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花丸「ねぇ、運命ってあると思う?」

1 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/03/01(日) 12:47:42 ID:QhG+xnGA.net
〜あらすじ〜

善子の態度の変化に違和感を覚えた花丸は
ダイヤの協力で善子が花丸を殺さないために一週間を繰り返していることを聞き出すことに成功する
しかし、運命から逃れるための情報も手立ても用意できないまま時間だけが過ぎていく
そんな中、切っ掛けを作るべきだと考えたダイヤは
その命を代償として花丸を生存させることに成功する

ダイヤの賭けにより生き残ることに成功した花丸は
ダイヤを死なせない正しい終わり方を迎えるために善子と協力し
人形呪術が怪しいと考え【人形蔵】で【人形による世界】が形成されている可能性を見つける
そしてその情報と、果南との合言葉を胸に二人は次の世界(一週間前)に向かう

戻った花丸たちは人形蔵のことを確認し、
花丸自身も知らない【誰か】と幼少期に一緒に人形蔵にいたという情報を入手する
調査による遅刻の通学路でルビィと出会ったことをきっかけに
果南達三年生そしてルビィの協力を得て、
一緒に居た誰かがルビィであること、今生きている世界が【ルビィの世界】であることを知る

そして、【ルビィの世界】は花丸を救うために作られ、
戻るには人形を依り代としたルビィを殺す必要があるとルビィ自身から言われた善子は
葛藤の末に【ルビィの世界】を破壊したのだった

167 :名無しで叶える物語(もんじゃ):2020/05/03(日) 05:35:58 ID:+PLCPNp+.net
保守

168 :名無しで叶える物語:2020/05/03(日) 18:14:43.53 ID:wGb8PmxD.net
保守

169 :名無しで叶える物語:2020/05/04(月) 15:48:16.98 ID:T/B0yOZO.net
保守

170 :名無しで叶える物語(しうまい):2020/05/05(火) 09:17:03 ID:crh/NS+A.net
保守

171 :名無しで叶える物語(SIM):2020/05/06(水) 04:39:52 ID:4Sj5s1lo.net
保守

172 :名無しで叶える物語:2020/05/06(水) 20:48:31.58 ID:JE4QdzkR.net
保守

173 :名無しで叶える物語(しうまい):2020/05/07(Thu) 19:09:08 ID:BfKQvevV.net
保守

174 :名無しで叶える物語:2020/05/08(金) 10:12:32.43 ID:fAJDDW+K.net
保守

175 :名無しで叶える物語(やわらか銀行):2020/05/08(金) 23:24:43 ID:Fba9NTbg.net
保守

176 :名無しで叶える物語:2020/05/09(土) 18:56:29.24 ID:y8IWyB+w.net
保守

177 :名無しで叶える物語:2020/05/10(日) 17:56:29.40 ID:If8J3zht.net
保守

178 :名無しで叶える物語(しうまい):2020/05/11(月) 04:42:57 ID:d1zd+eHr.net
保守

179 :名無しで叶える物語:2020/05/11(月) 13:44:44.50 ID:pCzPlwbn.net
ダイヤ「夢……」

花丸「そう。夢」

花丸「だから別に蔵を焼却されたところで、次……というか、以前の世界には何も影響がないよ」

善子「じゃぁ、私がルビィを殺した世界も……」

花丸「その時点で世界の崩壊現象を感じたはずだよ」

果南「崩壊現象?」

花丸「私がそう呼んでるだけずら」

花丸「意識が遠のくというか、持っていかれるというか……まぁ、夢から醒める。みたいな感覚だね」

果南「気になるのは、その時に私達がどうなるかなんだよ」

果南「途方もない話ではあるけど、世界が崩壊する。それは前提としよう」

果南「そのうえで、無関係であろう私達はどうなるの」

花丸「それは……さすがに私も未経験だから分からないかな」

果南「未経験で答えられないと、前提が崩れるんじゃ――」

善子「一週間のやり直しを花丸は経験してるからそこからの推測でしょ?」

180 :名無しで叶える物語:2020/05/11(月) 13:57:01.73 ID:pCzPlwbn.net
善子「一週間のやり直しを何度もしてるけど」

善子「それも多分そこまでの世界を崩壊させて、また戻してる感じ……になるでしょ?」

花丸「それは詳しくないかな。そこは善子ちゃんの感覚に委ねるよ」

花丸「ただ、それに似た感覚を私は感じてきた」

花丸「だから、崩壊現象としてる」

善子(なるほど……私の黒魔術と呪術はほぼ同一の現象とみて良いわね)

善子(もっとも、影響範囲と供物が比にならないほど重いけど……)

善子(でも、もしもそうだとしたら……)

善子「もしかしたらだけど、無関係な人も記憶を持つ可能性はあるかもしれない」

善子「以前の世界の話だけど、ルビィはともかく花丸も時々記憶を継承してるような言動をしていることがあったのよ」

善子「そこからの推測だから……というか、花丸が関わっていた以上眉唾な話にはなるんだけど」

善子「別世界のさらに別世界の状態でもおぼろげながら記憶継承出来ていたっぽいから」

善子「果南とダイヤも次の世界に記憶を持ち越せる……かもしれない」

善子(ちょっとした希望的観測)

善子(可能であればどうであって欲しいという願い)

善子(でも、それを花丸は当たり前のように否定する)

花丸「それは無理じゃないかな」

181 :名無しで叶える物語:2020/05/11(月) 18:38:23.46 ID:q909Pjy0.net
やった来てくれてる!

182 :名無しで叶える物語:2020/05/12(火) 11:58:54.08 ID:20kF+IzF.net
花丸「善子ちゃんの期待は分かるんだけど、まず無理だよ」

花丸「1週間のやり直しは、やり直し地点までの世界を断絶することにはなるけど」

花丸「あくまで、そのやり直し地点までの世界は継続されることになる」

花丸「……なんて言ったらいいかな」

花丸「Aがルビィちゃんの世界、Bが私の世界だとして」

花丸「善子ちゃんのやり直しは、AからA.5まで進んだ世界からAに戻っているに過ぎない」

花丸「だから、世界の構造自体に変化はないせいで、所謂デジャヴュというものが発生しやすくなっているずら」

花丸「一方で、AからBに世界が移動する際は、Aの世界が崩壊することになる」

花丸「当然ながら、Aに居たダイヤちゃん達とBに居るダイヤちゃん達は似ているとはいえ、すべてが違う」

花丸「世界の構造自体が似て非なるものである以上、デジャヴュのような回帰現象はまず怒らないと思うべきずら」

ダイヤ「では、ヨハネ――善子さんがこちらの世界に来たうえで記憶を持っている理由は?」

花丸「それは世界の構築に根本的に関わっているから」

花丸「さっき言ったけど、本来死ぬ運命にあるのは善子ちゃんなんだ」

花丸「それをマルは、世界の構築と言う強引な手で死ぬ運命を回避させた……」

花丸「つまり、世界の因果に津島善子という主軸が立てられている状態」

花丸「そのせいで、善子ちゃんは一週間のやり直しが出来てその記憶の保持も出来て、さらには世界を超えて記憶を持ち越せてしまう」

183 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/05/12(火) 12:15:00 ID:20kF+IzF.net
花丸「だから言っておくけど、善子ちゃんはともかくほかの誰かが世界を超えようものなら、存在の保証は出来ないよ」

ダイヤ「存在の保証が出来ない。とは、つまりルビィのように消滅するということで良いの?」

花丸「世界から、Aダイヤちゃんが異物として弾かれる際に、Bダイヤちゃんも一緒に弾かれてしまう可能性がある」

花丸「ルビィちゃんに関しては呪術的な問題だから話が違うね」

ダイヤ「……ですが、あくまでその可能性がある。というだけでしょう?」

花丸「私の周囲でそれを試した人はいないからそうなる」

花丸「でもどんな影響があるかわからないずら」

善子(ダイヤにはもう、それを話してある)

善子(だから、ダイヤは驚かない。怯まない)

善子(翠玉の瞳で花丸を見つめる)

ダイヤ「それで結構です」

ダイヤ「果南……貴女には言ってませんでしたが今回のヨハネ――善子さんに同行しようと思っています」

果南「同行って……別の世界にってこと!?」

ダイヤ「ええ」

果南「消える可能性があるのに、やるの?」

ダイヤ「それが、黒澤ダイヤのなすべきことだと思っています」

184 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/05/12(火) 15:23:48 ID:20kF+IzF.net
果南「黒澤ダイヤのって……」

花丸「ダイヤちゃんがその気なら、ルビィちゃんにもそうだったように止める気はないよ」

花丸「残念だけど、どうせ私は消えることになるからね」

花丸「もし向こうの世界でダイヤちゃんがいないとしても」

花丸「向こうの私はダイヤちゃんがいないってこと自体認識できないから」

果南「そんな薄情なこと、よく平気で言えるね」

花丸「止めても無駄……そういう顔をしてるからね」

花丸「私は死ぬためにここにいるんだよ?」

花丸「死ぬ覚悟のある私が、死ぬ覚悟をしてることくらい分からないわけがないずら」

花丸「ダイヤちゃんは冗談でもお遊びでも軽い気持ちでもない」

花丸「本気で、そうなっても良いって考えの上で善子ちゃんに付き添おうとしてる」

花丸「だったら私は止めない。私がそうしてここにいる以上、私には止められない」

185 :名無しで叶える物語:2020/05/12(火) 15:43:26.66 ID:20kF+IzF.net
花丸「ただ一つだけ」

花丸「善子ちゃんから聞いた話が全て真実なら、ダイヤちゃんは一度世界から消滅してる」

花丸「でも、ルビィちゃんの消滅によってダイヤちゃんが消滅するという原因そのものが取り除かれた」

花丸「だからある意味、今ここにいるダイヤちゃんは"本来存在しない"と考えて良いと思う」

善子「は……?」

果南「待って、ちょっと整理させて」

善子(果南はそう言ってダイヤに適当な紙とペンを借りて、何かを書く)

善子(悩ましそうな果南は、ペンのキャップで自分の唇を押し上げて呻いた)

果南「さっきの例を借りるけど、つまりここはAからBではなく、AからCに移動したようなもの……って認識で良い?」

果南「本来いないはずのダイヤがいる世界……C世界」

花丸「ううん、それも違う」

花丸「ここは間違いなく、Bの世界」

花丸「なんでかって言うと、マルの世界であるBの中にいるから」

花丸「もし仮にここがCの世界なら、私以外の誰かが管理者としての記憶を持っているはず」

花丸「ダイヤちゃんは、Bルビィという存在が呪術によって消滅した空席に座らされたいわば代理人」

花丸「だからこそ、"いないはずの存在"と言うべきなんだ」

186 :名無しで叶える物語:2020/05/13(水) 12:19:56.36 ID:Yn+bznuu.net
善子「ねぇ花丸。本来ならルビィもダイヤもいるはずでしょ?」

善子「それに、ルビィの繰り返しによってダイヤがいなくなったってだけで」

善子「おおもとであるB自体にはルビィもダイヤもいるのが普通なんじゃないの?」

花丸「そうなんだけど……BだろうとB.1だろうとB.5だろうと」

花丸「そのどこかで呪術や魔術によって、黒澤ダイヤという存在が世界そのものから弾かれた場合」

花丸「B世界そのものに影響があるんだと思う」

花丸「さすがに、私もそこまで詳しい知識はないけれど、そう言うことだって思ってる」

花丸「実際、私は黒澤ルビィという女の子を知らないけれど」

花丸「善子ちゃんのことを信じれば、私は知っていて当然のはず」

花丸「でもBの私がルビィちゃんを送り出し、Aの世界でルビィちゃんが消滅した」

花丸「呪術の起点がBである以上、Bにおいて黒澤ルビィと言う存在が消失する」

花丸「でも、黒澤ダイヤと黒澤ルビィの二人の消失は、世界構造そのものを揺るがす重大な欠陥なんだろうね」

花丸「そうしてルビィちゃんが消えて、代わりにダイヤちゃんが入った……って思ってる」

善子「……なるほどって言って良いのか分からないけど、そう思っておくべきね」

善子「呪術も魔術も100%の理解なんて出来やしないんだから」

187 :名無しで叶える物語:2020/05/13(水) 13:38:50.08 ID:Yn+bznuu.net
果南「ちょっと複雑になってきてるみたいだし……仕切り直しでもう一ついい?」

花丸「うん」

果南「ダイヤが"代理人"と言うのはそれでいい。理解は出来てないけど妥協するよ」

果南「それでその場合、ダイヤが本来の世界にたどり着けることへの影響はどの程度ある?」

果南「さっきの口ぶりから察するに、本来ならヨハネちゃんのみ可能でほかは保証できないけれど」

果南「ダイヤが"代理人"なら別って思えたんだけど……どう?」

花丸「今更だけど言っておくと、私が話せるのはあくまで推測の域を出ないものでしかない」

花丸「だから、ダイヤちゃんが"代理人"だったとして、どれほどの影響があるのかも想像になる」

花丸「でも"いないはずの存在"ということは、このB世界にへの繋がりが希薄だともいえる」

花丸「その状態なら、世界の崩壊の引力に巻き込まれずに消滅しないで辿りつくことが出来るかもしれない」

花丸「私の……ううん、国木田花丸の希望としては、そう答えたい」

ダイヤ「では、果南は……」

花丸「ダイヤちゃん以上に高確率で失敗する。その場合、もう一つの世界でどうなるかは分からないよ」

ダイヤ「なるほど……ではやはり、予定通りわたくしとヨハネ。二人で行いましょう」

188 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/05/13(水) 21:13:34 ID:Yn+bznuu.net
果南「どうせ消えるなら私もって言いたいけど……ダイヤ以上にダメだって言うならやめた方がいいのかな」

善子「そうね……消えるリスクは低い方が良い」

善子(実際は、ダイヤの力も借りなくて済むのが一番かもしれない)

善子(でも花丸が希望と言ったように)

善子(結末を変えるためには、何らかの変化が必要になってくると思う)

善子(……花丸は、期待してる)

善子(私とダイヤが本当の世界に戻ることで)

善子(ここにいる花丸の、津島善子が生き残ることを)

善子(……津島善子。私じゃない、私)

善子「ダイヤ、本当に良いのね?」

ダイヤ「二言はないわ」

善子「……なら、いい」

善子「花丸。一つ確認なんだけど、私が必ず戻れることは保証されている。これは絶対で良い?」

花丸「そのはずだよ」

善子「なら、私とダイヤの繋がりをもっと深くできれば、ダイヤが戻れる可能性も上がる……と思っていい?」

花丸「そこまでは……」

善子(保証できない)

善子(それは当然……だけど、でも少しでも確実にするために)

善子「ダイヤ、私と黒魔術の契約をしてくれない?」

189 :名無しで叶える物語:2020/05/14(木) 14:36:57.31 ID:yJlL7VC+.net
保守

190 :名無しで叶える物語:2020/05/14(木) 15:09:50.57 ID:zCMj37JR.net
善子「絶対に効果があるって保証は出来ないし、少し痛いこともする」

善子「でも、やらないよりはやっておきたい」

ダイヤ「黒魔術の契約……言葉だけ聞けば、非常に怪しいものに感じるのだけど」

ダイヤ「その方法と効果はもう分かっているの?」

善子「方法は、自分と相手の血液を白いハンカチ……布でもいいんだけどそれに垂らす」

善子「その布で互いの左手薬指を結んで、中指に銀の指輪をする」

善子「ハシバミの枝で南東向きに三角形を作って」

善子「その方角に左手を向けて"ベレト、ベレト、わが王。どうか我らに導きを"これを2回唱える」

善子「最後に、薬指の布を解いて半分に切ってそれを左手の親指に巻く」

果南「結構面倒な感じだね……というか、本格的?」

善子「私が普段やってるようなお遊びとは違う、本当に本気の黒魔術。それも、悪魔に呼びかける系」

善子「ただ、だからこそ、効果は保証されると言ってもいい」

善子(でも……その効果が……)

果南「効果ってどんな?」

善子(心情なんてつゆ知らず、普通に聞いてくる果南からダイヤへと目を向ける)

善子(やるかやらないかは、任せよう。そう決めて、口を開く)

善子「……恋愛成就。それも、来世でもまた出逢えますように。的なレベルの」

191 :名無しで叶える物語:2020/05/15(金) 00:36:03.35 ID:dzGlyxHW.net
ベレトって本当にいるんだ…。

192 :名無しで叶える物語:2020/05/15(金) 14:42:35.07 ID:CJMxBg1y.net
ダイヤ「なるほど……ただ、左手の薬指を結ぶというのは少し難しいのでは?」

ダイヤ「多少無理をすれば不可能ではないけれど……」

善子「そこを突っ込まれても困る。調べた結果の手順だし」

善子(だからこそ、それ自体がガセネタの可能性もないとは言い切れない)

善子(悪魔召喚だから効果は高い可能性がある)

善子(でも、絶対の保証はない……なにより、効果があったらあったで恋愛って……)

善子(再会だのなんだのの縁と言えば恋愛関係だから仕方がないと言えば仕方がないんだけど)

善子(……背に腹は代えられない)

善子「もしかしたらダイヤと私の関係が歪なものになっちゃうかもしれない」

善子「でも、ダイヤが消えるくらいなら、私はそうなってもいいと思ってる」

善子「花丸を助けるためにはダイヤの力がいる……と、思ってるし」

善子「花丸を助けた代わりにダイヤが消えました。なんてなるのはごめんだわ」

善子「もちろん、こんなことしなくてもダイヤが無事に辿り着く可能性はあるから」

善子「どうするかは、任せる」

193 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/05/15(金) 15:53:49 ID:CJMxBg1y.net
ダイヤ「……ヨハネ、いえ善子さんは万全を期したいと」

ダイヤ「悪魔崇拝の気持ちはわたくしにはないのだけど、大丈夫?」

善子「私だって100%信じてるわけじゃ……」

善子「そもそも、ガセネタの可能性もあるし」

善子(ダイヤは考える)

善子(私も花丸も果南も見ずに考え込んで、不意に顔を上げた)

ダイヤ「梟盧一擲……思い切りも大事かしら」

ダイヤ「その黒魔術の契約、やってみましょう」

善子(悩みは抜けていない様子ではあるけど)

善子(けれど、ダイヤはそう言った)

ダイヤ「人の命がかかっているのだから、やっておけばよかったという後悔がないようにしましょう」

194 :名無しで叶える物語:2020/05/16(土) 00:54:27.13 ID:UHLfp035.net
期待

195 :名無しで叶える物語(しうまい):2020/05/16(土) 15:24:29 ID:FHyQJrh+.net
保守

196 :名無しで叶える物語(SIM):2020/05/17(日) 14:58:33 ID:OKt67Qg8.net
保守

197 :名無しで叶える物語:2020/05/18(月) 12:12:24.19 ID:whxnCwy+.net
保守

198 :名無しで叶える物語:2020/05/18(月) 14:13:38.31 ID:U6t1DGY4.net
ダイヤ「……善子さんは歪な関係になってしまうかもしれないというけれど」

ダイヤ「それはあくまで、わたくしたちが儀式の記憶がない場合であって」

ダイヤ「互いにそうなることへの心構えをしておけば、たとえ恋愛感情を抱いてしまっても修正は可能なはず」

ダイヤ「来世に向けての契り、その強制力がいかほどかは分かりかねますが」

ダイヤ「同性の情であることを考えれば、辛くとも自然――いえ、少なくとも黒澤の長女として別たれるのが道理」

ダイヤ「失恋の一つや二つ、わたくしは問題ありません」

善子(ダイヤは淡々とそう語った)

善子(別に間違ってはいない)

善子(尊敬して入るもの、恋心かと言われればNOで返す私としてもそれが道理だと思える)

善子(ただ、花丸が死ぬ運命の強制力が恋愛に働いたとして)

善子(はたして、私は平然としていられるだろうか)

ダイヤ「大丈夫?」

善子「ん……大丈夫」

善子「悪魔の力がマジものだったとしたら、私……失恋の余波で自殺か事故死する可能性もあるかもって思っただけ」

善子「もちろん、死ぬ運命っていうのを重ね合わせたうえでだけど」

善子「もっとも、付き合えたら付き合えたで浮かれた挙句事故死するんだろうけどね。みっともないったらないわ」

199 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/05/18(月) 14:31:21 ID:U6t1DGY4.net
善子(努めて笑う)

善子(死ぬか生きるかの話だから、笑い話ではないのだろうけど)

善子(でも、失恋と……何だったか。花丸が言うには得恋だったっけ?)

善子(失恋か得恋どっちにせよそれで自分が死ぬとか正直想像がつかない)

善子(恋も何もしてこなかった人生だしね……それもそうか)

善子(だからこそ、みっともないと思うのね……)

ダイヤ「その場合、付き合う方が良いかしら?」

善子「へ?」

ダイヤ「どちらにせよ、善子さんの隙が大きくなって事故に遭うのなら」

ダイヤ「傍に居て守ることのできる恋人になる方が良いと思うのだけど、どう?」

善子「どうって……えっ、いや、正気!?」

果南「今は同性とかそういうの気にしてる場合じゃないよ」

果南「ヨハネちゃんがダイヤのこと好きになっちゃってた場合のこと考えないと」

善子「……それはそうだけど、躊躇なさすぎでしょ」

花丸「それだけ、善子ちゃんのことを大事に思ってるってことだよ」

善子「十分知ってるわよ」

200 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/05/18(月) 15:45:24 ID:U6t1DGY4.net
善子(花丸を庇って死ぬくらいにやばい奴だってことくらい良く分かってる)

善子(だから、恋人になるくらいもどうってことないのも分かってる)

善子(けどいくらなんでも軽すぎるわよ……助かるけど)

善子「ダイヤがそれでいいのなら付き合いましょ」

善子「私の性格的に、失恋相手が追いかけてきたら全力疾走で逃げるし多分それで死ぬから」

善子(交差点のバイクかトラックか乗用車かの交通事故)

善子(あるいはたまたまあいてたマンホールからの垂直落下)

善子(あとは落下物とか飛来物とか……碌な死に方しなそう)

善子(不登校も再発しかねないし)

善子(まぁ、そこは私の記憶があれば避けられるか……)

花丸「ほかに決めておくことはない? 」

善子「合言葉」

善子「今の私とダイヤだけが知ってる、それを言われたら、言えたらちゃんと記憶があるって証明になるなにか」

ダイヤ「この後行う黒魔術の悪魔の名前はどうでしょう?」

善子「ダイヤはそれでいいけど、私は駄目。確実に分かるから合言葉にはならない」

果南「じゃぁいっそA世界の黒澤ダイヤとA世界の津島善子って合言葉はだめ?」

果南「知らずに急に言われたらはぁ? って絶対なるだろうし」

201 :名無しで叶える物語(らっかせい):2020/05/18(月) 17:35:10 ID:U6t1DGY4.net
ダイヤ「……そうね。確かに」

善子「A世界の津島善子じゃなくて、Aの善子。Aのダイヤでどう?」

善子「私がAの善子って言ったらダイヤはAのダイヤって返す。逆も同じ」

善子「Aのダイヤなんてトランプっぽいから知らなければそっちが先に出ることになるでしょ?」

花丸「ヨハネじゃなくていいの?」

善子「別にいいわよ」

善子(今はヨハネだの善子だのなんてどうだって良い)

善子(このふざけた運命とやらを突っ撥ねて生き残る)

善子(そのために……ルビィだってこの手で殺したんだから)

花丸「善子ちゃん、儀式はすぐにできる?」

善子「家に帰れば道具があるはず」

善子「今日ほど、自分で堕天使だのなんだの騙っててよかったと思う日はないと思うわ」

花丸「解った」

花丸「じゃぁ、とりあえず善子ちゃんとダイヤちゃんの二人は善子ちゃんの家に行って儀式を執り行う」

花丸「私――マルは、果南ちゃんと一緒に家に帰って二人が後で来るってことにしておけばいいかな?」

果南「花丸ちゃんが事故に遭わないようについて行けばいいんだね? 任せといて」

善子「油断しないで。ほんと……いろんな要素が殺しに来るから」

善子(真剣な顔で分かった。と果南は言う)

善子(それでも不安は拭えないまま昼休みが終わり、気付けば放課後になって――私達はそれぞれ別れることになった)

202 :名無しで叶える物語:2020/05/19(火) 16:58:49.01 ID:xXt1RHZu.net
保守

203 :名無しで叶える物語:2020/05/20(水) 15:16:40.19 ID:HM2wIGTp.net
保守

204 :名無しで叶える物語(SIM):2020/05/21(Thu) 14:56:45 ID:+ZTtEwC3.net
わくわく

205 :名無しで叶える物語(しうまい):2020/05/22(金) 08:17:39 ID:tRL1AYHi.net
保守

206 :名無しで叶える物語:2020/05/23(土) 02:48:12.75 ID:DPhtexP5.net
保守

207 :名無しで叶える物語:2020/05/23(土) 19:53:42.26 ID:WOEZxROk.net
保守

208 :名無しで叶える物語(SIM):2020/05/24(日) 19:11:09 ID:SYQi3oHU.net
保守

209 :名無しで叶える物語:2020/05/25(月) 00:54:36.47 ID:R4/Qsat5.net
保守

210 :名無しで叶える物語(しうまい):2020/05/25(月) 15:19:38 ID:H4pb9O+P.net
保守

211 :名無しで叶える物語:2020/05/26(火) 14:58:12.88 ID:0EiP3hOJ.net
保守

212 :名無しで叶える物語(しうまい):2020/05/27(水) 07:17:23 ID:el1SLkbK.net
保守

213 :名無しで叶える物語(やわらか銀行):2020/05/27(水) 20:37:10 ID:atN/oIFl.net
保守

214 :名無しで叶える物語:2020/05/28(木) 18:59:52.31 ID:smIzeO0u.net
保守

215 :名無しで叶える物語:2020/05/29(金) 09:19:32.73 ID:TmFyC6ik.net
このSS始まってもう一年になりそうね

216 :名無しで叶える物語:2020/05/29(金) 23:49:20.93 ID:55bDP89X.net
保守

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