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内浦妖魔學園記
- 1 :名無しで叶える物語:2020/10/18(日) 23:45:59.92 ID:rXFdQwJA.net
- CHAPTER0
『浦の星女学院の転入生』
この物語の主人公の名前は桜内梨子。
今日から浦の星女学院に通うことになった、高校2年生。
しかし彼女には、もう一つの顔がある。
それはーー
梨子「桜内梨子です。仕事の関係で色々な所を回っていますが、ここでも素敵な出会いがあればいいなと思います。皆さん、よろしくお願いします」
自己紹介を済ませ、深々と頭を下げる。
ここでいう『仕事』とは、親の仕事ではなく。
彼女自身の生業を指している。
千歌「私、高海千歌! よろしくね♪」
曜「渡辺曜だよ。全速前進、ヨーソロー!」
クラスメイトの高海千歌と渡辺曜。
気さくな二人に学院内を案内してもらい、一緒にお昼を食べて。
千歌「最近ね? この内浦で怪しい影を見た人がいるんだって」
梨子「怪しい影?」
曜「知ってる知ってる! 水泳の先輩が話してた! 確か着ぐるみみたいに大きいんだよね?」
千歌「そうなの? でもこの辺で着ぐるみって言ったらうちっちーだよね?」
曜「あたし、この前バイトで中に入った事あるよ」
梨子「うちっちー?」
地元のゆるキャラの噂話などで盛り上がって。
学校が終わり、二人と別れて。
梨子「ふぅ……行こう」
- 126 :名無しで叶える物語:2020/10/22(木) 01:04:01.80 ID:xUithE/t.net
- 花丸「これだよ」
善子「いや暗いんだけど……柱に、看板?」
ルビィ「これ、花丸ちゃんが解いた仕掛けだよね?」
それは暗闇状態ではめ込んだ、仕掛けのある場所。
花丸「神の怒りは、天を貫き、地を砕き、海を穿つ。民は恐れ、大地に血と涙が流れた」
善子「これは、まさしくファイナルラグナロクのアポカリプス!?」
ルビィ「やめるビィ」
善子「ルビィ!?」
二人のやり取りを無視して、柱の上の看板を照らす。
ルビィ「それが、どうしたの?」
花丸「あの時、急いでたから言えなかったんだけど……」
腕を伸ばして、看板を外す。
今回は、罠は作動しない。
- 127 :名無しで叶える物語:2020/10/22(木) 01:04:26.29 ID:xUithE/t.net
- 花丸「見て」
ルビィ「あっ!? 裏側にも絵が描いてある!」
善子「これは、泣いてる絵?」
残りの二つを外して確認すると。
恐怖に怯える姿を描いた絵と。
人々が傷付き、血みどろになっている絵。
花丸「これをさっきの言葉に当てはめると……」
神の怒りは、天を貫き、地を砕き、海を穿つ。民は恐れ、大地に血と涙が流れた。
恐れの絵。
血が流れる絵。
涙を流す絵。
その順番に絵をはめ込み直す。
- 128 :名無しで叶える物語:2020/10/22(木) 01:04:59.57 ID:xUithE/t.net
- 花丸「あ……」
善子「明るくなった……!?」
ルビィ「どういう仕掛けなんだろう?」
轟音が部屋を揺らし。
暗かった道に光が灯る。
キョロキョロと辺りを見回していると。
ルビィ「ねぇ! ここ、上に道があるよ!」
曲がり角と曲がり角の間に当たる場所の天井が、ポッカリと空いている。
見上げると、先に明かりが微かに見えた。
善子「どうやって行くつもり?」
花丸「善子ちゃん」
ルビィ「善子ちゃん」
善子「ん?」
- 129 :名無しで叶える物語:2020/10/22(木) 01:05:29.27 ID:xUithE/t.net
- そして。
善子「二人持ち上げるの、大変なんだからね……ぜぇ、ぜぇ……!」
ルビィ「ありがとう、善子ちゃん」
花丸「ルビィちゃんもお疲れ様」
善子「わた……ヨハ、ネ……えほ」
善子の飛行能力に加え、ルビィの空気を放つ能力を合わせて。
三人で上までたどり着いた。
花丸「見てみて! 箱があるずら!」
部屋は小さく、目の前に箱が置いてあるだけ。
善子「大丈夫なの? こういうの、罠が仕掛けられてるんじゃ」
ルビィ「ピギッ!? そ、それじゃ触らない方が」
花丸「開いたよ」
善子「開くんかい!」
盛大にツッコミを入れつつ、中を確認すると。
- 130 :名無しで叶える物語:2020/10/22(木) 01:05:50.31 ID:xUithE/t.net
- 花丸「首飾り?」
ルビィ「これ、碇みたいな形だね」
黄金に輝く、碇のような形のアクセサリーが繋がったネックレス。
善子「なんて浄化の力なの……!?」
ルビィ「善子ちゃん、解るの!?」
花丸「適当に言ってるだけずら」
善子「なによ!」
花丸が手に取り、様々な方に向けて確認する。
花丸「うーん……普通のネックレスみたいだけど」
ルビィ「どうするの?」
花丸「とりあえず、持ち帰ってダイヤさんに聞いてみよう」
若い女性の声
「それは駄目だよ」
知らない声に振り返ると。
花丸は意識を失った。
- 131 :名無しで叶える物語:2020/10/22(木) 01:06:16.64 ID:xUithE/t.net
- 翌日。
黒澤の屋敷に呼ばれた梨子と鞠莉。
梨子「行方不明!?」
ダイヤ「はい……まさか、このような事になるなんて……」
すっかり青褪めた顔のダイヤ。
捜索願いは出されているが、昼休みになっても情報は入って来ない。
一年生のクラスに行った際。
善子と花丸も休んでいる事を知った。
果南「多分、ミズチが関わってると思うけど」
梨子「そうですね……速くなんとかしないと……」
鞠莉「やっぱり、あの祠が関係してるんじゃないかしら? 拐ったとして、隠す場所なんてそこ以外に無いでしょ?」
鞠莉の意見に、全員うなずく。
本来ミズチは、あの祠に封印されていた者。
復活したからといって、祠以外に拠点となる場所は考えられない。
- 132 :名無しで叶える物語:2020/10/22(木) 01:06:41.13 ID:xUithE/t.net
- 梨子「これがきっと、最後の戦いになるわね……」
ダイヤ「私も同行しますわ」
果南「アタシもね」
鞠莉「私ももちろん、ついて行くわよ」
猶予はない。
既に準備は完了している。
あとは、進むだけ。
千歌「あ、来た!」
曜「おはようであります!」
梨子「千歌ちゃん! 曜ちゃん!」
遺跡の入り口で。
親友二人が、待ち構えていた。
梨子「なんでここにいるの!?」
千歌「だって、内浦の危機なんでしょ?」
曜「私達も、協力するであります!」
これまでずっと一緒にいてくれた仲間の言葉に。
梨子「二人とも……ありがとう。でも、これだけは言わせて」
梨子は拳銃を突き付けて、問い掛ける。
梨子「曜ちゃん。アナタが、ミズチね?」
- 133 :名無しで叶える物語:2020/10/22(木) 01:06:56.30 ID:xUithE/t.net
- 今日はここまでにします。
- 134 :名無しで叶える物語:2020/10/22(木) 14:29:35.11 ID:Qag8iVXx.net
- 乙です いいところで次回か
Switchの九龍はリチャージじゃないから攻略見ながらじゃないとまずオレスコ喰らう
フルボイスなのは純粋に最高だし今ならバグも修正されてるから安いなら買っても楽しめると思うよ
- 135 :名無しで叶える物語:2020/10/23(金) 06:38:57.50 ID:nNHUyTwt.net
- どうなるか
- 136 :名無しで叶える物語:2020/10/23(金) 23:14:36.29 ID:X/wR+R/u.net
- 保守
- 137 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:47:50.25 ID:U7hk4tnN.net
- 昨日も今日も仕事で遅くなって申し訳無い。
また少しだけ更新します。
- 138 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:48:27.81 ID:U7hk4tnN.net
- CHAPTER8
【内浦妖魔學園記 中編】
梨子「これは……!?」
祠の中に入ると。
扉の中心にあたる床に、大きく穴が空いていた。
梨子「この先に、ミズチが……」
ダイヤ「ルビィ……」
果南「大丈夫だよ。アタシ達なら、絶対に」
鞠莉「ルビィ達も取り戻して、全員で生きて帰る。それを一番に考える。よね?」
千歌「……」
梨子「行きましょう」
互いの顔を見合わせて、覚悟を決めて下へと進む。
穴の底に着くと。
梨子「明かりがある……」
ダイヤ「祠の真の座、と言う事でしょうか」
広い部屋の奥に、玉座が設けられている。
小原がいたあの場所は、儀式を行う場所で。
この部屋は、ミズチを閉じ込めていた部屋なのだろう。
聞き慣れた声
「とうとう来たね。この時が」
- 139 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:48:54.91 ID:U7hk4tnN.net
- そして、玉座には。
肘をつき、足を組み。
見下した目をして座る一人の少女。
梨子「そうね……曜ちゃん。いえ、ミズチ、と呼んだ方がいいかしら?」
曜「ふふ……よく分かったね。私がミズチだって事が」
梨子「……」
- 140 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:49:25.36 ID:U7hk4tnN.net
- 曜「なに、言ってるの?」
梨子「曜ちゃんがミズチだって言ったのよ」
ダイヤ「そんな!?」
驚く面々を余所に、梨子は続ける。
梨子「曜ちゃん、覚えてる? 千歌ちゃんと三人で入った時の事。ルビィちゃんと戦った時」
ルビィ『守らなきゃ、いけないの。この街の、この内浦の神様を』
梨子『神様? 水神様の事?』
曜『守る……それって、小原家が行ってる土地開発の事?』
梨子「今考えると、おかしいよね? あの場面で守るって言われたら、私から守るって考えるはず。なのになんで曜ちゃんは小原財閥の話が出てきたの?」
曜「それは、最近問題になってたから、それなんじゃないかって思っただけだよ!」
- 141 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:50:02.63 ID:U7hk4tnN.net
- 梨子「それと、最近噂になってる不審者についても、水泳部員はアナタから聞いたらしいわね」
千歌『最近ね? この内浦で怪しい影を見た人がいるんだって』
梨子『怪しい影?』
曜『知ってる知ってる! 水泳の先輩が話してた! 確か着ぐるみみたいに大きいんだよね?』
千歌『そうなの? でもこの辺で着ぐるみって言ったらうちっちーだよね?』
梨子「でもアナタは水泳部の先輩から聞いたって」
曜「それは! 私も、別の人から聞いただけで……」
ダイヤ「そちらの方も調べましたが、やはり皆、発信者は分からないそうです」
果南「曜から聞いたって人しかいないって事だよね? 曜は誰から聞いたの?」
曜「そんなの、覚えてないよ!」
梨子「そう……千歌ちゃんは、どう思う?」
ここで梨子が、千歌に促し。
全員が千歌を見る。
- 142 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:50:27.52 ID:U7hk4tnN.net
- 曜「千歌ちゃん、信じて! 私はミズチじゃない! 全部梨子ちゃん達がーー」
千歌「……てゆうか、ずっと気になってたんだけど」
そこでようやく、千歌が尋ねた。
千歌「さっきから言ってる【ミズチ】って、なに?」
曜「ッッ!?」
そして渡辺曜も、ここに来て。
自分の失態に気付いた。
- 143 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:50:50.80 ID:U7hk4tnN.net
- ダイヤ「本当に、曜さんがミズチだったのですね」
鞠莉「さすが梨子! ナイスストラテジーだわ!」
果南「いや、それ違うんじゃ……」
ミズチは一般人は誰も知らないはずの存在。
なのに曜はミズチが何かも聞かずに否定した。
果南「何も知らずに違う、なんて言えないよね。なんで曜は知ってるの?」
果南の問いかけに、沈黙。
曜「……ふふっ」
しかしすぐに身を翻し、穴の中へ飛び込んでいった。
- 144 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:51:17.91 ID:U7hk4tnN.net
- 曜「我ながら間抜けだね。そんな事にも気付かないなんて」
梨子「初めは、曜ちゃんも水神様の加護を持ってるのかとも思ったんだけど」
ダイヤは水神様の加護を、自分以外の人間に授けることを良しとしない。
しかし、渡辺曜という存在に対し、不信感は募る。
梨子「だからあなたの事を調べて貰ったの。そしたら」
ダイヤ「曜さん……あなたの家はどこにもありませんでした」
住所を調べても、渡辺曜という人物は。
どこにも存在しない。
ならば、今目の前にいるのは。
梨子「渡辺曜と名乗る誰かーー」
曜「もういいよ探偵ごっこは……そうだよ。私が、ミズチ」
玉座から、飛び降りる様に立ち上がる。
- 145 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:51:46.54 ID:U7hk4tnN.net
- ダイヤ「ルビィはどこにいるんですの!?」
曜「巫女なら檻に入れてる。とりあえずあの三人が脱出する事は不可能だね」
ダイヤ「という事は、善子さんに花丸さんも一緒に?」
曜「そりゃあ三人一緒にいたからね。でもその位は察してたんじゃないの?」
素知らぬ顔で語る。
見た目こそ変わらないが、下に見るような話し方は。
いよいよ梨子の知らぬ顔だ。
梨子「……」
曜「君達二人? 残りは巫女達を探しにいったのかな?」
梨子「ええ、そうよ。さっきの話を聞いてね」
鞠莉『すぐに見つけるわ! だから待っててね!』
通信機から、鞠莉の声が響く。
しかし曜は、ミズチは。
顔色一つ変えない。
感情の無い、冷たい瞳で梨子を睨みつける。
- 146 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:52:28.32 ID:U7hk4tnN.net
- 曜「なるほどね。君達は時間稼ぎなんだーー出来ると思う?」
梨子「ッッ!?」
ダイヤ「梨子さん!」
背中に掛かる重さで。
曜が回り込んでいる事に気が付く。
振り返る間も与えず、梨子は一気に壁にぶち当たった。
蹴りの一つが、人間一人を容易に吹き飛ばす。
ダイヤ「この!」
曜「無駄だよ」
ダイヤの能力で、大量の水が龍のように曜へと襲い掛かる。
しかしその尽くが、かすりもせず。
まるで踊るような動きで、肉薄。
曜「与えられた力じゃ」
ダイヤ「くっ!」
曜「勝てる訳ないでしょ?」
跳躍し、頭を掴んで。
落下の勢いと共に後頭部へ爪先を振り下ろした。
ダイヤ「ぐあっ!?」
梨子「ダイヤさん!」
曜「無駄無駄。正統継承者じゃない奴が、私に敵うと思う?」
ヨロヨロと立ち上がる。
しかし強烈な一撃に、その動きは緩慢で。
曜「死ね」
喉元目掛けて、貫手を放った。
- 147 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:52:59.44 ID:U7hk4tnN.net
- 瞬間。
梨子「えっ!?」
曜「っ!? 偽物か……!」
ダイヤの体が、弾けて。
バシャリと音を立てて、地面を濡らした。
ダイヤ「私がこの能力に、研鑽を積んでいないとでも?」
曜「……小癪な真似だね」
ダイヤ「見た所アナタは飛び道具を使わないようですので。小細工を弄しますわ」
言い終えると同時に。
大量に現れるダイヤ。
梨子「すごい……」
ダイヤ「梨子さん。これは時間稼ぎにもなりませんわ」
梨子「はい!」
- 148 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:53:45.90 ID:U7hk4tnN.net
- ダイヤに合わせて、仕掛ける。
水の分身が曜の周りを行き交う隙間から、銃を撃つ。
曜「チッ!」
舌打ち、寸での所で回避。
人間業では無いが、そもそも人間ではない相手。
構わず、発砲しながら接近。
曜(近付く? 何か仕掛けてるか)
再び、肉薄。
曜「邪魔」
梨子「っ!?」
しかし、曜は触れる事なく別の方向へ疾走る。
その先には、黒澤ダイヤ。
曜「いた!」
ダイヤ「くっ……!」
そして今度こそ、その首を吹き飛ばした。
偽物だと、分かっていながら。
- 149 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:54:30.40 ID:U7hk4tnN.net
- 曜「さぁーートドメだ」
壁を駆け上がり、天井。
水で自分の足を固定していたダイヤ目掛けて、その手が伸びる。
ダイヤ「ふっ……」
固定を解除し、落ちる最中。
諦めたかのように目を閉じて。
爪が肩へと突き刺さる。
ダイヤ「ぐぅっ……!」
梨子「フッ!」
投げ込んだのは、閃光弾。
曜「うあっ!?」
目の前で炸裂する光が、曜を直撃。
- 150 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:54:52.64 ID:U7hk4tnN.net
- ダイヤ「ぐ、あああっ!」
曜「この、くそ!」
その隙にダイヤが上を取り、曜の爪を抜くと。
そのまま地面へと叩き付けた。
曜「がはっ!」
梨子「終わりよ、ミズチ」
日本刀が、曜の背中を貫く。
心臓めがけて、容赦なく。
梨子「……終わった」
ダイヤ「……づぅっ! くっ、はぁ、はぁ……」
梨子「ダイヤさん! 大丈夫ですか!?」
ダイヤ「ええ、なんとか……」
肩を押さえても、血は止まらない。
救急キットで、応急処置を施す。
ダイヤ「なんとか、うまく行きましたね」
梨子「はい。後は、鞠莉さん達がルビィちゃんを見付けられれば……きゃあっ!?」
突如、世界が揺れる。
祠全体が、怒りにうち震えるかのように。
強烈な地震の中、どこからともなく泡が。
倒れ伏した曜の体を包み込んでいく。
ダイヤ「これは……!?」
梨子「まさか……ミズチ!?」
??「ソウヨ、ソノマサカヨ!」
大量の泡に包まれた曜の体が起き上がる。
肌は浅黒く変色し、眼が紅く光り。
もはや人とは呼べぬ、怪物と化していた。
ミズチ「感謝スルゾ人間! 貴様ノ手デ我ハ完全ナ復活を遂ゲタ!」
梨子「そんな……!」
ミズチ「貴様等ハココデ終ワリダ! 恐怖ト絶望ニ塗レテ死ヌガイイ!」
- 151 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 01:56:16.10 ID:U7hk4tnN.net
- 今日はここまでにします。
色々コメントいただいてありがとうございます。
あともう少しで終わりになりますが、お付き合い頂けると幸いです。
- 152 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 22:28:59.53 ID:s72nB9nZ.net
- 保守
- 153 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:53:48.44 ID:0oIRk+dl.net
- それでは続けます。
最後までお付き合い下さい。
- 154 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:54:32.38 ID:0oIRk+dl.net
- CHAPTER9
【内浦妖魔學園記 後編】
ルビィ「ん……」
いつの間に眠ったのか。
体を起こして、周囲を見渡して。
ルビィ「えっ……何、これ?」
檻の中に閉じ込められている事を理解した。
立ち上がり、扉を前後に揺さぶるが。
当然、開く気配はない。
善子「んん……何よ、うるさいわねぇ」
花丸「むにゃあ……まだ眠いずらぁ」
ルビィ「二人共起きて!」
叫ぶ声に飛び上がる二人。
現状を理解、整理して。
善子「つまり、このままここで一生?」
花丸「そんなのいやずらぁ!」
ルビィ「落ち着いて! お姉ちゃんや梨子さんが助けに来てくれるはずだから!」
花丸「そ、そっか。梨子さん達なら、オラ達の事もすぐに見つけてくれるよね?」
どうかしらね、と。
寝転んだ善子が返す。
善子「ここは隠し通路の奥。そう簡単に見つけられる場所じゃないわよ?」
花丸「で、でも梨子さんはすごい人だし」
善子「ヒーローじゃないわよ、リリーは」
その言葉に、花丸は言い返せなかった。
体育館でテロリストに占拠された時も、助けたのは善子。
善子「この檻は結界。この前みたいに私のリトルデーモンを喚べなくしてる」
- 155 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:55:06.75 ID:0oIRk+dl.net
- ルビィ「……」
花丸「この鍵、壊す事も出来ないずら?」
善子「そうね。ルビィだって無理でしょ?」
呼び掛けて、返事が無い。
二人が向き直ると。
ルビィ「ーー」
善子「ルビィ!?」
花丸「光ってるずら!?」
ルビィの体が、淡い青色の光に包まれていた。
善子「もしやルビィも堕天の力にーー」
花丸「水神様の加護ずら!」
善子「そんな力いっぱい否定しないでよ!」
後ろが騒がしいのも無視するように。
ルビィの体が宙に浮かび上がる。
善子「ど、どうなってるの?」
花丸「わ、わかんなーーひゃあっ!?」
地震。
世界が大きく揺れ動く。
宙に浮かぶルビィが、手に何かを掴んで掲げるのを。
地べたに座り込んだ花丸は、見逃さなかった。
花丸「光が、集まってる!?」
善子「ちょ、あれ……剣になった!?」
それはペンダント。
碇の形をしていた装飾が、光の剣を携えた。
- 156 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:55:40.95 ID:0oIRk+dl.net
- そして、その刃を、振り下ろす。
善子「牢が、壊れた!」
花丸「これで出られるよ! ルビィちゃん!」
急いでルビィに駆け寄るが。
花丸「ずらっ!?」
善子「ずら丸!?」
見えない壁のような何かに阻まれ、善子が慌てて支えた。
花丸「ど、どうなってるの!?」
善子「知らないわよ!」
慌てふためく二人をよそに。
ルビィの体が出口へと。
空を飛んだまま駆け出した。
花丸「ルビィちゃん!」
善子「はやっ!?」
慌てて二人も追い掛けて行く。
下に降りる為に、花丸を抱えて善子が浮遊する。
着地してから、どちらへ向かったか確認するが。
既にルビィの姿は見えない。
- 157 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:56:05.85 ID:0oIRk+dl.net
- 善子「どこ行ったのよ!?」
花丸「とりあえず、出口に戻るずら!」
しかし一度戻るべきだと判断し、扉の集まる場所へ向かおうとして。
鞠莉「花丸!」
果南「善子!」
善子「ヨハネよ!」
探しに来た鞠莉と果南に合流した。
花丸「二人とも! 梨子さんは!?」
鞠莉「ダイヤと一緒に、ミズチと戦ってるわ!」
果南「急いで戻るよ!」
花丸「待って、ルビィちゃんが!」
花丸はルビィに起きた事を説明。
鞠莉「ひょっとして、ルビィは先にミズチの所へ行ったのかしら?」
果南「とにかく、一度戻ろう!」
果南の言葉で、ミズチの所へ向かう四人。
花丸「は、は、つ、疲れたずらぁ〜……!」
善子「しっかり走りなさいよ!」
- 158 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:56:32.69 ID:0oIRk+dl.net
- 梨子「ミズチ……!」
ミズチ「サァ、ソノ腸ヲ抉リ出シテヤル!」
前に出した掌に、電気がけたたましい音を立てて出現し。
梨子へと容赦無く射出。
梨子「っ!」
ダイヤ「梨子さん!」
間一髪。
身を翻した梨子の後ろ髪の先を焼き払って、壁に直撃。
抉れて焦げ付き、煙が上がる。
ミズチ「ドウシタ? 逃ゲルバカリカ?」
梨子「くっ!」
身構えるが、電撃が相手となると刀は使えない。
かといって銃火器を当てる自信は無い。
否。
泡に乗って宙を舞い。
肉薄してきたミズチを相手に。
無理だと悟った。
ミズチ「死ネェッ!」
- 159 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:57:02.20 ID:0oIRk+dl.net
- しかし振り下ろされた拳が、梨子を捉えることは無かった。
梨子「……?」
ルビィ「ーー」
梨子「ルビィ、ちゃん?」
ミズチ「巫女ガ、ソノ剣ヲドコデ!?」
黄金に輝く剣を構えたルビィが、梨子を守っていた。
ルビィの体も光を帯びており。
梨子は状況こそ分からないが、構え直した。
梨子「ルビィちゃん、ありがとう!」
ルビィ「いいえ。これも巫女である私の役目です」
ダイヤ「ルビィ……覚醒したのですね」
剣を構えるルビィ。
その様子を見て、ダイヤは確信した。
ルビィ「ダイヤさん。この子の代わりに戦っていただきありがとうございます」
ダイヤ「巫女様……」
ルビィの表情は、どこまでも澄んだ瞳で。
凛とした声音で、威厳を持って音を紡ぐ。
- 160 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:57:26.66 ID:0oIRk+dl.net
- ルビィ「ミズチ様。もう終わりです。再びアナタを封印いたします」
ミズチ「黙レ小娘! 貴様ノ皮モ肉モ骨モ八ツ裂キニシテクレルワ!」
ルビィ「残念です。アナタは嘗て、水神様と共に人々を慈しむ存在だった」
ミズチ「黙レェェエエ工ッッ!!」
電撃がルビィに向かって放たれる。
しかしルビィの体に当たることは無い。
見えない壁が、全ての攻撃を防いでいた。
ルビィ「梨子さん。あなたにこの剣を」
梨子「私が? 巫女様がやるべきじゃ……?」
ルビィ「私では、防ぎながら斬ることは出来ませぬ。貴女がその手で、全てを終わらせるべきです」
黄金の剣を受け取る。
剣から溢れる神気が、梨子の体に力を与える。
剣を構え、ミズチを見据える。
- 161 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:57:56.47 ID:0oIRk+dl.net
- ミズチ「オノレ……オノレオノレオノレェェエエ工ッッ!!」
全方位に向けて電撃を奔らせる。
空間全体を埋め尽くさんとする雷の海。
その中を文字通り、黄金の剣で道を切り開く。
梨子「はぁあああっ!」
ミズチ「人間ゴトキガァアアアアッ!!」
ミズチが電撃を集めて、巨大な塊を生み出す。
ルビィ「梨子さん!」
梨子「っ!」
視界を奪い尽くす閃光を。
大きな影が受け止めた。
ミズチ「ナニ!?」
梨子「っ……あれは、うちっちー……?」
見覚えのあるシルエットだが。
電撃が消えると同時に、影も姿を消した。
ミズチ「マサカ、何故、アナタ様ガ……!?」
- 162 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:58:26.45 ID:0oIRk+dl.net
- 梨子「ミズチ、覚悟!」
呆然と立ち尽くすミズチに。
真っ直ぐに突き立てた黄金の剣が、ミズチの心臓を貫いた。
ミズチ「グ、ガ、アァアアアッ!!」
断末魔。
全身から、黒い泡が吐き出され。
とうとう、倒れた。
梨子「はぁ、はぁ……終わったのね」
ルビィ「ありがとうございます、梨子さん」
梨子「巫女様……助けていただいて、こちらこそありがとうございます」
梨子の言葉に、ルビィは首を横に振る。
ルビィ「この度の件は、梨子さんのお力によるものです。この内浦の地を治める者として、お礼を申し上げます」
梨子「ミズチは、封印出来たのでしょうか?」
ルビィ「はい。これで、水神様も安心していただけるでしょう」
- 163 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:58:57.61 ID:0oIRk+dl.net
- ルビィの体から溢れる光が収まると同時に。
再び世界が揺らぎ始める。
何度目かも分からない地震。
ルビィ「ピギィ!? じ、じしん!?」
ダイヤ「ルビィ!? 落ち着きなさい! 大丈夫ですから!」
ルビィ「お、お姉ちゃん血が! 血が出てるよぉ!?」
先程までと打って変わって、取り乱すルビィを必死に宥めて。
三人は急ぎ駆け出す。
梨子「ルビィちゃん! 先に行って!」
ルビィ「は、はい!」
ダイヤ「すみません。まだ怪我で腕が……」
梨子「大丈夫です。一人くらい抱えて上がれますから」
鞠莉「梨子! ロープに捕まって! 引き上げるから!」
善子「重いぃ〜……!」
花丸「こんにゃろずらぁ〜……!」
千歌「せーのっ!」
果南「どっ、せぇーいっ!」
ロープで引き上げられ、祠を脱出。
入り口も完全に塞がり、二度と入る事は出来ないだろう。
千歌「ねぇ、曜ちゃんは?」
梨子「……」
千歌「うそ、なんで! 曜ちゃん! 曜ちゃーん!」
- 164 :名無しで叶える物語:2020/10/24(土) 23:59:31.79 ID:0oIRk+dl.net
- これは、ああ、またこの夢か。
苦しい。怖い。
死にたくない。
助けを求めて、もがき苦しむ夢。
否、夢ではない。
私はこのままーー
ミズチ「よもや、このような幼子が……」
何かに、引き寄せられる感覚。
抱えられて、揺り籠のように。
揺すられる。
ミズチ「捨てられた命ならば、拾うのも母の務めか……」
そうだ。私は、捨てられた。
この海に消えてしまう、はずだった。
ミズチ「我が名はミズチ。これよりお前の母となろう。お前の名は?」
息苦しさが、消えた。
温かい。
見上げれば、大きな掌が。
頭を撫でていた。
- 165 :名無しで叶える物語:2020/10/25(日) 00:00:17.16 ID:2l9ZftaG.net
- エピローグ
【君の心は輝いているかい】
梨子「よし、準備オッケー」
自室で荷物の片付けを済ませた梨子。
部屋にはもう、何も無い。
元々最低限の荷物のみ抱えて来たのだ。
仕舞うのにそれ程時間はいらない。
鞠莉「もう出るの?」
梨子「はい。次の仕事もありますから」
ミズチを封印した祠は、もう誰も入れない。
全てを偽り無く協会本部へ報告し、次の仕事を言い渡された。
鞠莉の存在も連絡し、一度本部へ戻る事になる。
そうすれば、鞠莉も正式にトレジャーハンターとして活動出来るだろう。
鞠莉「色々、あったわね」
梨子「そうですね」
鞠莉「アナタは慣れたものかしら」
梨子「ええ。ですが」
振り返り、一礼。
港へと向かう。
- 166 :名無しで叶える物語:2020/10/25(日) 00:00:50.10 ID:2l9ZftaG.net
- 梨子「あれ?」
鞠莉「あら」
ダイヤ「やはり、何も言わずに出るおつもりでしたのね」
港には、早朝だというのに。
ダイヤを始め、多くの仲間が見送りに来ていた。
善子「クックック……リトルデーモンリリー。貴女の功績を讃えて、上級リトルデーモンに任命するわ! だから私の事、忘れるんじゃないわよ?」
花丸「梨子さん。オラはアナタと出会えた事、一生大切にします。ありがとうございました」
ルビィ「梨子さん。ありがとうございました。本当に、お世話になりました」
果南「アタシはなんにも出来なかった。この町を救えたのは、アンタのお陰だよ。ありがとう、梨子」
ダイヤ「貴女が来た事で、この内浦に平和が戻りました。感謝してもし切れませんが、本当に、ありがとうございました」
口々に謝辞を述べていく仲間達。
そして。
千歌「……」
梨子「千歌ちゃん……」
高海千歌が、梨子の前に立つ。
- 167 :名無しで叶える物語:2020/10/25(日) 00:01:23.29 ID:2l9ZftaG.net
- 千歌「曜ちゃんは、小さい頃からの友達で……曜ちゃんの事なら、何でも知ってるつもりだった」
梨子「……」
千歌「でも、そんな事無かった。私は、何も知らなかったんだ。ねぇ? 曜ちゃんは、幸せだったのかな?」
言い終わると、頬を濡らした。
それでも目を背けず、真っ直ぐに梨子を見つめる。
梨子「断言するわ」
だからこそ、梨子も真っ直ぐに答えてみせる。
梨子「曜ちゃんは、アナタと出会えて幸せだったわ」
千歌「そっか……」
それっきり、何も語る事は無くなる。
梨子は鞠莉を連れて船に乗る。
梨子「千歌ちゃん!」
千歌「っ!?」
梨子「私は、忘れないから! 内浦で出会った人達の事! アナタのことも、曜ちゃんの事も! 絶対、忘れないから!」
千歌「梨子ちゃん……私もーっ! 絶対! 忘れないからーっ!!」
船が、出発する。
千歌が追いかけて行く。
続けて皆が、梨子達を乗せた船を。
先端にたどり着くまで、追いかけて。
千歌「ありがとう、梨子ちゃん……」
- 168 :名無しで叶える物語:2020/10/25(日) 00:02:24.17 ID:2l9ZftaG.net
- わざとらしい関西訛りの声
「ふぅ……やっと見つけたで」
祠のあった山の中。
一人の女性が、地面を掘り起こしていた。
否、掘り起こした穴から這い出て来た。
その手には、碇を模した金色の装飾。
わざとらしい関西訛りの声
「生き埋めにならずに済んだのは幸いやったな。日頃の行いやね」
体に付いた砂を払いながら、装飾に傷が無いか確認して。
口付けて懐に仕舞う。
わざとらしい関西訛りの声
「同業者とのトラブルも避けたし、ホンマに水神様々や」
穴をせっせと埋め直し。
身体を伸ばしながら、街に向かう。
わざとらしい関西訛りの声
「お宝も頂いたことやし、美味しいモンでも食べよっか♪」
凛と響く声
「お待ち下さい」
- 169 :名無しで叶える物語:2020/10/25(日) 00:02:53.51 ID:2l9ZftaG.net
- 突如聞こえた、冷たい声に。
振り向くと。
一人の女性と、着ぐるみ。
わざとらしい関西訛りの声
「……なんや、巫女様と水神様が揃いも揃って」
水神の巫女
「私達が誰か分かるのでしたら、私達の用も察していただけるかと」
わざとらしい関西訛りの声
「はいはい。祠も潰れたのに、まだ使い道あるんかな?」
水神の巫女
「もちろん。この内浦に豊穣を」
わざとらしい関西訛りの声
「せやかて、ウチも報酬無しに手伝ったりせんゆーのに」
水神の巫女
「ですから、生き埋めからお助けいたしましたよ?」
わざとらしい関西訛りの声
「イロ付けて返すって気は……」
水神の巫女
「ありません」
わざとらしい関西訛りの声
「はいはい。これやもんなぁ」
ぶつくさ言いながら、碇の装飾を投げて寄越す。
水神様が受け取ると、光を放って。
塵となって、風に舞い上がった。
水神の巫女
「これで、あの子も……それでは、お疲れ様でした」
わざとらしい関西訛りの声
「これで何か悪い事起きたら恨むで?」
大きく息を吐いて、トボトボと歩き出す。
その背中に、頭を下げたまま。
水神様と巫女は、どこかへ消えていった。
- 170 :名無しで叶える物語:2020/10/25(日) 00:03:23.48 ID:2l9ZftaG.net
- 千歌「……」
隣の家。
誰も居なくなった部屋を、窓から眺めている。
友人が二人もいなくなってしまった。
どうしようもない虚無感。
千歌「……あー、もう!」
いても立ってもいられず、外に出た。
こんな時は、海を見るに限る。
そう思って浜辺に出ると。
千歌「あれ?」
もう夜中だというのに、誰かが立っている。
海を見つめたまま、微動だにしない。
その姿を見つけて。
千歌「……っ!?」
走り出した。
信じられない。
しかし疑いようがない。
何故いるのか分からない。
だけど千歌は。
そこにいる人を誰よりも知っている。
千歌「よーちゃーん!」
名前を叫ぶ。
影が振り向いて。
風が吹いて。
帽子が、千歌へと飛んで来た。
千歌「よっと!」
聞き覚えがある声
「ありがとう」
駆け寄って来た影が、光に照らされて。
千歌「っっ! ……〜〜!!」
聞き覚えがある声
「えっと、どうしたの?」
千歌「っ、なんでも、ない! あの! お名前! 聞いても、いいですか?」
千歌の態度に戸惑いながらも、快く答えた。
『私の名前は、渡辺曜ーー』
〜Fin〜
- 171 :名無しで叶える物語:2020/10/25(日) 00:04:05.78 ID:2l9ZftaG.net
- これにて完結です。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
- 172 :名無しで叶える物語:2020/10/25(日) 11:51:30.67 ID:QS0xyT3h.net
- 元ネタは知らんが面白かった
乙!
- 173 :名無しで叶える物語:2020/10/25(日) 11:54:40.38 ID:OYhn/X9I.net
- 楽しかった。乙です!
- 174 :名無しで叶える物語:2020/10/26(月) 06:00:58.13 ID:DvHWQekb.net
- 何かのパロディなのかな
面白かった
- 175 :名無しで叶える物語:2020/10/27(火) 05:01:10.61 ID:ns7TVY2z.net
- 乙乙
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