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白土三平総合スレ part 14

1 :愛蔵版名無しさん:2021/11/11(木) 17:39:34.85 ID:co6SbUIF.net
前スレ
白土三平総合スレ part 13
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/rcomic/1624282244/

709 :愛蔵版名無しさん:2021/12/21(火) 17:39:39.59 ID:???.net
>>707
影武者をやった明智光秀と同年齢とすると、光秀と出会う永禄3年では32、3歳
螢火は20年後のラストまで若々しいから、当時は20代前半として10歳位差の兄妹ですね

しかし最初影丸が殺した主膳は影武者で、主膳が殺した光秀も影武者で、
最後に甚助が殺した主膳も影武者で、5人も同じ顔の人物が同時代にいるのはいかにも多すぎるw

710 :愛蔵版名無しさん:2021/12/21(火) 17:53:36.66 ID:???.net
>>708
影丸の奥さんor恋人は楓って名前だったか。すっかり忘れとった
狼小僧と仲良くなった女の子とか「二人小僧」の次郎吉の思い人
それから松林剣風の奥さんも楓やね

してみると楓には薄幸なキャラが多い印象
いや服部半蔵の部下や娘も楓というのだが

711 :愛蔵版名無しさん:2021/12/21(火) 19:09:19.77 ID:???.net
題名は忘れたが、
忍者の里で男子と混じって修行してた女子の忍者が
敵に捕らわれて閉じ込められた部屋から逃げようとしたら
窓にギロチンのような仕掛けがあって
あえなく首切られて死んで
救うことができなかった元BF(?)の忍者が
「楓どの・・・」と呟いて涙を流すのを見た記憶がある。

712 :愛蔵版名無しさん:2021/12/21(火) 19:38:20.75 ID:???.net
>>711
『忍者人別帖』所収の「犬を呼ぶ少女」やね
いま確認したら彼女の名前は楓ではなく桔梗でした

713 :愛蔵版名無しさん:2021/12/21(火) 19:43:13.55 ID:???.net
>>709
まあ真田幸村にも7人の影武者がいたとかいう話がありますし……
典拠は知らないが白土先生も「竜震(真田軍記より)」で言及してらっしゃる

714 :愛蔵版名無しさん:2021/12/22(水) 18:20:55.97 ID:???.net
>>712
サンクス
桔梗でしたか(^^;
その漫画、1度しか読んだことなかったけど
美少女ヒロインが無残に死んだシーンが強烈に残っていましたが
名前を間違って憶えていたとは(^^;

715 :愛蔵版名無しさん:2021/12/22(水) 18:52:06.19 ID:???.net
>>714
桔梗といえば真田剣流のイケメン大好き元気いっぱい少女なので
同じ名前で薄幸キャラがいるというのは俺も忘れておった

716 :愛蔵版名無しさん:2021/12/22(水) 19:10:25.06 ID:???.net
忍者人別帖のほうの桔梗は身体を柔軟に変形させられる特異体質で
これは脱獄成功だろうと思いながら読んでいたら
牢屋の格子窓がまさかのギロチン仕掛けだったんで愕然としましたね

717 :愛蔵版名無しさん:2021/12/23(木) 19:42:07.21 ID:???.net
>>515>>516
すごく亀レスで申し訳ないが、手塚先生の透明巨人パクリ元は「ハエ男」じゃなく
海野十三が1938年に発表した「宇宙女囚第一号」だと思う
これ以外にも手塚先生は海野十三の小説を元にしたキャラ描いたりしてるので

718 :愛蔵版名無しさん:2021/12/23(木) 20:05:56.04 ID:???.net
>>717
細部までランジュランの小説と似通っているので
そこからパクったんだろうという通説なんだが
海野十三に同じテーマの作品があったとは知らなんだ
青空文庫にあるのを読んでみたら、これも確かに似てるねえ

719 :愛蔵版名無しさん:2021/12/23(木) 20:19:31.36 ID:???.net
鬼姫に付け狙われているときのサスケと大猿大助のやりとり
大猿「動物はどうしたらいいかわからないときはどうする……」
サスケ「じっとしてる……でも……」
大猿「それでもだめなときは……」
サスケ「……」
大猿「そうさ逃げるのさ……」

この部分は三国志演義にある司馬懿の台詞
「能戰當戰,不能戰當守,不能守當走」にちょっとだけ似ていると思う

720 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 11:11:04.71 ID:???.net
がむしゃらに前進しまくって
根性だなんだばっかりだった
当時のアニメ・マンガ作品の中にあって
なんて理知的なんだと思った

721 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 11:34:50.61 ID:???.net
父ちゃんの「そうさ逃げるのさ」は「そうさ」の部分がいいね
逃げればいいとサスケにもわかってるけど、それは卑怯だとか臆病だとか悩んでる
そんな時に、おまえは間違ってないと示してやるのが保護者や教育者の役目ってことでしょう

722 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 12:19:22.28 ID:???.net
そんなときゃそうさ逃げるのさ

723 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 13:00:17.89 ID:H/bKhZzM.net
家も畑も捨てて流浪の旅に出てしまうわけですね。
たしか二度と元の家には戻らなかったような気がする。
その後の土地と家は誰かにとられてしまったかな。

724 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 13:04:54.15 ID:???.net
「そうさ逃げるのさ」が司馬懿の言葉から影響を受けている可能性を考えてみたんだが
立間祥介による三国志演義の邦訳が1958年に平凡社から出ているので案外ありうる?
そうだとして、軍略ではなく動物の行動としたあたりが大猿大助らしいというか白土先生らしい

725 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 13:09:37.94 ID:???.net
なお司馬懿が公孫淵を討ったときの発言なんだが
諸葛孔明没後のことなので吉川英治の三国志には出てきません

726 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 16:57:40.11 ID:???.net
>>720>>721
説教臭くないとこがいいよね
友情とか正義の押し売りみたいなのはつまらない

727 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 18:37:32.17 ID:???.net
>>726
友情といえば、白土先生はアケミに「酒を飲んだときだけの戯れ言かい」と言わせてるから
べたべたした馴れ合いをその名前で呼ぶことを好まないのかもしれないと思った

馴れ合うのではなく互いに敬意を払い合う関係というと
カムイと名張の五ツみたいな?

728 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 19:33:19.14 ID:???.net
ワタリと姫丸みたいな?

729 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 22:09:55.18 ID:???.net
>>727
あの時のアケミかっこいいよな
権に対する態度も昔恋仲だったからとか男と女だからって全部色恋に結びつけるなって事だったよね
ひとりの人として味方するよ!って本当にカッコよかったわ

730 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 22:11:01.35 ID:???.net
ちょっと前に出た、初代半蔵は服部保長か服部正成かという問題
サスケや真田剣流では正成を初代、正就を二代目としているわけだが
横山光輝の『伊賀の影丸』でも正成が初代服部半蔵なのね
どの作品も連載開始は1961年で、当時は正成を初代とするのが一般的だった?

731 :愛蔵版名無しさん:2021/12/24(金) 22:17:44.90 ID:???.net
>>728
姫丸の「北の尾根で月影を見た」という言葉ですべてを察するワタリ
すごく哀切で美しい場面だ

コノマもカムイの身代わりになって死ぬけど
こっちは友情というよりコノマの一方的な執着で
表面的には似通っているものの本質的には異なる二つの関係性が
カムイ外伝とワタリでそれぞれ描かれたのだと思う

732 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 00:21:16.45 ID:???.net
>>730
当時(戦国時代)の人が二代目とか三代目とか呼んでた記録が残ってるわけじゃないから
後代の作家漫画家が好きなように呼んでるだけじゃないの
服部保長は半蔵ではなく半三だったという(奥瀬平七郎本ではこの記述)のを取る人は正成が初代
また徳川家康旗下の忍者軍の頭領ということを重視する人も正成が初代(漫画小説的にはこれが一番しっくりくる)
どちらも取らず服部保長は半蔵で徳川家(家康の先代)に仕えたことを重視する人は保長が初代

733 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 00:38:37.44 ID:???.net
>>717
私も青空文庫で読んでみたら、なんと大昔に「十八時の音楽浴」を持っていて読んだことを思い出したw
よく似てるけど、肝心の「まぜこぜになる」発想がないのでやはり「ハエ男」要素の方が強いような気がします

734 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 00:42:21.94 ID:???.net
白土先生の作品ではワタリだけ例外的に保長を初代半蔵としているっぽい
と思ったけど、ワタリの二代目半蔵が正成だという確証はないのか
(仮に正就だとすると当時はまだ二十歳前なんだけど)

あいつが正就ならば、偉そうにしているけど部下の造反で失脚した挙句
サスケにぶっ殺されるんだと考えて少しは溜飲が下がるか

735 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 01:33:05.33 ID:???.net
真田剣流は二代目半蔵失脚後の話で、初代の弟である保正が甥の尻拭いをしてるんだけど
横山先生はこの保正を二代目半蔵としている。服部半蔵の嫡流から外されてしまったか正就……

736 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 14:36:14.63 ID:???.net
>>731
ほんまやねー
しかし姫丸なんてネーミングなかなか凄い

あと友情としてはタブテとサスケ・カムイとの関係か

737 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 15:02:37.40 ID:???.net
>>732
服部保長が仕えたのは家康の先代ではなく先々代の清康じゃなかったっけ
いや清康が横死した後も引き続き広忠に仕え、家康の代で正成が後を継いだのかな
すまん俺には知識がなかった

738 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 15:12:43.09 ID:???.net
雑誌アックスの白土三平追悼号で白土三平研究家の武田さんて人が気になること書いてたな
カムイ伝第二部と第三部で忍者武芸帳と繋がるストーリーになるって
オチも聞かされたって

739 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 15:14:55.69 ID:???.net
国際忍者学会の機関誌に掲載された論文が無償公開されてるんだが
https://doi.org/10.34460/ninja.2020.3_25

自ら忍術を駆使して戦う服部半蔵を描いたのは白土先生の忍者旋風が最初ではないかとのこと

740 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 15:30:16.99 ID:???.net
>>738
武田巧太郎さんね
小学館から出た甲賀武芸帳の限定版BOXにも、この人の文章がついていたはず

741 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 16:38:35.93 ID:???.net
>>739
えー!そうなんだ…

742 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 18:33:52.65 ID:???.net
>>741
二代目(もしくは三代目)の服部半蔵である正就が伊賀者に叛かれて失脚したことを
山田風太郎も横山光輝も当時は無視してたんだが、白土先生の風魔三部作だけは取り入れてるのね
半蔵が手裏剣を飛ばしたり火を吹いたりする大胆なフィクションを描きつつ
彼の経歴はむしろ史実に忠実というのが白土先生らしいと思う

743 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 18:59:03.27 ID:???.net
なお横山先生も後に兵馬地獄旅で服部正就の改易を描いている模様

744 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 22:44:49.60 ID:???.net
>>737
清康に仕えたあと一度徳川家(当時は松平家?)を出て、再出仕したように聞いたんで
広忠の代だと思い込んでた、はっきりは知らん、すんません

745 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 22:51:29.17 ID:???.net
とよ田みのるの新しい連載がゲッサンで始まってるんですね
この人は以前「白土三平先生の漫画に出てくるような鋭い目に惹かれます」と発言してたことがあって
実際、目つきの鋭い魅力的な女性キャラを描きます

746 :愛蔵版名無しさん:2021/12/25(土) 23:59:56.59 ID:???.net
>>744
国立国会図書館デジタルコレクションで寛政重修諸家譜の1168巻を見たら
服部保長は「清康君、広忠卿、東照宮に歴仕し」とあり、家康の頃まで現役だったようだ

ただ三代にわたって仕えたような書き方になってはいるが
広忠も家康も幼少の頃はあちこち逃げ回ったり人質に出されたりしており
保長がずっと主君に付き従っていたとは考えづらい
おっしゃるとおり、松平家から出た時期もあったんじゃないかな

747 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 00:08:35.23 ID:???.net
なお真田剣流に服部正成の弟として登場し、正就の尻拭いをしている保正は
寛政重修諸家譜によると正成の弟ではなく兄で、しかも三方ヶ原で戦死したとのこと
この人が伊賀の影丸で二代目服部半蔵になっている理由は不明だが
たぶん横山先生は何か別の資料を参照したのでしょう

748 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 00:08:55.85 ID:???.net
服部家は伊賀では名門で、保長は伊賀を出て京の足利家に仕え、そこを辞めてのち、三河の松平清康に仕えたというが、

749 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 00:10:16.89 ID:???.net
ありゃ、止めようとした文章がアップされちゃった。
無視してくれ>オール

750 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 00:34:43.71 ID:???.net
山田風太郎の甲賀忍法帖で服部半蔵として正就が登場するのは辻褄が合わないので
せがわまさきのコミカライズでは弟の正広に差し替えられているんだけど
どの先生も半蔵の設定では苦労している感がある
その中で白土先生がもっとも史実寄りというのは正直ちょっと意外

751 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 00:51:59.74 ID:???.net
>>746
なるほど
一時離れながらも三代に渡って仕えたというわけか
徳川家の信任厚い感じがわかりますね

752 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 10:37:39.14 ID:???.net
>>736
カムイに対するタブテの感情をノートルダム・ド・パリのエスメラルダに対する
カジモドのそれになぞらえる論が上のほうにあるけど
カムイ側から見れば弟分を助けたくても手を出せなかったって話よね

ただカムイは基本的に安全策をとる人なので
隠し銀山で正助の危機を前にしても行動を控えているし
外伝の暗鬼では旅の一行が自分以外全滅して悔やんだりと
慎重な姿が繰り返し描かれていると思う
カムイが全力で誰かを助けようとしたのって舞様の話が最初かな?

753 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 14:05:06.33 ID:tpTypxlm.net
>>752
あれが少年サンデーに載ってたゆうのが
信じられん 時代ですなあ。

754 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 14:12:23.51 ID:JitU2i10.net
半蔵門という地下鉄の駅があるぐらいだからな。

755 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 14:30:57.17 ID:???.net
>>751
松平家を離れたといっても三河から出て行ったとは限らず
帰農して畑を耕しながら主君の帰りを待っていたんじゃないかとか想像の余地がありますね
永禄年間の初め頃に徳川家に再仕官したと三重県庁文化振興課のサイトに解説があり
ようやく一本立ちして家臣団の再建に着手した家康のもとに馳せ参じたんじゃないかと個人的には思ってます

756 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 14:32:19.65 ID:???.net
ただ家康にとって服部半蔵は代々の忠臣だったんだろうけど
伊賀者から見れば、とっくの昔に伊賀を去った他人ということになるわけで
そういう状況を白土先生のワタリはよく踏まえているように思う

757 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 14:56:49.09 ID:???.net
保長が伊賀を去ったあと、服部家はだれも伊賀にいなくなったの?

758 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 15:24:39.47 ID:???.net
>>757
服部保長が足利家に仕えるときに一族のものを引き連れていったとあるから
伊賀には服部家の人間は残っていなかったのかもね

寛政重修諸家譜によると、家康が宇土城を攻めたとき
16歳の服部正成が伊賀の忍者60-70名を率いて戦功を立てたそうなんだけど
そいつらがはるばる伊賀から駆けつけてきたのか、保長と一緒に伊賀を出た連中なのかは不明
前者だとしたら伊賀の服部家が正成に呼応して動いたんだろうけど、ちょっと考えづらいかなあ

759 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 15:30:36.34 ID:???.net
というか伊賀者が服部半蔵の配下に入ったのはいわゆる神君伊賀越えの後とするのが通説だろうし
何十人もの忍者を率いて活躍する16歳の半蔵って相当ファンタスティックな話よね

760 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 17:31:23.50 ID:???.net
>>759
伊賀越えのとき協力してくれたのも、それ以前からコネクションがあって、
徳川家で忍者を使うときは服部家を通じて伊賀者を使っていたからじゃないのかな?
16歳の半蔵が忍者を率いて活躍は、どうかと思うけどね

761 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 17:36:45.25 ID:???.net
若大将の初陣的なやつじゃないのかな
未来の大将に強力な補佐役がついて手柄を立てさせる

762 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 17:38:01.42 ID:???.net
ワタリに出てくる二代目服部半蔵は正成なのか正就なのか問題
時期的には正就もありうるみたいなんだが
正成が健在なのに正就が二代目を名乗るのはおかしいような気がする
五代目三遊亭円楽が生きているうちから楽太郎が六代目を称するようなもんだよな

763 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 17:57:36.74 ID:???.net
>>762
十代目松本幸四郎は九代目幸四郎存命中に襲名して、九代目は白鸚を襲名みたいな形式ならおかしくない
商家も当主が代々の名を名乗って先代は隠居してなんとか斎とか号を名乗って俳句をひねってる
武家や忍家?でもあったんじゃないかな

764 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 18:08:41.27 ID:???.net
>>763
なるほど先代存命中の襲名はありうるのか
ただワタリに関する限り天正伊賀の乱の頃の話だからなあ
さすがに正成は隠居していないだろうと思う

765 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 18:26:22.51 ID:???.net
>>760
正成が16歳の時って家康はまだ今川の人質だとウィキペディアで突っこみを入れられてるね
寛政重修諸家譜は三方ヶ原の戦いの後で家康が伊賀者150名を正成に預けたとしており
これを信じるならば、服部半蔵は伊賀越えの前から確かに伊賀者を率いていたようだ

766 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 18:28:25.69 ID:???.net
なお伊賀者150名を半蔵が預かるくだりの出典をウィキペディアは伊賀者由緒書としているが
三重大学が公開している電子テキストを見る限り、そんな記述はないような……
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005595733

国立公文書館デジタルアーカイブでは伊賀者由緒書の原本を閲覧できるけど
ごめんなさい俺には解読は無理でした

767 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 22:53:44.31 ID:09ihyTCz.net
>>762
まだ現役で頑張ってる林家木久扇のことも思い出してあげてね

768 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 22:58:29.99 ID:???.net
>>764
別に隠居の必要はないですよ
松本白鸚でも隠居したわけじゃないし、半蔵名や頭領の地位は譲っても正成も大殿で偉そうにしていればいい

769 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 23:11:08.89 ID:???.net
ワタリには服部正成も正就も登場していると思う
ワタリ一族の主領になりすましていた(四貫目に片腕を切断された)のが正成
坊主頭に変装していたのが正就

姫丸はワタリ一族の主領の後継者と位置づけられており
主領の正体である服部半蔵の後継者は正就
そのことを指して正就は姫丸を「二代目半蔵のかげ」と呼んだのではないか

770 :愛蔵版名無しさん:2021/12/26(日) 23:35:00.62 ID:???.net
初めてワタリを読んだときは服部半蔵の登場を唐突に感じたもんだが
半蔵を敵役とする作品(ワタリ・風魔三部作・サスケ)をひとつの流れと捉えると
やはりワタリに半蔵は出てくるべきだったのだと思えるようになった

作品の発表順は風魔三部作→サスケ→ワタリなので
まず半蔵の末路を見せてから彼の権力掌握の過程を描いたことになるね

771 :愛蔵版名無しさん:2021/12/27(月) 09:48:55.18 ID:???.net
服部一族に対して、柳生一族はそれほど悪くは描かれないな
十兵衛を主人公に何本か描いてるしな

772 :愛蔵版名無しさん:2021/12/27(月) 09:58:49.44 ID:???.net
せいぜいカムイ外伝で柳生兄弟が醜態をさらしたくらい?
それだけ史実の服部正就がいじりやすい経歴だってことなんでしょうね

773 :愛蔵版名無しさん:2021/12/27(月) 10:30:08.87 ID:???.net
ネットでサスケの感想を眺めてたら
二代目半蔵も当初は割と人格者だったと指摘してる人がいた
大坂夏の陣で名誉挽回するつもりだったのが失敗し焦った挙句に闇落ちしたのかな

774 :愛蔵版名無しさん:2021/12/27(月) 11:17:02.43 ID:???.net
たしかに最初は余裕がありましたな
改易されて功を焦ってど汚い手を使うようになった感じだね

775 :愛蔵版名無しさん:2021/12/27(月) 11:38:10.13 ID:???.net
闇堕ちというよりは地金が出た感じですかね二代目半蔵
なんだかんだ言って忍者としては相当優秀な人物に描かれていると思う
サスケに討たれちゃったけど、あれは過酷な環境を味方につけたサスケの作戦勝ちってことで

776 :愛蔵版名無しさん:2021/12/27(月) 12:01:36.55 ID:???.net
サスケに討たれたのは己の技量に慢心した結果とナレーションに書かれてたもんな

777 :愛蔵版名無しさん:2021/12/27(月) 12:15:55.98 ID:???.net
白土作品における服部半蔵の盛衰
「ワタリ」本能寺の変の頃、正成が全国の忍者を支配下に置く
「真田剣流」江戸開府の直後、正就失脚。忍者軍団は解体され、一人の首領によって支配される体制が終わる
「サスケ」正就死亡。公式には大坂夏の陣で失踪したものとして処理される

カムイ伝の頃になると半蔵は影も形もなく、忍者は幕閣に使役される存在になっている
忍者を権力に奉仕させるシステムを作り上げた半蔵もまたシステムから排除されたという皮肉やね

778 :愛蔵版名無しさん:2021/12/27(月) 12:49:04.95 ID:???.net
>>776
卓越した戦闘術を持つがゆえにサバイバル術の必要性を見落としたって
強者のはまる心理的陥穽として生々しさがあるよね

779 :愛蔵版名無しさん:2021/12/27(月) 13:44:22.92 ID:???.net
>>778
殺人技術のプロが、生活者の技術に負けるって、白土三平イズム感じますよね…

780 :愛蔵版名無しさん:2021/12/27(月) 13:56:32.10 ID:???.net
>>779
サスケを戦闘員ではなく、生きる力を持った子として育てた大猿大助の勝ちだと思うっす

781 :愛蔵版名無しさん:2021/12/27(月) 20:05:52.83 ID:???.net
山田風太郎の甲賀忍法帖では服部半蔵が許可を出して伊賀と甲賀の殺し合いが始まる
半蔵の存在はストーリー上あまり意味がないんだけど
だからって幕府の役人から命令を受ける形にすると忍者がダサく見えるので
徳川の威光にすら服さず半蔵のみが重石たりうる集団として描く必要があったのだろう

白土先生はその点ずっと冷徹というか身も蓋もなくて
いったん統治機構に組み入れられてしまえば忍者だって官僚の指示で動くというのを隠してない

782 :愛蔵版名無しさん:2021/12/28(火) 11:59:36.29 ID:???.net
実際は、伊賀をさっさと捨てて縁が遠くなってたうえに
伊賀での家格が低かった服部家に命令される立場にされたことに
徳川家康を助けて召し抱えられた伊賀者たちはずっと反発してたそうだね
それが後の服部半蔵正就の失脚の原因になってる

ワタリ一族が家康の伊賀越えでこき使われて反感を持つようになる展開や
失脚した半蔵がサスケに討たれて消息不明になる展開は
そのへんの史実を上手いこと取り入れてて白土三平先生には感心するなあ

ちなみに父親の方の服部半蔵は伊賀越えの時に
伊勢あたりで槍で突かれまくって死体になったと思われてたが生きてたみたいだ

783 :愛蔵版名無しさん:2021/12/28(火) 12:30:24.29 ID:???.net
白土先生は真田剣流で服部正就失脚の経緯を
「地位を利用してわがまま横暴の振舞いが多かったので」と解説してるけど
つまり徳川から伊賀者を預かっている立場に過ぎないのに自分自身の家来のように扱い
それが彼らの不満を爆発させたということらしいね

ワタリを見る限り正成・正就親子は全国の忍者を支配下に置くために苦労しているので
(何しろ正成は四貫目との戦いで片腕をなくしている)
忍者は己の兵であるという意識が強かったのは頷けるんだが……

784 :愛蔵版名無しさん:2021/12/28(火) 14:53:22.16 ID:???.net
甲賀忍法帖と真田剣流における服部半蔵正就の対比は興味深くて

山風 伊賀と甲賀の双方に睨みを利かせる超大物
白土 首領の座を追われ返り咲きを画策中(←こっちが史実に忠実)

読者を没入させるための脚色が必要なのは小説も漫画も同じだけど
白土先生は忍者のかっこよさを絵で表現できるので
その分ストーリーを史実に寄せることができたんだと思う

785 :愛蔵版名無しさん:2021/12/31(金) 12:11:09.35 ID:???.net
白土三平先生が亡くなってショックだったけど
マンガの話たくさん出来て良かったわ
来年も生きような

786 :愛蔵版名無しさん:2021/12/31(金) 12:18:14.29 ID:???.net
>>785
本当になあ
良いお年をお迎えください

787 :愛蔵版名無しさん:2021/12/31(金) 12:38:33.25 ID:???.net
>>785
兄弟つづけてとはなあ
びっくりしたわ

788 :愛蔵版名無しさん:2021/12/31(金) 18:59:14.25 ID:???.net
>>787
白土先生が紙芝居の仕事をしていた頃から鉄二さんは手伝っていたそうだから
「カムイ外伝-再会-」まで60年近く一緒にやってたんだなあ

789 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 07:40:16.11 ID:???.net
年が明けたが、このスレ的には喪中ということになるか
新年のお祝いの代わりに寒中お見舞い申し上げます

790 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 13:30:36.81 ID:???.net
カムイ外伝再会は、仲の良い人に読んでもらいたくなかったとはどういう意味だろう

791 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 14:44:18.69 ID:???.net
子供の頃、病院の待合室でアニメ絵本を見たことがある
主人公はサスケで、大蛇に変身した服部半蔵と戦っていた
もちろん原作にもアニメにもそんな場面はないんだが一体あれはなんだったんだ?

792 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 14:45:52.61 ID:???.net
書き込んだ後で、自分が見たのは「まんが猿飛佐助」の絵本だったんじゃないかという気がしてきた
太腿丸出しのミニスカートみたいな衣装で大蛇と戦うサスケは捏造された記憶だったか?

793 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 16:15:18.59 ID:???.net
>>792
https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/122009034.jpg
少年猿飛佐助では?
劇場版アニメには大蛇に変身した服部半蔵は出てこないと思うが、絵本ならあるかもしれない

794 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 16:59:52.75 ID:???.net
>>793
ありがとう、こんなアニメがあるとは知らなかった
ちなみにドラゴン系の敵は口の中を狙うというセオリー通りの方法で
大蛇半蔵を倒していたはずなんだが、その記憶ももはや当てにならない

795 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 18:59:32.63 ID:???.net
>>794
東映の劇場動画の初期の作品ですね
私はじじいなんで、小学生は体育館でたまにみんな映画を見る授業はあって、このアニメを見たことがある
忍者といっても仙人に弟子入りして修行して、空を飛べたり消えたりできるという、講談の忍術
ただ敵の女妖術使いは怖ろしさはなかなかのもの

796 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 20:12:40.75 ID:???.net
>>795
東映動画の長編アニメ2作目なんですね
1作目の白蛇伝、3作目の西遊記なら知ってたんですが

797 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 21:29:32.49 ID:???.net
>>796
白蛇伝も見たことありますが、出てくるパンダは実在の動物とは思えず、龍や鳳凰みたいな中国の架空の幻獣だと思ってました

少年猿飛佐助の公開は1959年で、忍者武芸帳の出版開始と一緒
司馬遼太郎の梟の城が1958年、村山知義の忍びの者やTV隠密剣士が1960年
どろろんの講談的忍者からリアル寄りの忍者への過渡期だったんですね

798 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 22:25:19.73 ID:???.net
蘭蘭康康が来る前は日本ではパンダの知名度は低かったの?

799 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 22:35:34.51 ID:???.net
パンダがなんだ

800 :愛蔵版名無しさん:2022/01/01(土) 23:27:03.07 ID:???.net
>>798
https://cdn.tower.jp/za/o/1W/zaP2_G8082751W.JPG
↑1958年当時はこ下のクマみたいのがなんだか知らなかったので架空の動物だと思ってた
世界の動物図鑑なんかを熱心に見るようなかしこい子は知ってたかもしれないけど
うちにあったものすごく旧い動物図鑑みたら大熊猫という表記でパンダとは書いてなかった

801 :愛蔵版名無しさん:2022/01/02(日) 00:40:57.15 ID:???.net
>>797
少年猿飛佐助はDVDを安く売ってるしアマプラとかでも配信されてるんですね
というわけで鑑賞してみました

敵は服部半蔵ではなく夜叉姫、妖術を駆使する恐ろしいやつですが
猿飛佐助が使うのも忍術というよりは法術っぽい感じです
(九字を切って洪水や大火を退け、身のこなしも跳躍というより飛翔に近い)
白土先生の作品では威厳ある銀髪の姿で描かれる真田幸村が
颯爽たる若武者として登場したので新鮮な印象を受けました

802 :愛蔵版名無しさん:2022/01/02(日) 00:44:52.53 ID:???.net
自ら忍術で戦う服部半蔵を描いたのは白土作品が最初らしいというのですが
妖術師に代わる、よりリアリティを備えた敵役として半蔵を見出したところに
白土先生の慧眼があったんじゃないかと思います

803 :愛蔵版名無しさん:2022/01/02(日) 01:54:25.82 ID:???.net
松平元康(のちの徳川家康)の、1・2歳年下の少年忍者という設定の
服部半蔵の漫画を見た覚えがあるぞ。
たしか、小島剛夕の画

804 :愛蔵版名無しさん:2022/01/02(日) 02:29:55.17 ID:???.net
>>803
小池一夫&小島剛夕の『半蔵の門』かな?

805 :愛蔵版名無しさん:2022/01/02(日) 04:17:16.91 ID:???.net
>>792
オンキリキリなんちゃらかんちゃらて、ナックのアニメ懐かしい
サスケよりはかなり後の時代の作品だけど
半蔵は悪の首領みたいな役で飯塚昭三氏が声やってましたね

806 :愛蔵版名無しさん:2022/01/02(日) 10:52:54.71 ID:???.net
あのアニメ、OPもEDもアクエリアスの河原龍夫なんだよなあ・・・
無駄に豪華

807 :愛蔵版名無しさん:2022/01/02(日) 11:02:38.01 ID:???.net
サスケを少年忍者として描いたのは白土三平先生が最初なんかな?
しかもミニスカ姿がセクシーすぎて他に並ぶところが無いな

808 :愛蔵版名無しさん:2022/01/02(日) 11:53:43.82 ID:???.net
>>807
最初ではないですね
サスケ1961年連載開始
少年猿飛佐助公開1959年

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