東京ドームペンミandカムバ発表；；

125 ：名無し草：2024/03/31(日) 01:49:47.98 .net

「むぐ…」
「ああスマンスマン」

手を離すと夏油は相変わらず不満げな目でこちらを睨んダ；；

「せっかく君が望むことをしてあげようと思ったのに」
「望むダト？面白いことを言うな」
「違うの？」
「お察しの通り、確かに俺はオマエに家族とは到底言えない感情を向けているサ。だがな、オマエらの間男になるのは真っ平ゴメンだね」
「…君、日本語上手くなったね」
「島国の人間と違って向上心が高いものデネ」
「それ差別だよ」
「夏油が言えることじゃないダロ」

夏油はフッと笑って俺の首から手をするりと離した；；

「あーあ、ミゲルのせいで冷めちゃった」
「ソリャ悪かったな」
「うん、すっごく酷い。私今まで一度もフラれたことないのに」

目に手を当ててシクシクと泣き真似をする；；しかし泣きたいのは俺の方ダ；；せっかくのチャンスを自らの手で潰してしまっタ；；

「一人で慰めるからもういいよ。私の痴態を見たいならここに居てもいいけど？」
「揶揄うナ。もう出ていく」

挑発的な表情をする目の前の男から顔を逸らし起き上がる；；
状況、匂い、視界に映るもの全てに頭がヤラレそうだ；；
早くここから離れなければ；；

「あ、そうだミゲル」
「ナンダ」
振り返らず返事をスル；；
「いつもありがとう。“本当”の時はまたお願いするよ」
「…アア」

そして俺はついに部屋を出た；；何事もなかったかのように歩きながら俺ハしばらく夜眠れないことを覚悟しタ；；