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花丸「ねぇ、運命ってあると思う?」
- 1 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/03/01(日) 12:47:42 ID:QhG+xnGA.net
- 〜あらすじ〜
善子の態度の変化に違和感を覚えた花丸は
ダイヤの協力で善子が花丸を殺さないために一週間を繰り返していることを聞き出すことに成功する
しかし、運命から逃れるための情報も手立ても用意できないまま時間だけが過ぎていく
そんな中、切っ掛けを作るべきだと考えたダイヤは
その命を代償として花丸を生存させることに成功する
ダイヤの賭けにより生き残ることに成功した花丸は
ダイヤを死なせない正しい終わり方を迎えるために善子と協力し
人形呪術が怪しいと考え【人形蔵】で【人形による世界】が形成されている可能性を見つける
そしてその情報と、果南との合言葉を胸に二人は次の世界(一週間前)に向かう
戻った花丸たちは人形蔵のことを確認し、
花丸自身も知らない【誰か】と幼少期に一緒に人形蔵にいたという情報を入手する
調査による遅刻の通学路でルビィと出会ったことをきっかけに
果南達三年生そしてルビィの協力を得て、
一緒に居た誰かがルビィであること、今生きている世界が【ルビィの世界】であることを知る
そして、【ルビィの世界】は花丸を救うために作られ、
戻るには人形を依り代としたルビィを殺す必要があるとルビィ自身から言われた善子は
葛藤の末に【ルビィの世界】を破壊したのだった
- 2 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/03/01(日) 12:54:15 ID:QhG+xnGA.net
- ――――――――
――――――
―――
善子(赤く、紅く塗りつぶされた世界)
善子(滴の落ちる水たまりのような音が聞こえる)
善子(座り込む私の前に、横たわるルビィは動かない)
善子(私が、殺した)
善子(そうしないといけないから)
善子(そうしなければ花丸を救えないから)
善子(だから……殺したんだ)
善子(後戻りはできない)
善子(なにがあっても、なにがなんでも)
善子(私は――)
ルビィ「ただの、人殺しだよ」
善子「!?」
- 3 :名無しで叶える物語(茸):2020/03/01(日) 12:55:31 ID:3xD55b+O.net
- 待ってたぞらっかせい
- 4 :名無しで叶える物語(きびだんご):2020/03/01(日) 12:56:28 ID:Tw3Na8jV.net
- まってた
ほんとうれしい
- 5 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/03/01(日) 13:02:57 ID:QhG+xnGA.net
- ――――
――――――
――――――――
善子「!?」
花丸「ずらっ!?」
善子「っ………」
善子「ぁ……」
善子(机の上から転がり落ちたシャーペン)
善子(ただ事じゃない鈍痛が染みる右膝)
善子(学校の自分の席にいるのはすぐに分かった)
善子「なんで」
善子「なんで……家じゃない……」
善子「っ」
善子(横目に見えた黒板の日直部分)
善子(鞄の中から携帯を引っ張り出して、適当なボタンを押す)
善子(ロック画面に表示される時間は放課後になって間もなくて)
善子(月曜日ではなく、水曜日を表示している)
- 6 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/03/01(日) 13:12:06 ID:QhG+xnGA.net
- 花丸「いたた……」
善子「はな、まる……?」
花丸「オラがそれ以外の誰かに見えるずら?」
花丸「急に起きるからびっくりしたずら」
善子「ねぇ、今は何曜日?」
花丸「水曜日。寝ぼけてるずら?」
善子「……いや、確認したくて」
善子(黒板だけなら誤字もある)
善子(明日の曜日をかいていただけの可能性もある)
善子(それでも……月曜日の朝じゃない)
善子(一週間のやり直しは何曜日にやっても月曜日に戻ってきていた)
善子(でも、今回は水曜日の夕方)
善子(時間も曜日もめちゃくちゃ)
善子(ルビィの世界を壊すのと、一週間のやり直しは全部が全部同じわけじゃない……)
善子「時間がない」
花丸「部室行くずら? もう遅刻だけど」
善子「……そう、ね」
善子(確かめないといけないこともある)
- 7 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 13:29:16.37 ID:2SL8Bm8Q.net
- お、続きだ
ありがとらっかせい
- 8 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 13:33:24.50 ID:QhG+xnGA.net
- 花丸「遅くなっちゃったずらっ」
千歌「マルちゃん、ヨハネちゃん遅いよ〜っ」
善子「えっ」
花丸「ヨハネちゃんが眠りこけてたせいずら」
果南「大丈夫? 無理そうなら今日は休んでてもいいよ?」
善子「わた……えっ?」
善子(ヨハネ、ちゃん?)
善子「ねぇ、私のこと今なんて……」
曜「んー? ヨハネってやつ? ヨハネ……じゃなかった。善子ちゃんがそう呼んでって言ったんじゃなかったっけ」
千歌「もしかして本当はよっちゃんの方が良かった? なんだー言ってくれればよっちゃんって呼ぶのに〜」
花丸「単に寝ぼけてるだけずら。何曜日とか聞いてきたり、ちょっと寝坊助さんなんだ」
善子(みんながヨハネを受け入れてるとか……やっぱり違う)
善子(私のいた世界は私と花丸が幼馴染だった)
善子(でも、この世界では私はそうじゃない……そのレベルの違いがある)
- 9 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 13:34:02.89 ID:U18m7TF5.net
- _人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> バーリバーリバリィ〜〜〜〜〜!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
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 ̄了イ ! { } { rく⌒ヽ
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 ̄人 \ / `广¨´
- 10 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 13:34:38.31 ID:U18m7TF5.net
- _人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> バーリバーリバリィ〜〜〜〜〜!! <
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- 11 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 13:34:43.78 ID:U18m7TF5.net
- _人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> バーリバーリバリィ〜〜〜〜〜!! <
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- 12 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 13:46:50.03 ID:QhG+xnGA.net
- 善子(……寝ぼけてるでどこまで通用するか)
善子(鞠莉達もまだいないけど)
善子(私の考えが正しければ……この世界から消えたのは)
善子「ねぇ、ルビィは? 黒澤ルビィはどこ?」
千歌「ルビィ……?」
花丸「ダイヤちゃんの妹?」
果南「妹はいないし、親戚とかじゃない? いやーでも聞いたことないけど 」
善子「……知らないのね」
曜「ヨハネちゃんは知ってるの?」
善子「夢で、聞いたんだけど……」
ダイヤ「あら、夢に出てきた私は居眠りを叱ったりしなかったのね」
善子「!」
ダイヤ「そんな怯えなくても今更叱ったりしませんわ」
ダイヤ「生徒会の方で遅くなったと思ったのだけど、問題なかったかしら」
鞠莉「なんだか不思議な空気ね」
果南「寝ぼけてるんだってさ」
善子(私は呪術を壊しただけ……ただそれだけ)
善子(呪術の発動自体を阻止していない以上、その代償としてのルビィの命は奪われたままだ)
- 13 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 13:55:43.94 ID:QhG+xnGA.net
- 花丸「ダイヤちゃんはルビィって知ってる?」
ダイヤ「ルビィ? 宝石ではなく?」
曜「黒澤ルビィだってヨハネちゃんは言ってたけど」
ダイヤ「黒澤ルビィ?」
善子(ダイヤは考えて、考える)
善子(夢の話だと分かっているだろうけど)
善子(なぜか本気に考えてくれて……眉をしかめた)
ダイヤ「いえ、記憶にないわ」
ダイヤ「記憶にある親類縁者の中にそのようなお名前の人はいません」
善子「そりゃそうでしょ」
善子「夢の中の話だし」
善子(ルビィの話の通りなら)
善子(この世界から消えているはずのルビィの名前を出せば何か反応があると思ったけど)
善子(訳知りな感じの反応はなかった)
善子(もし、Aqoursの外のやつだったら……厄介だわ)
- 14 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 13:57:55.54 ID:0KrRttwT.net
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∧∧ |: | 君のことは忘れないよ・・・
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- 15 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 14:07:19.45 ID:QhG+xnGA.net
- 鞠莉「ん〜」
善子「なに?」
鞠莉「……少し、疲れているように見えるわ」
善子「っ」
梨子「えっ!?」
善子「あっ」
善子(奥の奥まで覗くような鞠莉の目から逃れようと後退りした先で)
善子(ちょうど後ろに来ていた梨子の足を踏んで……そのまま仰向けに押し倒す)
梨子「いった……」
果南「大丈夫?」
善子「平気……ごめん、梨子」
梨子「ううん、私こそ近すぎたから……って、梨子?」
善子「?」
曜「やっぱり今日は休んだほうが良いんじゃない?」
- 16 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 14:27:33.84 ID:QhG+xnGA.net
- 善子(授業中もほぼ寝たきりだったらしい私のことが花丸の告げ口でバレて)
善子(無理やり帰らされることになった)
善子(一人では心配だからとバスの中、果南が隣の席に座る)
果南「まさか授業まるまる寝てたとは」
善子(私だって意味不明よ、そんなの)
果南「病気とかじゃないんだよね?」
善子「仮にそうだったとして、素直に言えると思う?」
果南「言ってくれないと困るよ」
善子「………」
善子(みんな、私の知ってるみんなじゃない)
善子(どんな関係だったのか記憶になさすぎる)
善子(リリーとか私呼んだ覚えないし、マリーとか知らない)
善子(そもそもヨハネを受け入れてるって何、意味わかんない……)
善子「ねぇ、果南」
果南「どうかした?」
善子「三人で星は見れた?」
果南「えっと……何の話?」
- 17 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 14:42:19.78 ID:QhG+xnGA.net
- 善子「……そっか」
果南「?」
果南「あれ、もしかして私達何か約束してた?」
善子「ううん……」
善子(前回の世界でのキーワードはダメか)
善子(ルビィがいないなら人形蔵での件もない)
善子(一歩進んで振り出し……なんて)
善子(まるで同じ主人公なのにゲームの続編で初期状態になってるような感じね)
善子「……夢のさ、話なんだけど」
善子「もし、私が本来の津島善子じゃないって言ったら信じる?」
果南「どこからどう見てもヨハネちゃんだけど……」
果南「そうだね。言動は普段より大人っぽいと言うか、大人しいね」
果南「その点で言えばヨハネちゃんは本来のヨハネちゃんじゃないかな」
- 18 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 14:55:49.15 ID:QhG+xnGA.net
- 果南「夢の中ではダイヤの代わりにルビィって子がいたの?」
善子「ううん、二人ともいた」
善子「夢の中では花丸が必ず死ぬ。事故でも事件でもなんでも……とにかく死ぬのよ」
善子「ダイヤは、その花丸を庇って死んだ」
善子「ルビィは、花丸の為に自分の命を使って世界を変えた」
果南「……嫌な夢だね」
善子「ほんと、本当に」
善子「でさ、もしもこの世界も夢だったらどうする?」
善子「これは明晰夢。夢だと分かり切った夢」
善子「分かっているから目を覚まさない」
果南「……鵜呑みには出来ないけど、もし仮にそうだとして」
果南「どうやったら目を覚ませるの?」
善子「やるべきことをやるの」
善子「この世界でも花丸が死ぬ」
善子「それを何としてでも阻止する」
果南「マルちゃんが死ぬ……冗談でも笑えないよ?」
善子「冗談だったら言わないわよ」
- 19 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 15:22:12.70 ID:QhG+xnGA.net
- 果南「突拍子がないし不謹慎」
果南「でもだからこそ、冗談じゃないか」
果南「普段のヨハネちゃんらしくもないし……」
善子「信じられないなら信じなくてもいい」
善子「でも、力を貸してほしいのよ」
果南「マルちゃんが死ぬって、ヨハネちゃんは本気で?」
善子「本気で思ってる」
果南「………」
善子(果南は考え込む)
善子(その時間を与えようとしてか、信号でバスが停まる)
果南「正直、信じたくない話なんだけど」
果南「ヨハネちゃんが本気で言ってるなら……手を貸すべきだね」
善子「ふざけたこと言わないようにって、怒らないわけ?」
果南「怒ってどうにかなるように見えないんだよね……今のヨハネちゃんは」
果南「冗談を言っているようには見えないし、普段のヨハネちゃんらしくない」
- 20 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 15:41:51.05 ID:QhG+xnGA.net
- 善子「普段の私らしくないって何度も言われるとちょっと傷つくんだけど」
善子(まぁ……事実よね)
善子(みんなが私の知らないみんななんじゃない)
善子(私がみんなの知らない私なのよ)
善子(ここは、そういう世界)
善子「信じろとは言わない。でも、手伝ってくれない?」
果南「マルちゃんの傍に居ればいいの?」
善子「それと、私みたいにらしくない人を探してほしいのよ」
善子「私のほかに、この世界が夢だって分かってるやつがいるはずなの」
果南「範囲が広すぎない?」
善子「そのほか大勢は私が見るから、果南はAqoursのみんなをお願い」
果南「なんか、みんなを疑うみたいであれだけど……私は平気なの?」
善子「平気よ。多分ね」
善子(みんなのルビィへの反応を信じるなら、Aqoursの梨子以外は違う)
善子(その点で言えば果南も平気とは言い切れない)
善子(でも、今は味方が欲しい)
善子(一人で悩んでも無駄だから)
善子(それに、巻き込めばぼろを出してくれるかもしれないし)
善子(なんて……言えないわね)
- 21 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 15:59:51.38 ID:QhG+xnGA.net
- 善子(せっかくならと家に誘ったけれど)
善子(花丸のこともあってか、果南は学校に戻ると言って帰って一人)
善子(私の家は何も変わってない)
善子(部屋の中も、変らず堕天使ヨハネの存在するごちゃごちゃ感)
善子(……ルビィの電話番号)
善子(グループは8人だし、ルビィの連絡先は丸々消失してる)
善子「電話は……」
善子(覚えてるルビィの携帯番号にかけても使われていないと言う機械的な声が流れてくる)
善子(写真にもいない)
善子(本当に、完全に、黒澤ルビィの存在が消えた世界)
善子「ルビィが呪術を使ったという起点自体は消滅せずに残っている」
善子「ルビィが向こうの世界で私の繰り返しを感知していたように感知出来ているなら」
善子「この世界を作った誰かもルビィの消失を感知してるはず」
善子(いや、黒澤ルビィが消えたってはっきりとは感知していないかもしれない)
善子(ルビィだって、何かがあった。くらいにしか感じてなかったみたいだし)
- 22 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 16:15:49.66 ID:QhG+xnGA.net
- 善子(正直、Aqoursの外に関係者がいるとは思えない)
善子(でも、誰が関係者なのかは分からない)
善子(今のところ、一番怪しい感じがしたのは鞠莉だけど)
善子(それはあくまで私が知らない鞠莉だから)
善子(だからこそ、果南に見極めて貰わないといけない)
善子(ダイヤにも手を貸して貰った方がいい?)
善子(花丸は?)
善子(自分が死ぬかもしれないと言う話をきかされて、今度も信じてくれるの?)
善子(死ぬと言う話を伏せれば……)
善子「なんとか、なんとか近づきたい」
善子(でも、私はこの世界の津島善子を知らない)
善子(その状態では……私もみんなも普通に見えない)
善子(余計にややこしくなるだけ)
- 23 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 16:22:58.65 ID:mxUj+NEp.net
- 続き来たか
- 24 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 16:31:16.27 ID:QhG+xnGA.net
- 善子(ふと……携帯が震える)
善子(相手の名前は黒澤ダイヤ)
善子(夢に見たのがダイヤたちだって話になっているせいね……)
善子(話せることなんて、無いのに)
善子「……もしもし」
ダイヤ『あぁヨハネちゃん……と、呼んでも?』
善子「別に好きでいいわよ。それで?」
ダイヤ『夢に見たわたくし達のことです』
ダイヤ『黒澤ルビィという名前について……家に確認しました』
善子「なんで、そんなこと」
ダイヤ『気になったからです』
ダイヤ『昨日のヨハネちゃんはいつもの明るい方でしたが』
ダイヤ『今日はまるで人が変わったよう』
ダイヤ『ただ事ではないような予感がしたので、確認くらいはと』
ダイヤ『その結果、もしも妹が出ていたら……と言われました』
ダイヤ『ヨハネ……いえ、善子さん、教えてください』
ダイヤ『あなたは、何者ですか?』
- 25 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 16:44:47.54 ID:QhG+xnGA.net
- ダイヤ『偶然ですか?』
善子「偶然って言えば、信じてくれるの?」
ダイヤ『出来過ぎた偶然ではありますが、絶対にありえないとは言えませんので』
善子「……そう」
善子(気になったから親に聞くって何それ)
善子(親も親でなんで素直に答えてるのよ……)
善子(でも……ちょうどいい)
善子「私、実は別の世界から来たのよ」
善子「ダイヤは妹がいて、それがルビィって名前だった」
善子「私と同年代……というか、同じクラス」
善子「Aqoursにも入ってた」
ダイヤ『……別の世界ですか』
善子「鼻で笑ってくれてもいいわよ」
善子「信じるか信じないかはダイヤ次第」
善子「でも、下らないこと気にしてくれるダイヤなら……聞いてくれると思って」
- 26 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 17:12:12.45 ID:QhG+xnGA.net
- 善子「ダイヤはどう思う?」
善子「私、頭おかしい?」
ダイヤ『何とも言えません』
ダイヤ『突然、別世界から来たという話を聞かされても』
ダイヤ『それを証明する方法がない以上どうとでもいえます』
ダイヤ『ただ、善子さんは黒澤ルビィという名前を出すことが出来た』
ダイヤ『その違和感のみに焦点を当てれば……何かがあるのかもしれないと』
ダイヤ『ほんの少し、思ってもいいのかもしれません』
善子(そこで信じるじゃなく)
善子(少しだけって言うのが、ほんと)
ダイヤ『では仮に、貴女が別の世界の善子さんだとして』
ダイヤ『本来のヨハネちゃんはどこにいるのですか?』
善子「普通に考えれば、私と入れ替わってるか、私の中にいるか」
善子「悪いけどそこに自信は持てない」
善子「でも一つ絶対に言えるのは、目的を達成しない限り私はいなくならないと言うことよ」
善子(なんか、私が悪い寄生虫みたいだけど……仕方がない)
- 27 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 19:53:46.21 ID:QhG+xnGA.net
- ダイヤ『なるほど……つまり、貴女は貴女の意志ではないのね』
ダイヤ『なりたくて、ヨハネちゃんの居場所に収まったわけではないのね?』
善子(……そう来るか)
ダイヤ『その目的を達成させてあげれば』
ダイヤ『貴女は元に戻れるし、ヨハネちゃんも帰ってくる』
ダイヤ『で、あれば』
ダイヤ『善子さんもヨハネちゃんも』
ダイヤ『けして、悪事に加担することがないことを信じて、手を貸します』
善子「……眉唾な話なのに」
ダイヤ『聊か、不審な点も多いですが』
ダイヤ『それは津島善子というわたくしの友人のためならば、目を瞑りましょう』
善子(津島善子……)
善子(私と、この世界に生きていた本来の私)
善子(どっちに対しても……)
ダイヤ『善子さん』
善子「嫌じゃなければヨハネって呼んでくれていいわ」
善子「私も、一応それを名乗っていたから」
ダイヤ『貴女がそれでいいのでしたらそうしましょう。ヨハネちゃん』
ダイヤ『その目的、わたくしに教えてください』
- 28 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 20:35:25.28 ID:wWagW3zQ.net
- 待ってて良かった
- 29 :名無しで叶える物語:2020/03/01(日) 20:39:28.70 ID:MSRK+CMi.net
- 待ってた
- 30 :名無しで叶える物語:2020/03/02(月) 00:40:09.38 ID:9KCBUj97.net
- おかえり
待ってたよ
続き書いてくれてありがとう
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