2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

野球脳語録★2

297 :無礼なことを言うな。たかが名無しが:2007/12/14(金) 13:03:08 ID:p+ZQkIhX.net
記者の目:テレビのスポーツ中継=中島章隆
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20071214k0000m070139000c.html

あれから10日以上すぎたのに、いまだに居酒屋談議のテーマではピカピカの現役である。星野仙一監督率いる
野球日本代表の北京五輪切符獲得。「久しぶりに野球を見て興奮した」「野球の面白さを再発見した」などなど、
われわれおじさん世代だけでなく、若い女性にも強いインパクトを与えたようだ。星野ジャパンの感動を振り返り
ながら、スポーツとテレビの関係について考えてみたい。
2日の韓国戦。八回に4−3と1点差に追い上げられ、なおも2死一、三塁。一打逆転のピンチで抑えの岩瀬投手は
絶妙の内角速球で見逃し三振に仕留めてみせた。3日の台湾戦では1点を追う七回、代走・宮本主将の好走塁で
つかんだ無死満塁からサブロー選手が意表をつくスクイズバント――。鮮明によみがえる感動的な場面の数々だ。
試合内容がスリリングだったことに加え、もう一つうれしかったのは、放映したテレビ朝日が試合終了まで
放送したことだ。4時間を超える長時間ゲームとなった韓国戦の試合終了は午後11時を回っていた。昨今の
ナイター中継といえば、試合途中での放送打ち切りが当たり前になっていた。それだけに、星野ジャパンの熱戦を
最後まで見届け、「こんなに野球が面白かったとは」と再認識した野球ファンも少なくなかったことだろう。
ビデオリサーチ調べによると、対韓国戦の平均視聴率(関東地区、以下同)は23.7%、五輪出場を決めた対台湾戦は
27.4%に跳ね上がった。「日本代表」の看板が視聴率を押し上げるのはサッカーも同じだから、単純な比較は
できないものの、巨人戦の平均視聴率が9.8%だったことを考えると破格の数字だ。野球人気はまだまだ捨てた
ものではないということだろう。
巨人戦の視聴率低迷はここ数年、すっかり定着している。巨人戦の地上波によるナイター中継がない日も
珍しくない。たまに中継されても、そんなときに限って白熱したゲームの終盤、「誠に残念ですが放送時間が」と
なって画面はCMに切り替わる。こんなことが続いては視聴率が落ちるのも当然だ。途中打ち切りが相次ぐから
視聴率が低迷し、視聴率が下がるから番組スポンサーがつかず、途中で放送が打ち切られる。まさに悪循環が
続いている。巨人人気の低迷を象徴したシーンもあった。巨人が5年ぶりのリーグ優勝を決めた10月2日、
本拠地・東京ドームでの試合だったにもかかわらず、日本テレビを含め地上波テレビの中継がなかった。
10月は民放の番組改編期で、事前にその日が巨人の優勝決定の「Xデー」となるかどうかは誰にもわからなかった。
しかも土壇場の九回、逆転サヨナラ勝ちで優勝が決まった。斟酌(しんしゃく)すべき事情はいくつもあったが、
かつては他局の番組をけ散らす「キラーコンテンツ」だった巨人戦の凋落(ちょうらく)ぶりを物語って余りある
エピソードだ。本来は面白いはずのプロ野球中継を、巨人偏重の編成も含め、わざわざテレビ局がつまらない
番組に仕立てていないだろうか。
スポーツ界とテレビの関係を考える上で、プロボクシングの「亀田騒動」も避けて通れない。挑発的な言動を
「売り」にスター扱いされてきた亀田3兄弟の次男、大毅選手が10月、最年少世界王者を目指したが、ポイント差を
つけられた終盤、チャンピオンに反則技を連発、大差の判定負けを喫した。果たして大毅選手は世界タイトルに
挑戦するにふさわしい選手だったのかどうか。世界挑戦までの戦歴に「弱い相手としか試合をしていなかった
のでは」と疑問を抱く声も出た。テレビ局が視聴率の取れる「スター選手」を作り上げようとして厚化粧を施す。
大毅選手もそんな一人だったのではという思いが強い。
本来、スポーツは「筋書きのないドラマ」であり、それが多くの人をひきつける魅力となっている。ところが、
近年は視聴率を上げるため、スポーツに「筋書き」を持ち込もうというテレビマンがはびこっている気がして
ならない。テレビがスポーツの発展に多大な貢献をしてきたのは間違いないし、今後もその影響力は増すだろう。
それだけにテレビは、スポーツを尊重し、丁寧に取り扱うべきだ。余計な脚色は必要ない。視聴率を上げようと
小細工すると、かえってスポーツ本来の魅力を傷つけることにもなる。スポーツそのものの魅力は星野ジャパンが
存分に見せてくれたではないか。(論説室)

408 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail (省略可) :

read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★