい

もしかしたら、あの時感じた視線は旦那さんのものだったのかもしれない

2人は日記に記載のあった場所へ埋葬されたという

14 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 13:01:12.30 ID:nCZ+PuYt.net
善子「ところでずら丸…あの時、私のこと大好きって言ってたわよね?」

花丸「そっ!?そんなこと言ってないずら////善子ちゃんの聞き間違いずら////」

善子「いーや、確かに言ってたわ!ルビィは当然でしょうけど、私も大好きなんて…嬉しいわね🎵」

花丸「もーーーー////」

ルビィ(2人が楽しそうで良かったなぁ♥)

15 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 13:01:39.64 ID:nCZ+PuYt.net
終わりです

16 :名無しで叶える物語:2019/11/02(土) 13:06:52.58 ID:KHBbWWra.net
真冬の海で海難事故があって皆が海に投げ出されたけと生死を分けたのは
デブだったかどうかで脂肪多い人は助かり痩せた人は凍死した

ヨシコちゃんは一番最後まで生き延びられるよ

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