侑「繚乱!仁慈我鎖鬼(にじがさき)!!」
- 1 :名無しで叶える物語:2024/04/06(土) 23:01:45.73 ID:XMMR0PHQ.net
- 仁慈我鎖鬼(にじがさき)学園
東京・お台場にある、自由な校風と専攻の多様さで人気の高校。
各分野で活躍する人材が全国から集まることで有名なこの学校にはひとつだけ……
─── 他の学校とは違う"ある文化"が存在する。
- 319 :名無しで叶える物語 警備員[Lv.5(前20)][苗][芽](やわらか銀行):2024/04/25(木) 23:31:44.79 ID:okd9evLA.net
- ・・・・・
── 放課後・帰り道🐾 ──
璃奈「……侑さん、ありがとう。はんぺんのご飯の買い出し、付き合ってくれて」🛍
侑「結構買う物多かったね? 1人だと大変だっただろうし、私も手伝えてよかったよ」🛍
侑「それに、私からもありがとう♪」ニコッ
璃奈「……なんで、侑さんがお礼するの?」
侑「え? 璃奈ちゃんから誘ってくれたのが嬉しかったから……あとは、璃奈ちゃんと一緒で楽しいから♪」
璃奈「……たのし、かった?」
侑「うん! あ、そういえば本当に良かったの?」
璃奈「え?」
侑「ほら、ペットショップに売ってた電動猫じゃらし。凄く気にしてたから……」
璃奈「ぇ……うん、流石に予算オーバー。あれを買ったら、はんぺんのご飯が小盛になっちゃう……」
侑「そっか〜じゃあまた今度機会があったらだね」
璃奈「……どうして、気になってるって分かったの?」
侑「え?」
璃奈「私、気になってるなんて言ってない。なのに、どうして侑さんは私の事が分かったの?」
侑「どうしてかぁ……うーん、どうしてだろうね? 璃奈ちゃんのことを見てたら、なんとなくそうかなって」
璃奈「……そう、なんだ」
- 320 :名無しで叶える物語:2024/04/25(木) 23:59:26.68 ID:okd9evLA.net
- 璃奈「………」
侑「? どうしたの璃奈ちゃん」
侑(急に止まって、お店のガラス……いや、ガラスに映る自分を見てる?)
璃奈「……侑さんは、不思議」
璃奈「私、やっぱり表情が出てないのに……」
璃奈「なのに、侑さんと居ると……心が暖かい……」
璃奈「……っ」
璃奈「……侑さん、私……」
璃奈「侑さんに、言わないといけない……!」
璃奈「ううん、それだけじゃない……謝らないといけないことがあるの……!」
侑「謝る……?」
璃奈「うん……侑さん、私、私は……!」
── バリバリバリバリッッ!!⚡
侑&璃奈「っ!!?」
侑(な、何っ!? 雷みたいなのが勢いよく走り通り過ぎて……)
侑「あれ? あっ!? はんぺんのご飯が入った袋が無いっ!? 盗られたっ!?」
璃奈「っ!!」
- 321 :名無しで叶える物語:2024/04/26(金) 00:00:06.85 ID:0ojA1UFM.net
- プロ意識のなさに呆れる
ジェイクだからなあ
へえあれでも
- 322 :名無しで叶える物語:2024/04/26(金) 00:06:14.71 ID:6buvOo/s.net
- タカラレーベンやディアライフなら1年やったら絶対売れるのに
イズムやめて田舎に帰れば
ボウズは無さそうだな
オタクアスリートも山ほどおる
- 323 :名無しで叶える物語:2024/04/26(金) 00:18:45.60 ID:4/u5fOEK.net
- ストーリー全然進めれない
- 324 :名無しで叶える物語:2024/04/26(金) 00:20:16.76 ID:4/u5fOEK.net
- あんなブサイクと間違えられるジェイクかわいそ
ふーん
ワクチン脳溢血の突然死が原因なんかな
- 325 :名無しで叶える物語 警備員[Lv.13(前14)][苗][芽](もんじゃ):2024/04/26(金) 01:59:02.37 ID:/fjDva6C.net
- 大量更新きたー!と思ったら全然違う…
りなりー…
- 326 :名無しで叶える物語:2024/04/26(金) 10:00:10.71 ID:EbxTUb7J.net
- 侑「追わないとっ!!」ダッ!
璃奈「……早い、あれじゃ追いつけない」
璃奈「……盗られた猫缶は、スチール缶……」
璃奈「なら、いける。引き寄せて……イデア(私はマグネット)っ!」🧲⚡
彼女が走り去る雷に向けて手をかざす。
すると雷を纏った人影が引き寄せられるように進路を変え、その場に転倒した。
侑「っ!? 璃奈ちゃん? 今のは……」
璃奈「ひったくりもイデアを使ってた、おあいこ様」
?「……っいって……やってくれるじゃん?」
侑「盗んだ物を返して! それは、はんぺんの大事なご飯だから!」
?「返して……? ははっよく言うね?」
雲の仮面「自分も窃盗犯のくせに、"高咲侑"?」
侑「っ!? 仮面の……!」
璃奈「っ!? 侑さん! 来て!」グイッ!
侑「え? でもはんぺんのご飯が!」
璃奈「お願い、私と逃げて……!」
?「おいおい、どこに逃げるつもりだぁ〜?」
璃奈「っ!?」
侑「また、仮面の……」
蟲の仮面「なんでお前がここに居て、私たちの邪魔するんだよ?」
蟲の仮面「裏切りるつもりなら容赦しねーぞ?……なぁ、"天使"?」
璃奈「……っ」
侑「ぇ……天使って……」
- 327 :名無しで叶える物語:2024/04/26(金) 17:40:52.05 ID:1e/2R9Fi.net
- 確かにりなりーは天使だけど……
それはそれとして盗んだものは返せよ
- 328 :名無しで叶える物語:2024/04/26(金) 20:11:03.42 ID:URftJLHY.net
- 😭
- 329 :名無しで叶える物語 警備員[Lv.3(前20)][初](やわらか銀行):2024/04/26(金) 22:31:22.63 ID:EbxTUb7J.net
- ひったくり犯を追いかけている間にいつの間にか……いや、誘われるように辿り着いていた人気の無い一本道。
逃げ場を塞ぐように挟み撃ちの形をとる仮面を付けた二人組。
雲の模様、百足の模様がそれぞれ施された仮面にニジガクの制服、それが裏繚乱と呼ばれる人物の特徴と一致するのは一目瞭然だった。
蟲の仮面「高咲侑から離れろ天使。今ならまだ許してやるぞ?」
璃奈「……あなた達は勘違いしている。侑さんは悪い事をするような人じゃない」
蟲の仮面「へぇ……私たちよりそいつを信じるんだ?」
蟲の仮面「状況が分かってないみたいだな?」
雲の仮面「敵対するなら容赦しないよ?」⚡バチバチ
璃奈「……それは分かってる」
璃奈「……分かってないのは、あなた達の方」💊✨ゴクン
彼女は淡々とした口調で、慣れた手つきで懐から小さなカプセルを取り出し飲み込んだ。
彼女の特に変わることない表情、全く無駄のない動作に、仮面の二人の初動は遅れた。
蟲の仮面「っ!!」
璃奈「ごめんはんぺん。反発して、イデア(磁力)!」三🥫ビュンッ!
百足の仮面に向けて猫缶を投げつける。
投げられた猫缶は見えない力に押されたかのように、高速になり激しい音を立てて吹き飛んだ。
- 330 : 警備員[Lv.2(前18)][被][警](やわらか銀行):2024/04/26(金) 22:58:45.12 ID:cnCW6YCL.net
- りなりーなのになんかカッケェ
- 331 :名無しで叶える物語 警備員[Lv.2(前20)][初](やわらか銀行):2024/04/26(金) 23:07:56.52 ID:EbxTUb7J.net
- が、吹き飛ぶ力が強すぎるのか、仮面の体に当たることはなく、遥か彼方へと飛んで行った。
蟲の仮面「っ……ははっ! 力み過ぎなんじゃないか?」
璃奈「……いや、これでいい」
璃奈「言ったはず、状況を分かってないのはあなた達の方だって……!」
璃奈「侑さん捕まって!」ギュッ!
侑「わっ!?」ギュッ!
璃奈「私たちを引っ張って、イデア(磁力)!!」⚡⚡
侑「わ、わぁぁぁぁぁぁっ!!!?」ビューーン!!
抱き寄せ合うようにしっかりと掴んだ彼女の体は、強い力に引き寄せられるかのように、私ごと空へと吹き飛んで行く。
まっすぐ、遥か彼方へと飛んで行った猫缶を追いかけるように。
蟲の仮面「……ちっ、最初から逃げるのが目的だったのかよ……」
雲の仮面「追いかける?」
蟲の仮面「あぁ、逃げられると思うなよ、天使……!」
- 332 :名無しで叶える物語:2024/04/27(土) 02:32:24.84 ID:ASS44I50.net
- がんばれー!!
- 333 :名無しで叶える物語:2024/04/27(土) 07:17:06.25 ID:qTuLmUx+.net
- ✊😳
- 334 :名無しで叶える物語:2024/04/27(土) 22:11:52.58 ID:tJpJDHmu.net
- ・・・・・
── 寂れた倉庫📦 ──
侑「し、死ぬかと思った……あんな空高く飛ぶなんてぇ……」プルプル…
璃奈「ごめんなさい……あの状況から逃げるにはこれしか思いつかなかった……」
侑「あ、ううん、私は大丈夫だよ。こうして怪我も無いし! ありがとうね璃奈ちゃん」
璃奈「……どうして、お礼を言うの……」
侑「どうしてって、璃奈ちゃんが助けてくれたからだよ?」
璃奈「違う。巻き込んだだけ……」
璃奈「さっきの仮面の人達は……私の仲間、なの……」
璃奈「私も同じ仮面を持っている、この仮面を付けて"天使"と、名乗ってる……」
璃奈「あの人たちと同じ様に仮面をつけて、学園外で無断でイデアを使っているの……」
侑「羽の模様の仮面……じゃあ、あの時の……」
璃奈「そう……侑さんの大切な人、かすみちゃんを襲ったのは私……」
璃奈「ごめんなさい……許されることじゃないのは分かってる……っ」
侑「璃奈ちゃん……」
璃奈「ごめん、なさい……」ポロポロ
- 335 :名無しで叶える物語:2024/04/27(土) 22:53:32.00 ID:ASS44I50.net
- りなりーを泣かせたな?
- 336 ::2024/04/27(土) 22:55:06.47 ID:SzAO5WvU.net
- りなりーは自分の罪を数えたな
- 337 :名無しで叶える物語 警備員[Lv.3(前20)][初](やわらか銀行):2024/04/27(土) 23:40:40.18 ID:tJpJDHmu.net
- ナデナデ👋
璃奈「……ぇ?」
侑「……いいよ、ありがとうね璃奈ちゃん」ナデナデ
璃奈「……意味がわからない、どうしてお礼を言うの……?」ポロポロ
侑「さっきと同じ。璃奈ちゃんが助けてくれたからだよ」
侑「前に、あ、仮面を着けた璃奈ちゃんと初めて会った時の話ね。私、飛んでくるナイフに刺されそうになった時あったよね」
侑「急に方向が変わって外れたけど、あれって璃奈ちゃんが守ってくれたんだよね?」
侑「急に私を避けるように方向変わって不思議だなって思ってたけど、璃奈ちゃんのイデアなら出来るなって思って」
璃奈「それは……そう、だけど関係無い……」
璃奈「そもそも私が、かすみちゃんを襲ったりしなければ……」
侑「でも、勘違いだったんでしょ?」
璃奈「……だとしても取り返しのつかない事をした」
璃奈「許されることじゃない……私は、かすみちゃんを傷付けて……侑さんにだって……!」ポロポロ
ギュッ
璃奈「っ……!」
侑「だから、いいよ私にはもう謝らなくて。少なくとも私は、もう璃奈ちゃんを責めたりはしないから」ナデナデ
- 338 :名無しで叶える物語 警備員[Lv.1][新][芽](たこやき):2024/04/28(日) 00:04:20.63 ID:hi6DLzoX.net
- ゼノも終わるやろ
投機ならお船弄ってるし
ガーシーの信者やってほしいわ
- 339 :名無しで叶える物語 警備員[Lv.1][新][芽](えびふりゃー):2024/04/28(日) 00:32:47.92 ID:g/Uo5Byx.net
- 今をキープできればそれでもないし大衆の心を掴めない
新しい薬きたら完全に侵食されている、俺は記述のとおり
- 340 :名無しで叶える物語 警備員[Lv.1][新][芽](庭):2024/04/28(日) 00:41:46.74 ID:q9CW/srd.net
- 居る?
- 341 :名無しで叶える物語 警備員[Lv.1][新][芽](えびふりゃー):2024/04/28(日) 00:51:50.33 ID:NDhEBpMi.net
- しかし
カプレーゼと春巻きと
- 342 :名無しで叶える物語:2024/04/28(日) 01:38:00.72 ID:NbXklb5l.net
- 辞めるで鏝されても感染したというネタがあって
- 343 :名無しで叶える物語:2024/04/28(日) 02:07:44.87 ID:D+4S5KKR.net
- 無課金で
お父さんにご活躍されるでしょ
- 344 :名無しで叶える物語:2024/04/28(日) 10:43:58.44 ID:yXqmGtmH.net
- きっと侑ちゃんの優しさは誰よりも強いよ
- 345 :名無しで叶える物語 警備員[Lv.1(前9)][被][警](みかか):2024/04/28(日) 15:04:54.82 ID:F7jr9fa4.net
- 侑ちゃんは優しいなぁ
- 346 :名無しで叶える物語(たこやき):2024/04/28(日) 23:28:09.50 ID:MX+4M9WT.net
- ⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞
- 347 :名無しで叶える物語:2024/04/29(月) 15:08:07.15 ID:NELDKJbY.net
- 侑「勘違いしてたなら、しょうがないし、起きちゃったことは謝って許してもらおう?」
侑「かすみちゃんは、もしかしたら直ぐには許してくれないかもしれないけど……その時は私も璃奈ちゃんと一緒に謝るからさ……」ナデナデ
璃奈「なん、で……私は……」ポロポロ
侑「璃奈ちゃんにも事情があるんでしょ? 少なくとも理由も無く璃奈ちゃんがそんな事する訳ないって私は思うから……」
侑「私は、璃奈ちゃんは本当に優しくて強い子だって知ってるから♪」ニコッ
璃奈「……っ」ポロポロ
璃奈「侑さんは……優しすぎる……」ギュッ
璃奈「……私は、侑さんが思うほど優しい子でも、強い子でもない……」
璃奈「ほんとうは弱いの……私の弱さが……もう取り返しのつかない事をたくさんした……」
侑「弱さ……前に璃奈ちゃん言ってたよね? 強さが欲しいって。あれと関係してる?」
璃奈「うん……前にも言ったよね。私、上手く表情出せなくて……それでいつも周りとも馴染めなくて……」
璃奈「昔からそうだった訳じゃない。でも、どんな顔すればいいのか分からくなっちゃった……」
侑「それはどうしてなのか、聞いてもいい……?」
璃奈「……私の両親、もう居ないの」
侑「え……」
- 348 ::2024/04/29(月) 16:23:18.38 ID:+FSu0fGm.net
- マジか
- 349 :名無しで叶える物語:2024/04/29(月) 17:04:10.55 ID:4WFO42W7.net
- 悲しき過去あり
- 350 :名無しで叶える物語:2024/04/29(月) 17:06:12.03 ID:NELDKJbY.net
- 璃奈「2年前に、事故で二人とも……」
璃奈「急に人が飛び出してきたんだって。ニジガクの制服の人、その人を避けようとして操作不能になって、そのまま3人とも……」
璃奈「……調べたらね、飛び出して来たニジガクの生徒は、ひったくりをしてる真っ最中だったの……イデアを使って……」
璃奈「それを知った時、私、どうしたらいいのか分からなくなった……」
璃奈「悲しい気持ちも、許せない気持ちも、怒りとか、苦しいとか……全部全部、もう分からなくなって……」
璃奈「ただ、泣いて……泣いて……涙も何も体から出なくなって……」
璃奈「……でも、向き合わなくちゃって……約束を思い出したの」
璃奈「二人がいなくても、平気だって……私は一人でもちゃんと……お留守番も、なんでも出来るようになるって……」
璃奈「いつも通り一人で起きて、学校に行って、学校に行けば、友達と笑って……笑って……」
璃奈「……上手く、笑えなくなって……でもみんな優しかったから……余計に困らせちゃってるなって……」
璃奈「辛かったけど、一人でいるのは慣れてたから……」
璃奈「昔から私の両親、お仕事が忙しくて家を空けることが多かったの」
璃奈「ほんとは一緒に居たかったけど……でも、電話やメールやお手紙とかでお話をしてくれたんだ。だから、我慢できた」
璃奈「だから、また我慢して……我慢し続けていれば、いつか向き合える時が来るって、笑える日が来るかもって思って……」
侑「……やっぱり、璃奈ちゃんは強いよ、そんな風に前に向かって進めないよ普通……」
- 351 :名無しで叶える物語:2024/04/29(月) 17:26:30.09 ID:D63p8tjY.net
- りなりー…もう抱きしめてあげてよ
- 352 ::2024/04/29(月) 17:34:32.27 ID:+FSu0fGm.net
- そらそういうグループにも入っちゃうわな
- 353 :名無しで叶える物語:2024/04/29(月) 18:42:37.16 ID:NELDKJbY.net
- 璃奈「ううん……私は弱い……私が弱いから、ギフトに手を出して……」🩸タラー
侑「っ! 璃奈ちゃん鼻血が……!」
璃奈「平気……いつもの事だから。これを使うとこう、なるの……」💊✨
璃奈「これを使う事になった……仮面を着けて活動するようになった話も、していい?」
侑「うん……聞かせて欲しいな」
璃奈「……去年のある日ね、ニジガクの制服を着た人を見かけたの、その人は万引きをしてた……」
璃奈「私は追いかけて声を掛けた、だけど聞いてくれなかった……」
璃奈「その人は私にイデアを使った、私は……何も出来なくて動けなかった……」
璃奈「その時、私を助けてくれた人がいたの。その人もニジガクの制服を着てた……」
璃奈「悪い人をやっつけて、大丈夫?って声を掛けてくれた、ヒーローのような人……」
璃奈「その人は、凄く眩しい笑顔でこう言うの、悪いことにイデアを使うんじゃなくて、楽しいことに使えばいいのにねって」
璃奈「ニジガクの人にも、こんな良い人がいるんだって思った……」
璃奈「その強さに、優しくて太陽のような眩しい笑顔に憧れた、あの人みたいに強くなれば、私も笑顔になれるかも……強くなりたいって思った」
璃奈「だからニジガクに入学した。ほんとうは制服を見るのすら少し抵抗あったけど……両親が買ってくれたパーカーを着ていたら我慢出来た」
- 354 :名無しで叶える物語:2024/04/29(月) 20:18:38.49 ID:QZe+N3rE.net
- 強い志だ…
- 355 :名無しで叶える物語 警備員[Lv.7(前3)][新初](みかか):2024/04/29(月) 20:37:44.18 ID:HVSE5gtx.net
- うおー😭
- 356 :名無しで叶える物語:2024/04/29(月) 22:18:43.99 ID:NELDKJbY.net
- 璃奈「私は学園で強さを求めた、だけど上手くは行かなかった……」
璃奈「私のイデアは、私に応えてくれなかった……上手く使えなくて、学園外ではもっと……」
璃奈「だけど、どうしても強くなりたくて、色々調べたの……」
璃奈「そして調べてるうちに出会った、"裏繚乱"と呼ばれる存在……さっきの仮面を着けた人達」
璃奈「イデアを悪い事に使う人達を裁く存在、裏繚乱……同じ目的を持つ人達が嬉しくて、私は直ぐに仲間にしてもらった」
璃奈「あの人たちは強かった、でもその強さは、ギフトと呼ばれる薬によるものだって教えてくれた」
璃奈「飲むだけで、簡単にイデアの力を強くする薬……私は、その手を取ってしまった……」
璃奈「楽に、簡単に強くなる方法を選んでしまった……」
璃奈「それが間違いだったの……薬は完全ではなかった、使用者の判断力や思い込みを強くする副作用があって……みんなどんどん行動がおかしくなってきて……! だからきっと、あの人たちもほんとうは悪くない侑さんやかすみちゃんを悪者だって決めつけて疑ってない……」
璃奈「私は薬への拒否反応が強いからか、飲むと血が出るだけで済むけど……他の人がおかしいって気付いた時に止めるべきだった……!」
璃奈「その間違いが……関係無い侑さんやかすみちゃんを巻き込んで傷付けちゃった……」
璃奈「結局、私のやった事は……私の両親を奪った人と変わらない……!」ポロポロ
璃奈「私は、自分勝手にイデアを使って、他の大切な人を傷付けただけ……!」ポロポロ
- 357 :名無しで叶える物語:2024/04/29(月) 23:21:01.92 ID:2qx0wkIM.net
- 仕方ないことだよ…思い詰めないで
- 358 :名無しで叶える物語:2024/04/30(火) 00:11:41.83 ID:u7kxV9V+.net
- 侑「それは違うよ」
璃奈「……ぇ?」
侑「少なくとも璃奈ちゃんは誰かのために、人のためを思って行動してた」
侑「その行動が少し間違ってたかもしれない、別の方法もあったかもしれない……」
侑「だけど、璃奈ちゃんがしてくれた行動で助けられた人だって絶対いるはずだよ」
侑「私もそう、はんぺんだって!」
侑「璃奈ちゃんはそのイデアで悪い人から守ろうとしてくれた! 本当は璃奈ちゃんの方が守られるべき立場なのに……っ」
侑「やっぱり璃奈ちゃんは強いよ! 強くて、こんなにも優しい……」
侑「私が璃奈ちゃんと同じ立場だったら……多分そんな風に誰かのために強くなろうなんて、思えないと思う……」
侑「だから璃奈ちゃん。そんなに自分を責めないで!」
侑「どれだけ璃奈ちゃんが自分を責めても、私の意見は変わらない」
侑「私は許すし、みんなが許さないなら、私も一緒に璃奈ちゃんが許して貰えるまで謝るから……!」
ギュッ…
侑「だから璃奈ちゃん……もう、これ以上自分を責めないで……もう、苦しまなくていいんだよ……?」ギュッ…
侑「だって、苦しんでるのは璃奈ちゃんなのに! これじゃあ璃奈ちゃんだけが報われないよ……」
璃奈「侑……さん……っ」
- 359 :名無しで叶える物語:2024/04/30(火) 00:15:23.34 ID:M2WOnjPU.net
- 相変わらずかっこいいね、侑ちゃん
- 360 :名無しで叶える物語:2024/04/30(火) 00:57:27.91 ID:u7kxV9V+.net
- ギュッ…
璃奈「……ありがとう。侑さんは、やっぱり凄く優しい……」ギュッ…
璃奈「……侑さんの体、凄く温かい……こうしてぎゅってしてると……心も温かい気持ちになるの……」ギュッ…
璃奈「侑さんは、どうして私に優しくしてくれるの……?」
侑「そんなの決まってるよ、私が璃奈ちゃんにときめいたから♪」ニコッ
璃奈「ときめいた……私のどこに……?」
侑「うーん、可愛い所は勿論だけど……1番は、やっぱり強くて優しい想いを持ってる所、かな?」
璃奈「……私は、自分が強いとも、優しいとも思えない……」
侑「そんな事ないよ、璃奈ちゃんのイデアを見た時にも思ったもん!」
璃奈「私の、イデア……?」
侑「うん! 私、前に教えてもらったんだ。イデアは想いを形にすると書いて、想形(イデア)」
侑「使う人の想いが形となった力なんだって、璃奈ちゃんのイデア(磁力)は璃奈ちゃんの想いに応えて、大切な人をくっつけて、悪い人を引き離す。凄く優しくて、強いイデアだって思ったの!」ニコッ
璃奈「私のイデアが……そんな風に考えたこと無かった……」
- 361 ::2024/04/30(火) 08:26:46.04 ID:Mlxy4gmL.net
- 人誑しめ
つくづく魅せてくれるね
- 362 :名無しで叶える物語:2024/04/30(火) 08:53:15.31 ID:ITaWSGQJ.net
- 堕ちたな
- 363 :名無しで叶える物語:2024/04/30(火) 10:03:37.86 ID:u7kxV9V+.net
- 侑「そう、璃奈ちゃんのイデアも、それを持ってる璃奈ちゃんも凄いんだよ。だから自信もって大丈夫! 璃奈ちゃんの強さも優しさも……きっとみんなに伝わるはずだから……」
侑「そしてみんなに許して貰えたらさ……やっぱり私達と、スクールアイドル、やってみない?」
璃奈「っ!」
侑「あはは、これで3度目だね。だけど諦めきれなくて……」
侑「璃奈ちゃんの想いを聞いて、やっぱりスクールアイドルやるべきだなって思っちゃったから……」
侑「たくさんのときめきで出来ていて、色んな人と繋がれるスクールアイドル……」
侑「璃奈ちゃんなら絶対にときめくスクールアイドルになって、いつか笑って……いや絶対! 笑顔を取り戻せる!」
侑「私もずっと傍で璃奈ちゃんを応援するから!」
侑「だから璃奈ちゃんが良ければ……ずっと傍で、璃奈ちゃんの笑顔を取り戻すお手伝いを、私にさせて欲しい……」
璃奈「……侑さん……」
璃奈「……私で……いいの……?」
ギュッ👏
侑「璃奈ちゃんだから、だよ」ギュッ
侑「みんなにも見せてあげよう、笑顔の……いや、素顔の璃奈ちゃん見せちゃって!」
璃奈「………っ」ポロポロ
ギュッ…
璃奈「……嬉しい。ありがとう……侑さん、大好き……♪」ギュッ…
- 364 :名無しで叶える物語:2024/04/30(火) 13:38:26.99 ID:ESIpP7fI.net
- これはいい先輩
- 365 :名無しで叶える物語:2024/04/30(火) 15:12:26.23 ID:u7kxV9V+.net
- 侑「璃奈ちゃん……! よし、そうと決まったらまずはかすみちゃんに謝りに……あ、あとは生徒会にもさっきの仮面の人達の話をしに行かないと……」
璃奈「……侑さん、ありがとう……」
侑「全然! 璃奈ちゃんのためだもん!」ニコッ
璃奈「……もう、大丈夫だから」
侑「え?」
璃奈「くっつけて、イデア(磁力)……」⚡
侑「っ!? 璃奈ちゃんっっ!!?」
突然、体が無重力感に襲われ、引っ張られるのを感じた。
抵抗しようと手足を伸ばすも為す術はなく、暗く、冷たいコンテナの中へと吸い込まれていった。
吸い込んだ時に開いた扉は閉じられ、外の様子が僅かな隙間から見える程度だ。
侑「璃奈ちゃんっ!! どうして……」
璃奈「ごめんなさい……もう、侑さんを巻き込む訳には行かないから……」
侑「巻き込むだなんて……私はっ!」
璃奈「ううん、ありがとう……侑さんの言葉、凄く救われた……私はもうこれ以上間違える訳には行かないって思えた」
璃奈「だからもう、これ以上は……私が片付けないといけない問題だから……!」
── バリバリバリバリッッ!!⚡
侑「っ!?」
璃奈「……遅かったね?」
雲の仮面「見つけた、天使……!」
蟲の仮面「ビンゴ♪ やっぱりここだったか」
- 366 :名無しで叶える物語:2024/04/30(火) 16:11:26.68 ID:M2WOnjPU.net
- 2対1か…
分が悪いね
- 367 :名無しで叶える物語:2024/04/30(火) 17:50:24.76 ID:u7kxV9V+.net
- 蟲の仮面「天使、高咲侑を何処にやった?」
璃奈「それは教えられない」
雲の仮面「こいつ……!」
蟲の仮面「あーあー可哀想に……お前、高咲侑に騙されてるんだよ。窃盗犯は嘘も達者みたいだなぁ?」
璃奈「それは無い、侑さんを悪く言わないで……!」
璃奈「最後の警告。もう侑さんを狙うのはやめて……そして、もうギフトを使うのはやめてほしい……」
蟲の仮面「あははっ!w 何を言い出すかと思えばw最後の警告だぁ? 追い詰められて頭までおかしくなったのか?」
璃奈「違う、あなた達は騙されてる……その薬は危険なの……だからっ!」
蟲の仮面「辞めるわけないだろ? じゃないと……」💊✨ゴクン
蟲の仮面「裏切り者を、ここで裁けないからなぁ?」
璃奈「っ!」
蟲の仮面「もうあいつは無理だ、やれ!」
雲の仮面「分かってる、痺れろ! イデア(雷)!」⚡
璃奈「……言ったはず、最後の警告だって」
雲の仮面が放つ雷のイデア。
迸る電流が形となって、彼女を襲う。
しかし、彼女の表情は決して変わることなく、まっすぐ電流を見据えていた。その瞬間、地面から大量の黒い砂がまるで意思を持つかのように舞い上がり、雷を絡め取るように軌道を遮った。
雲の仮面「っ!? 私のイデアが……」
璃奈「あなた達は、私を追い詰めているように見えていたらしいけど、それも間違ってる」
璃奈「あなた達は誘われてここに来た、私のイデアが一番強く使える、この(砂鉄のある)場所に……!」
- 368 :名無しで叶える物語:2024/04/30(火) 19:20:59.01 ID:M2WOnjPU.net
- 勝ったな
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