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船長曜「やっぱりなんだかんだ言っても」海未「身近にいる子に」善子「安心感を覚えるのよね」かすみ「ですよね♥」16航海目

1 :名無しで叶える物語:2022/06/22(水) 22:47:12.42 ID:pjBKf5tq.net
三童貞(ようよしうみ)とかすみんが繰り広げる、船上生活16航海目!

https://i.imgur.com/ayY80XU.jpg
 
【前スレ】
船長曜「今日のおかずは」善子「ロリに決定!」海未「いえ正統派美少女物です」かすみ「童顔美少女ならここに居ますけど!?」15航海目
https://itest.5ch.net/fate/test/read.cgi/lovelive/1639916242

【1スレ目】
船長曜「今度の航海は性処理用の女の子を乗せるつもりだからカタログ持ってきたよ」善子「流石キャプテン!」海未「僥倖ですね」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1566480663/

952 :名無しで叶える物語:2022/12/25(日) 00:56:24.30 ID:ASYTx5hm.net
この果南ちゃん…しゅき😍

953 :名無しで叶える物語:2022/12/25(日) 15:11:04.10 ID:N9rPw5c0.net
サンタ「そういえば......お前さんの欲しい物は何かないのかのう?」

穂乃果「え?」

サンタ「人々が心の中で何を欲しておるのか、ワシらサンタの一族には分かる」

サンタ「たとえ大人になり、手紙を出さなくなってもじゃ」

サンタ「配るかどうかは状況を見て判断するが子どもたちとは別にリストも作る」

サンタ「生きておる限り、心の中でクリスマスに欲しいと願ってる物は誰にでもあるのだよ」

サンタ「だがお前さんは違う。もう何年もお前さんの願いは届いてこない」

サンタ「だから気になるんじゃよ、お前さんはどう考えておるのか」

954 :名無しで叶える物語:2022/12/25(日) 15:30:58.61 ID:N9rPw5c0.net
穂乃果「..........私はもう、充分過ぎるくらいたくさんの物を人から貰ってるから」

穂乃果「家族に、友達に、思い出.......スリル、興奮、感動.....もちろんお金や地位も」

穂乃果「これ以上何かを望んだら罰が当たっちゃうよ」

穂乃果「それに、欲しい物は自分の力で手に入れる事に価値があると思うんだ」

穂乃果「だから、私は何もいらないよ。いつだって今この瞬間が一番幸せなんだもん」

サンタ「.......そう言うと思うとった。でも嬉しいぞ」

サンタ「全ての人間が、お前さんのような気持ちでいられるような世界になるといいんじゃがのう」

サンタ「それこそがワシらの望みじゃ......さてと」

サンタ「あと数時間でオトノキ行きの第一陣が出発する、乗ってゆけ」

穂乃果「うん!」

955 :名無しで叶える物語:2022/12/25(日) 15:35:07.04 ID:N9rPw5c0.net
サンタ「もう既に罰は当たっとるんじゃないか?その妙な身体からして」

穂乃果「あははは.......呪いなのやら祝いなのやら......」

956 :名無しで叶える物語:2022/12/25(日) 17:01:08.80 ID:qol94xNh.net
千歌「うおお!」部屋の掃除パタパタ

千歌「いらっしゃいませーーっ!!」ピカーッ✨


相良「おお、すごいやる気だね」 

梨子「ふふ、今週末花丸ちゃんの所でクリスマスパーティだもんね」

千歌「そだよ!」

千歌「あ~楽しみだなぁ🥰」

梨子「ね」ニコニコ

(・8・)ちゅんちゅんちゅん

相良「んぉ?あれは宅配トッリ!」

手紙ヒラヒラ~

千歌「わ! 曜ちゃんたちからだ! えー…なになに?」ペリペリ

千歌「──」ヨミヨミ

手紙『ごめんなさい、今週末お仕事が入っちゃったであります💦
今度埋め合わせするからね💦』

千歌「は?」

千歌「えぇーーー!?!?」

======
千歌「」チーン

千歌「ラッシャセー…」ボソボソ


相良「うわお… 顔死んでる…笑」

梨子「あはは…」

梨子「まぁまぁ、千歌ちゃん。今回はしょうがないよ」ポンポン

千歌「ソダネ…」ボソボソ

千歌「んもぉぉぉっ!! 曜ちゃんなんでよーーーっ!!」ジタバタ

957 :名無しで叶える物語:2022/12/25(日) 17:01:38.55 ID:qol94xNh.net
クリスマス特別編 ジングルベルに乾杯

958 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:01:56.23 ID:qol94xNh.net
=======
曜「クリスマス誘拐事件!?」

海未「ええ。今回の依頼です」ピラッ

曜「え~? クリスマスは予定あるじゃん! 依頼断ろうよ」

善子「そうしたいのはやまやまなんだけど」

海未「はい。今回の依頼は我々がよくお世話になっているアルパカ湾付近からの依頼なのですよ」

曜「…無下にはできないってこと?」

海未「はい。それに加えて湾岸局も調査してるそうなので、絵里からもお願いされてるんです」

善子「ええ。そうなのよ…それに──」


絵里『仕事引き受けてくれたら──イイモノ、
あげる♡』

善子「って…///」

曜「イイモノ…///」ドキドキ

海未「はぁ…あなたたちは何も学ばないのですね」呆れ

959 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:02:16.21 ID:qol94xNh.net
かすみ「みなさ~ん♪ 皆のアイドル、かすみんの登場で~す♡ ってなんですかこの空気」

曜「あぁ、かすみちゃん…実はクリスマスに仕事が入りそうなんだよね…」

かすみ「えぇっ!? そんな!」

かすみ「クリスマスの日は皆さんとデートして素敵なディナーを食べたあとに忘れられない一夜を過ごすつもりだったのにー!!」

善子「はは…そうは行かなくなっちゃったわね」

海未「まぁ、そんなこともありますよ」

曜「……なんか海未ちゃん今日やけにあっさりしてない?」

海未「ですか?」

善子「それ私も思ってたわ。何かあったの?」

海未「別に……」

海未「クリスマスの日にことりにデートのお願いしたら『ごめ~ん、クリスマスの日は服飾関係のパーティがあって一緒に過ごせないの~😭』って振られてなどいませんが? もしかしてことりに既に恋人が出来ていて、私に気を使ってそんなことを言ったのかと邪推してしまい、それならそうと私に言ってほしいしなんて思ったり、そもそもそんな嫉妬をしている自分がたまらなく嫌になったりとかしてませんが? 確かに最近ことりに連絡を取っていなかったので私の責任といえば責任ですが…」ブツブツ

善子「あーーっ! はいはい! 後でその話聞くから!! 分かったわよっ!」

海未「およよ…善子~😭」ダキッ♡ グズグズ

かすみ「はわわ…想い人にフラレている所を信頼しているふたなりの女の子に優しくされて絆されちゃうとか……アリですね…♡」キュンキュン


曜「なにこの空間」

960 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:02:32.62 ID:qol94xNh.net
=======
曜「えーーそれで、今回のこの依頼だけど」

曜「ここ10年、アルパカ湾ではクリスマスの日に必ず子どもが1人失踪している。戸締まりは万全にも関わらずだ。犯人はクリスマスの日に家を自由に行き来できるサンタクロースではないかと疑いが掛けられている」

曜「そこで今年は例年の警備に加えて、ヨーソロー号さまに警備の依頼を願い出た次第である──」

曜「依頼主、サンタクロースより」 

かすみ「依頼主サンタクロース!? サンタクロースってサンタさんですよね? 実在してたんですか!?」

善子「してるわよ」

善子「サンタクロースは、人間が恒常的に魔力を高めた結果、魔物と化した──いわゆる魔人の1種ね。もちろん魔物と化しても知性は残っていて人間にも友好的だから、そこは安心していいわ」

善子「そのサンタクロース族の因習として、人間の子どもたちにプレゼントを送る日ってのがあって、それが私達のクリスマスの日と合体したってわけ」

かすみ「ほえ~…そんな因習があるんですね」

961 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:03:13.13 ID:qol94xNh.net
善子「だからその魔人サンタクロースが、この誘拐事件の犯人は自分たちじゃないっていう…誤解を解きたいっていうのが、今回の依頼内容じゃないかしら?」

曜「そうだね。それがサンタクロースさんから湾岸局を通して絵里さんまで来て……」

かすみ「うちまで来たってわけですか」

曜「そ」

善子「まぁ、子どもが行方不明になってるのは見過ごせないわよね!!」

曜「うん……でも…はぁ…千歌ちゃん…」涙

======
翌日
絵里「そう! 引き受けてくれるのね、ありがと♪」

曜「えへへ…はい」

絵里「じゃあ詳しい段取りは先方とお願いするわね」

曜「はい! それと絵里さん…///」モジモジ

絵里「あら? 何かしら?」

曜「そ、その…えへへ、イイモノは…?」

絵里「ふふ、そ・れ・は♡」

絵里「仕事が終えてのお楽しみよ♪」ボソ♡

曜「ひゃ、ひゃいっ///」ビクーンッ

曜「それでは失礼します!!///」ピューン


───
─────
曜「よーし! 皆!! 仕事頑張るよ!!///」

かすみ「んなぁっ!? なぁにデレデレしてんですかーっ💢」

962 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:03:55.94 ID:qol94xNh.net
=========
アルパカ湾

アルパカ湾岸職員「ヨーソロー号さまですね。よろしくお願い致します」ペコリ

曜「よろしくお願い致します」ペコリ

ア湾職員「それと今回の依頼主の──」

メイ「サンタクロース族の…米女メイだ──です」

メイ「よろしく頼──お願いします」ペコリ

曜「お願いします」ペコリ

メイ「…」ジロリ

かすみ(な、なんかこの人ガン飛ばしてきませんか…?)ヒソヒソ
海未(ええ、そうですね)ヒソヒソ
善子(気にすることないわよ)ヒソヒソ

曜「それで今回のお話ですが」

メイ「はい……お願いします。私達の誤解を解いてくれ!!」ダンッ

ア湾職員「落ち着いてください、米女さん」

メイ「あぁ…悪かった」

メイ「それで──そうだ。ここ10年、クリスマスの日に子どもが1人ずつ行方不明になっている」

963 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:04:14.75 ID:qol94xNh.net
メイ「ちょうどその日はサンタクロース族がノゾエリ山脈から街に降りてくる日だ。だからサンタクロース族が犯人じゃねぇかって話になって──」

曜「はい。米女さんはサンタクロース族はそんなことしないって思ってらっしゃるんですよね?」

メイ「…………あぁ」

善子(? やけに躊躇ったわね…?)

曜「ふむ…」腕組み

海未「──ひとつお聞きしますが」

メイ「?」

海未「どういった子が対象に行方不明になっているのでしょうか? その傾向を教えてもらえますか?」

メイ「そうだな…どっちかっつーと貧乏な家の暮らしの子どもが対象になっているのか…?」

メイ「わからん」

海未「ありがとうございます」

曜「そうですね。とにかく現場に出てみましょうか」

964 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:04:39.10 ID:qol94xNh.net
========
アルパカ国 街中

かすみ「んーっと…あとはこの家ですか」

善子「そうね。アルパカ湾岸職員さんのメモだとここで最後」

かすみ「はい。でもなんかどのお家もなんというかこう…くら~い感じがするのは気の所為ですかね?」

善子「そりゃお子さんがいなくなっちゃった季節だもの…でも」

善子「そういう雰囲気を察知できるのって大切だと思うわよ」ナデナデ

かすみ「…///」
  
善子「さて、すみませ~ん」コンコン

家の人「はい…」ガチャッ

善子「実はカクカクシカジカで──」


──
───
曜「んーっ お疲れ様~」

善子「お疲れ様」
かすみ「お疲れ様でーすっ」

海未「どうでした? 」 

善子「そうね…やっぱり辛いお話が多かったわね」

曜「そりゃそうだろうね」

965 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:05:24.16 ID:qol94xNh.net
かすみ「食べるのに困っていたっていう話をよく聞きました」

曜「そっか…」

かすみ「海未さんたちはどうでした?」

海未「私達は…」チラッ

曜「うんそうだね」

曜「…かすみちゃん、落ち着いて聞いて?」

かすみ「はい」

曜「──黒髪ツインテールとピンク髪のふたり組を見た、いう情報があった」

かすみ「っっ!? それって!!」

善子「──いや、でもそれなら10年前から云々の話はどうなるの?」

曜「そう。そこなんだよね」

曜「だから「あの人」が裏で絡んでる可能性は低いかもしれない……でも」

曜「奴隷商人が関わっている可能性は充分あると思う」

かすみ「…」

海未「かすみ…」

かすみ「…皆さん」

かすみ「絶対、絶対子どもたちを見つけ出しましょうね!!」

かすみ「かすみん、もうちょっと聞いてきます!!」ダッ


善子「ねぇ、それほんとなの?」

曜「もちろん。でも「あの人」たちじゃなくて、歩夢ちゃんと侑ちゃんたちがたまたま去年のクリスマスシーズンに、この街に来ただけかもしれないけどね」

善子「でも…」

海未「善子、これはあくまでも可能性です」

海未「しかし、今回の事件で奴隷商人を捕まえることができれば」

善子「ええ。かすみんみたいな子は減るのよね」

善子「ねぇ、思ったんだけど」

966 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:05:46.09 ID:qol94xNh.net
=======
メイ「サンタクロース族の所にも調査したい?」

善子「ええ」

メイ「そりゃなんでまた──いや」

メイ「そりゃそうか。お互いの話を照らし合わさなきゃな…でも…それは…」

海未「何か疚しいことがあるのですか?」

メイ「うっ」

メイ「はぁ……言うよ。言えばいいんだよな」

メイ「サンタクロースは普段は人間と交流しちゃいけないんだよ。それなのに私がこんな事に首を突っ込んじまって…仲間になんて言われるか」

曜「でも誤解を解きたいってことを言えばいいんじゃないんですか?」

メイ「それは、そうなんだけども…」モニョモニョ
メイ「…」

─────
───


967 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:06:00.32 ID:qol94xNh.net
米女さんの魔法で連れてこられたのはノゾエリ山脈の中にある、サンタクロース族の村でした。
山中にある村はまさに白銀の世界。
今の移動魔法で各家々を訪れるそうです。
かすみんたちは米女さんに説得して、ようやくサンタクロースの村に案内されたのでした。

豪雪に耐えうるであろう急斜面な屋根をかすみんは初めて見ました。

メイ「ここが私の家だ」

かすみ「おお…」

メイ「じゃあお前たちがサンタクロース族に見えるように、気配を変える儀式をするからな──」

それは樅ノ木を使った簡単な魔法でした。
善子さんが興味深そうに頷いていたのが印象的です。

メイ「それと──はい」つ

曜「こ、これは!」

メイ「私達サンタクロース族の服だよ」

海未「これを着るんですか…? わ、私が///」

善子「えぇ…しょうがないわね///」

メイ「…そんな嫌な顔しないでくれよ。傷つくからさ」

海未「あ、ごめんなさい」

968 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:06:38.73 ID:qol94xNh.net
====
サンタコス曜「♪」
サンタコス海未「うぅ…///」
サンタコス善子「///」
サンタコスかすみ「♪」

メイ「おお、良く似合うじゃん」

サンタコス善子「なんで私のだけスカート短いのよっ///」

メイ「その分ニーソックスあるからいいだろ?」

サンタコス善子「この雪山でそれは死活問題なのよ!」

メイ「まあそれはそれとして」
サンタコス善子「それとするなーっ!」

メイ「と言ってもサンタクロース族は自分たちが疑われてることすら知らないと思うぞ?」

サンタコス曜「まあまあ、村の様子を見るだけでもいいからさ」

メイ「…そうか?」

=====
かすみんたちは村の人にジロジロと見られました。この閉鎖された村では新しい顔は珍しいからです。

サンタクロース「おーいメイちゃーん」フリフリ

サンタクロース「この前は娘の看病ありがとうなぁ~」

メイ「いやいやいいっていいって」

サンタクロース「また今度お礼するから!」

かすみ「…」


かすみ「なんかこの村の人、いい人そうですね」

メイ「だろ? だから誤解なんてされたくないんだよ」

969 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:07:02.14 ID:qol94xNh.net
??「お、メイちゃん」ニコニコ

メイ「あぁ、おじちゃんこんにちは」

??「こんにちは…おや、その人たちは?」

メイ「テレパシーで知り合った友達。村を見たいからってさ、連れてきたんだよ」

??「ふぅん…」ジトー

かすみ「初めまして」

??「…」ジトー

かすみ(うぅ…なんかこの人他の人に比べて長い…)

??「…」ジトー

かすみ(まだ見るのぉ!?)

メイ「おいおい、そんな見ないでくれよ」

??「ああ。ごめんね、お嬢ちゃん。ゆっくりしてきね」ニッコリ

スタスタ…

メイ「ふぅ…少し危なかったかもな…」

970 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:07:29.97 ID:qol94xNh.net
かすみ「はぁはぁ…びっくりしましたよ。なんなんですかあの人は」

メイ「あの人は近松三太九郎おじちゃん。みんなクロちゃんとか、ちかおじとか呼んでる。村一番の変わり者」

かすみ「はぁ…」

曜「なんか不思議な雰囲気あったね」

メイ「まぁ…あの人はあの人ですごいところあんだけど、生まれてこの方、150年くらい同じ村で過ごしていても良くわからん人だ」

善子「150…!?」

メイ「ん? ああ。見た目はアンタたちと同じくらいだもんな。ほら魔人は寿命が長いからさ」 

善子「確かにそうだけど…へぇ」

======
メイの家

メイ「さて、どうだったかな?」

4人「…」

メイ「はは、まあ言いにくいだろな」

かすみ「いえ、そういうわけではなく💦」 

海未「なんというかその、わからない、というのが正確ですかね」

はい。この短い時間ではサンタクロース族の内面はわかりませんでした。ただ、なんとなくいい人そう、という印象は受けました。

メイ「そっか…ま、とりあえず長居は危ないから戻るか」

971 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:07:59.24 ID:qol94xNh.net
再び瞬間移動魔法でサンタクロースの村から抜ける私達。

曜「結局作戦はどうしようか」

海未「今日はクリスマス・イブ前日…犯行当日まで時間はありませんしね」

善子「ふむ…」

かすみ「あの、思ったんですけど」

善子「どうしたの?」

かすみ「こういう時って囮捜査をすればいいって菜々せんぱいから聞いたんですけど…どうですかね?」

善子「囮捜査ね…でも囮捜査ができる子どもなんてそんな都合よく──」ハッ
海未「都合よく…」ハッ

かすみ「な、なんですか…? こっち見て…」オドオド

曜「……ねぇ、かすみちゃぁん?」猫なで声

かすみ「嫌ですうっ!!」

かすみ「か、かすみんに囮役をしろっていうんですよねっ?!」

善子「だってあなた子ども役にぴったりだし…」

かすみ「かすみんお子さまじゃないんですけどぉっ!?💢」

メイ「はは…」

972 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:08:33.14 ID:qol94xNh.net
海未「安心してください、かすみ。必ずあなたを護ってみせますから」キリッ✨

かすみ「海未しゃぁん…♡」キュンキュン

かすみ「って危ない危ない!騙されませんよ!?」

海未「くっ…」

曜「けど実際逃走経路は瞬間移動魔法なんだよね? だったら、船にある昔誕生日にあげた退魔の帽子で防げるんじゃないの?」

メイ「かもしれない」

かすみ「…ほんとですか?」ジトー

善子(ロリのジト目たまんないわね…///)ドキドキ

海未「それにあなたの側に私がついてますから。相手があなたに手を出す前に倒せますよ」ニコ

メイ「こわ…この人そんなに強いのか…?」

曜「この人、元・園田流継承者。元・破壊神。元・μ’sの戦闘担当の凄腕であります」

海未「黒歴史入れないでください。曜」

かすみ「はぁ…わかりました。海未さん、よろしくお願いしますね?」

海未「もちろんです」

善子「じゃあ場所はどうするの? 犯人が来そうな家に許可を取らなきゃだけど…」

メイ「…それならいい場所がある」

973 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:09:04.54 ID:qol94xNh.net
========
メイ「この家だ」

曜「この家…どうしてこの家なの?」

メイ「まず村の中では比較的貧乏。なおかつ行方不明になっていない唯一の家だからだ。順当に行けばこの家が、次なんじゃないか? って思ってな」

メイ「んじゃ、交渉よろしくな」

扉ガチャッ

「メイ…!!」

メイ「げぇっ!」

善子「え? なになに?」

「来てたんだ…どうしたの? 最近会ってくれなかった」

メイ「うるせぇ…お前と違って忙しいんだよ」

「そっか…クリスマスだもんね」

メイ「…今日来たのはな、四季、お前に頼みが会って来たんだ」

四季「私に頼み? なんでも行って」

メイ「実はな…カクカクシカジカ」

四季「うん。分かった…じゃあお母さんにも頼んでおくから」タッタッタ

扉バタンッ

曜「…」
海未「──そういう事ですか」

974 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:09:31.37 ID:qol94xNh.net
メイ「はぁ……そういうこった」

メイ「あいつの名前は若菜四季」

メイ「数年前、私に初めて出来た人間の友達だ」

メイ「あいつに私達の事を嫌いになってほしくなかったし、あいつも被害にあってほしくない」

メイ「──ただ人間の友達ができたんだなんて知られた日にはもう仲間にたちに監禁されちまうだろうな……だから余計言えなくって」ハハ

=====
次の日、クリスマス・イブ当日
わたしたちは若菜家以外の家々にお邪魔し、護衛につく手はずを整えた。

そして、夜が更け──

海未「──」

気配を消して、かすみが入る布団に意識を向ける海未。

メイ『クリスマスは、イブから日付が代わる瞬間に開始する』

メイ『そしてサンタクロースを装うんならその瞬間だろうな』

というメイの話を反芻していた。
遠くからゴーン…ゴーンと12時を知らせる鐘の音が聞こえた。

海未(いよいよですね)

975 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:09:52.71 ID:qol94xNh.net
サンタクロースが動き出す。
サンタクロースはプレゼントを各家々に届けるため、スピーディな行動を強いられる。そのため、子どもに触れるなどという時間遅延のことをしない。
つまり、子どもに触れそうになったらそいつは

海未(犯人ですね)

そいつがサンタクロースか否かに関わらず。
思考していた海未はギシッと床の軋む音に我に返る。

海未(来た…!!)

目の前の真っ黒なシルエット。
そしてそいつはプレゼントも何も置かず、かすみに手を伸ばし──

その手は弾かれるように上に振り上げられた。

「ぐぅっ…!?」

困惑した声を出すシルエット。
次の瞬間、シルエットは猛烈な力で顔を地面に叩きつけられる。組み伏せられ動きも取れない。

「っ!? …っ!?」

海未「捕まえましたよ。あなたの片腕は先ほど私が打った吹き矢によって封じさせてもらいました。そして」

ペタッ

海未「これは魔力封じの御札です」

976 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:10:14.90 ID:qol94xNh.net
かすみ「海未さん! これを!」パッ

海未「ロープですか。ありがとうございます。さて、これで逃げれませんよ」

海未「このままメイのところに連れていきます」


──
────
メイ「…」

メイはサンタクロースの仕事にそっぽを向いて、湾岸局で待機していた。

海未「メイ!!」

メイ「海未! かすみ!」

海未「捕まえましたよ、この人です」

??「…」

メイ「アンタは…そんな、なんで…」



メイ「ちかおじ…!!」

ちかおじ「メイちゃん…」

977 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:10:45.62 ID:qol94xNh.net
メイ「嘘だよな? ちかおじは誘拐なんてしてないよな…?」

ちかおじ「──ゴメンな」ニコ

=======
その後
ちかおじは山中の小屋に子どもたちを生活させていた事が明らかになった。

どの子も清潔で、血色は良かった。

メイ「なぁ。なんで、誘拐なんてことをしたんだ?」

ちかおじ「ちかおじはね、貧乏なこの子たちに、将来しっかりした仕事についてほしかったんだ」

ちかおじ「今のあの環境だとその日暮らしだけで、勉強の機会がない。勉強して、知識をつけて、将来裕福な仕事をしてほしかったんだ…」

善子「そうだったのね…」

子どもA「おじちゃんは勉強のこととか、字の読み書きを教えてくれたんだよ!」

子どもB「だから悪く言わないで!!」

かすみ「……」

曜「なんか、悪い人じゃないのかも…?」

子どもC「あとお風呂で体を洗わせたりしてた」

メイ「はい、ギルティ」

善子「…」
かすみ「今、ちょっと羨ましいなんて思いませんでしたか?」
善子「そ、それは…///」
かすみ「💢」ゲシゲシ
善子「イタタ…悪かったわよ💦」

978 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:11:05.44 ID:qol94xNh.net
海未「しかし魔人って法的な罰を受けるのでしょうか?」

メイ「魔人はその種ごとに決まりがある」

メイ「今回のちかおじは袋叩きかつ追放されちまうだろうな」

海未「そうなのですね」

メイ「…そして私も何らかの罰を受ける」

かすみ「な、なんでですか!?」

メイ「そういう決まりなんだよ」

四季「…メイ!」

メイ「なんだよ四季」

四季「私と一緒に、この街を抜け出してほしい」

メイ「はぁっ!?」

979 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:11:46.27 ID:qol94xNh.net
四季「私、話していなかったんだけど、今度ハラジュク大陸へ渡る」

メイ「えっ…」

四季「だからメイと会えるのはあとちょっとって思ってた…だから会いたかった。けど」

メイ「そうか。それで、さっき…」

メイ「でも私はサンタクロース族。魔人で、こいつと同じ種族だぞ?」
 
四季「いい。この人とメイは違うから」

メイ「四季…!」

メイ「…ま、いい機会なのかもな」

メイ「私も外の世界が気になっていた。150年生きてきたけど、その殆どが村の中での生活だったからな」

メイ「……こんな私と、一緒になってくれるか?」

四季「もちろん!」

ギュッ!!


メイ(ははっ。サンタクロースなのに、最高のプレゼントをもらっちゃったな…)

980 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:12:08.27 ID:qol94xNh.net
ちかおじ「いや~いいシーンですねぇ~めでたい! 実にめでたい! めでたいついでにこの縄も解いてくれませんかな??」

曜「黙ってください」

ちかおじ「おじぃ…」

======
四季「…///」ポーッ
メイ「ありがとうな。ヨーソロー号一行」

メイ「これは料金だ」金貨

善子「うへぇっ!? こ、こんなにたくさん!?」

メイ「人間はこれが好きらしいからな」

曜「…」

シャンシャンシャン…🔔

海未「…クリスマスですね」

曜「それでは私達はこれで失礼します! またのご利用よろしくお願いします!!」

曜「それでは、ふたりの門出を祝って! メリークリスマス!」

四季メイ「メリークリスマス」


──
────

981 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:12:40.17 ID:qol94xNh.net
オトノキ湾岸局
絵里「ハラショー! お疲れ様!」

絵里「先ほど先方のトッリから連絡貰った所よ!」

海未「おや、もうですか。最近の汚い鳥しては優秀ですね」

かすみ「もっとまともに褒められないんですか…」

海未「褒めてませんが」ツーン 

かすみ「やれやれ」

曜「そ、それでご褒美ってなんですか?///」ハァハァ
善子「そうよそうよ!///」グイグイ

海未「はぁ…ガッツキ過ぎですよ」

絵里「ご褒美…うふふっ♡」ニコー

絵里「そ・れ・は・ね…♡」

ドンッ🍷

曜「…ん?」

絵里「これよこれ! 今晩これを開けましょう♪」キャッキャッ

善子「…」

絵里「これはね~おばあさまの故郷で50年前のクリスマスの日に海底に沈めて熟成したものなの!」

絵里「それで今日がその50年目って話!」

曜「あの…その…もっとこう…絵里さんの…」ブツブツ 

絵里「?」

曜「あっいえ…ナンデモナイデス…」

982 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:13:02.24 ID:qol94xNh.net
かすみ「ぷぷぷ…残念でしたね~w 曜さん、善子さんww」

善子「うっさいわっ!! べ、別になーんも期待なんかしてないんだからぁ!!」

海未「しかし、いいんですか? 私達もご相伴に預かっても」

絵里「」ピタッ

絵里「希は今日用事が合って会ってくれないのよ!!」

絵里「しかもにこも連れて行くしで…亜里沙は雪穂ちゃんと遊びに行くしで……クリぼっちなのよぉぉ……ぐすん」

海未「まさかそれって例の服飾関係のパーティ──」

絵里「なんで知ってるのよって、あっ…」

うみえり「…」

絵里「お互い大変なのね」キリッ 
 
かすみ「今更格好つけても遅いですよ」

絵里「うわーんっ だからね? ね? エリーチカの相手をしてよぉぉぉ」ダキッ

海未「やれやれ…しょうがないですね」ナデナデ


善子「なにあれ」
曜「さあ?」 

983 :名無しで叶える物語(SB-Android):2022/12/25(日) 17:13:28.06 ID:qol94xNh.net
絵里「というわけで! さっさと仕事を終わらせるわよ! 終わったらいつもの場所にて集まれっ!」

海未「はいはいヨーソロー号でクリスマスパーティの準備しておきますからね」

曜「よーし! じゃあ早速市場に買い物にいくであります!」

善子「こういう騒がしいクリスマスも悪くないわね」フッ  

かすみ「料理はかすみんと曜さんでしますからふたりは飾り付けよろしくお願いしますね!」

曜「クリスマスはまだまだこれからだよ!」



クリスマス特別編ジングルベルに乾杯 完

984 :名無しで叶える物語:2022/12/25(日) 18:07:42.86 ID:IkN6SyTp.net
おつおつ
ちかおじには流石に草
しかしロリババア枠とはまた新しいアプローチですね…

985 :名無しで叶える物語:2022/12/25(日) 18:08:15.27 ID:IkN6SyTp.net
たこやきから奈良漬けになってる!?

986 :名無しで叶える物語(はんぺん):2022/12/25(日) 23:00:47.14 ID:3sDSLpZ+.net
おつおつ 面白かった!
メイは赤いしサンタ似合いそうね
黒髪ツインテとピンク髪の件は捜査のモチベアップ兼ミスリードなだけで、特に関係なかったのかな?

>>984 メイちゃんロリってほど幼くないw
(…………胸部以外は)

987 :名無しで叶える物語:2022/12/26(月) 09:55:48.20 ID:H55Td9RL.net


988 :名無しで叶える物語:2022/12/26(月) 14:38:27.93 ID:lD6kOVsi.net
実はエピローグもあるけど、それ入れると1000超えるから次スレに持ち越しで。
ご指摘通りモチベアップとミスリード。あと緊張感入れたかった。
それと「奴隷商人は関係ないの?」っていう読者側の疑問に一応言及しておきたかったのと、伏線に使えるように入れといた。
ちかおじは…犯人にしても心傷まないから()

次スレのタイトルは
船長曜「寒いっ」海未「身も財布もですね」善子「ほんとにね」かすみ「身ならかすみんにお任せあれ♡」17航海目
とかどう?

989 :名無しで叶える物語:2022/12/26(月) 19:19:54.17 ID:p/Zu2bJS.net
誘拐という手段の善悪はともかく
子供達が懐いてた描写を見るにちかおじ良い人そうだし、幼い子と入浴するのだって本来おかしくない行為なはずなのにw

スレタイええんやない?

990 :名無しで叶える物語:2022/12/26(月) 21:19:22.73 ID:r1uyhPls.net
全部名前がちかおじなのが悪い

991 :名無しで叶える物語:2022/12/26(月) 21:22:35.04 ID:awzJ+Jx8.net
>>990
身も蓋もなさすぎて草
でもちかおじだからなあ…幼い子との入浴も絶対下心あるわ

992 :名無しで叶える物語:2022/12/27(火) 01:02:05.12 ID:mzG318yI.net
数え切れない 夢の数ほど♪
  ひ~ろ~が~る 世~界でぇ~~♬

https://i.imgur.com/p6Gkxon.jpg
 
 
曜「あら可愛い」

かすみ「えへへ♡」

善子「新曲もオシャレで良いじゃない。でもどうしたのよその格好」

かすみ「サンタ村でいただいたんです。ケープだけですけどね〜」

海未「ケープを羽織るだけでもそれらしく見えるものですね」

善子「えぇー? せっかくならもっとこう……ミニスカ胸チラサンタとかの方が良くない?」

海未「ふむ。それは否定できません」

曜「2人とも全っ然分かってない! そりゃ確かに露出が多ければ多いほど視覚的にはそそるけどさぁ! コスプレは脱がせば良いってもんじゃないしそもそもサンタ服はサンタさんの制服なわけだしあのモコモコ感が失われたらそれはもうサンタ服の意味がないじゃん?!?」

善子「うわ。出たわね制服バカ」

海未「服飾担当としてコスチュームへの熱意は素晴らしいですが、その性的趣向を押し付けるのはおよしなさい」

曜「いや違うよ? 性的趣向とかじゃなくてね? 布面積を削るとサンタ服としての魅力が薄れるっていう話を私は真面目に──」
 
 
かすみ「ああもうせっかく3人の為だけにライブしてるっていうのに!! いつもいつも何なんですかこの童貞共は〜〜〜!!!」プンスカ!

993 :名無しで叶える物語:2022/12/27(火) 13:18:47.78 ID:3yPHzhwq.net
ケープかすみん可愛い🥰
このキラキラは自分の魔法で出したのかな?

994 :名無しで叶える物語:2022/12/27(火) 18:33:08.52 ID:Tk6YlirR.net
わかりみが深い。虹の共通衣装って露出度が少なく上品に可愛くっていうのが多いもんなあ
解釈一致ですわ

あ、スレタイはそれでいいと思います

995 :名無しで叶える物語(茸):2022/12/27(火) 20:31:48.60 ID:iZ0rYWPF.net
季節感とスレのペースを考えないのならまあ

996 :名無しで叶える物語:2022/12/28(水) 17:43:35.49 ID:rNtYGKgZ.net
埋め

997 :名無しで叶える物語:2022/12/28(水) 17:43:46.71 ID:rNtYGKgZ.net
埋め

998 :名無しで叶える物語:2022/12/28(水) 17:43:58.74 ID:rNtYGKgZ.net
埋め

999 :名無しで叶える物語:2022/12/28(水) 17:44:44.33 ID:P9AGBY5s.net
埋める必要ないよ?

1000 :名無しで叶える物語:2022/12/28(水) 17:45:54.13 ID:dZnAS//2.net
埋めると浪人焼かれるぞ

1001 :2ch.net投稿限界:Over 1000 Thread
2ch.netからのレス数が1000に到達しました。

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