パーマン5

585 ：532：2022/06/23(木) 00:45:32.30 ID:???.net

そして動き出すパーマン救出作戦。
「この僕の頭脳にかかれば一見無敵に見える戦艦の弱点なぞ一目瞭然、いいかねこの箇所を破壊すれば～」
「で、誰がどうやって？」
「……」

「誰にでも隠して置きたい、隠さねばならない秘密がある、それを殊更に暴き立てる、人間として最も醜い行為だと思わないか？」
「怪盗のあなたにこんなことを言われるなんて」
「不服かい、未来の名探偵くん」
「いいえ、天下の怪盗に名探偵と言って貰えてむしろ光栄です」
「まぁ、私の勝手な推理だが、パーマン一号はきっとどこにでも。それこそ君のすぐ隣にでもいそうな、そんな平凡な少年だと思うがね」
「偶然ですね、僕のあくまでも勝手な推理でもそうなんです」
そんな二人のやりとりを耳にするバードマン。
「いい仲間を、友達を持ったなミツ夫くん」

星野スミレも援護射撃を開始する。
「この番組をご覧の皆さん、聞いてください、今パーマンたちは大ピンチに陥っています～～」
スミレの呼び掛けにより、パーマン救出へと一致団結する国民、焦るＱ国は最後通牒を叩きつける。
「コレガ最後ノチャンスダ、コノ要求ガキキイレラレナイ場合、日本ハフタタビ核ノ洗礼ヲアビルダロウ」

「ミサイルでも撃つのかなぁ？」
「いや、そんなのよりもっと確実な手があるよ」
社六の指が日本地図のいくつかの地点を示す、浜岡、東海、福島……。
「そうか原発を攻撃するのか！」
「だが、それは同時にパーマン救出のチャンスでもあると吾輩は思うぞ」

そして戦艦内部でも
「ダーダー、バーブー」
データ不足ゆえに難を逃れたパー坊が行動を開始するのであった。