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【B○】棋○CP総合スレ【SS】 Part.2

1 :名無し草:2019/09/04(水) 18:34:31.99 .net
※将棋・チェス板にありましたが、板違いという指摘があり、移動してきました
※棋士の実名は避けて、伏せ字、イニシャル、アダ名、当て字、仮名などでおねがいします
※エロ要素のないブロマンス的な関係も語れたらと思います
※前スレ
【BL】棋士CP総合スレ【SS】
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1539462834/

79 :名無し草:2019/09/17(火) 23:28:23.69 .net
お久しぶりです。
折角楽しく写真スレと化しているのに、また重苦しい重苦しい長編SS続きます。
前スレで落ちる直前位に、色々と応援して下さった方、ありがとうございます。

これは本当に無計画に始まって、自分の好きなもの全部(棋士、音楽、プロレス、文学、歴史)
何でもぶち込んでしまえ、整理整頓は後、という感じで書いているので辻褄あってない部分、
冗漫な部分、無くていい部分とかあります。誤字脱字、言葉の誤用も多いので、まとめて読んでくださっている方、
きっと読みづらいと思います。申し訳ありません。伏線も全部回収できるかどうか…
この沈黙の一か月半くらいの間に、作中の先生に言わせていたことを、本物の先生に言われてしまい、
その部分を残すか変えるか悩んでました。
二次創作って初めて書くんですけれど、実在のモデルがいるのって、難しいですね。
でも、書き続けていくつもりなので、お目汚しでしょうがよろしくお願いします。

80 :名無し草:2019/09/18(水) 14:20:37.98 .net
>>77
先生の気持ちが辛いよ〜
先生の幸せはまだかな〜

>>78
待ってたよ〜
初めてでこれが書けるなんてすごいね〜
お目汚しじゃないよ〜


俺は基本的にこのスレには書き込まないようにしようと思って
俺のことあまり好きじゃない人もいるだろうから、あっちのスレにだけ書き込むつもり
それとスレ2つに全レスするのはハードだからね〜w
でもこのスレは毎日チェックしてるよ〜

81 :名無し草:2019/09/18(水) 14:27:53.00 .net
『本を読んで内容を説明して面白かったらお小遣い』というルールを子ども達に実践したら驚異的な成果があった話「win-winな子育て法、スゴイ」

http://loirt.webqi.org/ln65xa7/b3k1fm5jwx0ju8

82 :名無し草:2019/09/18(水) 18:35:33.60 .net
『本を読んで内容を説明して面白かったらお小遣い』というルールを子ども達に実践したら驚異的な成果があった話「win-winな子育て法、スゴイ」

http://loirt.webqi.org/rxu5pz3/i6nvlx66f2554q

83 :名無し草:2019/09/18(水) 22:38:30.20 .net
>>80
えー、自分は何も感じなかったけど、何か感じることがあったのかな
書き込みは義務じゃないし、スレを覗いていて何か書き込みたくなったらまた書きこんでね〜

自分は向こうのスレでどこまでエロとか書いて良いのか悩むので、こっちを利用させてもらおうか、シブとかに移るべきか考え中
sageて書いてるけど、時々ageていく人いるしね
今は将○板の皆さんがスルーしてくれてるけど
悩ましいですわねw

84 :名無し草:2019/09/19(木) 19:46:07.88 .net
>>83
書き込まないでおこうと思ったのは、何か嫌な気分になることがあったとかじゃないよ〜

向こうのスレはリスクが高いとは思うけど、向こうのスレが無いと新規さんが増えないかなと思って
少人数でスレを回してる感じがするから、書き込む人が増えてほしい
それにエロいスレや書き込みはあの板にいっぱいあるからねwおっ〇いとかw

でもこのスレも大事。>>79さんがいるし、空襲が来たときの防空壕もなるからね〜

85 :名無し草:2019/09/20(金) 12:01:46.70 .net
嫌なことがあったんじゃないなら良かった

女流棋士のおっ○いがどうとかも気持ちはよくないけど、ssだと好きな棋士の男同士の性行為とかで人格も変えられて、嫌な人は嫌だよな〜ってのは書いてる自分も常々思ってる
嫌でない人も、こんどはどっちが上か下か右か左か問題もあってジャンルによっては血で血を洗う抗争だっていうから、少人数でも荒れてなくてラッキーだよ
でも、始まって一年半位なのにもうパート4が終わりそうだし、固定の作家さんも何人かいるし、ロムってる人は多いんじゃないかな
楽しくやってたら人は集まってくると思うよ〜

86 :名無し草:2019/09/20(金) 23:32:19.43 .net
>>79
作者さん乙です!

先生はSSの中でも優しくて繊細でナイーブなんだけど、現実にもそのままの先生を面食らってしまって、勝手に妄想している身としては困ったり…

これからも頑張って書いてください!
いつも心を動かされながら読んでいます

87 :名無し草:2019/09/21(土) 06:01:01.09 .net
http://socki.pobieracz.net/h8c28k/hpg5aonu5xkpi2.html

http://socki.pobieracz.net/1ok5pve/idz1n8nogbuioh.html

88 :名無し草:2019/09/21(土) 12:02:05.84 .net
http://ikiod.lival.biz/4y203x3/73vnyjbzqwh3fv.html
http://ikiod.lival.biz/3vz/ftaqiz5rv15b8s.html

89 :名無し草:2019/09/23(月) 05:20:29.55 .net
無職のおっさんがガキ絞め殺したけど、おっさんなりに可愛がってたんだろうな

http://xocik.monobasin.net/1c3ehlp/ty7sdlivb4158a.html

90 :名無し草:2019/09/23(月) 11:33:02.86 .net
いつも上司に意見していた人が急に素直に→辞めそうな社員が発するいろんなシグナルに経験者の声続々「これはもう手遅れでは」
http://ikcomi.sinergis.com/t5l04fq0/5gh734grhcge2f.html

91 :名無し草:2019/09/23(月) 12:13:35.12 .net
無職のおっさんがガキ絞め殺したけど、おっさんなりに可愛がってたんだろうな

http://xocik.monobasin.net/wy46fvu/cg75a7dho444gf.html

92 :名無し草:2019/09/23(月) 22:17:22.40 .net
>>84
防空壕下げ

93 :名無し草:2019/09/27(金) 23:58:42.57 .net
とあるカラオケ店の昼下がり

「カズヲさーん!!聞いて聞いて聞いてくださいよ!」

「ん?入ってくるなりいきなりどした?けたたましい奴だな、とりあえず飲み物決めなよ」
(どうせまたセィヤの事なんだろうな…)

「あ…すみません誰かにずっと話したくて。こんにちは、緑茶お願いします」

「はいはいヒ口シ君こんにちは…で…セィヤがどうしたって?」

「なんでわかるんですか〜?」

「いやわかるだろ……でどうした?」
(しょっぱなからお前が話したいことなんて大抵セィヤがらみだし)
 
「そうだ!聞いてくださいよ…この前みんなでボーリング行ったじゃないですか」

「ああ、なんかお前最後眠そうにしてたやつだよな」
(ほんとは最後しょぼくれて様子おかしかったやつな)

「あの時俺見ちゃったんですセィヤとミライさんがトイレで…キス…してて…」

「おっ…おお…そっかぁ…まぁ…残念だったな…」
(なんだ…あっちはセィヤの片思いじゃなかったのか…これでこいつもあきらめる……訳はないか)

「もーっ!髪わしゃわしゃしないでくださいよ……うぅ…俺もセィヤとキスしたい……」

「そっか……まあ……頑張れ…」
(ですよね〜…)

「どう頑張ればいいんですかねぇ…したくても…セィヤ身長高いし…やつの協力がないと届かないし」

「協力ねぇ……まあ…頑張れ…」
(頑張んなくても…良いのに…)

「もう!頭ぽんぽんしないでくださいよ!自分がちょっと身長高いと思って……そう言えばカズヲさん身長いくつですか?」

「たしか77か78位だったはず」
(次にお前はセィヤと同じだと言う…)

「おぉ セィヤと同じくらいなんですね、ちょっと立ってみてくださいよ」

「めんどくさいな」
(ほら言ったでしょ)

94 :名無し草:2019/09/28(土) 00:01:21.94 .net
「へへへ…かわいい後輩からのリクエストですよ」

「かわいいなんて思ったことないんだけど…」
(かわいくないと思ったこともないけど)

「そう言いつつ立ってくれる所がいい人なんですよねぇ…うんうん…こんな感じですよね。でもカズヲさんの方がひょろっと感がある」

「なんだよひょろっと感って」

「ほらセィヤってこうなんか…がしっと感というか、ずしっと感みしっと感があるじゃないですか、カズヲさんはひょろっと…と言うかすらっと?にょろっと?のびっと?」

「余計にわからなくなる気がするからもういい…」
(こいつほんとにセィヤしか見てねぇなぁ…同じなら……俺でもいいじゃん…まぁひょろっとなんですけどね…)

「ちょっと正面みててくださいね。大体10センチくらい違うから…不意打ちしかないのかな」

「急に跳ねて頭突きすんなよ…そう言えば…ちょうど良いと思う恋人との身長差ってアンケート、男側1位は10センチくらいだったらしいな」
(今不意をついてこいつにキスしたら……こいつどうするかな…こいつがセィヤにしようとしてることを俺が先に…)

「へぇじゃあ俺とセィヤってピッタリじゃないですか?あ…でもミライさんもその位だし…むぅーん…でも、なんで10センチなんですかね」

「ちょっと俺に目線合わせてみな」
(もうこれで、暇な時は二人で遊びに行ける程度には…仲良くなった関係も終わるのかなぁ…信頼なくして…ギクシャクして…避けられて…こんな風に遊ぶことも…まあしょうがない…)

「こうで…っ」

「………っ………な…これくらいだと男側から不意にキスがしやすいだろ?」
(舌は勘弁しといてやる……勇気がないだけなんだけど)

95 :名無し草:2019/09/28(土) 00:06:05.24 .net
「かかかかかかかかずをひゃん??」

「声ひっくり返ってんぞ…めっちゃどもってるし……不意をつかれてキスされるセィヤ側の気持ちわかった?」
(すごい顔…想像してもなかったんだろうなぁ…こんな顔みるのも最後かも…ダメだ笑えてきた)

「もう!ニヤつかないでくださいよ…自分が遊び慣れてるからって…俺だって慣れてたら簡単にセィヤに……うっ…」

「……おーい…」
(あ…しょげてきたかな…てか泣いてる?…顔が見えん……ああもう…俺のバカ)

「ちゅ…っ…」

「……!」
(ふぁっ!な…なにが起こって…)

「よっしゃ!不意つけた!さっきのお返しですよ」

「お…おお」
(ダメだ考えがまとまんねぇ…)

「俺ねカズヲさんが、言おうとする事もわかるんですよ…不意をつかれてキスされるセィヤの気持ち…考えなきゃって……」

「おぉ……」
(さっきからおおしかいってないな…つぅかセィヤの事ってのも…俺にとってはこいつにキスする口実だったって方が強いし…素直に受け止めるのがこいつなんだよな)

「でも…俺カズヲさんにキスされて…めっちゃびっくりして…今もすごくドキドキしてて……なのにカズヲさん手慣れてて…
余裕で…笑ってるし…なんか悔しかったんですけどぉ…てかカズヲさん背高いし…スタイル良いし…笑ってるし…ぱっと見バンドやってそうだし…○ョジョ立ちするし…にやけてるし」

「だから…別に手慣れてないし!ひょろっと感なだけだろ」
(“だから”って繋ぐのなんか変だぞ…つかだんだん怒ってきてない…ジョ○ョ立ちしてねぇし…)
 
「キスされて…俺だけめっちゃあたふたしてんのに…カズヲさんの余裕顔見てたら…ちょっとムカついたけど…嫌とかなくてむしろ……ちょっと嬉しくて…」

96 :名無し草:2019/09/28(土) 00:08:37.82 .net
「だったら……」
(…俺でも良いじゃんの言葉は言えなかった…て言うかそんなににやけたつもり無いのに…おこって言うより拗ねてるぽいな)

「もしかしたらセィヤも…嫌じゃない…そう思ってくれる可能性が少しでもあるのかなって……そんな考えダメなんですかねぇ…」

「ダメ……かどうかなんて…誰が決めるんだろな…まあ…頑張れ…」
(自分でダメだと思ったらこっちに来れば良いけど無理だろうなぁ…)

「はい!じゃ歌いますか!それでは聴いていただきましょう椙本カズヲで…」

「ちょっ先に俺かよ!?しかも全く知らん曲が……」


数日後

「…セィヤってばいくら不意をつこうとしても隙がないし下も向いてくれないんですよぅ」

「あー…そりゃ残念でした」
(そんな簡単にいくわけないよな)

「カズヲさーん聞いてますかー?隙あり!…ちゅ…カズヲさんなら隙だらけなのにな…」

「くそ…今度……やったら舌入れてやるからな……」
(いっそ組敷いて…)

「あっ!座ってたらそんなに身長差なくない??俺座高高いからなぁ…ブツブツ……ん?なにか言いました〜?」

「はいはいなんでもないなんでもない、その序盤研究の成果出ると良いねぇ……」

「もーっにやけながら髪の毛くしゃくしゃしないでくださいよー…うー…今のままだとカズヲさんとのキスだけが増えていく・・・・・・・・・まぁ良いか」

「良いのかよ!」
(良いのかよ!?)

おしまい

97 :名無し草:2019/09/28(土) 21:00:07.97 .net
>>93 >>94 >>95
可愛くて面白かった!
二人の関係の行方と舌の行方がが楽しみ〜

98 :名無し草:2019/09/28(土) 21:19:17.89 .net
かわいいね〜
10代を将棋漬けで過ごしたせいで
恋に恋するような甘ずっぱい感じが10年遅れて来たみたい
セイヤ「10年は言い過ぎ」

99 :名無し草:2019/09/30(月) 22:02:02.63 .net
朝起きて、金〇君に「無理をしないように」と返信した。
すぐに「おはようございます。ありがとうございます」と返信があった。
久しぶりに本当に何もないフリーの日だったので、普段できない身の回りの細々したことをして回った。
お医者いったり、買い物したり。
近々、僕と近い世代の棋士たちとの研究会があるから、坂上のマンションにこないだ使い切っちゃったお茶っ葉とか砂糖とかの補充に立ち寄った。
空気も入れ替えたいし。
金〇君が持ち込んでいたキーボードが目に入った。
もう金〇君が来なくなるなら、あれ、ちゃんと持って帰ってもらわないと。
音楽は好きだから、誰かが弾いてくれれば辞めろとは言わないけど、誰かがあのキーボードを弾くのはなぜだかちょっと嫌だった。
金〇君が来るようになって、ピアノ弾けるってきいて、じゃあ今度弾いてよってなって、彼がキーボード持ってきて。
全てが自然な流れの中で起こった事で、それが分断された後で何をしたって不自然でぎくしゃくしたものになってしまう。
僕が面白がって「あれ弾いて、これ弾いて」というと、彼は「え〜、楽譜ないしむずいっす〜」なんて言いながらも、
首を傾げて空気の中から音楽を探し出すようにして弾き始める。
その時の、不確かな表情が、途中から確かなものに変わって、その時に彼の目尻に少し微笑みのようなものが浮かぶ、
その時の表情が好きだった。
パッヘルベルとか、サティとか、ラヴェルとかそんな音楽に満たされたVSの時代が終わったんだ。
ウィーン生まれのプロ棋士のキーボード生演奏付き研究会って、まあなんか贅沢な時間を過ごさせて貰ってたんだな。

100 :名無し草:2019/09/30(月) 22:05:16.45 .net
この感情は何なんだろうな。金〇君がVS辞めるって言った時は、わけわかんなくてびっくりしてひたすら頭に来たけど、
今は純粋にこれから失われる時間を惜しんでいる。
本当に寂しくなるなぁ。
この寂しさは、この一年位感じていたぼんやりとした寂しさとは違う、もっとストレートな寂しさだ。
金〇君、僕は寂しいよ。僕は君とのVSの時間が好きだったから、将棋の内容も、音楽も全て込みで好きだったから、寂しくなるよ。
今までも色んな理由でVS出来なくなった棋士なんかにも、普通に「寂しくなるね〜」って言ってきて、
相手の棋士も「そう言って下さって嬉しいです」なんて言ってくれたけど…。
「そっか、理由はどうあれ寂しくなるよ」って、なんか素直に言いにくい。
でも、言ってあげるべきなんだろうか?言って意味があるんだろうか?
金〇君は自分との時間が僕にとって無駄だと思ってるみたいだから、僕が何か言っても社交辞令にしかとってもらえないんじゃないか。
大体、何が今までの棋士たちとの別れと今回のことが僕にとって違ってこんなに色色と引っ掛かるかっていうと、
家庭の事情とかの不可抗力じゃなくて、金〇君の意志でそうなったってとこなんだよね。
彼はずっと僕のことを憧れの棋士とか言ってくれてたから、こんな風な終わり方って、凄く理不尽。
でも、憧れてるからこそ重くなって辛くなっちゃうこととかもあるんだろう、多分…。
なんか色々疲れちゃって、このマンション手放しちゃおうかな〜と思いながら部屋を巡って窓を開ける。
立地も良いし、リビングが広くて大人数が集まっても対応できるし、地方から来た棋士を泊めて上げられる客間もあって便利なんだけどね。
金〇君がAO戦の前ころよく泊って一緒に研究とかしたから、歯ブラシとか着替えとか置いてある。
こういうのも処分してもらうのか〜。
同棲してたカップルの別れじゃないんだからさ〜。
まあ、仕方ない。現実ってなんか少し生臭いね。
生臭くないのは、ふっつりと消えてしまった初恋の彼くらいのものだ。
それも、現実と夢想の境がわかんなくなるから困るんだけどね。

101 :名無し草:2019/09/30(月) 22:11:17.00 .net
金〇君のずっと前は、よく仙ちゃんが泊まりに来てた。
仙ちゃんとはお酒飲みながら将棋指して、そのまま和室で雑魚寝してた。朝起きるとずるずる這って仙ちゃんを起こして、ご飯作って…。
きゃ〜、今気が付いたけど、仙ちゃんここで歯を磨いたことない!
金〇君はお酒飲まないから、将棋が終わるとそれぞれの部屋に行って寝た。朝気が付くと金〇君は必ず先に起きてて、朝食を用意してくれていた。
僕は朝はご飯に納豆なんだけど、金〇君はパン食を用意してくれて、それはそれでいかにも棋界の貴公子と囲む朝の食卓、という感じで好ましかった。
そんなことも思い出に変わっていくんだな。でも、もう細かいことは抜きにして、一身上の都合にて終了、って金〇君との章を閉じるしかないんだろう。

78
マンションを出て新宿駅に向かった。人混みの中から、大きな人に声を掛けられた。
「ああ、やっぱり郷〇先生だ。先生みたいに色の白い人がいるなーと思ったらやっぱりそうでした」
警備会社の社長さんだった。ピアノの発表会で渡すみたいな大きな花束を抱えている。
「家族の墓参りで。母が生前、菊とかいかにも仏花みたいな花は飾ってくれるなって、花の指定をしていったんですよ。
だから霊園で買えなくて家の近所から買って持って行くんですけど、なんか引退興行の後のプロレスラーみたいでしょう?」
たしかにごっつい体格の社長が、薔薇だのユリだのの華やかな花束を抱えてる姿は、そんな感じだった。
「でも、亡くなった後も好みを貫くって、カッコいいお母さまですね」
「そうですね。残されたものは大変だけど楽ですよね。何がしたかったかわからない相手だと、残されたものはどうしたらいいか…。
まあ、亡くなっているから、何をしてやったところで、こちらの自己満足なんですけれど」
何をしたかったか分かってたって、若い人の死は辛い。
名人になりたくて、でもその夢が叶わなかった友人のことをふと、思い出す。

102 :名無し草:2019/09/30(月) 22:29:17.39 .net
またまたご無沙汰してしまいました。
最初に先生をポンコツに設定しすぎてしまったため、先生に色々気づかせるのに苦労してます。
先生はそれを笠に着て「僕、ポンコツだからわかんな〜い」で全て逃げようとするし。

>>80
作品を書くのは初めてじゃないんですが、実在の人物をモデルにして書くのは将棋棋士達が初めてで、
どこまで書いても大丈夫なのかとか、よくわからないのです。
オリジナル作品はネットに載せたことがないので、ネットで作品を発表することのルールも
よくわからないし。
あと、今まではラスト一行まで決まってから書く感じだったんですが、この作品は
作中の人物たちと対話しながら書いている感じなので、自分なりのゴールはあるけれど
そこに持って行けるのか、全然違う終わり方になるのかわからないんです。

こっちのスレに投稿したのは、本来は先生が金〇さんと王座に嫉妬して
結構過激なエロい展開になる予定だったからなんですが、こんな長いことになってしまい、
違う意味でこっちに書いて良かったなぁと思っています。

103 :名無し草:2019/10/01(火) 18:15:43.78 .net
>>93
ヒロシ可愛い〜
元気で明るく他人を疑わないヒロシ、いい子だね〜
片想いでも幸せそうだね〜

>>99
やっと先生から金〇君への恋心のようなものが感じ取れるように…
じわじわ近づくハッピーエンド…

>>102
ほんと作家さんとして、真剣に作品と向き合ってるんだね〜
作品書くの大変だと思うけど頑張ってね〜
俺も何か書きたいけど難しいな…

あっちのスレでこの長さだと、何スレにも跨ぐことになっちゃうしw、次話を探すのが大変だろうね〜w

104 :名無し草:2019/10/02(水) 01:12:50.64 .net
モタモタしてたら王座がまた変わっちゃいましたけど…作品中の王座は軍人兄上様ではないということでよろしくです。
79
僕が手に提げていた薬局の紙袋に気が付いた社長さんが
「あ、そこの薬局って使ってらっしゃるんですか?じゃあ、聖カタリナ病院ですか?」
と聞いてきた。
「ええ、この時期アレルギーがひどくなることがあって。でも、職業柄使える薬が限られるんで…」
「ああ、頭使うお仕事なのに、眠くなるものは使えませんものね。実は弟がそこで外科医やってるんですよ。
 私くらい体格が良いのに、こんな太さの指で心臓の手術とかしてるんです。世界の七不思議みたいなもんですよ」
そう言いながら社長は自分の掌を開いて見せた。野球グローブみたいな手だった。
「随分会ってないなぁ、まあ、便りの無いのは良い便りなんでしょうけど」
そうなんだよね。最近、まだ僕と同年代は少ないけど、懐かしい人から連絡が来ると訃報だったり入院のお知らせだったり。
「今日の採血の結果聞きに来週又行くんですよ」
「じゃあ、正面玄関に貼ってある外科の勤務医のパネル見てみて下さい。私そっくりの男の写真が出てるはずです」

社長と別れた後、仙ちゃんのお見舞いに行った。
仙ちゃんはニコニコして迎えてくれた。だいぶ良くなったみたいで良かった。
「来てくれて嬉しいなぁ。ゴーちゃんなんか頭古いから、鬱病になるのは心が弱いからだって、俺は切り捨てられちゃったと思ってた」
…ちょっとまあ、最初の方はそんな風に思ってたけど…。僕も大分勉強して考え改めたから。
「忙しかったんだよ。今期は割と調子よくて色々勝ち進めてるから」
「いいなぁ。俺はね、7手詰、解けるようになったよ…」
かつては天才少年って呼ばれた仙ちゃんなのに、7手詰なんてプロにとっては九九の2の段が言えるよ、
 みたいなことを本当に嬉しそうに話すので、涙が出そうになった。
話題を変えようと思っても、僕たちには将棋の話しかない。どうしよう…。

105 :名無し草:2019/10/02(水) 01:15:28.42 .net
「そうそう、最近オリヴィオがお見舞いに来てくれたよ。彼は変わらないねぇ」
仙ちゃんの方から、話題を変えてくれた。
「僕も最近会ったよ。若い棋士になんか買ってくれたりしてるみたい」
「ああ、なんかそんなこと言ってた。なんか、ゴーちゃんを振り回すリモコンを手に入れたとか言って、楽しそうにしてた。
あの人、見た目も雰囲気も、昔のまんまだよね」
「何、そのリモコンって?」
「ゴーちゃんが可愛がってる若手に彼がちょっかい出すと、ゴーちゃんが反応するってことじゃないの?」
何それ?ああ、でも、本人が言ってたっけ。自分の精神年齢は8歳くらいだって。
「段先生が仰ってたこと、覚えてる?彼は恋愛がしたいんだって」
「うん、覚えてるよ。で、ゴーちゃんが恋愛なんてセックスに至るまでの手続きみたいなもんだって言ったのも覚えてる。
次の本で書こうかと思ってる」
仙崎様。私が悪うございました。それ、忘れて下さい。
「でもさぁ、恋愛がしたいってどういうこと?お付き合いをしたいってこと?」
お付き合いって言うと、僕の貧困なイメージでは映画見に行ったりとか…。
「恋をしたから、愛されたいと願うんだよね」
「それは分かるんだけど、恋愛がしたいって何?
『恋愛』って言葉、なんかいきなり純度が下がるような気がするんだけど、僕の気のせい?」
僕だって恋をした。愛されたいと思うほど傲慢じゃなかったけど、嫌われたくはなかった。
でも、僕は恋愛をしたいとは思わなかった。
「う〜ん。俺にはわかるんだけど、ゴーちゃんにわからせる自信が全くない。
多分、ゴーちゃん以外の全人類に説明できても、ゴーちゃんには理解させられると思えない」
何それ?なんでいっつもこの話になると、僕が世界で一番頭悪い人みたいなことになるの?

106 :名無し草:2019/10/03(木) 23:04:17.79 .net
「ゴーちゃん、変な店に連れて行かれじゃない。その時にね、少しでも嫌悪感を示すとか狼狽えるとかしてたら、
 彼もこんなに引きずらなかったと思うんだよ。もうそれであの人の恋は成就したようなもんだったと思うよ」
「無視されるより嫌われる方がまし、みたいな話なの?構って欲しいってこと?なんか安っぽい話じゃない?」
「う〜ん、Romeo must die って言う言い方あるの知ってる?」
知ってるわけないじゃない。
「ロミオってのは死ぬもんだ、と。可哀想でも死んでもらわないとロミジュリになんないわけだから」
で?誰が死ななくちゃならないの?僕?
「結ばれないことが完成形の恋愛ってあるんだよ。俺と段先生は、彼は最初からそこを目指してたと思ってた」
「結ばれないって、男同士で結ばれるって何よ?結ばれたくない人が、何で僕を裸にしたのさ?」
「だからさ〜、そこでゴーちゃんが拒んでれば、それですべて済んだんだよ。
 ロミオってのは死ぬもんだ、ってのと同じで白皙の美青年っていうのは、拒むもんなんだよ。
なのに自分でも手伝ってさっさと裸になってガーガー寝ちゃったんでしょ?」
だったらそこで失望して引き下がればいいじゃない。知らないよ「拒むもんだ」って言われても。
「美青年っていうならさ、役者や歌手に僕なんかよりよっぽど綺麗な人がごろごろいるじゃない。
 彼ならパトロンにだってなれるんだし…」
「だから、彼くらいの高段者になると、そんな在り来りのことじゃ駄目なんだよ。
 彼は別に誰かを自由にしたいとかは思ってなくて、むしろ翻弄されたかったんだと思うよ」
 なんなの、その高段者って。

107 :名無し草:2019/10/03(木) 23:06:39.91 .net
「結ばれないことで完成するなら、ずっと物陰で片思いしてればいいじゃない。片思いだって立派な恋愛でしょ」
「だから、関係性なんだよ。片思いは恋でしょ?双方向の感情がないと恋愛じゃないんだよ。ただ結ばれないんじゃなくて、
 拒まれて成就できない恋愛がしたかったんだよ。なのにゴーちゃんは感情がない化け物だから…」
「ヒドイな~。あ、ちょっと悪くないかも、って思ったよ。それも感情でしょ?」
「ちょっと悪くないかも、じゃ恋愛できないでしょ?彼にとってはゴーちゃんは『不滅の恋人』なんだから。
『夢の女』なんだからさ」
仙ちゃんまで『不滅の恋人』出してきた。人気急上昇ワード?
『夢の女』って、やめてよ〜。文章書く人って、そういう言葉使うから嫌。
「遊び人が、ちょっと見た目の良い鼻っ柱の強い将棋の若い子からかいたかっただけだよ、大袈裟な」
『不滅の恋人』っていうのは…、もっと真剣で、苦しくて…・
「まぁ、大袈裟だから恋なんだし」
「僕があの晩、ちゃんと拒んでたらどうなったと思う?」
「それで昇華されたんじゃないの」
「だったら、あの時なんで続行しなかったんだろう?もっと事態が進んだら
 僕だってさすがに怖くなって拒んだかもしれないのに」
「ゴーちゃんがあんまりにも散文的だから、萎えちゃったんだろう。普通、脱がされ始めたら拒むっしょ。
 ゴーちゃんの話の勢いだと、お尻掘られても『ま、いっかぁ〜、酔ってるし』で済ませちゃいそうだもん。
 彼は心の中の美青年のイメージを守たかったんでしょ、きっと」
「だったら、最初から手を出さなきゃいいんだよ!」
「だから〜、手を出して拒まれなきゃ完成しないんだよ」
 ああ、もう面倒くさい!勝手にイメージ膨らませて、勝手に失望して。
 何その、散文的って。みんなそうだ。僕のこと、芸術家肌だとか、気難しいとか、勝手なことばっかり…。
 新しいイメージ追加だよ〜「不滅の恋人New!」「夢の女New!」って感じ〜?
 そこには「僕」はいないじゃないか。

108 :名無し草:2019/10/03(木) 23:37:16.73 .net
「…ゴーちゃん、明日はどうしてる?」
僕がムッとして黙り込んでいたら、恐る恐るという感じで仙ちゃんが聞いてきた。
「午前中に写真撮影入ってるけど、あとは暇だよ」
「明日、将棋会館に行かないといけないんだけど、連れてってもらえないかな」
「まだ、一人じゃ難しいんだ?」
「うん…」
僕ら羽〇世代の中で、一番傍若無人でいつも兄貴風吹かせてた仙ちゃんが、気弱そうに笑った。
翌日迎えに来る約束をして、仙ちゃんの家を後にした。
確かに、僕は仙ちゃんの言ったことが理解できなかった。
わけわかんない。結ばれないのが完成形の恋愛とか。
僕がオリヴィオの『不滅の恋人』とか、なんだか金〇君に悪いような気がした。
プロレスと野球好きな『不滅の恋人』とか、ありえないっしょ。
別にこの言葉が彼の登録商標とかじゃないんだけどね、ゴメンね、イメージ汚しちゃって。
…羽〇さんがフカーラさんの『不滅の恋人』で『夢の女』っていうのは変な感じしないんだけど、
どんな人かわからないのに、金〇君の『不滅の恋人』さんと『夢の女』という言葉は、なんだかしっくり馴染まない。
多分「女」っていう言葉の生々しさが、「僕の考える金〇君」のイメージにそぐわないからだと思う。
なんとなく、彼が好きになる人は「女」っていう感じでなく儚い少女みたいな人であって欲しい。
勝手なイメージの押しつけは、僕もやってることなんだな…。
やっぱり、本当の金〇君はそこにはいないのかな…。

109 :名無し草:2019/10/05(土) 23:46:15.00 .net
翌日、自宅に来たカメラマンに雑誌掲載用の写真撮ってもらって、その後なんだかバキバキに緊張してる仙ちゃん拾って会館に行った。
会長室で今後のことを話し合わなきゃいけないとかで、仙ちゃんは汗を何度も拭った。
運転する社長が、慌てて車内のAC強くするくらいの汗だった。
これから会うのは、ずっと一緒に将棋指してきたみっちゃんとかモリちゃんなのに…。
「そうなんだけどね、ダメなんだよ」
そっか、そういう病気だもんね。
夕べすごい勢いでオリヴィオについて語ってたのが嘘みたいだ。
会館はなんだかワサワサしてた。取材の車も停まってる。今日は順位戦がある日だっけ。
いつもは階段使うんだけど、仙ちゃんの希望でエレベーターで会長室のある階まで上がって、会長室に仙ちゃんを押し込んだ。
「ゴ〜ちゃんもいてよ〜」って仙ちゃんに言われたけど、それはちょっと…。
廊下でタケちゃんに会った。あれ、髪切った?
「今日、俺、解説やるんだよ。俺、どう?」
はいはい、ハンサム、ハンサム。
ってことは、金〇君も来てるのか。彼はもっと早くからスタジオ入りしてるのかな?
身体の具合は大丈夫なんだろうか?順位戦は下手すると日にち跨ぐのに。
「あれから俺、凄い新手を考え付いてさ〜。やっぱ、俺、天才だわ」
うん、良かったね。
「このタブレット貸してやるからさ、これで俺の勇士見ててよ」
ありがとう。でも、これ、将棋会館って書いてあるよ。

廊下のベンチ片隅のベンチでヌコ生を見る。地下で撮ってる映像を3階で見てるって、変なの。出来立てホヤホヤみたいな感じ?
「先手がよく見えますね。角が二か所に効いていて。ただ、この歩が曲者で…」
金〇君が小盛四段とW解説してる。
今日はA級の龍王鬼王対局を中心に、いくつかの対局を拾っていく形らしい。
今日は女流も大きな棋戦の予選で出払っているので、四段の小盛君が駆り出されてる。
小盛四段は解説初めてということで、緊張して「はぁ、そうですね」しか言えないのを、
金〇君が質問したり自虐したりして上手くフォローしている。
「金〇有能すぎ」「金〇の気配り息詰まるw」なんてコメントが流れる。
金〇君は、ちょっと顔色悪いように見えるけど、元気そうだったので安心した。

110 :名無し草:2019/10/08(火) 08:13:43.24 .net
【GIF】アヘ顔になるまでヤラれ続けるバニー姿の女の子がエ口すぎてフル勃起確定www(H注意)

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111 :名無し草:2019/10/09(水) 00:36:53.94 .net
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112 :名無し草:2019/10/09(水) 03:14:05.14 .net
アフィサイトさん、金〇君のアへ顔をいつか書くことが出来るのか、それが問題だ!
前回、校正前のテキスト上げちゃいました。ちょっといつもよりミスが多くてごめんなさい。
貼り直しを考えたのですが、まあいいやということで。

僕なんか昭和風味の棋士から見たら、金〇君なんて皇室からいらっしゃった人みたいな感じなんだけど、小盛君は輪を掛けて優しい女の子みたいな顔で、小綺麗。
金〇君が貴公子なら、小盛君は小公子って感じ。これから、こんな棋士が増えていくんだろうか?将棋界も随分変わるだろうな。
まあ、僕たち所謂「羽〇世代」が台頭した時も『こんな学生の延長みたいなのが勝負師の世界で生き残れない』とか散々言われたんだけどね。
僕なんて『ジャニーズみたいなの』とか言われちゃうし。でも、勝負師って、見た目が怖いから強いわけじゃないしね。
僕ね、最近はお医者さんみたいとか大学の中国文学の教授みたいとか言われることがあるの。僕の棋風は攻め将棋なんだけど、
柔らかい上品な外見で攻撃的で直線的な将棋指すのもキャラとして面白いから、スーツ作るときなんかは、とにかく保守的に上品にを心掛けるようにしてる。
アメプロでもさ、上品で小指立てて紅茶飲んでるお貴族風キャラが、突然切れて隠し持ってたスパナで流血沙汰なんてのがあって、そういう時ってお上品キャラがサディスティックになればなるほど盛り上がるんだよね。
プロレスと違って将棋はパッと見て何がどうなってるとかプロでもわかんないから、見た目と棋風のギャップ萌え
、みたいな演出は難しいんだけど、僕の場合は若い時から『剛〇流』って名前つけていただていたから棋風が分かり易かったのと、
太っちゃってぷにぷにになってしまった身体との対比を楽しんで貰えているみたいで良かった…のかな?

113 :名無し草:2019/10/09(水) 03:17:14.87 .net
いったん休憩になって、その後、タケちゃんと金〇君のW解説になった。
『てんて〜!』『システム来た〜』って画面が埋まる。タケちゃん人気あるなぁ。
電脳盤を操り、サクサク解説する金〇君を、タケちゃんは呑気に眺めて「説明上手いね〜」とか言ってる。
本当に金〇君の序盤中盤の解説は、惚れ惚れする位上手だよね。
「あのさ〜」「はい、何でしょう?」「郷〇との研究会辞めたの?なんで?」
金〇君が凍り付く。『え〜何で〜!』『金〇ご乱心!』『郷〇介護要員失う!』コメントで画面が真っ白。
「え、あ、先生もお忙しいし」
「郷〇なんて暇でしょ。将棋以外は酒と野球とプロレスだろ?あれか?なんか変なことされたんじゃないのか?」
しないよ〜。
「されてないですよ」
だよね!
「だから、なんでそうノータイムなんだよ。郷〇にあんたと出来てるのかって聞いた時もノータイムだったしさぁ」
画面がコメントの嵐で真っ白になってしまったので、コメントなしに切り替えようと思ったけど、よくわかんない。
金〇君の「何聞いてるんですか!」と、突っ込む声だけ聞こえる。
「金〇顔真っ赤w」ってコメントで、顔赤いんだ〜ってわかる。
「大体が郷〇なんて口が重くて、ホコリ被った床の間の置物みたいなのに、返事早かったぜ。
なんかそういうのって、余計に怪しいじゃないか」
床の間の置物って、ヒドイ。せめてホコリくらい払って。
「じゃあ、長考すればあやしくないんですか?二時間考えた後に、出来てないよって言ったら、怪しくないんですか?」
いいぞ、金〇君、反撃だ!

114 :名無し草:2019/10/09(水) 08:26:07.14 .net
>>104
そっかまだ仙ちゃん元気になってないころなんだね…

>>105
リモコン…先生や若い棋士をおもちゃにしないでほしい…

>>106
あららwそこがゴーちゃんの良さなんだけどね〜

>>107
美しすぎることは罪だね先生w

>>108
まだ先生が思う金〇君と本当の金〇君とに、大分ズレがあるね

>>109
金〇君を見守る先生が好き。胸にキュッってくるね

115 :名無し草:2019/10/09(水) 08:35:41.42 .net
>>112
アヘ顔って本人は気持ちいいんだろけど、見てる方は萎えないのかな?って思う…

美形なのに白髪でぷにっぷにで、優しそうなのに厳しい棋風の先生が好きw

>>113
画面ほんとに真っ白だろうね〜w

金〇君の真面目すぎて、かえって怪しい言動が好きw

116 :名無し草:2019/10/09(水) 11:10:28.65 .net
【画像】女の子の初体験年齢ヤバすぎだろwwwww

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117 :名無し草:2019/10/09(水) 23:04:47.94 .net
その時、駒音が響いた。
「あ、龍王、指しましたね。角でしたね。どういう考えがあるんでしょう?」
「良い手だと思ったから指したんじゃねぇの?それよりさ〜、あんたと郷〇さ〜」
 みんな良い手と思うから指すんだよ!もう、タケちゃん仕事になってない。
「ここに角ですと、一見良くない感じに見えますね。僕も一瞬焦りましたが、
 よく考えると、数手先にこう来てこうなってこうした時、この角が生きてくるんですね」
もう、金〇君はタケちゃんを見捨てて一人で解説を進めるつもりらしい。頑張れ!
でも、その筋は歩を打たれちゃうとまずいよ!
「でも、可能性としてここに歩を打ってこうしてこうなったらこうなるからヤバいよね」
タケちゃん、ファンタとか呼ばれてるけど本来は滅茶苦茶手が見えるんだよなぁ。
タケちゃんが軽く扱われてるのヤだから、ちゃんと仕事してよ〜。
「ああ、さすが冨士井先生、よく見えていらっしゃいますね」
「だろ?金〇君、俺と研究会しようよ。郷〇とのこと教えてよ」
「それ何の研究会ですか?だったら先生が郷〇先生と研究会したらいいじゃないですか」
「だって、ゴーダ誘ってくれないもん」
『てんてー可哀想!』『ゴーダ先生酷い~』『郷〇先生お願いです。てんてーを誘ってあげて』
 画面が埋まる。ごめんね。誘わない。
「だからさ、俺のとこに来て振り飛車になってさ、
 ゴーダ先生捨てて冨士井先生と研究会始めたおかげでタイトル取れました、っていい話じゃない?
 俺、ゴーダに10戦以上負け越してるんだけど、金〇君が来てくれて振り飛車党になってくれたら
 気持ち的に勝ち越せる」
もしかして、タケちゃんの言ってた新手ってこのこと?
それ、前向きなの?後ろ向きなの?
「なんだか訳のわからない話しになって参りました」
金〇君は必死に笑いにして受け流そうとしてる。
「あ、ここで昼食の情報が入って参りました。今日はたくさんの対局が行われていますから、
 食事注文の新手はあるでしょうか?まずは、龍王の昼食注文です。ニンジン煮つけ定食、
 デザートに角砂糖…」

118 :名無し草:2019/10/11(金) 23:45:03.46 .net
会長室のドアが開いて、会長が僕を手招きした。
仙ちゃんが部屋の隅のソファーにぐったりと横になっていた。
「大丈夫?」と聞くと、仙ちゃんは目をつぶったまま頷いた。
「悪いけど仙ちゃんについててあげてよ。ちょっと対局の様子見て来る」
そう言って会長は出て行った。
「モテとね、来期に向けての話したんだけどね、もうクタクタになっちゃって」
仙ちゃんがか細い声で言った。
「先の話しすると、すごく怖くなっちゃうんだ。宇宙に放り出されるみたいな」
わかるよ。将棋界は急に路頭に迷うことのないシステムはあるにせよ、先の見えない仕事だもんね。
それなのに、仙ちゃんみたいに手が見えなくなっちゃう病気になって、もう元に戻らないかもしれない恐怖。
収入が、とか言うことじゃないんだよね。
僕たちの唯一の拠り所の「将棋」がわからなくなっちゃう恐怖。
取り戻せないかもしれない恐怖。わかるよ。それが想像もつかないくらい怖いって。
本当に、もし明日の朝起きたら頭が働かなくなって、将棋が指せなくなったら、僕はどうするんだろう?
『生きていても仕方ない』って言った、初恋の彼の言葉が頭をよぎる。
彼の、思春期の感傷も含んだどこか甘い響きのある『生きていても仕方がない』じゃない。
もの凄い現実味を帯びた、追い詰められた『生きていても仕方がない』
命を粗末にするとか、そういうつもりは毛頭ないけど…。
将棋の無い人生。将棋の無い郷〇真隆…。
…怖い。そうなったら僕はどうなっちゃうんだろう?
「今日の対局どんな感じ?」
仙ちゃんが聞くのでタブレットを見せたけど、仙ちゃんは「なんか目がチカチカするから音声だけ聞く」と言って目を閉じた。

119 ::2019/10/11(Fri) 23:53:13 .net
中平六段、ビーフストロガノフに餅追加、斬新ですね〜」
金〇君が一生懸命将棋メシを盛り上げようとしているのに、タケちゃんは「ふ〜ん」とか、心ここにあらず状態。
「で、どうなのよ?俺んとこ来る?」
「弟子をお取りになるのは如何ですか?」
金〇君、ナイストライ!
「だからさ、プロ棋士に憧れられたいんだよ。プロで上品で小綺麗な金〇君みたいな人に憧れられたいんだよ〜。俺に全然憧れない?」
「いえいえいえいえ、憧れますよ~。独自のシステム作られた凄い先生じゃないですか!」
金〇君、声が上ずってる。いいよ、タケちゃんに気を使わなくても。
「じゃあ、なんで俺の棋譜取ってくれなかったの?なんでゴーダの時みたいに毎回感想戦見学に来てくれなかったの?」
「私、居飛車なので…」
「だから今から飛車振りなよ」
「だったら、小盛君は如何ですか?振り飛車党だし、僕より全然上品で小綺麗ですよ!」
金〇君、貴公子のくせに後輩を売ることにしたらしい。
控室にいる小盛君をカメラがパンして捉える。小盛君は急に自分の名前が出て来たので、ぽか~んとしている。
「う〜ん。小盛君かぁ〜」
タケちゃんが長考に入ったところで、昼食休憩になった。
「ゴーちゃん、俺、将棋の放送聞いてるんだよね?タケちゃんの声で振り飛車、とか言ってるもんね?」
仙ちゃんが本当に困惑した声で聞いてきた。
そうだよ。ごめんね。なんだかわかんないよね。ごめんね。

120 :名無し草:2019/10/15(火) 00:26:16.57 .net
「これ、スタッフに配るお弁当だけど良かったら食べて」
と言って、モリちゃんがお弁当を持ってきてくれた。
仙ちゃんは食べたくなさそうだったけど、薬を飲むのに何か位に入れなくちゃいけないから、無理やり僕の食事に付き合わせた。
 お茶注いであげるね。
「病気になってから、味覚が鈍くなってね、何食べても美味しくないの」
「へ〜、僕なんか味覚が鈍いから何食べても美味しいよ〜。凄く不味いもの以外は美味しいもの」
 僕は食事と寝る所にこだわりがあまりない。これも棋士としては恵まれた才能の一つだと思う。
 仙ちゃんは無頼を気取ってるけど、繊細なんだよね。
「仙ちゃんが炊いてくれたご飯で食べた納豆ご飯、美味しかったよね」
そういうと、仙ちゃんはしばらくポカンとしてたけど、あっと気が付いて
「うん、美味かった。何であんなに美味かったんだろうな。ご飯の一粒、納豆の一粒が確実に血肉になって行く感じがした」
って、力のある声で言った。
「俺たち、怒ってたよな」
「将棋界を変えるんだって思ってたよね」
「俺たち、少しは変えられたのかな…」
どうなんだろうね。なんか、結果として僕たち自身が旧態依然とした化石みたいになって悪目立ちしてる部分もあるし。
 張り切って将棋のレベル上げちゃってスポーツみたいにしちゃったの、ちょっとまずかったよね。今、自分たちの首絞めてる。
「昔は、将棋、楽しかったな」
「今だって、これからだってずっと楽しいよ。楽しめないのは僕たちの個々の事情だよ」
「そうだよな。また楽しく将棋指せるかな…」
そう言いながら、仙ちゃんはお弁当のごま塩ご飯を「えい!」って感じで口に押し込んだ。
小さい子が、ご飯一杯食べて大きくなろうってするように。
仙ちゃん、また一緒に楽しく将棋指そうよ。

121 ::2019/10/16(Wed) 19:15:08 .net
>>117
タケちゃん強引で面白いw
デザートに角砂糖美味しいよね〜w

>>118
仙ちゃん可哀想に…

>>119
あららw
仙ちゃんのリアクションが正しいよ〜w

>>120
仙ちゃんが隠し味に納豆ご飯に何か入れてたのか、と思ったけど違ったw

122 :名無し草:2019/10/17(木) 23:52:56.91 .net
食事の後、薬を飲んで再びソファーに横になった仙ちゃんを残して、外の空気を吸いに会館の外に出た。
秋の風が気持ち良かった。千駄ヶ谷の方から、Call君が真っ赤な顔して歩いてきた。
「先生〜。うぐひゅひゅひゅ」
どうしたの?変な音声漏れてるよ?
「千駄ヶ谷の駅で〜、綺麗なおねぇさんに鳩が森神社への行き方聞かれました〜。良い匂いがしました〜」
ああ、それは良かったね。一緒に歩いて来たの?沢山情報収集できた?次回会う約束取り付けられた?
え、ただ道順教えて別れたの?
「え?あああああああああ!!!!!そうか〜!!!一緒に来ればよかったんだ〜!!!
あああああああ、僕はバカですう〜!!!古臭いカビが生えたみたいな矢倉教えてもらうヒマがあったら、
先生からスケコマシのテクニックを教わるべきでした〜!!!」
Call君、色々ヒドイ!矢倉は不滅だよ!
大体、なにそのスケコマシってお下品な言葉!
今どきの子、使わないでしょ!
こんなのテクニックでも何でもないよ。
好きな人がいたら、その人のこと知りたいと思うでしょ。
素直に訊けばいいんだよ、出会いの時間は本当に短いんだから。
でも、そう言えるのも、僕が年取ったからなんだよね。
Call君の年の頃だったら、恥ずかしかったり見栄張ったりで、素直になんかなれなかった。
「好きとかじゃないんです〜。でも、綺麗な人で〜、もっとそばにいたかったです〜」
うんうん、わかったよ、良い匂いもしたんだね。
「検討室に行くの?」
「はい〜。でもなんだか空気が抜けちゃいました〜」
「大丈夫だよ。良い対局見たら気分も晴れるよ」
「はい〜」

123 :名無し草:2019/10/18(金) 00:06:20.33 .net
>>114 >>121
いつもコメントありがとう。励みになります。
以前は書きたいものを書きながらも短くしよう短くしようと頑張ってたんだけど、今はとにかく
納得いくように最後まで書き続けたいです。
ハッピーエンドにしたいけど、先生と金〇さんだけでないみんなのハッピーって何なんだろうと思うと、難しい。
でも、ゴールが見えそうな感じなので、もうしばらくお付き合いください。

124 :名無し草:2019/10/18(金) 00:11:36.35 .net
検討室に向かうCall君を見送って、会長室に戻った。
5分くらいしか外に出ていなかったけど、仙ちゃんがちゃんとソファーに寝ていてくれてほっとした。
今くらい元気な時のほうが、仙ちゃんみたいな病気の人には危ない時なんだって聞かされてたから。
タブレットでまた放送を見る。
昼食休憩が終わって、対局が再開されたけど手が動かないので初手からの振り返りになった。
「24手目、ここは結構大きな変化だったんだと思うんですが、先生どうでしょう?」
「ん〜、そうなんじゃないの〜。でも終わってみないとわかんないし」
相変わらずのタケちゃんの態度に、金〇君も苦笑するしかない。
「ゴーダとさぁ、普段何話してんの?」
「将棋の話ですよ。ここで龍王が約40分考えて桂馬を打ちました」
金〇君、もうリアクションも取らず淡々と解説を進める。
「え〜、もっとなんか話してないの?」
さすがのタケちゃんも、蔑ろにされているのに気がついたっぽい。
「タケちゃん何やってんだ?後でちょっと絞めとくか」
戻って来た会長が画面をのぞいて、どすの効いた声で言った。
そうだよ、大体僕と金〇君のW解説がなくなったのって、
僕たち二人からスポットライト外していくためだったんじゃないの?
逆に火に油注ぐみたいなことになってるけど?
「そうそう、昼食休憩中に考えたんだけどさ〜」
と、タケちゃん。
「はい、何でしょうか?」
「やっぱり小盛君じゃないんだよ〜」
「何のお話でしょうか?」
「だからさ〜、おれは金〇君に憧れられたいんだよ~」
「え、あ、そのお話でしたら…」
「俺さ〜、ゴーダとお揃いが良いんだよ〜」
う、って感じで金〇君の動きが止まった。

125 :名無し草:2019/10/18(金) 00:17:10.16 .net
画面のコメントも止まった。
そして、一瞬の後、「てんてー、それヤバい!」「それは言ったらいかん!」「マジきもい」
「ぎゃーホモだ〜!」「ゴーダ先生逃げて!」なんてコメントで画面が埋め尽くされて真っ白になって文字も読めなくなって、
その後画面が真っ暗になってしまった。回線が落ちたらしい。
画面に「システムの異常を確認しています。しばらくお待ちください。ご迷惑をお掛けします」
って文字が出た。ご迷惑おかけしているのはこっちです。ごめんなさい。
「あんの馬鹿野郎!」と叫んで会長が飛び出して行った。
仙ちゃんもか細い声で「あああ、タケちゃんどうしちゃったの」とか言って体を起こした。
ごめんね仙ちゃん、大丈夫だから寝ててね。
僕も正直一瞬鳥肌が立った。
なんか、聞いたことない?昔、仲のいい男同士が遊郭で同じ花魁抱いて疑似肉体関係をもって、
ホモじゃないんだけど友情以上恋愛未満の感情を満たした、みたいな気持ち悪い話。
僕、一瞬、タケちゃんが、金〇君を共有することで僕と繋がりたいのかと…。
みんなも同じものを感じ取ったからこんな大騒ぎになっちゃったんだと思う。
でも絶対タケちゃんにはそんな深い意図はないんだ。
ただ本当に金〇君に憧れられてる僕が羨ましくて、小盛君で代替え案を考えたけどしっくりこなくて、
やっぱりゴーダと同じ人から憧れるんじゃなきゃヤダ、それだけなんだよね。
連盟の職員さんが会長室に入ってきた。仙ちゃんにはその人が付き添うから、僕はスタジオに来てくれとの会長の伝言だった。
地下のスタジオは右往左往する人で大騒ぎだった。スタジオの隅で会長がタケちゃんの胸ぐらをつかまんばかりにして説教してるけど、
タケちゃんは何も感じてないっぽい。
僕を見て、「よお、ゴーダ、観てた?」とか言ってきた。
「郷〇君からもきちんと冨士井君に言ってやって。馬鹿な話ししてるんじゃないって」
「な、ゴーダ、イイよな、俺が金〇の第二のゴーダになるから安心して後は任せてくれ」
もうわけわかんない。

126 :名無し草:2019/10/20(日) 00:17:03.60 .net
「放送が復活したら、もう冨士井君はいいから。金〇君と小盛君と俺で回す。俺が無料で解説すればヌコ生さんにも文句はないはず」
会長も解説しちゃうの?なんかすごい豪華な放送になるね。ワクワク。
「え〜、俺、カワイコチャンともっと解説したい」
「解説してなかっただろ!」
会長、ナイス突っ込み!

その時、モリちゃんが来て、「あ、金〇君が大変」と言った。
「立ち上がろうとしたら眩暈がひどくて歩けなくなっちゃって、今、布団部屋で寝かせてる。もしかしたら救急車とか呼ぶようかも」
え〜、また眩暈しちゃったんだ?まぁ、金〇君なんて花魁ポジションだもんね。なんだかわかんないおじさんの間で勝手に奪い合い?
みたいなことになってて、ダイレクトにあの発言喰らったんだから、クラクラしちゃうよね。
「郷〇先生、ちょっと顔出してやって貰えませんか」
って誰かに言われて、周りもうんうん、って感じで、なんか流れでお見舞いに行かなくちゃいけないことになった。
行きたくないよ。そりゃ彼のことは心配だけど、かえって気を使わせちゃうから。
布団部屋って、4階にある座布団や将棋盤なんかを置いている和室なんだけど、金〇君はそこに座布団を並べて寝かされていた。
電気を付けない薄暗い部屋の中で金〇君は身体を横にして「横たわっていた。
側に付き添っていた自明君が「あ、郷〇先生」と言ったので、金〇君が目を開けて体を起こそうとした。
したんだけど、身体に力が入らないらしく、彼の手足が虚しく宙を切った。
自明君が手を貸そうとしたので、「起きなくていいから」って言って自明君の動きを止めた。
「申し訳ありません」と、金〇君が目を閉じて眉間にしわを寄せたまま言った。
申し訳ないの意味が、寝たままで申し訳ないなのか、倒れちゃって解説が出来ないことなのか、何だか分かんなかったけど「うん、気にしないで」って応えた。
「電気の光が辛いそうです。あと、目を閉じていても船酔いみたいな感覚があって吐き気がするとか」自明君が説明してくれた。

127 :名無し草:2019/10/20(日) 00:23:12.43 .net
僕に何ができるわけもないので、自明君の横に座って金〇君の様子を見ていた。
薄暗い灯りの中に、金〇君の青白い顔が浮かんでいた。形の良い眉を寄せて目を閉じている。濃い睫毛が頬に影を落とす。あれっと思い、ああ、と納得する。
金〇君は何度も僕のマンションに泊ったけど、僕は彼の寝顔を見たことがなかった。別の部屋で寝ているんだから当たり前と言えばそうなんだけど。
でも、Call君だってAOだって、泊った回数はずっと少ないけど、寝顔見たことあるんだよなぁ。朝、起こしに行った時とかに。
金〇君は、朝必ず先に起きて朝食の準備してくれてたし。まあ、どうでもいいことなんだけどね。
そうこうするうちに、連盟の嘱託医がやってきた。金〇君の目の中を懐中電灯で照らしたり、腕を伸ばさせたりして検査するんだけど
金〇君はそれだけで吐き気がするらしく、口に手を当てて「うげっ」みたいな不穏な音を立てている。
医者が首を振った。アメリカ映画の「これはお手上げだ」みたいな、ため息をつきながらの首振り。何?金〇君末期ガンかなんかなの?
僕の背筋が宇宙空間に浮くみたいな嫌な感覚に襲われた。
お医者さんは金〇君に「おそらくストレス性の眩暈で、治らない病気じゃないと思う。早く治療開始すれば、それだけ早く治る。
でも、万が一この眩暈が腫瘍から来ているといけないから、大きい病院で検査して。会長の所に紹介状置いて行くから」と言った。
今はとにかく休養が必要だからと言って、注射を一本して帰って行った。
自明君が連盟の職員さんに呼ばれて部屋を去り、僕と金〇君の二人きりになった。
おそらく注射は安定剤か睡眠薬だったんだろう、金〇君は必死で睡魔と戦っているようだったけれど、じきに寝息を立て始めた。
僕はどうしていいかわからなかったので、じっと金〇君の寝顔を見ていた。
金〇君は悪い夢でも見ているのか、身体が苦しいのか、眉根を寄せて何回も何かを振り落とそうとするように首を小刻みに振っている。
母と祖父は僕を医者にしたかったんだよね。こんな時には、自分が医者だったらなと思う。普段は棋士になったことに全く後悔はないんだけど。

128 :名無し草:2019/10/20(日) 00:24:50.37 .net
……」
金〇君が何かつぶやいた。え、どうしたの?何か欲しいの?聞き取ろうと思って彼の口元に耳を近づけようと屈みこんだ。
その瞬間、金〇君が目を開けたので、もの凄く近い距離で金〇君と目が合った。あ、良かった、気が付いたんだね。
でも、金〇君はまるでお化けでも見たみたいな表情で「先生、私、眠ってましたか?私なにか言いましたか?」って聞いて来た。
「なんか言ってたけど、聞き取れなかったよ。何か欲しいものある?」って聞いたら、ふぅ〜っと息を吐いてまた眠ってしまった。
ごめんね、金〇君、目を開けたらおっさんの顔が目の前にあったら怖いよね。
金〇君の眉根がまた寄って、彼の手が顔の前の空を掻くような動きをしたので、何だか分からないけどその手を握った。
僕の手より厚みのある手だった。
この手から、指先から、綺麗な音楽が紡ぎだされるんだなぁ。その手は冷たかった。
その時、襖が開いて王座が入ってきた。
金〇君の上に屈みこむようにして手を握ってる僕を見て、王座が一瞬止まった。
「こう…金井さんが倒れたって聞きまして…」
王座、ちょっとドギマギしてる。
金〇君にの上に屈みこんで手を握って、傍から見たらキスでも狙ってるヤバいおじさんに見えたかも。
「なんか、眩暈と吐き気がするって。今、お医者さんが注射して帰った所」
何でもない風に金〇君の手を彼の身体の脇に置いて手を離す。実際何でもないんだけどさ。
こっちは王座の金〇君への感情知ってるし、王座がちょっとドギマギしてるから、こっちまでドキドキしちゃう。
座布団の上に力なく置かれた金〇君の手は、なんだか寂しそうだった。
でも、まさか王座に「金〇君の手が寂しそうだから握ってあげて」とは言えないしねぇ。

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